JPWO2020017485A1 - 車両試験装置 - Google Patents

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Abstract

試験の目的に応じて冷却する部位や風向を自由に選択することができる冷却装置を備えた車両試験装置を提供する。車両又はその一部である供試体を試験する車両試験装置であって、前記供試体が載置される回転体と、前記回転体上に載置された供試体を冷却するために、前記供試体の側方から前記供試体の少なくとも一部に向かって風を送る冷却装置とを備えた、車両試験装置とした。

Description

本発明は、試験車両の模擬走行試験等を行うために用いられる車両試験装置に関するものである。
従来は、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているように、ローラ上に載置された供試体である試験車両の車輪に対して、該ローラの前方の床面に設けられた送風口から車輪に風を当てる冷却装置を備えた車両試験装置が知られている。
特開2016−001173号公報 特開2001−289741号公報
前述したような車両試験装置においては、単に車輪を冷却するだけでなく、試験の目的に応じて、前記車輪に取り付けられているブレーキ等、供試体の前方の床面に設けられた送風口からでは、直接風をあてることができない場所を冷却したいという要望がある。また、従来よりも冷却効率を向上させたいという要望もある。
しかしながら、従来の車両試験装置では、前記ローラの前方の床面に冷却装置の送風口が固定されているので、このような要望には応えることが難しい。
そこで、本発明は、試験の目的に応じて冷却する部位を自由に選択することができ、従来よりも冷却効率を向上させることができる冷却装置を備えた車両試験装置を提供することを目的としている。
すなわち、本発明に係る車両試験装置は、車両又はその一部である供試体を試験する車両試験装置であって、前記供試体が載置される回転体と、前記回転体上に載置された供試体を冷却するために、前記供試体の側方から前記供試体の少なくとも一部に向かって風を送る冷却装置とを備えたものである。
このような車両試験装置によれば、前記供試体の横から風を吹きつけることができるので、従来は直接風をあてることができなかったタイヤの側面、ホイール、ブレーキパッドやブレーキディスク等にも直接風を送ることができる。
また、風を、前記供試体の車輪を収容する車輪収容空間に前記車輪の横方向から吹き付けられるので、前記車輪収容空間内の空気を攪拌させることができる。
前記車輪収容空間内の空気は、直接車輪に送られる風に比べて前記車輪との接触面積が大きいので、前記車輪収容空間の空気を攪拌して冷やせば、前記車輪全体を従来よりも効率よく冷やすことができる。
なお、本明細書中では、供試体の走行方向を前後とし、供試体の進行方向に向かって供試体の左右の側面より外側を側方又は横としている。より具体的には、前記回転体(具体的には、供試体が載置される外側周面)の軸方向における最外端を通るものであって、前記回転体の軸と直交する仮想直線よりも外側を側方とする。
また、本明細書中での車輪とは、ホイール及びタイヤを含むものを指す。
前記冷却装置が、前記供試体の側方から、前記供試体の少なくとも一部に向かって風を送り出す送風口と、前記送風口の位置又は向きを調整する風向調整部とを具備するものとすれば、試験の目的に応じて冷却する供試体の部位や風向を自由に選択することができる。
また、冷却したい特定の部位を狙って風を送ることができるので、冷却部位の冷却効率をより向上させることができる。
前記風向調整部は、前記供試体の側方を前記供試体の前後方向に移動可能に構成されるものであれば、冷却部位の自由度をより向上することができる。
前記供試体の前後方向に延びるように前記回転体の側方に配置され、前記供試体を前記回転体上に固定するための車両固定部をさらに備え、前記風向調整部は、前記車両固定部に固定されるものとすれば、前記車両試験装置がもともと備えている車両固定部を利用することができるので、車両試験装置の構成をより簡単なものとすることができる。
本発明の具体的な実施態様としては、前記風向調整部が、前記車両固定部が延びる方向に沿って、前記送風口の位置を前記供試体に対して移動可能に、前記車両固定部に固定するものを挙げることができる。
前記風向調整部は、前記供試体の車輪又は前記供試体の車輪を収容する車輪収容空間に向けて風を送り出すように、前記送風口の位置又は向きを調整するものとしても良い。
前記風向調整部が、前記送風口を前記供試体の前後に回動可能とするものであれば、風向きの自由度を向上させることができる。
前記車両試験装置が、前記送風口から送り出される風の風量を制御する風量制御部をさらに具備するものであれば、前記供試体の車輪などを必要に応じて適切に冷却することができる。
具体的には、前記風量制御部が、前記供試体の車速、前記回転体の回転速度又は前記車輪の温度に基づいて前記風量を制御するものを挙げることができる。
また、前記供試体の車速や前記回転体の回転速度の減速度が大きい場合に、ブレーキの温度が上昇しやすいと考えられるので、前記ブレーキを冷却したい場合等には、前記風量制御部が前記供試体の車速の減速度又は前記回転体の回転速度の減速度に基づいて前記風量を制御するものとしても良い。
さらに、前記風量制御部が、前記減速度が所定の閾値以上のときに、前記風量が増加するように制御するようにしても良い。
本発明によれば、試験の目的に応じて供試体の冷却する部位や風向を自由に選択することができ、さらに各冷却部位について、従来よりも冷却効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両試験装置の全体模式図。 本実施形態に係る車両試験装置の全体摸式図。 本実施形態に係る風向調整部の構造を示す摸式図。 本実施形態に係る冷却部位と送風口との位置関係の例。 本実施形態に係る冷却部位と送風口との位置関係の変更例。 本実施形態に係る送風口の位置や向きの変更例。 本実施形態に係る制御ブロック図。
V・・・試験車両
W・・・車輪
W4・・・車輪収容空間
100・・・車両試験装置
1・・・ダイナモメータ
11・・・ローラ
42・・・送風口
44・・・風向調整部
45・・・風量制御部
以下に、本発明の一実施形態に係る車両試験装置100について各図を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る車両試験装置100であるシャシダイナモ装置は、例えば、供試体である試験車両供試体である試験車両Vが搭載されるシャシダイナモメータ1と、前記試験車両Vを該シャシダイナモメータに対して固定する車両固定部2と、該シャシダイナモメータ1を制御するダイナモ制御部3とを備えている。
前記シャシダイナモメータ1は、例えば、モード走行や実路走行における運転状態に応じて試験車両Vに負荷を与える負荷装置として機能するものである。
具体的に前記シャシダイナモメータ1は、例えば、前記試験車両Vの車輪Wのうち、前輪などの駆動輪が載置される回転体であるローラ11と、該ローラ11に接続される動力吸収部と、前記試験車両Vの前方に配置された大型ファン12とを備えている。
前記回転体は、例えば、前記試験車両Vの前後方向に回転するように構成された円筒状のローラ11や無端ベルト等である。
前記車両固定部2は、例えば、前記試験車両Vの前後方向に延びるレール21と、該レール21に沿って移動可能に取り付けられたポール22と、該ポール22と試験車両Vとをつなぐワイヤ23等を備えたものである。
前記レール21は、例えば、前記試験車両Vの両側に、前記試験車両Vの前後方向に対して平行になるように配置されている。
前記ダイナモ制御部3は、例えば、CPU、メモリ、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ等を備えた情報処理回路が、前記メモリの所定領域に格納されたプログラムに従ってCPUや周辺機器が協働することによりその機能を発揮するように構成されている。
該ダイナモ制御部3は、所定の走行モードにおいて定められた目標走行抵抗となるように前記動力吸収部をトルク制御する。
しかして、本実施形態に係るシャシダイナモ装置100は、さらに前記試験車両Vの車輪Wである駆動輪、非駆動輪、又はこれら車輪Wに取り付けられたブレーキB等を風で冷却する冷却装置4を備えている。
前記冷却装置4は、風を起こすためのファン41と、一端が該ファン41に接続されて他端に送風口42が形成された送風管43と、前記送風口42の前記試験車両Vに対する位置や向きを調整する風向調整部44と、前記風の風量を制御する風量制御部45とを備えている。
該冷却装置4は、シャシダイナモ装置100に載置される前記試験車両Vの前記車輪Wの数と同数設けられている。
前記ファン41は、前記シャシダイナモ装置100の地下ピットG内や前記レール21の外側等に配置されている。
前記送風管43は、前記ファン41と前記送風口42とを接続する可撓性を有するホースである。
前記送風口42が形成されている前記送風管43の先端部は、この実施形態では、ノズル状の部材からなるものであり、前記車輪の外側に設けられた防護柵24の外側から前記車輪Wの側面に風を送りだせるように、前記ローラ11の側方であって前記防護柵24の外側に配置されている。前記送風口42の口径は、およそ5cmの円形状にしてある。
前記風向調整部44は、該風向調整部44に取り付けられた前記送風管43の先端部の位置や向きを変えることで、前記送風口42の位置や向きを調整するものである。
この風向調整部44は、図3に示すように、前記先端部の試験車両Vの前後方向の位置を調整する位置調整機構441と、前記先端部の試験車両Vの前後方向の向きを調整する向き調整機構442とを備えるものである。
前記位置調整機構441は、本実施形態では、前記先端部の位置を大まかに移動させることができる第1位置調整機構441aと、前記先端部の位置を微調整することができる第2位置調整機構441bとを備えている。
前記第1位置調整機構441aは、前記シャシダイナモ装置100が備える一対のレール21と、該レール21に沿ってスライド可能な可動台a1からなるものである。
前記可動台a1は、所定位置に調整された後に、ネジなどの第1固定機構a2によって固定されるものである。各図面においては、該可動台a1は、矩形状の枠体として示しているがこれに限られるものではない。
前記第2位置調整機構441bは、前記可動台a1に設けられた一対のレールb1と、該可動台a1のレールb1上をスライド可能なスライド部材b2とを備えるものである。
前記スライド部材b2は、所定位置に調整された後に、ネジ等の第2固定機構b3によって固定されるものである。図面では、前記スライド部材b2は、前記試験車両Vの前後方向の寸法が前記可動台a1よりも小さい矩形状の板であるが、これに限られるものではない。
この実施形態では、前記第2位置調整機構441bは、前記可動台a1と該可動台a1に取り付けられた前記先端部との間に介在するように設けられている。
前記向き調整機構442は、この実施形態では、前記スライド部材b2と該スライド部材b2に取り付けられた前記先端部との間にさらに介在するように設けられている。
前記向き調整機構442は、前記先端部が固定された回動部材442aと、該回動部材442aを回動可能に支持する支持部材442bとを備えている。
本実施形態では、前記回動部材442aは、例えば、円盤状の板であり、その外周面が前記支持部材442bの内周面に触れながら回動することにより、試験車両Vの前後にそれぞれ各45°ずつ、合計で90°回動できるように構成されている。
該回動部材442aは、例えば、クランクレバーなどの向き固定機構442cによって固定される。
前記支持部材442bは、この実施形態では、前記スライド部材b2であり、該スライド部材b2の表面に形成された凹部b21に前記回動部材442aを、該回動部材442aの外周面が前記凹部の内周面に接するように収容するものである。
前記風向調整部44による前記送風口42の位置又は向きの調整方法の一例を、以下に説明する。
前記送風口42の位置は、前記送風管43の前記先端部が取り付けられた前記可動台a1又は前記スライド部材b2の前記試験車両Vの前後方向の位置を変更することによって調整することができる。
前記可動台a1の位置は、前記第1固定機構a2であるネジを緩めてから前記可動台a1を前記レール21に沿って移動させ、所望の位置で前記第1固定機構a2であるネジを締めて前記可動台a1を前記レール21に固定することによって変更する。
このように前記可動台a1の位置を変更すると、この可動台a1上に搭載されている前記第2位置調整機構441bと前記向き調整機構442の位置もそれに従って変更される。
前記スライド部材b2の位置は、該スライド部材b2を前記可動台a1に設けられたレールb1に対して固定している前記第2固定機構b3であるネジを緩めてから、前記スライド部材b2を前記可動台a1のレールb1上で前記試験車両Vの前後方向にスライドさせて変更する。前記スライド部材b2を所望の位置に移動した後、前記第2固定機構b3であるネジを締めて前記スライド部材b2を前記可動台a1のレールb1に固定する。
このように前記スライド部材b2の位置を変更すると、このスライド部材b2上に搭載されている前記向き調整機構442の位置もそれに従って変更される。
前記送風口42の向きは、前記送風管43の前記先端部が固定されている前記回動部材442aの前記試験車両Vの前後方向における回動具合によって調整することができる。
この実施形態では、前記回動部材442aの回動具合は、前記回動部材442aを前記スライド部材b2に対して回動しないように固定している前記向き固定機構442cを緩めてから、前記回動部材442aを回動させることによって変更する。前記送風口42の向きが所望の角度になったところで前記向き固定機構442cを締めて前記回動部材442aを前記スライド部材b2に対して回動しないように固定する。
このようにして、前記送風口42の位置や向きを調整することにより、例えば、前記車輪WのタイヤW1、ホイールW2、ブレーキB(ブレーキパッドB1やブレーキディスクB2)、試験車両Vのボディと前記車輪Wの間に形成された車輪収容空間W4(タイヤハウス)など、狙った箇所に向けて前記送風口42からの風を送り出すことができる。
図4は、前記車輪収容空間W4に対して風をあてる場合の冷却部位と送風口との位置関係の一例を示す図である。また、図5は、前記ブレーキパッドまたはブレーキディスクに風をあてる場合の冷却部位と送風口との位置関係の一例を示す図である。
また、前記送風口42の前記試験車両Vの前後方向の位置については、例えば、図6に示すように、前記送風口42からの風を受ける車輪Wの中心よりも前記試験車両Vの前側になるように配置して、試験車両Vの斜め前方向から風を送ることも出来る。
前記風量制御部45は、前記情報処理回路がその機能を発揮するものであり、例えば、ファン41の回転数を制御することにより、風量を制御するものである。
前記風量制御部45による風量の制御方法を、図7を参照して以下に説明する。
前記風量制御部45は、例えば、前記トルクセンサ31や前記ダイナモ制御部3からのトルク関連値などを示す信号や、前記試験車両Vの車速又は前記ローラ11の回転速度を検出する速度センサ5又は前記車輪Wの温度等を検出する温度センサ6等の検出部からの信号に基づいて、例えば、前記ファン41の回転数を制御する。
前記試験車両Vの前記車輪Wを冷却する場合には、前記試験車両Vの車速や、前記ローラ11の回転速度が大きいほど、前記ローラ11と前記車輪Wとの摩擦による熱が発生しやすいと考えられる。
そこで、前記風量制御部45が、前記試験車両Vの車速や、前記ローラ11の回転速度に基づいて、前記送風口42から送り出される風の風量を制御するようにしておけば、過剰な冷却や冷却不足を防いで前記車輪Wをより適切に冷却することができる。
また、前記風量制御部45が、前記試験車両Vの車速や、前記ローラ11の回転速度が大きくなるほど、風量を大きくするように制御するので、実路走行での側方からの風による負荷の再現性についても高めることができる。
前記風量制御部45は、前記車輪Wの温度が上がるほど、風量を大きくするように制御しても良い。
このようにすれば、前記車輪Wの過剰な冷却や冷却不足を防いで前記車輪Wをより適切に冷却することができる。
また、試験条件によっては、前記車輪Wだけでなく前記車輪Wに取り付けられたブレーキBを冷やしたい場合もある。
特に下り坂が続く場合には、ブレーキBと前記車輪Wとの間に生じた大きな摩擦が長時間続き、ブレーキBが過剰に熱を帯びてしまうことも考えられるからである。
本願発明では、前記試験車両Vの横方向から風をあてているので、前記ブレーキBを構成しているブレーキパッドB1やブレーキディスクB2を狙って風を当てることも可能である。そのため、ブレーキパッドB1やブレーキディスクB2が過剰に熱を帯びてしまうことを抑えることができる。
また、このような場合には、前記風量制御部45が、前記供試体の車速又は前記ローラ11の回転速度の減速度が大きいほど、風量を多くするように制御することも考えられる。
前記ブレーキBと車輪Wとの間で大きな摩擦が生じている場合には、前記ブレーキBを冷却する必要があるが、摩擦が十分に小さい場合や前記ブレーキBによらずエンジンブレーキ等によって前記供試体の車速又は前記ローラ11の回転速度が減速している場合には前記ブレーキBを冷却する必要性は低くなる。
そこで、前記風量制御部45が、冷却が必要ない程度の摩擦や、エンジンブレーキB等による前記供試体の車速又は前記ローラ11の回転速度の減速度を予め所定の閾値として求めておき、前記減速度が、この閾値以上となった場合にのみ前記風量を増加させるようにすれば、より効率的に前記ブレーキBを冷却することができる。
ところで、前記試験車両Vの前後方向に対する前記送風口42の角度によっても、車輪Wや車輪収容空間W4、ブレーキBなどに対する風のあたり方や冷却効率が変わると考えられる。
そこで、前記風量制御部45が、前記送風口42又は該送風口42から送り出される風の前記試験車両Vの前後方向に対する角度を感知する風向センサ7からの信号に基づいて前記風量を制御するようにしても良い。
このように構成したシャシダイナモ装置100によれば、以下の様な効果を奏することができる。
前記送風口42からの風が、前記車輪W又は前記車輪収容空間W4に前記車輪Wの横側から吹き付けられ、さらに前記送風口42の位置又は向きを調整する風向調整部44を備えているので、従来は直接風をあてることができなかった、タイヤW1の側面、ホイールW2、ブレーキパッドB1やブレーキディスクB2等にも直接風を送ることができる。
その結果、試験の目的に応じて冷却する試験車両Vの部位や風向を自由に選択することができる。
また、前記送風口42からの風が、前記車輪W又は前記車輪収容空間W4に前記車輪Wの横方向から吹き付けられるので、前記車輪収容空間W4内の空気を循環させることができ、前記車輪W全体を従来よりも効率よく冷やすことができる。
路上では前からの風だけでなく、横からの風の影響もあると考えられる。そのため、室内で路上走行を再現する試験において、前記試験車両Vの横方向からの風を再現できるので、実際の走行条件により近い条件での試験が可能になると思われる。
前記送風管43の前記先端部の形状をノズル状にしてあり、該先端部に形成された送風口42の口径をおよそ5cmと小さく設定しているので、特別に大型のファン41を準備しなくても、前記試験車両Vに対して時速200km程度の風速で吹き付けることができる。
前記風向調整部44の前記可動台a1をシャシダイナモ装置100がもともと備えているレール21上に取り付けて、前記送風口42の位置を調整しているので、簡単な構成で送風口42の前記試験車両Vの前後方向における位置を変えることができる。
前記レール21は、前記試験車両Vの前後の長さよりも十分に長いので、前記送風口42の位置を、前記試験車両Vの前後の長さよりも広い範囲で前記試験車両Vの前後方向に移動させることが可能である。
具体的には、前記車輪Wのタイヤ部分W1、ホイール部分W2、前記車輪Wに取り付けられたブレーキパッドB1、ブレーキディスクB2又は前記車輪Wを収容する車輪収容空間W4等を標的として、前記送風口42からの風をあてることができる。また、各部にあたる風の角度についても自由に調整することができる。
特に、前記送風口42からの風が前記車輪Wに対して斜め前からあたるようにしておけば、実路での走行条件をより忠実に再現することができる。
また、前記車輪Wの接地面にも風をあてることができるので前記車輪Wをより効率的に冷やすことができることができる。
前記風向調整部44が、位置調整機構441と向き調整機構442とを備えているので、前記送風口42の位置や向きを簡単な操作でより柔軟に変更することができる。
さらに、前記送風口42の位置や角度を少し変更するだけなら、わざわざ可動台a1を移動させることなく、前記スライド部材b2や前記回動部材442aのみを個別に調整するだけで簡単に送風口42の位置や向きを変えることができる。
前記ファン41と前記送風口42とを前記送風管43で接続しているので、前記ファン41の設置場所を自由に選ぶことができる。
より具体的には、ファン41を前記試験車両Vの周囲に配置する必要がなく、例えば地下ピット内に配置することも可能であるので、省スペースである。
本発明は前記実施形態に限られたものではない。
例えば、シャシダイナモ装置が備える各ローラ11に対して設けられた各冷却装置4がそれぞれ1つずつファン41を備えているものに限らず、複数の冷却装置4がファン41を共有してもよいし、1つの冷却装置4が複数のファン41を備えていても良い。
また、前記冷却装置4が1本の送風管43を備えるものに限らず、前記冷却装置4が、複数の送風管43を備えるようにしても良い。1つの車輪Wに対して、例えば、ブレーキパッドB1に風を送る送風口42、車輪収容空間W4に風を送る送風口42等というように、2つ以上の送風口42を設けるようにしても良い。
前記送風口42の口径や形状は、前記ファン41の大きさや試験目的、冷却部位等に応じて適宜変更することができる。
前記送風口42は、前記送風管43の先端に形成されているものであっても良いし、もしファン41を置くスペースがあるのであれば、前記防護柵24の外側に配置されたファン41の筐体に直接形成されていても良い。
前記送風口42は、前記防護柵24の内側に配置されていても良い。また、前記防護柵24を備えないシャシダイナモ装置としても良い。
前記風向調整部44の前記位置調整機構441と前記向き調整機構442は、前述したようなものに限らず、前記向き調整機構442と、該向き調整機構442に取り付けられた前記送風管43の先端部との間に、前記位置調整機構441が介在するようにしてもよい。
前記位置調整機構441は、第1位置調整機構441aと第2位置調整機構441bとを備えるものに限らず、さらに多段階に前記送風口42の位置を調整できるようにしてもよいし、第1位置調整機構441aのみを備えるものとしても良い。
前記実施形態では、位置調整機構441の可動台a1にレールb1が設けられ、スライド部材b2がスライドするものであったが、スライド部材b2にレールb1が設けられ、可動台a1が該スライド部材b2に対してスライドするようにしても良い。
前記向き調整機構442は、前記回動部材442aの外周面又は内周面が前記支持部材442bの外周面又は内周面に触れるように回動するものであればよく、例えば、スライド部材b2に一体に形成された軸部材と、前記回動部材442aに形成された軸孔を備えたものとしても良い。
また、軸部材と軸穴が前記スライド部材b2と前記回動部材442aのどちらに形成されていても良い。
前記車両固定部は、レール21を備えていれば良く、前述のポール22やワイヤ23については、別の車両固定部材であってもよい。
前記風量の制御に関しては、試験の条件に応じて、予めテーブルを作成しておいて、前記風量制御部45がこのテーブルに記録された条件に従って風量を制御するようにしても良い。
また、前記風量制御部45によらず、ユーザが手動で風量を設定することも可能である。
前記風量制御部45は、前述したように前記ファン41の回転数を制御するものに限らず、前記送風管43内に設けられ該送風管43を流れる風の流量を調整する弁の開度を制御するようにしてもよいし、前記送風口42の口径等を制御するようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて、種々の変形や実施形態の組合せを行ってもかまわない。
本発明によれば、試験の目的に応じて供試体の冷却する部位や風向を自由に選択することができ、さらに各冷却部位について、従来よりも冷却効率を向上させることができる。

Claims (13)

  1. 車両又はその一部である供試体を試験する車両試験装置であって、
    前記供試体が載置される回転体と、
    前記回転体上に載置された供試体を冷却するために、前記回転体の側方から前記供試体の少なくとも一部に向かって風を送る冷却装置とを備えた、
    車両試験装置。
  2. 前記冷却装置は、
    前記回転体の側方から、前記供試体の少なくとも一部に向かって風を送り出す送風口と、
    前記送風口の位置又は向きを調整する風向調整部とを具備した、請求項1記載の車両試験装置。
  3. 前記風向調整部は、前記回転体の側方を前記供試体の前後方向に移動可能に構成される、請求項2記載の車両試験装置。
  4. 前記供試体の前後方向に延びるように前記回転体の側方に配置され、前記供試体を前記回転体上に固定するための車両固定部をさらに備え、
    前記風向調整部は、前記車両固定部に固定される、請求項2又は3に記載の車両試験装置。
  5. 前記風向調整部は、前記車両固定部が延びる方向に沿って、前記送風口の位置を前記供試体に対して移動可能に、前記車両固定部に固定される、請求項4記載の車両試験装置。
  6. 前記風向調整部は、前記供試体の車輪又は前記供試体の車輪を収容する車輪収容空間に向けて風を送り出すように、前記送風口の位置又は向きを調整する、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の車両試験装置。
  7. 前記風向調整部は、前記送風口を前記供試体の前後方向に回動可能とするものである請求項2乃至6のいずれか一項に記載の車両試験装置。
  8. 前記送風口から送り出される風の風量を制御する風量制御部をさらに具備する、請求項2乃至7のいずれか一項に記載の車両試験装置。
  9. 前記風量制御部が、前記供試体の車速、前記車輪の回転速度又は前記車輪の温度に基づいて前記風量を制御する、請求項8記載の車両試験装置。
  10. 前記風量制御部が、前記供試体の車速の減速度又は前記車輪の回転速度の減速度に基づいて前記風量を制御する、請求項8又は9記載の車両試験装置。
  11. 前記風量制御部が、前記減速度が所定の閾値以上のときに、前記風量が増加するように制御する、請求項10記載の車両試験装置。
  12. 回転体上に載置された車両又はその一部である供試体の少なくとも一部を冷却する冷却装置であって、
    前記回転体の側方に配置され、前記回転体上に載置された供試体の少なくとも一部に向かって風を送り出す送風口と、
    前記送風口の位置又は向きを調整する風向調整部とを具備する、冷却装置。
  13. 回転体上に載置された車両又はその一部である供試体の少なくとも一部を冷却する冷却方法であって、
    前記供試体が載置される回転体上に載置された供試体を冷却するために、前記回転体の側方から前記供試体の少なくとも一部に向かって風を送る、冷却方法。
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