JP2002174566A - 二輪車用シャシーダイナモメータ - Google Patents

二輪車用シャシーダイナモメータ

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JP2002174566A
JP2002174566A JP2000373286A JP2000373286A JP2002174566A JP 2002174566 A JP2002174566 A JP 2002174566A JP 2000373286 A JP2000373286 A JP 2000373286A JP 2000373286 A JP2000373286 A JP 2000373286A JP 2002174566 A JP2002174566 A JP 2002174566A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高出力の二輪車であっても、スリップが発生
することなく、正確な試験を行うことができる二輪車用
シャシーダイナモメータを提供する。 【解決手段】 ローラ11の回転数及び被測定車両50
に搭載されているエンジンの回転数から加速度及びスリ
ップ量を回転状態判断手段12によって求め、これらに
基づいて接触力量変更手段により被測定車両50に掛け
る荷重を変化させて、実走行状態に近い走行試験を実現
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内において二輪
車の実走行相当試験を行うための二輪車用シャシーダイ
ナモメータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、二輪車においても、高速走行性能
の向上が進み、これに伴い、高速走行性能の試験の必要
性も高まっている。高速走行性能の試験は、危険を伴う
ので、屋内の試験室でシャシーダイナモメータを使用し
て行うことが望ましい。図6は、従来の二輪車用シャシ
ーダイナモメータを用いて、試験を行う場合を示す図で
ある。
【0003】シャシーダイナモメータ100は、ローラ
111を有し、このローラ111上に被測定車両である
被測定車両150の駆動輪151を載せる。被測定車両
150には、人が乗らず、人の代わりとして、体重相当
重量の錘160をシート上に載せる。また、被測定車両
150は、図示しない固定手段によって、固定され、駆
動輪151によって、ローラ111を駆動して各種駆動
特性の試験を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の二輪車用シャシーダイナモメータ100は、駆動輪1
51とローラ111との間でスリップが発生し、特に高
出力のエンジンを搭載した二輪車の出力を正確に測定す
ることができなかった。二輪車は、四輪車と比べて、出
力に対する総重量が軽いので、スリップが発生しやす
い。また、実際の走行において加速時には、前輪側が浮
き気味になり、後輪側にかかる重量の割合が上昇し、駆
動輪151とローラ111との接触力量(接地力)が増
加し、スリップの発生を抑制するが、シャシーダイナモ
メータ上では、車体を固定するので、そのような状態も
生じない。したがって、四輪車では、発生しないスリッ
プが問題となる。
【0005】図7は、駆動輪が伝えることができる伝達
力のスリップ率に対する変化を、実路面及びシャシーダ
イナモメータ100について示した図である。シャシー
ダイナモメータ100では、スリップが発生するので、
実路面の場合に比べて、伝達される力が少なくなってい
る。
【0006】図8は、変速比を変化させた場合のエンジ
ン回転数と車速との関係を示す図であり、図8(a)
は、スリップが発生していない場合を示し、図8(b)
は、スリップが発生している場合を示している。スリッ
プが発生していない場合には、車速とエンジン回転数
は、減速比にしたがって線形な関係を示すが、スリップ
が発生すると、エンジン回転数のみが上昇している。特
に、変速タイミング付近では、エンジンの回転数が高く
なり、エンジンの発生する出力が増加するため、スリッ
プが顕著に現れている。このように、従来のシャシーダ
イナモメータ100では、スリップが発生するために、
高出力の二輪車の試験を行うことができなかった。
【0007】上述したスリップを発生させずに試験をす
る場合、駆動輪151とローラ111との接触力量を大
きくして、スリップの発生を防止することが考えられ
る。図9は、従来の二輪車用シャシーダイナモメータ1
00により、高出力の二輪車の試験を行う場合を示す図
である。この場合、ベルト170を使用して、被測定車
両150を車体ごとローラ111に対して過大な力で押
しつけて、駆動輪151とローラ111との接触力量を
高めることによって、スリップの発生を抑えて試験を行
っていた。
【0008】しかし、このようにして強引に試験を行っ
ても、駆動輪151とローラ111との間の転がり抵
抗、及び、駆動輪151の軸受け部の抵抗等が増大し、
出力等の性能が正確に測定できなかった。
【0009】本発明の課題は、高出力の二輪車であって
も、スリップが発生することなく、正確な試験を行うこ
とができる二輪車用シャシーダイナモメータを提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、被測定車両の車輪(51)を
接触させ、回転可能に設けられたローラ(11)と、前
記車輪及び/又は前記ローラの回転状態を判断する回転
状態判断手段(12)と、前記回転状態判断手段の判断
に応じて、前記車輪の前記ローラに対する接触力量を変
更させる接触力量変更手段(17)とを備える二輪車用
シャシーダイナモメータ(10)である。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の二輪
車用シャシーダイナモメータ(10)において、前記回
転状態判断手段(12)は、前記ローラ及び/又は前記
車輪の加速度を求める加速度演算部を有し、前記接触力
量変更手段(17)は、前記加速度演算部の演算結果に
応じて、前記接触力量を変更することを特徴とする二輪
車用シャシーダイナモメータである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1に記載の二輪
車用シャシーダイナモメータ(10)において、前記回
転状態判断手段(12)は、前記ローラと前記車輪との
スリップを演算するスリップ演算部を有し、前記接触力
量変更手段(17)は、前記スリップ演算部の演算結果
に応じて、前記接触力量を変更することを特徴とする二
輪車用シャシーダイナモメータである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の二輪車用シャシーダイナモ
メータ(10)において、前記回転状態判断手段(1
2)は、前記ローラの回転数を計測するローラ回転計測
部(12a)と、前記車輪の回転数を計測する車輪回転
計測部(12b)とを有することを特徴とする二輪車用
シャシーダイナモメータである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の二輪車用シャシーダイナモ
メータにおいて、前記車輪が接続されたサスペンション
のストロークを検出するストローク検出手段を備え、前
記接触力量変更手段は、前記ストローク検出手段の検出
結果も加味して、前記接触力量を変更することを特徴と
する二輪車用シャシーダイナモメータである。
【0015】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載の二輪車用シャシーダイナモ
メータにおいて、スロットル開度を検出するスロットル
開度検出手段を備え、前記接触力量変更手段は、前記ス
ロットル開度検出手段の検出結果も加味して、前記接触
力量を変更することを特徴とする二輪車用シャシーダイ
ナモメータである。
【0016】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
までのいずれか1項に記載の二輪車用シャシーダイナモ
メータ(10)において、前記被測定車両(50)に所
定の荷重を付加する錘(14)を備え、前記接触力量変
更手段(17)は、前記錘に接続され、前記錘に対して
更に付加する荷重を任意に変化させることができる追加
負荷部(17a)と、前記追加負荷部を制御する追加負
荷制御部(17b)と、を有することを特徴とする二輪
車用シャシーダイナモメータである。
【0017】請求項8の発明は、請求項7に記載の二輪
車用シャシーダイナモメータ(10)において、前記錘
(14)及び前記追加負荷部(17a)と被測定車両
(50)とを接続する線材(15)と、前記線材を掛け
る滑車(16)とを有することを特徴とする二輪車用シ
ャシーダイナモメータである。
【0018】請求項9の発明は、請求項8に記載の二輪
車用シャシーダイナモメータ(10)において、前記線
材(15)は、前記被測定車両(50)に対して左右に
振り分けられて複数接続されるとともに、複数の前記線
材は、前記線材の捩れを吸収する捩れ吸収手段(18)
を介して、前記錘(14)及び/又は前記追加負荷部
(17a)に対して接続されていることを特徴とする二
輪車用シャシーダイナモメータである。
【0019】請求項10の発明は、請求項1から請求項
9までのいずれか1項に記載の二輪車用シャシーダイナ
モメータ(10)において、前記錘(14)及び/又は
前記追加負荷部(17a)によって付加される荷重を測
定する荷重測定器(13)を有することを特徴とする二
輪車用シャシーダイナモメータである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照しながら、本
発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1
は、本発明による二輪車用シャシーダイナモメータの実
施形態の概要を示す図である。二輪車用シャシーダイナ
モメータ10は、ローラ11,回転状態判断手段12,
ロードセル13,錘14,ワイヤ15,滑車16,接触
力量変更手段17等を備えている。
【0021】ローラ11は、被測定車両50の駆動輪5
1を乗せ、駆動輪51の回転により回転する回転部材で
あり、図示しないダイナモメータに接続されている。
【0022】回転状態判断手段12は、ローラ回転計測
部12a,駆動輪回転計測部12b,演算部12cを有
し、駆動輪51及びローラ11を監視し、回転状態を判
断する部分である。ローラ回転計測部12aは、ローラ
11の回転を計測する部分であり、図1においては、ロ
ーラ11から直接回転を計測する図となっているが、ロ
ーラ11と接続されたダイナモメータには、回転を計測
する部分を有しているので、そこからデータを得てもよ
い。
【0023】駆動輪回転計測部12bは、駆動輪51の
回転を計測する車輪回転計測部である。具体的には、駆
動輪51に所定間隔で回転検出用のパターンを取り付
け、光学的センサ等によって駆動輪51の回転を計測す
る。被測定車両50が例えばベルト駆動等を利用した無
断変速装置を使用した駆動系を使用している場合には、
エンジン回転数と駆動輪51の回転数との関係が得られ
ないので、エンジンの回転数から駆動輪51の回転数を
得ることができないが、本実施形態のように、駆動輪5
1の回転を直接計測することにより、正確な回転数を計
測することができる。
【0024】演算部12cは、回転数演算部と、加速度
演算部とを有している。回転数演算部は、ローラ回転計
測部12a,エンジン回転計測部12bから得たデータ
を、別途得た被測定車両50の減速比等のデータを利用
して、ローラ11及び駆動輪51の回転数をそれぞれ求
める部分である。加速度演算部は、回転数演算部が演算
した回転数から各々の加速度を求める部分である。
【0025】図2及び図3は、本実施形態における二輪
車用シャシーダイナモメータの機構部分を更に詳細に示
した図であり、図2は、被測定車両50の側面方向から
の図であり、図3は、被測定車両50の後面方向からの
図である。ロードセル13は、被測定車両50に乗せら
れ、被測定車両50に加えられる荷重を測定する荷重測
定器である。
【0026】錘14は、被測定車両50に対して加えら
れる基礎荷重であり、ワイヤ15が接続されている。
【0027】ワイヤ15は、ロードセル13と錘14及
び追加負荷部17aとを接続するワイヤであり、ロード
セル13〜錘14の間では、被測定車両50の両側に振
り分けて設けられ、適宜滑車16を使用することによ
り、各要素が干渉しないように配置されている。尚、錘
14とワイヤ15との接続は、球面軸受18を介して接
続され、ワイヤ15の捩れを吸収するようになってい
る。
【0028】図1に戻って、接触力量変更手段17は、
追加負荷部17a,追加負荷制御部17bを有し、ロー
ラ11と駆動輪51との間の接触力量(接地力)を変更
する部分である。追加負荷部17aは、錘14による荷
重に更に負荷を追加する部分であり、本実施形態では、
エアシリンダを使用した。追加負荷制御部17bは、回
転状態判断手段12からの情報に基づいて追加負荷部1
7aの動作を制御する部分であり、ロードセル13が測
定する荷重をフィードバックして制御を行っている。
【0029】図4は、タイヤに掛かる荷重と接地力との
関係を示す図である。接地力とは、タイヤと路面との間
の転がり摩擦から得られる値であり、したがって、タイ
ヤに掛かる荷重に比例して大きくなる。本実施形態で
は、この点に着目し、駆動輪51に掛かる荷重を適宜調
整することにより、駆動輪51とローラ11とのスリッ
プを防止すると共に、過大な荷重がかかることを防止す
る制御を接触力量変更手段17により行っている。
【0030】具体的な制御方法として、接触力量変更手
段17は、回転状態判断手段12により得られた駆動輪
51の加速度に応じて、被測定車両50に掛ける荷重を
変更している。図5は、駆動輪51の回転数から演算し
た車速と、ロードセル13が測定した荷重とのタイミン
グチャートである。停止状態(車速=0)では、搭乗者
の体重相当の荷重として、Wの荷重が錘14及び追加負
荷部17aによって加えられている。加速状態(A,
D)では、実走行における後輪荷重の増加に相当するよ
うに、加速度に応じて追加負荷部17aを作動させて、
荷重を増加させる制御を行う。一定速走行状態(B,
E)では、実走行においても前後輪の荷重分布は停止時
と同等であるので、停止状態と同じ荷重Wに戻す。減速
状態(C,F)では、実走行における後輪荷重の減少に
相当するように、加速度(負の値)に応じて追加負荷部
17aを作動させて、荷重を減少させる制御を行う。
【0031】また、回転状態判断手段12は、駆動輪5
1及びローラ11双方の回転数を計測しているので、演
算部12cは、両者のズレからスリップの発生を検出
し、スリップ量を演算するスリップ演算部も含んでい
る。接触力量変更手段17は、このスリップ演算部によ
り演算されたスリップ量によっても、荷重を変化させ
る。例えば、加速状態において、スリップが発生した場
合、接触力量変更手段17は、スリップ演算部が演算し
たスリップ量に応じて更に荷重を追加する制御を行い、
加速度に基づいた制御のみでは対応しきれない場合であ
っても、正確な測定が行えるようになっている。
【0032】本実施形態によれば、実走行における荷重
変動と同様な荷重変動を接触力量変更手段17により与
えたので、高出力の被測定車両であっても、正しい性能
評価を行うことができる。
【0033】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。 (1)本実施形態において、加速度及びスリップ量に応
じて荷重を変化させる例を示したが、これに限らず、例
えば、スロットル開度と車速との関係によっても、荷重
を変更するようにしてもよいし、更に、車輪が接続され
たサスペンションのストロークによっても、加重を変更
するようにしてもよい。
【0034】(2)本実施形態において、追加負荷部1
7aは、エアシリンダを使用した例を示したが、これに
限らず、モータを利用してもよい。この場合、微妙な制
御を行いやすくなるという効果もある。
【0035】(3)本実施形態において、追加負荷部1
7aは、錘14に更に荷重を加える形態で使用する例を
示したが、これに限らず、例えば、錘を用いないで、ア
クチュエータのみで荷重を加えてもよい。
【0036】(4)本実施形態において、駆動輪51の
回転数を計測するために、駆動輪51の回転数を直接計
測する駆動輪回転計測部12bを設けた例を示したが、
エンジンの回転数と駆動輪の回転数とを対応付けること
ができる場合には、図10に示すように、駆動輪回転計
測部12bに代わってエンジンの回転数を計測するエン
ジン回転計測部12b−2を設けてもよい。エンジンに
は、回転数に対応したパルスが出力する部分が備わって
おり、また、駆動輪51から直接回転数を計測するため
には、駆動輪51側に測定用のパターンを取り付ける等
の作業が必要となるが、本変形形態のように、エンジン
回転計測部12b−2を用いれば、駆動輪51の回転数
を簡単に計測することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、回転状態判断手段の判断に応じて、車輪
のローラに対する接触力量を変更させる接触力量変更手
段を備えたので、高出力の被測定車両であっても、実走
行に近い試験を行うことができる。
【0038】請求項2の発明によれば、接触力量変更手
段は、加速度演算部の演算結果に応じて、接触力量を変
更するので、簡単な制御であっても、実走行に近い試験
を行うことができる。
【0039】請求項3の発明によれば、接触力量変更手
段は、スリップ演算部の演算結果に応じて、接触力量を
変更するので、スリップの発生を確実に防止することが
できる。
【0040】請求項4の発明によれば、ローラ回転計測
部と車輪回転計測部とを有するので、加速度の演算、ス
リップ発生の検出及びスリップ量の演算を容易かつ正確
に行うことができる。
【0041】請求項5の発明によれば、接触力量変更手
段は、ストローク検出手段の検出結果も加味して、接触
力量を変更するので、実走行によって得られたデータを
フィードバックして制御することができ、より正確な制
御を行うことができる。
【0042】請求項6の発明によれば、接触力量変更手
段は、スロットル開度検出手段の検出結果も加味して、
接触力量を変更するので、走行状態に適した制御を行う
ことができる。
【0043】請求項7の発明によれば、接触力量変更手
段は、錘に接続された追加負荷部と、追加負荷部を制御
する追加負荷制御部とを有するので、追加負荷部を小型
にすることができると共に、細かな制御をすることがで
きる。
【0044】請求項8の発明によれば、線材と滑車とを
有するので、接触力量変更手段を自由に効率よく配置す
ることができ、シャシーダイナモメータ全体を小型にす
ることができる。
【0045】請求項9の発明によれば、請求項6に記載
の二輪車用シャシーダイナモメータにおいて、線材は、
被測定車両に対して左右に振り分けられて複数接続され
るとともに、線材の捩れを吸収する捩れ吸収手段を介し
て、錘及び/又は追加負荷部に対して接続されているの
で、荷重を被測定車両に対して安定してバランスよく加
えることができ、安定して正確な試験を行うことができ
る。
【0046】請求項10の発明によれば、錘及び/又は
追加負荷部によって付加される荷重を測定する荷重測定
器を有するので、荷重を微妙に制御することができ、よ
り正確な試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二輪車用シャシーダイナモメータ
の実施形態の概要を示す図である。
【図2】二輪車用シャシーダイナモメータの機構部分
を、側面方向から更に詳細に示した図である。
【図3】二輪車用シャシーダイナモメータの機構部分
を、後面方向から更に詳細に示した図である。
【図4】タイヤに掛かる荷重と接地力との関係を示す図
である。
【図5】駆動輪51の回転数から演算した車速と、ロー
ドセル13が測定した荷重とのタイミングチャートであ
る。
【図6】従来の二輪車用シャシーダイナモメータを用い
て、試験を行う場合を示す図である。
【図7】駆動輪が伝えることができる伝達力のスリップ
率に対する変化を、実路面及びシャシーダイナモメータ
100について示した図である。
【図8】変速比を変化させた場合のエンジン回転数と車
速との関係を示す図である。
【図9】従来の二輪車用シャシーダイナモメータ100
により、高出力の二輪車の試験を行う場合を示す図であ
る。
【図10】変形形態を説明する図である。
【符号の説明】
10 二輪車用シャシーダイナモメータ 11 ローラ 12 回転状態判断手段 13 ロードセル 14 錘 15 ワイヤ 16 滑車 17 接触力量変更手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定車両の車輪を接触させ、回転可能
    に設けられたローラと、 前記車輪及び/又は前記ローラの回転状態を判断する回
    転状態判断手段と、 前記回転状態判断手段の判断に応じて、前記車輪の前記
    ローラに対する接触力量を変更させる接触力量変更手段
    と、 を備える二輪車用シャシーダイナモメータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の二輪車用シャシーダイ
    ナモメータにおいて、 前記回転状態判断手段は、前記ローラ及び/又は前記車
    輪の加速度を求める加速度演算部を有し、 前記接触力量変更手段は、前記加速度演算部の演算結果
    に応じて、前記接触力量を変更すること、 を特徴とする二輪車用シャシーダイナモメータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の二輪車用シャシーダイ
    ナモメータにおいて、 前記回転状態判断手段は、前記ローラと前記車輪とのス
    リップを演算するスリップ演算部を有し、 前記接触力量変更手段は、前記スリップ演算部の演算結
    果に応じて、前記接触力量を変更すること、 を特徴とする二輪車用シャシーダイナモメータ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の二輪車用シャシーダイナモメータにおいて、 前記回転状態判断手段は、前記ローラの回転数を計測す
    るローラ回転計測部と、 前記車輪の回転数を計測する車輪回転計測部と、 を有することを特徴とする二輪車用シャシーダイナモメ
    ータ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の二輪車用シャシーダイナモメータにおいて、 前記車輪が接続されたサスペンションのストロークを検
    出するストローク検出手段を備え、 前記接触力量変更手段は、前記ストローク検出手段の検
    出結果も加味して、前記接触力量を変更すること、 を特徴とする二輪車用シャシーダイナモメータ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項に記載の二輪車用シャシーダイナモメータにおいて、 スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段を備
    え、 前記接触力量変更手段は、前記スロットル開度検出手段
    の検出結果も加味して、前記接触力量を変更すること、 を特徴とする二輪車用シャシーダイナモメータ。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載の二輪車用シャシーダイナモメータにおいて、 前記被測定車両に所定の荷重を付加する錘を備え、 前記接触力量変更手段は、前記錘に接続され、前記錘に
    対して更に付加する荷重を任意に変化させることができ
    る追加負荷部と、 前記追加負荷部を制御する追加負荷制御部と、 を有することを特徴とする二輪車用シャシーダイナモメ
    ータ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の二輪車用シャシーダイ
    ナモメータにおいて、 前記錘及び前記追加負荷部と被測定車両とを接続する線
    材と、 前記線材を掛ける滑車と、 を有することを特徴とする二輪車用シャシーダイナモメ
    ータ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の二輪車用シャシーダイ
    ナモメータにおいて、 前記線材は、前記被測定車両に対して左右に振り分けら
    れて複数接続されるとともに、複数の前記線材は、前記
    線材の捩れを吸収する捩れ吸収手段を介して、前記錘及
    び/又は前記追加負荷部に対して接続されていること、 を特徴とする二輪車用シャシーダイナモメータ。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9までのいずれか
    1項に記載の二輪車用シャシーダイナモメータにおい
    て、 前記錘及び/又は前記追加負荷部によって付加される荷
    重を測定する荷重測定器を有すること、 を特徴とする二輪車用シャシーダイナモメータ。
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