JP3109064B2 - 磁気ヘッドの温度抑制方法 - Google Patents

磁気ヘッドの温度抑制方法

Info

Publication number
JP3109064B2
JP3109064B2 JP04128272A JP12827292A JP3109064B2 JP 3109064 B2 JP3109064 B2 JP 3109064B2 JP 04128272 A JP04128272 A JP 04128272A JP 12827292 A JP12827292 A JP 12827292A JP 3109064 B2 JP3109064 B2 JP 3109064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
magnetic head
magneto
optical disk
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04128272A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05314405A (ja
Inventor
哲司 川嶌
進一 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP04128272A priority Critical patent/JP3109064B2/ja
Publication of JPH05314405A publication Critical patent/JPH05314405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3109064B2 publication Critical patent/JP3109064B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドの温度抑制
方法に関し、特に光磁気ディスクドライブにおける磁気
ヘッドの温度抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁界変調記録を行なう光磁気ディ
スクドライブ装置では、レーザを連続又はパルス状に発
光すると同時に磁気記録の場合と同様に外部からメディ
アに印加する磁界の方向を、記録しょうとするデータに
応じて変調することで記録を行なっている。
【0003】以下、光磁気ディスクドライブ装置の概要
について図4を用いて説明する。図4は、従来の光磁気
ディスクドライブ装置の一例を示す斜視図である。同図
において、光源としてのレーザダイオード1より出射し
たレーザビームは、コリメータレンズ2、ビームスプリ
ッタ3を介して対物レンズ駆動装置4に供給される。こ
こに、対物レンズ駆動装置4は、電磁駆動力によって光
軸と平行な方向(フォーカス方向)および光軸と直交す
る方向(トラッキング方向)に変位させるフォーカスア
クチュエータおよびファイントラッキングアクチュエー
タ(ファインアクチュエータともいう。)を有する。こ
の対物レンズ駆動装置4によって、レーザビームが光磁
気ディスク6の信号記録面に対しその記録トラック上を
正確に走査するようになっている。
【0004】対物レンズ駆動装置4内の立ち上げミラー
(図示せず)により反射されたレーザビームは、対物レ
ンズ5を介して光磁気ディスク6の記録面に照射され
る。光磁気ディスク6の記録面より反射されたレーザビ
ームは、対物レンズ5、立ち上げミラー(図示せず)を
介してビームスプリッタ3に入射し、ここで反射されて
ウォラストン・プリズム7を介して光検出器8に入射さ
れ光検出されるようになっている。
【0005】なお、光磁気ディスク6は、スピンドルモ
ータ9により一定角速度(CAV)で回転駆動されるよ
うになっている。
【0006】10は、リニアモータであって、このリニ
アモータ10により対物レンズ駆動装置4全体が所望の
トラック近傍まで送られるようになっている。11は、
光磁気ディスク6に対して対物レンズ5と対向する位置
に設けられた磁気ヘッドおよびギャップセンサであっ
て、磁気ヘッド11a、ギャップセンサ11bとして区
別する。この磁気ヘッド11aは、記録データによって
反転する磁界を印加するようになっている。
【0007】ところで、対物レンズ5は、対物レンズ駆
動装置4に取付けられており、対物レンズ駆動装置4
(2軸アクチュエータ)は、半径方向に粗調用のリニア
モータ10に乗っている。一方、磁気ヘッド11aは光
学ヘッド12と同じリニアアクチュエータにリンクされ
て、常に磁気ヘッド11aと光学ヘッド12の半径方向
の位置は同じになっている。ここに、光学ヘッド12
は、レーザダイオード1、コリメータレンズ2、ビーム
スプリッタ3、対物レンズ5、ウォラストン・プリズム
7、光検出器8等から構成される。
【0008】また、対物レンズ5からレーザビームを光
磁気ディスク6に照射して光磁気ディスク6の記録層を
キュリー点以上の温度にすると同時に、記録データに応
じて磁気ヘッド11aの発生磁界の方向を変調すること
で、光磁気ディスク6上にデータを記録することができ
るようになっている。従って、磁気ヘッド11aは記録
時には、光磁気ディスク6上のビームスポットの位置
で、記録に十分な磁界を発生するようになっている。
【0009】以上の構成から分かるように、光磁気ディ
スクドライブ装置では、ハードディスクドライブ装置
(HDD)と異なり、光磁気ディスク6はリムーバブル
(可換性あり)なので、ディスク(光磁気ディスクドラ
イブ装置の場合、光磁気ディスク6をいう。以下同様で
ある。)表面と磁気ヘッド(光磁気ディスクドライブ装
置の場合、磁気ヘッド11aをいう。以下同様であ
る。)表面の間の距離(ギャップ)は大きくしなければ
ならない。また、光磁気ディスクドライブ装置はHDD
と比べて、ディスクの面振れの管理が緩いために、面振
れも大きく、またチャッキング部に埃が付着して面振れ
が生じる場合もある。また、外部から埃も侵入する。従
って、光磁気ディスクドライブ装置の場合、上記ギャッ
プは100μm以上必要(HDDでは数μmから1μm
以下)といわれている。
【0010】磁気ヘッドから遠く離れたディスクの記録
層で記録に十分な磁界を発生するためには、磁気ヘッド
に大きな電流を流さなければならない。磁気ヘッドに流
す電流の大きさは、HDDでは数十mAであるのに対
し、光磁気ディスクドライブ装置では数百mAとなる。
図5に上記ギャップと磁気ヘッドに流す記録に必要な電
流値との関係の一例を示す。
【0011】図5において、横軸は、磁気ヘッドの表面
とディスクの記録層の間の距離で、縦軸は磁気ヘッドに
流す記録に必要な電流値を示す。例えば、ギャップ(G
ap)=100μmの場合、ディスクに記録する場合に
は、磁気ヘッドに0.46Aの電流を流さなければなら
ないことを示している。
【0012】以上の説明から分かるように光磁気ディス
クドライブ装置では、光磁気ディスク6の表面と磁気ヘ
ッド11a表面の間のギャップが大きく、磁気ヘッド1
1aから遠く離れた光磁気ディスク6の記録層で記録に
十分な磁界を発生するために磁気ヘッド11aに大きな
大きな電流を流さなければならなかった。
【0013】
【発明が解決しょうとする課題】上述したように光磁気
ディスクドライブ装置では、磁気ヘッド11aに流す電
流が大きくなったことにより、これまで余り問題となら
なかった磁気ヘッドの発熱が問題となってきている。
【0014】つまり、磁気ヘッド11aの発熱により、
まず磁気ヘッド11aのコアの温度が上昇し、このコア
の温度上昇によりコアの透磁率が減少し、コアの磁界を
光磁気ディスク6上で収束させる効果の効率が落ち(光
磁気ディスク6上での磁界が小さくなり)、光磁気ディ
スク6の記録層での磁界が必要十分な大きさとならず、
記録される信号の品位が低下する可能性があった。ま
た、コアによる損失は温度依存性があり、温度の上昇に
より大きくなるという問題があった。
【0015】また、磁気ヘッド11aの発熱により、最
悪の場合、磁気ヘッド11a自身や光磁気ディスク6に
ダメージを与えたり、破壊したりする可能性があった。
【0016】そこで、磁気ヘッド11aの温度上昇を小
さくする方法の1つとして、連続して電流を流さず、一
定単位毎に電流を流さずに、時間的な電流の平均値を下
げる方法がある。即ち、記録動作に一定時間毎に休みを
入れる、例えば、1トラック記録したら1トラック休
み、次の1トラック記録動作を行なうといった処理を行
なうことである。
【0017】しかし、これでは、記録時の転送レートが
極端に下がってしまい、磁界変調でオーバライトを行な
う意味がない。
【0018】本発明の目的は、磁気ヘッドの発熱を小さ
くし、記録信号の品位の低下などを防止でき、かつ磁気
ヘッドや光磁気ディスクにダメージを与えたり、破壊し
たりすることがないようにした磁気ヘッドの温度抑制方
法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の磁気ヘ
ッドの温度抑制方法は、磁界変調方式により記録を行な
う光磁気ディスクドライブ装置において、記録を開始
後、所定時間毎に、直前の一定時間内に磁気ヘッド43
に電流を流した時間に相当する値が、設定値を越えた場
合、既に記録の頻度を下げている時はそのまま記録の頻
度を落とした状態を継続し、そうでない時は記録の頻度
を下げるようにし、また前記直前の一定時間内に前記相
当値が前記設定値を越えていない場合、既に記録の頻度
を下げている時は元の記録の状態に戻すようにし、そう
でない時はそのまま記録の頻度を落とさない状態を継続
するようにしたことを特徴とする。
【0020】請求項2に記載の磁気ヘッドの温度抑制方
法は、磁界変調方式により記録を行なう光磁気ディスク
ドライブ装置において、予め磁気ヘッド43の負担が大
きすぎるほど連続して記録状態になるような場合には、
記録中に断続的に休みを設けて記録するようにしたこと
を特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1に記載の磁気ヘッドの温度抑制方法に
おいては、記録を開始後、所定時間a毎に、直前の一定
時間T(但し、T=na、ここに、nは整数)内に磁気
ヘッド43に電流を流した時間に相当する値、例えば記
録したセクタ数Xが、設定値Sを越えた場合、既に記録
の頻度を下げている時はそのまま記録の頻度を落とした
状態を継続し、そうでない時は記録の頻度を下げるよう
にし、また前記直前の一定時間T内に前記相当値、例え
ば記録したセクタ数Xが前記設定値Sを越えていない場
合、既に記録の頻度を下げている時は元の記録の状態に
戻すようにし、そうでない時はそのまま記録の頻度を落
とさない状態を継続するようにする。
【0022】請求項2に記載の磁気ヘッドの温度抑制方
法においては、予め磁気ヘッド43の負担が大きすぎる
ほど連続して記録状態になるような場合には、記録中に
断続的に休みを設けて記録するようにする。
【0023】以上のようにすると、磁気ヘッド43の発
熱を小さくし、記録信号の品位の低下などを防止でき、
かつ磁気ヘッド43や光磁気ディスク31にダメージを
与えたり、破壊したりすることがないようにすることが
できる。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を用いて以
下説明する。なお、図1は本発明による磁気ヘッドの温
度抑制方法の一実施例を示す動作フローチャート、図2
は図1の動作説明に用いる説明図、図3は本発明に係る
光磁気ディスクドライブ装置の一実施例を示す要部回路
図である。
【0025】先ず、図3の本発明に係る光磁気ディスク
ドライブ装置の要部回路について説明する。同図におい
て、31は、トラックフォーマットがなされている光磁
気ディスクであり、この光磁気ディスク31はスピンド
ルモータ32により例えば一定角速度(CAV)で回転
駆動されるようになっている。この光磁気ディスク31
は、製造後出荷前の段階で光磁気ディスク全体に強力な
磁界が印加されて記録面を構成している磁気媒体は強制
的に飽和磁化される、バルクイレーズ処理が施されてい
る。
【0026】光磁気ディスク31の下側には、記録又は
再生時にレーザ光を照射する光学ヘッド33が配置され
る。この光学ヘッド33は、レーザ発光源、コリメータ
レンズ、ビームスプリッタ、対物レンズをコントロール
する2軸ディバイス等からなる光学系で構成され、光磁
気ディスク31からの反射光を検出する偏光ビームスプ
リッタ、光検出器を備えている。特に、反射光はビーム
スプリッタ33CによってP偏光成分とS偏光成分に分
割され、2つの光検出器33A、33Bによって検出さ
れるようになっている。
【0027】そして、光検出器33A、33Bの出力を
差動増幅器34に供給し、この差動増幅器34で両出力
の差をとることによって、光磁気記録されたデータの再
生信号を抽出する。
【0028】また、光検出器33Aは例えば分割面を有
する受光素子とされ、そのプッシュプル信号を検出回路
35で検出することによって、各種のサーボ信号を形成
し、サーボ回路36に供給して2軸デバイスを駆動し、
ファイントラッキングサーボおよびフォーカスサーボを
行なうと共に、光検出器33Aの和信号を検出し、制御
データ再生回路37に供給して、マスタークロックMCK
等を形成し、このマスタークロックMCKをシステムコン
トロール部38に出力する。
【0029】39は、差動増幅器34により復調された
再生信号の信号処理回路を示し、振幅を一定にするよう
なAGC回路を含んでいる。40はデータ検出部であっ
て、このデータ検出部40で、例えばコード変換および
差分方式による記録データの抜き取り、リードクロック
CKの再生などが行なわれ、その再生データはコントロ
ーラ41へ出力される。
【0030】45は、光磁気ディスク31の近傍に設け
られた温度センサであって、この温度センサ45の出力
はシステムコントロール部38に供給される。システム
コントロール部38はその温度データをコントローラ4
1に出力する。光磁気ディスクドライブ装置内のコント
ローラ41は、光磁気ディスクドライブ装置外のホスト
コンピュータ(ホストと略称する。)44と接続され、
コントローラ41は再生データをホストコンピュータ4
4に出力し、ホストコンピュータ44は記録データや制
御信号などをコントローラ41に出力する。
【0031】一方、光磁気ディスク31に対して光学ヘ
ッド33と対向する位置に磁気ヘッド43が設けられ、
記録データによって反転する磁界が磁気ヘッド43によ
り印加されている。記録データ処理部42は、コントロ
ーラ41から供給された記録データに対して所定のコー
ド変調とブロック化を行ない、更に誤り訂正符号などを
付加し記録データとして磁気ヘッド43に供給する。
【0032】次に本発明の原理について説明する。
【0033】いま、光磁気ディスクドライブ装置におい
て、記録/再生の処理を行なう単位であるセクタのサイ
ズを512バイト/セクタ(ユーザ データ)とする。
この時、トラック当りのセクタ数を42とすれば、トラ
ック当りのユーザデータは、約21Kバイトとなる。
【0034】磁気ヘッド43の温度上昇の一例を図6に
示す。図6において、横軸は、磁気ヘッド43への通電
開始後の時間であり、縦軸は磁気ヘッド43の磁極の温
度を示している。
【0035】磁気ヘッド43の温度上昇を100℃まで
許したとすると、図6より、約60秒は磁気ヘッド43
に電流を流すことができる。ところで、図6は周囲温度
が室温でのデータであるので、周囲温度が60℃(室温
に比べて35℃上昇)になれば、磁気ヘッド43の表面
温度は35℃上昇するので、100℃を上限とすれば、
図6で約65℃となる12秒程度が磁気ヘッド43に流
せる時間となる。この時、光磁気デスク31の回転数を
3600rpmとすれば、回転周期は16.7msec
であるので、 [12/(16.7×10-3)]×21≒15[MB] より、約15Mバイトのデータを光磁気ディスク31に
記録できる。
【0036】次に12秒で温度が使用限界に達した後
は、例えば2週に1度しか記録動作を行なわないなどの
処理で、記録状態の間に適当なインターバルを入れれば
磁気ヘッド43の温度は下降する。この適当なインター
バルを入れる処理により記録の転送レートは小さくなる
が、この状態になるまでに、前述のように約15Mバイ
トのデータを記録できるので、動画や音声など(いわゆ
る“たれ流しデータ”)の特に大容量のデータの記録に
用いる以外は、転送レートが悪くなる状態にはならず、
実使用上特に問題はない。
【0037】しかも、実際の光磁気ディスクドライブ使
用時には、連続で15Mバイトに及ぶような長いデータ
を記録することよりも、断続的に小さなデータを記録す
ることがより一般的であると考えられる。この場合も、
図6に示した連続記録の場合に比べて温度上昇のカーブ
は、緩やかであるが、磁気ヘッド43の温度は上昇す
る。従って、一定時間T内に磁気ヘッド43に電流を流
した時間(データ記録を行なったセクタ数)を記録して
おき、それが予め設定しておいた設定値Sを越えた場合
には記録の頻度を下げて、磁気ヘッド43の温度を下げ
る。次の一定時間Tで予め設定した設定値Sより磁気ヘ
ッド43の通電時間が小さくなれば元の記録状態に戻
し、そうでなければ記録の頻度を落とした状態を継続す
るといったようにすればより現実的である。
【0038】そこで、以上のことを踏まえた本発明の磁
気ヘッドの温度抑制方法について以下、図1〜図3を用
いて説明する。なお、図2において、セクタ数x、Xは
変数であり、また一定時間TはT=na(nは整数)で
あり一定である。
【0039】先ず、コントローラ41は、ホストコンピ
ュータ44から受けたコマンドがフォーマットコマンド
でない場合は、即ちフォーマットではない記録の場合は
記録の転送レートを落とさずに記録を開始させる(ステ
ップS1、S2)。なお、コントローラ41は、一定時
間の間に磁気ヘッド43に電流を流した時間をカウント
する代わりに、ここでは対応関係にある記録したセクタ
数をカウントすることにする。
【0040】コントローラ41は、セクタ数xのカウン
トを開始し(ステップS3)、所定時間a(=T/n)
(ここで、a=a1 とする。)経過すると、その時のセ
クタ数xを内蔵メモリに記憶させると共に一定時間Tに
おけるセクタ数Xを、所定時間a1 のときのセクタ数x
をn倍して求める(ステップS4〜S6)。記録開始
後、一定時間T(例えば、12秒)を経過していないの
で、時間(T−an )を経過するまで同様の計算を行な
うものとする。コントローラ41は、その計算したセク
タ数Xが設定値Sより大きければ(ステップS7、S
8)、転送レート(記録頻度)を落として磁気ヘッド4
3の温度上昇を抑制する(ステップS10)。ここに、
設定値Sは、実験的に決定され、例えば一定時間Tの7
0%の時間に対応するようなセクタ数とする。
【0041】X>Sであれば、磁気ヘッド43の温度が
かなり上昇していることを意味する。従って、この場合
は、コントローラ41は、磁気ヘッド43の温度を抑制
すべく2回転の中1回転しか記録動作を行なわないなど
の、磁気ヘッド43の通電時間を短く、あるいは通電時
間全体に占めるその割合を小さくするような対策を取
る。また、コントローラ41は、X≦Sであれば、その
ままの状態で記録を継続させる(ステップS7、S8、
S9)。
【0042】コントローラ41は、再び次の所定時間a
(=a2 とする。)における記録セクタ数xをカウント
し、内蔵メモリに記憶させるとともに(ステップS3〜
S5)、所定時間a2 での記録セクタ数xをn倍して一
定時間Tにおける記録セクタ数とし(ステップS6)、
このXが設定値Sより大きい場合、既に転送レートを落
としている時はそのままの状態で記録を継続させ、また
そうでない時は転送ーレートを落とす(ステップS7、
S8、S10)。また、コントローラ41は、Xが設定
値Sより大きくない場合、既に転送レートを落としてい
る時は元の転送ーレートに戻し(ステップS7〜S9、
S11)、またそうでない時はそのままの状態で記録を
継続させる(ステップS7〜S9)。以下、同様にし
て、所定時間a=an-1 まで、同様の動作を繰返す(図
2参照)。
【0043】次に、コントローラ41は所定時間a(=
n とする。)経過した時の所定時間an での記録セク
タ数を求め内蔵メモリに記録させると共に(ステップS
3〜S5)、直前のn個の記録セクタ数xの和(図2の
1 〜an における各記録セクタ数xの和)Xを計算し
(ステップS6)、そのXが設定値Sより大きい場合、
既に転送レートを落としている時はそのままの状態で記
録を継続させ、またそうでない時は転送ーレートを落と
す(ステップS7、S8、S10)。また、コントロー
ラ41は、Xが設定値Sより大きくない場合、既に転送
レートを落としている時は元の転送ーレートに戻し(ス
テップS7〜S9、S11)、またそうでない時はその
ままの状態で記録を継続させる(ステップS7〜S
9)。
【0044】以下、同様の処理を繰返す(図1、図2参
照)。そして、ステップS7において、記録セクタ数x
が0になった時点で記録セクタ数xのカウントを止め、
図1の処理を終了する。記録を再び開始すれば前述した
と同様に図1の処理を開始する。
【0045】なお、コントローラ41は、ホストコンピ
ュータ44から受けたコマンドがフォーマットコマンド
である場合は、即ちフォーマットである場合は連続して
一定の長い時間必要となることが予め分かっているの
で、磁気ヘッド43の記録の転送レート(記録頻度)を
落として記録させる(ステップS1、S12)。
【0046】ここで、一定時間Tは最悪の場合、休みな
くすべて記録状態となった時の磁気ヘッド43の温度上
昇でも、システムに不都合が生じない範囲の値で実験的
に決められる。このTは、当然大きければ大きいほど、
長い時間、記録の転送レートを落とさずに元の高い転送
レートで送れるので、システムのパフォーマンスは向上
する。なお、温度センサ45からコントローラ41にシ
ステムコントロール部38を介して供給される温度デー
タ(磁気ヘッド43の周囲の温度)にもとづいて、コン
トローラ41が一定時間Tを決めるようにしてもよい。
【0047】また、所定時間a(=T/n、ここにnは
整数)は、小さい、即ち整数nが大きい方が、微細に磁
気ヘッド43の温度上昇を調整でき、できるだけ高い元
の転送レートで送れるようにでき、システムのパフォー
マンスは向上するが、その分図1のフローの処理回数の
負担が大きくなる。
【0048】また、記録セクタ数xを記録していない時
間(セクタ数)で代替し、記録していない時間(セクタ
数)をカウントするようにしてもよい。
【0049】本実施例では、フォーマットの場合には、
転送レートを落とすようにしているが(ステップS1、
S12)、動画、音声の記録などで前述した一定時間T
よりも大きな時間、連続して記録状態になるような場合
にも、同様に適用できる。(ステップS1)。そして、
これらの場合、記録の転送レートを落とす方法として、
予め記録中に断続的に休みを設けて(例えば、光磁気デ
ィスク31の回転において、2周に1周ライトでもよ
い。)対応すればよい。これにより、記録の転送レート
は落ちるが、この処理を適用する場合の頻度が小さけれ
ば、実用上、問題は小さい。
【0050】以上の説明から分かるように磁気ヘッド4
3に電流を流す時間を抑制することで、記録時における
磁気ヘッド43の温度上昇(発熱)を抑制でき(小さく
でき)、これにより記録信号の品位の低下などを防止で
き、かつ磁気ヘッド43や光磁気ディスク31にダメー
ジを与えたり、破壊したりすることがないようにするこ
とができる。
【0051】記録の転送レートを下げることがあるが、
光磁気ディスクドライブの性能の低下を最小限にするこ
とができ、一般的なパーソナル・ユースでは、実用上の
性能の低下がない。
【0052】一定時間T内に磁気ヘッド43に電流を流
した時間に相当する値(ここでは、データ記録を行なっ
たセクタ数X)が設定値Sを越えた場合には、転送レー
ト(記録の頻度)を制御することで、一定時間Tに磁気
ヘッド43に通電する時間の割合を抑制し、磁気ヘッド
43の温度上昇を抑制できる。
【0053】フォーマットコマンドなど予め磁気ヘッド
43の負担が大きくなることが分かっている場合には、
全体的に転送レート(記録の頻度)を落として動作させ
ることで磁気ヘッド43の温度上昇を抑制することがで
きる。
【0054】本発明は、本実施例に限定されることなく
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用および変形
が考えられる。例えば、本実施例(図3)においては、
システムコントロール部38を用いているが、これを省
略してコントローラ41に含めて、ここでシステムコン
トロール部38と同様の動作も行なわせてもよい。ま
た、本実施例においては、コントローラ41が図1のフ
ローを行なっているけれども、本発明はこれに限定され
ることなく、システムコントロール部38が図1のフロ
ーを実行するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】上述したように本発明の磁気ヘッドの温
度抑制方法によれば、次のような種々の効果が得られ
る。
【0056】(1)、磁気ヘッドに電流を流す時間に相
当する値を抑制することで、記録時における磁気ヘッド
の温度上昇(発熱)を抑制でき(小さくでき)、これに
より記録信号の品位の低下などを防止でき、かつ磁気ヘ
ッドや光磁気ディスクにダメージを与えたり、破壊した
りすることがないようにすることができる。
【0057】(2)、記録の転送レートを下げることが
あるが、光磁気ディスクドライブの性能の低下を最小限
にすることができ、一般的なパーソナル・ユースでは、
実用上の性能の低下がない。
【0058】(3)、一定時間内に磁気ヘッドに電流を
流した時間に相当する値が設定値を越えた場合には、転
送レート(記録の頻度)を制御することで、一定時間に
磁気ヘッドに通電する時間の割合を抑制し、磁気ヘッド
の温度上昇を抑制できる。
【0059】(4)、フォーマットコマンドなど予め磁
気ヘッドの負担が大きくなることが分かっている場合に
は、全体的に転送レート(記録の頻度)を落として動作
させることで磁気ヘッドの温度上昇を抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光磁気ディスクドライブにおける
記録開始方法の第1実施例を示す動作フローチャート
【図2】図1の動作説明に用いる説明図
【図3】本発明に係る光磁気ディスクドライブ装置の一
実施例を示す要部回路図
【図4】従来の光磁気ディスクドライブ装置の一例を示
す斜視図
【図5】磁気ヘッドの表面とディスクの記録層の間のギ
ャップと磁気ヘッドに流す記録に必要な電流との関係を
示す特性図
【図6】磁気ヘッドの温度上昇の一例を示す特性図
【符号の説明】
31 光磁気ディスク 33 光学ヘッド 38 システムコントロール部 41 コントローラ 42 記録データ処理部 43 磁気ヘッド
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02 G11B 5/40 G11B 11/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界変調方式により記録を行なう光磁気
    ディスクドライブ装置において、記録を開始後、所定時
    間毎に、 直前の一定時間内に磁気ヘッドに電流を流した時間に相
    当する値が、設定値を越えた場合、既に記録の頻度を下
    げている時はそのまま記録の頻度を落とした状態を継続
    し、そうでない時は記録の頻度を下げるようにし、 また前記直前の一定時間内に前記相当値が前記設定値を
    越えていない場合、既に記録の頻度を下げている時は元
    の記録の状態に戻すようにし、そうでない時はそのまま
    記録の頻度を落とさない状態を継続するようにしたこと
    を特徴とする磁気ヘッドの温度抑制方法。
  2. 【請求項2】 磁界変調方式により記録を行なう光磁気
    ディスクドライブ装置において、 予め磁気ヘッドの負担が大きすぎるほど連続して記録状
    態になるような場合には、記録中に断続的に休みを設け
    て記録するようにしたことを特徴とする磁気ヘッドの温
    度抑制方法。
JP04128272A 1992-04-21 1992-04-21 磁気ヘッドの温度抑制方法 Expired - Fee Related JP3109064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04128272A JP3109064B2 (ja) 1992-04-21 1992-04-21 磁気ヘッドの温度抑制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04128272A JP3109064B2 (ja) 1992-04-21 1992-04-21 磁気ヘッドの温度抑制方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05314405A JPH05314405A (ja) 1993-11-26
JP3109064B2 true JP3109064B2 (ja) 2000-11-13

Family

ID=14980734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04128272A Expired - Fee Related JP3109064B2 (ja) 1992-04-21 1992-04-21 磁気ヘッドの温度抑制方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3109064B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05314405A (ja) 1993-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH056590A (ja) 光磁気記録装置
EP0543295B1 (en) Optical disk player
JP2679079B2 (ja) 光磁気記録方法
JP3109064B2 (ja) 磁気ヘッドの温度抑制方法
EP0811972B1 (en) Magneto-optical disk recording apparatus
JP3412163B2 (ja) 光磁気ディスク装置
JPS61260439A (ja) 光学的情報記録装置
JPH05166187A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2836561B2 (ja) ディスク装置
JPH03296927A (ja) レーザダイオード出力制御装置
JP3381500B2 (ja) 情報記録再生装置及び光記録媒体の再生方法
JP2862345B2 (ja) 光学的情報記録再生方法及び装置
JP3634714B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JP3827193B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JPH11126388A (ja) データ記録方法及びデータ記録装置
JPH01191326A (ja) 光学的情報処理装置
JPH0620329A (ja) 光磁気ディスク装置
JP2000149504A (ja) ダビング方法およびオーディオ装置
JPH03150741A (ja) 光学的記録装置
JPH0562273A (ja) 光デイスク記録装置
JP2002329322A (ja) ディスク記録再生装置
JPH05298736A (ja) ディスク記録装置
JPS61278048A (ja) デイスク装置
JP2001216639A (ja) 光ディスク装置
JPH02292738A (ja) 光ディスク駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000814

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees