JP2001216639A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2001216639A
JP2001216639A JP2000028936A JP2000028936A JP2001216639A JP 2001216639 A JP2001216639 A JP 2001216639A JP 2000028936 A JP2000028936 A JP 2000028936A JP 2000028936 A JP2000028936 A JP 2000028936A JP 2001216639 A JP2001216639 A JP 2001216639A
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magneto
optical disk
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laser
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Shinichi Hasegawa
真一 長谷川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光のパワーの異常が発生した場合に、
迅速かつ適切な復帰処理を行うことが可能な光ディスク
装置を提供する。 【解決手段】 LPC6は、光ピックアップ部3から出
射するレーザ光のパワーの異常を検出すると、これを通
知するためのアテンション信号を、DSP8と、コント
ローラ5とに同時に供給し、コントローラ5において
の、アテンション信号の検出の遅延を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体とし
て、例えば、光ディスクや光磁気ディスクを記録媒体と
して用いる光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどに接続して
用いる記録装置として、光磁気ディスク(MOディス
ク)を記録媒体として用いる光磁気ディスク装置(MO
ディスクドライブ装置)が利用されるようになってきて
いる。
【0003】光磁気ディスクは、熱磁気薄膜の光−磁気
効果と熱−磁気効果を用いた光ディスクであり、比較的
に大きな記憶容量を有するものである。例えば、直径が
3.5インチの光磁気ディスクで、128メガバイト、
230メガバイト、540メガバイト、640メガバイ
トなどの記憶容量を有するものが提供されており、最近
では、さらに大きな記憶容量を有する光磁気ディスクも
開発されている。
【0004】そして、光磁気ディスクを記録媒体として
用いる光磁気ディスク装置は、例えば、図9に示すよう
な構成を有している。すなわち、光磁気ディスク装置
は、光磁気ディスクを回転駆動させるスピンドルモータ
102、光磁気ディスクにレーザ光(レーザビーム)を
照射してデータの記録や再生を行うようにするための光
ピックアップ部(光ブロック部)103、データ消去時
やデータ記録時に光磁気ディスクに外部磁界を与えるバ
イアスマグネット部104を備えている。
【0005】さらに、図9に示すように、表示ディスク
装置は、コントローラ105、レーザ・パワー・コント
ローラ(以下、この明細書においては、LPCと略称す
る。)106、リードチャンネル107、デジタル・シ
グナル・プロセッサ(以下、この明細書においては、D
SPと略称する。)108、サーボドライバ109、ス
ピンドルドライバ110を備えている。
【0006】そして、これらの各部を制御するものとし
て、光磁気ディスク装置には、コントローラ105と、
レーザ・パワー・コントローラ(以下、この明細書にお
いては、LPCと略称する。)106と、デジタル・シ
グナル・プロセッサ(以下、この明細書においては、D
SPと略称する。)108とが設けられている。
【0007】コントローラ105は、図9に示す光磁気
ディスク装置が接続されるパーソナルコンピュータなど
のホスト装置とのインターフェースを制御するととも
に、データの記録処理や再生処理についての制御を行う
ものである。LPC106は、光ピックアップ部103
から照射するレーザ光のパワーを制御するものである。
また、DSP108は、フォーカスサーボやトラッキン
グサーボなどの各種サーボ制御を行うものである。
【0008】また、図9に示す光磁気ディスク装置は、
光ピックアップ部103からの再生RF信号を2値化処
理するリードチャンネル部107と、DSP108の制
御に応じて各種サーボ信号を形成するサーボドライバ1
09と、DSP108の制御により、スピンドルサーボ
信号を形成するスピンドルドライバ110とを備えてい
る。なお、図9において、参照符号101は、この光磁
気ディスク装置に装填された光磁気ディスクである。
【0009】そして、LPC106は、DSP108の
制御により、光ピックアップ部103から照射するレー
ザ光のパワーが一定になるように制御するパワー制御信
号CTを形成して、これを光ピックアップ部103に供
給する。これにより、光ピックアップ部103から照射
されるレーザ光が常に一定のパワーとなるように制御さ
れる。
【0010】このLPC106は、例えば、ESD(E
lectrostatic Discharge:静電
気放電)などのいわゆる外乱の影響を受けて、光ピック
アップ部103から光磁気ディスクに照射するレーザ光
を異常な出力で発光させてしまう可能性がある。
【0011】このため、LPC106は、レーザ光のパ
ワーが必要以上に大きくなってしまうなど、レーザ光を
一定のパワーで照射するように制御できない場合、すな
わち、レーザパワーの異常を検出した場合には、これを
DSP108に通知するようにしている。
【0012】これにより、レーザ光が異常に大きな出力
で発光するなどのレーザ光の異常発光が発生しても、レ
ーザパワーの異常が発生したことが通知された時点で、
DSP108が、サーボ系、レーザ系を停止させるとと
もに、レーザパワーの異常が発生したことをコントロー
ラ105に通知する。
【0013】コントローラ105は、DSP108から
通知された時点のレーザ光が走査している光ディスク上
の位置を示すアドレスを記憶保持し、レーザパワーの異
常が発生したことにより強制的に停止したデータの記録
処理や再生処理を、停止時の続きから続行するようにさ
れている。
【0014】すなわち、図9に示した光磁気ディスク装
置においては、レーザパワーの異常が発生すると、図1
0のフローチャートに示す処理を行う。つまり、図10
に示すように、LPC106は、レーザパワーの異常を
検出すると、これを通知するためDSP108に対して
割り込みを発生させる(ステップS201)。
【0015】この割り込みをDSP108が検出する
と、DSP108は、サーボ系、レーザ系の動作を停止
させるとともに、レーザ光のパワーに異常が発生したこ
とを通知するためにコントローラ105に対して割り込
みを発生させる(ステップS202)。
【0016】このDSP108からの割り込みをコント
ローラ105が検出すると、コントローラ105は、記
録処理あるいは再生処理の実行中であるか否かを判断し
(ステップS203)、記録処理あるいは再生処理の実
行中であるときには、割り込みが発生した瞬間にレーザ
光が走査していた光磁気ディスク上の位置を示すアドレ
スを自己が有するメモリに記憶する(ステップS20
4)。
【0017】そして、コントローラ105は、レーザ
系、サーボ系を再起動させるようにDSP108を制御
する。このコントローラ105からの制御に応じて、D
SP108は、光ピックアップ部103のレーザ光源を
再点灯させ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボな
どの各種のサーボをかけ直す(ステップS205)。
【0018】この後、コントローラ105は、ステップ
S204において記憶した割り込みが発生した時点の光
磁気ディスク上のアドレス位置から、強制的に停止した
記録処理あるいは再生処理を再開(再試行)するように
し、この図10に示す処理を終了する。
【0019】また、ステップS203において、記録処
理あるいは再生処理の実行中ではないと判断したときに
は、コントローラ105は、レーザ系、サーボ系を動作
させるようにDSP108を制御する。この制御に応じ
て、DSP108は、光ピックアップ部103のレーザ
を再点灯させ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ
などの各種のサーボをかけ直して(ステップS20
7)、この図10に示す処理を終了する。
【0020】このように、光磁気ディスク装置において
は、レーザパワーに異常が発生した場合には、迅速にレ
ーザ光の照射やサーボ系の動作を停止させ、強制的にデ
ータの記録処理や再生処理を停止させて、ESDなどの
外乱の影響を排除し、この後に、強制的に停止させた時
点からのデータの記録処理や再生処理を再開するように
されている。
【0021】これにより、レーザのパワーに異常が発生
して、レーザ光が異常発光したために、光磁気ディスク
に対して正常に記録できなかったデータを正常に記録し
直したり、正常に読み出せなかったデータを読み出し直
すなどして、レーザパワーに異常が発生することにより
生じる可能性のある不都合を防止するようにしている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した光
磁気ディスク装置のDSP108において、LPC10
6からの割り込みの検出は、サーボ制御の間をぬって、
予め決められたサンプリング時間毎、例えば、20μs
ec(マイクロ秒)毎に行われる。このため、LPC1
06が、レーザパワーの異常を検出し、これを通知する
割り込み信号をDSP108に送信してから、この割り
込み信号をDSP108が検出するまでに最大で20マ
イクロ秒の遅れが生じる。
【0023】つまり、DSP108は、20マイクロ秒
毎に割り込み信号の検出を行うので、図11に示すよう
に、LPC106からの割り込み信号を検出するまでに
遅れDLを生じさせてしまう。このため、DSP108
からコントローラ105に対するレーザパワーに異常が
発生したことの通知も、実際にレーザパワーに異常が発
生した時点から遅れて通知されることになる。
【0024】このDSP108において発生する割り込
み信号の検出の遅れに起因して、レーザパワーの異常が
発生することにより、前述したように、サーボ系やレー
ザ系を停止させるようにして、強制的に停止するデータ
の記録処理や再生処理を最適に復帰させることができな
い場合が発生する可能性があることが判明した。
【0025】例えば、図12に示すように、光磁気ディ
スクへのデータの記録処理中の時点t1において、レー
ザパワーの異常(レーザ光の異常発光)が発生し、これ
をLPC106が即座に検出してDSP108に対して
割り込みを発生させたとする。しかし、前述したよう
に、DSP108においては、例えば、20マイクロ秒
毎に割り込み信号の検出を行うので、DSP108が、
レーザパワーに異常が発生したことを検知のするのは、
レーザ光の異常発光の実際の発生時点t1の後の最初の
割り込み検出タイミングである時点t2においてであ
る。
【0026】したがって、図12に示すように、レーザ
パワーの異常が実際に発生したのは、光磁気ディスクの
セクタAの後部部分にデータを記録している時点t1で
あるのに、コントローラ105が把握するレーザパワー
の異常の発生時点は、光磁気ディスクのセクタBにデー
タを記録していた時点t2となってしまう場合があると
考えられる。この場合には、レーザパワーの異常が発生
した光磁気ディスク上の位置から記録処理を続行するよ
うにすると、セクタBから再記録処理が行われるように
され、データの記録が正常に終了していないセクタAは
そのままになってしまう。
【0027】このように、DSP108において生じる
LPC106からの割り込み信号の検出の遅れが、コン
トローラ105におけるレーザパワーの異常の発生時点
の光磁気ディスク上の正確な位置の把握を困難にし、レ
ーザパワーの異常が発生することにより、強制的に停止
される記録処理や再生処理を最適に復帰させることがで
きずに、光磁気ディスク上のデータの迅速かつ正確な復
旧をできなくしてしまう場合が発生するおそれがある。
【0028】また、上述のような問題は、光磁気ディス
クへのデータの記録時だけの問題ではなく、光磁気ディ
スクに記録されているデータを再生している場合にも同
様の問題が発生する。すなわち、光磁気ディスクからの
データの再生処理時においては、レーザパワーの異常が
発生した場合、その異常発生時点の光磁気ディスク上の
アドレスを正確に記憶し、データの正確な再読み出し
や、データの復旧処理を行う必要があるからである。
【0029】以上のことにかんがみ、この発明は、上記
問題点を一掃し、レーザ光のパワーの異常が発生した場
合にも、迅速かつ適切な復帰処理を行うことが可能な光
ディスク装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の光ディスク装置は、ディス
クにレーザ光を照射することにより、前記ディスクへの
データの書き込み、あるいは、前記ディスクからのデー
タの読み出しを行う光ピックアップ部と、前記光ピック
アップ部から出射する前記レーザ光の強度を制御する制
御信号と、前記ディスクにデータを記録する場合には、
記録するデータに応じた記録用信号とを前記光ピックア
ップ部に供給するレーザ制御手段と、前記光ピックアッ
プ部から出射する前記レーザ光の前記ディスク上の走査
位置を管理し、前記ディスクへのデータの書き込み、あ
るいは、前記ディスクからのデータの読み出しを制御す
る制御手段と、前記制御手段からの制御信号の供給を受
けて、前記光ピックアップ部に関するサーボ制御を行う
サーボ制御手段とを備える光ディスク装置において、前
記サーボ制御手段は、所定時間毎に前記レーザ制御手段
からの割り込み信号を受け付けるものであり、前記レー
ザ制御手段は、前記光ピックアップ部から照射する前記
レーザ光の強度が所定レベル以上となった場合に、これ
を通知する割り込み信号を前記制御手段と、前記サーボ
制御手段とに供給することを特徴とする。
【0031】この請求項1に記載の光ディスク装置によ
れば、レーザ制御手段により、光ピックアップ部から出
射されるレーザ光のレーザパワーに異常が発生したこと
が検出されると、これを通知するための割り込み信号
が、制御手段と、サーボ制御手段とに供給される。そし
て、制御手段においては、割り込み信号を検出した時点
において、光ピックアップ部からのレーザ光が走査して
いるディスク上の走査位置を示すアドレスを検出して、
このアドレスを記憶保持する。
【0032】これにより、レーザパワーの異常が発生し
た時点におけるレーザ光のディスク上の走査位置を制御
手段により正確に管理することができるようにされ、迅
速かつ正確に、レーザパワーの異常が発生した時点に行
っていた処理を復帰させたり、障害が生じたデータを復
旧することができる。したがって、レーザ光の異常発光
が発生しても、ディスクに記憶された情報を正確に保つ
ことができる。
【0033】また、請求項2に記載の発明の光ディスク
装置は、請求項1に記載の光ディスクであって、前記サ
ーボ制御手段は、前記割り込み信号が供給された場合
に、前記レーザ制御手段を制御して、前記光ピックアッ
プ部からのレーザ光の前記ディスクへの照射を停止させ
るとともに、前記サーボ制御を停止させるものであり、
前記制御手段は、前記割り込み信号が供給された時点
で、少なくとも前記ディスクへのデータの書き込み、あ
るいは、前記ディスクからのデータの読み出しを行って
いた場合に、前記光ピックアップ部からの前記レーザ光
の前記ディスク上の走査位置を示す位置情報を記憶する
記憶手段と、前記サーボ制御手段を制御して、前記停止
させた前記レーザ光の照射および前記サーボ制御を再開
させるサーボ再開手段と、前記割り込み信号が供給され
た時点において、前記ディスクへのデータの書き込み、
あるいは、前記ディスクからのデータの読み出しを行っ
ていた場合に、前記サーボ再開手段により、前記レーザ
光の照射および前記サーボ制御を再開させた後に、前記
記憶手段に記憶した前記位置情報が示す前記ディスク上
の位置から、前記ディスクへのデータの書き込み、ある
いは、前記ディスクからのデータの読み出しを再開させ
る復帰処理手段とを備えることを特徴とする。
【0034】この請求項2に記載の光ディスク装置によ
れば、レーザパワーの異常が発生した後、制御手段の制
御に応じて、サーボ制御手段により、停止させていたレ
ーザ系、サーボ系の動作が再開される。そして、レーザ
パワーの異常が発生した時点において、ディスクへのデ
ータの記録や、ディスクからのデータの読み出しが行わ
れていた場合には、記憶手段に記憶されているアドレス
を用いて、記録処理や再生処理が復帰するようにされ、
停止された時点からの再処理を行う。
【0035】これにより、レーザパワーの異常が発生し
ても、その異常の発生直前に行っていた処理からその処
理を行うことができるようにされる。したがって、ディ
スクに記録された、あるいは、ディスクに記録されてい
るデータが、レーザ光の異常発光によって、壊れたまま
となることを防止し、ディスクに記憶されたデータを常
時良好な状態に保つことができる。
【0036】また、請求項3に記載の発明の光ディスク
装置は、請求項1または請求項2に記載の光ディスク装
置であって、前記ディスクは光磁気ディスクであり、前
記光磁気ディスクに対して外部磁界を与える磁界発生手
段を備え、前記光ピックアップ部は、前記レーザ制御手
段からの前記記録用信号により変調されたレーザ光を前
記光磁気ディスクに照射することにより、前記磁界発生
手段により外部磁界が与えられた前記光磁気ディスクに
磁区の変化によってデータを記録するものであることを
特徴とする。
【0037】この請求項3に記載の発明の光ディスクに
よれば、記録媒体として用いるディスクは、光磁気ディ
スクである。そして、磁界発生手段により発生される外
部磁界と、光ピックアップ部からの記録データに応じた
レーザ光によって、光磁気ディスクの記録層の磁区(ピ
ット)の極性を変化されることによりデータを記録する
ことができるようにされる。
【0038】これにより、光磁気ディスクに、光磁気記
録方式によりデータを記録し、そのデータを利用するこ
とができる。そして、光磁気ディスクを用いた場合に
も、レーザパワーの以上が発生した場合には、最適に復
帰処理およびデータの復旧を行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明による光ディスク装置の一実施の形態について説明す
る。以下に説明する実施の形態においては、例えば、パ
ーソナルコンピュータなどに接続されて用いられる記録
装置であって、光磁気ディスクを記録媒体として用いる
光磁気ディスク装置に、この発明による光ディスク装置
を適用した場合を例にして説明する。
【0040】図1は、この実施の形態の光磁気ディスク
装置を説明するためのブロック図である。図1におい
て、参照符号1は、この実施の形態の光磁気ディスク装
置に装填された光磁気ディスク(MOディスク)を示し
ている。そして、この実施の形態の光磁気ディスク装置
は、図1に示すように、スピンドルモータ2、光ピック
アップ部3、バイアスマグネット(外部磁界発生手段)
4、コントローラ5、LPC6、リードチャンネル部
7、DSP8、フォーカスドライバ9、トラッキングド
ライバ10、スライドドライバ11、マグネットドライ
バ12、スピンドルドライバ13、リニアエンコーダ1
4を備えている。
【0041】この実施の形態の光磁気ディスク装置にお
いては、光ピックアップ部3およびLPC6がレーザ系
を構成し、フォーカスドライバ9と、トラッキングドラ
イバ10と、スライドドライバ11と、マグネットドラ
イバ12とがサーボ系を構成する。また、スピンドルモ
ータ2と、スピンドルドライバ13とがスピンドル系を
構成する。これら、レーザ系、サーボ系、スピンドル系
とも、後述もするが、DSP8により制御される。
【0042】まず、スピンドル系について説明する。ス
ピンドルモータ2は、この光磁気ディスク装置に装填さ
れた光磁気ディスクを回転駆動させるものであり、スピ
ンドルドライバ13によって駆動される。スピンドルド
ライバ13は、コントローラ5により制御されるDSP
8からのスピンドル・スタート/ストップ信号(SPS
B信号)に応じて、スピンドルモータ2の回転開始/回
転停止を制御する。SPSB信号は、回転開始指示と回
転停止指示とでは信号の極性が反転するものである。
【0043】そして、スピンドルドライバ13は、スピ
ンドルモータ2の単位時間当たりの回転数が、所定の回
転数に達すると、DSP8に対して、スピンドル・ロッ
ク信号(SPLK信号)を送信する。このSPLK信号
により、DSP8は、スピンドルモータ2の単位時間当
たりの回転数が所定の回転数に達したことを知り、コン
トローラ5に通知するなどして、データの記録処理や再
生処理を開始させることができるようにされている。
【0044】また、スピンドルドライバ13は、スピン
ドルモータ2の1回転につき4個の矩形波を出力するス
ピンドル・フリークエンシ・ジェネレータ信号(SPF
G信号)を、DSP8に供給する。DSP8は、スピン
ドルドライバ13からのSPFG信号の時間幅によっ
て、スピンドルモータ2のおおよその回転数を知ること
ができる。また、スピンドルモータ2が停止しているか
否かの判断は、SPFG信号の時間幅が所定の閾値を越
えた段階で行うようにしている。
【0045】このように、スピンドルモータ2は、DS
P8とスピンドルドライバ13とにより、回転開始/回
転停止が制御されるとともに、回転開始が指示されたと
きには、所定の回転数で回転するように制御される。
【0046】次に、レーザ系およびサーボ系について説
明する。光ピックアップ部(光ブロック部)3は、図示
しないが、レーザ光源、対物レンズ、検光子、フォトデ
ィテクタ、RF回路、中点センサなどを備えるととも
に、スライド機構によって、光磁気ディスクの半径方向
にスライド移動することができるようにされている。
【0047】光ピックアップ部3から光磁気ディスクに
照射されるレーザ光のパワーは、LPC6の制御信号C
Tにより、常時一定になるように制御される。通常、光
磁気ディスクの場合、データ再生時のレーザ光のパワー
(READ Power)は、1.5mW前後、消去/
記録時のレーザ光のパワー(Erase/WriteP
ower)は、11mW前後である。なお、LPC6
は、DSP8により、レーザ光の消灯/点灯、再生処理
/記録処理の別などについても制御される。
【0048】そして、この実施の形態の光磁気ディスク
装置においては、光ピックアップ部3は、前述したよう
に、RF回路をも備えており、光磁気ディスク1に照射
したレーザ光の反射光をフォトディテクタにより受光
し、このフォトディテクタからの受光出力に基づいて、
フォーカスエラー信号(FES信号)、トラッキングエ
ラー信号(TES信号)、インテンシティ・サム信号
(ISUM信号)を形成し、これをDSP8に供給す
る。また、光ピックアップ部3は、前述したように中点
センサを備えており、この中点センサによって検出され
る対物レンズのトラック方向のセンター位置からのずれ
を示すスライドエラー信号(SES信号)をDSP8に
供給する。
【0049】DSP8は、光ピックアップ部3からのF
ES信号に基づいて、フォーカスドライバ9を制御する
制御信号を形成し、これをフォーカスドライバ9に供給
する。フォーカスドライバ9は、DSP8からの制御信
号に応じて、光ピックアップ部のフォーカス機構を動作
させるためのフォーカスドライブ信号を形成し、これを
光ピックアップ部3のフォーカス機構に供給する。光ピ
ックアップ部3のフォーカス機構は、レーザ光の焦点を
光磁気ディスクの記録面に結ぶようにするために、例え
ば、光ピックアップ部3の光磁気ディスク1に直交する
方向の位置などを調整するものである。
【0050】そして、DSP8は、光ピックアップ部3
からのFES信号が常に0になるように、フォーカスド
ライバ9を制御してフォーカスドライブ信号を形成す
る。光ピックアップ部3のフォーカス機構は、フォーカ
スドライバ9からのフォーカスドライブ信号により駆動
され、光ピックアップ部3から出射されるレーザ光が、
スピンドルモータ2によって回転駆動される光磁気ディ
スク1上の記録面に焦点を結ぶようにする。
【0051】また、DSP8は、光ピックアップ部3か
らのTES信号に基づいて、トラッキングドライバ10
を制御する制御信号を形成し、これをトラッキングドラ
イバ10に供給する。トラッキングドライバ10は、D
SP8からの制御信号に応じて、光ピックアップ部のト
ラッキング機構を動作させるためのトラッキングドライ
ブ信号を形成し、これを光ピックアップ部3のトラッキ
ング機構に供給する。光ピックアップ部3のトラッキン
グ機構は、光ピックアップ部3から出射されるレーザ光
の光磁気ディスクの半径方向の走査位置を調整するもの
である。
【0052】そして、DSP8は、光ピックアップ部3
からのTES信号が常に0になるように、トラッキング
ドライバ10を制御してトラッキングドライブ信号を形
成する。光ピックアップ部3のトラッキング機構は、ト
ラッキングドライバ10からのトラッキングドライブ信
号により駆動され、光ピックアップ部3から出射される
レーザ光が、目的トラックを正確に走査するようにす
る。
【0053】また、DSP8は、光ピックアップ部3か
らのSES信号に基づいて、スライドドライバ11を制
御する制御信号を形成し、これをスライドドライバ11
に供給する。スライドドライバ11は、DSP8からの
制御信号に応じて、対物レンズの位置を調整するスライ
ド機構を動作させるためのスライドドライブ信号を形成
し、これを光ピックアップ部3のスライド機構に供給す
る。
【0054】そして、DSP8は、光ピックアップ部3
からのSES信号が常に0になるように、スライドドラ
イバ11を制御してスライドドライブ信号を形成する。
光ピックアップ部3のスライド機構は、スライドドライ
バ11からのスライドドライブ信号により駆動され、光
ピックアップ部3から対物レンズのトラック方向のセン
ター位置からのずれが0となるようにされる。
【0055】これら3つのドライバの機能によって、光
ピックアップ部3から磁気ディスクに照射されるレーザ
光は、回転する光磁気ディスク1の目的トラックを合焦
状態で正確に走査する。なお、DSP8においては、光
ピックアップ部3のフォトディテクタ全体が、十分な光
量を得ているか否かは、前述のISUM信号によって認
識することができる。
【0056】また、マグネットドライバ12は、バイア
スマグネット4に供給するドライブ信号を形成するもの
であり、DSP8の制御により、光磁気ディスクに記録
されたデータを消去する場合、あるいは、光磁気ディス
クにデータを記録する場合に、バイアスマグネットを駆
動させ、光磁気ディスクに対して与える外部磁界を発生
させるように構成されている。
【0057】なお、前述したFES信号が0になるポイ
ントと、最も効率良く光磁気ディスクからデータが取り
出せるポイント(再生RF信号の振幅が最大となるポイ
ント)とは、理想的には同一であるはずである。しかし
ながら、実際には、これらのポイントは同一ではなくず
れている。これは、フォーカスバイアスと呼ばれるもの
である。
【0058】また、TES信号が、0になるポイント
と、再生RF信号の振幅が最大となるポイントの間にも
ずれがある。これは、トラッキングバイアスと呼ばれる
ものである。この実施の形態の光磁気ディスク装置は、
これら、フォーカスバイアスおよびトラッキングバイア
スをも考慮して、フォーカスサーボ、トラッキングサー
ボを行うことができるように構成されている。
【0059】このように、DSP8、LPC6、各ドラ
イバ9〜13の機能により、単位時間当たりの回転数が
所定の回転数となるようにスピンドルモータ2が制御さ
れるとともに、光ピックアップ部3から光磁気ディスク
に照射されるレーザ光が、光磁気ディスクの目的トラッ
クを正確に走査することができるようにしている。
【0060】また、光磁気ディスクに記録されたデータ
を消去する場合や、光磁気ディスクにデータを記録する
場合には、バイアスマグネット4によって、光磁気ディ
スクに外部磁界(バイアス磁界)が与えられ、データの
消去やデータの記録を行うことができるようにしてい
る。
【0061】次に、この実施の形態の光磁気ディスク装
置においての、光磁気ディスクへのデータの消去処理、
記録処理、再生処理について説明する。まず、消去処理
および記録処理について説明する。
【0062】消去処理時においては、DSP8は、マグ
ネットドライバ12を制御して、バイアスマグネット4
を駆動し、光磁気ディスク1上に外部磁界を発生させ
る。このとき、磁界の方向は、図1において、上方向が
S極、下方向がN極となるようにする。
【0063】次に、DSP8は、LPC6を制御して、
再生用のパワーで、レーザ光を光磁気ディスク1に照射
するようにし、トラッキングドライバ11、スライドド
ライバ12を制御して、光ピックアップ部3を移動させ
て、光ピックアップ部3からのレーザ光が光磁気ディス
ク1の目的とするトラックを走査するようにする。
【0064】そして、DSP8は、LPC6を制御し
て、光ピックアップ部3から光磁気ディスク1に照射す
るレーザ光のパワーを消去/記録用のパワーに切り換
え、レーザ光を光磁気ディスク1に連続照射することに
より、光磁気ディスクの記録層の磁区の極性方向を一定
方向にそろえて全面着磁する。これにより、光磁気ディ
スク1に記録されているデータが消去される。
【0065】図2は、光磁気ディスクに記録されている
データを消去する場合の消去原理について説明するため
の図である。図2にも示すように、図2の上方向をS
極、下方向をN極とする外部磁界を光磁気ディスク1に
与えた状態で、光ピックアップ部3から光磁気ディスク
1に対して、消去/記録パワーとしたレーザ光を照射す
る。これにより、前述したように、光磁気ディスク1の
記録層の磁区の極性方向が一定方向にされることによ
り、磁区の極性方向によって記録するようにされている
データが消去される。
【0066】そして、光磁気ディスク1に記録されてい
るデータの消去後、データを記録する場合には、消去時
とは逆方向の外部磁界を光磁気ディスク1に与えた状態
で、極性を反転させたい磁区(ピット)の部分のみにレ
ーザ光を照射する。これにより、レーザを照射した磁区
部分のみが、外部磁界の極性に着時される。
【0067】このとき、レーザ光源の駆動制御は、コン
トローラ5からの記録データ(ライトデータ)に基づき
いてLPC6からの信号DTにより行うようにされる。
すなわち、この実施の形態において、データの記録時に
おけるレーザ光は、記録データによって変調される。
【0068】図3は、光磁気ディスク1にデータを記録
する場合の記録原理について説明するための図である。
図3にも示すように、消去処理時とは逆に、図3の上方
向をN極、下方向をS極とする外部磁界を光磁気ディス
ク1に与えた状態で、光磁気ディスク1の極性を反転さ
せる磁区にのみ光ピックアップ部3からのレーザ光を照
射する。これにより、光磁気ディスク1に、磁区の極性
方向の変化によって、データが記録される。
【0069】次に、前述のように、磁区の極性変化によ
り光磁気ディスク1に記録されたデータの再生処理につ
いて説明する。光磁気ディスク1からのデータの再生
は、カー効果(Kerr Effect)を利用するこ
とにより行う。カー効果は、垂直磁化膜に直線偏光を入
射すると、垂直磁化膜の磁化方向によって反射光の偏向
方向がプラス(+)/マイナス(−)方向に回転すると
いうものである。
【0070】そして、この実施の形態の光磁気ディスク
装置においては、DSP8は、LPC6を制御して、光
ピックアップ部3から再生用のパワーでレーザ光を光磁
気ディスク1に照射し、その反射光を光ピックアップ部
3により受光することによって、再生RF信号を得る。
【0071】図4、図5は、光磁気ディスク1に記録さ
れているデータを再生する場合の再生原理について説明
するための図である。光ピックアップ部3から光磁気デ
ィスク1にレーザ光を照射し、このレーザ光の光磁気デ
ィスク1からの反射光を光ピックアップ3により受光す
る。
【0072】そして、この反射光を光ピックアップ部3
が有する検光子3Kに通して、フォトディテクタ3PD
により受光して光の強弱に変換することにより再生RF
信号を得る。すなわち、図5Aに示すように、検光子3
K前の反射光の光強度は一定である。しかし、検光子3
Kを通すことによって、図5Bに示すように、磁区の極
性方向によって光磁気ディスクに記録されているデータ
を反射光の光強度の変化(強弱)として取り出すことが
できる。
【0073】このようにして、光ピックアップ部3によ
って、光磁気ディスクから読み出されたデータは、再生
RF信号としてリードチャンネル部7に供給される。リ
ードチャンネル部7は、再生RF信号をデジタル信号に
変換する。また、リードチャンネル部7は、再生RF信
号からデジタル信号への変換を正確に行うことができる
ように、再生RF信号のゲイン(MOVGA)やオフセ
ット(MOOST)を最適に保つようにするなどの各種
の処理をも行う。再生RF信号のゲインやオフセットの
最適値からのずれが大きい場合には、ジッターが増大
し、再生RF信号のデジタル信号への変換が不正確にな
る可能性があるためである。
【0074】そして、再生RF信号からデジタル信号に
変換された再生データは、コントローラ5に供給され、
図示しないがコントローラ5に接続されたパーソナルコ
ンピュータなどのホスト装置に供給される。
【0075】なお、この実施の形態の光磁気ディスク装
置においては、図1に示すように、光磁気ディスクの半
径方向の光ピックアップ部3の可動域のスピンドルモー
タ2側(装填された光磁気ディスクの内周側)には、リ
ニアエンコーダ14が取り付けられている。また、光ピ
ックアップ部3の可動部のVCMコイル上には、図示し
ないが、リニアエンコーダ14に対して平行にリニアス
ケールが取り付けられる。
【0076】この結果、光ピックアップ部3が、光磁気
ディスクの半径方向に移動すると、リニアエンコーダ1
4のA層およびB層から位相が互いに90度ずれた矩形
波が出力され、DSP8に供給される。DSP8は、こ
の矩形波の周波数と位相とにより、光ピックアップ部の
移動量と、移動方向を認識することができる。
【0077】また、同様に、リニアエンコーダ14から
の矩形波を用いて、光ピックアップ部3を、光磁気ディ
スク上の目的とする位置、例えば、PEP(Phase
Encoded Part of tha cont
rol tracks)エリアに静止させることもでき
る。
【0078】PEPは、反射率の異なる領域が交互に現
れることによって、光ピックアップ部3によって読み出
される信号の振幅に変化をもたらす。この変化をリード
チャンネル部7において、ハイ(high/ロー(Lo
w)のデジタル信号に変更し、DSP8のPULES
Width Counter(PWC)に入力する。
【0079】DSP8は、リードチャンネル部7からの
PEPエリアの信号に応じたデジタル信号のハイ(hi
gh)の時間幅、あるいは、ロー(Low)の時間幅を
測定し、この測定結果をデコードして18バイトのメデ
ィア情報を得る。このメディア情報は、光磁気ディスク
の種別やデータの記憶容量などを示す情報であり、この
光磁気ディスク装置に装填された光磁気ディスクがどの
ようなものであるかを判別し、それに応じた処理を行う
ことができるようにされる。
【0080】このようにして、この実施の形態の光磁気
ディスク装置は、光磁気ディスクに記録されているデー
タを消去したり、あるいは、光磁気ディスクにデータを
記録したり、さらには、光磁気ディスクに記録されてい
るデータを再生することができるように構成されてい
る。
【0081】そして、この実施の形態においても、LP
C6は、例えば、前述したESD(静電気放電)などの
外乱の影響を受けて、レーザパワーが過大になってしま
うなど、所定のパワーでレーザ光を照射させることがで
きない場合には、これを検出することができるように構
成されている。
【0082】そして、この実施の形態の光磁気ディスク
装置のLPC6は、レーザパワーの異常(レーザ光の異
常発光)を検知すると、これを通知するために、DSP
8に対して割り込みを発生させるとともに、同時にコン
トローラ5に対しても割り込みを発生させる。
【0083】すなわち、この実施の形態の光磁気ディス
ク装置においては、LPC6が、レーザパワーの異常を
検出すると、これを通知するために、DSP8と、コン
トローラ5とにアテンション信号Attを送信するよう
に構成されている。このようにすることによって、LP
C6がレーザパワーの異常を検出すると同時に、これを
コントローラ5に対しても通知することが可能となる。
【0084】これにより、レーザパワーの異常が発生し
た場合に、その発生時点における光磁気ディスク上のレ
ーザ光の走査位置を示すアドレスをコントローラ5にお
いて記憶保持することができる。そして、レーザパワー
の異常が発生することにより、データが正確に記録され
なかったセクタのデータを正確に記録し直したり、正確
に読み出せなかったデータを読み出し直したり、また、
レーザ光の異常発光により破壊されてしまった記録デー
タを復旧したりすることを正確にかつ確実に行うことが
できるようにされている。
【0085】図6は、この実施の形態の光磁気ディスク
装置において、レーザパワーの異常が発生した場合に行
われる処理を説明するためのフローチャートである。こ
の図6に示す処理は、LPC6により、レーザパワーの
異常が検出された場合に開始される処理である。
【0086】この実施の形態の光磁気ディスク装置のL
PC6は、レーザパワーが異常であることを検出する
と、これを通知するためDSP8とコントローラ5とに
アテンション信号Attを送信する(ステップS10
1)。
【0087】DSP8は、この実施の形態においても、
予め決められた時間間隔毎、例えば、20マイクロ秒毎
に、割り込み信号であるアテンション信号Attの有無
を検出する。そして、DSP8は、アテンション信号が
送信されてきていることを検出すると、サーボ系、レー
ザ系の動作を停止させる(ステップS102)。
【0088】このDSP8においての処理と平行して、
コントローラ5においては、割り込み信号であるアテン
ション信号Attを検出すると、光磁気ディスクへのデ
ータの記録処理中、あるいは、光磁気ディスクに記録さ
れているデータの再生処理中である場合には、その割り
込みのあった瞬間に、レーザ光が走査している光磁気デ
ィスク上の位置を示すアドレスを記憶する(ステップS
102)。すなわち、DSP8によるアテンション信号
の検出動作やサーボ系およびレーザ系の停止動作と、コ
ントローラ5おいてのアドレスの記憶動作は、並行して
行われる。
【0089】そして、サーボ系、レーザ系を停止される
ことによって、ESDなどの外乱の影響を除去するよう
にした後、コントローラ5は、DSP8に対して、サー
ボ系、レーザ系の起動を指示するので、DSP8は、コ
ントローラ5からの制御に応じて、レーザを再点灯する
とともに、フォーカスサーボ、トラッキングサーボなど
の各種のサーボをかけ直す(ステップS103)。
【0090】そして、コントローラ5は、割り込みが発
生した時点において、記録処理中、あるいは、再生処理
中であった場合には、これら強制的に停止した処理を、
記憶したアドレス位置から再開する(ステップS10
4)。これにより、記録途中のデータを正確に記録し直
したり、再生途中のデータを正確に読み出し直したり、
破壊されたデータを復旧するなどことが、レーザ光のパ
ワーの異常が発生した光磁気ディスク上の位置から正確
に行うことができるようにされる。
【0091】図7、図8は、図6に示した処理におい
て、LPC6、DSP8、コントローラ5の各部におい
て行われる処理の実行タイミングについて説明するため
の図である。図7に示すように、LPC6が、レーザパ
ワーの異常を検出すると、DSP8とコントローラ5と
に同時に割り込みを発生させる。つまり、LPC6は、
DSP6とコントローラ5とに、同時にアテンション信
号Attを送信する。
【0092】したがって、コントローラ5が、レーザパ
ワーの異常が発生したことを検知するまでに、図11を
用いて前述したように、DSP8が所定の時間間隔毎に
割り込み信号を検出するようにしていることに起因する
遅れDLは生じない。このため、コントローラ5におい
ては、LPC6から送信されてくるアテンション信号A
ttを検出すると即座に、レーザ光が走査している光磁
気ディスク上の位置を示すアドレスを記憶保持すること
ができる。
【0093】すなわち、コントローラ5は、図8に示す
ように、例えば、レーザパワーの異常が、時点t1にお
いて発生した場合には、その時点t1において、レーザ
パワーの異常発生を検知し、即座にレーザ光が走査して
いる光磁気ディスク上の位置を示すアドレスを記憶保持
することができる。この図8に示す例の場合には、光磁
気ディスク上のセクタAのアドレスが、コントローラ5
において記憶保持される。
【0094】このように、この実施の形態の光磁気ディ
スクのコントローラ5は、レーザパワーの異常が発生し
た光磁気ディスク上の位置を正確に知り、これを管理す
ることができる。そして、コントローラ5は、図7に示
すように、DSP8に対して、サーボ系、レーザ系の処
理の再開指示を送信し、これに応じて、DSP8は、レ
ーザ系、サーボ系の処理を再開させる。
【0095】この後、コントローラ5は、レーザパワー
の異常が発生したために、強制的に記録処理や再生処理
を停止していた時には、記憶保持しているアドレスが示
す光磁気ディスク上の位置から、強制的に停止するよう
にした記録処理や再生処理を再開させる。
【0096】したがって、図8に示した例の場合には、
セクタAから記録処理や再生処理が再開されることにな
るし、セクタAのデータが破壊されているような場合に
は、セクタAのデータを復旧することができる。すなわ
ち、図12に示したように、レーザパワーの異常が発生
した光磁気ディスク上の実際の位置と異なる位置から記
録処理や再開処理を再開させることもない。
【0097】このように、この実施の形態の光磁気ディ
スク装置においては、レーザパワーの異常が発生した場
合にも、そのレーザパワーの異常が発生した時点におい
て、光ピックアップ部3から出射されるレーザ光によっ
て走査されている光磁気ディスク上の位置に応じたアド
レスを記憶保持することができる。
【0098】これによって、レーザパワーの異常が発生
したのちの復帰処理を、レーザパワーの異常が発生した
光磁気ディスク上の正確な位置から行うことができる。
すなわち、復帰処理を最適に行うことができる。
【0099】なお、この実施の形態においては、図1に
示したように、LPC6からアテンション信号Attを
DSP8とコントローラ5に供給するための送信線を設
けるようにした。しかし、これに限るものではない。L
PC6と、DSP8とは、従来からある制御線を用いる
ようにし、LPC6と、コントローラ5との間に新たな
伝送線を設けるようにしてもよい。
【0100】また、この実施の形態においては、光磁気
ディスクを記録媒体として用いる光磁気ディスク装置
に、この発明による光ディスク装置を適用した場合を例
にして説明した。しかし、この発明による光ディスク
は、CD(コンパクトディスク)などの光ディスクを記
録媒体として用いる光ディスク装置にも適用できること
はいうまでもない。つまり、この発明による光ディスク
装置は、様々なタイプの光ディスク装置、光磁気ディス
クに適用することができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による光
ディスク装置によれば、レーザパワーの異常の発生の検
出に遅れを生じさせないようにすることができる。これ
により、レーザパワーの異常が発生した場合であって、
その後の復帰動作を最適に行うことができ、信頼性の高
い光ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光ディスク装置の一実施の形態
が適用された光磁気ディスク装置を説明するためのブロ
ック図である。
【図2】図1の光磁気ディスク装置において行われる消
去処理の原理について説明するための図である。
【図3】図1の光磁気ディスク装置において行われる記
録処理の原理について説明するための図である。
【図4】図1の光磁気ディスク装置において行われる再
生処理の原理について説明するための図である。
【図5】図1の光磁気ディスク装置において行われる再
生処理の原理について説明するための図である。
【図6】図1の光磁気ディスク装置において、レーザパ
ワーの異常が発生した場合に行う処理を説明するための
フローチャートである。
【図7】図1の光磁気ディスク装置において、レーザパ
ワーの異常が発生した場合に、LPC、DSP、コント
ローラの各部において行う処理を説明するための図であ
る。
【図8】図1の光磁気ディスク装置において、レーザパ
ワーの異常が発生した場合に、LPC、DSP、コント
ローラの各部において行う処理を説明するための図であ
る。
【図9】従来の光磁気ディスク装置の一例を説明するた
めのブロック図である。
【図10】図9に示した光磁気ディスク装置において、
レーザパワーの異常が発生した場合に行われる処理の一
例を説明するためのフローチャートである。
【図11】図9に示した光磁気ディスク装置において、
レーザパワーの異常が発生した場合に、LPC、DS
P、コントローラにおいて行われる処理を説明するため
の図である。
【図12】図9に示した光磁気ディスク装置において、
レーザパワーの異常が発生した場合に、LPC、DS
P、コントローラにおいて行われる処理を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…光磁気ディスク(MOメディア)、2…スピンドル
モータ、3…光ピックアップ部、4…バイアスマグネッ
ト(外部磁界発生手段)、5…コントローラ、6…LP
C(レーザパワーコントローラ)、7…リードチャンネ
ル部、8…DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、9
…フォーカスドライバ、10…トラッキングドライバ、
11…スライドドライバ、12…マグネットドライバ、
13…スピンドルドライバ、14…リニアエンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D075 AA03 CC04 CC24 CD19 CE04 DD04 5D090 AA01 BB10 CC01 CC04 DD03 DD05 FF02 HH07 JJ02 5D118 AA13 AA24 BA01 BB06 BC01 BF07 CA07 CA11 CA13 CD02 CD03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクにレーザ光を照射することによ
    り、前記ディスクへのデータの書き込み、あるいは、前
    記ディスクからのデータの読み出しを行う光ピックアッ
    プ部と、 前記光ピックアップ部から出射する前記レーザ光の強度
    を制御する制御信号と、前記ディスクにデータを記録す
    る場合には、記録するデータに応じた記録用信号とを前
    記光ピックアップ部に供給するレーザ制御手段と、 前記光ピックアップ部から出射する前記レーザ光の前記
    ディスク上の走査位置を管理し、前記ディスクへのデー
    タの書き込み、あるいは、前記ディスクからのデータの
    読み出しを制御する制御手段と、 前記制御手段からの制御信号の供給を受けて、前記光ピ
    ックアップ部に関するサーボ制御を行うサーボ制御手段
    とを備える光ディスク装置において、 前記サーボ制御手段は、所定時間毎に前記レーザ制御手
    段からの割り込み信号を受け付けるものであり、 前記レーザ制御手段は、前記光ピックアップ部から照射
    する前記レーザ光の強度が所定レベル以上となった場合
    に、これを通知する割り込み信号を前記制御手段と、前
    記サーボ制御手段とに供給することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光ディスク装置であっ
    て、 前記サーボ制御手段は、前記割り込み信号が供給された
    場合に、前記レーザ制御手段を制御して、前記光ピック
    アップ部からのレーザ光の前記ディスクへの照射を停止
    させるとともに、前記サーボ制御を停止させるものであ
    り、 前記制御手段は、 前記割り込み信号が供給された時点で、少なくとも前記
    ディスクへのデータの書き込み、あるいは、前記ディス
    クからのデータの読み出しを行っていた場合に、前記光
    ピックアップ部からの前記レーザ光の前記ディスク上の
    走査位置を示す位置情報を記憶する記憶手段と、 前記サーボ制御手段を制御して、前記停止させた前記レ
    ーザ光の照射および前記サーボ制御を再開させるサーボ
    再開手段と、 前記割り込み信号が供給された時点において、前記ディ
    スクへのデータの書き込み、あるいは、前記ディスクか
    らのデータの読み出しを行っていた場合に、前記サーボ
    再開手段により、前記レーザ光の照射および前記サーボ
    制御を再開させた後に、前記記憶手段に記憶した前記位
    置情報が示す前記ディスク上の位置から、前記ディスク
    へのデータの書き込み、あるいは、前記ディスクからの
    データの読み出しを再開させる復帰処理手段とを備える
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の光ディス
    ク装置であって、 前記ディスクは光磁気ディスクであり、 前記光磁気ディスクに対して外部磁界を与える磁界発生
    手段を備え、 前記光ピックアップ部は、前記レーザ制御手段からの前
    記記録用信号により変調されたレーザ光を前記光磁気デ
    ィスクに照射することにより、前記磁界発生手段により
    外部磁界が与えられた前記光磁気ディスクの磁区の極性
    の変化によってデータを記録するものであることを特徴
    とする光ディスク装置。
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