JP3109014B2 - 大引き受け金具 - Google Patents

大引き受け金具

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JP3109014B2
JP3109014B2 JP05050224A JP5022493A JP3109014B2 JP 3109014 B2 JP3109014 B2 JP 3109014B2 JP 05050224 A JP05050224 A JP 05050224A JP 5022493 A JP5022493 A JP 5022493A JP 3109014 B2 JP3109014 B2 JP 3109014B2
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智史 伊佐山
成秋 清村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に、適宜構造物のコ
ンクリート床版を構築する際に、パイプサポート上に装
着されて、型枠床版を支えるための大引き材を所望角度
に固定支持できるようにした大引き受け金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の大引き受け金具として
は、例えば、実開平2−2945号公報に記載されてい
るような型枠保持具が提案されている。これは、支持管
に対して、その長さ方向への位置調節可能に取付け得る
ねじ杆と、型枠を支承し、且つ前記ねじ杆外端部に対し
取付手段により傾動可能に取付けた支承部材とからな
り、前記支承部材には、その傾動角度にかかわらず常に
ねじ杆外端に当接し、且つ前記支承部材と協動して型枠
の加重を受けるための支持部材を設けたものである。そ
して、支承部材の傾動角度の調節は、支承部材に取付け
たボルトの先端部分がネジ杆の上部外表面に当接するこ
とで行われるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の如き
型枠保持具にあっては、ボルトにかなりの加重がかかっ
て、ボルト自身が変形する虞れ等があり、大引き材を所
望角度に確実に且つ安定的に支持し難い難点等があっ
た。しかも、大引き材を簡単に且つ確実に固定し難い難
点等もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、前述
の如き難点等を解消すべく創出されたもので、具体的に
は、大引き材20をパイプサポート25等の上部に所望
角度で支持できるようにした大引き受け金具Sに於い
て、ジャッキ部Bと、このジャッキ部Bの螺子杆10上
部に揺動自在に装着される大引き受け部Aとからなり、
螺子杆10に角度調節用回転体13を螺合せしめ、この
角度調節用回転体13に大引き受け部Aの一部が当接す
ることで、ジャッキ部Bに対する大引き受け部Aの揺動
角度を自在に設定できるよう構成する手段を採用した。
【0005】
【作用】しかして、本発明にあっては、ジャッキ部B
が、パイプサポート25等の上部に支持され、大引き受
け部Aは、ジャッキ部Bの螺子杆10上部に揺動自在に
装着されている。そして、大引き受け部Aでは、大引き
材20を支持する。更に、螺子杆10に螺合されている
角度調節用回転体13は、その回転によって螺子杆10
をその中心方向に沿って移動し、大引き受け部Aの一部
が角度調節用回転体13に当接することで、大引き受け
部Aのそれ以上の揺動が阻止され、ジャッキ部Bに対す
る大引き受け部Aの揺動状態が決定される。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図示例について説明すると、
次の通りである。図中Sは、大引き材20をパイプサポ
ート25等の上部に支持すると共に、大引き材20を所
望角度で支持できるようにした本発明の大引き受け金具
を示し、この大引き受け金具Sは、パイプサポート25
等の上部に装着できるように形成されているジャッキ部
Bと、このジャッキ部Bの螺子杆10上部に揺動自在に
装着されると共に、大引き材20等を直接的に支持でき
るよう形成されている大引き受け部Aとからなる。そし
て、ジャッキ部Bの螺子杆10には、角度調節用回転体
13を螺合せしめてあり、大引き受け部Aの一部が角度
調節用回転体13に当接することで、ジャッキ部Bに対
する大引き受け部Aの揺動角度が決定されるよう構成し
てある。
【0007】大引き受け部Aは、大引き材20を直接支
持できるように、矩形板状の基板2の対向する長辺の両
端部分夫々に矩形板状の四つの突片3を立設し、基板2
の対向する短辺の中央部分夫々に係止切欠4を切設して
形成されている支持プレート1と、下面に湾曲凹面が設
けられて、支持プレート1下面中央に固着される螺子杆
受け5と、適宜板材を略U字状に折曲せしめるようにし
て形成されると共に、螺子杆受け5を囲むように支持プ
レート1下面に固着される当接片7とからなる(図1参
照)。尚、螺子杆受け5は、自身の強度を高めるため
に、例えば、鍛造等によって構成される。
【0008】また、ジャッキ部Bは、パイプサポート2
5内に挿入可能で、その外周面に雄ネジが螺刻されてい
る略円筒状の螺子杆10と、螺子杆10の上端部に固着
されると共に、前記螺子杆受け5下面に設けた湾曲凹面
に合致するような湾曲凸面を有する比較的厚い矩形板状
の頭部11と、比較的厚い円盤状を呈し、螺子杆10に
螺合される角度調節用回転体13と、この角度調節用回
転体13より螺子杆10下方に螺合せしめられて、その
下面がパイプサポート25上端面に当接する回転ハンド
ル15とからなる(図1参照)。尚、頭部11は、自身
の強度を高めるために、例えば、鍛造等によって構成さ
れ、角度調節用回転体13は、その回転操作を容易にす
るために、その外周部に適宜突起が突設され、更に、当
接片7の下端縁部分が安定的に当接するように、その上
面が平坦に形成されている。
【0009】そして、大引き受け部Aとジャッキ部B
は、螺子杆10の上部に穿設した挿通孔12と、当接片
7の両側部に穿設した挿通孔8とを貫通する略ボルト状
の揺動軸14を介して揺動自在に連結され、しかも、ジ
ャッキ部Bの頭部11の湾曲凸面が大引き受け部Aの螺
子杆受け5の湾曲凹面に摺動可能に常時密接して、大引
き受け部Aが、ジャッキ部Bに対して所定方向にのみス
ムーズに揺動すると共に、大引き受け部A(支持プレー
ト1)にかかる負荷を螺子杆10に確実に伝達するよう
形成されている。
【0010】尚、当接片7の挿通孔8は、略縦長孔状に
形成されており、揺動軸14が遊挿状態で挿通するよう
に形成してある。すなわち、鍛造等によって構成される
螺子杆受け5の湾曲凹面と頭部11の湾曲凸面とに寸法
誤差があるような場合や、或いは、螺子杆受け5の湾曲
凹面の曲率半径を大きく設定し、頭部11の湾曲凸面の
曲率半径を小さく設定して、螺子杆受け5の揺動時に大
引き受け部Aが若干上下に動くような場合に、螺子杆受
け5の湾曲凹面が頭部11の湾曲凸面に常時接触して、
支持プレート1にかかる負荷を螺子杆10に確実に伝達
でき、しかも、支持プレート1で受ける負荷が挿通孔8
の孔縁部分を介して揺動軸14に直接かからないように
し、更に、大引き受け部Aがジャッキ部Bに対してスム
ーズに揺動できるよう配慮してある。
【0011】また、支持プレート1の係止切欠4夫々に
は、大引き材20を支持プレート1に固定するためのス
トッパー6が係止されるようになる。すなわち、略角根
ボルト状のストッパー6の頭部を大引き材20内に配置
すると共に、空回りを防止すべくストッパー6の角根部
分を大引き材20の溝部21に位置させ、ストッパー6
のネジ部を係止切欠4に収容せしめると共に、ナット、
ワッシャー等を介して大引き材20を支持プレート1に
確実に固定できるよう構成してある。
【0012】ところで、大引き受け金具Sの具体的構
成、形状、寸法、材質、大引き受け部Aの具体的構成、
形状、寸法、材質、支持プレート1の具体的形状、寸
法、材質、基板2の具体的形状、寸法、材質、突片3の
具体的形状、寸法、配設位置、数、係止切欠4の具体的
形状、寸法、配設位置、数、螺子杆受け5の具体的構
成、形状、寸法、ストッパー6の具体的構成、形状、寸
法、材質、当接片7の具体的構成、形状、寸法、材質、
挿通孔8の具体的形状、寸法、配設位置、ジャッキ部B
の具体的構成、螺子杆10の具体的構成、形状、寸法、
材質、頭部11の具体的構成、形状、寸法、材質、挿通
孔12の具体的形状、寸法、配設位置、角度調節用回転
体13の具体的構成、形状、寸法、材質、揺動軸14の
具体的構成、形状、寸法、材質、回転ハンドル15の具
体的形状、寸法、材質等は、図示例のもの等に限定され
ることなく適宜自由に設定できるものである。
【0013】本発明は、前述の如く構成されており、次
に、その使用例について説明すると、先ず、ストッパー
6を介して大引き材20を大引き受け部Aの支持プレー
ト1に固定する。そして、角度調節用回転体13を回転
操作せしめて、大引き受け部Aを所望揺動角度に設定し
て、大引き材20を所望の傾斜状態に支持する。尚、大
引き材20の高さ調節は、回転ハンドル15の回転操作
によって行われる。また、大引き受け部Aには、支持プ
レート1の長辺がわに形成される複数の突片3による溝
部を利用して大引き材やその他の横架材等を支持するこ
ともできる。
【0014】
【発明の効果】従って、本発明の大引き受け金具は、大
引き材をパイプサポート等の上部に所望角度で支持でき
るようにした大引き受け金具に於いて、ジャッキ部と、
このジャッキ部の螺子杆上部に揺動自在に装着される大
引き受け部とからなり、螺子杆に角度調節用回転体を螺
合せしめ、この角度調節用回転体に大引き受け部の一部
が当接することで、ジャッキ部に対する大引き受け部の
揺動角度を自在に設定できるよう構成したので、ジャッ
キ部で大引き受け金具をパイプサポートに装着できるよ
うになると共に、大引き受け部で大引き材を支持できる
ようになり、また、角度調節用回転体の回転操作だけ
で、ジャッキ部に対する大引き受け部の揺動状態(揺動
角度)を容易に決定できるようになると共に、その揺動
状態(揺動角度)を容易に変更できるようになり、取扱
いが容易で、作業性、施工性に優れた大引き受け金具と
なる。しかも、大引き受け金具自身の構成が簡素で、量
産に適し、低廉に提供できるようになる。
【0015】特に、角度調節用回転体に大引き受け部の
一部が当接することで、ジャッキ部に対する大引き受け
部の揺動角度を自在に設定できるよう構成したので、大
引き受け部にかなりの荷重がかかっても、大引き受け部
の揺動状態(揺動角度)を安定的に維持できるようにな
り、しかも、大引き受け金具自身が堅牢で耐久性に優れ
たものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大引き受け金具の分解斜視図である。
【図2】大引き受け金具の一部切欠正面図である。
【図3】大引き受け金具の側面図である。
【図4】大引き受け金具の使用状態図である。
【符号の説明】
S 大引き受け金具 A 大引き受け部 1 支持プレート 2 基板 3 突片 4 係止
切欠 5 螺子杆受け 6 スト
ッパー 7 当接片 8 挿通
孔 B ジャッキ部 10 螺子杆 11 頭部 12 挿通孔 13 角度
調節用回転体 14 揺動軸 15 回転
ハンドル 20 大引き材 21 溝部 25 パイプサポート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 11/48 E04G 13/06 E04G 17/14 E04G 25/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大引き材をパイプサポート等の上部に所
    望角度で支持できるようにした大引き受け金具に於い
    て、ジャッキ部と、このジャッキ部の螺子杆上部に揺動
    自在に装着される大引き受け部とからなり、螺子杆に角
    度調節用回転体を螺合せしめ、この角度調節用回転体に
    大引き受け部の一部が当接することで、ジャッキ部に対
    する大引き受け部の揺動角度を自在に設定できるよう構
    成したことを特徴とする大引き受け金具。
JP05050224A 1993-02-16 1993-02-16 大引き受け金具 Expired - Lifetime JP3109014B2 (ja)

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JPH06240865A JPH06240865A (ja) 1994-08-30
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DE102006055306B4 (de) * 2006-11-23 2010-10-07 Peri Gmbh Stützenkopf für eine Deckenschalung
ES2302665B1 (es) * 2008-03-17 2009-03-01 Sistemas Tecnicos De Encofrados, S.A. "puntal reforzado para obras".
ES2597236B1 (es) * 2015-07-15 2017-06-08 Sistemas Técnicos De Encofrados, S.A. Puntal de soporte de vigas para encofrados de hormigón
ES2677793B1 (es) * 2017-02-06 2019-03-22 Sist Tecnicos De Encofrados Sa Cabezal para encuentros de vigas
CN109252658B (zh) * 2018-09-21 2021-04-02 中国一冶集团有限公司 一种可调节角度模板支撑装置

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