JP3108488U - 苗箱並べ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出入り間口寸法が1800mmのビニールハウス内への出入りを可能した上で、同ハウス内での箱並べ作業を少なくとも4列並べにて行うことができるように改善された苗箱並べ装置を提供する。
【解決手段】走行車1と、この走行車1上から地面Pに向けて漸次傾斜状に設置され、2列に並列させた搬送路を有する搬送コンベヤ2と、走行車1の後部に備えられるハンドル3とで夫々構成される数台の箱並べ機A-1,A-2を、機体側面で分離着脱可能に連結せしめることで、一度に4列並べにて効率的に苗箱Bを並べることができるようにした。そして、ビニールハウス内への出入り時等においては箱並べ機A-1,A-2を分離することで可能にした。
【選択図】図1

Description

本考案は、稲、野菜その他の農作物、特に稲の苗を育成する浅底で平面視略長方形状を呈する多数枚の苗箱を、ビニールハウス内等の地面に機械的に整然と箱並べするために使用される苗箱並べ装置に関する。
床土や覆土等が入った播種や発芽後の苗箱はかなり重い。この重い苗箱を地面に整然と並べる整列作業を、前屈み姿勢(中腰姿勢)で繰り返し行なう作業者の負担を大幅に軽減するために機械的に行うことができるように開発された苗箱の箱並べ装置は知られている(特許文献1)。
この苗箱並べ装置は、保管倉庫等から箱並べを行う載置場やビニールハウスへと移動させるために、モータからの動力により走行する駆動輪を備える自走式と、走行動力をもたずに作業者自身が押しながら走行させる遊転輪を備える手押し式との2種類が知られている。
そして、この種の苗箱並べ装置は、各稲作農家の規模に合わせて1回の並べ作業で1列づつ行う1列並べ用と、2〜4列のように横数列で行う数列並べ用とがあり、主にこの数列並べ用が普及している。そしてまた、走行車上から地面に向けて漸次傾斜する苗箱搬送路により走行車上の搬送始端側から地面に接近する搬送終端側へと搬送される平面視矩形状を呈する数枚の苗箱は長辺縁部同志を付き合わせた列状態で順次に搬送されながら一側長辺縁部側から地面に1枚づつ送り出されて並べられるようになっている。
ところで、この種の箱並べ作業は、稲作地域によって異なる。例えば休耕田等の圃場を利用して行う地域、或いはビニールハウスを利用して行う地域等があるが、近年においては地域を問わず主にビニールハウスを利用して、ハウス内の地面に苗箱を並べて苗が田植えできる大きさまで育成栽培することが行われている。
因みに、苗を育成する苗箱は、一般的に平面視略長方形状の浅底状に形成されており、その長辺外寸法Lの寸法差は、製造販売メーカー問わずに略一定の寸法ではあるが、現在販売されているものとしては608〜612mm位の範囲で存在しているものと推測される。
従って、前述したように、2〜4列の横数列で箱並べ作業を行う数列並べ用の苗箱並べ機においては、走行車上から地面に向けて漸次傾斜状に設置される搬送コンベヤの各搬送路相互の幅寸法、所謂搬送コンベヤの機体横幅寸法は1枚の苗箱の長辺外寸法Lの2倍〜4倍になる。
つまり、長辺外寸法Lが略608mmの苗箱である場合には2列並べ用で略1216mm、そして4列並べ用で2432mmと言うように2〜4列の搬送コンベヤの機体横幅寸法が必要となり、当該機体横幅寸法が広くなればなるほど、移動する際や不使用時の保管収納際等の取扱い上において妨げとなることは言うまでもない。
そして、前述したように、苗を田植えができる大きさまでビニールハウスを利用して育成栽培することが主流である等を鑑みると、出入り間口寸法が1800mmと言うように規格によって定められているビニールハウスへの出入りにおいて、当該間口寸法を越える機体幅寸法の苗箱並べ装置、特に機体幅寸法が2432mmを有する4列並べ用の苗箱並べ装置はビニールハウスへの出入りが全くできない。
つまり、ビニールハウスでの使用が全くできず、休耕田等の圃場を利用して苗の育成栽培を行うハウス外(屋外用)の箱並べ作業での使用に限られ、ハウス内においても4列並べにて箱並べ作業ができる苗箱並べ装置が求められている。
例えば、この種の苗箱の育成栽培に利用されているビニールハウスの大きさ、特にハウス内の内寸横幅寸法が略6000mmある場合にはハウスの中央長さ方向に作業通路を確保した状態でも、この通路を挟んで片側4列づつ、両側で8列の箱並べが可能になる。
従って、ビニールハウスへの出入りが可能な機体幅寸法を有する2列並べ用の苗箱並べ装置を用いて、ハウスの奥から出入り口に向けて行なわれる箱並べ作業を片側二回に分けて行うよりも、片側一回、両側二回で終わらせることが効率的な並べ作業と言える。
特開2001−169669号
本考案は、使用者のニーズに応えるべく更に研究、改良を加えたものであり、その解決しようとする課題は、出入り間口寸法が1800mmのビニールハウス内への出入りを可能した上で、同ハウス内での箱並べ作業を少なくとも4列並べにて行うことができるように改善された苗箱並べ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案は以下の技術的手段を採用する。
請求項1では、フリー走行する前輪と後輪を有する走行車と、この走行車上から地面に向けて漸次傾斜状に設置されると共に2列に並設させた搬送路を有する搬送コンベヤと、同走行車の後部に備えられるハンドルと、で夫々構成される数台の箱並べ機を、機体側面において分離着脱可能に連結せしめてなり、
上記箱並べ機同士を機体側面にて連結合体せしめた状態で少なくとも4列の横数列に並列される各搬送路の搬送始端側において夫々供給される平面視略長方形状の苗箱を、長辺縁部同士を互いに隣接させて各搬送路の搬送終端側へと同速にて駆動搬送せしめると共に、同搬送終端から地面に同時に送り出しながら同地面に横数列にて箱並べするように構成されていることを特徴とする。
また、請求項1記載の各箱並べ機の搬送コンベヤは、夫々の走行車上に横アジャスター機構を介して左右方向に水平移動するように横スライド可能に支持され、更に、苗箱を駆動搬送するための無端状の搬送ベルトを搬送路の搬送始端から搬送始端に亘り巻回配設すると共に、搬送終端側途中部位を境に搬送始端側と搬送終端側とに2分割され且つ回動自在に軸支されて、当該軸支部を支点に搬送終端側が斜め後方に折り畳まれるように構成されていることが好適なものとなる(請求項2)。
本考案の苗箱並べ装置は叙上の如く構成してなることから、下記の作用効果を奏する。
請求項1記載の構成によれば、分離された1台の箱並べ機の機体横幅寸法L1は、苗箱の長辺外寸法Lの2倍、例えば長辺外寸法Lが略608mmの苗箱の場合で略1216mmとなり、出入り間口寸法が1800mmのビニールハウスへの出入りが可能となる。そして、ビニールハウス内へ搬入させた各箱並べ機同士を機体側面において連結合体せしめることで、少なくとも4列の搬送コンベヤを並列備えた機体横幅寸法L2が略2432mmの装置本体となり、ハウス奥から出入り口側に向かって後退しながら行われる箱並べを一度に少なくとも4列並べにて行うことができる。
従って、内寸横幅寸法が略5400〜6000mmのビニールハウス内の中央作業通路を挟む片側に一回づつの箱並べ作業によって少なくとも両側8列の箱並べ作業を2回で行うことが可能となる。
即ち、ハウス内の地面に中央作業通路を挟んで両側合計で8列にて箱並べ作業を行うに際して、例えば従来の2列並べ用では片側2回に、両側で4回繰り返すと言った往復作業をせずに、片側1回、両側で2回の箱並べ作業で効率的に行うことができる。これにより、ビニールハウス内での箱並べ作業が更に改善され、作業者に対する労力をも軽減できる実用的効果が大きい苗箱並べ装置を提供することができる。
また、請求項2記載の構成によれば、請求項1記載の作用に加えて、装置本体を構成する例えば機体横幅寸法L1が略1216mmの箱並べ機1台の搬送コンベヤを、その搬送方向途中部位から搬送始端側と搬送終端側とに2分割せしめて、搬送始端側に向けた斜め上方に搬送終端側が折り畳まれるように構成してなることで、車体寸法L4を箱並べ時に必要な本来の車体全長寸法L3よりもかなり短くすることができる。
従って、分離状態の夫々の箱並べ機を個々に走行移動させるに際して、走行性が容易且つ簡便になるばかりか、小回り走行が可能になる等の取扱い性の面においても頗る良好となる等の作用効果を期待することができる。
本考案の最良の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1は、本考案苗箱並べ装置の実施形態の一例を示し、装置本体Aは、機体側面において分離着脱可能に連結される2台の箱並べ機A-1,A-2を連結することで構成され、ビニールハウス内等に走行搬入させる場合には分離状態で個々に搬入させ、該ハウス内等において連結することで、同ハウス等の地面Pに少なくとも横4列にて苗箱Bを箱並べできるように構成している。
箱並べ機A-1,A-2は、走行車1と、この走行車1上から地面に向けて漸次傾斜状に設置される2列並べ用の搬送コンベヤ2と、同走行車1の後部に備えられるハンドル3とで夫々構成され、夫々の搬送コンベヤ2の搬送始端側において苗箱Bを横2列に夫々供給することで、搬送路4の搬送動力により搬送終端側へと苗箱Bが駆動搬送され、該終端から地面Pに向けて夫々横2列、合計横4列で夫々1枚づつ送り出され、ビニールハウス等の地面Pに苗箱Bが横4列にて走行車1の走行方向に並べられる箱並べが行われるように構成されている。
因みに、平面視が略長方形状を呈する苗箱Bは、長辺縁部間と短辺縁部間の夫々の内寸法においては製造販売メーカー問わずに一定寸法並びに形状を成しているが、外寸法等においては強度等を出すために各メーカーが独自に設計を行っているために少なく見ても長辺外寸法Lの寸法差は608〜612mm位の範囲で存在しているものである。
走行車1は、適宜の車体長さと車体幅を有する機体フレーム1-1を具備し、該機体フレーム1-1の前部と後部の両側にはにフリー走行する前輪1-2と後輪1-3とを夫々備える。
そして、機体フレーム1-1の後部中央には前輪1-2を操作、つまり走行車1を舵取り操作するためのハンドル3が備えられており、このハンドル3操作により箱並べ機A-1,A-2夫々の直進と左右何れかへの舵取り走行、そして両機A-1,A-2を連結合体させた状態での装置本体Aにおいては箱並べ作業中に直進走行を操作し得るようにしている。
機体フレーム1-1は、角や丸等のパイプ材を用いて前後方向に適宜の長さを有し、そして、横幅方向においては2枚の苗箱Bの長辺外寸法Lに相当する寸法にて平面視略矩形状に枠組み形成されている。例えば1枚の苗箱Bの長辺外寸法Lが略608mmで、2枚分のトータル寸法が略1216mmであった場合、同トータル寸法に相当する略機体横幅寸法L1にて平面視略矩形状に枠組み形成されると共に、前部両側に方向変換機構5を介してフリー走行する前輪1-2が備えられ、後部両側にはフリー走行する後輪1-3が備えられている。
方向変換機5は、走行車1の機体フレーム1-1の前部両側に回転可能に備えた前輪1-2を、車軸を介して首振り回動自在に支持する回転軸5-1、この両側の回転軸5-1から後方に向けて水平に固着突出させた腕杆5-2、この両腕杆5-2の突端に両端を夫々枢着せしめて両腕杆5-2間に架橋状に取り付けられる連結軸5-3等から構成されて、ハンドル3操作により両側の前輪1-2が夫々の回転軸5-1を支点に左右に向きが変わる舵取りを可能にしている。
ハンドル3は、機体フレーム1-1の後部中央に取付けた支持筒6に上下不動な状態で支持させた垂直杆7の上端に固定的に具備され、支持筒6の上端に位置する垂直杆7部位から水平に固着突出させた連結腕8に連結ロッド9の一端を枢着せしめ、同ロッド9の他端側を、両側前輪1-2を連結する連結軸5-3に不図示の連結リンク等を介して枢着連結せしめることで(図3参照)、前輪1-2を直進並びに左右何れかの方向に舵を取ることで、夫々の箱並べ機A-1,A-2を単独で、そして連結合体後の装置本体Aの走行を直進並べに左右何れかの方向に舵取り操作し得るようにしてある。
搬送コンベヤ2は、その搬送始端側を、機体フレーム1-1の支柱10に支持させると共に、搬送途中部位を機体フレーム1-1前端に支持させることで、走行車1上から地面Pに向けた所望な傾斜角度にて傾斜状に設置されるもので、作業者の腰高程度に相当する走行車1上の搬送始端側から供給される苗箱Bが地面Pに向けて漸次傾斜する搬送終端側へと順次に駆動搬送されるようにしてある。
この搬送コンベヤ2は、2枚の苗箱Bの長辺外寸法Lと同幅かそれよりも幾分広めの横幅にて前後方向に延びる平面視略矩形状に枠組みされたコンベヤ機枠2-1を具備する。
そして、箱並べ機A-1,A-2の内、一方の箱並べ機A-1の走行車1上に取り付けられる搬送コンベヤ2は、コンベヤ機枠2-1の傾斜下端側と傾斜上端側に夫々横架せしめた駆動軸11と回転軸12とに、苗箱Bの長辺外寸法Lよりも狭い間隔にて固着備えた駆動プーリー13と回転プーリー14に渡って左右一対の無端状の搬送ベルト2-2を巻回張架せしめ、更にこの左右一対の搬送ベルト2-2を夫々挟むように苗箱Bの高さに相当する程度のガイド壁2-3を、苗箱Bの長辺外寸法Lと略同寸幅間隔にて立ち上げ配設することで、苗箱Bを一列状にて駆動搬送する搬送路4を左右2列に並列せしめるように構成している。
そして、搬送終端側の駆動軸11にVベルトやチェーン等により連繋せしめる駆動モータ15をコンベヤ機枠2-1の裏面側に設置し、該駆動モータ15により搬送ベルト2-2を駆動回転(走行)させることで、走行車1上の搬送路4の搬送始端側から搬送終端側に向けて苗箱Bを所定の搬送速度にて駆動搬送するように構成してある。
尚、駆動モータ15としては、駆動車軸とギア機構によって連繋せしめて一体型に形成してなるデフギアードモータ等を用いるも勿論自由であり、この駆動モータ15を備える箱並べ機A-1の機体フレーム1-1にはバッテリ等が搭載されており、このバッテリ等からの電源供給により動作し、搬送路4の搬送ベルト2-2に搬送動力を伝達するようにしている。
また、駆動モータ15のON・OFF操作は、ハンドル3に備えたコントロールボックス16等の手元スイッチにより切換え可能になっており、又、搬送ベルト2-2による苗箱Bの搬送速度についてもボックス16の速度ボリュームを操作することで、任意に調節し設定し得るようにしている。
尚、駆動モータ15、バッテリ等が搭載されていない箱並べ機A-2側においては、箱並べ機A-1と基本的に同一である。
即ち、箱並べ機A-2側は、駆動モータ15が連繋される駆動軸11に換えて、フリー回転する回転軸17をコンベヤ機枠2-1の傾斜下端側と傾斜上端側に夫々架設し、この回転軸17と前述の回転軸12に固着備えられている夫々の回転プーリー18に亘って左右一対の搬送ベルト2-2を巻回張架せしめた構成としている。
そして、箱並べ機A-2の傾斜下端側に備えられる回転軸17の一端部側と、前述の箱並べ機A-1の傾斜下端側に備えられる駆動軸11の一端部側とには図5及ぶ図6に示すように、互いに同軸係脱自在に連結し合う動力伝達機構19が備えられており、この動力伝達機構19による両軸11,17の連結によって、箱並べ機A-2側の搬送コンベヤ2に供給される苗箱Bが、箱並べ機A-1の搬送コンベヤ2に供給される苗箱Bと同速の搬送速度にて搬送始端側へと駆動搬送されるようにしている。
動力伝達機構19は、箱並べ機A-1側の駆動軸11の一端部側に軸方向にスライド可能で且つ回転方向に係合連結するように備えられる円盤体A19-1と、箱並べ機A-2側の回転軸17の一端部に固定的に備えられる円盤体B19-2とで構成され、円盤体A19-1の軸芯円周線上に等間隔をおいて突設されている数ヵ所の連結ピン20が、相対する位置関係で円盤体B19-2に開孔されている数ヶ所の連結孔21に対して係脱自在に挿入されることによって、駆動軸11の回転動力が回転軸17に伝えられるようにしている(図6の(a)の状態から(b)の状態)。
図中22は、円盤体A19-1を円盤体B19-2が付勢する突っ張りスプリングであり、このスプリング22の弾発力によって、図6に示すように、駆動軸11の回転に伴い円盤体A19-1の連結ピン20が円盤体B19-2の連結孔21に対し位置合わせが成された時点で自動的に挿入連結されるようにしている。
そして、図3、図7及び図8に示したように、箱並べ機A-1,A-2夫々の機体フレーム1-1の側面には連結機構A23が備えられており、この連結機構A23によって両箱並べ機A-1,A-2が機体側面において分離着脱自在に連結合体せしめるようにしている。
連結機構A23は、図3、図7及び図8に示したように、箱並べ機A-1,A-2夫々の機体フレーム1-1の側面前後における相対位置において夫々備えられて係脱自在に係合し合うキャッチクリップ等からなり、その一方側を箱並べ機A-1側の車体フレーム1-1へ、もう一方側を箱並べ機A-2側の車体フレーム1-1へ備えることで、両箱並べ機A-1,A-2の機体フレーム1-1同士を連結合体し得るようにしている(図7(c)及び図8(c)参照)。
尚、図示を省略しているが、連結機構A23は操作ハンドル側に強力なコイルバネが組み込まれていて、連結時においてこのコイルバネの強力な弾発力によって強力に連結されるようにしてある。
また、図3及び図7に示したように、上記連結機構A23が備えられる機体フレーム1-1の側面前後には両機体フレーム1-1を連結合体させるに際して、その連結位置合わせと、合体後において機体フレーム1-1同士が前後方向や上下方向に位置ズレやガタツキ等を引き起さないように連結機構A23との協働により合体剛性を上げる役目を成す位置合わせ兼ガタツキ防止手段24が備えられている。
位置合わせ兼ガタツキ防止手段24は、箱並べ機A-1側の機体フレーム1-1の前側において前後位置、後側において上下位置に突設される位置合わせ兼連結ピン24-1と、この連結ピン24-1と相対する位置関係で箱並べ機A-2側の車体フレーム1-1の前後位置に開口される位置合わせ兼連結孔24-2とで構成される。
而して、両箱並べ機A-1,A-2の機体フレーム1-1同士を連結合体させるに際して、図10の(a)に示すように、箱並べ機側A-2の機体フレーム1-1を直進姿勢とし、そして箱並べ機A-1側の機体フレーム1-1を、前輪1-2を図示のように右方向に向けた斜め姿勢として、(b)に示すように、後側の位置合わせ兼ガタツキ防止連結ピン24-1と同連結孔24-2とを係合せしめた状態とする。
そして、箱並べ機A-1の前輪1-2側を、該箱並べ機A-1を直進姿勢の箱並べ機A-2側に寄せるように走行させることで、(c)に示すように、前側の位置合わせ兼ガタツキ防止連結ピン24-1と同連結孔24-2とが係合せしめるものである。これによって、作業者一人で両箱並べ機A-1,A-2の機体フレーム1-1同士を簡単且つ速やかに位置合わせせしめて、連結機構A23によって連結合体させることができる。
尚、図示を省略しているが、機体フレーム1-1の後側に備えられる位置合わせ兼ガタツキ防止連結孔24-2の開口形状を、苗箱Bの搬送始端側方向に向けて側面視略U字状に開口させた横向き凹欠孔状とすることにより、連結ピン24-1を備えた箱並べ機側に対して前述のようにもう一方の箱並べ機を寄せるように前輪1-2側を走行させることで、両者の係合による機体の位置合わせがより簡単になる。つまり、後側の位置合わせ兼ガタツキ防止連結ピン24-1と同連結孔24-2との係合を、機体を持ち上げずに行うことができる。
また、横向き凹欠孔状の連結孔24-2の開口方向は、この連結孔24-2を備えた側の機体を前述のように動かすか、或いは同連結孔24-2に係合される連結ピン24-1を備えた側の機体を前述のように動かすかによって、その開口方向が苗箱Bの搬送始端側方向に向くか、同搬送終端側方向に向くかが設定されるものである。
また、図3及び図7に示したように、箱並べ機A-1,A-2夫々の搬送コンベヤ2のコンベヤ機枠2-1を側面前後において連結するための連結機構B25が備えられており、前述のように、機体フレーム1-1同士の連結後においてコンベヤ機枠2-1同士を連結し得るようにしている。
連結機構B25は、前述の連結機構A23と同じくキャッチクリップ等からなり、その一方側を箱並べ機A-1側のコンベヤ機枠2-1の側面前後位置へ、もう一方側を箱並べ機A-2側のコンベヤ機枠2-1の側面前後位置へ備えることで、両箱並べ機A-1,A-2の機体フレーム1-1同士を連結せしめた後、後述の横アジャスター機構によって一方側のコンベヤ機枠2-1を横移動させて両コンベア機枠2-1同士を側面において突合せた後に、両コンベヤ機枠2-1同士を連結し得るようにしている(図7(b)参照)
)。
これによって、苗箱Bの短辺縁同士を隣接させた4列並べにてビニールハウスの地面Pに送り出し整列させながら箱並べ作業を行い得るようにしている。
また、図3及び図7に示したように、上記連結機構B25が備えられるコンベア機枠2-1の側面前後には両コンベヤ機枠2-1を連結せしめるに際して、その連結位置合わせを行う位置合わせ手段26が備えられている。
位置合わせ手段26は、箱並べ機A-1側のコンベヤ機枠2-1の前後位置において突設される位置合わせ連結ピン26-1と、この連結ピン26-1と相対する位置関係で箱並べ機A-2側のコンベヤ機枠2-1の前後位置に開口される位置合わせ連結孔26-2とで構成されている。
また、本例では搬送コンベヤ2のコンベヤ機枠2-1を、搬送終端側途中部位において該終端側と搬送始端側とに2分割し、当該分割部分から終端側機枠2-10を新たに枠組み形成すると共に、同終端側機枠2-10の後端両側に後方に突出する連結腕杆27を固着備え、始端側機枠2-11の前端には当該連結腕杆26と並設するように前方に突出する連結腕杆27を固着備え、この連結腕杆27を終端側機枠2-10に軸支連結せしめることで、同軸支部を回動支点として始端側機枠2-11方向に向けた斜め上方に終端側機枠2-10が折り畳まれるように構成してある(図3の状態から図4の状態)。
そして、この様にコンベヤ機枠2-1を折畳み可能に2分割せしめた場合、図2〜図4に示すように、搬送路4において駆動搬送される苗箱Bが引っ掛からない高さ位置における始端側機枠2-11の左右ガイド壁2-3間に渡り1本の横バー28を架け渡し具備せしめている。
而して、図4に示すように、終端側機枠2-10を始端側機枠2-11に向けて折り畳んだ際、搬送ベルト2-2の張架状態が緩んでも(弛んでも)、特に終端側機枠2-10側の駆動プーリー13、回転プーリー14から搬送ベルト2-2が簡単に外れてしまう等の取扱い性の不具合が解消されるようにしている。
また、搬送コンベヤ2の終端側機枠2-10を、終端側機枠2-11方向に向けた斜め上方に折り畳むことで、苗箱Bを搬送するために必要とする搬送コンベヤ2の長さが短くなる。これにより、図3及び図4に示すように、車体寸法L4が箱並べ時に必要な本来の車体全長寸法L3長さよりも短くなった分、各箱並べ機A-1,A-2をビニールハウスや保管場所等まで移動させるに際して、小回り移動が可能になる等から取扱いが頗る良好となる。
また、本例では、横アジャスター機構29を介して走行車1の機体フレーム1-1上に搬送コンベヤ2のコンベヤ機枠2-1を横スライド可能に支持させている。
横アジャスター機構29は、走行車1の機体フレーム1-1に対し搬送コンベヤ2を左右スライド可能に支持する前後の支持部29-1と、同走行車1のハンドル3側に設けた正逆回転可能な操作ハンドル29-2と、この操作ハンドル29-2と連繋されて該操作ハンドル29-2の操作に伴い搬送コンベヤ2を左右何れかの方向に水平移動させる前後の動作伝達機構部29-3とから構成してある。
而して、最初に並べた苗箱B列に並列的に沿わせてそれ以降の苗箱Bを送り出し並べる作業中において、走行車1の直進走行が地面Pの凸凹な地表面によって乱れ、走行車1が略直線的に並ぶ苗箱B列から離れた場合等に、横アジャスター機構29の操作により搬送コンベヤ2を横移動させることで、同コンベヤ2を各苗箱B列に確実に並列沿わせて苗箱Bを一枚ずつ確実に地面Pに向けて送り出し整列し得るように走行車1の走行乱れを搬送コンベヤ2の横移動により修正し得るものである。
そして又、前述したように、両箱並べ機A-1,A-2の機体フレーム1-1同士を連結合体せしめるに際して、図8(a)に二点鎖線で示すように、その一方の搬送コンベヤ2(コンベヤ機枠2-1)を横移動させておき、図7(c)の二点鎖線及び図8(c)に示すように、機体フレーム1-1同士を連結機構A23にて連結合体せしめた後、同搬送コンベヤ2を元の状態(位置)に戻すように横移動させることで、図7(a)の二点鎖線で示すように、両搬送コンベヤ2のコンベヤ機枠2-1の位置合わせ連結ピン26-1と同連結孔26-2とを簡単且つ速やかに係合させて、コンベヤ機枠2-1同士を連結機構B25により連結し得るように構成してある。
図中30は、搬送コンベヤ2の各搬送路4の搬送始端側に、同始端部から搬送路4の傾斜に沿って伸縮調節自在に延出させるように備えた箱載せ機構であり、前後に伸縮自在に移動させることで、箱並べ時に行われる苗箱Bの箱載せ供給高さL5が作業者の身長に応じて可変調節し得るようにしてある。
即ち、自然姿勢の状態で各搬送路4に苗箱Bを供給することができる箱載せ供給高さL4に調節することで、不図示の台車等に積み重ねられた状態で搬送されてくる苗箱Bを窮屈な前屈み姿勢を取ることなく、各搬送路4の搬送始端側に1枚づつ供給しながら箱並べ作業を遂行することができる。
尚、前述実施例では箱並べ機A-1側の搬送コンベア2のみを駆動モータ15により駆動させる駆動タイプとしたが、箱並べ機A-2側の搬送コンベヤ2にも同様に駆動モータ15、バッテリ等を搭載して駆動タイプとするも良い。
また、本考案の具体的な実施例にあっては、前述の実施例1詳述の構成に限定されるものではなく、請求項1〜2記載の要旨を免脱しない範囲で種々変更して行うことができるものである。例えば、3台の箱並べ機を連結合体させて装置本体Aを6列並べタイプとして、一度に6枚の苗箱Bを送り出し整列し得るするも良く、任意である。
本考案苗箱並べ装置の実施形態の一例を示す平面図 装置本体を連結により構成する箱並べ機の一方を示す平面図 同側面図 搬送コンベヤの搬送終端側を搬送始端側に向けて斜め上方に折畳んだ状態を示す同側面図 駆動モータを備える一方の箱並べ機側から同モータを備えない他方の箱並べ機側の搬送コンベヤに、苗箱を駆動搬送させるための回転動力を伝える要部の拡大斜視図 同要部の拡大平面図で、(a)は駆動モータからの動力により駆動回転する円盤体の連結ピンを、フリー回転する円盤体の連結孔に係合せしめるべく、両円盤体を同軸対向状に突合せた状態を示す、(b)は連結ピンが連結孔に係合せしめた状態を示す 両箱並べ機の車体フレーム同士とコンベヤ機枠同士の夫々連結機構を示し、(a)は一方の箱並べ機を示す側面図、(b)は(a)のb−b線拡大断面図、(c)は(a)のc−c線拡大断面図 両箱並べ機を連結合体させるに際しての一操作例を示し、(a)は連結する両箱並べ機の機体側面同士を対抗させた状態の平面図を示す、(b)は機体フレームの前側の位置合わせ兼ガタツキ防止連結ピンと同連結孔を係合させた状態を示す、(c)は前後の連結ピンと連結孔とを係合せしめて、機体フレーム同士を連結機構Aによって連結合体させた状態を示す
符号の説明
A:装置本体 1:走行車
1-1:機体フレーム 2:搬送コンベヤ
2-1:コンベヤ機枠 2-10:終端側機枠
2-11:始端側機枠 2-2:搬送ベルト
3:ハンドル 4:搬送路
5:方向変換機構 19:動力伝達機構
23:連結機構A 24:位置合わせ兼ガタツキ防止手段
25:連結機構B 26:位置合わせ手段
29:横アジャスター機構

Claims (2)

  1. 前輪と後輪を有する走行車と、
    この走行車上から地面に向けて漸次傾斜状に設置されると共に2列に並列させた搬送路を有する搬送コンベヤと、
    同走行車の後部に備えられるハンドルと、
    で夫々構成される数台の箱並べ機を、機体側面において分離着脱可能に連結せしめてなり、
    上記箱並べ機同士を機体側面にて連結合体せしめた状態で少なくとも4列に並列される各搬送路の搬送始端側において夫々供給される平面視略長方形状の苗箱を、長辺縁部同士を互いに隣接させて各搬送路の搬送終端側へと同速にて駆動搬送せしめると共に、同搬送終端から地面に同時に送り出しながら同地面に少なくとも4列並べにて箱並べし得るように構成されていることを特徴とする苗箱並べ装置。
  2. 請求項1記載の各箱並べ機の搬送コンベヤは、夫々の走行車上に横アジャスター機構を介して左右方向に水平移動するように横スライド可能に支持され、
    更に、苗箱を駆動搬送するための無端状の搬送ベルトを搬送路の搬送始端から搬送始端に亘り巻回配設すると共に、搬送終端側途中部位を境に搬送始端側と搬送終端側とに2分割且つ回動自在に軸支せしめて、当該軸支部を支点に搬送終端側が斜め後方に折り畳まれるように構成されていることを特徴とする苗箱並べ装置。
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