JP3108488U - 苗箱並べ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行車1と、この走行車1上から地面Pに向けて漸次傾斜状に設置され、2列に並列させた搬送路を有する搬送コンベヤ2と、走行車1の後部に備えられるハンドル3とで夫々構成される数台の箱並べ機A-1,A-2を、機体側面で分離着脱可能に連結せしめることで、一度に4列並べにて効率的に苗箱Bを並べることができるようにした。そして、ビニールハウス内への出入り時等においては箱並べ機A-1,A-2を分離することで可能にした。
【選択図】図1
Description
この苗箱並べ装置は、保管倉庫等から箱並べを行う載置場やビニールハウスへと移動させるために、モータからの動力により走行する駆動輪を備える自走式と、走行動力をもたずに作業者自身が押しながら走行させる遊転輪を備える手押し式との2種類が知られている。
つまり、長辺外寸法Lが略608mmの苗箱である場合には2列並べ用で略1216mm、そして4列並べ用で2432mmと言うように2〜4列の搬送コンベヤの機体横幅寸法が必要となり、当該機体横幅寸法が広くなればなるほど、移動する際や不使用時の保管収納際等の取扱い上において妨げとなることは言うまでもない。
つまり、ビニールハウスでの使用が全くできず、休耕田等の圃場を利用して苗の育成栽培を行うハウス外(屋外用)の箱並べ作業での使用に限られ、ハウス内においても4列並べにて箱並べ作業ができる苗箱並べ装置が求められている。
従って、ビニールハウスへの出入りが可能な機体幅寸法を有する2列並べ用の苗箱並べ装置を用いて、ハウスの奥から出入り口に向けて行なわれる箱並べ作業を片側二回に分けて行うよりも、片側一回、両側二回で終わらせることが効率的な並べ作業と言える。
請求項1では、フリー走行する前輪と後輪を有する走行車と、この走行車上から地面に向けて漸次傾斜状に設置されると共に2列に並設させた搬送路を有する搬送コンベヤと、同走行車の後部に備えられるハンドルと、で夫々構成される数台の箱並べ機を、機体側面において分離着脱可能に連結せしめてなり、
上記箱並べ機同士を機体側面にて連結合体せしめた状態で少なくとも4列の横数列に並列される各搬送路の搬送始端側において夫々供給される平面視略長方形状の苗箱を、長辺縁部同士を互いに隣接させて各搬送路の搬送終端側へと同速にて駆動搬送せしめると共に、同搬送終端から地面に同時に送り出しながら同地面に横数列にて箱並べするように構成されていることを特徴とする。
請求項1記載の構成によれば、分離された1台の箱並べ機の機体横幅寸法L1は、苗箱の長辺外寸法Lの2倍、例えば長辺外寸法Lが略608mmの苗箱の場合で略1216mmとなり、出入り間口寸法が1800mmのビニールハウスへの出入りが可能となる。そして、ビニールハウス内へ搬入させた各箱並べ機同士を機体側面において連結合体せしめることで、少なくとも4列の搬送コンベヤを並列備えた機体横幅寸法L2が略2432mmの装置本体となり、ハウス奥から出入り口側に向かって後退しながら行われる箱並べを一度に少なくとも4列並べにて行うことができる。
従って、内寸横幅寸法が略5400〜6000mmのビニールハウス内の中央作業通路を挟む片側に一回づつの箱並べ作業によって少なくとも両側8列の箱並べ作業を2回で行うことが可能となる。
即ち、ハウス内の地面に中央作業通路を挟んで両側合計で8列にて箱並べ作業を行うに際して、例えば従来の2列並べ用では片側2回に、両側で4回繰り返すと言った往復作業をせずに、片側1回、両側で2回の箱並べ作業で効率的に行うことができる。これにより、ビニールハウス内での箱並べ作業が更に改善され、作業者に対する労力をも軽減できる実用的効果が大きい苗箱並べ装置を提供することができる。
従って、分離状態の夫々の箱並べ機を個々に走行移動させるに際して、走行性が容易且つ簡便になるばかりか、小回り走行が可能になる等の取扱い性の面においても頗る良好となる等の作用効果を期待することができる。
そして、機体フレーム1-1の後部中央には前輪1-2を操作、つまり走行車1を舵取り操作するためのハンドル3が備えられており、このハンドル3操作により箱並べ機A-1,A-2夫々の直進と左右何れかへの舵取り走行、そして両機A-1,A-2を連結合体させた状態での装置本体Aにおいては箱並べ作業中に直進走行を操作し得るようにしている。
そして、箱並べ機A-1,A-2の内、一方の箱並べ機A-1の走行車1上に取り付けられる搬送コンベヤ2は、コンベヤ機枠2-1の傾斜下端側と傾斜上端側に夫々横架せしめた駆動軸11と回転軸12とに、苗箱Bの長辺外寸法Lよりも狭い間隔にて固着備えた駆動プーリー13と回転プーリー14に渡って左右一対の無端状の搬送ベルト2-2を巻回張架せしめ、更にこの左右一対の搬送ベルト2-2を夫々挟むように苗箱Bの高さに相当する程度のガイド壁2-3を、苗箱Bの長辺外寸法Lと略同寸幅間隔にて立ち上げ配設することで、苗箱Bを一列状にて駆動搬送する搬送路4を左右2列に並列せしめるように構成している。
即ち、箱並べ機A-2側は、駆動モータ15が連繋される駆動軸11に換えて、フリー回転する回転軸17をコンベヤ機枠2-1の傾斜下端側と傾斜上端側に夫々架設し、この回転軸17と前述の回転軸12に固着備えられている夫々の回転プーリー18に亘って左右一対の搬送ベルト2-2を巻回張架せしめた構成としている。
尚、図示を省略しているが、連結機構A23は操作ハンドル側に強力なコイルバネが組み込まれていて、連結時においてこのコイルバネの強力な弾発力によって強力に連結されるようにしてある。
そして、箱並べ機A-1の前輪1-2側を、該箱並べ機A-1を直進姿勢の箱並べ機A-2側に寄せるように走行させることで、(c)に示すように、前側の位置合わせ兼ガタツキ防止連結ピン24-1と同連結孔24-2とが係合せしめるものである。これによって、作業者一人で両箱並べ機A-1,A-2の機体フレーム1-1同士を簡単且つ速やかに位置合わせせしめて、連結機構A23によって連結合体させることができる。
また、横向き凹欠孔状の連結孔24-2の開口方向は、この連結孔24-2を備えた側の機体を前述のように動かすか、或いは同連結孔24-2に係合される連結ピン24-1を備えた側の機体を前述のように動かすかによって、その開口方向が苗箱Bの搬送始端側方向に向くか、同搬送終端側方向に向くかが設定されるものである。
)。
これによって、苗箱Bの短辺縁同士を隣接させた4列並べにてビニールハウスの地面Pに送り出し整列させながら箱並べ作業を行い得るようにしている。
また、搬送コンベヤ2の終端側機枠2-10を、終端側機枠2-11方向に向けた斜め上方に折り畳むことで、苗箱Bを搬送するために必要とする搬送コンベヤ2の長さが短くなる。これにより、図3及び図4に示すように、車体寸法L4が箱並べ時に必要な本来の車体全長寸法L3長さよりも短くなった分、各箱並べ機A-1,A-2をビニールハウスや保管場所等まで移動させるに際して、小回り移動が可能になる等から取扱いが頗る良好となる。
そして又、前述したように、両箱並べ機A-1,A-2の機体フレーム1-1同士を連結合体せしめるに際して、図8(a)に二点鎖線で示すように、その一方の搬送コンベヤ2(コンベヤ機枠2-1)を横移動させておき、図7(c)の二点鎖線及び図8(c)に示すように、機体フレーム1-1同士を連結機構A23にて連結合体せしめた後、同搬送コンベヤ2を元の状態(位置)に戻すように横移動させることで、図7(a)の二点鎖線で示すように、両搬送コンベヤ2のコンベヤ機枠2-1の位置合わせ連結ピン26-1と同連結孔26-2とを簡単且つ速やかに係合させて、コンベヤ機枠2-1同士を連結機構B25により連結し得るように構成してある。
即ち、自然姿勢の状態で各搬送路4に苗箱Bを供給することができる箱載せ供給高さL4に調節することで、不図示の台車等に積み重ねられた状態で搬送されてくる苗箱Bを窮屈な前屈み姿勢を取ることなく、各搬送路4の搬送始端側に1枚づつ供給しながら箱並べ作業を遂行することができる。
また、本考案の具体的な実施例にあっては、前述の実施例1詳述の構成に限定されるものではなく、請求項1〜2記載の要旨を免脱しない範囲で種々変更して行うことができるものである。例えば、3台の箱並べ機を連結合体させて装置本体Aを6列並べタイプとして、一度に6枚の苗箱Bを送り出し整列し得るするも良く、任意である。
1-1:機体フレーム 2:搬送コンベヤ
2-1:コンベヤ機枠 2-10:終端側機枠
2-11:始端側機枠 2-2:搬送ベルト
3:ハンドル 4:搬送路
5:方向変換機構 19:動力伝達機構
23:連結機構A 24:位置合わせ兼ガタツキ防止手段
25:連結機構B 26:位置合わせ手段
29:横アジャスター機構
Claims (2)
- 前輪と後輪を有する走行車と、
この走行車上から地面に向けて漸次傾斜状に設置されると共に2列に並列させた搬送路を有する搬送コンベヤと、
同走行車の後部に備えられるハンドルと、
で夫々構成される数台の箱並べ機を、機体側面において分離着脱可能に連結せしめてなり、
上記箱並べ機同士を機体側面にて連結合体せしめた状態で少なくとも4列に並列される各搬送路の搬送始端側において夫々供給される平面視略長方形状の苗箱を、長辺縁部同士を互いに隣接させて各搬送路の搬送終端側へと同速にて駆動搬送せしめると共に、同搬送終端から地面に同時に送り出しながら同地面に少なくとも4列並べにて箱並べし得るように構成されていることを特徴とする苗箱並べ装置。 - 請求項1記載の各箱並べ機の搬送コンベヤは、夫々の走行車上に横アジャスター機構を介して左右方向に水平移動するように横スライド可能に支持され、
更に、苗箱を駆動搬送するための無端状の搬送ベルトを搬送路の搬送始端から搬送始端に亘り巻回配設すると共に、搬送終端側途中部位を境に搬送始端側と搬送終端側とに2分割且つ回動自在に軸支せしめて、当該軸支部を支点に搬送終端側が斜め後方に折り畳まれるように構成されていることを特徴とする苗箱並べ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004006385U JP3108488U (ja) | 2004-10-29 | 2004-10-29 | 苗箱並べ装置 |
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JP3108488U true JP3108488U (ja) | 2005-04-14 |
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ID=43271161
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3108488U (ja) |
Cited By (1)
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JP2020182390A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-12 | 株式会社スズテック | 育苗箱並べ装置および育苗箱並べ方法 |
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2004
- 2004-10-29 JP JP2004006385U patent/JP3108488U/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2020182390A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-12 | 株式会社スズテック | 育苗箱並べ装置および育苗箱並べ方法 |
JP7237352B2 (ja) | 2019-04-26 | 2023-03-13 | 株式会社スズテック | 育苗箱並べ装置および育苗箱並べ方法 |
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