JP3107419U - 貴金属装飾品 - Google Patents
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Abstract
装身具等の装飾品母材としてチタン、ステンレス、真鍮等の卑金属基材、あるいは貴金属基材等の母材表面にGe含有貴金属メッキ被膜層を有する審美性に優れた貴金属装飾品を提供することにある。
【解決手段】
電導塩を5〜300g/L含有し、可溶性ゲルマニウム化合物を金属として1〜20g/Lおよび可溶性貴金属化合物を金属として0.5〜20g/L含有するゲルマニウム/貴金属合金メッキ液により貴金属合金メッキ処理してなり、母材表面にGeを1〜60重量%含有するGe含有貴金属メッキ被膜層を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
これまで、母材としては軽くて、耐食性の良好な金属としてチタンなどの卑金属母材、あるいは、真鍮、亜鉛、ステンレスなどの卑金属母材や貴金属、貴金属合金母材表面に、貴金属合金メッキ液により、Ge含有貴金属メッキ層を被覆した貴金属仕上げの装身具等の装飾品は実用されていないのが実情である。
本考案は、このような欠陥を克服し装身具等の装飾品母材としてのチタン、ステンレス、真鍮等の卑金属基材、あるいは貴金属基材等の母材にGe含有貴金属メッキ被膜層を形成させた、外観優美で、審美性に優れた装身具等の装飾品を安価に提供することができる。
本考案により得られるGe含有貴金属メッキ被膜は、Geを1〜60重量%含有する貴金属合金被膜で、灰白色の審美性に優れた外観優美な装身具等の装飾品を提供することができる。
また可溶性貴金属化合物としては、例えば、燐酸ロジウム、硫酸ルテニウム、硝酸ルテニウム、硫酸パラジウム、硝酸パラジウム、可溶性アンモニウムシアン化パラジウム、可溶性アンモニウム塩化パラジウム、可溶性シアン化第二金カリウム、ジニトロ硫酸白金カリウム、等が挙げられる。これらの可溶性貴金属化合物は金属として、0.5〜20g/Lの範囲で使用される。
母材として純チタンをキャスト法により、作製し、ブラスト、研磨で外面を鏡面に仕上げた。本品は装身具としてはそのまま使用できる状態であるが外観が暗黒色で審美性に乏しい状態であった。該母材に、下記に示すGe含有ロジウムメッキ液により、下記の条件で電解メッキ方法によりGe含有ロジウムメッキ被膜を1.1μm厚に被覆し灰白色で審美性に優れた被膜を得た。
硫酸ロジウム (Rhとして 2g/L)
燐酸 (60g/L)
燐酸ゲルマニウム (Geとして 3g/L)
ペルフルオロオクタンスルホン酸カリウム (5ppm)
pH (1.0)
液温度 (50℃)
陽極 (Pt/Ti)
電流密度 (1A/dm2)
メッキ時間 (10分)
なお、該Ge含有ロジウムメッキ層に、さらに0.2μm厚の金をメッキした結果、金色優美な外観が得られた。これは従来のGe含有の金色貴金属合金の歯科材で作られたものと比較すると非常に軽く、装着感が良いことが確認された。
ステンレス母材で作製した腕輪をバフで外面を仕上げた。その後に電解メッキ方法で純金を0.1μm厚に被覆し、下記のGe含有ルテニウムメッキ液でメッキ処理してGe含有ルテニウム被覆行い、密着性の良い、灰白色で審美性に優れた腕輪を得た。
メッキ被膜を上記実施例1と同様に蛍光X線分析法により分析した結果、ルテニウム被膜厚さ0.2μmでGeは8.2重量%含有されていることが確認された。
硫酸ルテニウム (Ruとして 3g/L)
アミド硫酸 (20g/L)
硫酸ゲルマニウム (Geとして 5g/L)
ペルフルオロオクタンスルホン酸カリウム (10ppm)
pH (1.8)
液温度 (70℃)
陽極 (Pt/Ti)
電流密度 (1A/dm2)
メッキ時間 (3分)
真鍮母材で作製したネックレスをバフで外面を仕上げた。その後に電解メッキ方法で光沢ニッケルメッキ処理によりニッケルを5μm厚被覆し、さらに下記Ge含有金メッキ液によりメッキ処理し0.2μmの金を被覆させたところ、密着性の良い、金色で審美性に優れたネックレスを得た。
上記と同様に蛍光X線分析法により分析した結果、金メッキの被膜厚さ0.2μmでGeは1.1重量%含有されていることが確認された。
シアン化第二金カリウム (Auとして 4g/L)
クエン酸 (60g/L)
硫酸ゲルマニウム (Geとして 20g/L)
pH (5.0)
液温度 (25℃)
陽極 (Pt/Ti)
電流密度 (1A/dm2)
メッキ時間 (5分)
ステンレス母材で作製した腕輪をバフで外面を仕上げた。その後に電解メッキ方法で純金を0.1μm被覆し、さらに下記のGe含有パラジウムメッキ液によりメッキ処理し、パラジウムメッキを被覆させたところ、密着性の良い、灰白色で審美性に優れた腕輪を得た。上記と同様に蛍光X線分析法で分析した結果、パラジウムの被膜厚さ5μmでGeは3重量%含有されていることが確認された。
硫酸パラジウム (Pdとして 10g/L)
硫酸 (100g/L)
硫酸ゲルマニウム (Geとして 5g/L)
ペルフルオロオクタンスルホン酸カリウム (10ppm)
pH (0.8)
液温度 (25℃)
陽極 (Pt/Ti)
電流密度 (1A/dm2)
メッキ時間 (20分)
実施例4と同様に、ステンレス母材で作製した腕輪をバフで外面を仕上げ、電解メッキ方法で純金を0.1μm被覆し、さらに下記Ge含有プラチナメッキ液によりメッキ処理を行いプラチナメッキを被覆させたところ、密着性の良い、灰白色で審美性に優れた腕輪を得た。上記と同様に蛍光X線による分析した結果、プラチナメッキの被膜厚さ0.2μmでGeは3重量%含有されていることが確認された。
ジニトロ硫酸白金カリウム (Ptとして 10g/L)
硫酸カリウム (30g/L)
硫酸ゲルマニウム (Geとして 5g/L)
ペルフルオロオクタンスルホン酸カリウム (10ppm)
pH (2)
液温度 (65℃)
陽極 (Pt/Ti)
電流密度 (1A/dm2)
メッキ時間 (10分)
2 Ge含有貴金属メッキ被膜層
3 貴金属メッキ被膜層
Claims (3)
- 電導塩を5〜300g/L含有し、可溶性ゲルマニウム化合物を金属として1〜20g/Lおよび可溶性貴金属化合物を金属として0.5〜20g/L含有するゲルマニウム/貴金属合金メッキ液により貴金属合金メッキ処理してなり、母材表面にGeを1〜60重量%含有するGe含有貴金属メッキ被膜層を有することを特徴とする貴金属装飾品。
- Ge含有貴金属メッキ被膜層が部分的に設けられていることを特徴とする請求項1記載の貴金属装飾品。
- Ge含有貴金属メッキ被膜層の上にさらに貴金属メッキ被膜層を有することを特徴とする請求項1又は2記載の貴金属装飾品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004005146U JP3107419U (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 貴金属装飾品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004005146U JP3107419U (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 貴金属装飾品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3107419U true JP3107419U (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=43270133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004005146U Expired - Lifetime JP3107419U (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 貴金属装飾品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3107419U (ja) |
-
2004
- 2004-08-27 JP JP2004005146U patent/JP3107419U/ja not_active Expired - Lifetime
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