JP3107193B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ

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JP3107193B2
JP3107193B2 JP07342329A JP34232995A JP3107193B2 JP 3107193 B2 JP3107193 B2 JP 3107193B2 JP 07342329 A JP07342329 A JP 07342329A JP 34232995 A JP34232995 A JP 34232995A JP 3107193 B2 JP3107193 B2 JP 3107193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽負荷時において
もスイッチング素子のオン・オフ動作を安定に制御する
ことができるDC−DCコンバータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のDC−DCコンバータは、例えば
図4に示すように、直流電源1と、1次〜3次巻線2a
〜2cを有するトランス2と、直流電源1の両端に直列
接続されたトランス2の1次巻線2a及び主スイッチン
グ素子としてのMOS-FET3と、トランス2の2次
巻線2bに整流用ダイオード4及び平滑コンデンサ5か
ら成る整流平滑回路6を介して接続される負荷7と、M
OS-FET3と直列に接続されかつMOS-FET3に
流れる電流をそれに対応する電圧として検出する電流検
出手段としての電流検出用抵抗8と、MOS-FET3
のゲート端子(制御端子)に制御信号を付与してMOS
-FET3をオン・オフ制御する制御回路9と、電流検
出用抵抗8に接続されかつコンデンサ10及び抵抗11
から成る低域通過型フィルタ回路12と、低域通過型フ
ィルタ回路12のコンデンサ10と直列に接続されかつ
負荷7の電圧を検出してその検出信号を電圧制御信号と
して制御回路9の帰還信号入力端子9aに付与する電圧
制御用素子としてのフォトカプラ13の受光部13bと
を備えている。また、図4に示すDC−DCコンバータ
では、負荷7の両端の電圧を検出しかつその検出出力に
応じてフォトカプラ13の発光部13aを発光させる負
荷電圧検出回路14と、直流電源1の正(+)極端子と
制御回路9の電源端子9cとの間に接続された起動用抵
抗15と、トランス2の3次巻線2cと整流用ダイオー
ド16と平滑コンデンサ17とから成りかつ制御回路9
の起動後に平滑コンデンサ17の両端から制御回路9の
電源端子9cに駆動用電力を供給する制御電源回路18
とを備えている。なお、特に図示はしないが、直流電源
1は実際には商用交流電源と、商用交流電源の商用交流
電圧を直流電圧に変換する整流回路とにより構成され
る。勿論、直流電源1として乾電池やバッテリ等も使用
可能である。
【0003】制御回路9は、電源端子9cに接続された
スタート回路及び制御回路用レギュレータ21と、制限
電流値に対応する基準電圧を発生する基準電源22と、
低域通過型フィルタ回路12のコンデンサ10及びフォ
トカプラ13の受光部13bの直列抵抗の接続点Aに接
続された非反転入力端子23aの電圧値と基準電源22
が接続された反転入力端子23bの電圧値とを比較して
非反転入力端子23aの電圧値が反転入力端子23bの電
圧値より高くなったときに比較出力信号を発生するコン
パレータ23と、スタート回路及び制御回路用レギュレ
ータ21からのスタート信号によりMOS-FET3の
ゲート端子に付与する制御パルス信号を発生しかつコン
パレータ23の比較出力端子23cからの比較出力信号
が発生したとき制御パルス信号のパルス幅を制御する発
振回路24と、発振回路24の出力端子から制御信号出
力端子9bを介してMOS-FET3のゲート端子に接続
された駆動回路25と、発振回路24の外部に接続され
た発振周波数設定用のコンデンサ26及び抵抗27とか
ら構成される。また、負荷電圧検出回路14は、図5に
示すように、負荷電圧入力端子14a、14b間に接続さ
れた2つの分圧用抵抗28、29と、ベース端子が分圧
用抵抗28、29の接続点に接続されかつコレクタ端子
が検出出力端子14cに接続された誤差増幅用トランジ
スタ30と、分圧用抵抗29及び誤差増幅用トランジス
タ30のエミッタ端子間に接続された定電圧ダイオード
31と、分圧用抵抗28及び誤差増幅用トランジスタ3
0のエミッタ端子間に接続された抵抗32とから構成さ
れる。
【0004】上記の構成において、直流電源1より電力
供給が開始されると、起動用抵抗15を介して制御電源
回路18の平滑コンデンサ17が充電されると共に制御
回路9の電源端子9cに電圧が印加され、制御回路9内
のスタート回路及び制御回路用レギュレータ21が動作
を開始する。制御電源回路18の平滑コンデンサ17の
充電電圧が所定値に達して制御回路9内のスタート回路
及び制御回路用レギュレータ21からスタート信号が出
力されると、発振回路24が動作を開始し、駆動回路2
5を通して制御信号出力端子9bよりMOS-FET3の
ゲート端子に図6(A)に示す制御パルス信号VGが付与
され、MOS-FET3がオン・オフ動作を開始する。
このとき、MOS-FET3には図6(B)に示す電流ID
が流れる。これにより、トランス2の1次巻線2aに直
流電源1の電圧が断続的に印加され、1次巻線2aに交
流電圧が発生する。トランス2の1次巻線2aに発生し
た交流電圧により、2次巻線2bに降圧又は昇圧された
交流電圧が誘起される。これと同時に、トランス2の3
次巻線2cにも交流電圧が誘起され、この交流電圧は制
御電源回路18の整流用ダイオード16及び平滑コンデ
ンサ17により整流及び平滑され、起動時以降は電源端
子9cを通して制御回路9内のスタート回路及び制御回
路用レギュレータ21に直流電圧が供給される。トラン
ス2の2次巻線2bに誘起された交流電圧は整流平滑回
路6の整流用ダイオード4及び平滑コンデンサ5により
整流及び平滑され、負荷7に降圧又は昇圧された直流電
圧が供給される。
【0005】負荷7の両端の電圧は、負荷電圧検出回路
14の2つの分圧用抵抗28、29により分圧され、そ
の分圧点の電圧が誤差増幅用トランジスタ30のベース
端子に入力され、誤差増幅用トランジスタ30のエミッ
タ端子に接続された定電圧ダイオード31の電圧と分圧
用抵抗28、29の分圧点の電圧との差に対応する電圧
が誤差増幅用トランジスタ30のコレクタ端子に発生す
る。これにより、誤差増幅用トランジスタ30のコレク
タ端子の電圧に応じて検出出力端子14cに直列抵抗を
介して接続されたフォトカプラ13の発光部13aが発
光し、受光部13bに電流が流れる。フォトカプラ13
の受光部13bの出力は電圧制御信号として制御回路9
の帰還信号入力端子9aに入力されると共に低域通過型
フィルタ回路12のコンデンサ10を充電する。一方、
図6(B)に示すMOS-FET3に流れる電流IDは、電
流検出用抵抗8によりその電流に対応した電圧として検
出され、この検出電圧信号は低域通過型フィルタ回路1
2を通してフォトカプラ13の受光部13bの電圧制御
信号に重畳される。このとき、低域通過型フィルタ回路
12のコンデンサ10とフォトカプラ13の受光部13
bの直列抵抗との接続点Aには、図6(C)に示す電圧VA
が発生する。図6(C)に示す電圧VAはコンパレータ2
3の非反転入力端子23aに入力され、反転入力端子2
3bに接続された基準電源22の制限電流値に対応する
基準電圧VREFと比較される。図6(B)に示すMOS-F
ET3に流れる電流IDが増加し、図6(C)に示す電圧
Aが基準電源22の基準電圧VREFより高くなると、コ
ンパレータ23の比較出力端子23cから発振回路24
に比較出力信号が送出され、発振回路24の出力信号が
低レベルとなり、MOS-FET3がオフ状態となる。
これにより、MOS-FET3に流れる電流IDが制限さ
れ、MOS-FET3の過電流保護が可能となる。
【0006】負荷7が軽負荷状態となり、負荷7のイン
ピーダンスが高くなると、負荷電圧検出回路14の分圧
用抵抗28、29の分圧点の電圧が高くなり、検出出力
端子14cの出力電圧が上昇するので、フォトカプラ1
3の発光部13aの光強度が増加して受光部13bに流れ
る電流が増加する。このため、低域通過型フィルタ回路
12のコンデンサ10の充電電圧が上昇し、図7(C)に
示すように接続点Aの電圧VAがコンデンサ10の充電
電圧から基準電源22の基準電圧VREFに達するまでの
時間が短くなる。したがって、図7(A)に示すように発
振回路24から駆動回路25を通してMOS-FET3
のゲート端子に付与される制御パルス信号VGのパルス
幅が狭くなり、MOS-FET3に流れる電流IDの時間
幅が図7(B)に示すように狭くなる。これとは逆に、負
荷7のインピーダンスが低くなると、前記の動作と逆の
動作が行われ、発振回路24から駆動回路25を通して
MOS-FET3のゲート端子に付与される制御パルス
信号VGのパルス幅が広くなる。以上により、負荷7の
電圧又はインピーダンスの変動に応じて発振回路24か
ら駆動回路25を通してMOS-FET3のゲート端子
に付与する制御パルス信号VGのパルス幅が制御され、
負荷7に供給される直流電圧が一定に保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
従来のDC−DCコンバータでは、負荷7が軽負荷状態
でMOS-FET3に流れる電流IDが少ない場合、図7
(B)に示すようにMOS-FET3のターンオン時に発
生するスパイク状のサージ電流やノイズ等による電流信
号がMOS-FET3に流れる電流IDに重畳され、その
電圧レベルが図7(C)に示すように基準電源22の基準
電圧VREFを越えることがある。このため、コンパレー
タ23がサージ電流やノイズ等の電流信号を検出して図
7(A)に示すように制御パルス信号VGが瞬時的に高レ
ベルになり、MOS-FET3が瞬時的にターンオンす
る場合がある。したがって、負荷7が軽負荷状態のとき
にコンパレータ23が誤動作してMOS-FET3のオ
ン・オフ動作が不安定になる欠点があった。また、低域
通過型フィルタ回路12のコンデンサ10及び抵抗11
の値を大きくしてフィルタの時定数を大きくすると、M
OS-FET3のターンオン時に発生するスパイク状の
サージ電流やノイズ等をある程度吸収することができる
が、この場合はコンパレータ23の電流検出時の応答遅
れが大きくなり、MOS-FET3に過大な電流が流れ
て損失が増大する欠点がある。
【0008】そこで、本発明では軽負荷時においてもス
イッチング素子のオン・オフ動作を安定に制御できるD
C−DCコンバータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるDC−DC
コンバータは、直流電源(1)と、複数の巻線(2a, 2b,2c)
を有するトランス(2)と、直流電源(1)の両端に直列接続
されたトランス(2)の1次巻線(2a)及び主スイッチング
素子(3)と、トランス(2)の2次巻線(2b)に整流平滑回路
(6)を介して接続される負荷(7)と、主スイッチング素子
(3)に流れる電流をそれに対応する電圧として検出する
電流検出手段(8)と、主スイッチング素子(3)の制御端子
に制御信号を付与して主スイッチング素子(3)をオン・
オフ制御する制御回路(9)と、電流検出手段(8)に接続さ
れかつコンデンサ(10)を含む低域通過型フィルタ回路(1
2)と、低域通過型フィルタ回路(12)のコンデンサ(10)と
直列に接続されかつ負荷(7)の電圧を検出してその検出
信号を制御回路(9)に付与する電圧制御用素子(13b)とを
備え、制御回路(9)は、低域通過型フィルタ回路(12)の
コンデンサ(10)及び電圧制御用素子(13b)の接続点の電
圧値(VA)と制限電流値に対応する電圧値(VREF)とを比較
して前記接続点の電圧値(VA)が制限電流値に対応する電
圧値(VREF)より高くなったときに比較出力信号を発生す
るコンパレータ(23)と、主スイッチング素子(3)の制御
端子に付与する制御信号を発生しかつコンパレータ(23)
の比較出力信号が発生したとき制御信号のパルス幅を制
御する発振回路(24)とを有する。このDC−DCコンバ
ータでは、主スイッチング素子(3)がオン状態のときに
オフ状態となり、主スイッチング素子(3)がオフ状態の
ときにオン状態となる補助スイッチング素子(41)が低域
通過型フィルタ回路(12)のコンデンサ(10)に対し並列に
接続される。
【0010】主スイッチング素子(3)がオン状態のと
き、補助スイッチング素子(41)がオフ状態であるので、
電圧制御用素子(13b)に流れる電流により低域通過型フ
ィルタ回路(12)のコンデンサ(10)が充電される。主スイ
ッチング素子(3)がオン状態からオフ状態になると、補
助スイッチング素子(41)がオン状態となり、低域通過型
フィルタ回路(12)のコンデンサ(10)に充電された電荷が
補助スイッチング素子(41)を通して放電される。これに
より、低域通過型フィルタ回路(12)のコンデンサ(10)と
電圧制御用素子(13b)との接続点の電圧(VA)が略0Vま
で降下し、コンパレータ(23)の入力レベルをバイアスす
るまでに時間がかかり、低域通過型フィルタ回路(12)の
効果が増すので、主スイッチング素子(3)のターンオン
時に発生するスパイク状のサージ電流やノイズ等が吸収
される。このため、負荷(7)が軽負荷状態で主スイッチ
ング素子(3)に流れる電流が少ない場合においても制御
回路(9)内のコンパレータ(23)が前記のサージ電流やノ
イズ等により誤動作することがなく、主スイッチング素
子(3)のオン・オフ動作を安定に制御できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるDC−DCコ
ンバータの一実施形態を図1〜図3に基づいて説明す
る。但し、図1では図4に示す箇所と実質的に同一の部
分には同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施
形態のDC−DCコンバータは、図1に示すように、図
4に示すDC−DCコンバータにおいて、MOS-FE
T3がオン状態のときにオフ状態となりかつMOS-F
ET3がオフ状態のときにオン状態となる補助スイッチ
ング素子としてのトランジスタ41と直列抵抗42との
直列接続回路を低域通過型フィルタ回路12のコンデン
サ10に対して並列に接続したものである。図1の実施
形態では、トランジスタ41が制御回路9内に設けら
れ、トランジスタ41のコレクタ端子が直列抵抗42を
介してコンパレータ23の非反転入力端子23aに接続
され、トランジスタ41のエミッタ端子が1次側回路の
接地ラインに接続され、トランジスタ41のベース端子
が反転増幅器43を介して発振回路24の出力端子に接
続されている。その他の構成は、図4に示すDC−DC
コンバータと略同様である。なお、図1に示す負荷電圧
検出回路14の内部構成は、図5に示す負荷電圧検出回
路14の内部構成と略同様であるので説明は省略する。
【0012】次に、図1に示すDC−DCコンバータの
動作について説明する。主回路の基本的な動作について
は、先述の図4に示すスイッチング電源装置の動作と略
同様であるので、詳細な説明は省略する。図1に示す回
路において、制御回路9からMOS-FET3のゲート
端子に図2(A)に示す制御パルス信号VGが付与され、
MOS-FET3がオン・オフ動作を開始すると、図2
(B)に示すようにMOS-FET3のターンオン時にM
OS-FET3にスパイク状のサージ電流が流れ、この
サージ電流がMOS-FET3に流れる電流IDに重畳さ
れる。このとき、制御回路9内のトランジスタ41はオ
フ状態であるので、フォトカプラ13の受光部13bの
出力が電圧制御信号として制御回路9の帰還信号入力端
子9aに入力されると共に、フォトカプラ13の受光部
13bに流れる電流により低域通過型フィルタ回路12
のコンデンサ10が充電される。一方、図2(B)に示す
MOS-FET3に流れる電流IDは、電流検出用抵抗8
によりその電流に対応した電圧として検出され、この検
出電圧信号のサージ電流成分が低域通過型フィルタ回路
12により吸収されてフォトカプラ13の受光部13b
の電圧制御信号に重畳される。このとき、低域通過型フ
ィルタ回路12のコンデンサ10とフォトカプラ13の
受光部13bの直列抵抗との接続点Aには、図2(C)に
示す電圧VAが発生する。図2(C)に示す電圧VAはコン
パレータ23の非反転入力端子23aに入力され、反転
入力端子23bに接続された基準電源22の制限電流値
に対応する基準電圧VREFと比較される。図2(B)に示
すMOS-FET3に流れる電流IDが増加し、図2(C)
に示す電圧VAが基準電源22の基準電圧VREFより高く
なると、コンパレータ23の比較出力端子23cから発
振回路24に比較出力信号が送出され、発振回路24の
出力信号が低レベルとなり、MOS-FET3がオフ状
態となる。これと同時に、発振回路24の低レベルの出
力信号が反転増幅器43により反転増幅されてトランジ
スタ41のベース端子に高レベルの出力信号が付与さ
れ、トランジスタ41がオフ状態からオン状態となる。
これにより、低域通過型フィルタ回路12のコンデンサ
10に充電された電荷が制御回路9内の直列抵抗42及
びトランジスタ41を通して放電されるので、図2(C)
に示すように低域通過型フィルタ回路12のコンデンサ
10とフォトカプラ13の受光部13bの直列抵抗との
接続点Aの電圧VAが略0Vまで降下する。
【0013】負荷7が軽負荷状態となり、負荷7のイン
ピーダンスが高くなると、図3(A)に示すように発振回
路24から駆動回路25を通してMOS-FET3のゲ
ート端子に付与される制御パルス信号VGのパルス幅が
狭くなるため、MOS-FET3に流れる電流IDの時間
幅が図3(B)に示すように狭くなる。このため、MOS
-FET3に流れる電流IDが少なくなり、MOS-FE
T3のターンオン時に発生するスパイク状のサージ電流
やノイズ等による電流信号の最大値がMOS-FET3
に流れる電流IDの最大値より大きくなる。MOS-FE
T3に流れる電流IDは、電流検出用抵抗8によりその
電流に対応した電圧として検出され、この検出電圧信号
のサージ電流成分は低域通過型フィルタ回路12により
吸収され、フォトカプラ13の受光部13bの電圧制御
信号に重畳される。このときの低域通過型フィルタ回路
12の抵抗11の両端の電圧VR11の波形を図3(C)に
示す。したがって、低域通過型フィルタ回路12のコン
デンサ10とフォトカプラ13の受光部13bの直列抵
抗との接続点Aには、図3(D)に示す電圧VAが発生す
る。図3(B)に示すMOS-FET3に流れる電流ID
増加し、図3(D)に示す電圧VAが基準電源22の基準
電圧VREFより高くなると、制御回路9内の発振回路2
4の出力信号が低レベルとなり、MOS-FET3がオ
フ状態となる。これと同時に、トランジスタ41がオフ
状態からオン状態となり、MOS-FET3のオン期間
中に低域通過型フィルタ回路12のコンデンサ10に充
電された電荷が制御回路9内の直列抵抗42及びトラン
ジスタ41を通して放電される。このため、軽負荷時に
おいても図3(D)に示すように低域通過型フィルタ回路
12のコンデンサ10とフォトカプラ13の受光部13
bの直列抵抗との接続点Aの電圧VAが略0Vまで降下す
る。
【0014】本実施形態では、MOS-FET3がオフ
状態のときに制御回路9内のトランジスタ41をオン状
態にすることにより、MOS-FET3のオン期間中に
低域通過型フィルタ回路12のコンデンサ10に充電さ
れた電荷が制御回路9内の直列抵抗42及びトランジス
タ41を通して放電される。このため、低域通過型フィ
ルタ回路12のコンデンサ10とフォトカプラ13の受
光部13bの直列抵抗との接続点Aの電圧VAが略0Vま
で降下し、コンパレータ23の入力レベルをバイアスす
るまでに時間がかかり、低域通過型フィルタ回路12の
効果が増すので、MOS-FET3のターンオン時に発
生するスパイク状のサージ電流やノイズ等が吸収され
る。したがって、負荷7が軽負荷状態でMOS-FET
3に流れる電流が少ない場合においても、サージ電流や
ノイズ等により制御回路9内のコンパレータ23が誤動
作することがなく、MOS-FET3のオン・オフ動作
を安定に制御できる利点がある。また、MOS-FET
3のオフ期間中において低域通過型フィルタ回路12の
コンデンサ10とフォトカプラ13の受光部13bの直
列抵抗との接続点Aの電圧VAが略0Vであるので、低
域通過型フィルタ回路12のコンデンサ10及び抵抗1
1の値が小さい場合でもMOS-FET3のターンオン
時に発生するスパイク状のサージ電流やノイズ等を十分
に吸収できる利点がある。
【0015】本発明の実施態様は上記の実施形態に限定
されず、種々の変更が可能である。例えば、上記の実施
形態ではフライバック型のDC−DCコンバータに適用
した例を示したが、フォワード型のDC−DCコンバー
タにも適用が可能である。また、上記の実施形態では主
スイッチング素子としてMOS-FETを使用した例を
示したが、バイポーラ形トランジスタ、接合型電界効果
トランジスタ(J-FET)等の他のスイッチング素子
を使用してもよい。これと同様に、補助スイッチング素
子としてのバイポーラ形トランジスタについても、MO
S-FET、J-FET、逆阻止3端子サイリスタ(SC
R)等が使用可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、負荷が軽負荷状態で主
スイッチング素子に流れる電流が少ない場合においても
サージ電流やノイズ等により制御回路が誤動作しないの
で、負荷変動や入力電圧変動にかかわらず、常時主スイ
ッチング素子のオン・オフ動作を安定に制御することが
できる。また、低域通過型フィルタ回路の時定数が小さ
い場合でもスパイク状のサージ電流やノイズ等を十分に
吸収できるので、低域通過型フィルタ回路の時定数を小
さくしてコンパレータの過大電流検出時の応答速度を早
くすることができ、主スイッチング素子の損失を軽減す
ることができる。更に、発振回路の出力信号と同期した
三角波に近い信号が主スイッチング素子に流れる電流信
号に重畳されるので、制御回路から出力される制御信号
の発振周波数が変動して異常音が発生したりリップルが
大きくなるサブハーモニック現象を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すDC−DCコンバ
ータの電気回路図
【図2】 通常時における図1の回路の各部の電圧及び
電流を示す波形図
【図3】 軽負荷時における図1の回路の各部の電圧及
び電流を示す波形図
【図4】 従来のDC−DCコンバータを示す電気回路
【図5】 図4に示す負荷電圧検出回路の内部構成を示
す電気回路図
【図6】 通常時における図4の回路の各部の電圧及び
電流を示す波形図
【図7】 軽負荷時における図4の回路の各部の電圧及
び電流を示す波形図
【符号の説明】
1...直流電源、2...トランス、2a...1次
巻線、2b...2次巻線、2c...3次巻線、
3...MOS-FET(主スイッチング素子)、4,
16...整流用ダイオード、5,17...平滑コン
デンサ、6...整流平滑回路、7...負荷、
8...電流検出用抵抗(電流検出手段)、9...制
御回路、9a...帰還信号入力端子、9b...制御信
号出力端子、9c...電源端子、10...コンデン
サ、11...抵抗、12...低域通過型フィルタ回
路、13...フォトカプラ、13a...発光部、1
3b...受光部(電圧制御用素子)、14...負荷
電圧検出回路、14a,14b...負荷電圧入力端子、
14c...検出出力端子、15...起動用抵抗、1
8...制御電源回路、21...スタート回路及び制
御回路用レギュレータ、22...基準電源、2
3...コンパレータ、23a...非反転入力端子、
23b...反転入力端子、23c...比較出力端子、
24...発振回路、25...駆動回路、26...
発振周波数設定用コンデンサ、27...発振周波数設
定用抵抗、28,29...分圧用抵抗、30...誤
差増幅用トランジスタ、31...定電圧ダイオード、
32...抵抗、41...トランジスタ(補助スイッ
チング素子)、42...直列抵抗、43...反転増
幅器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02M 3/335

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、複数の巻線を有するトラン
    スと、前記直流電源の両端に直列接続された前記トラン
    スの1次巻線及び主スイッチング素子と、前記トランス
    の2次巻線に整流平滑回路を介して接続される負荷と、
    前記主スイッチング素子に流れる電流をそれに対応する
    電圧として検出する電流検出手段と、前記主スイッチン
    グ素子の制御端子に制御信号を付与して前記主スイッチ
    ング素子をオン・オフ制御する制御回路と、該電流検出
    手段に接続されかつコンデンサを含む低域通過型フィル
    タ回路と、該低域通過型フィルタ回路のコンデンサと直
    列に接続されかつ前記負荷の電圧を検出してその検出信
    号を前記制御回路に付与する電圧制御用素子とを備え、 前記制御回路は、前記低域通過型フィルタ回路のコンデ
    ンサ及び前記電圧制御用素子の接続点の電圧値と制限電
    流値に対応する電圧値とを比較して前記接続点の電圧値
    が制限電流値に対応する電圧値より高くなったときに比
    較出力信号を発生するコンパレータと、前記主スイッチ
    ング素子の制御端子に付与する制御信号を発生しかつ前
    記コンパレータの比較出力信号が発生したとき前記制御
    信号のパルス幅を制御する発振回路とを有するDC−D
    Cコンバータにおいて、 前記主スイッチング素子がオン状態のときにオフ状態と
    なり、前記主スイッチング素子がオフ状態のときにオン
    状態となる補助スイッチング素子を前記低域通過型フィ
    ルタ回路のコンデンサに対し並列に接続したことを特徴
    とするDC−DCコンバータ。
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