JP3006775B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
スイッチング電源装置Info
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Description
た電流モード制御形のスイッチング電源装置に関する。
には一次側の電流を検出する定電流制御帰還ループを有
するものと、二次側の電流を検出する定電流制御帰還ル
ープを有するものとがあり、二次側の電流を検出するタ
イプのものは、一般に二次側の電流は一次側よりも多い
ため電流検出器が大型になるとともに、一次側のスイッ
チング素子に加わった過大電流の検出が遅れるため、ス
イッチング素子の保護が困難であるという難点がある。
このような理由から一次側の電流を検出するタイプのも
のが有効である。
流モード制御形スイッチング電源装置の従来例を示し、
このスイッチング電源装置は定電流制御帰還ループ及び
定電圧制御帰還ループを備え、直流入力電圧源1は一次
側と二次側とを絶縁するトランス2の一次巻線に印加さ
れ、一次巻線にはスイッチング素子3が直列に接続され
ており、スイッチング素子3のスイッチングによりトラ
ンス2の二次巻線に誘起された電圧はダイオード及びコ
ンデンサからなる整流平滑回路4で整流平滑され、出力
端子+V,−V間に接続された負荷5に一定の直流出力
電圧Voを供給する。
3と直流入力電圧源1との間に挿入接続された抵抗から
なる電流検出器6により傾きを有する電流パルスが検出
され、この電流検出信号Vsにレベルシフト用の直流電
源7から出力される直流電圧VDを重畳させた電流検出
信号VA を電流コンパレータ8の非反転入力端子に印加
する。一方、定電圧制御帰還ループは、前記出力端子間
に抵抗9とフォトカプラ10の発光ダイオード10aとシャ
ントレギュレータ11との直列回路を接続し、シャントレ
ギュレータ11のリファレンスに直流出力電圧Voを抵抗
12,13で分圧した出力検出電圧を印加する第1の出力電
圧検出回路14が接続されている。フォトカプラ10のフォ
トトランジスタ10bは基準電圧供給端子Vref とアース
間に抵抗R1と直列接続された抵抗R2に並列接続され
ている。そして、直流出力電圧Voを抵抗12,13により
分圧した出力検出電圧とシャントレギュレータ11の基準
電圧との差異に応じて、発光ダイオード10aの発光量が
変化することによりフォトトランジスタ10bのインピー
ダンスが変化し、これによって設定される抵抗R1,R
2の接続点の電圧検出信号VB を電流コンパレータ8の
反転入力端子に印加するようにして構成される。
電圧検出信号VB とを比較し、電流検出信号VAの検出パ
ルスが電圧検出信号VB のレベルに達すると電流コンパ
レータ8からリセット信号をフリップフロップ回路15の
リセット端子Rに供給する。フリップフロップ回路15で
は、発振回路16からのクロック信号がフリップフロップ
回路15のセット入力端子Sに供給されると出力端子Qを
Hレベルに立上げ、電流コンパレータ8からのリセット
信号がリセット入力端子Rに供給されると出力端子Qの
出力を立下げて、電流検出信号VAの電流ピーク値と電
圧検出信号VBの電圧レベルとが一致するようにスイッ
チング素子3のパルス導通幅を制御している。前記電流
コンパレータ8、フリップフロップ回路15及び発振回路
16は制御用IC17に内蔵されている。
出力端子+V,−V間が短絡してトランス2の二次側が
過電流状態となった場合、直流出力電圧Voは所定の電
圧レベル以下に達し、フォトカプラ10の発光ダイオード
10aは発光しなくなり、フォトトランジスタ10bのイン
ピーダンスが高くなるため、電流コンパレータ8に印加
される電圧検出信号VB の電圧レベルは上昇して、 VB =(Vref ×R2)/(R1+R2) に固定される。
電流も過電流状態によって増加するため、電流検出信号
VA の電圧は上昇し、電圧検出レベルVB の電圧レベル
に達するまでの時間が短くなる。このため、フリップフ
ロップ回路15からスイッチング素子3へ出力されるパル
スの導通時間は短くなり、直流出力電圧Voを急速に低
下させて負荷5及びスイッチング素子3を保護すること
ができる。
は、二次側の電流を直接検出していないため、過電流状
態になった時、次式から出力電圧Voが低下すると出力
電流Ioが上昇するという問題がある。 Vi×Ii=(Vo×Io)/η 但し、Viは入力電圧,Iiは入力電流,Voは出力電
圧,Ioは出力電流,ηは効率である。
素子3に供給されるパルスの導通幅は、フリップフロッ
ブ回路15によるラッチ遅れ時間等により完全に零にする
ことができないため、直流出力電圧Voが零付近まで低
下してもスイッチング素子3の導通パルス幅は所定の最
少幅のままとなり、電流検出信号VA 及び電圧検出信号
VB の波形は図5に示すようになる。つまり、電圧検出
信号VB はすでに固定されているために、この電圧検出
信号VB の電圧レベルに対し直流電源7によって予め直
流電圧VD が重畳された電流検出信号VA の電流ピーク
値が高くなって一致しなくなり、スイッチング素子3の
パルス幅を制御することができなくなる。このとき、直
流出力電圧Vo及び出力電流Ioは図6の特性線に示す
ように、直流出力電圧Voが零付近まで低下すると出力
電流Ioは増加して、理想的な定電流垂下特性(図6破
線参照)に対して過電流垂下におけるトランス2の二次
側短絡電流(図6実線参照)が大きくなり、このトラン
ス2の二次側にある負荷5や各回路素子等が破壊される
という問題を生じていた。
の他に二次側の電流を検出することも考えられるが、こ
れは2個の電流検出器を必要とし大形でコスト高にな
る。また、過電流状態になったとき間欠発振または周波
数可変を行うことのできる制御用ICを用いることも考
えられるが、間欠発振は立上がりが困難であり、周波数
可変は出力電圧に応じて行うことができないため、安定
性に欠けるという問題がある。
力電圧が零付近まで達しても、理想的な定電流垂下特性
を得ることができるスイッチング電源装置を提供するこ
とを目的とする。
安定化するための帰還回路として、トランスの一次側の
電流を検出する電流検出器と、出力電圧を検出する第1
の電圧検出回路とを備え、直流出力電圧を安定化するた
めの帰還回路として、トランスの一次側の電流を検出す
る電流検出器と、出力電圧を検出する第1の電圧検出回
路とを備え、発振回路からのクロック信号によりスイッ
チング素子への駆動パルスを立ち上げ、前記電流検出器
から出力される電流検出信号が前記電圧検出回路から出
力される電圧検出信号のレベルに達すると、前記スイッ
チング素子への駆動パルスを立下げて、該スイッチング
素子の導通パルス幅を制御するスイッチング電源装置に
おいて、出力電圧を検出する第2の電圧検出回路と、前
記第2の電圧検出回路からの出力電圧レベルが一定値以
上の場合は前記発振回路の発振周波数を固定し、この出
力電圧レベルが前記一定値より下がるに従って、前記発
振回路の発振周波数を低下させる電圧/周波数変換回路
とを備えたものである。
出力電圧レベルが一定値以上の場合には、発振回路の発
振周波数を固定してスイッチング素子の導通パルス幅を
制御するが、過電流状態になって出力電圧が低下する
と、第2の電圧検出回路からの出力電圧レベルが一定値
より下がるに従って、発振回路の発振周波数は低下し、
スイッチング素子のデューティは小さくなる。
て説明する。図1は本発明の一実施例を示すスイッチン
グ電源装置の回路構成図であり、図4に示す部分と同一
部分に同一符号を付し同一簡所の説明を省略する。
り、以下に説明する回路が付加されている。これは、出
力電圧Voを検出する第2の電圧検出回路18を備えてい
る。この電圧検出回路18は出力端子+VラインとGND
ライン問に抵抗19と抵抗20の直列回路を接続し、この抵
抗19と抵抗20の接続点を演算増幅器21の非反転入力端子
に接続し、この演算増幅器21の反転入力端子とGNDラ
インとの間に抵抗22を接続し、演算増幅器21の反転入力
端子と出力端子との間に負帰還用抵抗23を挿入接続して
構成されている。電圧検出回路18の出力側には電圧/周
波数変換回路24を内蔵したICからなる発振器25が接続
されており、この発振器25の出力側には+Vccラインと
GNDライン間に抵抗26とNPN型トランジスタ27との
直列回路と、PNP型トランジスタ28と抵抗29との直列
抵抗とが並列に接続され、トランジスタ27のベースが抵
抗30を介して発振器25の出力端子に接続され、トランジ
スタ27のエミッタとトランジスタ28のベースが抵抗31と
スピードアップコンデンサ32とからなるスピードアップ
回路を介して接続されている。一方、制御用IC17には
発振回路16の周期を設定するためのタイミング容量端子
CTが備えられており、このタイミング容量端子CTと
GNDラインとの間には抵抗33とコンデンサ34とを直列
接続した時定数回路が接続されている。そして、前記ト
ランジスタ28のコレクタと抵抗29の接続点をコンデンサ
35を介して抵抗33とコンデンサ34の接続点に接続してい
る。さらに、抵抗20には周波数可変動作を行う範囲の電
圧上限値を設定するためのツェナダイオード36が並列に
接続されているとともに、演算増幅器21の出力端子とG
NDライン間には周波数可変動作を行う範囲の電圧下限
値を設定するための下限電圧設定回路37が接続され、こ
の下限電圧設定回路37は基準電圧38とGNDラインとの
間に抵抗39と抵抗40とが直列に接続され、この抵抗39と
抵抗40の接続点と演算増幅器21との間にダイオード41を
接続して構成される。
直流入力電源1を供給すると、定電流帰還制御ループに
よりトランス2の一次側に流れる電流が電流検出器6に
より検出されて電流検出信号VS が出力されるととも
に、定電圧制御帰還ループにより出力電圧Voが電圧検
出回路14により検出されて、この電流検出信号と電圧検
出信号とに基づき図4と同様な電流モード制御を行って
スイッチング素子3の導通パルス幅を可変制御する。そ
して、この電流モード制御と同時にこれと併用して次の
周波数変調制御が行われる。これは、出力電圧Voを抵
抗19,20で分圧した出力検出電圧が演算増幅器21の非反
転入力端子に印加され、抵抗23と抵抗22とにより設定さ
れる増幅率で増幅されて、出力検出電圧に応じた電流が
演算増幅器21から出力される。発振器25は演算増幅器21
からの出力レベルに応じて可変した周波数を有するパル
スを出力する。この発振器25からパルスが出力する毎に
トランジスタ27がオン動作することにより、スピードア
ップ用コンデンサ32の電荷が放電してトランジスタ28が
短時間オン動作し、これによりタイミング容量端子CT
に接続されたコンデンサ34と抵抗33の接続点に、トリガ
パルス状に波形整形されたリセット同期信号が供給さ
れ、コンデンサ34は強制的に放電する。つまり、リセッ
ト同期信号が供給されると,この電圧がコンデンサ34の
充電電圧に重畳されることにより、タイミング容量端子
CTの電圧はリセット電圧を越えるため、制御用IC17
はコンデンサ34を強制的に放電させるものであり、これ
によって、発振回路16から出力するパルスは電圧/周波
数変換回路24により出力電圧Voレベルに応じた発振を
行う発振器25に同期する。この場合、演算増幅器21の抵
抗23,22の値を変えて増幅率を調節することにより、同
一の出力電圧Voレベルに対する演算増幅器21からの出
力レベルが変わるため、図2に示すように出力電圧Vo
とスイッチング周波数の特性線Lの傾きを自由に選定す
ることができる。さらに、ツェナダイオード36が抵抗20
に並列接続しているので、演算増幅器21の非反転入力端
子に印加される出力検出電圧がツェナ電圧を越えると、
ツェナダイオード36を通じて電流が流れることにより、
演算増幅器21からの出力レベルはツェナ電圧に応じた上
限値で固定され、これによって図3の特性線Lにおける
範囲Aのように、例えば出力電圧Voが3V以上では一
定値である300kHzの周波数で固定されたスイッチング制
御が行われる。また演算増幅器21の出力側には下限設定
回路37が接続されており、この回路37によって発振器25
には基準電圧38を抵抗39と抵抗40で分圧したレベルの下
限設定電圧が供給されるので、出力電圧Voレベルが下
限設定電圧以下に低下すると、発振器25は下限設定電圧
37から供給される一定の電圧に基づき動作し、これによ
り図3の範囲Bのように例えば出力電圧Voが1V以下
では100kHzの周波数で固定されたスイッチング制御が行
われる。
電圧検出回路18からの出力電圧Voレベルが一定値以上
の場合には、発振回路16の発振周波数を固定してスイッ
チング素子3の導通パルス幅を制御するが、過電流状態
になって出力電圧Voが低下すると、第2の電圧検出回
路18からの出力電圧Voレベルが一定値より下がるに従
って、発振回路16の発振周波数が低下する。これによ
り、過電流状態においてフリップフロップ回路15のラッ
チ遅れ等により導通パルス幅が最小で固定された場合に
おいても、パルス周波数が低下することによりスイッチ
ング素子3のデューティを小さくすることができ、これ
によって図5の波線で示す理想的な定電流垂下特性を得
ることができ、トランス2の二次側にある負荷5や回路
素子の破壊が防止される。また、出力電圧Voを検出
し、この検出レベルに応じた周波数でスイッチング制御
するため、出力電圧Voが低下した場合における出力電
流Ioの上昇を確実に防止することができ、整流平滑回
路4のダイオードの小型化も図られる。また、二次側に
電流検出器を増設する必要もないため装置の小型化も図
られる。また、実施例の効果として抵抗22,23の値を選
択することにより図2に示すように特性線Cの勾配を選
択できるとともに、上限設定用のツェナダイオード36と
下限電圧設定回路37とによって出力電圧Voに対する周
波数変調制御の動作範囲を設定できるので、電流モード
制御に適応した周波数制御を容易に実行することができ
る。
のではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。例えば、電流モード制御方式は各種タ
イプのものに適用することができる。また上限設定用ツ
ェナダイオードに代えて複数のダイオードを設けること
もでき、またこの周波数変調制御の動作範囲を設定する
上限設定部と下限設定部は必要に応じて設ければよく、
これを省略することもできる。また電流検出器は抵抗に
代えてカレントトランスを設けてもよい。
めの帰還回路として、トランスの一次側の電流を検出す
る電流検出器と、出力電圧を検出する第1の電圧検出回
路とを備え、発振回路からのクロック信号によりスイッ
チング素子への駆動パルスを立ち上げ、前記電流検出器
から出力される電流検出信号が前記電圧検出回路から出
力される電圧検出信号のレベルに達すると、前記スイッ
チング素子への駆動パルスを立下げて、該スイッチング
素子の導通パルス幅を制御するスイッチング電源装置に
おいて、出力電圧を検出する第2の電圧検出回路と、前
記第2の電圧検出回路からの出力電圧レベルが一定値以
上の場合は前記発振回路の発振周波数を固定し、この出
力電圧レベルが前記一定値より下がるに従って、前記発
振回路の発振周波数を低下させる電圧/周波数変換回路
とを備えたことにより、過電流領域において直流出力電
圧が零付近まで達しても、理想的な定電流垂下特性を得
ることができるスイッチング電源装置を提供することが
できる。
グ周波数との関係を示すグラフである。
グ周波数との関係を示すグラフである。
及び電圧検出信号を示す波形図である。
を示す波形図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 直流出力電圧を安定化するための帰還回
路として、トランスの一次側の電流を検出する電流検出
器と、出力電圧を検出する第1の電圧検出回路とを備
え、発振回路からのクロック信号によりスイッチング素
子への駆動パルスを立ち上げ、前記電流検出器から出力
される電流検出信号が前記電圧検出回路から出力される
電圧検出信号のレベルに達すると、前記スイッチング素
子への駆動パルスを立下げて、該スイッチング素子の導
通パルス幅を制御するスイッチング電源装置において、
出力電圧を検出する第2の電圧検出回路と、前記第2の
電圧検出回路からの出力電圧レベルが一定値以上の場合
は前記発振回路の発振周波数を固定し、この出力電圧レ
ベルが前記一定値より下がるに従って、前記発振回路の
発振周波数を低下させる電圧/周波数変換回路とを備え
たことを特徴とするスイッチング電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404273A JP3006775B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | スイッチング電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404273A JP3006775B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | スイッチング電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04217861A JPH04217861A (ja) | 1992-08-07 |
JP3006775B2 true JP3006775B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=18513958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2404273A Expired - Lifetime JP3006775B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | スイッチング電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006775B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5529769A (en) * | 1994-12-20 | 1996-06-25 | Chesebrough-Pond's Usa Co., Division Of Conopco, Inc. | Cosmetic compositions containing betulinic acid |
JP2014007872A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Omron Automotive Electronics Co Ltd | 充電装置 |
JP6993905B2 (ja) * | 2018-03-06 | 2022-01-14 | 株式会社Soken | Dc・dcコンバータの制御装置 |
-
1990
- 1990-12-20 JP JP2404273A patent/JP3006775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04217861A (ja) | 1992-08-07 |
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