JP3106566B2 - 液晶表示装置および製造方法 - Google Patents

液晶表示装置および製造方法

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JP3106566B2
JP3106566B2 JP18778791A JP18778791A JP3106566B2 JP 3106566 B2 JP3106566 B2 JP 3106566B2 JP 18778791 A JP18778791 A JP 18778791A JP 18778791 A JP18778791 A JP 18778791A JP 3106566 B2 JP3106566 B2 JP 3106566B2
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久雄 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置、特にア
クティブマトリクス液晶表示装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス液晶表示装置は、
図5に示すようにマトリクス状に配列されたスイッチン
グ素子61によってそれぞれの液晶画素62を駆動する
ようになされる。
【0003】図5において、63はその垂直走査回路、
64は映像信号サンプルホールド回路を示す。
【0004】この構成において、順次スイッチング素子
61をオンして、液晶画素62に電位を書き込んだ後
は、その電位を所定時間保持する必要があるが、実際上
スイッチング素子62としてのトランジスタはオフ時に
もリーク電流が存在することから、これを補償する付加
容量CS が各画素毎に設けられる。そして、この付加容
量CS は、液晶容量より充分大きいことが必要となる。
【0005】このようなアクティブマトリクス液晶表示
装置は、各画素間のクロストークの問題が改善され、精
細な画像表示を行うことができることからその普及が目
覚しい。
【0006】この種の液晶表示装置は、その一例の要部
の断面図を図6に示すように、例えば透過型構成を採る
場合それぞれガラス、石英等の透明基板より成る相対向
する基板1及び2が設けられ、一方の基板1に、各画素
に対応する画素電極51が形成され、他方の基板1に
は、対向電極52が設けられる。
【0007】そして、これら基板1及び2間に液晶が充
填された液晶層3が挟持される。
【0008】一方の基板1、例えば石英基板の内面には
半導体層4が形成される。
【0009】半導体層4には、各画素のスイッチング素
子61となる薄膜トランジスタTFTを構成するソース
/ドレイン(S/D)領域5及び6と、これら間にチャ
ンネル形成領域7が形成される。
【0010】また半導体層4のチャンネル形成領域7上
には、ゲート絶縁層8が形成され、これの上にゲート電
極9が被着形成される。
【0011】ゲート絶縁層8は、高耐圧化をはかる上で
多層構造に形成される。例えば下層にSiO2 よりなる
第1の絶縁層31が形成され、これの上に例えばSi3
4 よりなる第2の絶縁層32が形成された2層以上の
多層構造が採られる。
【0012】一方、基板1上の他部には薄膜トランジス
タTFTの作製と同時にこれと同一工程をもって付加容
量CS が形成される。すなわち、この付加容量CS は基
板1上に形成した第1の半導体層4の一部に低比抵抗領
域を形成しこれを付加容量C S を構成する一方の第1電
極21とし、薄膜トランジスタTFTのゲート絶縁層8
を構成する第1及び第2の絶縁層31及び32を付加容
量CS を構成する誘電体層23として構成し、これの上
にゲート電極9の形成と同時に形成した付加容量CS
構成する第2の電極22を構成するようになされてい
る。
【0013】この構成による液晶表示装置の製造方法を
図7〜図10に示す各工程における断面図を参照して詳
細に説明する。
【0014】図7Aに示すように、例えば石英よりなる
基板1上にLP−CVD(低圧化学的気相成長)法によ
って例えば厚さ800Åに多結晶シリコンによる第1の
半導体層4を形成する。これに全面的にSiのイオン注
入を行い、更に、全面的にチャンネル形成領域7を形成
する第1導電型例えばp型不純物B(ボロン)をドーピ
ングする。その後、この半導体層4を、例えば最終的に
形成する薄膜トランジスタTFT、付加容量CS 、これ
らの連結部、さらに他との連結部等を残し不要部分特に
液晶表示を行う有効画素部分に窓あけをなしたフォトレ
ジスト101を被着する。
【0015】次に、このフォトレジスト101をマスク
に図7Bに示すように、選択的にエッチングして所要の
パターンとする。
【0016】そして、図7Cに示すようにこの半導体層
4の表面を例えば厚さ500Åに熱酸化してSiO2
りなる第1の絶縁層31を形成する。
【0017】次に、図8Aに示すように、イオン注入マ
スク層となる例えばフォトレジスト101を、最終的に
薄膜トランジスタTFTの形成部上に形成し、これをイ
オン注入マスクとして第2導電型の例えばn型の低濃度
の領域を例えばAsの5×1014cm-2のドーズ量のイ
オン注入によって形成し、付加容量CS の第1の電極を
形成する。
【0018】次に、図8Bに示すように第1の絶縁層3
1を、全面的Si34 をLP−CVDによって例えば
300Åの厚さに形成する。そして図示しないが更に必
要に応じてその表面を熱酸化して第3の絶縁層とするS
iO2 層を形成する。
【0019】図8Cに示すように、薄膜トランジスタT
FTのゲート電極9、付加容量CS の第2電極22等を
形成する第2の半導体層、例えば多結晶シリコン層10
3をPL−CVD等によって例えば3500Åの厚さを
もって形成し、これに例えばりんシリケートガラスを被
着形成して拡散させ、第2の半導体層103を低比抵抗
化する。
【0020】その後、図9Aに示すように、りんシリケ
ートガラスをエッチング除去し、第2の半導体層103
上に所定のパターンのフォトレジスト104を形成す
る。
【0021】図9Bに示すように、このレジスト104
をマスクにして、第2の半導体層103をパターンエッ
チングして、薄膜トランジスタTFTのゲート電極9
と、付加容量CS の第2電極22等を形成する。
【0022】次にゲート電極9とこれの上のレジスト1
04をマスクとして第2導電型の例えばn型不純物As
を1×1012cm-2にイオン注入して低濃度S/D領域
5及び6を形成し、これら間に第1導電型例えばp型の
チャンネル形成領域7を画成する。
【0023】次に図10Aに示すように、ゲート電極9
等を形成する第2の半導体層103上に、特にゲート電
極9の両側から所要の幅Wsだけ大なる幅をもってフォ
トレジスト105を形成し、これをマスクとして第2の
絶縁層のSi3 4 をエッチングする。
【0024】図10Bに示すように、最終的に薄膜トラ
ンジスタTFTの低比抵抗コンタクト領域10及びすな
わち、ソース及びドレインの高濃度領域を、第2導電型
例えばn型の不純物Asを2×1015cm-2のドーズ量
をもってイオン注入して形成する。
【0025】その後、フォトレジスト106を除去し、
図6に示すように、例えばPSG(りんシリケートガラ
ス)より成る層間絶縁層53を全面的に例えばCVDに
よって形成し、コンタクト領域11上にコンタクト窓5
3W1 を穿設し、これを通じて領域11にオーミックに
接触してAl等の導電層を全面的に蒸着、スパッタ等に
よって形成して後、例えばフォトリソグラフィによるパ
ターンエッチングを行って信号線となる配線層54を形
成する。
【0026】また、全面的に同様の層間絶縁層53を形
成し、コンタクト領域10上にコンタクト窓53W2
穿設し、これを通じて例えばITOより成る透明導電層
をスパッタ等によって全面的に形成し、これを例えばフ
ォトリソグラフィによるパターンエッチングを行って液
晶の画素電極51を薄膜トランジスタTFTの一方のS
/D領域6に接続して形成する。
【0027】そして、これの上に全面的にポリイミド等
より成る配向層(図示せず)を形成する。また、同様に
ITO等より成る対向電極52を有する他方の基板2の
内面に全面的に同様の配向層(図示せず)を形成して両
基板1及び2間に液密空間を形成し、此処に液晶を充填
して液晶層3を形成する。
【0028】上述したように、通常の液晶表示装置にお
いては、その薄膜トランジスタTFTのゲート耐圧を上
げるためにそのゲート絶縁層8は多層構造、すなわち例
えばSiO2 の第1の絶縁層31、Si3 4の第2の
絶縁層32との少くとも2層以上の構成とするものであ
って、また付加容量CS における誘電体層23としての
すなわち第1電極21と第2電極22間に介在させる絶
縁層もトランジスタのTFTのゲート絶縁層8と同一工
程で形成されるために、ゲート絶縁層8の多層構造に対
応する多層構造、図示の例ではSiO2 −Si3 4
2層構造に形成されて比較的大なる厚みを有することか
ら、この付加領域CS の単位面積当りの容量が充分大と
なされていない。このため、この付加容量CS の容量を
大とするには、その占有面積が大となってその分同一面
積内における有効液晶表示面積が縮小化されるというこ
とになる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した液
晶表示装置において、その付加容量CS の単位面積当り
の容量の増大化をはかり、これによって付加容量CS
占有面積の縮小化をはかって液晶の有効表示面積の増加
をはかる。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明においては、図1
に示すように相対向する基板1及び2と、これら基板1
及び2間に配置される液晶層3と、基板1及び2の一方
の基板例えば基板1にマトリクス状に配列された液晶画
素の画素電極51と、多層構造のゲート絶縁層8を有
し、画素電極51に接続された薄膜トランジスタTFT
とを有してなる液晶表示装置を構成するものであるが、
特に本発明においては、画素電極51が配列された基板
1上に薄膜トランジスタTFTの半導体層すなわちチャ
ンネル形成領域7、ソース/ドレイン(S/D)領域5
及び6とを形成する半導体層4によって、すなわちこの
半導体層と同時に形成された同一半導体層よりなる第1
の電極21と、薄膜トランジスタTFTのゲート電極9
と同一構成層による第2の電極22と、これら第1及び
第2の電極間に、薄膜トランジスタTFTの積層構造に
よるゲート絶縁層8のうちの特に1の構成材料層例えば
第2の絶縁層32のみを誘電体層23とする付加容量C
S を構成して単位面積当りの容量が大なる付加容量CS
を構成する。
【0031】
【作用】上述の本発明構成によれば、付加容量CS に関
しては薄膜トランジスタTFTのゲート絶縁層8を構成
する単一絶縁層によって構成したので、その厚さを充分
小とすることができ、したがって単位面積当りの容量を
増大できることからこの付加容量の面積の縮小化をはか
ることができ、したがってこれによって同一面積におい
ては、有効液晶表示部の面積の増大化をはかることがで
きる。
【0032】
【実施例】本発明による液晶表示装置の一例を、図1の
断面図を参照して説明する。図1において、図6と対応
する部分に同一符号を付して示す。この場合において
も、それぞれガラス、石英等の透明基板より成る相対向
する基板1及び2が設けられ、一方の基板1に、各画素
に対応する画素電極51が形成され、他方の基板1に
は、対向電極52が設けられる。
【0033】そして、これら基板1及び2間に液晶が充
填された液晶層3が挟持される。
【0034】一方の基板1、例えば石英基板の内面には
第1の半導体層4が形成される。
【0035】半導体層4には、各画素のスイッチング素
子61となる薄膜トランジスタTFTを構成するソース
/ドレイン(S/D)領域5及び6と、これら間にチャ
ンネル形成領域7が形成される。
【0036】また半導体層4のチャンネル形成領域7上
には、ゲート絶縁層8が形成され、これの上にゲート電
極9が被着形成される。
【0037】ゲート絶縁層8は、例えば下層にSiO2
よりなる第1の絶縁層31が形成され、これの上に例え
ばSi3 4 よりなる第2の絶縁層32が形成され、更
に図示しないがこの第2の絶縁層32の表面を酸化させ
たSiO2 より成る第3の絶縁層が形成された2層以上
の多層構造が採られる。
【0038】一方、基板1上の他部には、薄膜トランジ
スタTFTの作製と並行して同時的にこれと同一工程を
もって付加容量CS が形成される。すなわち、この付加
容量CS は基板1上に形成した半導体層4の一部に低比
抵抗領域を形成しこれを付加容量CS を構成する一方の
第1電極21とする。
【0039】しかしながら本発明においては、薄膜トラ
ンジスタTFTのゲート絶縁層8を構成する多層の絶縁
層のうちの1つの絶縁層のみによって、例えば下層の絶
縁層31のみによって付加容量CS を構成する誘電体層
23を構成する。そして、これの上にゲート電極9の形
成と同時に形成した付加容量CS を構成する第2の電極
22を構成するようになされている。
【0040】次に、この構成による液晶表示装置の本発
明製造方法の一例を、図2〜図4に示す各工程における
断面図を参照して詳細に説明する。本発明装置の製造に
おいても、図2A〜Cで各工程順を示すように、図7A
〜Cと同様の工程を採る。
【0041】すなわち、図2Aに示すように、例えば石
英よりなる基板1上にLP−CVD(低圧化学的気相成
長)法によって例えば厚さ800Åに多結晶シリコンに
よる半導体層4を形成する。これに全面的にSiのイオ
ン注入を行い、更に全面的にチャンネル形成領域7を形
成する第1導電型例えばp型不純物B(ボロン)をドー
ピングする。その後、この半導体層4を、例えば最終的
に形成する薄膜トランジスタTFT、付加容量CS 、こ
れらの連結部、さらに他との連結部等を残し不要部分特
に液晶表示を行う有効画素部分に窓あけをなしたフォト
レジスト101を被着する。
【0042】次に、このフォトレジスト101をマスク
に図2Bに示すように、選択的にエッチングして所要の
パターンとする。
【0043】そして、図2Cに示すように、この半導体
層4の表面を例えば厚さ500Åに熱酸化してSiO2
よりなる第1の絶縁層31を形成する。
【0044】しかしながら、本発明装置を作製する場合
は、次に、図3Aに示すように、図8Aで説明した第1
電極21を形成するイオン注入工程に先立って例えばC
VDによって300Åの厚さのSi3 4 を全面的に成
膜して第2の絶縁層32を形成する。
【0045】次に、本発明においては、図3Bに示すよ
うに、イオン注入マスク層となる例えばフォトレジスト
102を、最終的に形成する薄膜トランジスタTFTの
チャンネル形成領域7とその両側の低濃度のS/D領域
5及び6の形成部上に選択的に形成する。そして、この
レジスト102をイオン注入マスクとして第2導電型例
えばn型の不純物Asを5×1014cm-2のドーズ量で
イオン注入して半導体層4の一部に付加容量CS の第1
電極21を形成する。
【0046】つまり、本発明においては、付加容量CS
の形成部の第2の絶縁層32をエッチング除去する。こ
のエッチングは、第2の絶縁層32が、例えばSi3
4 で、下層の例えばSiO2 より成る第1の絶縁層とは
エッチング液の異る材料によって構成されることによっ
て、容量CS の形成部において第1の絶縁層31を残し
て第2の絶縁層32のみをエッチングすることができ
る。
【0047】そして、この場合、前述した従来装置の製
法では、図8Aで説明したように、Si3 4 層による
第2の絶縁層32の形成前に第1電極21の形成のため
のイオン注入を行っているが、これはこのイオン注入に
よってSi3 4 層の絶縁性を低下させるという考慮に
よるものであるが、本発明においては、付加容量CS
おいては、差程大なる電圧印加はなされず此処おける絶
縁層は、誘電体層32としての膜厚の縮小化のためにこ
れを排除するというものであり、さらにこのことから、
前述したように図3Bの工程で第1電極21を形成する
ためのイオン注入工程を行う。
【0048】次に、図3Cに示すように、薄膜トランジ
スタTFTのゲート電極9、付加容量CS の第2電極2
2等を形成する第2の半導体層、例えば多結晶シリコン
層103をPL−CVD等によって例えば3500Åの
厚さをもって形成し、これに例えばりんシリケートガラ
スを被着形成して拡散させ、第2の半導体層103を低
比抵抗化する。
【0049】その後、図4Aに示すように、第2の半導
体層103上に、その薄膜トランジスタTFTのゲート
電極の形成部と、付加容量CS の第2電極の形成部にフ
ォトレジスト104を形成し、これをマスクとして半導
体層104をエッチングして、薄膜トランジスタTFT
のゲート電極9と、付加容量CS の第2電極22を形成
する。
【0050】次にゲート電極9とこれの上のレジスト1
04をマスクとして第2導電型の例えばn型不純物As
を1×1012cm-2にイオン注入して低濃度S/D領域
5及び6を形成し、これら間に第1導電型例えば、p型
のチャンネル形成領域7を画成する。
【0051】ここに、ゲート電極9の幅は、先に形成し
たこれの下のゲート絶縁層としての第2の絶縁層32の
側縁より所要の幅Wsだけ内側となるように選定され
る。これは、ゲート電極9のソース及びドレイン側の側
縁下に第2の絶縁層32が残存されて、最終的に得る薄
膜トランジスタTFTにおいてゲート及びソース・ドレ
イン間の耐圧が保持されるようにすることにある。
【0052】次に、図4Bに示すように、ゲート電極9
等を形成する第2半導体層103上に、その両側から所
要の幅だけ大なる幅をもってフォトレジスト105を形
成し、これをマスクとして、最終的に薄膜トランジスタ
TFTの低比抵抗コンタクト領域10及び11、すなわ
ち、ソース及びドレインの高濃度領域を、第2導電型例
えばn型の不純物Asをこの場合は図10Bで説明した
2×1015cm-2より低いドーズ量の1.5×10cm
-2をもってイオン注入して形成する。
【0053】このように低ドース量にするのはこの領域
10及び11においては、先に図3Bで示した第1電極
21の形成においても、例えば5×1014cm-2のドー
ズ量のイオン注入がなされていて実質的に両者のイオン
注入の和の2.0×1015cm-2のドーズ量のイオン注
入がなされることに因る。
【0054】そして、このように、この図4Bのイオン
注入量を小さくできるということは、イオン注入時間の
短縮化がはかれることになる。
【0055】その後、フォトレジスト105を除去し、
図1に示すように図6で前述したと同様に例えばPSG
(りんシリケートガラス)より成る層間絶縁層53を全
面的に例えばCVDによって形成し、コンタクト領域1
1上にコンタクト窓53W1 を穿設し、これを通じて領
域11にオーミックに接触してAl等の導電層を全面的
に蒸着、スパッタ等によって形成して後、例えばフォト
リソグラフィによるパターンエッチングを行って信号線
となる配線層54を形成する。
【0056】また、全面的に同様の層間絶縁層53を形
成し、コンタクト領域10上にコンタクト窓53W2
穿設し、これを通じて例えばITOより成る透明導電層
をスパッタ等によって全面的に形成し、これを例えばフ
ォトリソグラフィによるパターンエッチングを行って液
晶の画素電極51を薄膜トランジスタTFTの一方のS
/D領域6に接続して形成する。
【0057】そして、これの上に全面的にポリイミド等
より成る配向層(図示せず)を形成する。また、同様に
ITO等より成る対向電極52を有する他方の基板2の
内面に全面的に同様の配向層(図示せず)を形成して両
基板1及び2間に液密空間を形成し、此処に液晶を充填
して液晶層3を形成する。
【0058】上述した本発明によるアクティブマトリク
ス液晶表示装置の製造方法を説明したところから明らか
なように、本発明構成によればその付加容量CS を構成
する誘電体層23としての絶縁層は薄膜トランジスタT
FTのゲート絶縁層8を構成する1の絶縁層例えば第2
の絶縁層32のみによって構成するもので、特段に誘電
体層23を形成する工程を設ける必要がないのみなら
ず、従来装置では図7〜図10で示されるように、例え
ばフォトレジスト101,102,104,105,1
06の5工程が存在するが、本発明装置および本発明製
造方法では、フォトレジスト101,102,104,
105の4工程を採るものであり、これから明らかなよ
うに、その製造工程数はむしろ減少している。
【0059】尚、上述の工程において、例えば周辺回路
等にC−MOSが形成される場合は、従来と同様に適当
工程中に、他のチャンネル導電型のトランジスタのソー
ス/ドレイン領域等の形成工程が導入される。
【0060】
【発明の効果】上述したように、本発明構成では、例え
ば、スイッチング素子の薄膜トランジスタにおいては、
そのゲート絶縁層8が多層構造とされて耐圧の向上がは
かられているが、耐圧が差程問題とならない付加容量C
S の誘電体層23としてはゲート絶縁層8を構成する絶
縁層の1層のみによって構成されることから、誘電体層
23の厚さは小となり、単位体積当りの容量の増大化を
はかることができる。
【0061】したがって一定面積内で同じ容量値を得る
のに、その占有面積の縮小化がはかられ、これによって
液晶表示に用いることのできる有効面積を大とすること
ができることになる。
【0062】また、本発明構成によれば、上述した製法
を採ることができることから、前述したように工程数の
低減化と、イオン注入時間の短縮化とがはかられること
によって量産性の向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の一例の断面図であ
る。
【図2】本発明装置の一例の一部製造工程図である。
【図3】本発明装置の一例の一部製造工程図である。
【図4】本発明装置の一例の一部製造工程図である。
【図5】アクティブマトリクス液晶表示装置の回路構成
図である。
【図6】従来の液晶表示装置の断面図である。
【図7】従来装置の製法の一部工程図である。
【図8】従来装置の製法の一部工程図である。
【図9】従来装置の製法の一部工程図である。
【図10】従来装置の製法の一部工程図である。
【符号の説明】
1 基板 2 基板 3 液晶層 4 半導体層 CS 付加容量 21 第1電極 22 第2電極 TFT 薄膜トランジスタ 31 第1の絶縁層 32 第2の絶縁層 8 ゲート絶縁層 9 ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−227129(JP,A) 特開 平2−44317(JP,A) 特開 平3−163529(JP,A) 特開 平3−163530(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する基板と、これら基板間に配置
    された液晶層と、前記基板の一方にマトリクス状に配列
    された液晶画素の画素電極と、多層積層構造のゲート絶
    縁層を有し前記画素電極に接続された薄膜トランジスタ
    とを有してなる液晶表示装置であって、 前記画素電極が配列された前記基板上には、上記薄膜ト
    ランジスタの半導体層と同一膜厚半導体層よりなる第1
    電極と、前記薄膜トランジスタのゲート電極と同一構成
    層による第2電極と、これら第1及び第2電極間に上記
    薄膜トランジスタの積層構造のゲート絶縁層のうちの1
    の構成材料層のみからなる誘電体層とを有してなり、単
    位面積当りの容量が上記薄膜トランジスタの単位面積当
    りの容量より大とされた付加容量が形成されてなること
    を特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 相対向する基板と、これら基板間に配置
    された液晶層と、前記基板の一方にマトリクス状に配列
    された液晶画素の画素電極と、多層積層構造のゲート絶
    縁層を有した薄膜トランジスタと、付加容量とを有して
    なる液晶表示装置の製造方法であって、 前記薄膜トランジスタの半導体層に連なる前記付加容量
    の第1電極を形成する工程と、 前記薄膜トランジスタの積層構造のゲート絶縁層のうち
    の少なくとも1の構成材料層からなり、その単位面積当
    りの容量が上記薄膜トランジスタの単位面積当り容量よ
    り大となるような前記付加容量の誘電体層を形成する工
    程と、 前記薄膜トランジスタのゲート電極と同一構成層による
    前記付加容量の第2電極を形成する工程と、 を含むことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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