JP3106307B2 - 分流形側溝の構造 - Google Patents
分流形側溝の構造Info
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Description
改良構造に関し、更に詳しくは雨水を排水するに当って
泥分を多く含む汚水と泥分の少ない清雨水とに分離して
排水することを可能とした分流形側溝の構造に関する。
ための側溝が設置されている。通常の側溝は、U字溝と
呼ばれるものであるが、その他の構造の側溝として円形
水路と呼ばれる構造の側溝も使用されている。公知の円
形水路と呼ばれる側溝は、図4に示すように、道路1の
表面の雨水を側溝2の円形の水路3に流入させて図示し
ない雨水桝へ導入し、下水或いは雨水として排水するも
のである。
に、道路の表面に透水層を形成し、該透水層を雨水が浸
透流下するようにした道路も公知である。この公知の道
路は、図5に示すように、道路1の表面に水の浸透し易
い透過層4を形成している。道路1の表面の雨水は該透
過層4を浸透して流下するものである。側溝2には長手
方向に部分的に複数の通水路5が形成されており、透水
層4を浸透流下した雨水は該通水路を介して水路3に流
入する。
知の側溝では、次のような問題点があった。すなわち、
側溝に流入する雨水には泥分が含まれている。前記従来
公知の側溝では単一水路となっているので、これら泥分
も含めて下水へ排水している。このため、単一水路形側
溝では下水処理の負荷の大きいものとなってしまう。
又、仮に雨水としてそのまま排水する場合には、多量の
泥分を含んだ状態で排水されるものとなり、濁り水が河
川に排水されてしまう。
及び二段U字溝の欠点を解決するために創案されたもの
である。本発明の目的は、道路上の雨水を比較的泥分の
多い汚水と比較的泥分の少ない清雨水とに分離して流通
排水させるようにして下水処理の負荷を低減させた分流
形側溝を提供するにある。
め、本発明では次のように構成されている。側溝ブロッ
ク本体と、該側溝ブロック本体の長手方向に形成された
汚水路及び清雨水路と、前記側溝ブロック本体の端面に
形成された凹溝からなり、前記汚水路と清雨水路とを連
絡し、汚水路のオーバーフロー水を清雨水路へ流入させ
る連絡路と、雨水を前記汚水路に流入させる流入路とか
らなる分流形側溝の構造。
ブロック本体の上面から下方へ向けて形成される流下水
路と、側溝ブロック本体の側面から横方向へ向けて1個
以上形成される通水路とからなり、更には通水路の流入
口が台形状の凹部からなる集水口からなるものである。
更に、本発明の他の構成は、側溝ブロック本体の側面に
凹凸条からなる集水溝を設けてなり、集水口にメッシュ
を設けてなるものである。
図を参照して説明する。図1ないし図3は、本発明の分
流形側溝の一実施形態が示すものである。この実施形態
の側溝ブロックは、コンクリートブロックから構成され
る側溝ブロック本体11と段差ブロック12とから構成
されている。段差ブロック12は側溝ブロック本体11
の上面の一方側に載置されているものである。側溝ブロ
ック本体11内には汚水路13と清雨水路14とが形成
されている。汚水路13は道路上の雨水が最初に流入さ
れる水路であり、泥分を含んだ汚水が流通されるもので
ある。清雨水路14は、後述のように、汚水路13から
オーバーフローした泥分の少ない清雨水を流通させるも
のである。段差ブロック12は道路15と歩道とを区画
するものであり、適宜の高さを持つものである。
て、側溝ブロック本体11の上面には流下水路16が形
成されている。流下水路16は、汚水路13を側溝ブロ
ック本体11の外側とを連通して、雨水を汚水路13に
流下させるものであり、この実施形態では段差ブロック
12に接して形成されている。又、この実施形態では、
道路15は不透水層15Aとその上面の透水層15Bと
に分けて舗装されており、透水層15Bは雨水を浸透流
下させて道路15の表面に雨水が溜らないような構造と
なっている。そこで、透水層15Bを透過した雨水を汚
水路13に流入させる流入路として、側溝ブロック本体
11の側面に汚水路13に連通する通水路17が形成さ
れている。通水路17は透水層15Bを浸透流下した雨
水を汚水路13に流入させるものである。
Aは台形状の凹部となっており、これによって透水層1
5Bを流下した雨水を集合させている。通水路17が砂
利によって詰まることがないように、集水口17Aには
メッシュ18が取り付けられている。メッシュ18は金
網やプラスチック網からなるものであり、雨水や比較的
微粒の土砂の浸入は許容するが、粒径の大きい砂利の進
入を阻止するものである。
汚水路13とを連通し、汚水路13の水流が多い時にオ
ーバーフローして汚水路13の上部の清雨水を清雨水路
14へ流入させる連絡路19が形成されている。連絡路
19の設置位置は適宜選択できるが、側溝ブロック本体
11の中間位置に設置することは加工上困難である。そ
こで、本実施形態では連絡路19の加工を簡単にするた
めに、連絡路19は側溝ブロック本体11の端面に凹溝
を形成し、隣接する側溝ブロック本体11同士を突き合
わせて設置した時に該凹溝が合致して通路を構成するよ
うにしている。又、側溝ブロック本体11の集水口17
Aが形成されている側面には多数の凹凸状からなる集水
溝20が設けられている。該集水口20は道路15の透
水層15Bを流下した雨水を集水口17Aへ向けて流す
ものである。このため、集水口17Aが形成されている
上下幅に集水溝20は形成されている。
態の分流形側溝の作用を述べる。汚水路13は容積の小
さい水路から形成されており、清雨水路14は容積の大
きい水路から形成されている。雨の降り始めは側溝に流
入される水量が比較的少なく、かつ雨水には多量の泥分
が含まれている。そして、時間の経過に伴って側溝に流
入される水量が多くなる。このため、水量が比較的少な
い時には汚水路13のみから下水として排水され、水量
が多くなると汚水路13の上部の比較的澄んだ雨水が連
絡路19を介してオーバーフローし、清雨水路14に流
入する。
から排水される雨水は比較的泥分の多い雨水であるから
下水として処理され、清雨水路14に流入した雨水は比
較的泥分の少ない清雨水であるから、下水処理の不要な
雨水として排出される。これら汚水路13及び清雨水路
14を流れる雨水は、道路に沿って部分的に設置される
雨水桝21に流入して排水される。
成した道路15の側溝として使用した場合の実施形態と
なっているが、本発明はこの実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、流下水路16は省略可能である。こ
の場合には、汚水路13に流入する雨水は通水路17の
みから流入されるものとなる。更に、流下水路16は図
示の部分的に形成される構造に限定されるものではな
く、長手方向に切られたスリットの構造としても良い。
又、通水路17も省略可能である。この場合には、汚水
路13に流入する雨水は流下水路16のみから流入され
るものとなる。
と、次のような効果を奏する。すなわち、側溝に流入す
る雨水を比較的泥分の多い汚水と、比較的泥分の少ない
清雨水とに分流して排水することが可能となるので、下
水としての処理負荷が低減するものとなる。
水されるので、河川の汚染が少ないものとなる。更に、
集水口や集水溝を形成した構造によると、道路の表面に
透水層を形成した構造に適用した時に効果的に集水でき
るものとなる。更に又、集水口にメッシュを設けたもの
では、大径の粒子が排水されることがないので、通水路
や汚水路が詰まることの少ないものとなる。
す斜視図である。
面図である。
る。
である。
の側溝を示す断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 側溝ブロック本体と、該側溝ブロック本
体の長手方向に形成された汚水路及び清雨水路と、前記
側溝ブロック本体の端面に形成された凹溝からなり、前
記汚水路と清雨水路とを連絡し、汚水路のオーバーフロ
ー水を清雨水路へ流入させる連絡路と、雨水を前記汚水
路に流入させる流入路とからなることを特徴とする分流
形側溝の構造。 - 【請求項2】 流入路が、側溝ブロック本体の上面から
下方へ向けて形成される流下水路からなることを特徴と
する請求項1記載の分流形側溝の構造。 - 【請求項3】 流入路が、側溝ブロック本体の側面から
横方向へ向けて1個以上形成される通水路からなること
を特徴とする請求項1記載の分流形側溝の構造。 - 【請求項4】 流入路が、側溝ブロック本体の上面から
下方へ向けて形成される流下水路と、側溝ブロック本体
の側面から横方向へ向けて1個以上形成される通水路と
からなることを特徴とする請求項1記載の分流形側溝の
構造。 - 【請求項5】 流下水路が、側溝コンクリートブロック
の上面に部分的に1個以上形成されてなることを特徴と
する請求項2又は請求項4記載の分流形側溝の構造。 - 【請求項6】 流下水路が、側溝コンクリートブロック
の上面にスリット状に連続して形成されてなることを特
徴とする請求項2又は請求項4記載の分流形側溝の構
造。 - 【請求項7】 通水路の流入口が、凹部からなる集水口
からなることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の
分流形側溝の構造。 - 【請求項8】 側溝ブロック本体の側面に凹凸状からな
る集水溝を設けてなることを特徴とする請求項3、請求
項4又は請求項7のいずれか1項記載の分流形側溝の構
造。 - 【請求項9】 集水口にメッシュを設けてなることを特
徴とする請求項7記載の分流形側溝の構造。 - 【請求項10】 側溝ブロック本体の上に段差ブロック
を設けてなることを特徴とする請求項1ないし請求項9
のいずれか1項記載の分流形側溝の構造。 - 【請求項11】 側溝ブロック本体が、プレキャストで
あることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいず
れか1項記載の分流形側溝の構造。
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