JP3105991B2 - 不要塗布膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスクブランク製造方法 - Google Patents

不要塗布膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスクブランク製造方法

Info

Publication number
JP3105991B2
JP3105991B2 JP7727792A JP7727792A JP3105991B2 JP 3105991 B2 JP3105991 B2 JP 3105991B2 JP 7727792 A JP7727792 A JP 7727792A JP 7727792 A JP7727792 A JP 7727792A JP 3105991 B2 JP3105991 B2 JP 3105991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
coating film
unnecessary coating
solvent
mounting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7727792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05277424A (ja
Inventor
邦彦 輿石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP7727792A priority Critical patent/JP3105991B2/ja
Publication of JPH05277424A publication Critical patent/JPH05277424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3105991B2 publication Critical patent/JP3105991B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトマスクブラン
ク、半導体基板、磁気ディスク基板及びカラーフィルタ
ー等の基板表面に塗布膜を形成する際に、基板の表面主
要部以外の表面周縁部、基板側面部及び基板裏面部のよ
うな不要な場所に形成された不要な塗布膜を除去する不
要塗布膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスク
ブランクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置、フォトマスク、磁気ディス
ク基板、カラーフィルター等を製造する分野において、
基板上にレジストあるいはSOG(スピン・オン・グラ
ス)膜等を塗布する方法として、スピンコート法が知ら
れている。この方法は、例えば基板を略水平に保持して
回転するスピンチャックに基板を載置し、その基板上に
塗布液を滴下し、スピンチャックを回転することにより
その遠心力を利用して基板上に均一な塗布膜を形成する
方法である。
【0003】このスピンコート法は、その塗布液の種
類、塗布膜の膜厚等により回転数、回転時間等の調整を
行うが、回転数が大きすぎると回転によって発生する風
の影響で、塗布膜が基板の全面に均一に形成されないと
いう問題を有している。そこで、回転数を低速に抑える
ことが好ましいが、低速で回転させると、基板表面の周
縁部に働く遠心力が小さくなり、塗布液が基板表面の周
縁部に溜まり、その部分の膜厚が厚くなったり、あるい
は基板の側面あるいは裏面に回り込んでしまう。このよ
うに、基板表面の周縁部が盛り上がると、例えば塗布液
がSOGの場合は、その部分にクラックが入りやすくな
る。また、塗布液がレジストの場合は例えばフォトマス
クを重ねて密着露光の際に、フォトマスクとレジスト塗
布膜とが良好に密着されないという問題が生ずる。さら
に、基板の側面あるいは裏面に付着した塗布膜は剥がれ
てゴミとなり、基板表面の塗布膜に付着してしまう恐れ
がある。
【0004】このような問題点を解決するための技術と
して、例えば、特開昭58−19350号公報に開示さ
れている方法がある。この方法は、基板の裏面、側面、
または表面周縁部のような不要な場所に付着した塗布膜
を次の方法で除去するものである。すなわち、図5に示
されるように、基板表面の周縁部で塗布膜130が盛り
上がり、基板の側面及び裏面にも塗布膜が付着した塗布
膜付き基板100を、その表面を上向きにターンテーブ
ル200に載置して回転する。同時に、下方に配設され
たノズル300から基板の外周方向に塗布膜を溶かす溶
媒400を噴射させ、この溶媒が表面張力等によって塗
布膜をつたわって基板100の表面周縁部まで上昇する
ようにする。これにより、塗布膜を溶かすとともに、塗
布膜を溶出した溶媒を遠心力によって外方に飛散させる
ことにより不要塗布膜を除去するようにしたものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
の方法においては、ノズル300から噴射された溶媒が
表面張力等によって塗布膜をつたわって基板100の表
面周縁部まで上昇して不要塗布膜を溶かすようにし、か
つ、この塗布膜が溶出した溶媒を遠心力によって外方に
飛散させるようにしなければならないが、このような条
件を満たすためには、ターンテーブル200の回転数や
溶媒の供給速度を極めて微妙に調節する必要があり、そ
の制御が非常に困難であるという問題点を有していた。
これがために、例えば、隣り合うパターン露光光に位相
ズレを与えて分解能を向上させるようにした位相シフト
マスクの素材たる位相シフトマスクブランクの製造にお
いて、位相シフト層となるSOG塗布膜形成工程におい
て生じた不要塗布膜を除去することも困難であるという
問題があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、比較的容易に基板の表面主要部以外の
表面周縁部、基板側面部及び基板裏面部のような不要な
場所に形成された不要な塗布膜を確実に除去することを
可能にした不要塗布膜除去方法及びその装置並びに上記
方法を用いた位相シフトマスクブランク製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明にかかる不要塗布膜除去方法は、 (1)少なくとも基板表面周縁部に形成された不要塗布
膜を除去する不要塗布膜除去方法において、前記基板を
収納して略水平に載置保持する凹状載置部であって、前
記基板をその裏面が上方に向くように載置したとき、前
記凹状載置部内側面及び底面と、前記基板側面及び表面
との間に一定の間隔が生ずるように形成された凹状載置
部を有し、前記載置部に前記基板をその裏面が上方を向
くように収納載置する工程と、前記凹状載置部に載置さ
れた基板の上方に向いた面の中心部を通り該面に垂直な
回転軸を中心に前記基板及び前記凹状載置部を回転させ
る工程と、前記基板の上方から前記不要塗布膜を溶解可
能な溶媒を供給する工程と、前記溶媒によって前記不要
塗布膜を溶解した溶媒を除去する工程と、を有すること
を特徴とする構成とした。
【0008】また、構成1の態様として、 (2)構成1の不要塗布膜除去方法において、前記凹状
載置部に載置した基板に溶媒を供給する際は、前記基板
及び前記凹状載置部を第1の回転数で回転させて前記溶
媒を前記基板表面周縁部に形成された不要塗布膜に供給
してこの不要塗布膜を溶解させ、前記溶媒によって前記
不要塗布膜を溶解した溶媒を除去する工程は、前記第1
の回転数より大きい第2の回転数で回転させて前記溶媒
を遠心力によって飛散させることにより、前記不要塗布
膜を除去するようにしたことを特徴とする構成とした。
【0009】また、本発明の不要塗布膜除去装置は、(4)構成1に記載の不要塗布膜除去方法に用いる不要
塗布膜除去装置であって、基板を収納して略水平に載置
保持する凹状載置部であって、前記基板をその裏面が上
方に向くように載置したとき、前記凹状載置部内側及び
底面と、前記基板側面及び裏面との間に、不要塗布膜を
除去する溶媒が少なくとも前記基板側面に接触しながら
基板の表面周縁部に達することができる幅の間隔が生ず
るように形成させた凹状載置部と、前記凹状載置部に載
置された基板の上方向いた面の中心部を通り該面に垂直
な回転軸を中心に前記基板及び前記凹状載置部を回転さ
せる回転駆動装置と、前記凹状載置部に載置された基板
の上方に向けられた面に溶媒を供給する溶媒供給装置と
を備えたことを特徴とした。
【0010】さらに、本発明の位相シフトマスクブラン
クの製造方法は、(5)透光性基板に位相シフト層を形成する位相シフト
層形成工程を有する位相シフトマスクブランク製造方法
において、前記位相シフト層形成工程において不要な部
分に形成された不要塗布膜を構成1に記載の方法で除去
する不要塗布膜除去工程を有することを特徴とした。
【0011】
【作用】上述の構成1によれば、基板の上方から前記不
要塗布膜を溶解可能な溶媒を供給することにより、凹状
載置部内側面及び底面と、基板側面及び裏面との間を通
じて溶媒が基板表面周縁部に確実に達して不要塗布膜を
確実に溶解する。また、基板及び凹部載置部を回転させ
てこの不要塗布膜が溶出した溶媒を遠心力で外方に飛散
させることにより、不要塗布膜を除去することができ
る。
【0012】また、構成4によれば、構成1の方法を実
施する際に用いる装置を得ることができ、構成5によれ
ば、不要塗布膜を容易確実に除去できる位相シフトマス
クブランク製造方法を得ることができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例にかかる不要塗布膜
除去装置の構成を示す部分断面図、図2は図1の部分拡
大断面図、図3ないし図4は本発明の一実施例にかかる
不要塗布膜除去方法の説明図である。以下、これらの図
面を参照にしながら一実施例にかかる不要塗布膜除去方
法及びその装置並びに位相シフトマスクブランク製造方
法を説明する。以下の説明では、まず、不要塗布膜が形
成された位相シフトマスクブランクを説明し、次に、一
実施例の不要塗布膜除装置の構成を説明し、最後に一実
施例の不要塗布膜除去方法と併せて一実施例の位相シフ
トマスクブランク製造方法を説明する。
【0014】不要塗布膜が形成された位相シフトマスク
ブランク 図1において、基板10は、石英ガラスからなる透明基
板(5インチ×5インチ×0.09インチ)11の表面
11aの主要部にクロムからなる遮光膜パターン12が
形成され、さらに、この遮光膜パターン12の上に位相
シフトマスクの位相シフト層を構成するSOG膜である
塗布膜13が形成されたもので(図3,図4参照)、い
わゆるSOG膜付フォトマスクブランク(位相シフトマ
スクブランク)である。ここで、この塗布膜13は、本
来、基板11の表面11aの主要部、すなわち、遮光膜
パターン12が形成されている部分及びその近傍周辺に
のみ形成されていればよい。しかしながら、塗布膜13
の形成の際に、本来形成する必要のない基板11の表面
11aの周縁部11c、基板側面部11d及び基板裏面
部11eにまで形成されてしまう。すなわち、この塗布
膜13は、SiO2系被覆形成用塗布液(アライドシグ
ナル社ACCUGLASS211S)を、例えば、回転
数1000rpmで10秒間スピンコートして、膜厚約
4000オングストロームに形成したものである。この
スピンコートの際に、基板表面周縁部11cに塗布液の
盛り上がりが生じて不要な盛り上がり塗布膜13cが形
成されるとともに、塗布液が基板側面部11d及び基板
裏面部11eにまで回り込んでそれぞれ不要塗布膜13
d及び13eが形成される。一実施例にかかる不要塗布
膜除去方法及びその装置は、上記不要塗布膜13c,1
3d,13eを除去する方法及び装置である。
【0015】一実施例の不要塗布膜除去装置 この一実施例の不要塗布膜除去装置は、図1に示される
ように、回転するスピンチャック20に載置保持された
基板10の裏面11bにノズル30から噴出する溶媒を
供給するものである。
【0016】スピンチャック20は、基板10を収納し
て略水平に載置保持する凹状載置部21を有している。
この凹状載置部21は、基板10をその裏面11bが上
方に向くように収納載置したとき、凹状載置部21内側
面21d及び底面21fと、基板10の側面11d及び
表面11aとの間に一定の間隔が生ずるように形成され
ている。すなわち、凹状載置部21は、略垂直な内側面
21dから底面21fに至る部分に傾斜面21cが形成
され、この傾斜面21cから内側面21dに至る部分に
垂直面21gが形成されている。すなわち、内側面21
dによって形成される開口部の開口寸法は基板10の外
形寸法より大きく形成され、一方、垂直面21gによっ
て形成される開口部の開口寸法は基板10の外形寸法よ
り小さく形成されている。これにより、基板10は傾斜
面21cによってその角部を支持され、基板10の裏面
11aと凹状載置部21の底面21fとの間に一定の間
隔が生じ、裏面11aが底面21fに直接接触して傷が
付く等のことがないようになっている。
【0017】また、スピンチャック20の下部には、基
板10の中心を通り上方を向いた面に垂直な軸上に回転
軸22が設けられている。この回転軸22は、図示しな
い回転駆動装置に結合され、所望の回転数で回転される
ようになっている。したがって、スピンチャック20
は、この回転軸22を回転中心として所望の回転数で回
転できるようになっている。
【0018】さらに、スピンチャック20に収納載置さ
れた基板10の上方を向いた面(裏面11b)の周縁部
11eの近傍に、溶媒40を噴出するノズル30が設置
されている。このノズル30は、図示しない溶媒供給装
置から供給された溶媒40を所望の噴出速度で噴出する
ものである。
【0019】一実施例の不要塗布膜除去方法 次に、上述の一実施例の不要塗布膜除去装置を用いて一
実施例の不要塗布膜除去方法を実施した例を説明する。
なお、この実施例は、一実施例の不要塗布膜除去方法を
位相シフトマスクブランク製造工程における不要塗布膜
除去工程に適用した例である。
【0020】まず、基板10を、該基板10の裏面11
bが上方を向くようにしてスピンチャック20の凹状載
置部21内に収納載置する。この状態で、裏面10は略
水平に維持される。この場合、基板10は凹状載置部2
1内の傾斜面21cによってその角部を支持される。ま
た、このとき、凹状載置部21の内側面21dと基板側
面11dとの間には約0.25mmの間隙が生ずる。さ
らに、基板10の裏面11aと凹状載置部21の底面2
1fとの間に一定の間隔が生じ、裏面11aが底面21
fに直接接触して傷が付く等のことがないようになって
いる。
【0021】次に、基板10の裏面周縁部11eの上方
に設置されたノズル30から基板の裏面をめがけてSO
Gの良溶媒であるアセトンからなる溶媒40を5ml供
給する。同時に、スピンチャック20を回転数150r
pm(第1の回転数)で5秒間回転させる。これによ
り、溶媒40を基板裏面部11eに形成された不要塗布
膜11eに浸透させるとともに、凹状載置部21の内側
面21dと基板側面11dとの間の間隙を通じて、基板
側面部11d及び基板表面周縁部11cにそれぞれ形成
された不要塗布膜13d及び13cにも浸透させて、こ
れら不要塗布膜を溶解する。この場合、塗布膜を溶出し
た溶媒40aは、凹状載置部21の内側面21dと基板
側面11dとの間を徐々に流れ落ち、基板10の表面周
縁部11cにさしかかったところで表面張力が働いて液
だまり40cとなり、基板表面周縁部11cの不要塗布
膜13cを溶解する(図2参照)。
【0022】この溶解反応が終了したら、次に、スピン
チャック20の回転数を1000rpm(第2の回転
数)に上げて10秒間回転させる。これにより、塗布膜
を溶解した溶媒が外方に飛散され、不要塗布膜が除去さ
れる。なお、この溶媒の飛散は、塗布膜が溶出した溶媒
40aが揮発して粘性が高くなる前に行う必要がある。
その後、スピンチャック20の回転をとめて基板10を
取り出し、乾燥した後、ベーク処理等を施してSOG膜
からなる位相シフト層が形成されたSOG膜付フォトマ
スクブランクを得る。
【0023】ここで、上記一実施例ではSOGと相溶す
る溶液にアセトンを用いたが、これは、メタノール、イ
ソプロピルアルコール等、SOGが可溶な液体であれば
よい。
【0024】また、上記実施例ではスピンチャック20
の内側面21d及び底面21fとの間に設けられた傾斜
面21cに、基板の側面11d及び表面11aとの間の
角部(面取部)を当接させることによって基板を保持し
たが、基板の保持はこの方法に限らず、凹上載置部21
の内側面21dのいずれかに突起物を設け、それにより
保持してもよく、要は基板表面11aがスピンチャック
20と当接しない状態を保ちながら基板10を保持する
ようにすればよい。
【0025】さらに、上記実施例ではスピンチャック2
0の内側面21dと基板側面11dとの間の間隙が0.
25mmであったが、これに限らず溶媒40が基板側面
11dに接触しながら基板の表面周縁部11cに達する
ことができるような幅の間隙であればよい。
【0026】また、第1の回転数及び第2の回転数は上
記実施例に限らず、第1の回転数は50〜300rp
m、第2の回転数は500〜4000rpmの範囲であ
ればよい。ここで、第1の回転数が50rpmより小さ
いと溶媒が不要塗布膜に均一に供給されるまでの時間が
著しく長くかかり、300rpmより大きいと遠心力が
働き過ぎ、基板の表面周縁部11cにまで溶媒40が浸
透しにくくなる。また、第2の回転数が500rpmよ
りも小さいと溶液を飛散させるのに十分な遠心力が働か
ず、4000rpmよりも大きいと基板10が浮上して
しまう恐れがある。また、回転時間はその回転数及び形
成すべき膜厚により適宜決定される。
【0027】また、上記実施例では塗布液が除去される
基板表面周縁部11cは、基板の端辺から約1.5mm
であったが、1〜2mm程度除去されればよい。
【0028】以上詳述した一実施例の方法により得られ
たSOG膜付きフォトマスクブランクは、基板の側面及
び裏面にSOGが付着していないので、ゴミの発生を防
止することができる。また、本実施例の方法より不要塗
布膜を除去したSOG膜付きフォトマスクブランクの表
面周縁部のSOGは端辺から約1.5mm除去され、S
OGの塗布時に高さ1.6μmあった周縁部の盛り上が
りは除去され、基板の端辺から約1.2mm内側のSO
G膜の端部の盛り上がりは高さ0.6μm程度の盛り上
がり、即ちクラックを生じない程度の盛り上がりであっ
た。
【0029】なお、本願発明は上記実施例に限定される
ものではない。
【0030】すなわち、上記一実施例では、遮光性膜パ
ターン上にSOG膜を形成する場合に適用した例につい
て説明したが、これは、透光性基板上にSOG膜を形成
し、SOG膜上に遮光性膜パターンを形成するようにし
た場合にも適用できる。その場合、遮光膜の外に透明導
電膜、エッチングストッパー膜等の膜が設けられたもの
であってもよい。さらに、例えば、磁気ディスク媒体の
保護膜の塗布、カラーフィルターの保護膜の塗布の際に
形成される不要塗布膜の除去を行う場合などにも用いる
ことができる。また、他にも、例えば、レジスト膜等を
スピンコート法により塗布するものにも適用できる。な
お、塗布膜がレジストの場合は、溶媒としてレジストが
可溶なケトン、エステル、芳香族炭化水素、ハロゲン化
炭化水素、エーテル等の液体を用いることができる。こ
の場合、塗布膜がSOGの場合は、ベークした後は塗布
膜はとけにくいので、上述の一実施例のように、ベーク
する前に基板の裏面、側面及び表面周縁部の塗布膜を溶
解して除去することが好ましいが、塗布膜がレジストの
場合は、レジストの種類によっては、ベーク後において
も溶解可能な場合もある。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかる不
要塗布膜除去方法及びその装置は、回転可能なスピンチ
ャックの凹状載置部に、基板をその裏面が上方を向くよ
うに収納載置し、このスピンチャックを第1の回転数で
回転させつつ前記基板の上方から前記塗布膜を溶解可能
な溶媒を供給する。これにより、溶媒を基板表面周縁
部、基板側面部及び基板裏面部に形成された不要塗布膜
に供給してこの不要塗布膜を溶解させる。次に、スピン
チャックを第1の回転数より大きい第2の回転数で回転
させて溶媒を遠心力により飛散させて、不要塗布膜を除
去する。これによって、比較的容易に不要な塗布膜を確
実に除去することを可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる不要塗布膜除去装置
の部分断面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる不要塗布膜除去方法
の説明図である。
【図4】図3の部分拡大断面図である。
【図5】従来の不要塗布膜除去方法の説明図である。
【符号の説明】
10…基板、11a…基板表面、11b…基板裏面、1
1c…基板表面周縁部、11d…基板側面部、13…塗
布膜、20…スピンチャック、21…凹状載置部、21
d…凹状載置部内側面、21f…スピンチャックの底
面、30…ノズル、40…溶媒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02B 5/20 101 G02B 5/20 101 G03F 1/08 G03F 1/08 A G11B 5/842 G11B 5/842 Z H01L 21/027 H01L 21/304 651D 21/304 651 21/30 564C (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 11/08 B05C 9/12 B05D 1/40 B05D 3/00,3/10 G02B 5/20 101 G03F 1/08 G03F 7/16 502 G11B 5/842 H01L 21/027 H01L 21/304 651

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基板表面周縁部に形成された不
    要塗布膜を除去する不要塗布膜除去方法において、 前記基板を収納して略水平に載置保持する凹状載置部で
    あって、前記基板をその裏面が上方に向くように載置し
    たとき、前記凹状載置部内側面及び底面と、前記基板側
    面及び表面との間に一定の間隔が生ずるように形成され
    た凹状載置部を有し、前記載置部に前記基板をその裏面
    が上方に向くように収納載置する工程と、 前記凹状載置部に載置された基板の上方に向いた面の中
    心部を通り該面に垂直な回転軸を中心に前記基板及び前
    記凹状載置部を回転させる工程と、 前記基板の上方から前記不要塗布膜を溶解可能な溶媒を
    供給する工程と、 前記溶媒によって前記不要塗布膜を溶解した溶媒を除去
    する工程と、を有することを特徴とする不要塗布膜除去
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の不要塗布膜除去方法にお
    いて、前記凹状載置部に載置した基板に溶媒を供給する際は、
    前記基板及び前記凹状載置部を第1の回転数で回転させ
    て前記溶媒を前記基板表面周縁部に形成された不要塗布
    膜に供給してこの不要塗布膜を溶解させ、 前記溶媒によって前記不要塗布膜を溶解した溶媒を除去
    する工程は、前記第1の回転数より大きい第2の回転数
    で回転させて前記溶媒を遠心力によって飛散させること
    により、前記不要塗布膜を除去するようにしたことを特
    徴とする不要塗布膜除去方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の不要塗布膜除去方法にお
    いて、 前記第1の回転数は50〜300rpm、前記第2の回
    転数は、500〜4000rpmであることを特徴とす
    る不要塗布膜除去方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の不要塗布膜除去方法に用
    いる不要塗布膜除去装置であって、 基板を収納して略水平に載置保持する凹状載置部であっ
    て、前記基板をその裏面が上方に向くように載置したと
    き、前記凹状載置部内側及び底面と、前記基板側面及び
    裏面との間に、不要塗布膜を除去する溶媒が少なくとも
    前記基板側面に接触しながら基板の表面周縁部に達する
    ことができる幅の間隔が生ずるように形成させた凹状載
    置部と、 前記凹状載置部に載置された基板の上方向いた面の中心
    部を通り該面に垂直な回転軸を中心に前記基板及び前記
    凹状載置部を回転させる回転駆動装置と、 前記凹状載置部に載置された基板の上方に向けられた面
    に溶媒を供給する溶媒供給装置とを備えた不要塗布膜除
    去装置。
  5. 【請求項5】透光性基板に位相シフト層を形成する位相
    シフト層形成工程を有する位相シフトマスクブランク製
    造方法において、 前記位相シフト層形成工程において不要な部分に形成さ
    れた不要塗布膜を請求項1に記載の方法で除去する不要
    塗布膜除去工程を有することを特徴とした位相シフトマ
    スクブランク製造方法。
JP7727792A 1992-03-31 1992-03-31 不要塗布膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスクブランク製造方法 Expired - Fee Related JP3105991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7727792A JP3105991B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 不要塗布膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスクブランク製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7727792A JP3105991B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 不要塗布膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスクブランク製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05277424A JPH05277424A (ja) 1993-10-26
JP3105991B2 true JP3105991B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=13629371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7727792A Expired - Fee Related JP3105991B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 不要塗布膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスクブランク製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3105991B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05277424A (ja) 1993-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4113492A (en) Spin coating process
EP0977076B1 (en) Color filter, production process of color filter, liquid crystal display device using the color filter, and production process of black matrix
JPS6053675B2 (ja) スピンコ−テイング方法
JP3689301B2 (ja) フォトマスクブランクの製造方法及び不要膜除去装置
US5869211A (en) Phase shift mask blank having a coated central shading pattern and uncoated peripheral portion
JP3105991B2 (ja) 不要塗布膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスクブランク製造方法
JPH09220505A (ja) 基板表面に形成されたシリカ系被膜の膜溶解方法
JPH06262124A (ja) 処理液供給方法及びその装置並びに不要膜除去方法並びに位相シフトマスクブランク製造方法
JP3345468B2 (ja) 不要膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスクブランクス製造方法
JPH06250380A (ja) 不要膜除去方法及びその装置並びに位相シフトマスクブランクの製造方法
JP3015204B2 (ja) 光ディスクの製造方法
JP2004079590A (ja) 不要膜除去装置および不要膜除去方法、並びにフォトマスクブランク製造方法
JP2008091897A (ja) マスクブランクスの製造方法
JP2000105310A (ja) カラ―フィルタ、カラ―フィルタの製造方法、このカラ―フィルタを用いた液晶素子及びブラックマトリクスの製造方法
JP3593527B2 (ja) マスクブランクの製造方法
JP4349530B2 (ja) マスクブランクスの製造方法、及び転写マスクの製造方法
JP2003249436A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0669115A (ja) スピンコート方法
JPS59216655A (ja) 回転する基板上に一様な厚さの膜を形成させる塗布装置
JPH0385732A (ja) 回路パターン形成用ガラス基板
JP2004310068A (ja) 不要膜除去装置及びマスクブランクスの製造方法
JPH03256321A (ja) レジスト膜形成装置
JPH09260265A (ja) レジストパターンの形成方法
WO2005085950A1 (ja) フォトマスクブランク製造方法
JP2008282495A (ja) 光記録媒体用未露光原盤に用いるガラス基板、その表面改質方法、その表面改質装置、及びその表面改質システム、並びに光記録媒体用未露光原盤、及び光記録媒体用原盤の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080901

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080901

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees