JPH09260265A - レジストパターンの形成方法 - Google Patents

レジストパターンの形成方法

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JPH09260265A
JPH09260265A JP9036296A JP9036296A JPH09260265A JP H09260265 A JPH09260265 A JP H09260265A JP 9036296 A JP9036296 A JP 9036296A JP 9036296 A JP9036296 A JP 9036296A JP H09260265 A JPH09260265 A JP H09260265A
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JP
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wafer
resist
developing
nozzle
developing solution
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Application number
JP9036296A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kusano
恭 草野
Harunobu Hirano
晴信 平野
Rikio Ikeda
利喜夫 池田
Yoshiyuki Satou
善亨 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細なレジストパターンを精度よく形成する
ことができ、かつ、現像欠陥を有効に抑えることができ
るレジストパターンの形成方法を提供する。 【解決手段】 ウェハー上にレジストを形成し、レジス
トを現像した後、ウェハー上に現像ノズルから現像液を
吐出してレジストを現像することによりレジストパター
ンを形成する場合に、レジストとしてこのレジストに対
する現像液の接触角が50度以下となるものを用いる。
このレジストは、その表面の疎水性を低くする作用を有
する界面活性剤、特に−OH基を有する界面活性剤を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レジストパター
ンの形成方法に関し、例えば、半導体装置の製造工程に
おけるレジストパターンの形成に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】LSIの集積度の向上とともにそのデザ
インルールは縮小し、それに伴ってLSI製造工程にお
けるリソグラフィー工程に用いられるレジストの性能お
よびレジスト現像方法も、より高度なものが要求されて
いる。レジストの性能は、一般に、現像時の露光部と未
露光部との溶解速度の差、すなわちいわゆる溶解コント
ラストが大きいほどよいとされている。それは、この溶
解コントラストが大きいほど現像により得られるレジス
トパターンの断面形状は矩形に近くなるが、このように
現像により得られるレジストパターンの断面形状が矩形
に近いほど、次の工程、例えばエッチング工程において
このレジストパターンをマスクとして行われるエッチン
グ時のパターン変換差やばらつきが小さくなり、高精度
の加工が可能となるからである。また、溶解コントラス
トが大きいほど、レジストの解像度は高く、より微細な
パターンの形成が可能となる。
【0003】これまで、この溶解コントラストを大きく
するために、レジストに様々な改良が加えられてきた。
その一つに、レジストに表面難溶化効果を持たせること
が挙げられる。これは、未露光部のレジストに現像液が
接触すると、レジストの溶解速度が極端に減少するとい
う効果である。この表面難溶化効果をレジストに持たせ
ることにより、レジストの解像度や現像により得られる
レジストパターンの形状は大きく向上した。一方、レジ
ストの現像方法も、より微細なパターンを精度よく形成
するために改良が加えられた。一般に、レジストの解像
度やレジストパターンの断面形状は現像液の攪拌が少な
い方がよく、また、現像の均一性についてはできるだけ
レジストに物理的アタックを与えない方がよいことがわ
かっている。
【0004】そこで、レジストに対する物理的アタック
を少なくし、レジスト上によりソフトに現像液を盛るこ
とができ、微細なレジストパターンを精度よく形成する
ことができるレジスト現像方法およびそれに用いる現像
液供給用ノズル(以下「現像ノズル」ともいう。)が開
発され、実用化されている。その一例について、図1
9、図20および図21を参照しながら説明する。ここ
で、図19は平面図、図20は側面図、図21は図19
および図20に示す現像ノズルの拡大底面図である。
【0005】図19、図20および図21に示すよう
に、この従来のレジスト現像方法においては、現像を行
うべき露光済みのレジスト(図示せず)が形成されたウ
ェハー101の一直径上にこの直径とほぼ同一の長さを
有する現像ノズル102を配置し、この現像ノズル10
2の底部に互いに隣接して一列に多数設けられた現像液
吐出用の穴103からウェハー101上に現像液を吐出
した状態でこのウェハー101を1/2回転させること
により、ウェハー101の全面に現像液を供給し、レジ
ストの現像を行う。
【0006】図22および図23は、レジストに対する
物理的アタックを少なくした従来のレジスト現像方法の
他の例を示す。図22および図23に示すように、この
従来のレジスト現像方法においては、現像を行うべき露
光済みのレジスト(図示せず)が形成されたウェハー2
01の中心付近の真上に現像ノズル202がくるように
し、ウェハー201を回転させながら、現像ノズル20
2の先端に設けられた5個の現像液吐出用の穴203か
らウェハー201上に現像液を図22および図23中矢
印で示すように吐出することにより、ウェハー201の
全面に現像液を供給し、レジストの現像を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、溶解コ
ントラストが高い高解像度レジストを用い、しかもレジ
ストに対する物理的アタックが少ないレジスト現像方法
を採用することにより高集積度のLSIの製造が可能に
なったが、新たな問題としてレジストの現像欠陥が発生
するようになった。
【0008】ここで、この現像欠陥とは、コンタクトホ
ール形成用のフォトマスクを用いて露光されたレジスト
を現像したときに、ウェハー上数個から数十個のコンタ
クトホールが開口されない現象である。この現像欠陥に
ついてより具体的に説明すると、次の通りである。すな
わち、図24Aに示すように、ウェハー301上にレジ
スト302を塗布した後、図示省略したフォトマスクを
用いてこのレジスト302の露光を行うと、このレジス
ト302に潜像303が形成される。次に、図24Bに
示すように、レジスト302の現像を行うために、ウェ
ハー301上に現像ノズル(図示せず)から現像液30
4を吐出すると、潜像303が形成された部分のレジス
ト302が溶解する。このとき、現像ノズルからの吐出
時に圧力が加えられた現像液304がウェハー301上
に供給されて大気圧に戻ることにより、この現像液30
4中に溶存していた気体が溶出して泡となり、いわゆる
マイクロバブル305が形成される。そして、このマイ
クロバブル305が、レジスト302のうちの溶解すべ
き部分、すなわち潜像303が形成された部分の上にか
ぶさると、この部分に対する現像液304の供給が不十
分となり、現像が進まなくなる。この結果、図24Cに
示すように、現像により得られるレジストパターン30
6にコンタクトホール306aが開口されない部分、す
なわち現像欠陥307が発生する。
【0009】溶解コントラストが高い高解像度レジスト
を用いたときに現像欠陥307が発生するのは、次のよ
うな理由による。すなわち、一般に、溶解コントラスト
が高い高解像度レジストは表面の疎水性が高く、表面難
溶化層が形成されやすい。このため、レジストの表面と
この表面に付着したマイクロバブルとの隙間に現像液が
入り込めないことから、マイクロバブルは長時間付着し
た状態になり、これによって現像欠陥が発生する。ま
た、物理的アタックの少ないレジスト現像方法を用いた
ときに現像欠陥307が発生するのは、次のような理由
による。すなわち、このレジスト現像方法においては、
レジストに対する物理的アタックを弱くするために、そ
のアタックの強さの分布がウェハー上で不均一になって
しまう。この結果、レジスト表面に付着したマイクロバ
ブルを除去することができず、現像欠陥が発生してしま
う。
【0010】一方、レジスト膜厚むらが周期的に放射状
に発生する、いわゆるストライエーションを防止する目
的で、フッ素(F)系共重合体やアクリレート系共重合
体などからなる界面活性剤をレジスト中に添加すること
があるが、この界面活性剤の影響でレジスト表面の疎水
性が高くなり過ぎることによっても、同様な現像欠陥が
発生している。さらに、ウェハー上に現像液を盛る時の
現像液のぶつかり合いにより現像液中に空気が巻き込ま
れ、マイクロバブルとなる現象も確認されている。
【0011】以上のような現像欠陥の発生は、LSIの
製造歩留まりを確実に低下させる大きな問題であること
から、微細なレジストパターンを精度よく形成し、か
つ、現像欠陥を抑える技術が強く望まれている。
【0012】したがって、この発明の目的は、微細なレ
ジストパターンを精度よく形成することができ、かつ、
現像欠陥を有効に抑えることができるレジストパターン
の形成方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決すべく、鋭意考察を行った。以
下にその概要を説明する。現像欠陥を抑えるためには、
レジスト表面へのマイクロバブルの付着を防止する必要
があるが、このためには、レジスト表面の濡れ性を改善
すること、言い換えればレジスト表面の疎水性を低くす
ることが有効である。すなわち、レジスト上に現像液を
盛ったとき、レジスト表面の濡れ性が悪い場合にはマイ
クロバブルが発生するが、濡れ性が良いとマイクロバブ
ルの発生はなくなる。より詳細に説明すると、図1Aに
示すようにレジスト表面に対する現像液の接触角θが大
きいと、図1Bに示すようにマイクロバブルが発生する
が、図2Aに示すように接触角θが小さいと、図2Bに
示すようにマイクロバブルの発生がなくなる。
【0014】そして、本発明者が行った実験により、こ
の接触角θが50度以下であるときにマイクロバブルの
発生を有効に抑えることができ、それによって現像欠陥
を有効に抑えることができることが判明した。すなわ
ち、図3Aは6インチのウェハー当たりの現像欠陥の個
数の接触角θに対する依存性を測定した結果を示すが、
これより、接触角θが52〜68度である従来の現像方
法における現像欠陥数はウェハー当たり2〜15個と多
いのに対して、接触角θが50度以下であると、現像欠
陥数はウェハー当たり1個以下となることがわかる。こ
こで、現像液としては、界面活性剤を含むものを用い
た。また、図3Aの縦軸を現像欠陥の面積にとって書き
直したものを図3Bに示す。図3Bより、接触角θが5
0度以下であると、現像欠陥の面積はウェハー当たり4
μm2 以下となることがわかる。本発明者の知見によれ
ば、このように接触角θを50度以下とするためには、
−OH基を有する界面活性剤を含むレジストを用いるこ
とが有効である。このような−OH基を有する界面活性
剤を含むレジストは、これまで用いられていないもので
ある。この発明は、本発明者による以上のような考察に
基づいて案出されたものである。
【0015】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明は、基板上にレジストを形成し、レジストを現像
した後、レジストが形成された基板上に現像液供給用ノ
ズルから現像液を吐出してレジストの現像を行うことに
よりレジストパターンを形成するようにしたレジストパ
ターンの形成方法において、レジストに対する現像液の
接触角が50度以下であることを特徴とするものであ
る。
【0016】この発明においては、現像欠陥をより有効
に抑えるため、好適には、レジストに対する現像液の接
触角が47度以下である。この発明においては、レジス
トは、典型的には、レジストの表面の疎水性を低くする
作用を有する界面活性剤、具体的には、−OH基を有す
る界面活性剤を含む。レジストのベース材料の例を挙げ
ると、ノボラック樹脂に感光剤としてキノンジアジド系
化合物を添加したもの、ポリメタクリル酸メチル(PM
MA)やポリメチルイソプロペニルケトン(PMIP
K)に増感剤を添加したもの(いわゆるディープUVレ
ジスト)などである。また、レジスト中に含まれる界面
活性剤の例を挙げると、アクリレート系共重合体やフッ
素系共重合体などからなるものである。この界面活性剤
中の−OH基の単位重量当たりの個数は、レジストの表
面の疎水性を低くするのに十分な個数に選ばれる。
【0017】上述のように構成されたこの発明によるレ
ジストパターンの形成方法においては、レジストに対す
る現像液の接触角が50度以下であることにより、現像
時にレジストの表面にマイクロバブルが付着するのを有
効に抑えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。まず、この発明の実施
形態において用いられる現像装置について説明する。図
4および図5はこの現像装置を示す。ここで、図4は平
面図、図5は断面図である。
【0019】図4および図5に示すように、この現像装
置においては、現像を行うべき露光済みのレジスト(図
示せず)が形成されたウェハー1を保持するウェハーチ
ャック2が、現像カップ3内に設けられている。このウ
ェハーチャック2は、モーター4により、その中心軸の
周りに回転可能になっている。一方、このウェハーチャ
ック2の上方には、現像ノズルアーム5が設けられてい
る。この現像ノズルアーム5は、ウェハーチャック2に
保持されたウェハー1に平行な面内でその一端の回転軸
を中心として回転可能になっている。この現像ノズルア
ーム5の先端には、現像液を供給するための現像ノズル
6が設けられている。ここでは、この現像ノズル6とし
て、その先端に現像液吐出用の穴が5個設けられた、図
22および図23に示す現像ノズル202と同様なもの
が用いられる。この現像ノズル6は、現像ノズルアーム
5の回転により、ウェハー1の半径方向に移動可能にな
っている。また、現像ノズル6とは別に、リンス用純水
供給ノズル(以下「リンスノズル」という。)7が設け
られており、現像ノズル6の代わりにこのリンスノズル
7をウェハー1上に位置させることができるようになっ
ている。
【0020】さらに、図示は省略するが、この現像装置
においては、別置きの現像液用キャニスター(金属製容
器)または現像液用工場集中配管にその一端が接続され
た現像液供給用配管の他端が現像ノズルアーム5を介し
て現像ノズル6に接続されている。そして、現像液用キ
ャニスターまたは現像液用工場集中配管からこの現像液
供給用配管に現像液が供給される。このとき、現像液の
供給には圧送方法が使用され、窒素ガスなどにより加圧
されるが、この窒素などが酸素とともに現像液中に溶存
している場合がほとんどである。この現像液中の溶存気
体はマイクロバブルが発生する原因となるため、現像ノ
ズル6から現像液を吐出する前に除去しておくことが望
ましい。そこで、この現像装置においては、現像液供給
用配管、現像ノズルアーム5、現像ノズル6などのうち
の少なくとも一箇所に脱気ユニットが取り付けられ、こ
の脱気ユニットにより現像液を脱気することができるよ
うになっている。ここで、この脱気ユニットの内部は、
例えば8×104 Pa(600mHg)程度に真空排気
(減圧)されており、これによって現像液を脱気するこ
とができるようになっている。さらにまた、現像液供給
用配管には、現像液中の異物を除去するためのフィルタ
ー(図示せず)が取り付けられている。
【0021】次に、この発明の実施形態によるレジスト
パターンの形成方法について説明する。まず、この発明
の第1の実施形態によるレジストパターンの形成方法に
ついて説明する。この第1の実施形態によるレジストパ
ターンの形成方法においては、まず、レジスト(図示せ
ず)をウェハー1上に塗布形成した後、このレジストを
所定のフォトマスクを用いて露光する。ここで、このレ
ジストとしては、使用する現像液の接触角が50度以下
となるようなものを用い、具体的には−OH基を有する
界面活性剤を含む例えばノボラック樹脂系のものを用い
る。
【0022】次に、図4および図5に示す現像装置を用
いて、以下のようにしてレジストの現像を行う。すなわ
ち、現像を行うべき露光済みのレジスト(図示せず)が
形成されたウェハー1をウェハーチャック2に保持した
後、モーター4によりこのウェハーチャック2を例えば
1000rpmの回転数で回転させる。次に、現像ノズ
ルアーム5によりその先端の現像ノズル6をウェハー1
の中心付近(図5中のb点)に移動させ、そこで現像ノ
ズル6からウェハー1上に上述のようにして脱気および
異物の除去が行われた現像液(図示せず)を吐出する。
次に、現像ノズル6からの現像液の吐出を停止するとと
もに、ウェハー1の回転を停止する。
【0023】任意の時間経過後、現像ノズルアーム5に
より現像ノズル6をウェハー1から外れた位置に移動さ
せ、代わりにウェハー1上にリンスノズル7を位置さ
せ、このリンスノズル7からウェハー1上に純水を供給
するとともに、ウェハー1を例えば1000rpmの回
転数で回転させ、現像を停止する。次に、リンスノズル
7からの純水の供給を停止するとともに、ウェハー1の
回転数を例えば4000rpmに上げてウェハー1上の
純水を振り切る。この後、ウェハー1の回転を停止す
る。以上により、レジストの現像工程が終了し、目的と
するレジストパターンが形成される。以上のようにして
レジストパターンを形成したところ、6インチのウェハ
ー1当たりの現像欠陥は、従来2〜15個程度であった
ものが1個以下に減少した。また、現像の均一性も、
0.35μm径のコンタクトホールに対して±0.02
μmが得られた。
【0024】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、レジストに対する現像液の接触角が50度以下であ
ることにより、現像時にレジストの表面にマイクロバブ
ルが付着するのを有効に抑えることができる。また、現
像液を脱気していることにより、現像液中の溶存気体量
を大幅に低減することができ、マイクロバブルの発生を
抑えることができる。これによって、現像欠陥を有効に
抑えることができる。また、微細なレジストパターンを
形成することもできる。
【0025】さて、上述の第1の実施形態によるレジス
トパターンの形成方法においては、レジストの現像を行
う際の現像ノズル6からの現像液の吐出は、ウェハー1
の中心付近で1回行っているが、現像欠陥の低減を図る
ためには、レジストが形成されたウェハー1上に現像ノ
ズル6から現像液を吐出しながらこの現像ノズル6をウ
ェハー1上で走査するのが好ましい。この場合、現像ノ
ズル6の走査の仕方によって、大別して次の4通りのレ
ジスト現像方法がある。
【0026】すなわち、第1の例によるレジスト現像方
法においては、ウェハー1を回転させながら、ウェハー
1の中心付近においてウェハー1上に現像ノズル6から
現像液を吐出し、現像液を吐出した状態で、ウェハー1
の中心付近から出発し、ウェハー1の一周辺部を経由し
てウェハー1の中心付近に至る経路を少なくとも含む経
路に沿って現像ノズル6をウェハー1上で走査する。こ
の第1の例によるレジスト現像方法においては、例え
ば、ウェハー1の中心付近から出発し、ウェハー1の一
周辺部を経由してウェハー1の中心付近に至る経路に沿
って現像ノズル6をウェハー1上で走査する。このとき
の現像ノズル6の走査パターンは図6に示すようにな
る。ただし、図6において、a点はウェハー1の一周辺
部、b点はウェハー1の中心付近、c点はウェハー1の
中心に関してa点と反対側の周辺部を示す(図5参
照)。
【0027】また、例えば、ウェハー1の中心付近から
出発し、ウェハー1の一周辺部およびウェハー1の中心
付近を順次経由して、ウェハー1の中心に関してウェハ
ー1の一周辺部と反対側の周辺部に至る経路に沿って現
像ノズル6をウェハー1上で走査してもよい。このとき
の現像ノズル6の走査パターンは図7に示すようにな
る。また、例えば、ウェハー1の中心付近から出発し、
ウェハー1の一周辺部、ウェハー1の中心付近およびウ
ェハー1の中心に関してウェハー1の一周辺部と反対側
の周辺部を順次経由してウェハー1の中心付近に至る経
路に沿って現像ノズル6をウェハー1上で走査してもよ
い。このときの現像ノズル6の走査パターンは図8に示
すようになる。
【0028】また、上述のような種々の走査パターンを
組み合わせた走査パターンで現像ノズル6を走査するよ
うにしてもよい。さらに、上述のような種々の走査パタ
ーンで現像ノズル6を繰り返し走査するようにしてもよ
い。この繰り返し回数は必要に応じて選ぶことができ
る。その一例を挙げると、ウェハー1の中心付近から出
発し、ウェハー1の一周辺部を経由してウェハー1の中
心付近に至る経路に沿って現像ノズル6をウェハー1上
で繰り返し走査する場合である。この繰り返し回数が3
回であるときの現像ノズル6の走査パターンは図9に示
すようになる。さらに、この第1の例によるレジスト現
像方法においては、好適には、ウェハー1の中心付近に
おいてウェハー1上に現像ノズル6から現像液を吐出し
た後にウェハー1の回転数を減少させる。さらにまた、
好適には、ウェハー1の一周辺部まで現像ノズル6を走
査した後にウェハー1の回転数をさらに減少させる。
【0029】また、好適には、ウェハー1の中心付近か
らウェハー1の一周辺部に至る経路に沿っての現像ノズ
ル6の移動速度よりもウェハー1の一周辺部からウェハ
ー1の中心付近またはウェハー1の中心に関してウェハ
ー1の一周辺部と反対側の周辺部に至る経路に沿っての
現像ノズル6の移動速度を遅くする。上述のように、ウ
ェハー1の中心付近から出発し、ウェハー1の一周辺部
を経由してウェハー1の中心付近に至る経路に沿って現
像ノズル6をウェハー1上で繰り返し走査する場合、現
像ノズル6の移動速度は、現像の均一性を向上させる観
点から、好適には、初期の走査時には速くし、後の走査
時には遅くする。
【0030】第2の例によるレジスト現像方法において
は、ウェハー1を回転させながら、ウェハー1の一周辺
部においてウェハー1上に現像ノズル6から現像液を吐
出し、現像液を吐出した状態で、ウェハー1の一周辺部
から出発し、ウェハー1の中心付近を経由してウェハー
1の一周辺部に至る経路を少なくとも含む経路に沿って
現像ノズル6をウェハー1上で走査する。この第2の例
によるレジスト現像方法においては、典型的には、ウェ
ハー1の一周辺部から出発し、ウェハー1の中心付近を
経由してウェハー1の一周辺部に至る経路に沿って現像
ノズル6をウェハー1上で走査する。このときの現像ノ
ズル6の走査パターンは図10に示すようになる。ま
た、好適には、ウェハー1の一周辺部において現像ノズ
ル6からウェハー1上に現像液を吐出した後にウェハー
1の回転数を減少させる。さらにまた、好適には、ウェ
ハー1の中心付近まで現像ノズル6を走査した後にウェ
ハー1の回転数をさらに減少させる。
【0031】また、好適には、ウェハー1の中心付近か
らウェハー1の一周辺部に至る経路に沿っての現像ノズ
ル6の移動速度よりもウェハー1の一周辺部からウェハ
ー1の中心付近に至る経路に沿っての現像ノズル6の移
動速度を遅くする。第3の例によるレジスト現像方法に
おいては、ウェハー1を回転させながら、ウェハー1の
一周辺部においてウェハー1上に現像ノズル6から現像
液を吐出し、現像液を吐出した状態で、ウェハー1の一
周辺部から出発し、ウェハー1の中心付近およびウェハ
ー1の中心に関してウェハー1の一周辺部と反対側の周
辺部に至る経路を少なくとも含む経路に沿って現像ノズ
ル6をウェハー1上で走査する。
【0032】この第3の例によるレジスト現像方法にお
いては、例えば、ウェハー1の一周辺部から出発し、ウ
ェハー1の中心付近を経由してウェハー1の中心に関し
てウェハー1の一周辺部と反対側の周辺部に至る経路に
沿って現像ノズル6をウェハー1上で走査する。このと
きの現像ノズル6の走査パターンは図11に示すように
なる。また、例えば、ウェハー1の一周辺部から出発
し、ウェハー1の中心付近、ウェハー1の中心に関して
ウェハー1の一周辺部と反対側の周辺部を順次経由して
ウェハー1の中心付近に至る経路に沿って現像ノズル6
をウェハー1上で走査してもよい。このときの現像ノズ
ル6の走査パターンは図12に示すようになる。
【0033】また、例えば、ウェハー1の一周辺部から
出発し、ウェハー1の中心付近、ウェハー1の中心に関
してウェハー1の一周辺部と反対側の周辺部およびウェ
ハー1の中心付近を順次経由してウェハー1の一周辺部
に至る経路に沿って現像ノズル6をウェハー1上で走査
する。このときの現像ノズル6の走査パターンは図13
に示すようになる。また、例えば、ウェハー1の一周辺
部から出発し、ウェハー1の中心付近、ウェハー1の中
心に関してウェハー1の一周辺部と反対側の周辺部、ウ
ェハー1の中心付近およびウェハー1の一周辺部を順次
経由してウェハー1の中心付近に至る経路に沿って現像
ノズル6をウェハー1上で走査する。このときの現像ノ
ズル1の走査パターンは図14に示すようになる。
【0034】この第3の例によるレジスト現像方法にお
いては、上述のような種々の走査パターンを組み合わせ
た走査パターンで現像ノズル6を走査するようにしても
よい。さらに、上述のような種々の走査パターンで現像
ノズル6を繰り返し走査するようにしてもよい。この繰
り返し回数は必要に応じて選ぶことができる。その一例
を挙げると、ウェハー1の一周辺部から出発し、ウェハ
ー1の中心付近、ウェハー1の中心に関してウェハー1
の一周辺部と反対側の周辺部およびウェハー1の中心付
近を順次経由してウェハー1の一周辺部に至る経路に沿
って現像ノズル6をウェハー1上で繰り返し走査する場
合である。このときの現像ノズル6の走査パターンは図
15に示すようになる。
【0035】また、この第3の例によるレジスト現像方
法においては、好適には、ウェハー1の一周辺部におい
て現像ノズル6からウェハー1上に現像液を吐出した後
にウェハー1の回転数を減少させる。さらにまた、好適
には、ウェハー1の中心に関してウェハー1の一周辺部
と反対側の周辺部まで現像ノズル6を走査した後にウェ
ハー1の回転数をさらに減少させる。また、好適には、
ウェハー1の一周辺部からウェハー1の中心に関してウ
ェハー1の一周辺部と反対側の周辺部に至る経路に沿っ
ての現像ノズル6の移動速度よりもウェハー1の中心に
関してウェハー1の一周辺部と反対側の周辺部からウェ
ハー1の中心付近またはウェハー1の一周辺部に至る経
路に沿っての現像ノズル6の移動速度を遅くする。
【0036】第3の例によるレジスト現像方法におい
て、上述のように、ウェハー1の一周辺部から出発し、
ウェハー1の中心付近、ウェハー1の中心に関してウェ
ハー1の一周辺部と反対側のウェハー1の周辺部および
ウェハー1の中心付近を順次経由してウェハー1の一周
辺部に至る経路に沿って現像ノズル6をウェハー1上で
繰り返し走査する場合、現像ノズル6の移動速度は、現
像の均一性を向上させる観点から、好適には、初期の走
査時には速くし、後の走査時には遅くする。第4の例に
よるレジスト現像方法においては、ウェハー1を回転さ
せながら、ウェハー1の所定位置においてウェハー1上
に現像ノズル6から現像液を吐出し、現像液を吐出した
状態で、現像ノズル6の中心がウェハー1上でウェハー
1の中心付近を中心とするらせんを描くようにウェハー
1上で現像ノズル6を走査する。この第4の例によるレ
ジスト現像方法において、ウェハー1の所定位置はウェ
ハー1の中心付近またはウェハー1の一周辺部である。
【0037】上述の第1〜第4の例によるレジスト現像
方法においては、現像ノズル6を走査しながらウェハー
1上に現像ノズル6から現像液を吐出するようにしてい
ることにより、現像液による物理的アタックをウェハー
1の全面に均一に与えることができ、これによってレジ
スト表面に付着したマイクロバブルを除去することがで
きる。一方、このように現像ノズル6を走査しながらウ
ェハー1上に現像液を吐出すると、現像の均一性が悪く
なるおそれがあるが、これは、現像ノズル6の走査時の
ウェハー1の回転数、走査時間、走査速度、走査幅、現
像液吐出開始位置、現像液吐出停止位置などの調整によ
って改善することができる。
【0038】次に、この発明の第2の実施形態によるレ
ジストパターンの形成方法について説明する。この第2
の実施形態においては、図6に示すようなパターンで現
像ノズル6を走査することにより現像を行うことが、第
1の実施形態と異なる。この第2の実施形態によるレジ
ストパターンの形成方法においては、まず、レジスト
(図示せず)をウェハー1上に塗布形成した後、このレ
ジストを所定のフォトマスクを用いて露光する。ここ
で、このレジストとしては、例えば、第1の実施形態と
同様なものを用いる。次に、図4および図5に示す現像
装置を用いて、以下のようにしてレジストの現像を行
う。すなわち、現像を行うべき露光済みのレジスト(図
示せず)が形成されたウェハー1をウェハーチャック2
に保持した後、モーター4によりこのウェハーチャック
2を例えば1000rpmの回転数で回転させる。
【0039】次に、現像ノズルアーム5によりその先端
の現像ノズル6をウェハー1の中心付近(図5中のb
点)に移動させ、そこで現像ノズル6からウェハー1上
に上述のようにして脱気および異物の除去が行われた現
像液(図示せず)を吐出する。次に、現像液を吐出した
状態で、現像ノズル6を例えば10cm/秒の速度でウ
ェハー1の周辺部(図5中のa点)に移動させ始めると
同時に、ウェハー1の回転数を1000rpmから例え
ば60rpmに落とす。次に、現像液を吐出した状態
で、現像ノズル6を例えば7cm/秒の速度でウェハー
1の中心付近(図5中のb点)に移動させるとともに、
ウェハー1の回転数を60rpmから30rpmに落と
す。このときの現像ノズル6の走査パターンは図6に示
すようになる。以上のようにしてウェハー1の全面に現
像液を供給した後、現像ノズル6からの現像液の吐出を
停止するとともに、ウェハー1の回転を停止する。
【0040】任意の時間経過後、第1の実施形態におけ
ると同様にして、リンスノズル7からウェハー1上に純
水を供給するとともに、ウェハー1を例えば1000r
pmの回転数で回転させ、現像を停止する。次に、リン
スノズル7からの純水の供給を停止するとともに、ウェ
ハー1の回転数を例えば4000rpmに上げてウェハ
ー1上の純水を振り切る。この後、ウェハー1の回転を
停止する。以上により、レジストの現像工程が終了し、
目的とするレジストパターンが形成される。
【0041】以上のようにしてレジストパターンを形成
したところ、6インチのウェハー1当たりの現像欠陥
は、従来2〜15個程度であったものが1個以下に減少
した。また、現像の均一性も、0.35μm径のコンタ
クトホールに対して±0.02μmが得られた。ここ
で、この第2の実施形態におけるように図6に示すよう
なパターンで現像ノズル6をウェハー1上で走査した場
合に、現像ノズル6の中心がウェハー1上に描く軌跡の
一例を図16に示す。ただし、ウェハー1の中心付近か
ら周辺部に向かうときの現像ノズル6の移動速度と、ウ
ェハー1の周辺部から中心付近に向かうときの現像ノズ
ル6の移動速度とは同一とした(ここでは、約6.7c
m/秒)。図16において、現像ノズル6に設けられた
5個の現像液吐出用の穴から吐出された現像液のウェハ
ー1への着地点を斜線を施した円で示す。また、図16
中の数値は、ウェハー1の中心からの距離をcmで表し
たものである。図16からわかるように、この例では、
現像ノズル6の中心は、ウェハー1の中心付近を始点と
するらせんを描きながらウェハー1の周辺に至った後、
らせんを描きながらウェハー1の中心付近に至る。
【0042】また、図17は、この第2の実施形態にお
けるように図6に示すようなパターンで現像ノズル6を
ウェハー1上で走査する場合において、現像ノズル6か
らの現像液の吐出開始時点におけるウェハー1の回転数
と現像により得られるレジストの線幅均一性との関係を
示す。また、図18は、同様の場合において、現像ノズ
ル6の移動速度とレジストの線幅均一性との関係を示
す。ただし、図17の場合も図18の場合も、ウェハー
1の中心付近から周辺部に向かうときの現像ノズル6の
移動速度と、ウェハー1の周辺部から中心付近に向かう
ときの現像ノズル6の移動速度とは同一とした。図17
および図18より、ある範囲内では、ウェハー1の回転
数が低いほど、また、現像ノズル6の移動速度が速いほ
ど、線幅均一性が高くなることがわかる。
【0043】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、第1の実施形態と同様に、レジストに対する現像液
の接触角が50度以下であり、また、現像液を脱気して
いることにより、レジストの表面へのマイクロバブルの
付着およびマイクロバブルの発生を有効に抑えることが
できる。さらに、現像時に現像ノズル6を図6に示すよ
うなパターンで走査していることにより、マイクロバブ
ルの発生をより一層有効に抑えることができる。これに
よって、現像欠陥を有効に抑えることができるととも
に、微細なレジストパターンを形成することができる。
次に、この発明の第3の実施形態によるレジストパター
ンの形成方法について説明する。この第3の実施形態に
おいては、図9に示すようなパターンで現像ノズル6を
走査することにより現像を行うことが、第1の実施形態
と異なる。この第3の実施形態によるレジストパターン
の形成方法においては、まず、レジスト(図示せず)を
ウェハー1上に塗布形成した後、このレジストを所定の
フォトマスクを用いて露光する。ここで、このレジスト
としては、例えば、第1の実施形態と同様なものを用い
る。
【0044】次に、図4および図5に示す現像装置を用
いて、以下のようにしてレジストの現像を行う。すなわ
ち、現像を行うべき露光済みのレジスト(図示せず)が
形成されたウェハー1をウェハーチャック2に保持した
後、モーター4によりこのウェハーチャック2を例えば
1000rpmの回転数で回転させる。次に、現像ノズ
ルアーム5によりその先端の現像ノズル6をウェハー1
の中心付近(図5中のb点)に移動させ、そこで現像ノ
ズル6からウェハー1上に上述のようにして脱気および
異物の除去が行われた現像液を吐出する。
【0045】次に、現像液を吐出した状態で、現像ノズ
ル6を例えば10cm/秒の速度でウェハー1の周辺部
(図5中のa点)に移動させ始めると同時に、ウェハー
1の回転数を1000rpmから例えば60rpmに落
とす。次に、現像液を吐出した状態で、現像ノズル6を
例えば7cm/秒の速度でウェハー1の中心付近(図5
中のb点)に移動させ始めると同時に、ウェハー1の回
転数を60rpmから例えば30rpmに落とす。
【0046】以上のようにして、現像液を吐出した状態
で現像ノズル6をウェハー1の中心付近(図5中のb
点)と周辺部(図5中のa点)との間で3往復させる。
このときの現像ノズル6の走査パターンは図9に示すよ
うになる。このようにしてウェハー1の全面に現像液を
供給した後、現像ノズル6からの現像液の吐出を停止す
るとともに、ウェハー1の回転を停止する。任意の時間
経過後、第1の実施形態におけると同様にして、リンス
ノズル7からウェハー1上に純水を供給するとともに、
ウェハー1を例えば1000rpmの回転数で回転さ
せ、現像を停止する。
【0047】次に、リンスノズル7からの純水の供給を
停止するとともに、ウェハー1の回転数を例えば400
0rpmに上げてウェハー1上の純水を振り切る。この
後、ウェハー1の回転を停止する。以上により、レジス
トの現像工程が終了し、目的とするレジストパターンが
形成される。以上のようにしてレジストパターンを形成
したところ、6インチのウェハー1当たりの現像欠陥
は、従来2〜15個程度であったものが1個以下に減少
した。また、現像の均一性も、0.35μm径のコンタ
クトホールに対して±0.02μmが得られた。
【0048】以上のように、この第3の実施形態によれ
ば、第1の実施形態と同様に、レジストに対する現像液
の接触角が50度以下であり、また、現像液を脱気して
いることにより、レジストの表面へのマイクロバブルの
付着およびマイクロバブルの発生を有効に抑えることが
できる。さらに、現像時に現像ノズル6を図9に示すよ
うなパターンで走査していることにより、マイクロバブ
ルの発生をより一層有効に抑えることができる。これに
よって、現像欠陥を有効に抑えることができるととも
に、微細なレジストパターンを形成することができる。
【0049】次に、この発明の第4の実施形態によるレ
ジストパターンの形成方法について説明する。この第4
の実施形態においては、図10に示すようなパターンで
現像ノズル6を走査することにより現像を行うことが、
第1の実施形態と異なる。この第4の実施形態によるレ
ジストパターンの形成方法においては、まず、レジスト
(図示せず)をウェハー1上に塗布形成した後、このレ
ジストを所定のフォトマスクを用いて露光する。ここ
で、このレジストとしては、例えば、第1の実施形態と
同様なものを用いる。
【0050】次に、図4および図5に示す現像装置を用
いて、以下のようにしてレジストの現像を行う。すなわ
ち、現像を行うべき露光済みのレジスト(図示せず)が
形成されたウェハー1をウェハーチャック2に保持した
後、モーター4によりこのウェハーチャック2を例えば
1000rpmの回転数で回転させる。次に、現像ノズ
ルアーム5によりその先端の現像ノズル6をウェハー1
の周辺部(図5中のb点)に移動させ、そこでその現像
ノズル6からウェハー1上に上述のようにして脱気およ
び異物の除去が行われた現像液を吐出する。
【0051】次に、現像液を吐出した状態で、現像ノズ
ル6を例えば10cm/秒の速度でウェハー1の中心付
近(図5中のb点)に移動させ始めると同時に、ウェハ
ー1の回転数を1000rpmから例えば60rpmに
落とす。次に、現像液を吐出した状態で、現像ノズル6
を例えば7cm/秒の速度でウェハー1の周辺部(図5
中のa点)に移動させるとともに、ウェハー1の回転数
を60rpmから例えば30rpmに落とす。このとき
の現像ノズル6の走査パターンは図10に示すようにな
る。以上のようにしてウェハー1の全面に現像液を供給
した後、現像ノズル6からの現像液の吐出を停止すると
ともに、ウェハー1の回転を停止する。
【0052】任意の時間経過後、第1の実施形態におけ
ると同様にして、リンスノズル7からウェハー1上に純
水を供給するとともに、ウェハー1を例えば1000r
pmの回転数で回転させ、現像を停止する。次に、リン
スノズル7からの純水の供給を停止するとともに、ウェ
ハー1の回転数を例えば4000rpmに上げてウェハ
ー1上の純水を振り切る。この後、ウェハー1の回転を
停止する。以上により、レジストの現像工程が終了し、
目的とするレジストパターンが形成される。
【0053】以上のようにしてレジストパターンを形成
したところ、6インチのウェハー1当たりの現像欠陥
は、従来2〜15個程度であったものが1個以下に減少
した。また、現像の均一性も、0.35μm径のコンタ
クトホールに対して±0.02μmが得られた。以上の
ように、この第4の実施形態によれば、第1の実施形態
と同様に、レジストに対する現像液の接触角が50度以
下であり、また、現像液を脱気していることにより、レ
ジストの表面へのマイクロバブルの付着およびマイクロ
バブルの発生を有効に抑えることができる。さらに、現
像時に現像ノズル6を図10に示すようなパターンで走
査していることにより、マイクロバブルの発生をより一
層有効に抑えることができる。これによって、現像欠陥
を有効に抑えることができるとともに、微細なレジスト
パターンを形成することができる。
【0054】次に、この発明の第5の実施形態によるレ
ジストパターンの形成方法について説明する。この第5
の実施形態においては、図11に示すようなパターンで
現像ノズル6を走査することにより現像を行うことが、
第1の実施形態と異なる。この第5の実施形態によるレ
ジストパターンの形成方法においては、まず、レジスト
(図示せず)をウェハー1上に塗布形成した後、このレ
ジストを所定のフォトマスクを用いて露光する。ここ
で、このレジストとしては、例えば、第1の実施形態と
同様なものを用いる。
【0055】次に、図4および図5に示す現像装置を用
いて、以下のようにしてレジストの現像を行う。すなわ
ち、現像を行うべき露光済みのレジスト(図示せず)が
形成されたウェハー1をウェハーチャック2に保持した
後、モーター4によりこのウェハーチャック2を例えば
1000rpmの回転数で回転させる。次に、現像ノズ
ルアーム5によりその先端の現像ノズル6をウェハー1
の周辺部(図5中のa点)に移動させ、そこでその現像
ノズル6からウェハー1上に上述のようにして脱気およ
び異物の除去が行われた現像液を吐出する。
【0056】次に、現像液を吐出した状態で、現像ノズ
ル6を例えば10cm/秒の速度でウェハー1の中心付
近(図5中のb点)を通ってウェハー1の反対側の周辺
部(図5中のc点)に移動させ始めると同時に、ウェハ
ー1の回転数を1000rpmから例えば30rpmに
落とす。このときの現像ノズル6の走査パターンは図1
1に示すようになる。以上のようにしてウェハー1の全
面に現像液を供給した後、現像ノズル6からの現像液の
吐出を停止するとともに、ウェハー1の回転を停止す
る。
【0057】任意の時間経過後、第1の実施形態におけ
ると同様にして、リンスノズル7からウェハー1上に純
水を供給するとともに、ウェハー1を例えば1000r
pmの回転数で回転させ、現像を停止する。次に、リン
スノズル7からの純水の供給を停止するとともに、ウェ
ハー1の回転数を例えば4000rpmに上げてウェハ
ー1上の純水を振り切る。この後、ウェハー1の回転を
終了させる。以上により、レジストの現像工程が終了
し、目的とするレジストパターンが形成される。以上の
ようにしてレジストパターンを形成したところ、6イン
チのウェハー1当たりの現像欠陥は、従来2〜15個程
度であったものが1個以下に減少した。また、現像の均
一性も、0.35μm径のコンタクトホールに対して±
0.02μmが得られた。
【0058】以上のように、この第5の実施形態によれ
ば、第1の実施形態と同様に、レジストに対する現像液
の接触角が50度以下であり、また、現像液を脱気して
いることにより、レジストの表面へのマイクロバブルの
付着およびマイクロバブルの発生を有効に抑えることが
できる。さらに、現像時に現像ノズル6を図11に示す
ようなパターンで走査していることにより、マイクロバ
ブルの発生をより一層有効に抑えることができる。これ
によって、現像欠陥を有効に抑えることができるととも
に、微細なレジストパターンを形成することができる。
次に、この発明の第6の実施形態によるレジストパター
ンの形成方法について説明する。この第6の実施形態に
おいては、図13に示すようなパターンで現像ノズル6
を走査することにより現像を行うことが、第1の実施形
態と異なる。この第6の実施形態によるレジストパター
ンの形成方法においては、まず、レジスト(図示せず)
をウェハー1上に塗布形成した後、このレジストを所定
のフォトマスクを用いて露光する。ここで、このレジス
トとしては、例えば、第1の実施形態と同様なものを用
いる。
【0059】次に、図4および図5に示す現像装置を用
いて、以下のようにしてレジストの現像を行う。すなわ
ち、現像を行うべき露光済みのレジスト(図示せず)が
形成されたウェハー1をウェハーチャック2に保持した
後、モーター4によりこのウェハーチャック2を例えば
1000rpmの回転数で回転させる。次に、現像ノズ
ルアーム5によりその先端の現像ノズル6をウェハー1
の周辺部(図5中のa点)に移動させ、そこでその現像
ノズル6からウェハー1上に上述のようにして脱気およ
び異物の除去が行われた現像液を吐出する。
【0060】次に、現像液を吐出した状態で、現像ノズ
ル6を例えば10cm/秒の速度でウェハー1の中心付
近(図5中のb点)を通ってウェハー1の反対側の周辺
部(図5中のc点)に移動させ始めると同時に、ウェハ
ー1の回転数を1000rpmから例えば例えば60r
pmに落とす。次に、現像液を吐出した状態で、現像ノ
ズル6を例えば7cm/秒の速度でウェハー1の中心付
近(図5中のb点)を通ってウェハー1の周辺部(図5
中のa点)に再び移動させるとともに、ウェハー1の回
転数を60rpmから例えば例えば30rpmに落と
す。このときの現像ノズル6の走査パターンは図13に
示すようになる。以上のようにしてウェハー1の全面に
現像液を供給した後、現像ノズル6からの現像液の吐出
を停止するとともに、ウェハー1の回転を停止する。
【0061】任意の時間経過後、第1の実施形態におけ
ると同様にして、リンスノズル7からウェハー1上に純
水を供給するとともに、ウェハー1を例えば1000r
pmの回転数で回転させ、現像を停止する。次に、リン
スノズル7からの純水の供給を停止するとともに、ウェ
ハー1の回転数を例えば4000rpmに上げてウェハ
ー1上の純水を振り切る。この後、ウェハー1の回転を
停止する。以上により、レジストの現像工程が終了し、
目的とするレジストパターンが形成される。
【0062】以上のようにしてレジストパターンを形成
したところ、6インチのウェハー1当たりの現像欠陥
は、従来2〜15個程度であったものが1個以下に減少
した。また、現像の均一性も、0.35μm径のコンタ
クトホールに対して±0.02μmが得られた。以上の
ように、この第6の実施形態によれば、第1の実施形態
と同様に、レジストに対する現像液の接触角が50度以
下であり、また、現像液を脱気していることにより、レ
ジストの表面へのマイクロバブルの付着およびマイクロ
バブルの発生を有効に抑えることができる。さらに、現
像時に現像ノズル6を図13に示すようなパターンで走
査していることにより、マイクロバブルの発生をより一
層有効に抑えることができる。これによって、現像欠陥
を有効に抑えることができるとともに、微細なレジスト
パターンを形成することができる。
【0063】次に、この発明の第7の実施形態によるレ
ジストパターンの形成方法について説明する。この第7
の実施形態においては、図15に示すようなパターンで
現像ノズル6を走査することにより現像を行うことが、
第1の実施形態と異なる。この第7の実施形態によるレ
ジストパターンの形成方法においては、まず、レジスト
(図示せず)をウェハー1上に塗布形成した後、このレ
ジストを所定のフォトマスクを用いて露光する。ここ
で、このレジストとしては、例えば、第1の実施形態と
同様なものを用いる。
【0064】次に、図4および図5に示す現像装置を用
いて、以下のようにしてレジストの現像を行う。すなわ
ち、現像を行うべき露光済みのレジスト(図示せず)が
形成されたウェハー1をウェハーチャック2に保持した
後、モーター4によりこのウェハーチャック2を例えば
1000rpmの回転数で回転させる。次に、現像ノズ
ルアーム5によりその先端の現像ノズル6をウェハー1
の周辺付近(図5中のa点)に移動させ、そこでその現
像ノズル6からウェハー1上に現像液を吐出する。
【0065】次に、現像液を吐出した状態で、現像ノズ
ル6を例えば10cm/秒の速度でウェハー1の中心付
近(図5中のb点)を通ってウェハー1の反対側の周辺
部(図5中のc点)に移動させ始めると同時に、ウェハ
ー1の回転数を1000rpmから例えば例えば60r
pmに落とす。次に、現像液を吐出した状態で、現像ノ
ズル6を例えば7cm/秒の速度でウェハー1の周辺部
(図5中のa点)に再び移動させるとともに、ウェハー
1の回転数を60rpmから例えば例えば30rpmに
落とす。
【0066】以上のようにして、現像液を吐出した状態
で現像ノズル6をウェハー1の一周辺部(図5中のa
点)と反対側の周辺部(図5中のc点)との間で3往復
させる。このときの現像ノズル6の走査パターンは図1
5に示すようになる。以上のようにしてウェハー1の全
面に現像液を供給した後、現像ノズル6からの現像液の
吐出を停止するとともに、ウェハー1の回転を停止す
る。
【0067】任意の時間経過後、第1の実施形態におけ
ると同様にして、リンスノズル7からウェハー1上に純
水を供給するとともに、ウェハー1を例えば1000r
pmの回転数で回転させ、現像を停止する。次に、リン
スノズル7からの純水の供給を停止するとともに、ウェ
ハー1の回転数を例えば4000rpmに上げてウェハ
ー1上の純水を振り切る。この後、ウェハー1の回転を
停止する。以上により、レジストの現像工程が終了し、
目的とするレジストパターンが形成される。
【0068】以上のようにしてレジストパターンを形成
したところ、6インチのウェハー1当たりの現像欠陥
は、従来2〜15個程度であったものが1個以下に減少
した。また、現像の均一性も、0.35μm径のコンタ
クトホールに対して±0.02μmが得られた。以上の
ように、この第7の実施形態によれば、第1の実施形態
と同様に、レジストに対する現像液の接触角が50度以
下であり、また、現像液を脱気していることにより、レ
ジストの表面へのマイクロバブルの付着およびマイクロ
バブルの発生を有効に抑えることができる。さらに、現
像時に現像ノズル6を図15に示すようなパターンで走
査していることにより、マイクロバブルの発生をより一
層有効に抑えることができる。これによって、現像欠陥
を有効に抑えることができるとともに、微細なレジスト
パターンを形成することができる。
【0069】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙
げた数値はあくまでも例に過ぎず、これと異なる数値を
用いてもよい。また、上述の実施形態において用いられ
た図4および図5に示す現像装置においては、現像液吐
出用の穴が5個設けられた現像ノズル6を用いている
が、この現像液吐出用の穴の個数は5個以外の個数であ
ってもよく、場合によっては1個だけでもよい。さら
に、場合によっては、上述の実施形態において、走査開
始時、走査中または走査終了時に現像ノズル6がウェハ
ー1から外れた位置にくるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるレ
ジストパターンの形成方法によれば、レジストに対する
現像液の接触角が50度以下であることにより、現像時
にレジストの表面にマイクロバブルが付着するのを有効
に抑えることができる。これによって、微細なレジスト
パターンを精度よく形成することができ、かつ、現像欠
陥を有効に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レジストに対する現像液の接触角が大きいとき
にマイクロバブルが発生する問題を説明するための断面
図である。
【図2】レジストに対する現像液の接触角が小さいとき
にマイクロバブルの発生が防止されるメカニズムを説明
するための断面図である。
【図3】6インチのウェハー当たりの現像欠陥数および
現像欠陥面積の、レジストに対する現像液の接触角に対
する依存性を測定した結果を示す略線図である。
【図4】この発明の実施形態において用いられる現像装
置の概略構成を示す平面図である。
【図5】この発明の実施形態において用いられる現像装
置の概略構成を示す断面図である。
【図6】この発明の実施形態においてレジスト現像に用
いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線図
である。
【図7】この発明の実施形態においてレジスト現像に用
いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線図
である。
【図8】この発明の実施形態においてレジスト現像に用
いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線図
である。
【図9】この発明の実施形態においてレジスト現像に用
いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線図
である。
【図10】この発明の実施形態においてレジスト現像に
用いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線
図である。
【図11】この発明の実施形態においてレジスト現像に
用いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線
図である。
【図12】この発明の実施形態においてレジスト現像に
用いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線
図である。
【図13】この発明の実施形態においてレジスト現像に
用いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線
図である。
【図14】この発明の実施形態においてレジスト現像に
用いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線
図である。
【図15】この発明の実施形態においてレジスト現像に
用いられる現像ノズルの走査パターンの一例を示す略線
図である。
【図16】図6に示すパターンで現像ノズルをウェハー
上で走査する場合において現像ノズルの中心がウェハー
上で描く軌跡の一例を示す略線図である。
【図17】図6に示すパターンで現像ノズルをウェハー
上で走査する場合において現像ノズルからの現像液の吐
出開始時におけるウェハーの回転数と現像により得られ
るレジストの線幅均一性との関係を示す略線図である。
【図18】図6に示すパターンで現像ノズルをウェハー
上で走査する場合において現像ノズルの移動速度と現像
により得られるレジストの線幅均一性との関係を示す略
線図である。
【図19】従来のレジスト現像方法の一例を説明するた
めの平面図である。
【図20】従来のレジスト現像方法の一例を説明するた
めの側面図である。
【図21】従来のレジスト現像方法の一例を説明するた
めの拡大底面図である。
【図22】従来のレジスト現像方法の他の例を説明する
ための平面図である。
【図23】従来のレジスト現像方法の他の例を説明する
ための側面図である。
【図24】従来のレジスト現像方法によりレジストの現
像を行った場合に発生する現像欠陥を説明するための断
面図である。
【符号の説明】
1・・・ウェハー、2・・・ウェハーチャック、3・・
・現像カップ、4・・・モーター、5・・・現像ノズル
アーム、6・・・現像ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 善亨 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にレジストを形成し、上記レジス
    トを現像した後、上記レジストが形成された上記基板上
    に現像液供給用ノズルから現像液を吐出して上記レジス
    トの現像を行うことによりレジストパターンを形成する
    ようにしたレジストパターンの形成方法において、 上記レジストに対する上記現像液の接触角が50度以下
    であることを特徴とするレジストパターンの形成方法。
  2. 【請求項2】 上記レジストに対する上記現像液の接触
    角が47度以下であることを特徴とする請求項1記載の
    レジストパターンの形成方法。
  3. 【請求項3】 上記レジストは上記レジストの表面の疎
    水性を低くする作用を有する界面活性剤を含むことを特
    徴とする請求項1記載のレジストパターンの形成方法。
  4. 【請求項4】 上記レジストは−OH基を有する界面活
    性剤を含むことを特徴とする請求項1記載のレジストパ
    ターンの形成方法。
JP9036296A 1996-03-19 1996-03-19 レジストパターンの形成方法 Pending JPH09260265A (ja)

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