JP3105202B2 - ナット固定金具 - Google Patents
ナット固定金具Info
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Description
転させて該ボルト頭部と多角形状のナットとの間にワー
クを締め付けるために、該ナットをワークに対して回転
不能に保持するナット固定金具に関する。
トとナットによって締結する場合、ナットを回転角法に
よって回転させてワークを締め付けるのが普通である。
しかし、ワークの形状によってはナットを回転させるた
めの締付工具(例えばナットランナー)を使用する作業
スペースが得られないことがある。その場合にはボルト
の頭部に締付工具を適用してセットの締付を行なうこと
になるが、これにはナット側がボルトに対して共回りす
るという問題がある。
願人は先に上記共回りの問題を解決したナット固定金具
を提案した(特願平9−295266号)。図11及び
図12に示すように、そのナット固定金具1は、ナット
14及びワッシャー15を通す貫通孔が形成されていて
ワーク11のナット配設面に固定されるプレート2と、
該プレート2の貫通孔に開口部を対向させて該プレート
の片面に固定されたキャップ3とからなり、このキャッ
プ3が、ナット14の外形と略相似形状に形成されたナ
ット収容部5と、該ナット収容部5に続いて上記開口部
側の部位に形成されたワッシャー収容部6とを備え、ナ
ット収容部5は、その二面幅が上記ナット14の二面幅
よりも広くその対角距離よりも狭くなるように形成され
ているものである。
ボルト13及びナット14によるにワークの締め付けを
行なった後、ナット固定金具1をコンクリートで覆う
と、キャップ3の内部に空気が溜まり、その部分が空洞
になって強度低下及び発錆の原因になるという問題があ
る。すなわち、コンクリートがキャップ3の内部にその
頂面貫通孔8から侵入するが、この内部の空気が貫通孔
8から逃げる前に該貫通孔8がコンクリートによって塞
がれて内部に空気が溜まるものである。
キャップとプレートとの間に空気抜きを形成したもので
ある。
の頭部を回転させて該ボルト頭部と多角形状のナットと
の間にワークを締め付けるために該ナットを収容し該ナ
ットをワークに対して回転不能に保持するナット固定金
具であって、上記ナットを通す貫通孔が形成されてい
て、ワークのナット配設面に固定されるプレートと、上
記プレートの貫通孔に開口部を対向させて該プレートの
片面に固定されたキャップとからなり、上記キャップ
が、深絞りによって上記ナットの外形と略相似形状に形
成され上記プレートの貫通孔から挿入される該ナットを
収容するナット収容部を備えているとともに、頂面に貫
通孔を備えており、上記ナット収容部は、その二面幅が
上記ナットの二面幅よりも広くその対角距離よりも狭く
なるように形成され、上記キャップとプレートとの間
に、該キャップの頂面貫通孔よりコンクリートが該キャ
ップ内に侵入したときに該キャップ内の空気を該キャッ
プの外に抜く複数の空気抜きがキャップ周方向に間隔を
おいて形成されていることを特徴とする。
ト収容部の二面幅がナットの二面幅よりも広くその対角
距離よりも狭いから、ナットの外寸法に若干の誤差があ
っても、このナットを当該収容部に収容して共回りを防
ぐことができる。そして、キャップの頂面貫通孔よりコ
ンクリートが該キャップ内に侵入したときに、該キャッ
プ内の空気が該キャップとプレートとの間の空気抜きよ
りキャップ外に逃げるから、その内部に空気が溜まるこ
とが防止される。
いて上記開口部側の部位に上記プレートの貫通孔から挿
入されるワッシャーを収容するワッシャー収容部を形成
してもよい。その場合、ワッシャー収容部は、その直径
が上記ナット収容部の対角距離以上の大きさになるよう
に形成すればよい。
設け、該プレートの各貫通孔に対応させて上記キャップ
を複数設け、各キャップの開口部周縁に全周にわたって
外側へ張出したフランジを設け、該フランジを上記プレ
ートに溶接するようにすることができる。その場合、こ
のフランジとプレートとの間にキャップ内外を連通する
空気抜き通路が形成されるように、該フランジの周方向
に間隔をおいた複数箇所をプレートから浮き上がらせれ
ばよい。
するプレートに貫通孔を設けるとともに、その片面に深
絞りによってナットの外形と略相似形状に形成されたナ
ット収容部を備えているキャップを固定し、ナット収容
部の二面幅をナットの二面幅よりも広くその対角距離よ
りも狭くするとともに、該プレートとキャップとの間に
複数の空気抜きをキャップ周方向に間隔をおいて形成し
たから、ナットをキャップに収容して該ナットがボルト
に対して共回りすることを確実に防ぐことができるとと
もに、当該ワークのナット固定金具側にコンクリートを
打設したときに、キャップ内に空気が溜まることを避け
ることができ、当該ワーク・コンクリート複合構造物の
強度低下の防止、金具部分からの発錆防止に有利にな
る。
方形の平板状金属製プレート(鋼板)であり、このプレ
ート2の片面に3つのハット型金属製キャップ3が長手
方向に一列に並ぶように一定間隔をおいて配置されて固
定されている。図3(平面図)及び図4(図3のA−A
線断面図)に示すように、プレート2の各キャップ配設
部位にはナットを通す貫通孔4が形成されており、各キ
ャップ3はその開口部を該貫通孔4に対向させて設けら
れている。なお、図4における1点鎖線は断面位置の境
界を示す(この点は図10も同様である)。
ていて、上記貫通孔4から挿入されるナットを収容する
ナット収容部5と、開口部周縁において外側へ張出した
フランジ7とを備えている。
の外形(六角形)と略相似形状に形成されており、該ナ
ット収容部5の頂部には使用すべきボルトの軸部が通る
軸孔(頂面貫通孔)8が形成されている。このナット収
容部5はその二面幅が使用すべきナットの二面幅よりも
広くその対角距離よりも狭くなるように形成されてい
る。
とともに、ナット収容部5の六角形の各頂点に対応する
6箇所が高く他の部位が低い凹凸に形成されており、こ
の低くなった部位の一部がプレート2に溶接され、高く
なった各部位(プレート2から浮き上がった部位)とプ
レート2との間にナット収容部5と外部とを放射方向
(ナット収容部5の径方向)に連通する空気抜き通路9
が形成されている。
使用例が示されている。これは橋脚21の補強工事に関
するものであり、図5に示すように、橋脚21の周囲に
鋼板22を該橋脚21との間に一定の隙間が形成される
ように巻き、該橋脚21と鋼板22との間にコンクリー
トを充填して、該橋脚21の補強をなす。図5の例で
は、複数の鋼板22が帯状の接続板23によって上下・
左右に連設されている。接続板23は、図6に示すよう
に、鋼板22の表裏両面に対応させて設けられている。
なお、図5において、各接続板23の表面に描いた多数
の点は鋼板22と接続板23とを締結するボルトを表し
ている。接続板23を上下又は左右に相隣る鋼板22,
22に跨って設けることにより、この両鋼板22,22
に接続しているものである。
る接続板23にナット固定金具1を溶接しておく。その
場合、このナット固定金具1の各ナット収容部5にはナ
ット14を収容しておく。また、ナット固定金具1は接
続板23のボルト挿通孔に対応させる。
を表裏の接続板23,23で挟み(但し各接続板23は
その片側半分ずつが鋼板22に重なるようにする)、ボ
ルト13をワッシャ15に通し、さらに表面側接続板2
3から鋼板22及び裏面側接続板23のボルト挿通孔に
通し、ナット固定金具1のナット収容部5に収容されて
いるナット14に螺合する。このとき、ナット14はナ
ット固定金具1によって回転不能に保持されているか
ら、ボルト13に締付工具を適用してもナット14がボ
ルト13と共回りすることがない。
された鋼板22を橋脚21に対してアンカーボルト(図
示省略)によって固定し、その際に該橋脚21と鋼板2
2との間に一定のコンクリート充填スペースが形成され
るようにする。そして、当該鋼板22の端縁部に結合さ
れている表裏の接続板23,23の隙間に別の鋼板22
を差し込み、先と同様にボルト13を鋼板22及び表裏
の接続板23,23に通しナット固定金具1に収容され
ているナット14に螺合する。このとき、裏面側の接続
板23と橋脚21との間にはコンクリート充填スペース
しかなく、締付工具を挿入することができないが、上述
の如くナット14がナット固定金具1に回転不能に保持
されているから、ボルト13に締付工具を適用すること
ができ、ナット14がボルト13と共回りすることがな
い。
囲に巻いた後、該橋脚21と鋼板22との隙間にコンク
リートを充填する。このとき、図6に示すように、コン
クリート24がナット固定金具1の軸孔8を塞いでも、
プレート2とフランジ7との間に空気抜き通路9が形成
されているから、ナット収容部5内の空気は該空気抜き
通路9から外部に逃げ、内部に空気が溜まることが防止
される。よって、部分的な強度低下や発錆の問題が避け
られる。
ト固定金具1がワッシャー収容部6を有する点が実施形
態1と相違する。すなわち、このナット固定金具1は、
実施形態1と同様のナット収容部5に続いて開口側の部
位に形成されプレート2の貫通孔4から挿入されるワッ
シャーを収容するワッシャー収容部6を備えている。こ
のワッシャー収容部6は、その直径が上記ナット収容部
5の対角距離以上の大きさ(同じ大きさかそれよりも大
きく)になるように円形に形成されている。他は実施形
態1と同様である。
視図。
様を示す正面図。
視図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ボルトの頭部を回転させて該ボルト頭部
と多角形状のナットとの間にワークを締め付けるために
該ナットを収容し該ナットをワークに対して回転不能に
保持するナット固定金具であって、 上記ナットを通す貫通孔が形成されていて、ワークのナ
ット配設面に固定されるプレートと、 上記プレートの貫通孔に開口部を対向させて該プレート
の片面に固定されたキャップとからなり、 上記キャップが、深絞りによって上記ナットの外形と略
相似形状に形成され上記プレートの貫通孔から挿入され
る該ナットを収容するナット収容部を備えているととも
に、頂面に貫通孔を備えており、 上記ナット収容部は、その二面幅が上記ナットの二面幅
よりも広くその対角距離よりも狭くなるように形成さ
れ、 上記キャップとプレートとの間に、該キャップの頂面貫
通孔よりコンクリートが該キャップ内に侵入したときに
該キャップ内の空気を該キャップの外に抜く複数の空気
抜きがキャップ周方向に間隔をおいて形成されているナ
ット固定金具。 - 【請求項2】 請求項1に記載されているナット固定金
具において、 上記キャップが、上記ナット収容部に続いて上記開口部
側の部位に形成され上記プレートの貫通孔から挿入され
るワッシャーを収容するワッシャー収容部を備えてお
り、 上記ワッシャー収容部は、その直径が上記ナット収容部
の対角距離以上の大きさになるように形成されているナ
ット固定金具。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されている
ナット固定金具において、 上記プレートには上記貫通孔が複数設けられているとと
もに、上記キャップが該プレートの各貫通孔に対応させ
て複数設けられ、 上記各キャップはその開口部周縁に全周にわたって外側
へ張出したフランジを有し、該フランジが上記プレート
に溶接されており、 上記フランジの周方向に間隔をおいた複数箇所が、該フ
ランジとプレートとの間にキャップ内外を連通する空気
抜き通路が形成されるように、該プレートから浮き上が
っているナット固定金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10328935A JP3105202B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | ナット固定金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10328935A JP3105202B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | ナット固定金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000154815A JP2000154815A (ja) | 2000-06-06 |
JP3105202B2 true JP3105202B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=18215750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10328935A Expired - Fee Related JP3105202B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | ナット固定金具 |
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JP5549234B2 (ja) * | 2010-01-20 | 2014-07-16 | 三菱電機株式会社 | エレベータドアの安全装置 |
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JPS60150314U (ja) * | 1984-03-16 | 1985-10-05 | フタバ産業株式会社 | 締結構造 |
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-
1998
- 1998-11-19 JP JP10328935A patent/JP3105202B2/ja not_active Expired - Fee Related
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