JP2000104719A - ボルトまたはナットの抜き取り防止カバー - Google Patents

ボルトまたはナットの抜き取り防止カバー

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JP2000104719A
JP2000104719A JP10271335A JP27133598A JP2000104719A JP 2000104719 A JP2000104719 A JP 2000104719A JP 10271335 A JP10271335 A JP 10271335A JP 27133598 A JP27133598 A JP 27133598A JP 2000104719 A JP2000104719 A JP 2000104719A
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JP
Japan
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nut
bolt
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hexagonal
cylindrical member
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JP10271335A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kuji
博之 久司
Yasuo Kojima
泰雄 小島
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人為的なボルトまたはナットの抜き取りを防
止する。 【解決手段】 抜き取り防止カバー1は、外形が円筒形
状をなし、内側に六角ボルトの頭部や六角ナット4に緊
密に嵌合して該六角ボルトの頭部または六角ナット4を
覆う六角形凹所2を有して、六角ナット4に圧入固着さ
れる固着部材7と、この固着部材7の外周に、周方向に
は回転自在であるが上方には移動しないように嵌合させ
た筒状部材8とからなる。ナット4を緩めようとして筒
状部材8をスパナ等の工具で把持して回しても、該筒状
部材8が空転するのみで回転力がナット4に伝達され
ず、ナット4を緩めることができず、これを抜き取るこ
とができない。筒状部材8を取り除こうとしても、内向
きの環状凸部8aが固着部材7の下端部の段差7bに引
っ掛かって、取り除けない。したがって、人為的なボル
トまたはナットの抜き取り行為を確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば送電鉄塔
の主柱材の脚部を基礎側に接合しているボルトおよびナ
ット等のように、ボルトまたはナット抜き取り防止を厳
格に図る必要のある個所において、ボルトまたはナット
が人為的に抜き取られることを防止するためのボルトま
たはナットの抜き取り防止カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば送電鉄塔の主柱材の脚部は、基礎
コンクリートに埋め込まれた基礎側鉄柱にボルトおよび
ナットで接合する構造とするのが一般的である。例え
ば、主柱材として鋼管を用いた場合は、いずれも鋼管か
らなる主柱材および基礎側鉄柱のそれぞれの端面に溶接
固定したフランジどうしを多数のボルトおよびナットで
締め付け固定する。従来、これらの接合を行うボルトお
よびナットについて、通常の緩み止めを施すことはある
が、人為的なボルトまたはナットの抜き取り行為に対し
ては、特別な対策をとっていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、既設送電線の鉄
塔が倒壊する事故が発生したが、その原因として、単な
る事故でなく、上記のように送電鉄塔の主柱材の脚部と
基礎側鉄柱とを接合しているボルトが人為的に抜き取ら
れた疑いが持たれている。また、送電鉄塔以外にも、ボ
ルトまたはナットが抜き取られると重大な結果を招く恐
れが種々考えられ、確実なボルト抜き取り防止またはナ
ット抜き取り防止対策が望まれる。なお、ナット抜き取
り防止とボルト抜き取り防止は通常は実質的に同じこと
であるが、例えば機械のベースプレートをコンクリート
基礎に埋め込んだ基礎ボルトにナットで締め付け固定す
る場合は、ナットの抜き取り防止のみとなる。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、単にボルトまたはナットの緩み止めを図るというだ
けでなく、人為的なボルトまたはナットの抜き取りを防
止することが可能なボルトまたはナットの抜き取り防止
カバーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のボルトまたはナットの抜き取り防止カバーは、外形
が円筒形状をなし、内側に六角ボルトの頭部または六角
ナットに緊密に嵌合して該六角ボルトの頭部または六角
ナットを覆う六角形凹所を有して、六角ボルトの頭部ま
たは六角ナットに圧入固着される固着部材と、この固着
部材の外周に、周方向には回転自在であるが上方には相
対移動しないように嵌合させた筒状部材とからなること
を特徴とする。
【0006】請求項2は、請求項1のボルトまたはナッ
トの抜き取り防止カバーにおいて、固着部材の下端部に
小径部を形成し、筒状部材の下端部の内周に前記小径部
に嵌合する内向きの環状凸部を形成したことを特徴とす
る。
【0007】請求項3は、請求項1のボルトまたはナッ
トの抜き取り防止カバーにおける固着部材の六角形凹所
の角部に凹所深さ方向に伸びる溝を形成したことを特徴
とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4に示した一実施例を参照して説明する。図1は本
発明の一実施例のボルトまたはナットの抜き取り防止カ
バー(以下抜き取り防止カバーと略す)1の使用状態の
縦断面図(図2のB−B断面図)、図2は図1のA−A
断面図である。図示のように、この抜き取り防止カバー
1は、外形が円筒形状をなし、内側に六角ボルトの頭部
または六角ナットに緊密に嵌合して該六角ボルトの頭部
または六角ナットを覆う六角形凹所2を有して、六角ボ
ルトの頭部または六角ナットに圧入固着される固着部材
7と、この固着部材7の外周に、周方向には回転自在で
あるが上方には移動しないように嵌合させた筒状部材8
とからなる。前記固着部材7および筒状部材8は、鋼や
アルミ合金等を加工、あるいは、熱硬化性ないし熱可塑
性樹脂等の樹脂を成形して製作することができる。
【0009】前記固着部材7の下端部には、図3
(イ)、(ロ)にも示すように、小径部7aを形成し
て、段差7bを設けている。そして、前記筒状部材8に
は、図4図(イ)、(ロ)にも示すように、固着部材7
の前記小径部7aに嵌合する内向き環状凸部8aを形成
している。この構造は、後述するように、筒状部材8を
固着部材7から取り除けないようにするためである。
【0010】図示例は、ボルト3に螺合して締め付けた
六角ナット(以下単にナットという)4の人為的な抜き
取りを実質的に不可能(したがって、ボルト3の抜き取
りも不可能)にする場合のものであり、前記固着部材7
の六角形凹所2はナット4に嵌合している。この六角形
凹所2は、ナット4の六角形状に合わせて加工される
が、その対辺間隔を対象のナット4の対辺間隔より若干
狭く設定して、ナット4に緊密に嵌合し堅固に固着され
るようにしている。
【0011】また、この実施例では、固着部材7の六角
形凹所2の6つの角部にそれぞれ凹所深さ方向(ボルト
3の長手方向)に伸びる例えば半円状の溝5を形成して
いる。このように各角部に溝5を設けると、固着部材7
をナット4に圧入して六角形凹所2の各内面2aがナッ
ト4の外周面4aに押された時、半径方向外方に弾性圧
縮変形し易くなるので、ナット4の外周面4aに弾性圧
縮の反発力を作用させることができ、強力な摩擦力が生
じ、固着部材7をナット4に対してより堅固に固着する
ことができる。
【0012】上記の抜き取り防止カバー1をナット4に
装着してボルトまたはナットの抜き取り防止を図る要領
を説明する。予め固着部材7を筒状部材8の中に上から
挿入して、図1のように、固着部材7の下端部の小径部
7aに筒状部材8の下端部の内向きの環状凸部8aが嵌
合する状態とし、次いで、その固着部材7の六角形凹所
2をナット4に圧入すると、ナット4に緊密に嵌合して
堅固に固着する。この状態でナット4は筒状部材8に覆
われており、かつ、筒状部材8は固着部材7の外周を回
転自在であるから、ナット4を緩めようとして筒状部材
8をスパナ等の工具で把持して回しても該筒状部材8が
空転するだけで回転力がナット4に伝達されず、ナット
4を緩めることができず、抜き取ることができない。ま
た、筒状部材8を取り除こうとしても、その下端部の内
向きの環状凸部8aと固着部材7の下端部の小径部7a
との嵌合が抜け止めとなっているので、筒状部材8を取
り除いて、ナット4を露出させることもできない。した
がって、ナット4の抜き取りおよびボルト3の抜き取り
が実際上できない。
【0013】なお、実施例はボルト3に螺合させたナッ
ト4が露出していて、この露出したナット4を回せない
ようにして、ボルト3の抜き取りを防止する場合のもの
であるが、六角ボルトの頭部が露出している場合は、抜
き取り防止カバー1の固着部材7を六角ボルトの頭部に
被せて、ボルトを回せなくする。また、上述の実施例に
おいて、ボルト3が埋め込みボルトの場合は、単にナッ
ト4の抜き取り防止を図ることになる。
【0014】また、筒状部材8の外周面は、通常は図示
のように円筒面とするが、筒状部材8の回転は固着部材
7に伝達されないので、必ずしも円筒面でなくてもよ
い。
【0015】また、上述の実施例は、例えば、送電鉄塔
の主柱材の脚部を基礎コンクリートに埋め込まれている
基礎側鉄柱にボルトおよびナットで接合する場合、すな
わち、いずれも鋼管製である主柱材および基礎側鉄柱の
それぞれの端面に溶接固定したフランジどうしを多数の
ボルトおよびナットで締め付け固定する場合を想定して
いるが、これに限らず、ボルトまたはナットが抜き取ら
れると重大な結果を招く種々の設備に適用可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明のボルトまたはナットの抜き取り
防止カバーは、外形が円筒形状をなし、内側に六角ボル
トの頭部または六角ナットに緊密に嵌合して該六角ボル
トの頭部または六角ナットを覆う六角形凹所を有して、
六角ボルトの頭部または六角ナットに圧入固着される固
着部材と、この固着部材の外周に、周方向には回転自在
であるが上方には移動しないように嵌合させた筒状部材
とからなる構造であるので、その固着部材を六角ボルト
の頭部または六角ナットに圧入すると、これがボルト頭
部またはナットに堅固に固着して、固着部材は容易に取
り除けなくなる。そして、ボルト頭部またはナットを緩
めるべく固着部材の外周の筒状部材をスパナ等の工具で
把持して回しても、該筒状部材が空転するのみで、ボル
ト頭部またはナットを一体に回すことができず、人為的
なボルトまたはナットの抜き取りを確実に防止すること
ができる。
【0017】請求項2によれば、筒状部材を固着部材に
回転自在にかつ取り除けないように取り付けるための構
造として、有効であるとともに、構造が簡単である。
【0018】請求項3によれば、固着部材の六角形凹所
の角部に溝を設けているので、抜き取り防止カバーの固
着部材をボルト頭部やナットに圧入した時、六角形凹所
の各内面が半径方向外方に弾性圧縮変形し易く、その弾
性圧縮の強い反発力により固着部材がボルト頭部または
ナットに緊密に嵌合し、強力な摩擦力で固着部材をボル
ト頭部やナットに堅固に固着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のボルトまたはナットの抜き
取り防止カバーをナットに被せた使用状態の縦断面図
(図2のB−B断面図)である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】上記ボルトまたはナットの抜き取り防止カバー
における固着部材のみを示したもので、(イ)は縦断面
図、(ロ)は(イ)のC−C断面図である。
【図4】上記ボルトまたはナットの抜き取り防止カバー
における筒状部材のみを示したもので、(イ)は縦断面
図、(ロ)は(イ)のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 抜き取り防止カバー(ボルトまたはナットの抜き取
り防止カバー) 2 六角形凹所 2a (六角形凹所の)内面 3 ボルト 4 ナット 4a 外周面 5 溝 7 固着部材 7a 小径部 7b 段差 8 筒状部材 8a 環状凸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外形が円筒形状をなし、内側に六角ボル
    トの頭部または六角ナットに緊密に嵌合して該六角ボル
    トの頭部または六角ナットを覆う六角形凹所(2)を有
    して、六角ボルトの頭部または六角ナットに圧入固着さ
    れる固着部材(7)と、この固着部材(7)の外周に、
    周方向には回転自在であるが上方には移動しないように
    嵌合させた筒状部材(8)とからなるボルトまたはナッ
    トの抜き取り防止カバー。
  2. 【請求項2】 前記固着部材(7)の下端部に小径部
    (7a)を形成し、前記筒状部材(8)の下端部の内周
    に前記小径部(7a)に嵌合する内向きの環状凸部(8
    a)を形成したことを特徴とする請求項1記載のボルト
    またはナットの抜き取り防止カバー。
  3. 【請求項3】 前記固着部材(7)の六角形凹所(2)
    の角部に凹所深さ方向に伸びる溝(5)を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載のボルトまたはナットの抜き
    取り防止カバー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104595339A (zh) * 2015-01-30 2015-05-06 国家电网公司 特高压工程地脚螺栓保护装置
CN105402237A (zh) * 2015-12-23 2016-03-16 浙江海力股份有限公司 六角形组合式滚花滚柱防卸防盗螺母
CN109714924A (zh) * 2019-02-21 2019-05-03 山西全安新技术开发有限公司 一种用于紧固防爆电气设备腔体的方法及装置
JP2021012846A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 住友電装株式会社 コネクタ

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