JP3105141B2 - ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法 - Google Patents

ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルカリ金属水酸化物触
媒の存在下、活性水素化合物にアルキレンオキサイドを
付加して製造するポリオキシアルキレンポリオールの製
造方法に関する。ポリオキシアルキレンポリオールは軟
質および硬質フォームやエラストマー、塗料、シーリン
グ材、床材、接着材等のウレタン樹脂の原料として用い
られる他、界面活性剤の原料として広く用いられてい
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオキシアルキレンポリオールは、通
常、活性水素化合物にアルカリ金属水酸化物触媒の存在
下、アルキレンオキサイドを付加して得られる。一般的
な製造法はアルカリ金属触媒として水酸化カリウムを用
い、開始剤の活性水素化合物を仕込んだ反応器にアルキ
レンオキサイドを連続的に装入しながら、反応温度60
〜150℃、反応圧力0.5〜9kg/cm2 Gの条件
で、所定の分子量が得られるまで反応させ、粗ポリオキ
シアルキレンポリオールを得る。次いで、粗ポリオキシ
アルキレンポリオール中のカリウムアルコラートを鉱
酸、有機酸等の酸で中和後、脱水、乾燥し、析出したカ
リウム塩等の濾過、あるいは、粗ポリオキシアルキレン
ポリオールの水洗、乾燥による後処理精製工程を経て製
造されている。
【0003】ポリオキシアルキレンポリオール製造の生
産性を高めるため、従来から種々の方法が検討されてき
た。重合反応速度を高めるため、反応時のアルキレンオ
キサイドの濃度や、反応温度を高めたり、触媒の量を増
やす方法が現在知られている。
【0004】しかし、このような方法によると、アルキ
レンオキサイド、例えばプロピレンオキサイドの副反応
の速度も増加させ、末端にアリル基またはプロペニル基
を持つモノオールが多く副生する。これらのモノオール
は生成したポリオキシアルキレンポリオールの官能基数
の低下を招き、ポリオキシアルキレンポリオールの性能
を低下させ、得られるポリウレタン樹脂やフォームの性
能を減じる。末端不飽和の副生モノオール量は、液体ク
ロマトグラフによりポリオキシアルキレンポリオールの
液体クロマトグラムをとり、ポリオールとモノオールの
面積比からモノオール含有量を求めて評価されるが、ポ
リオキシアルキレンポリオールに要求される性能上の理
由からモノオール含有量は15mol%以下が望まし
い。
【0005】また、ポリオキシアルキレンポリオール中
の副生モノオールを減じ、得られるポリウレタン樹脂の
高性能化を目的とした場合には、使用する触媒量や、反
応温度、反応時のアルキレンオキサイドの濃度を低下さ
せる方法が現在知られているが、このような方法による
と重合反応速度の大きな低下を招き、ポリオキシアルキ
レンポリオール製造の生産性を大幅に減じる。
【0006】このモノオールの副生量は、ポリオキシア
ルキレンポリオールの分子量の増大とともに増大するこ
とは良く知られている。活性水素化合物の1官能基に対
するアルキレンオキサイド付加量が28molより低い
比較的低分子量のポリオキシアルキレンポリオールの製
造において、水酸化カリウム触媒を用いた従来の製造方
法によりモノオールの含有量を15mol%以下にする
ことは容易である。しかし、従来の水酸化カリウム触媒
を用いた技術では活性水素化合物の1官能基に対するア
ルキレンオキサイド付加量が28mol以上である高分
子量ポリオキシアルキレンポリオールの製造をモノオー
ル含有量を15mol%以下に抑えて行うことは反応時
間等の理由から実質的に困難である。
【0007】そのため、モノオール副生量の少ない、反
応の高速化が可能な重合触媒の探索も従来より種々なさ
れてきている。このような触媒には例えば、特開昭56
−43322のアルカリ金属塩とクラウンエーテルおよ
びクリプタンドを使用する方法、USP3,393,2
43の水酸基当量150〜750の中間体に水酸化セシ
ウムを触媒としてプロピレンオキサイドを付加して水酸
基当量1500〜2500のポリオキシアルキレンポリ
オールを得る方法、特開平2−276821の複合金属
シアン化物を使用し副生モノオール量を大きく減じる方
法などが挙げられる。
【0008】水酸化セシウムをアルキレンオキサイド重
合触媒として使用することは前記USP3,393,2
43に示されるように公知であるが、水酸化セシウム触
媒に含まれるアルカリ金属元素の組成について検討し、
その各種元素の具体的な量と触媒性能との関係について
検討された例は無い。
【0009】これらのクラウンエーテルや相間移動触
媒、水酸化セシウム、複合金属シアン化物のような触媒
は、一般的なポリオキシアルキレンポリオール製造用触
媒である水酸化カリウムと比較して極めて高価であり、
工業的に使用する際に経済性が問題となる。また複合金
属シアン化物触媒は、生成した粗ポリオキシアルキレン
ポリオールからの触媒の除去が極めて難しい。ポリオキ
シアルキレンポリオール製造に要する時間が短時間であ
り、アルキレンオキサイド重合時のモノオール副生量の
少ない比較的安価な触媒が求められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、余分
な工程や不必要に長い反応時間を必要とせず、生産性に
優れ、アルキレンオキサイド重合工程での副生モノオー
ル量が少なく、かつ安価な重合触媒を使用したポリオキ
シアルキレンポリオールの製造方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
の結果、異種のアルカリ金属元素を特定の含有量範囲で
不純物として含む水酸化セシウムを触媒として使用する
ことにより目的を達成できることを見い出した。
【0012】即ち本発明の要旨は、アルカリ金属水酸化
物触媒の存在下、活性水素化合物にアルキレンオキサイ
ドを付加してポリオキシアルキレンポリオールを製造す
る方法において、アルカリ金属水酸化物触媒として全金
属成分に占めるセシウムの量が99.9重量%〜90重
量%であり、且つ、ナトリウム分が3重量%以下、カリ
ウム分が5重量%以下、ルビジウム分10重量%以下、
およびナトリウム分、カリウム分、ルビジウム分の総和
が0.1〜10重量%である水酸化セシウムを使用する
ことを特徴とするポリオキシアルキレンポリオールの製
造方法である。
【0013】さらに本発明の要旨は、前記した方法にお
いてその触媒の濃度が活性水素化合物1molに対して
0.05〜0.5molであり、反応温度60〜98℃
の条件下に、活性水素化合物の1官能基に対して100
〜28molのプロピレンオキサイドを付加し、更には
アルキレンオキサイドとしてプロピレンオキサイドを7
0重量%以上用いることを特徴とするポリオキシアルキ
レンポリオールの製造方法である。
【0014】活性水素化合物とは、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル等の2価アルコール類、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール
類、ソルビトール、蔗糖、メチルグルコシド等の糖類、
エチレンジアミン等の脂肪族アミン類、トルイレンジア
ミン、ジフェニルメタンジアミン等の芳香族アミン類、
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカ
ノールアミン類、ビスフェノールA、ノボラック等のフ
ェノール類、水等が挙げられる。さらにこれら活性水素
化合物に従来公知の方法でアルキレンオキサイドを付加
して得られる化合物も活性水素化合物として使用でき
る。
【0015】本発明におけるアルキレンオキサイドと
は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、スチレンオキサイド等が挙げられ、一
種または二種以上が用いられる。
【0016】ポリオキシアルキレンポリオールとは、活
性水素化合物にアルキレンオキサイドを付加して得られ
た官能基数2〜8のあらゆる分子量のものを指すが、本
発明の目的には活性水素化合物の1官能基数に対してア
ルキレンオキサイドを100〜28mol、好ましくは
97〜30mol付加することが望ましい。さらに本発
明の目的においてはアルキレンオキサイドとしてプロピ
レンオキサイドを70重量%以上使用することが好まし
い。。
【0017】水酸化セシウム触媒の存在下、活性水素化
合物にアルキレンオキサイドを付加する反応では、反応
温度60〜98℃、圧力0.5〜9kg/cm2 の条件
が好ましく用いられる。通常アルキレンオキサイドは反
応器に連続的に装入されるが、アルキレンオキサイド装
入終了後、温度を維持してアルキレンオキサイドを反応
させる操作が行われる。この操作を内圧反応と呼び、こ
の時間を内圧反応時間と称する。
【0018】ポリオキシアルキレンポリオールのモノオ
ール含有量は15mol%以下が望まい。このモノオー
ルはプロピレンオキサイドの副反応によって生じる末端
にアリルまたはプロペニル基を持つモノオールである。
このモノオールは主反応により生成するポリオキシアル
キレンポリオールより低分子量であり、分子量分布も広
いため、ポリオキシアルキレンポリオールの分子量分布
を大幅に広げ、かつ官能基数を低下させる。従って、総
不飽和度の高いポリオキシアルキレンポリオールを使用
したポリウレタン樹脂は、フォーム、エラストマーを問
わず、ヒステリシスロスの増大、硬度の低下、永久圧縮
歪みの増加等の好ましくない効果をもたらす。
【0019】副生モノオールは、主としてプロピレンオ
キサイドから生成し、他のアルキレンオキサイドでは少
量の副生量であることが知られており、本発明はプロピ
レンオキサイドを70重量%以上使用した場合に特に効
果的である。
【0020】水酸化セシウムは通常原料鉱石を硫酸セシ
ウムとし、水酸化バリウムとの副分解反応により得られ
るが、どのような製法によって得られたものでも使用す
ることができる。この水酸化セシウムには、リチウム、
ナトリウム、カリウム、ルビジウム、カルシウム、マグ
ネシウム、バリウム、ストロンチウム、アルミニウム、
鉄などの金属成分が含まれ、これらの合計を全金属成分
という。水酸化セシウムの全金属成分に占めるセシウム
の量は99.9〜90重量%が好適であり、好ましくは
99.8〜92重量%、さらに好ましくは99.7〜9
3重量%、最も好ましくは99.6〜95重量%であ
る。このセシウム含量が99.9重量%より高いもの
は、副生モノオール生成の抑止には効果が見られるが、
反応速度がむしろ低下することが予想され、さらに水酸
化セシウム精製に要するコスト増加のため触媒価格が極
めて高く本発明の目的には適さない。セシウム含量が9
0重量%より低い場合には、アルキレンオキサイド重合
触媒としての性能の低下、特にプロピレンオキシド重合
時の副生モノオール量の増加が著しく、本発明の目的を
達成できない。
【0021】ナトリウム分は3重量%以下が好適であ
り、好ましくは2重量%以下、さらに好ましくは1重量
%以下、最も好ましくは0.5重量%以下である。ナト
リウム分が3重量%を越えるとアルキレンオキサイド重
合触媒としての性能の低下、特にプロピレンオキシド重
合時の副生モノオール量の増加が著しく、本発明の目的
を達成できない。カリウム分は、5重量%以下が好適で
あり、好ましくは4重量%以下、さらに好ましくは3重
量%以下、最も好ましくは2重量%以下である。カリウ
ム分が5重量%を越えるとやはりアルキレンオキサイド
重合触媒としての性能の低下、特にプロピレンオキシド
重合時の副生モノオール量の増加が著しいものとなり、
本発明の目的を達成できない。ルビジウム分は10重量
%以下が好適であり、好ましくは9重量%以下、さらに
好ましくは8重量%以下、最も好ましくは7重量%以下
である。ルビジウム分が10重量%を越えるとアルキレ
ンオキサイド重合触媒としての性能の低下、特にプロピ
レンオキサイド重合時の副生モノオール量の増加が認め
られ、本発明の目的を達成できない。
【0022】ナトリウム分、カリウム分、ルビジウム分
の総和は0.1〜10重量%が好適であり、好ましくは
0.2〜8重量%、さらに好ましくは0.3〜7重量
%、最も好ましくは0.4〜5重量%である。ナトリウ
ム分、カリウム分、ルビジウム分の和が0.1重量%よ
り低いものは、副生モノオール生成の抑止には効果が見
られるが、反応速度がむしろ低下することが予想され、
さらに触媒価格が高く本発明の目的には適さない。ナト
リウム分、カリウム分、ルビジウム分の和が10重量%
より高い場合には、反応速度は増大する傾向が見られる
が、アルキレンオキサイド重合触媒としての性能の低
下、特にプロピレンオキサイド重合時の副生モノオール
量の増加が著しく、本発明の目的を達成できない。
【0023】アルカリ金属水酸化物触媒は活性水素化合
物1molに対して0.05〜0.5molの範囲で用
いることが望ましいが、さらに好ましくは0.1〜0.
3molである。アルカリ金属水酸化物触媒が活性水素
化合物1molに対して0.05mol未満では、アル
キレンオキサイド重合速度の低下を招き、0.5mol
を越える場合にはポリオキシアルキレンポリオール中の
副生モノオール含有量が15mol%を越える結果とな
り、本発明の目的を達成できない。
【0024】また、触媒性能には、ナトリウム分、カリ
ウム分、ルビジウム分が重要である。他に検出されるカ
ルシウム、マグネシウム、バリウム、ストロンチウム、
アルミニウム、鉄の量は重合触媒の性能に大きな影響は
及ぼさないが、通常、痕跡量〜0.1重量%が水酸化セ
シウムに含まれている。
【0025】これら金属分の分析は、イオンクロマトグ
ラフ法、原子吸光分析、IPC法等の従来公知の方法で
なされる。
【0026】水酸化セシウム中のナトリウム分、カリウ
ム分、ルビジウム分は、故意に混入されたものであって
も、ポリオキシアルキレンポリオール製造工程で混入し
たもの、水酸化セシウムの原料鉱石に含まれていたも
の、および水酸化セシウム製造工程で混入したもの、水
酸化セシウム製造工程で除去できなかったものであって
も本発明の趣旨に反するものではない。
【0027】水酸化セシウムは、使用に当たり乾燥され
た状態で使用しても、水溶液の形態で使用してもよくそ
の形態を問わない。
【0028】反応終了後、反応液に水と塩酸、燐酸等の
鉱酸または酢酸などの有機酸を加え、脱水乾燥し、析出
した触媒の塩を濾過により除去する方法、反応液を吸着
剤に接触させる吸着除去法、または水もしくは水および
有機溶媒を用いて反応液から触媒を抽出する水洗除去
法、イオン交換樹脂を用いるイオン交換法により触媒を
除去して、ポリオキシアルキレンポリオールを得る。
【0029】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明の態様
を明らかにする。反応速度の比較には、アルキレンオキ
サイドを一定時間反応させた後のアルキレンオキサイド
残存量の値を用いた。また、ポリオキシアルキレンオキ
サイドの分析はJIS K−1577に準拠して行っ
た。水酸化セシウムは、ケメタル社の製品(セシウム純
度99.9〜82重量%)を50%水溶液の形態で使用
した。使用した水酸化セシウム触媒A〜Dの金属分組成
を表1に示した。また比較例に使用した水酸化カリウム
(日本曹達社製)の組成は、KOH分96.0重量%、
残部は炭酸カリウムおよび水であった。この水酸化カリ
ウム触媒を触媒Eで表す。
【0030】実施例1、2 重合1:グリセリンを活性水素化合物(開始剤)として
用い、触媒Aを表2に示した触媒比率になるように加
え、105℃で6時間減圧脱水した(水分が0.1wt
%以下)。窒素パージ後、最大圧力4kg/cm2 でプ
ロピレンオキサイドを装入し、95℃で反応を行った。
プロピレンオキサイドの装入終了後、内圧反応を2時間
行った。目標分子量600、目標水酸基価280mgK
OH/g。残存プロピレンオキサイド量は痕跡量であっ
た。重合2:重合1で得られた反応混合物を128g仕
込み、反応温度95℃、最大圧力4kg/cm2 でプロ
ピレンオキサイドを975gさらに装入し、装入終了
後、3時間反応を行った。反応終了後、残存プロピレン
オキサイドの量を測定し、反応速度の指標とした。ま
た、得られた触媒を含む粗ポリオキシアルキレンポリオ
ールの精製は、水と燐酸を加え、乾燥後析出した触媒の
燐酸塩を濾過により除去して行った。実施例2も実施例
1と同様の操作、条件にて行った。仕込比および仕込量
は表2に示すとおりである。重合1の終了後の残存プロ
ピレンオキサイド量は痕跡量であった。実施例1、2に
ともに、重合2の終了後の残存プロピレンオキサイドの
量は比較例3と比べて少なく、残存プロピレンオキサイ
ド量が少なく反応が充分に高速であることがわかる。ま
た、モノオール含有量も低い。
【0031】比較例1、2、3 比較例1、2も実施例1と同様の操作、条件にて行っ
た。仕込比および仕込量は表2に示すとおりである。重
合1の終了後の残存プロピレンオキサイド量はいずれも
痕跡量であった。比較例1、2では残存プロピレンオキ
サイド量が少なく反応は高速であるが、モノオール含量
の顕著な増加が認められる。比較例3も実施例1と同様
の操作、条件にて行った。仕込比および仕込量は表2に
示すとおりである。重合1の終了後の残存プロピレンオ
キサイド量は痕跡量であった。比較例3では残存プロピ
レンオキサイド量が極めて高く反応は低速であり、モノ
オール含有量も高い。
【0032】
【表1】 trace:痕跡量を検出(通常10ppm以下)、NA:未測定
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明は、余分な工程や不必要に長い反
応時間を必要とせず、生産性に優れている。本発明によ
れば活性水素化合物の1官能基あたりのアルキレンオキ
サイド100〜28molを付加するアルキレンオキサ
イド重合工程で、副生モノオール量が15mol%以下
であるポリオキシアルキレンポリオールが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊豆川 作 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−278289(JP,A) 特開 平7−330843(JP,A) 特開 平6−179748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 65/00 - 65/48 WPI/L

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属水酸化物触媒の存在下、活
    性水素化合物にアルキレンオキサイドを付加してポリオ
    キシアルキレンポリオールを製造する方法において、ア
    ルカリ金属水酸化物触媒として全金属成分に占めるセシ
    ウムの量が99.9重量%〜90重量%であり、且つ、
    ナトリウム分が3重量%以下、カリウム分が5重量%以
    下、ルビジウム分10重量%以下、およびナトリウム
    分、カリウム分、ルビジウム分の総和が0.1〜10重
    量%である水酸化セシウムを使用することを特徴とする
    ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属水酸化物触媒の濃度が活性
    水素化合物1molに対して0.05mol〜0.5m
    ol、反応温度60〜98℃の条件下で、活性水素化合
    物の1官能基に対して100〜28molのアルキレン
    オキサイドを付加することを特徴とする請求項1記載の
    ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法。
  3. 【請求項3】 アルキレンオキサイドとしてプロピレン
    オキサイドを70重量%以上用いることを特徴とする
    求項1乃至2記載のポリオキシアルキレンポリオールの
    製造方法。
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