JPH10204171A - ポリエーテルポリオールおよびその製造法 - Google Patents
ポリエーテルポリオールおよびその製造法Info
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- JPH10204171A JPH10204171A JP945097A JP945097A JPH10204171A JP H10204171 A JPH10204171 A JP H10204171A JP 945097 A JP945097 A JP 945097A JP 945097 A JP945097 A JP 945097A JP H10204171 A JPH10204171 A JP H10204171A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】エチレンオキシド付加重合時の反応時間の短縮
により生産性に優れており、かつ得られたポリエーテル
ポリオールの遠心分離法での沈殿物がなく、末端1級水
酸基化率の向上したポリオキシアルキレンポリオールの
提供。 【解決手段】活性水素化合物または活性水素化合物への
プロピレンオキシド付加ポリオールにエチレンオキサイ
ドを付加重合する際に、不純物としてのルビジウム含有
量が10ppmから4000ppm、炭酸セシウム含有
量が0.1重量%から3重量%である水酸化セシウムを
用いる。
により生産性に優れており、かつ得られたポリエーテル
ポリオールの遠心分離法での沈殿物がなく、末端1級水
酸基化率の向上したポリオキシアルキレンポリオールの
提供。 【解決手段】活性水素化合物または活性水素化合物への
プロピレンオキシド付加ポリオールにエチレンオキサイ
ドを付加重合する際に、不純物としてのルビジウム含有
量が10ppmから4000ppm、炭酸セシウム含有
量が0.1重量%から3重量%である水酸化セシウムを
用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエーテルポリオ
ールおよびその製造法に関する。詳しくは本発明は活性
水素化合物または活性水素化合物へのプロピレンオキシ
ド付加ポリオ−ルへのエチレンオキシド付加重合時に所
定の純度の水酸化セシウム触媒を用いるポリエーテルポ
リオールの製造法およびこの製造法で得られたポリエー
テルポリオールに関する。ポリエーテルポリオールは軟
質および硬質ポリウレタンフォームやエラストマー、塗
料、シーリング材、床材、接着剤等のポリウレタン樹脂
の原料として用いられる他、界面活性剤の原料として広
く用いられる。
ールおよびその製造法に関する。詳しくは本発明は活性
水素化合物または活性水素化合物へのプロピレンオキシ
ド付加ポリオ−ルへのエチレンオキシド付加重合時に所
定の純度の水酸化セシウム触媒を用いるポリエーテルポ
リオールの製造法およびこの製造法で得られたポリエー
テルポリオールに関する。ポリエーテルポリオールは軟
質および硬質ポリウレタンフォームやエラストマー、塗
料、シーリング材、床材、接着剤等のポリウレタン樹脂
の原料として用いられる他、界面活性剤の原料として広
く用いられる。
【0002】
【従来の技術】ポリエーテルポリオールは、通常、アル
カリ金属水酸化物触媒の存在下、活性水素化合物にアル
キレンオキサイドを付加して得られる。一般には、アル
カリ金属水酸化物触媒として水酸化カリウムを用い、重
合開始剤の活性水素化合物を仕込んだ反応機にプロピレ
ンオキシドやエチレンオキシドに代表されるアルキレン
オキサイドを連続的に装入しながら、反応温度80〜1
50℃、反応圧力0.5〜5kg/cm2 (49〜49
0kPa)の条件で、所定の分子量が得られるまで反応
させ、粗ポリエーテルポリオールを得る。次いで、粗ポ
リエーテルポオール中のカリウムアルコラートを鉱酸、
有機酸等の酸の水溶液で中和後、脱水、乾燥し、析出し
たカリウム塩等の濾過、あるいは、粗ポリエーテルポリ
オールの水洗、乾燥による後処理精製工程を経て製造さ
れている。
カリ金属水酸化物触媒の存在下、活性水素化合物にアル
キレンオキサイドを付加して得られる。一般には、アル
カリ金属水酸化物触媒として水酸化カリウムを用い、重
合開始剤の活性水素化合物を仕込んだ反応機にプロピレ
ンオキシドやエチレンオキシドに代表されるアルキレン
オキサイドを連続的に装入しながら、反応温度80〜1
50℃、反応圧力0.5〜5kg/cm2 (49〜49
0kPa)の条件で、所定の分子量が得られるまで反応
させ、粗ポリエーテルポリオールを得る。次いで、粗ポ
リエーテルポオール中のカリウムアルコラートを鉱酸、
有機酸等の酸の水溶液で中和後、脱水、乾燥し、析出し
たカリウム塩等の濾過、あるいは、粗ポリエーテルポリ
オールの水洗、乾燥による後処理精製工程を経て製造さ
れている。
【0003】ポリエーテルポリオールの用途に応じて、
プロピレンオキシド以外にエチレンオキシドの付加重合
によりブロック型、ランダム型、バランス型等の種々の
ポリエーテルポリオールが使用されている。特に、軟質
高弾性フォーム用途ではエチレンオキシドによるポリエ
ーテルポリオールの末端キャップにより1級水酸基化率
が高く反応性に優れたポリエーテルポリオールが求めら
れている。しかしながら、通常の水酸化カリウム触媒で
は1級水酸基化率の向上に限界がある。
プロピレンオキシド以外にエチレンオキシドの付加重合
によりブロック型、ランダム型、バランス型等の種々の
ポリエーテルポリオールが使用されている。特に、軟質
高弾性フォーム用途ではエチレンオキシドによるポリエ
ーテルポリオールの末端キャップにより1級水酸基化率
が高く反応性に優れたポリエーテルポリオールが求めら
れている。しかしながら、通常の水酸化カリウム触媒で
は1級水酸基化率の向上に限界がある。
【0004】一方、エチレンオキシド付加反応は一般に
プロピレンオキシド付加反応より高速であることが知ら
れている。しかしながら、エチレンオキシド付加反応量
が多くなるにつれ反応時間が遅延するため、経済性の面
からも高速で反応する触媒が望ましい。
プロピレンオキシド付加反応より高速であることが知ら
れている。しかしながら、エチレンオキシド付加反応量
が多くなるにつれ反応時間が遅延するため、経済性の面
からも高速で反応する触媒が望ましい。
【0005】水酸化セシウム触媒を用いたエチレンオキ
シド付加重合により分子量分布が狭く総不飽和度の低い
非イオン性界面活性剤が得られることはEP26892
2公報に記載されている。また、通常の水酸化カリウム
触媒でのエチレンオキシド付加重合時の副反応が抑制さ
れる特徴があることが記載されている。本発明者らの検
討した範囲ではこのような水酸化カリウム触媒によるエ
チレンオキシド付加時の副反応は見いだせなかった。該
公報の実施例では、特殊なアミン化合物を開始剤にして
当業者の常識よりもはるかに高温度で付加重合している
ためであると考えられる。
シド付加重合により分子量分布が狭く総不飽和度の低い
非イオン性界面活性剤が得られることはEP26892
2公報に記載されている。また、通常の水酸化カリウム
触媒でのエチレンオキシド付加重合時の副反応が抑制さ
れる特徴があることが記載されている。本発明者らの検
討した範囲ではこのような水酸化カリウム触媒によるエ
チレンオキシド付加時の副反応は見いだせなかった。該
公報の実施例では、特殊なアミン化合物を開始剤にして
当業者の常識よりもはるかに高温度で付加重合している
ためであると考えられる。
【0006】一方、水酸化セシウム触媒は高価であり、
特定量の不純物を含む廉価触媒による製造方法が検討さ
れている。プロピレンオキシド付加重合時のモノオール
生成抑制について特開平8−134202、同8−15
7590公報に記載されている。これらの公報では活性
水素化合物のプロピレンオキシド単独またはアルキレン
オキサイド含有プロピレンオキサイドを付加重合した時
のモノオール低減が可能な触媒純度を開示している。し
かしながら、エチレンオキシド付加重合時の水酸化セシ
ウム触媒の効果については明記されていない。
特定量の不純物を含む廉価触媒による製造方法が検討さ
れている。プロピレンオキシド付加重合時のモノオール
生成抑制について特開平8−134202、同8−15
7590公報に記載されている。これらの公報では活性
水素化合物のプロピレンオキシド単独またはアルキレン
オキサイド含有プロピレンオキサイドを付加重合した時
のモノオール低減が可能な触媒純度を開示している。し
かしながら、エチレンオキシド付加重合時の水酸化セシ
ウム触媒の効果については明記されていない。
【0007】従って、工業的に使用する場合の経済性、
また、エチレンオキシド付加反応時の生産性、および、
得られたポリエーテルポリオール末端の1級水酸基化率
などの品質面で優れた重合触媒が望まれている。
また、エチレンオキシド付加反応時の生産性、および、
得られたポリエーテルポリオール末端の1級水酸基化率
などの品質面で優れた重合触媒が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、活性
水素化合物または活性水素化合物へのプロピレンオキシ
ド付加ポリオールにエチレンオキシドを付加重合する
際、生産性および経済性に優れ、また、ポリエチレング
リコール等の副生物による品質低下がないポリエーテル
ポリオールならびにその製造法を提供することにある。
水素化合物または活性水素化合物へのプロピレンオキシ
ド付加ポリオールにエチレンオキシドを付加重合する
際、生産性および経済性に優れ、また、ポリエチレング
リコール等の副生物による品質低下がないポリエーテル
ポリオールならびにその製造法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、活性水素化合物ま
たは活性水素化合物へのプロピレンオキサイド付加ポリ
オールにエチレンオキシドを付加重合する際、不純物と
してのルビジウム含有量が10ppmから4000pp
m、炭酸セシウム含有量が0.1重量%から3重量%で
ある水酸化セシウム触媒を用いることにより上記課題を
達成できることを見い出した。
を解決するために鋭意検討した結果、活性水素化合物ま
たは活性水素化合物へのプロピレンオキサイド付加ポリ
オールにエチレンオキシドを付加重合する際、不純物と
してのルビジウム含有量が10ppmから4000pp
m、炭酸セシウム含有量が0.1重量%から3重量%で
ある水酸化セシウム触媒を用いることにより上記課題を
達成できることを見い出した。
【0010】ルビジウムならびに炭酸セシウム含有量が
上記範囲内である水酸化セシウム触媒を用いることによ
り、エチレンオキシド付加重合時の生産性が向上するこ
と、また、得られたポリエーテルポリオール中にエチレ
ンオキシドが単独重合したポリエチレングリコール成分
による遠心分離法での沈殿成分生成が認められないこ
と、また、ポリエーテルポリオール中の末端1級水酸基
化率が増加することを本発明者らは見出した。
上記範囲内である水酸化セシウム触媒を用いることによ
り、エチレンオキシド付加重合時の生産性が向上するこ
と、また、得られたポリエーテルポリオール中にエチレ
ンオキシドが単独重合したポリエチレングリコール成分
による遠心分離法での沈殿成分生成が認められないこ
と、また、ポリエーテルポリオール中の末端1級水酸基
化率が増加することを本発明者らは見出した。
【0011】即ち本発明の要旨は、活性水素化合物また
は活性水素化合物へのプロピレンオキサイド付加ポリオ
ールにエチレンオキシドを付加重合する際、不純物とし
てのルビジウム含有量が10ppmから4000pp
m、炭酸セシウム含有量が0.1重量%から3重量%で
ある水酸化セシウム触媒を用いることを特徴とするポリ
エーテルポリオールの製造法であり、更には、この製造
法で得られかつ遠心分離法による沈殿物が2.5重量%
未満であるポリエーテルポリオールである。
は活性水素化合物へのプロピレンオキサイド付加ポリオ
ールにエチレンオキシドを付加重合する際、不純物とし
てのルビジウム含有量が10ppmから4000pp
m、炭酸セシウム含有量が0.1重量%から3重量%で
ある水酸化セシウム触媒を用いることを特徴とするポリ
エーテルポリオールの製造法であり、更には、この製造
法で得られかつ遠心分離法による沈殿物が2.5重量%
未満であるポリエーテルポリオールである。
【0012】
【発明の実施の形態】活性水素化合物または活性水素化
合物へのプロピレンオキシド付加重合によって得られる
ポリエーテルポリオールへのエチレンオキシド付加重合
時の触媒として、不純物としてのルビジウム含有量が1
0ppmから4000ppm、炭酸セシウム含有量が
0.1重量%から3重量%の水酸化セシウムが使用でき
る。水酸化セシウム中のルビジウム含有量が10ppm
未満のものは精製が必要なため触媒が高価であり、ま
た、エチレンオキシド付加重合時間が長い欠点を有す
る。また、ルビジウム含有量が4000ppmを越える
ばあいにも、エチレンオキシド付加重合時間が長くなり
好ましくない。さらに、水酸化セシウム触媒中の炭酸セ
シウム含有量が3重量%を越える場合には、エチレンオ
キシドの単独重合によりポリエチレングリコールが生成
するためポリエーテルポリオールとの相分離により白濁
する。この場合には、ポリエーテルポリオールの粘度が
高くなり、作業性が悪化するとともに、軟質高弾性フォ
ーム用途等ではポリエーテルポリオールの末端1級水酸
化率の低下や発泡剤としての水との相溶性向上により成
形性が悪化する。特に、フリー発泡時のセトリング現象
が顕著になり、成形性が問題となる。
合物へのプロピレンオキシド付加重合によって得られる
ポリエーテルポリオールへのエチレンオキシド付加重合
時の触媒として、不純物としてのルビジウム含有量が1
0ppmから4000ppm、炭酸セシウム含有量が
0.1重量%から3重量%の水酸化セシウムが使用でき
る。水酸化セシウム中のルビジウム含有量が10ppm
未満のものは精製が必要なため触媒が高価であり、ま
た、エチレンオキシド付加重合時間が長い欠点を有す
る。また、ルビジウム含有量が4000ppmを越える
ばあいにも、エチレンオキシド付加重合時間が長くなり
好ましくない。さらに、水酸化セシウム触媒中の炭酸セ
シウム含有量が3重量%を越える場合には、エチレンオ
キシドの単独重合によりポリエチレングリコールが生成
するためポリエーテルポリオールとの相分離により白濁
する。この場合には、ポリエーテルポリオールの粘度が
高くなり、作業性が悪化するとともに、軟質高弾性フォ
ーム用途等ではポリエーテルポリオールの末端1級水酸
化率の低下や発泡剤としての水との相溶性向上により成
形性が悪化する。特に、フリー発泡時のセトリング現象
が顕著になり、成形性が問題となる。
【0013】活性水素化合物とは、少なくとも1個の活
性水素を有するものであり、例えばメタノール、ブタノ
ール、アリルアルコール等の1価アルコール類、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール等の2価アルコール類、グリセリン、アルカノ
ールアミン類、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール等の多価アルコール類、ソルビトール、蔗糖、
メチルグルコシド等の糖類、エチレンジアミン等の脂肪
酸アミン類、トルイレンジアミン、ジフェニルメタンジ
アミン等の芳香族アミン類、トリエタノールアミン、ジ
エタノールアミン等のアルカノールアミン類、ノニルフ
ェノール、ビスフェノールA、ノボラック等のフェノー
ル類、水等が挙げられる。
性水素を有するものであり、例えばメタノール、ブタノ
ール、アリルアルコール等の1価アルコール類、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール等の2価アルコール類、グリセリン、アルカノ
ールアミン類、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール等の多価アルコール類、ソルビトール、蔗糖、
メチルグルコシド等の糖類、エチレンジアミン等の脂肪
酸アミン類、トルイレンジアミン、ジフェニルメタンジ
アミン等の芳香族アミン類、トリエタノールアミン、ジ
エタノールアミン等のアルカノールアミン類、ノニルフ
ェノール、ビスフェノールA、ノボラック等のフェノー
ル類、水等が挙げられる。
【0014】活性水素化合物へのプロピレンオキシド付
加ポリオールとは、上記活性水素化合物に水酸化カリウ
ムまたは水酸化セシウム触媒の存在下プロピレンオキシ
ドを付加重合して得られたポリオールである。分子量は
特に限定されないが、水酸基当たりのプロピレンオキシ
ド付加モル数が0.1モル〜80モルのものが好ましく
使用できる。この時のプロピレンオキシド付加条件は従
来公知の条件を用いることができる。また、これらの条
件で製造された粗ポリエーテルポリオールは鉱酸、有機
酸等の酸の水溶液で中和後、脱水、乾燥し、析出した塩
等の濾過、あるいは、粗ポリエーテルポリオールの水
洗、乾燥、あるいは、吸着剤除去法、イオン交換法、炭
酸ガスでの中和処理法等の従来公知の方法により後処理
精製工程を経たものが使用できる。こうして得られたポ
リエーテルポリオールに不純物としてのルビジウム含有
量が10ppmから4000ppm、炭酸セシウム含有
量が0.1重量%から3重量%以下の水酸化セシウムを
添加し、エチレンオキシド付加重合を行う。
加ポリオールとは、上記活性水素化合物に水酸化カリウ
ムまたは水酸化セシウム触媒の存在下プロピレンオキシ
ドを付加重合して得られたポリオールである。分子量は
特に限定されないが、水酸基当たりのプロピレンオキシ
ド付加モル数が0.1モル〜80モルのものが好ましく
使用できる。この時のプロピレンオキシド付加条件は従
来公知の条件を用いることができる。また、これらの条
件で製造された粗ポリエーテルポリオールは鉱酸、有機
酸等の酸の水溶液で中和後、脱水、乾燥し、析出した塩
等の濾過、あるいは、粗ポリエーテルポリオールの水
洗、乾燥、あるいは、吸着剤除去法、イオン交換法、炭
酸ガスでの中和処理法等の従来公知の方法により後処理
精製工程を経たものが使用できる。こうして得られたポ
リエーテルポリオールに不純物としてのルビジウム含有
量が10ppmから4000ppm、炭酸セシウム含有
量が0.1重量%から3重量%以下の水酸化セシウムを
添加し、エチレンオキシド付加重合を行う。
【0015】活性水素化合物または活性水素化合物への
プロピレンオキシド付加ポリオールへの本発明の範囲の
不純物を含有した水酸化セシウム触媒の添加量は、特
に、限定されないが、活性水素化合物1モルに対して
0.001モル〜1.0モルの範囲で使用される。
プロピレンオキシド付加ポリオールへの本発明の範囲の
不純物を含有した水酸化セシウム触媒の添加量は、特
に、限定されないが、活性水素化合物1モルに対して
0.001モル〜1.0モルの範囲で使用される。
【0016】活性水素化合物または活性水素化合物へプ
ロピレンオキシドを付加した粗ポリエーテルポリオール
の後処理精製品に本発明の範囲の不純物を含有した水酸
化セシウム触媒を添加する方法としては、水溶液での添
加、固形物のままの添加、あるいは水和塩の形態での添
加等特に限定されない。また、エチレンオキシド付加重
合時のポリエチレングリコール生成を抑制するため、特
に、水酸化セシウム水溶液の形態で使用した場合にはポ
リエーテルポリオールを脱水してからエチレンオキシド
付加重合するのが好ましい。一方、活性水素化合物への
プロピレンオキシド付加重合時に不純物としてのルビジ
ウム含有量が10ppmから4000ppm、炭酸セシ
ウム含有量が0.1重量%から3重量%の水酸化セシウ
ムを用いた場合には、後処理精製ならびに触媒再添加工
程を経ずに、エチレンオキシド付加重合を行うことがで
き、余分な工程を経る必要性がない。
ロピレンオキシドを付加した粗ポリエーテルポリオール
の後処理精製品に本発明の範囲の不純物を含有した水酸
化セシウム触媒を添加する方法としては、水溶液での添
加、固形物のままの添加、あるいは水和塩の形態での添
加等特に限定されない。また、エチレンオキシド付加重
合時のポリエチレングリコール生成を抑制するため、特
に、水酸化セシウム水溶液の形態で使用した場合にはポ
リエーテルポリオールを脱水してからエチレンオキシド
付加重合するのが好ましい。一方、活性水素化合物への
プロピレンオキシド付加重合時に不純物としてのルビジ
ウム含有量が10ppmから4000ppm、炭酸セシ
ウム含有量が0.1重量%から3重量%の水酸化セシウ
ムを用いた場合には、後処理精製ならびに触媒再添加工
程を経ずに、エチレンオキシド付加重合を行うことがで
き、余分な工程を経る必要性がない。
【0017】活性水素化合物へのエチレンオキシド付加
重合量は特に限定されないが、活性水素化合物の水酸基
1モルに対して0.1モル〜80モルのものが好ましく
使用できる。この時のエチレンオキシド付加重合条件は
従来公知の条件が用いられる。例えば、反応温度50〜
180℃、反応最大圧力8kgf/cm2 (885 kP
a)の条件が挙げられる。
重合量は特に限定されないが、活性水素化合物の水酸基
1モルに対して0.1モル〜80モルのものが好ましく
使用できる。この時のエチレンオキシド付加重合条件は
従来公知の条件が用いられる。例えば、反応温度50〜
180℃、反応最大圧力8kgf/cm2 (885 kP
a)の条件が挙げられる。
【0018】活性水素化合物へプロピレンオキシドを付
加重合して得られるポリエーテルポリオールへのエチレ
ンオキシド付加重合量は特に限定されないが、プロピレ
ンオキシド付加ポリエーテルポリオールに対して0.5
重量%〜80重量%、好ましくは3重量%〜50重量
%、更に好ましくは5重量%〜30重量%である。この
時のエチレンオキシド付加重合条件は従来公知の条件が
用いられる。例えば、反応温度50〜180℃、反応最
大圧力8kgf/cm2 (885kPa)の条件が挙げ
られる。
加重合して得られるポリエーテルポリオールへのエチレ
ンオキシド付加重合量は特に限定されないが、プロピレ
ンオキシド付加ポリエーテルポリオールに対して0.5
重量%〜80重量%、好ましくは3重量%〜50重量
%、更に好ましくは5重量%〜30重量%である。この
時のエチレンオキシド付加重合条件は従来公知の条件が
用いられる。例えば、反応温度50〜180℃、反応最
大圧力8kgf/cm2 (885kPa)の条件が挙げ
られる。
【0019】これらの条件で製造された粗ポリエーテル
ポリオールは鉱酸、有機酸等の酸の水溶液で中和後、脱
水、乾燥し、析出した塩等の濾過、あるいは、粗ポリエ
ーテルポリオールの水洗、乾燥、あるいは、吸着剤除去
法、イオン交換法、炭酸ガスでの中和処理法等の従来公
知の方法により後処理精製工程を経たものが使用でき
る。
ポリオールは鉱酸、有機酸等の酸の水溶液で中和後、脱
水、乾燥し、析出した塩等の濾過、あるいは、粗ポリエ
ーテルポリオールの水洗、乾燥、あるいは、吸着剤除去
法、イオン交換法、炭酸ガスでの中和処理法等の従来公
知の方法により後処理精製工程を経たものが使用でき
る。
【0020】水酸化セシウム触媒中のルビジウム含有量
の分析は、イオンクロマトグラフ法、原子吸光分析、I
PC法等の従来公知の方法でなされる。また、炭酸セシ
ウム含有量の分析は、電位差滴定法等の方法でなされ
る。
の分析は、イオンクロマトグラフ法、原子吸光分析、I
PC法等の従来公知の方法でなされる。また、炭酸セシ
ウム含有量の分析は、電位差滴定法等の方法でなされ
る。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明の態様
を明らかにする。水酸化セシウムとして高純度グレード
(ルビジウム含有量3ppm、炭酸セシウム含有量1.
1重量%)を使用し、これに純度99.99重量%の水
酸化ルビジウムならびに炭酸セシウムを添加してエチレ
ンオキシド付加重合時の触媒を調製した。
を明らかにする。水酸化セシウムとして高純度グレード
(ルビジウム含有量3ppm、炭酸セシウム含有量1.
1重量%)を使用し、これに純度99.99重量%の水
酸化ルビジウムならびに炭酸セシウムを添加してエチレ
ンオキシド付加重合時の触媒を調製した。
【0022】ポリエーテルポリオールA グリセリン1モルに対して0.3モルの水酸化カリウム
(50%水溶液)を加え、105℃で3時間減圧脱水し
た。この触媒液を温度計、圧力計ならびに攪拌機が装着
してあるオートクレーブに仕込み、窒素置換後、最大圧
力4kg/cm 2 (490kPa)、反応温度105℃
でプロピレンオキサイドを装入し重合反応を行った。得
られた粗ポリエーテルポリオールに水、リン酸を加え中
和後、吸着剤ケイ酸マグネシウムの存在下脱水乾燥を行
い、水酸基価33mgKOH/gのポリエーテルポリオ
ール(ポリエーテルポリオールA)が得られた。
(50%水溶液)を加え、105℃で3時間減圧脱水し
た。この触媒液を温度計、圧力計ならびに攪拌機が装着
してあるオートクレーブに仕込み、窒素置換後、最大圧
力4kg/cm 2 (490kPa)、反応温度105℃
でプロピレンオキサイドを装入し重合反応を行った。得
られた粗ポリエーテルポリオールに水、リン酸を加え中
和後、吸着剤ケイ酸マグネシウムの存在下脱水乾燥を行
い、水酸基価33mgKOH/gのポリエーテルポリオ
ール(ポリエーテルポリオールA)が得られた。
【0023】粗ポリエーテルポリオールB グリセリン1モルに対して0.3モルの水酸化セシウム
(50%水溶液、ルビジウム含有量2100ppm、炭
酸セシウム含有量1.5重量%調製品)を加え、105
℃で3時間減圧脱水した。この触媒液を温度計、圧力計
ならびに攪拌機が装着してあるオートクレーブに仕込
み、窒素置換後、最大圧力4kg/cm2(490kP
a)、反応温度100℃でプロピレンオキサイドを装入
し重合反応を行い、粗ポリエーテルポリオールBが得ら
れた(水酸基価28mgKOH/g)。
(50%水溶液、ルビジウム含有量2100ppm、炭
酸セシウム含有量1.5重量%調製品)を加え、105
℃で3時間減圧脱水した。この触媒液を温度計、圧力計
ならびに攪拌機が装着してあるオートクレーブに仕込
み、窒素置換後、最大圧力4kg/cm2(490kP
a)、反応温度100℃でプロピレンオキサイドを装入
し重合反応を行い、粗ポリエーテルポリオールBが得ら
れた(水酸基価28mgKOH/g)。
【0024】表1記載の開始剤に所定量のルビジウムな
らびに炭酸セシウムを含有する触媒を調製して得た水酸
化セシウムを用いてエチレンオキシド付加重合を行っ
た。ポリエーテルポリオール単位重量当たり、20wt
%量のエチレンオキシドをその分子末端に反応させた。
残りの重量は重合開始剤としての活性水素化合物ならび
にプロピレンオキシドの占める割合である。
らびに炭酸セシウムを含有する触媒を調製して得た水酸
化セシウムを用いてエチレンオキシド付加重合を行っ
た。ポリエーテルポリオール単位重量当たり、20wt
%量のエチレンオキシドをその分子末端に反応させた。
残りの重量は重合開始剤としての活性水素化合物ならび
にプロピレンオキシドの占める割合である。
【0025】エチレンオキシド付加反応後の粗ポリエー
テルポリオールは、水およびアルカリ金属分に対して
1.05モルの燐酸を加えて90℃で2時間中和反応を
行った。吸着剤AD−700NS(富田製薬(株)製)
を3000ppm加え、経時的に真空度を上げながら最
終的に105℃、10mmHgabs.で減圧乾燥した(水
分含有量0.05重量%以下)。生成したアルカリ金属
燐酸塩結晶と吸着剤を濾過により除去した。この精製後
のポリエーテルポリオール180gをローターRPR1
2−2−681が装着された日立自動冷却遠心機20P
R−52を用いて、常温、1万2千rpmで2時間遠心
沈降させた。上ずみのポリエーテルポリオ−ルを分離し
た後の沈殿物重量を重量%で求めた。また、1H−nm
r(JEOL FT−90型)を用いてポリエーテルポ
リオールの末端水酸基化率を算出した。
テルポリオールは、水およびアルカリ金属分に対して
1.05モルの燐酸を加えて90℃で2時間中和反応を
行った。吸着剤AD−700NS(富田製薬(株)製)
を3000ppm加え、経時的に真空度を上げながら最
終的に105℃、10mmHgabs.で減圧乾燥した(水
分含有量0.05重量%以下)。生成したアルカリ金属
燐酸塩結晶と吸着剤を濾過により除去した。この精製後
のポリエーテルポリオール180gをローターRPR1
2−2−681が装着された日立自動冷却遠心機20P
R−52を用いて、常温、1万2千rpmで2時間遠心
沈降させた。上ずみのポリエーテルポリオ−ルを分離し
た後の沈殿物重量を重量%で求めた。また、1H−nm
r(JEOL FT−90型)を用いてポリエーテルポ
リオールの末端水酸基化率を算出した。
【0026】実施例1 表1記載のように不純物含有量を調製して得た水酸化セ
シウム50%水溶液をグリセリン1モルに対して0.3
モル相当量にポリエーテルポリオールA添加した後、減
圧脱水した。この触媒液を温度計、圧力計、ならびに撹
拌機が装着してあるオートクレーブに仕込み、窒素置換
後、最大圧力4kgf/cm2 (493kPa)、反応
温度100℃でエチレンオキシドを装入し、内圧の低下
速度が30分で0.05kgf/cm2 以下になるまで
熟成反応を行った。この時のエチレンオキシド装入と熟
成反応時間との和を反応時間として表1に示した。ま
た、上記精製条件にて得られたポリエーテルポリオール
の遠心分離法による沈殿物量(重量%)と末端1級水酸
基化率(モル%)を表1に示した。
シウム50%水溶液をグリセリン1モルに対して0.3
モル相当量にポリエーテルポリオールA添加した後、減
圧脱水した。この触媒液を温度計、圧力計、ならびに撹
拌機が装着してあるオートクレーブに仕込み、窒素置換
後、最大圧力4kgf/cm2 (493kPa)、反応
温度100℃でエチレンオキシドを装入し、内圧の低下
速度が30分で0.05kgf/cm2 以下になるまで
熟成反応を行った。この時のエチレンオキシド装入と熟
成反応時間との和を反応時間として表1に示した。ま
た、上記精製条件にて得られたポリエーテルポリオール
の遠心分離法による沈殿物量(重量%)と末端1級水酸
基化率(モル%)を表1に示した。
【0027】実施例2 粗ポリエーテルポリオールBを温度計、圧力計、ならび
に撹拌機が装着してあるオートクレーブに仕込み、窒素
置換後、最大圧力4kgf/cm2 (493kPa)、
反応温度100℃でエチレンオキシドを装入し、内圧の
低下速度が30分で0.05kgf/cm2 以下になる
まで熟成反応を行った。この時のエチレンオキシド装入
と熟成反応時間との和を反応時間として表1に示した。
また、上記精製条件にて得られたポリエーテルポリオー
ルの遠心分離法による沈殿物量(重量%)と末端1級水
酸基化率(モル%)を表1に示した。
に撹拌機が装着してあるオートクレーブに仕込み、窒素
置換後、最大圧力4kgf/cm2 (493kPa)、
反応温度100℃でエチレンオキシドを装入し、内圧の
低下速度が30分で0.05kgf/cm2 以下になる
まで熟成反応を行った。この時のエチレンオキシド装入
と熟成反応時間との和を反応時間として表1に示した。
また、上記精製条件にて得られたポリエーテルポリオー
ルの遠心分離法による沈殿物量(重量%)と末端1級水
酸基化率(モル%)を表1に示した。
【0028】比較例1 高純度グレード水酸化セシウム50%水溶液をグリセリ
ン1モルに対して0.3モル相当量ポリエーテルポリオ
ールAに添加した後、減圧脱水した。この触媒液を温度
計、圧力計、ならびに撹拌機が装着してあるオートクレ
ーブに仕込み、窒素置換後、最大圧力4kgf/cm2
(493kPa)、反応温度100℃でエチレンオキシ
ドを装入し、内圧の低下速度が30分で0.05kgf
/cm2以下になるまで熟成反応を行った。この時のエ
チレンオキシド装入と熟成反応時間との和を反応時間と
して表1に示した。また、上記精製条件にて得られたポ
リエーテルポリオールの遠心分離法による沈殿物量(重
量%)と末端1級水酸基化率(モル%)を表1に示し
た。
ン1モルに対して0.3モル相当量ポリエーテルポリオ
ールAに添加した後、減圧脱水した。この触媒液を温度
計、圧力計、ならびに撹拌機が装着してあるオートクレ
ーブに仕込み、窒素置換後、最大圧力4kgf/cm2
(493kPa)、反応温度100℃でエチレンオキシ
ドを装入し、内圧の低下速度が30分で0.05kgf
/cm2以下になるまで熟成反応を行った。この時のエ
チレンオキシド装入と熟成反応時間との和を反応時間と
して表1に示した。また、上記精製条件にて得られたポ
リエーテルポリオールの遠心分離法による沈殿物量(重
量%)と末端1級水酸基化率(モル%)を表1に示し
た。
【0029】比較例2,3 表1記載の不純物含有量に調製して得た水酸化セシウム
50%水溶液をグリセリン1モルに対して0.3モル相
当量ポリエーテルポリオールAに添加した後、減圧脱水
した。この触媒液を温度計、圧力計、ならびに撹拌機が
装着してあるオートクレーブに仕込み、窒素置換後、最
大圧力4kgf/cm2 (493kPa)、反応温度1
00℃でエチレンオキシドを装入し、内圧の低下速度が
30分で0.05kgf/cm2 以下になるまで熟成反
応を行った。この時のエチレンオキシド装入と熟成反応
時間との和を反応時間として表1に示した。また、上記
精製条件にて得られたポリエーテルポリオールの遠心分
離法による沈殿物量(重量%)と末端1級水酸基化率
(モル%)を表1に示した。
50%水溶液をグリセリン1モルに対して0.3モル相
当量ポリエーテルポリオールAに添加した後、減圧脱水
した。この触媒液を温度計、圧力計、ならびに撹拌機が
装着してあるオートクレーブに仕込み、窒素置換後、最
大圧力4kgf/cm2 (493kPa)、反応温度1
00℃でエチレンオキシドを装入し、内圧の低下速度が
30分で0.05kgf/cm2 以下になるまで熟成反
応を行った。この時のエチレンオキシド装入と熟成反応
時間との和を反応時間として表1に示した。また、上記
精製条件にて得られたポリエーテルポリオールの遠心分
離法による沈殿物量(重量%)と末端1級水酸基化率
(モル%)を表1に示した。
【0030】参考例1 水酸化カリウム50%水溶液をグリセリン1モルに対し
て0.3モル相当量ポリエーテルポリオールAに添加し
た後、減圧脱水した。この触媒液を温度計、圧力計、な
らびに撹拌機が装着してあるオートクレーブに仕込み、
窒素置換後、最大圧力4kgf/cm2 (493kP
a)、反応温度100℃でエチレンオキシドを装入し、
内圧の低下速度が30分で0.05kgf/cm2 以下
になるまで熟成反応を行った。この時のエチレンオキシ
ド装入と熟成反応時間との和を反応時間として表1に示
した。また、上記精製条件にて得られたポリエーテルポ
リオールの遠心分離法による沈殿物量(重量%)と末端
1級水酸基化率(モル%)を表1に示した。
て0.3モル相当量ポリエーテルポリオールAに添加し
た後、減圧脱水した。この触媒液を温度計、圧力計、な
らびに撹拌機が装着してあるオートクレーブに仕込み、
窒素置換後、最大圧力4kgf/cm2 (493kP
a)、反応温度100℃でエチレンオキシドを装入し、
内圧の低下速度が30分で0.05kgf/cm2 以下
になるまで熟成反応を行った。この時のエチレンオキシ
ド装入と熟成反応時間との和を反応時間として表1に示
した。また、上記精製条件にて得られたポリエーテルポ
リオールの遠心分離法による沈殿物量(重量%)と末端
1級水酸基化率(モル%)を表1に示した。
【0031】実施例、比較例、参考例を表1にまとめて
表記した。CsOH、KOHはそれぞれ水酸化セシウ
ム、水酸化カリウムを示す。重合開始剤A、Bはそれぞ
れポリエーテルポリオールA、粗ポリエーテルポリオー
ルBを示す。EOはエチレンオキシドの略であり、Rb
はルビジウム、Csはセシウムを示す。
表記した。CsOH、KOHはそれぞれ水酸化セシウ
ム、水酸化カリウムを示す。重合開始剤A、Bはそれぞ
れポリエーテルポリオールA、粗ポリエーテルポリオー
ルBを示す。EOはエチレンオキシドの略であり、Rb
はルビジウム、Csはセシウムを示す。
【0032】実施例、比較例、参考例で得られたポリエ
ーテルポリオールを用いて、これらをマトリックスポリ
オールとし、ポリアクリロニトリル微粒子の分散したポ
リマーポリオールを製造した。温度計、攪拌装置、送液
装置付きのオートクレーブに、ポリエーテルポリオール
を満液状体に仕込み、攪拌しながら120℃まで昇温し
た。ポリオール75、アクリロニトリル25、アゾビス
イソブチロニトリル0.35の比率(重量比)で混合し
た液を連続的にオートクレーブに装入し、排出口に連結
した薄膜蒸発機により連続的にポリマーポリオールを得
た。この時、反応圧力は3.5kgf/cm2 (445
kPa)、滞留時間は30分であった。蒸発条件は温度
125℃、真空度10mmHgabs.以下に調整し
た。得られたポリマーポリオール中のポリマー濃度は2
0重量%であった。
ーテルポリオールを用いて、これらをマトリックスポリ
オールとし、ポリアクリロニトリル微粒子の分散したポ
リマーポリオールを製造した。温度計、攪拌装置、送液
装置付きのオートクレーブに、ポリエーテルポリオール
を満液状体に仕込み、攪拌しながら120℃まで昇温し
た。ポリオール75、アクリロニトリル25、アゾビス
イソブチロニトリル0.35の比率(重量比)で混合し
た液を連続的にオートクレーブに装入し、排出口に連結
した薄膜蒸発機により連続的にポリマーポリオールを得
た。この時、反応圧力は3.5kgf/cm2 (445
kPa)、滞留時間は30分であった。蒸発条件は温度
125℃、真空度10mmHgabs.以下に調整し
た。得られたポリマーポリオール中のポリマー濃度は2
0重量%であった。
【0033】実施例、比較例、参考例で得られたポリエ
ーテルポリオール210g、このポリオールから製造さ
れたポリマーポリオール90g、アミン触媒1.4g、
シリコーン整泡剤2g、水9gを攪拌混合してレジン液
を作った。この混合液とNCO基と活性水素の当量比が
1.10になるポリイソシアネート(MC−79;三井
東圧化学(株)社製)をそれぞれ23℃に調整し、急速
に攪拌混合して素早くブローボックスに投入しフリー発
泡させた。発泡するフォームの極大高さ(h0)と発泡
開始7分後のフォーム高さ(h)とからセトリング値
([ (h0−h)/h0] ×100)を算出した。結果
を表1に示した。
ーテルポリオール210g、このポリオールから製造さ
れたポリマーポリオール90g、アミン触媒1.4g、
シリコーン整泡剤2g、水9gを攪拌混合してレジン液
を作った。この混合液とNCO基と活性水素の当量比が
1.10になるポリイソシアネート(MC−79;三井
東圧化学(株)社製)をそれぞれ23℃に調整し、急速
に攪拌混合して素早くブローボックスに投入しフリー発
泡させた。発泡するフォームの極大高さ(h0)と発泡
開始7分後のフォーム高さ(h)とからセトリング値
([ (h0−h)/h0] ×100)を算出した。結果
を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、不純物としてのル
ビジウム含有量が10ppmから4000ppm、炭酸
セシウム含有量が0.1重量%から3重量%である水酸
化セシウムをエチレンオキサイドの重合触媒に用いる
と、付加重合時間が短縮されるため生産性が向上するこ
と、また、ポリエーテルポリオール中にポリエチレング
リコール単独重合による遠心分離法での沈殿物の生成が
ないこと、および末端1級化率の向上したポリエーテル
ポリオールが得られることがわかった。さらに、本発明
の重合触媒で製造したポリエーテルポリオールを用いて
発泡させたフォームの成形性の面でも良好な結果が得ら
れた。以上のごとく本発明の重合触媒はポリエーテルポ
リオールの工業的な生産に極めて有利な特性を有するだ
けでなく、得られたポリエーテルポリオールの品質面に
も寄与している。
ビジウム含有量が10ppmから4000ppm、炭酸
セシウム含有量が0.1重量%から3重量%である水酸
化セシウムをエチレンオキサイドの重合触媒に用いる
と、付加重合時間が短縮されるため生産性が向上するこ
と、また、ポリエーテルポリオール中にポリエチレング
リコール単独重合による遠心分離法での沈殿物の生成が
ないこと、および末端1級化率の向上したポリエーテル
ポリオールが得られることがわかった。さらに、本発明
の重合触媒で製造したポリエーテルポリオールを用いて
発泡させたフォームの成形性の面でも良好な結果が得ら
れた。以上のごとく本発明の重合触媒はポリエーテルポ
リオールの工業的な生産に極めて有利な特性を有するだ
けでなく、得られたポリエーテルポリオールの品質面に
も寄与している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊豆川 作 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 活性水素化合物または活性水素化合物へ
のプロピレンオキサイド付加ポリオールにエチレンオキ
シドを付加重合する際、不純物としてのルビジウム含有
量が10ppmから4000ppm、炭酸セシウム含有
量が0.1から3重量%である水酸化セシウム触媒を用
いることを特徴とするポリエーテルポリオールの製造
法。 - 【請求項2】 請求項1記載の活性水素化合物へのプロ
ピレンオキサイド付加ポリオールが、水酸化カリウム触
媒または不純物としてのルビジウム含有量が10ppm
から4000ppm、炭酸セシウム含有量が0.1重量
%から3重量%である水酸化セシウム触媒を用いて製造
されたものであることを特徴とする請求項1記載のポリ
エーテルポリオールの製造法。 - 【請求項3】 請求項1記載の製造法で得られ、かつ遠
心分離法による沈殿物が2.5重量%未満であることを
特徴とするポリエーテルポリオール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP945097A JPH10204171A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | ポリエーテルポリオールおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP945097A JPH10204171A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | ポリエーテルポリオールおよびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10204171A true JPH10204171A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11720637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP945097A Pending JPH10204171A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | ポリエーテルポリオールおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10204171A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002026864A1 (fr) * | 2000-09-28 | 2002-04-04 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Polyether, ingredient hydrogene actif, composition formant une resine et procede de production de mousse |
JP2007056223A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | ポリオキシアルキレン付加物の製造方法及びポリオキシアルキレン付加物 |
-
1997
- 1997-01-22 JP JP945097A patent/JPH10204171A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002026864A1 (fr) * | 2000-09-28 | 2002-04-04 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Polyether, ingredient hydrogene actif, composition formant une resine et procede de production de mousse |
US6831112B2 (en) | 2000-09-28 | 2004-12-14 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Polyether, active-hydrogen ingredient, resin-forming composition, and process for producing foam |
JP2007056223A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | ポリオキシアルキレン付加物の製造方法及びポリオキシアルキレン付加物 |
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