JP3104147U - 光ファイバコード - Google Patents

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Abstract

【課題】低廉化を確実に達成し、細形化をも達成する。
【解決手段】光ファイバイ12と、スプリングカバー14と、ブレードカバー16と、アウタカバー18とを備えて構成されている。光ファイバコード10のアウタカバー18の部分を下方に引っ張り、光ファイバコード10を曲げることにより、スプリングカバー14の隣接する側縁との隙間部の幅は変化し、さらに曲げると内周部に位置する14F、14G、14H、14Jでの幅はゼロとなり隣接する側縁は互いに接触する状態となる。これにより光ファイバコード10の曲げ半径を所定値以下にならないように効果的に抑制することが可能となる。
【選択図】図1

Description

この考案は、光ファイバの曲げ半径を所定値以下にならないように規制すると共に、この光ファイバの最外周をアウタカバーで被覆した光ファイバコードに関する。
従来より、光ファイバが内部に収納される光ファイバコードにおいては、光ファイバの許容曲げ半径に限りがあり、その許容曲げ半径以下に曲げると、光ファイバ心線が折れてしまう虞があり、その曲げ半径が所定の値以下にならないように規制して、光ファイバの折れを効果的に防止する構造が種々提案され、実用に供されている。
例えば、特許文献1には、「廉価で安定した保全性を有し、かつフレキシビリテイを有する光ファイバケーブル」を提供することを目的として、「たわみ管内に光ファイバが管内壁面と間隙を有して挿入されている光ファイバケーブルにおいて、前記たわみ管の1ピッチのブロックが一端部に内径側に突出する第1環状端部を備えた大径部と、一端部に外径側に突出する第2環状端部を備えるとともに環状の接続部を介して前記大径部に接続された小径部とからなり、第2環状端部が隣り合うブロックの大径部内にあって第1環状端部と実質的に隣接し、隣り合うブロックが管軸方向に変位可能かつらせん状につながるようにして一つの帯板で形成されていることを特徴とする」光ファイバケーブルを開示している。
そして、この登録特許に係わる光ファイバケーブルによれば、「光ファイバはいわゆるフレキ管の中に収容されることにより、このフレキ管の最小曲げ半径以下には曲げられ無い状態で保護されているので、目的とする安定した保全性を有し、フレキシビリテイを有する効果が達成されることになる」、とされている。
特許第2698203号(特開平3−231707号)
しかしながら、上述したたわみ管は、上述した構成になるように複雑に形成されているため、決して安価に製造されるものではなく、実際に特許権者である日鐵溶接工業株式会社より市場に提供されている光ファイバーケーブル(商品名:ピコフレキ)は、決して安価なものではないという市場評価を得ているものである。
また、たわみ管として上述した構成を採用しているために、管径を小さくすること(細径化)は出来ず、同特許権者発行のカタログによっても外径3.5mmが最小半径とならざるを得ない状況にあるものである。
さらに、上述のたわみ菅では曲げた場合に内周部の収縮に対する反発力が働き、曲げた状態を安定な直線状態に戻そうとする傾向がある。そのため、曲がり半径の小さい場所に配線しても、その配線状態が崩れることが多く、形状維持性に乏しいものである。
このように上記登録特許に係わる光ファイバケーブルは、実際に市場に提供されて入るものの、そのユニークであるが複雑な構成に起因して、発明の目的としていた「低廉化」が達成されていないのみならず、細径化が困難であり、これらの観点から、曲げ半径を所定値以下にならないように効果的に抑制することが出来る状態において、低廉化を確実に達成し、且つ、細径化をも達成することの出来る技術が切に要望されている。
この考案は、上述した事情に鑑みなされたもので、この考案の主たる目的は、曲げ半径を所定値以下にならないように効果的に抑制することが出来る状態において、低廉化を確実に達成することの出来る光ファイバコードを提供することである。
また、この考案の別の目的は、曲げ半径を所定値以下にならないように効果的に抑制することが出来る状態において、低廉化を確実に達成し、且つ、細形化をも達成することの出来る光ファイバコードを提供することである。
また、この考案の別の目的は、曲げ半径を所定値以下にならないように効果的に抑制することが出来る状態において、曲がり半径の小さい場所に配線してもその配線状態が崩れることが無く、形状維持性を確実に達成することの出来る光ファイバコードを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項1の記載によれば、光ファイバイと、この光ファイバの外周を被覆するスプリングカバーと、このスプリングカバーの外周を被覆する網代状のブレードカバーと、このブレードカバーの外周を被覆するアウタカバーとを具備することを特徴としている。
また、この発明に係わる光ファイバコードは、請求項2の記載によれば、前記スプリングカバーは、ばね性を有する長尺の平板状の金属片をスパイラル状に巻きつけて、可撓性を有すると共に、曲げに対して弾性を有するチューブ状に形成されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項3の記載によれば、前記スプリングカバーは、スパイラル状に巻きつけられた状態で、互いに隣接する側縁が近接する状態に維持されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項4の記載によれば、前記ブレードカバーは、金属製の網代から構成されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項5の記載によれば、前記ブレードカバーとアウタカバーとの間は、接着されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項6の記載によれば、前記ブレードカバーには前記アウタカバーが被覆される前の状態で接着剤が含有されていて、該アウタカバーが被覆された後に、前記接着剤により、前記ブレードカバーとアウタカバーとの間は、接着されることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項7の記載によれば、前記接着剤は、加熱硬化型接着剤であることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項8の記載によれば、前記加熱硬化型接着剤は、一液性加熱硬化型シリコーン接着剤であることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項9の記載によれば、前記接着剤は、室温硬化型接着剤であることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項10の記載によれば、前記室温硬化型接着剤は、一液型RTVゴムであることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項11の記載によれば、前記室温硬化型接着剤は、二液型RTVゴムであることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項12の記載によれば、前記アウタカバーは、熱収縮性樹脂から形成されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項13の記載によれば、前記アウタカバーの外径は、3.0mm以下に設定されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる光ファイバコードは、請求項14の記載によれば、前記アウタカバーの外径は、2.0mm以上に設定されていることを特徴としている。
この考案によれば、曲げ半径を所定値以下にならないように効果的に抑制することが出来る状態において、低廉化を確実に達成することの出来る光ファイバコードが提供されることになる。
また、この考案によれば、曲げ半径を所定値以下にならないように効果的に抑制することが出来る状態において、低廉化を確実に達成し、且つ、細形化をも達成することの出来る光ファイバコードが出来ることになる。
また、この考案によれば、曲げ半径を所定値以下にならないように効果的に抑制することが出来る状態において、曲がり半径の小さい場所に配線してもその配線状態が崩れることが無く、形状維持性を確実に達成することの出来る光ファイバコードが出来ることになる。
以下、この考案に係わる光ファイバコードの最良の形態としての一実施例の構成を、添付図面を用いて、詳細に説明する。
<実施例1>
図1は本考案になる光ファイバコードの第一実施例の構成を示す斜視図である。図1に示すように、この光ファイバコード10は、光ファイバイ12と、この光ファイバ12の外周を被覆するスプリングカバー14と、このスプリングカバー14の外周を被覆する網代状のブレードカバー16と、このブレードカバー16の外周を被覆するアウタカバー18とを備えて構成されている。
ここで、光ファイバ12は、周知の構成であり、その詳細な説明を省略するが、基本的に、光導波性を有すると共に一方向に沿って延出する純石英ガラス製のコア12Aと、このコア12Aの屈折率より若干高い屈折率を有するクラッド層12Bと、このクダラッド層12Bの外周面を全面的に被覆してコア12Aとクラッド層12Bを保護する保護層12Cとを備えて、概略構成されている。
また、コア12A及びクラッド層12Bは周知の構成であるため、その説明を省略するが、コア12A及びクラッド層12Bは純石英ガラス製であることに限定されることなく、例えば、光導波性が担保され、且つ、耐久性(寿命)が確保されるものであれば、透明プラスチックス製、多成分ガラス製であっても良いことは言うまでもない。
一方、上述した保護層12Cは、高分子合成樹脂、例えば、UVアクリレイトやパイロコート(商標名:ルーセント・スペシャリティー・ファイバ・テクノロジー社(米国コネチカット州)製)が用いられている。
また、上述した保護層12Cは、所定の機械的強度を有した合成樹脂、例えば、テフゼル(商標名:ルーセント・スペシャリティー・ファイバ・テクノロジー社(米国コネチカット州)製)から形成されている。尚、この保護層12Cは、光ファイバ12としては必須の構成要素ではなく、これが省略された状態でも、光ファイバ12は構成される。
スプリングカバー14は、ばね性を有する長尺の平板状の金属片14Aをスパイラル状に光ファイバ12の保護層12Cに巻きつけてチューブ状に形成することにより、可撓性とともに曲げに対して弾力性を持たせることを可能とする。この場合、スプリングカバー14は光ファイバ12の保護層12Cにスパイラル状に巻きつけられた状態で、互いに隣接する側縁が近接し若干隙間が生じる状態に維持される。図1の互いに隣接する側縁との隙間部14B、14C、14D、14E、14F、14G、14H、14Jの幅はいずれも光ファイバコード10が直線状態で置かれている時はほぼ同じである。金属片14Aの材料としては曲げ加工のし易いSUS304ABなどのステンレス鋼等が適するが、この他、鉄、アルミニウム、他の鉄鋼などを用いても良い。
ブレードカバー16は、スプリングカバー14の外周を被覆するためのもので、金属製の細いワイヤを網代状に組み上げた構造になっている。材料としては引っ張り強度の強いSUS304などのステンレス鋼が適する。
アウタカバー18は、ブレードカバー16の外周を被覆する伸縮性に優れたものであり、例えば防水性、防油性に優れている軟質塩化ビニールなどの熱収縮性樹脂が用いられる。この他、難燃性塩化ビニール、耐熱性塩化ビニール、ポリエチレン、テフロン、ポリウレタン、シリコンゴム等も用いられる。
アウタカバー18とブレードカバー16とは接着されている。すなわち、ブレードカバー16にはウタカバー18が被覆される前の状態で接着剤が含有されていて、アウタカバー18が被覆された後にこの接着剤によりアウタカバー18とブレードカバー16とが接着される。接着剤には加熱型接着剤と室温硬化型接着剤があり、加熱型接着剤には加熱することにより短時間で硬化する一液性加熱硬化型シリコーン接着剤が、室温硬化型接着剤には粘度が低く作業性に優れ、耐熱、耐寒性にも優れる一液型RTVゴム、二液型RTVゴムなどがある。
図1に示す光ファイバコード10のアウタカバー18の部分を下方に引っ張り、光ファイバコード10を曲げることにより、光ファイバ12の保護層12Cにスパイラル状に巻きつけられたスプリングカバー14も曲げられる。その場合、スプリングカバー14の隣接する側縁との隙間部の幅は変化し、曲げの外周部に位置する隙間部14B、14C、14D、14Eの幅Gは広がり、曲げの内周部に位置する隙間部14F、14G、14H、14Jの幅は狭くなる。さらに曲げ半径を小さくすると、曲げの内周部の隙間部14F、14G、14H、14Jの幅はゼロとなり、隣接する側縁は互いに接触する状態となる。この状態になると、これ以上曲げ半径を小さくすることが出来ないため、この曲げ半径は最小値となる。
従って、スプリングカバー14の内周部の互いに隣接する側縁の隙間部14F、14G、14H、14Jの幅がゼロになる最小の曲げ半径がと光ファイバ12が破損しない最小曲げ半径とを一致させることが、予め直線状態に置かれたスプリングカバー14の隙間部の幅を設定することにより可能となる。スプリングカバー14の長尺の平板状の金属片14Aの幅をw、光ファイバ12の保護層12Cにスパイラル状に巻かれたスプリングカバー14の巻き半径をr、曲げられる前の直線状に置かれたスプリングカバー14の側縁との隙間の幅をdとすると、最小の曲げ半径 Rminは Rmin=r・(w/d+1)で示される。この式を変形するとスプリングカバー14の巻き半径rは次式となる。
Figure 0003104147
式(1)から最小曲げ半径Rminを一定とすると,スプリングカバー14の長尺の平板状の幅wを大きくし、スプリングカバー14の側縁との隙間部の幅dを小さくすることによりスプリングカバー14の巻き半径rを小さくすることができる。これにより、スプリングカバー14によりスパイラル状に巻きつけられる光ファイバコード10の細径化が容易に実現できる。
網代状に金属製の細いワイヤを組み上げたブレードカバー16がスプリングカバー14の外周を被覆しているため、スプリングカバー14の曲げの外周部に位置する隙間部14B、14C、14D、14Eでは網代状の金属製の細いワイヤが幅方向に縮み縦方向に伸び、曲げの内周部に位置する隙間部14F、14G、14H、14Jでは網代状の金属製の細いワイヤが幅方向に伸び縦方向に縮む。ブレードカバー16のこのような伸び、縮みにより、スプリングカバー14の最小曲げ半径の実現が可能となる。
アウタカバー18はブレードカバー16に接着されている。このため、アウタカバー18が光ファイバ12を引っ張りすぎて光ファイバ12を破損することを防止し、光ファイバコードの端部に接続される光コネクタの首周辺における被覆剥げを防止することが出来る。
スプリングカバー14の最小曲げ半径は、スプリングカバー14の曲げの内周部の隙間部14F、14G、14H、14Jの幅がゼロとなり、隣接する側縁が互いに接触する状態となる場合に実現される。さらに、ブレードカバー16は網代状に金属製の細いワイヤを組み上げた構成であり、アウタカバー18は伸縮性のある熱収縮性樹脂のため、光ファイバコード10が最小の半径で曲げられても、曲げの内周部では反発力は殆んど働かない。そのため、光ファイバコード10を曲がり半径の小さい場所に配線してもその配線状態が崩れることが無く、形状維持性を確実に達成することの出来る
光ファイバ12の保護層12Cにスパイラル状に巻きつけられるプリングカバー14は、通常のスパイラル成形用コイリングマシンで容易に実現可能である、そのため安価な光ファイバコード10の製造が出来る。この通常のスパイラル成形用コイリングマシンでは、スパイラルに巻きつける平板状の金属片の幅wとスパイラル状に巻きつけられた金属片の互いに近接する隙間の幅dとの比d/wが、約0.1乃至0.15程度であることが最も製造に適する条件である。光ファイバ12の最小の曲げ半径Rminは10mm程度であるため、この値をスプリングカバー14の最小曲げ半径とすると、スプリングカバー14の巻き半径rは上記値を式(1)へ代入し0.9mm乃至1.3mmとなり、ブレードカバー16とアウタカバー18の厚みを考慮すると1mm乃至1.5mmとなる。そのため、光ファイバコード10の外径は2mm以上、3mm以下が適切である。
<実施例2>
図2は本考案になる光ファイバコードの第二実施例の構成を示す斜視図である。図2に示すように、この光ファイバコード10は、光ファイバイ12と、この光ファイバ12の外周を被覆するスプリングカバー14と、このスプリングカバー14の外側を光ファイバ12と同一方向に沿わせたケプラー15と、このスプリングカバー14の外周を被覆する網代状のブレードカバー16と、このブレードカバー16の外周を被覆するアウタカバー18とを備えて構成されている。
ここで、光ファイバ12は、周知の構成であり、その詳細な説明を省略するが、基本的に、光導波性を有すると共に一方向に沿って延出する純石英ガラス製のコア12Aと、このコア12Aの屈折率より若干高い屈折率を有するクラッド層12Bと、このクダラッド層12Bの外周面を全面的に被覆してコア12Aとクラッド層12Bを保護する保護層12Cとを備えて、概略構成されている。
また、コア12A及びクラッド層12Bは周知の構成であるため、その説明を省略するが、コア12A及びクラッド層12Bは純石英ガラス製であることに限定されることなく、例えば、光導波性が担保され、且つ、耐久性(寿命)が確保されるものであれば、透明プラスチックス製、多成分ガラス製であっても良いことは言うまでもない。
一方、上述した保護層12Cは、高分子合成樹脂、例えば、UVアクリレイトやパイロコート(商標名:ルーセント・スペシャリティー・ファイバ・テクノロジー社(米国コネチカット州)製)が用いられている。
また、上述した保護層12Cは、所定の機械的強度を有した合成樹脂、例えば、テフゼル(商標名:ルーセント・スペシャリティー・ファイバ・テクノロジー社(米国コネチカット州)製)から形成されている。尚、この保護層12Cは、光ファイバ12としては必須の構成要素ではなく、これが省略された状態でも、光ファイバ12は構成される。
スプリングカバー14は、ばね性を有する長尺の平板状の金属片14Aをスパイラル状に光ファイバ12の保護層12Cに巻きつけてチューブ状に形成することにより、可撓性とともに曲げに対して弾力性を持たせることを可能とする。この場合、スプリングカバー14は光ファイバ12の保護層12Cにスパイラル状に巻きつけられた状態で、互いに隣接する側縁が近接し若干隙間が生じる状態に維持される。図2の互いに隣接する側縁との隙間部14B、14C、14F、14Gの幅はいずれも光ファイバコード10が直線状態で置かれている時はほぼ同じである。金属片14Aの材料としては曲げ加工のし易いSUS304ABなどのステンレス鋼等が適するが、この他、鉄、アルミニウム、他の鉄鋼などを用いても良い。
ケプラー15は、スプリングカバー14の外側を光ファイバ12と同一方向に沿わせることにより光ファイバコード10の引っ張り強度を増加させるためのものであり、耐切創、耐摩擦、耐熱に優れた芳香族ポリアミド繊維などが用いられる。細い芳香族ポリアミド繊維を複数本束ねて一束として、目的に応じて複数束が光ファイバコード10に組み込まれる。図2には、ケプラー15A、ケプラー15B、ケプラー15Cと図示しない裏側の一束合計4束の場合が示されている。
ブレードカバー16は、スプリングカバー14の外周を被覆するためのもので、金属製の細いワイヤを網代状に組み上げた構造になっている。材料としては引っ張り強度の強いSUS304などのステンレス鋼が適する。
アウタカバー18は、ブレードカバー16の外周を被覆する伸縮性に優れたものであり、例えば防水性、防油性に優れている軟質塩化ビニールなどの熱収縮性樹脂が用いられる。この他、難燃性塩化ビニール、耐熱性塩化ビニール、ポリエチレン、テフロン、ポリウレタン、シリコンゴム等も用いられる。
アウタカバー18とブレードカバー16とは接着されている。すなわち、ブレードカバー16にはウタカバー18が被覆される前の状態で接着剤が含有されていて、アウタカバー18が被覆された後にこの接着剤によりアウタカバー18とブレードカバー16とが接着される。接着剤には加熱型接着剤と室温硬化型接着剤があり、加熱型接着剤には加熱することにより短時間で硬化する一液性加熱硬化型シリコーン接着剤が、室温硬化型接着剤には粘度が低く作業性に優れ、耐熱、耐寒性にも優れる一液型RTVゴム、二液型RTVゴムなどがある。
図2に示す光ファイバコード10のアウタカバー18の部分を下方に引っ張り、光ファイバコード10を曲げることにより、光ファイバ12の保護層12Cにスパイラル状に巻きつけられたスプリングカバー14も曲げられる。その場合、スプリングカバー14の隣接する側縁との隙間部の幅は変化し、曲げの外周部に位置する隙間部14B、14Cの幅は広がり、曲げの内周部に位置する隙間部14F、14Gの幅は狭くなる。さらに曲げ半径を小さくすると、曲げの内周部の隙間部14F、14Gの幅はゼロとなり、隣接する側縁は互いに接触する状態となる。この状態になると、これ以上曲げ半径を小さくすることが出来ないため、この曲げ半径は最小値となる。
従って、スプリングカバー14の内周部の互いに隣接する側縁の隙間部14F、14Gの幅がゼロになる最小の曲げ半径がと光ファイバ12が破損しない最小曲げ半径とを一致させることが、予め直線状態に置かれたスプリングカバー14の隙間部の幅を設定することにより可能となる。前述の式(1)から最小曲げ半径Rminを一定とすると,スプリングカバー14の長尺の平板状の幅wを大きくし、スプリングカバー14の側縁との隙間部の幅dを小さくすることによりスプリングカバー14の巻き半径rを小さくすることができる。これにより、スプリングカバー14によりスパイラル状に巻きつけられる光ファイバコード10の細径化が容易に実現できる。
網代状に金属製の細いワイヤを組み上げたブレードカバー16がスプリングカバー14の外周を被覆しているため、スプリングカバー14の曲げの外周部に位置する隙間部14B、14Cでは網代状の金属製の細いワイヤが幅方向に縮み縦方向に伸び、曲げの内周部に位置する隙間部14F、14Gでは網代状の金属製の細いワイヤが幅方向に伸び縦方向に縮む。ブレードカバー16のこのような伸び、縮みにより、スプリングカバー14の最小曲げ半径の実現が可能となる。
アウタカバー18はブレードカバー16に接着されている。このため、アウタカバー18が光ファイバ12を引っ張りすぎて光ファイバ12を破損することを防止し、光ファイバコードの端部に接続される光コネクタの首周辺における被覆剥げを防止することが出来る。
スプリングカバー14の最小曲げ半径は、スプリングカバー14の曲げの内周部の隙間部14F、14Gの幅がゼロとなり、隣接する側縁が互いに接触する状態となる場合に実現される。さらに、ブレードカバー16は網代状に金属製の細いワイヤを組み上げた構成であり、アウタカバー18は伸縮性のある熱収縮性樹脂のため、光ファイバコード10が最小の半径で曲げられても、曲げの内周部では反発力は殆んど働かない。そのため、光ファイバコード10を曲がり半径の小さい場所に配線してもその配線状態が崩れることが無く、形状維持性を確実に達成することが出来る。
複数束のケプラー15をスプリングカバー14の外側に光ファイバ12と同一方向に沿わせることにより光ファイバコード10の引っ張り強度を増加させることができる。光ファイバコード10にケプラー15を組み込まない場合と、1束のケプラー15を組み込んだ場合とについて引っ張り試験を行った。その結果、1束のケプラー15を組み込んだ場合は、ケプラー15を組み込まない場合に比して約1.5倍引っ張り強度が増加したことが確認された。そのため、ケプラー15を光ファイバコード10に組み込むことにより、飛躍的に引っ張り強度を増加されせることができる。
光ファイバ12の保護層12Cにスパイラル状に巻きつけられるプリングカバー14は、通常のスパイラル成形用コイリングマシンで容易に実現可能である、そのため安価な光ファイバコード10の製造が出来る。この通常のスパイラル成形用コイリングマシンでは、スパイラルに巻きつける平板状の金属片の幅wとスパイラル状に巻きつけられた金属片の互いに近接する隙間の幅dとの比d/wが、約0.1乃至0.15程度であることが最も製造に適する条件である。光ファイバ12の最小の曲げ半径Rminは10mm程度であるため、この値をスプリングカバー14の最小曲げ半径とすると、スプリングカバー14の巻き半径rは上記値を式(1)へ代入し0.9mm乃至1.3mmとなり、ブレードカバー16とアウタカバー18の厚みを考慮すると1mm乃至1.5mmとなる。従って光ファイバコード10の外径は2mm以上、3mm以下が適切である。
本考案は、上述した実施例の手順に限定されることなく、この考案の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば本実施例はアウタカバーとブレードカバーとの間の接着剤に加熱型接着剤として一液性加熱硬化型シリコーン接着剤について、室温硬化接着剤として一液型RTVゴム、二液型RTVゴムについて説明したが、この他の接着剤も含まれることはいうまでもない。
また、例えば本実施例はスプリングカバー14の隙間部を曲げの外周部で2箇所と4箇所について、曲げの内周部で2箇所と4箇所について説明したが、スプリングカバー14の隙間部の数は、曲げの外周部、内周部ともに1箇所以上の場合も含まれることは言うまでもない。
また、例えば本実施例は光ファイバコード10では、4束のケプラーの場合について説明したが、この他ケプラーが一束以上の場合も含まれることは言うまでもない。
また、例えば本実施例は光ファイバコード10の外径は2mm乃至3mmが適切であることを説明したが、この他の外径の光ファイバコードの場合も含まれることは言うまでもない。
光ファイバコードの第一実施例の構成を示す斜視図である。 光ファイバコードの第二実施例の構成を示す斜視図である。
符号の説明
10 光ファイバコード
12 光ファイバ
12A コア
12B クラッド層
12C 保護層
14 スプリングカバー
14A 金属片
14B 隙間部
14C 隙間部
14D 隙間部
14E 隙間部
14F 隙間部
14G 隙間部
14H 隙間部
14J 隙間部
15 ケプラー
15A ケプラー
15B ケプラー
15C ケプラー
16 ブレードカバー
18 アウタカバー

Claims (14)

  1. 光ファイバイと、
    この光ファイバの外周を被覆するスプリングカバーと、
    このスプリングカバーの外周を被覆する網代状のブレードカバーと、
    このブレードカバーの外周を被覆するアウタカバーと、
    を具備することを特徴とする光ファイバコード。
  2. 前記スプリングカバーは、ばね性を有する長尺の平板状の金属片をスパイラル状に巻きつけて、可撓性を有すると共に、曲げに対して弾性を有するチューブ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバコード。
  3. 前記スプリングカバーは、スパイラル状に巻きつけられた状態で、互いに隣接する側縁が近接する状態に維持されていることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバコード。
  4. 前記ブレードカバーは、金属製の網代から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバコード。
  5. 前記ブレードカバーとアウタカバーとの間は、接着されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバコード。
  6. 前記ブレードカバーには前記アウタカバーが被覆される前の状態で接着剤が含有されていて、該アウタカバーが被覆された後に、前記接着剤により、前記ブレードカバーとアウタカバーとの間は、接着されることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバコード。
  7. 前記接着剤は、加熱硬化型接着剤であることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバコード。
  8. 前記加熱硬化型接着剤は、一液性加熱硬化型シリコーン接着剤であることを特徴とする請求項7に記載の光ファイバコード。
  9. 前記接着剤は、室温硬化型接着剤であることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバコード。
  10. 前記室温硬化型接着剤は、一液型RTVゴムであることを特徴とする請求項9に記載の光ファイバコード。
  11. 前記室温硬化型接着剤は、二液型RTVゴムであることを特徴とする請求項9に記載の光ファイバコード。
  12. 前記アウタカバーは、熱収縮性樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバコード。
  13. 前記アウタカバーの外径は、3.0mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバコード。
  14. 前記アウタカバーの外径は、2.0mm以上に設定されていることを特徴とする請求項13に記載の光ファイバコード。
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