JP3101294B2 - 数値制御旋盤における生爪加工制御装置 - Google Patents

数値制御旋盤における生爪加工制御装置

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JP3101294B2
JP3101294B2 JP02077749A JP7774990A JP3101294B2 JP 3101294 B2 JP3101294 B2 JP 3101294B2 JP 02077749 A JP02077749 A JP 02077749A JP 7774990 A JP7774990 A JP 7774990A JP 3101294 B2 JP3101294 B2 JP 3101294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (a).産業上の利用分野 本発明は、ワーク主軸にチャックを介して生爪の装着
された数値制御旋盤における生爪加工制御装置に関す
る。
(b).従来の技術 従来、この種の旋盤によりワークの加工を行なう際に
は、まず生爪に関する所定の加工寸法を入力して生爪の
成形加工を行なう。その後、ワークの加工に際して、該
加工済みの生爪及びチャックを工具との干渉から保護す
るため、生爪の寸法を計測し、該寸法を入力して生爪及
びチャックの周囲にチャックバリア等の工具干渉バリア
を形成していた。
(c).発明が解決しようとする問題点 しかし、これでは、生爪の成形加工時と工具干渉バリ
アの形成時にそれぞれ、即ち二度に亙って生爪の寸法を
入力する必要があり、煩雑で手間の掛かる入力作業を強
いられていた。
本発明は、上記事情に鑑み、一度の入力動作で生爪の
成形加工及び工具干渉バリアの形成を行なうことが出来
る数値制御旋盤における生爪加工制御装置を提供するこ
とを目的とする。
(d).問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、生爪(6)を装着し得るワーク主軸
(3)及び刃物台(7)を有する数値制御旋盤(1)に
おいて、加工すべき生爪(6)の加工に必要な生爪の爪
形状に関する各部位の寸法を寸法データ(JD)として入
力する入力手段(13)を設け、前記入力手段(13)を介
して入力された、生爪の爪形状に関する各部位の寸法に
ついての寸法データに基づいて生爪加工プログラム(JC
P)を作成する生爪加工プログラム作成手段(20)を設
け、前記生爪加工プログラム作成手段(20)により作成
された生爪加工プログラム(JCP)に基づいて生爪の加
工を行なう生爪加工手段(19)を設け、更に、前記入力
手段(13)を介して入力された、前記生爪の爪形状に関
する各部位の寸法についての寸法データに基づいて、前
記生爪加工手段(19)による成形加工後の生爪寸法
(a、b、c、d)を演算し、該演算された成形加工後
の生爪寸法(a、b、c、d)に基づいて、前記成形さ
れた生爪(6)の周囲に工具干渉バリア(CBR)を形成
する工具干渉バリア形成手段(21)を設けて構成され
る。
また、本発明は、生爪(6)を装着し得るワーク主軸
(3)及び刃物台(7)を有する数値制御旋盤(1)に
おいて、加工すべき生爪(6)の加工に必要な生爪の爪
形状に関する各部位の寸法を寸法データ(JD)として入
力する入力手段(13)を設け、前記入力手段(13)を介
して入力された、生爪の爪形状に関する各部位の寸法に
ついての寸法データに基づいて生爪加工プログラム(JC
P)を作成する生爪加工プログラム作成手段(20)を設
け、前記生爪加工プログラム作成手段(20)により作成
された生爪加工プログラム(JCP)に基づいて、テーパ
状のワーク把持面(6a、6d)を有する生爪(6)の加工
を行なう生爪加工手段(19)を設け、更に、前記入力手
段(13)を介して入力された、前記生爪の爪形状に関す
る各部位の寸法についての寸法データに基づいて、前記
生爪加工手段による成形加工後の生爪寸法(a、b、
c、d)を演算し、該演算された成形加工後の生爪寸法
(a、b、c、d)に基づいて前記成形された生爪の周
囲に工具干渉バリア(CBR)を形成する工具干渉バリア
形成手段(21)を設けて構成される。
また、本発明は、生爪(6)を装着し得るワーク主軸
(3)及び刃物台(7)を有する数値制御旋盤(1)に
おいて、加工すべき生爪(6)の加工に必要な生爪の爪
形状に関する各部位の寸法を寸法データ(JD)として入
力すると共に、前記生爪の各把持面(6a、6b)につい
て、当該把持面に対応する単一の径寸法データを、前記
寸法データとして入力する入力手段(13)を設け、前記
入力手段(13)を介して入力された、生爪の爪形状に関
する各部位の寸法及び前記各把持面についての単一の径
寸法データを含む前記寸法データに基づいて、生爪のワ
ーク把持面(6a、6b)をテーパ形状に加工するためのデ
ータ(x、z)を演算生成し、該演算されたデータ
(x、z)に基づいて生爪のテーパ加工を含む加工を指
示する生爪加工プログラム(JCP)を作成する生爪加工
プログラム作成手段(20)を設け、前記生爪加工プログ
ラム作成手段(20)により作成された生爪加工プログラ
ム(JCP)に基づいて前記ワーク把持面(6a、6b)を有
する生爪(6)の加工を行なう生爪加工手段を設け、更
に、前記入力手段(13)を介して入力された、前記寸法
データ(JD)に基づいて、前記生爪加工手段による成形
加工後の生爪寸法(a,b,c、d)を演算し、該演算され
た成形加工後の生爪寸法(a,b,c、d)に基づいて、前
記成形された生爪の周囲に工具干渉バリア(CBR)を形
成する工具干渉バリア形成手段(21)を設けて構成され
る。
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素
を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の
記載に限定拘束されるものではない。以下の「(e).
作用」の欄についても同様である。
(e).作用 上記した構成により、本発明は、生爪(6)に把持さ
れたワーク(31)の加工に際して、生爪(6)の加工時
に入力された生爪の爪形状に関する各部位の寸法を表示
する寸法データ(JD)に基づいて、新たにバリアに関す
るデータなどを入力することなく、加工に利用した寸法
データをそのまま転用する形で利用し、工具干渉バリア
(CBR)が形成されるように作用する。
また、本発明は、生爪(6)のワーク把持面(6a、6
b)のテーパ加工に必要となるデータ(x、z)が単一
の径寸法データ(JD21、JD22)に基づいて演算されるよ
うに作用する。
(f).実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明による数値制御旋盤における生爪加工
制御装置の一実施例が適用された数値制御旋盤の一例を
示す図、 第2図は生爪生成段取り画面の一例を示す図、 第3図乃至第6図は第2図に示す生爪成形段取り画面
上に表示された爪形状パターンの一例を示す図、 第7図乃至第10図は生爪加工プログラムの一例を示す
図、 第11図は生爪がワークを把持する際の該生爪の変形の
態様の一例を示す図、 第12図は生爪の成形加工の手順の一例を示す図、 第13図は第1図に示す数値制御旋盤の生爪及びチャッ
クの周囲に形成されたチャックバリアの一例を示す図で
ある。
数値制御旋盤1は、第1図に示すように、主軸台2を
有しており、主軸台2にはワーク主軸3が、該ワーク主
軸3の軸心CT1を中心として矢印M、N方向に回転自在
に支持されている。ワーク主軸3にはチャック5が装着
されており、チャック5には1組(3個乃至4個)の生
爪6が着脱自在に装着されている。また、第1図に示す
主軸台2の図中右方には刃物台7が、図中左右方向であ
る矢印A、B方向及び上下方向(即ち、矢印A、B方向
に直角な方向)である矢印C、D方向に移動駆動自在に
設けられており、刃物台7には工具9が着脱自在に装着
されている。
また、数値制御旋盤1は、第1図に示すように、主制
御部11を有しており、主制御部11にはバス線12を介して
キーボード等の入力部13、ディスプレイ等の表示部15、
爪形状パターンメモリ16、生爪加工プログラムメモリ1
7、加工制御部19、生爪加工実行演算部20、チャックバ
リア設定演算部21、チャック寸法メモリ22、パラメータ
メモリ23、爪形状データメモリ25等が接続している。更
に、加工制御部19には、前記ワーク主軸3を回転駆動す
る主軸制御部29及び前記刃物台7を移動駆動する刃物台
制御部30が接続されている。
数値制御旋盤1は以上のような構成を有するので、生
爪6を用いたワークの加工を実行する際には、作業者
は、第1図に示す入力部13を介して主制御部11に対して
所定の加工開始指令SC1を出力する。すると、主制御部1
1は生爪加工実行演算部20に対して、ワーク主軸3にチ
ャック5を介して装着された1組の生爪6の成形加工を
行なうように指令する。
これを受けて生爪加工実行演算部20は、第2図に示す
ように、表示部15上に生爪成形段取り画面27を表示す
る。この生爪成形段取り画面27は、第2図に示すよう
に、爪形状データ部27a及びメッセージ表示部27b等から
構成されている。生爪成形段取り画面27内の第2図右側
に位置する爪形状データ部27aには現在、何らの表示も
なく、また、生爪成形段取り画面27内の第2図下側に位
置するメッセージ表示部27bには現在、爪形状パターン
番号PTNとして「1」〜「4」の数値を1つ選択するこ
とを促す旨のメッセージが表示されている。
そこで、作業者は、該生爪成形段取り画面27中のメッ
セージ表示部27bに表示されたメッセージに従って、こ
れから加工すべきワークに適応した爪形状パターン番号
PTN(第2図に示す場合には、「4」)を入力部13を介
して入力する。すると、メッセージ表示部27bには、そ
れまでのメッセージに代わって、生爪6の荒加工及び仕
上げ加工に使用する各工具9の工具番号TNOをそれぞれ
入力することを促す旨のメッセージが表示される。そこ
で、作業者は、該メッセージに従って、生爪6の荒加工
及び仕上げ加工に使用する各工具9の工具番号TNO(第
2図に示す場合には、「12A」及び「31B」)を入力部13
を介してそれぞれ入力する。
こうして、爪形状パターン番号PTN及び各工具番号TNO
が入力されると、第1図に示す生爪加工実行演算部20
は、該入力された各工具番号TNOを、第2図に示す生爪
成形段取り画面27内の図中左下に表示すると共に、前記
入力された爪形状パターン番号PTNに対応した爪形状パ
ターンJFGを第1図に示す爪形状パターンメモリ16から
読み出し、該読み出された爪形状パターンJFGを、第2
図に示す生爪成形段取り画面27中の爪形状データ部27a
内に描画する。爪形状パターンメモリ16内には、「1」
〜「4」の爪形状パターン番号PTNに対応した爪形状パ
ターンJFGがそれぞれ格納されている。例えば、爪形状
パターン番号PTNとして「1」が入力された場合には、
第3図に示すように、爪形状パターンJFGとして単純外
爪が描画され、爪形状パターン番号PTNとして「2」が
入力された場合には、第4図に示すように、爪形状パタ
ーンJFGとして段付き外爪が描画され、爪形状パターン
番号PTNとして「3」が入力された場合には、第5図に
示すように、爪形状パターンJFGとして単純内爪が描画
され、更に爪形状パターン番号PTNとして「4」が入力
された場合には、第6図に示すように、爪形状パターン
JFGとして段付き内爪が描画される。
更に、第2図に示す生爪成形段取り画面27中のメッセ
ージ表示部27bには、生爪成形に必要な各部位の寸法を
表わす爪形状データJDの入力を促す旨のメッセージが次
々と表示される。そこで、作業者は、これ等メッセージ
に従って各種の爪形状データJDを第1図に示す入力部13
を介して順に入力する。すると、これ等入力された爪形
状データJDは、第2図に示すように、生爪成形段取り画
面27中の爪形状データ部27a内に表示される。なお、こ
れ等の爪形状データJDは、前記描画された爪形状パター
ンJFGの種類により異なる。例えば、爪形状パターンJFG
が、第3図に示すように、単純外爪である場合には、爪
形状データJDとして把握径JD11、リング径JD12及びつか
み代JD13(各爪形状データJD11、JD12及びJD13はそれぞ
れ、第3図に示す爪形状データ部27aに表示された爪形
状パターンJFG中に#1、#2及び#3で示した各部位
の寸法を表わす。)をそれぞれ入力し、爪形状パターン
JFGが、第4図に示すように、段付き外爪である場合に
は、爪形状データJDとして第1把握径JD21、第2把握径
JD22、リング径JD23、第1つかみ代JD24及び第2つかみ
代JD25(各爪形状データJD21、JD22、JD23、JD24及びJD
25はそれぞれ、第4図に示す爪形状データ部27aに表示
された爪形状パターンJFG中に#1、#2、#3、#4
及び#5で示した各部位の寸法を表わす。)をそれぞれ
入力する。なお、第4図においては、第1把握径JD21
して「80」が、第2把握径JD22として「40」が、リング
径JD23として「20」が、第1つかみ代JD24として「15」
が、更に第2つかみ代JD25として「18」が、それぞれ入
力されている。また、爪形状パターンJFGが、第5図に
示すように、単純内爪である場合には、爪形状データJD
として把握径JD31、切込み開始点のX座標JD32及びつか
み代JD33(各爪形状データJD31、JD32及びJD33はそれぞ
れ、第5図に示す爪形状データ部27aに表示された爪形
状パターンJFG中に#1、#2及び#3で示した各部位
の寸法を表わす。)をそれぞれ入力し、爪形状パターン
JFGが、第6図に示すように、段付き内爪である場合に
は、爪形状データJDとして第1把握径JD41、第2把握径
JD42、切込み開始点のX座標JD43、第1つかみ代JD44
び第2つかみ代JD45(各爪形状データJD41、JD42、J
D43、JD44及びJD45はそれぞれ、第6図に示す爪形状デ
ータ部27aに表示された爪形状パターンJFG中に#1、#
2、#3、#4及び#5で示した各部位の寸法を表わ
す。)をそれぞれ入力する。
なお、爪形状パターンJFGが内爪、即ち単純内爪又は
段付き内爪である場合に、第5図又は第6図に示すよう
に、切込み開始点のX座標JD32又はJD43として最大振り
径#2又は#3を入力するのは、次のような理由によ
る。即ち、内爪の成形加工においては、ワーク主軸3の
軸心CT1を中心として回転しつつある1組の生爪6の外
周面PL側から回転中心、即ちワーク主軸3の軸心CT1に
向けて工具9をX軸方向に所定量ずつ切込みながら旋削
加工を行なう関係上、切込み開始点は該外周面PLの外側
に設定する必要がある。この際、例えば第5図又は第6
図に示すように、生爪6の図中上下方向の長さ#6(<
#2(第5図)、#3(第6図))を切込み開始点のX
座標JD32又はJD43として設定すると、該切込み開始点SP
は前記外周面PLの内側に設定され、その結果、工具9を
所定の待機位置から切込み開始点SPに高速位置決めした
際に、回転中の生爪6に工具9が干渉して工具9が破損
する事態が発生する。そこで、こうした事態の発生を防
止するために、切込み開始点のX座標JD32又はJD43とし
ては最大振り径#2又は#3が入力される。こうして、
前記描画された爪形状パターンJFGに対応した各種の爪
形状データJDが入力されると、これ等入力された爪形状
データJDはそれぞれ、第1図に示す爪形状データメモリ
25に格納される。
更に、第2図に示す生爪成形段取り画面27中のメッセ
ージ表示部27bには、後述する生爪加工プログラムJCPの
生成時に必要となる変換データEDの入力を促す旨のメッ
セージが次々と表示される。そこで、作業者は、これ等
メッセージに従って各種の変換データEDを第1図に示す
入力部13を介して順に入力する。すると、これ等入力さ
れた変換データEDは、第2図に示すように、生爪成形段
取り画面27中の爪形状データ部27a内に表示される。な
お、変換データEDとしては、素材番号ED1、X軸方向の
仕上げ代ED2、Z軸方向の仕上げ代ED3及び仕上げ面粗さ
ED4等が採択され、入力される。ここで、素材番号ED1
素材の材質(S45C、SUS、JAW等)に対応した番号であ
り、仕上げ面粗さED4は仕上げ加工の粗さに対応した番
号(「1」〜「9」の9段階)である。
こうして、爪形状データJD及び変換データEDが全て入
力されたところで、第1図に示す生爪加工実行演算部20
は、前記入力された爪形状パターン番号PTNに対応した
生爪加工プログラムJCPを生爪加工プログラムメモリ17
から読み出す。生爪加工プログラムメモリ17内には、
「1」〜「4」の爪形状パターン番号PTNに対応した生
爪加工プログラムJCPがそれぞれ格納されている。更
に、生爪加工実行演算部20は、該読み出された生爪加工
プログラムJCP中に前記入力された爪形状データJD及び
変換EDをパラメータとしてローディングして、生爪加工
プログラムJCPを生成する。
この生爪加工プログラムJCPは、前記爪形状パターンJ
FGの種類により異なる。即ち、爪形状パターンJFGが、
第3図に示すように、単純外爪である場合(即ち、前記
入力された爪形状パターン番号PTNが「1」である場
合)には、第7図に示すような生爪加工プログラムJCP
が生成され、爪形状パターンJFGが、第4図に示すよう
に、段付き外爪である場合(即ち、前記入力された爪形
状パターン番号PTNが「2」である場合)には、第8図
に示すような生爪加工プログラムJCPが生成される。ま
た、爪形状パターンJFGが、第5図に示すように、単純
内爪である場合(即ち、前記入力された爪形状パターン
番号PTNが「3」である場合)には、第9図に示すよう
な生爪加工プログラムJCPが生成され、爪形状パターンJ
FGが、第6図に示すように、段付き内爪である場合(即
ち、前記入力された爪形状パターン番号PTNが「4」で
ある場合)には、第10図に示すような生爪加工プログラ
ムJCPが生成される。以下、これ等の生爪加工プログラ
ムJCPの内、段付き外爪に関する生爪加工プログラムJCP
(第8図に示す生爪加工プログラムJCP)についてその
内容を説明するが、その他の3個の生爪加工プログラム
JCPは該段付き外爪に関する生爪加工プログラムJCPと同
様であるので、その説明を省略する。
即ち、段付き外爪に関する生爪加工プログラムJCPに
は、第8図に示すように、複数個のプロセスPS(PS1、P
S2、PS3)がそれぞれプロセス番号PNOを付された形で格
納されており、各プロセスPSにおいては所定の桁に所定
のデータが格納されている。即ち、「PN0・」の桁に格
納されたプロセス番号PNOが「0」である第1プロセスP
S1においては、加工すべきワークの材質を示す「材質」
の桁に焼入れをしていない生爪を意味する「JAW」が、
素材ワークの外径を示す「外径」の桁に「100」が、素
材ワークの内径を示す「内径」の桁に「20」が、素材ワ
ークの長さを示す「素材長さ」の桁に「35」が、X軸方
向の仕上げ代を示す「仕上X」の桁に「0.2」が、更に
Z軸方向の仕上げ代を示す「仕上Z」の桁に「0.1」
が、それぞれ格納されていることから、最大振り径mが
100mm、リング径が20mm、高さh(Z軸方向の長さ)が3
5mm、X軸方向の仕上げ代が0.2mm、Z軸方向の仕上げ代
が0.1mmでの生爪6に関する加工であることを示してい
る。なお、当該第1プロセスPS1において、「外径」の
桁に素材ワークの外径として格納された「100」は、第
1図に示すパラメータメモリ23に生爪6の素材の最大振
り径mとして予め格納された数値であり、「素材長さ」
の桁に素材ワークの長さとして格納された「35」は、第
1図に示すパラメータメモリ23に生爪6の素材の高さh
として予め格納された数値である。また、「内径」の桁
に素材ワークの内径として格納された「20」は、前記爪
形状データメモリ25に格納された爪形状データJD中のリ
ング径JD23(即ち、第4図に示す爪形状データ部27a内
にリング径JD23として表示された「20」)に対応して設
定された数値であり、更に「材質」の桁に加工すべきワ
ークの材質として格納された「JAW」、「仕上げX」の
桁にX軸方向の仕上げ代として格納された「0.2」及び
「仕上Z」の桁にZ軸方向の仕上げ代として格納された
「0.1」は、それぞれ前記入力された変換データED中の
素材番号ED1、X軸方向の仕上げ代ED2及びZ軸方向の仕
上げ代ED3に対応して設定されたデータである。
また、第8図に示す生爪加工プログラムJCP中の「P
NO.」の桁に格納されたプロセス番号PNOが「1」である
第2プロセスPS2においては、「モード」の桁に棒状の
ワークの内径を加工する加工モードを示す「BAR IN」
が、X軸方向の切込み開始点を示す「切込X」の桁に
「20」が、Z軸方向の切込み開始点を示す「切込Z」の
桁に「0」が、荒加工用の周速を示す「R周速」の桁に
「91」が、仕上げ加工用の周速を示す「F周速」の桁に
「140」が、荒加工用の送り速度を示す「R送り」の桁
に「0.16」が、荒加工用の切込み量を示す「R切込」の
桁に「3.5」が、荒加工用の工具番号TNOを示す「R工
具」の桁に「12A」が、更に仕上げ加工用の工具番号TNO
を示す「F工具」の桁に「31B」が、それぞれ格納され
ていることから、ワーク主軸3に装着された生爪6を荒
加工用の周速である91m/minの周速で回転させ、その状
態で該生爪6に対して工具番号TNOが「12A」である荒加
工用の工具9を荒加工用の送り速度である0.16mm/revの
送り速度で荒加工用の切込み量である3.5mmずつ切込み
ながら内径荒加工を行なった後、生爪6を仕上げ加工用
の周速である140mm/minの周速で回転させ、その状態で
該生爪6に対して工具番号TNOが「31B」である仕上げ加
工用の工具9により仕上げ加工を行なうことが指示され
ている。なお、当該第2プロセスPS2において、「切込
X」の桁にX軸方向の切込み開始点として格納された
「20」は、前記爪形状データメモリ25に格納された爪形
状データJD中のリング径JD23(即ち、第4図に示す爪形
状データ部27a内にリング径JD23として表示された「2
0」)に対応して設定されたデータであり、「R工具」
の桁に荒加工用の工具番号TNOとして格納された「12A」
及び「F工具」の桁に仕上げ加工用の工具番号TNOとし
て格納された「31B」は、それぞれ前記入力された生爪
6の荒加工及び仕上げ加工用の工具9の工具番号TNO
(即ち、第2図に示す生爪成形段取り画面27内の図中左
下に各工具番号TNOとして表示された「12A」及び「31
B」)に対応して設定されたデータである。
更に、第2プロセスPS2の第8図下部には、複数個の
加工ステップST(ST1、ST2、ST3、ST4)がそれぞれシー
ケンス番号SQNを付された形で格納されており、「SEQ」
の桁に格納されたシーケンス番号SQNが「1」である第
1加工ステップST1には、「形」の桁にテーパ加工を示
す「TPR」が、「前コーナ」の桁に曲率半径0.5mmの面取
り加工を示す「C 0.5」が、「始点X」の桁に最終加
工形状を決定する第1基準点P1のX座標の2倍の値x1
して「80」が、「始点Z」の桁に前記第1基準点P1のZ
座標z1として「0」が、「終点X」の桁に最終加工形状
を決定する第2基準点P2のX座標の2倍の値x2として
「80.26」が、「終点Z」の桁に前記第2基準点P2のZ
座標z2として「13」が、更に「粗さ」の桁に仕上げ面粗
さとして「5」が、それぞれ格納されており、「SEQ」
の桁に格納されたシーケンス番号SQNが「2」である第
2加工ステップST2においては、「形」の桁に直線加工
を示す「LIN」が、「終点X」の桁に最終加工形状を決
定する第3基準点P3のX座標の2倍の値x3として「80.2
6」が、「終点Z」の桁に前記第3基準点P3のZ座標z3
として「15」が、逃げみぞ切り加工の形状コードを示す
「後コーナ/$」の桁に「$1」が、更に「粗さ」の桁
に仕上げ面粗さとして「5」が、それぞれ格納されてい
る。また、「SEQ」の桁に格納されたシーケンス番号SQN
が「3」である第3加工ステップST3においては、
「形」の桁にテーパ加工を示す「TPR」が、「前コー
ナ」の桁に曲率半径0.5mmの面取り加工を示す「C 0.
5」が、「始点X」の桁に最終加工形状を決定する第4
基準点P4のX座標の2倍の値x4として「40」が、「始点
Z」の桁に前記第4基準点P4のZ座標z4として「15」
が、「終点X」の桁に最終加工形状を決定する第5基準
点P5のX座標の2倍の値x5として「40.32」が、「終点
Z」の桁に前記5基準点P5のZ座標z5として「31」が、
更に「粗さ」の桁に仕上げ面粗さとして「5」が、それ
ぞれ格納されており、「SEQ」の桁に格納されたシーケ
ンス番号SQNが「4」である第4加工ステップST4におい
ては、「形」の桁に直線加工を示す「LIN」が、「終点
X」の桁に最終加工形状を決定する第6基準点P6のX座
標の2倍の値x6として「40.32」が、「終点Z」の桁に
前記第5基準点P5のZ座標z5として「33」が、逃ぎみぞ
切り加工の形状コードを示す「後コーナ/$」の桁に
「$1」が、更に「粗さ」の桁に仕上げ面粗さとして
「5」が、それぞれ格納されている。
従って、当該第2プロセスPS2は最終加工形状とし
て、第12図に示すように、所定のプログラム原点WPから
X軸の正方向である矢印C方向に40mmだけ離れた第1基
準点P1における曲率半径0.5mmの面取り加工、プログラ
ム原点WPから矢印C方向に40.13mm、Z軸の正方向であ
る矢印A方向に13mmだけ離れた第2基準点P2と前記第1
基準点P1間のテーパ加工、プログラム原点WPからX軸の
正方向である矢印C方向に40.13mm、Z軸の正方向であ
る矢印A方向に15mmだけ離れた第3基準点P3と前記第2
基準点P2間の直線加工、前記第3基準点P3における「$
1」に対応した形状の逃げみぞ切り加工、プログラム原
点WPから矢印C方向に20mm、矢印A方向にZ軸方向に15
mmだけ離れた第4基準点P4における曲率反抗0.5mmの面
取り加工、プログラム原点WPから矢印C方向に20.16m
m、矢印A方向に31mmだけ離れた第5基準点P5と前記第
4基準点P4間のテーパ加工、プログラム原点WPから矢印
C方向に20.16mm、矢印A方向に33mmだけ離れた第6基
準点P6と前記第5基準点P5間の直線加工及び前記第6基
準点P6における「$1」に対応した形状の逃げみぞ切り
加工を行なう加工内容を有している。なお、第2基準点
P2は第1基準点P1に対して矢印A方向に13mm、矢印C方
向に0.13mmだけ離れているので、第1基準点P1と第2基
準点P2間のテーパ加工は、Z軸方向であるワーク主軸3
の軸心CT1方向に対して1/100の傾斜角度θ(tanθ
=1/100)を有する第1ワーク把持面6aのテーパ加工と
なる。また、第5基準点P5は第4基準点P4に対して矢印
A方向に16mm、矢印C方向に0.16mmだけ離れているの
で、第4基準点P4と第5基準点P5間のテーパ加工は、Z
軸方向であるワーク主軸3の軸心CT1方向に対して1/100
の傾斜角度θ(tanθ=1/100)を有する第2ワーク
把持面6bのテーパ加工となる。
なお、上述の第1加工ステップST1乃至第4加工ステ
ップST4において、「粗さ」の桁に仕上げ面粗さとして
格納された「5」は、前記入力された変換データED中の
仕上げ面粗さED4に対応して設定されたデータである。
また、第1加工ステップST1において、「始点X」の桁
に第1基準点P1のX座標の2倍の値x1として格納された
「80」は、前記爪形状データメモリ25に格納された爪形
状データJD中の第1把握径JD21(即ち、第4図に示す爪
形状データ部27a内に表示された第1把握径JD21)に基
づいて次式(1)により算出された数値である。一方、
「終点X」の桁に第2基準点P2のX座標の2倍の値x2
して格納された「30.26」は、前記爪形状データメモリ2
5に格納された爪形状データJD中の第1把握径JD21及び
第1つかみ代JD24(即ち、第4図に示す爪形状データ部
27a内に表示された第1把握径JD21及び第1つかみ代JD
24)に基づいて次式(2)により算出された数値であ
り、また「終点Z」の桁に第2基準点P2のZ座標z2とし
て格納された「13」は、前記第1つかみ代JD24に基づい
て次式(3)により算出された数値である。式(2)及
び(3)中のkは、第12図に示すように、逃げみぞ切り
加工の盗み幅を表わし、第1図に示すパラメータメモリ
23に予め格納されている。ここでは、該盗み幅kとして
「2」が格納されているとする。
x1=JD21 ……(1) x2=JD21+(JD24−k)/50 ……(2) z2=JD24−k ……(3) また、第2加工ステップST2において、「終点X」の
桁に第3基準点P3のX座標の2倍の値x3として格納され
た「80.26」は、前記爪形状データメモリ25に格納され
た爪形状データJD中の第1把握径JD21及び第1つかみ代
JD24(即ち、第4図に示す爪形状データ部27a内に表示
された第1把握径JD21及び第1つかみ代JD24)に基づい
て前記式(2)のx2と同様にして算出された数値であ
り、「終点Z」の桁に第3基準点P3のZ座標z3として格
納された「15」は、前記第1つかみ代JD24に基づいて次
式(4)により算出された数値である。
z3=JD24 ……(4) また、第3加工ステップST3において、「始点X」の
桁に第4基準点P4のX座標の2倍の値x4として格納され
た「40」は、前記爪形状データメモリ25に格納された爪
形状データJD中の第2把握径JD22(即ち、第4図に示す
爪形状データ部27a内に表示された第2把握径JD22)に
基づいて次式(5)により算出された数値であり、「始
点Z」の桁に第4基準点P4のZ座標z4として格納された
「15」は、前記爪形状データメモリ25に格納された爪形
状データJD中の第1つかみ代JD24(即ち、第4図に示す
爪形状データ部27a内に表示された第1つかみ代JD24
に基づいて次式(6)により算出された数値である。一
方、「終点X」の桁に第5基準点P5のX座標の2倍の値
x5として格納された「40.32」は、前記爪形状データメ
モリ25に格納された爪形状データJD中の第2把握径JD22
及び第2つかみ代JD25(即ち、第4図に示す爪形状デー
タ部27a内に表示された第2把握径JD22及び第2つかみ
代JD25)に基づいて次式(7)により算出された数値で
あり、「終点Z」の桁に第5基準点P5のZ座標z5として
格納された「31」は、前記第1つかみ代JD24及び第2つ
かみ代JD25に基づいて次式(8)により算出された数値
である。式(7)及び(8)中のkは、前記式(2)及
び(3)中のkと同じ値、即ち「2」である。
x4=JD22 ……(5) z4=JD24 ……(6) x5=JD22+(JD25−k)/50 ……(7) z5=JD24+JD25−k ……(8) 更に、第4加工ステップST4において、「終点X」の
桁に第6基準点P6のX座標の2倍の値x6として格納され
た「40.32」は、前記爪形状データメモリ25に格納され
た爪形状データJD中の第2把握径JD22及び第2つかみ代
JD25(即ち、第4図に示す爪形状データ部27a内に表示
された第2把握径JD22及び第2つかみ代JD25)に基づい
て前記式(7)のx5と同様にして算出された数値であ
り、「終点Z」の桁に第6基準点P6のZ座標z6として格
納された「33」は、前記爪形状データメモリ25に格納さ
れた爪形状データJD中の第1つかみ代JD2及び第2つか
み代JD25(即ち、第4図に示す爪形状データ部27a内に
表示された第1つかみ代JD24及び第2つかみ代JD25)に
基づいて次式(9)により算出された数値である。
z6=JD24+JD25 ……(9) また、第8図に示す生爪加工プログラムJCP中の「PN
o.」の桁に格納されたプロセス番号PNOが「2」である
第3プロセスPS3においては、「モード」の桁に加工終
了を示す「END」が格納されていることから、当該第3
プロセスPS3で生爪成形加工が終了することを意味す
る。
こうして、生爪加工プログラムJCPが生成されたとこ
ろで、第1図に示す生爪加工実行演算部20は加工制御部
19に対して、該生成された生爪加工プログラムJCPの実
行を指令する。これを受けて加工制御部19は、生爪加工
プログラムJCPに基づいて、主軸制御部29を介してワー
ク主軸3を生爪6と共に軸心CT1を中心として矢印M又
はN方向に回転駆動すると共に、刃物台制御部30を介し
て刃物台7を矢印A、B方向及び矢印C、D方向に移動
駆動しつつ、刃物台7に装着された工具9により、ワー
ク主軸3にチャック5を介して装着された1組の生爪6
の成形加工を行なう。すると、当該1組の生爪6は、第
12図に示すように、これから加工すべきワークに適応し
た形状に成形加工される。この際、これ等生爪6のワー
ク把持面6a及び6bはそれぞれ、既に述べたように、Z軸
方向に対して1/100の傾斜角度θ及びθを有するテ
ーパ状に加工される。
こうして、第1図に示す数値制御旋盤1のワーク主軸
3にチャック5を介して装着された生爪6に対する成形
加工が完了したところで、生爪加工実行演算部20は主制
御部11に対して生爪加工終了信号を出力し、主制御部11
は表示部15等を介して作業者に対して、生爪6の成形加
工が完了した旨を知らせる。そこで、作業者は、第11図
に示すように、これから加工すべきワーク31を該成形加
工済みの1組の生爪6を介してワーク主軸3に装着す
る。この際、各生爪6はワーク把持面6a又は6bを介して
ワーク31を該ワーク31の軸心に向かって矢印G方向に加
圧することにより把持するので、その反作用として各生
爪6には逆向き、即ちワーク31の軸心から遠ざかる矢印
H方向に力が作用し、その結果これ等生爪6はその弾性
により、図中想像線で示すように、先端(図中右端)を
矢印H方向に開く形で変形する。すると、テーパ加工が
施された各生爪6のワーク把持面6a又は6bは、該変形に
よりZ軸方向に対して平行になり、従ってワーク31は、
該ワーク把持面6a又は6bの全面に亙って当接する形で1
組の生爪6により確実に把持される。
こうして、これから加工すべきワーク31がワーク把持
面6a又は6bを介して1組の生爪6に確実に把持された状
態で、作業者は、第1図に示す入力部13を介して主制御
部11に対して所定の加工継続指令SC2を出力する。する
と、主制御部11は、チャックバリア設定演算部21に対し
てチャックバリアCBRの形成動作を指令する。これを受
けてチャックバリア設定演算部21は、前記入力された各
爪形状データJDを爪形状データメモリ25から読み出し、
該読み出された爪形状データJDに基づいて、後述するチ
ャックバリアCBRの設定に必要となる生爪6の各部位の
寸法を算出する。
即ち、チャックバリア設定演算部21は、前記入力され
た爪形状データJDが、例えば第3図に示す単純外爪に関
する爪形状データJD、即ち把握径JD11、リング径JD12
びつかみ代JD13である場合には、次式(10)乃至(13)
により生爪6の各部位の寸法a、b、c、d(各寸法
a、b、c、dの対応部位は、第13図(a)に示す。)
を算出する。式(10)、(12)において、生爪6の素材
の高さh及び生爪6の素材の最大振り径mは、既に述べ
たように、第1図に示すパラメータメモリ23に予め格納
された数値である。
a=h ……(10) b=JD13 ……(11) c=(m−JD11)/2 ……(12) d=(JD11−JD12)/2 ……(13) なお、単純外爪以外の爪形状に関する爪形状データJD
が入力された場合も同様である。即ち、前記入力された
爪形状データJDが、第4図に示す段付き外爪に関する爪
形状データJD、即ち第1把握径JD21、第2把握径JD22
リング径JD23、第1つかみ代JD24及び第2つかみ代JD25
である場合には、次式(14)乃至(17)により生爪6の
各部位の寸法a、b、c、d(各寸法a、b、c、dの
対応部位は、第13図(b)に示す。)が算出され、また
前記入力された爪形状データJDが、第5図に示す単純内
爪に関する爪形状データJD、即ち把握径JD31、切込み開
始点のX座標JD32及びつかみ代JD33である場合には、次
式(18)乃至(21)により生爪6の各部位の寸法a、
b、c、dが算出され、更に前記入力された爪形状デー
タJDが、第6図に示す段付き内爪に関する爪形状データ
JD、即ち第1把握径JD41、第2把握径JD42、切込み開始
点のX座標JD43、第1つかみ代JD44及び第2つかみ代JD
45である場合には、次式(22)乃至(25)により生爪6
の各部位の寸法a、b、c、dが算出される。式(21)
及び(25)において、生爪6の素材の内径を表わすn
は、前述のh及びmと同様に、第1図に示すパラメータ
メモリ23に予め格納された数値である。
a=h ……(14) b=JD24+JD25 ……(15) c=(m−JD21)/2 ……(16) d=(JD21−JD23)/2 ……(17) a=h ……(18) b=JD33 ……(19) c=(JD32−JD31)/2 ……(20) d=(JD31−n)/2 ……(21) a=h ……(22) b=JD44+JD45 ……(23) c=(JD43−JD41)/2 ……(24) d=(JD41−n)/2 ……(25) こうして、第1図に示す数値制御旋盤1のワーク主軸
3にチャック5を介して装着された生爪6の各部位の寸
法a、b、c、dが算出されたところで、チャックバリ
ア設定演算部21は、当該生爪6を把持するチャック5
(即ち、ワーク主軸3に装着されたチャック5)の寸法
をチャック寸法メモリ22から読み出し、該読み出された
チャック5の寸法及び前記算出された生爪6の寸法a、
b、c、dに基づいて、第13図(a)、(b)に示すよ
うに、チャック5及び成形加工済みの生爪6の周囲に所
定の保護領域ARE、即ちクリアランスを有するチャック
バリアCBRを設定する。すると、図中想像線で示すよう
に、チャック5及び生爪6を包み込む形でチャックバリ
アCBRが形成される。
こうして、ワーク主軸3に装着されたチャック5及び
成形加工済みの生爪6の周囲にチャックバリアCBRが形
成されたところで、第1図に示す主制御部11は加工制御
部19に対してワーク31の加工を指令する。これを受けて
加工制御部19は、所定の加工プログラムPRGに基づい
て、主軸制御部29を介してワーク主軸3をワーク31と共
に軸心CT1を中心として矢印M又はN方向に回転駆動す
ると共に、刃物台制御部30を介して刃物台7を矢印A、
B方向及び矢印C、D方向に適宜移動駆動しつつ、刃物
台7に装着された工具9により、前記生爪6に把持され
たワーク31に対して所定の加工を実行していく。この
際、加工すべきワーク31はワーク主軸3の軸心CT1を中
心として矢印M又はN方向に高速で回転するが、該ワー
ク31は、既に述べたように、生爪6のワーク把持面6a又
は6bの全面に亙って当接する形で確実に把持されている
ので、工具9による旋削加工時にワーク31が偏心するよ
うな危険性はない。また、チャック5及び生爪6の周囲
には、既に述べたように、チャックバリアCBRが形成さ
れているので、加工プログラムPRGの作成ミスや作業者
の操作ミス等により工具9が、チャックバリア設定演算
部21により設定された保護領域AREに侵入しようとする
と、加工制御部19は直ちに刃物台制御部30に対して刃物
台7の運転の緊急停止を指令するので、工具9が誤って
チャック5や生爪6に干渉する事態の発生を未然に防止
することが出来る。
なお、上述の実施例においては、単一のワーク主軸3
を有する数値制御旋盤1について説明したが、本発明
は、生爪6を装着し得るワーク主軸3を1個以上有する
限り、どのような主軸構成の旋盤に対しても適用可能で
ある。例えば、互いに対向する2個のワーク主軸が相対
的に移動駆動自在に設けられた対向主軸旋盤に本発明を
適用することも勿論可能である。
(g).発明の効果 以上説明したように、請求項1の発明によれば、生爪
6を装着し得るワーク主軸3及び刃物台7を有する数値
制御旋盤1において、加工すべき生爪6の加工に必要な
生爪の爪形状に関する各部位の寸法を爪形状データJDな
どの寸法データとして入力する入力部13などの入力手段
を設け、前記入力手段を介して入力された、生爪の爪形
状に関する各部位の寸法についての寸法データに基づい
て生爪加工プログラムJCPを作成する生爪加工実行演算
部20などの生爪加工プログラム作成手段を設け、前記生
爪加工プログラム作成手段により作成された生爪加工プ
ログラムJCPに基づいて生爪の加工を行なう加工制御部1
9などの生爪加工手段を設け、更に、前記入力手段を介
して入力された、前記生爪の爪形状に関する各部位の寸
法についての寸法データに基づいて、前記生爪加工手段
による成形加工後の各部位の寸法a、b、c、dなどの
生爪寸法を演算し、該演算された成形加工後の生爪寸法
に基づいて、前記成形された生爪6の周囲にチャックバ
リアCBRなどの工具干渉バリアを形成するチャックバリ
ア設定演算部21などの工具干渉バリア形成手段を設けて
構成したので、生爪6の加工及び該加工された生爪6に
把持されたワーク31の加工に際して、生爪の加工時に入
力された、生爪の爪形状に関する各部位の寸法である寸
法データを、生爪6の加工に使用した後、工具干渉バリ
アの設定で再利用することにより、バリア形成用のデー
タをわざわざ入力することなく、工具干渉バリアを簡単
に形成することが可能となる。従って、従来のように、
工具干渉バリアの形成に際して、ワーク主軸3に装着さ
れた成形加工済みの生爪6の寸法を作業者が逐一計測し
入力する必要はなく、一度の入力動作で生爪6の成形加
工及び工具干渉バリアの形成を行なうことが出来る。従
って、ワーク31の加工前の段取り時間を大幅に短縮する
ことが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、生爪6を装着し得る
ワーク主軸3及び刃物台7を有する数値制御旋盤1にお
いて、加工すべき生爪6の加工に必要な生爪の爪形状に
関する各部位の寸法を爪形状データJDなどの寸法データ
として入力する入力部13などの入力手段を設け、前記入
力手段を介して入力された、生爪の爪形状に関する各部
位の寸法についての寸法データに基づいて生爪加工プロ
グラムJCPを作成する生爪加工実行演算部20などの生爪
加工プログラム作成手段を設け、前記生爪加工プログラ
ム作成手段により作成された生爪加工プログラムJCPに
基づいて、テーパ状の第1ワーク把持面6a、第2ワーク
把持面6bなどのワーク把持面を有する生爪6の加工を行
なう加工制御部19などの生爪加工手段を設け、更に、前
記入力手段を介して入力された、前記生爪の爪形状に関
する各部位の寸法についての寸法データに基づいて、前
記生爪加工手段による成形加工後の、各部位の寸法a、
b、c、dなどの生爪寸法を演算し、該演算された成形
加工後の生爪寸法に基づいて前記成形された生爪の周囲
にチャックバリアCBRなどの工具干渉バリアを形成する
チャックバリア設定演算部21などの工具干渉バリア形成
手段を設けて構成したので、請求項1の発明と同様の効
果を発揮することが出来るばかりか、生爪6のワーク把
持面をテーパ状に形成することが出来、これによりワー
ク31をワーク把持面全面を介して確実に把持することが
可能となり、従って生爪6のワーク31に対する把持性を
向上させることが可能となる。
また、請求項3の発明によれば、生爪6を装着し得る
ワーク主軸3及び刃物台7を有する数値制御旋盤1にお
いて、加工すべき生爪6の加工に必要な生爪の爪形状に
関する各部位の寸法を爪形状データJDなどの寸法データ
として入力すると共に、前記生爪の各把持面6a、6bにつ
いて、当該把持面に対応する単一の径寸法データを、前
記寸法データとして入力する入力部13などの入力手段を
設け、前記入力手段を介して入力された、生爪の爪形状
に関する各部位の寸法及び前記各把持面についての単一
の径寸法データを含む前記寸法データに基づいて、生爪
のワーク把持面6a、6bをテーパ形状に加工するための、
X座標の2倍の値x、Z座標zなどのデータを演算生成
し、該演算されたデータに基づいて生爪のテーパ加工を
含む加工を指示する生爪加工プログラムJCPを作成する
生爪加工実行演算部20などの生爪加工プログラム作成手
段を設け、前記生爪加工プログラム作成手段により作成
された生爪加工プログラムJCPに基づいて前記ワーク把
持面を有する生爪の加工を行なう加工制御部19などの生
爪加工手段を設け、更に、前記入力手段を介して入力さ
れた、前記寸法データJDに基づいて、前記生爪加工手段
による成形加工後の各部位の寸法a,b,c、dなどの生爪
寸法を演算し、該演算された成形加工後の生爪寸法に基
づいて、前記成形された生爪の周囲にチャックバリアCB
Rなどの工具干渉バリアを形成するチャックバリア設定
演算部21などの工具干渉バリア形成手段を設けて構成し
たので、前記した効果に加えて生爪6に把持されたワー
ク31の加工に際して、生爪6のワーク把持面のテーパ加
工を各ワーク把持面について単一の径寸法データを入力
するだけで可能となり、テーパ把持面を有する生爪6の
加工を簡単に行なうことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による数値制御旋盤における生爪加工制
御装置の一実施例が適用された数値制御旋盤の一例を示
す図、 第2図は生爪成形段取り画面の一例を示す図、 第3図乃至第6図は第2図に示す生爪成形段取り画面上
に表示された爪形状パターンの一例を示す図、 第7図乃至第10図は生爪加工プログラムの一例を示す
図、 第11図は生爪がワークを把持する際の該生爪の変形の態
様の一例を示す図、 第12図は生爪の成形加工の手順の一例を示す図、 第13図は第1図に示す数値制御旋盤の生爪及びチャック
の周囲に形成されたチャックバリアの一例を示す図であ
る。 1……数値制御旋盤 3……ワーク主軸 6……生爪 6a……ワーク把持面(第1ワーク把持面) 6b……ワーク把持面(第2ワーク把持面) 7……刃物台 13……入力手段(入力部) 19……生爪加工手段(加工制御部) 20……生爪加工プログラム作成手段(生爪加工実行演算
部) 21……工具干渉バリア形成手段(チャックバリア設定演
算部) a、b、c、d……生爪加工寸法(生爪の各部位の寸
法) CBR……工具干渉バリア(チャックバリア) JCP……生爪加工プログラム JD……爪形状データ x……データ(基準点のX座標の2倍の値) z……データ(基準点のZ座標)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板津 幸雄 愛知県丹羽郡大口町大字小口字乗船1番 地 ヤマザキマザック株式会社本社工場 内 (56)参考文献 特開 昭62−89117(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 31/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生爪を装着し得るワーク主軸及び刃物台を
    有する数値制御旋盤において、 加工すべき生爪の加工に必要な生爪の爪形状に関する各
    部位の寸法を寸法データとして入力する入力手段を設
    け、 前記入力手段を介して入力された、生爪の爪形状に関す
    る各部位の寸法についての寸法データに基づいて生爪加
    工プログラムを生成する生爪加工プログラム作成手段を
    設け、 前記生爪加工プログラム作成手段により作成された生爪
    加工プログラムに基づいて生爪の加工を行なう生爪加工
    手段を設け、 更に、前記入力手段を介して入力された、前記生爪の爪
    形状に関する各部位の寸法についての寸法データに基づ
    いて、前記生爪加工手段による成形加工後の生爪寸法を
    演算し、該演算された成形加工後の生爪寸法に基づい
    て、前記成形された生爪の周囲に工具干渉バリアを形成
    する工具干渉バリア形成手段を設けて構成した数値制御
    旋盤における生爪加工制御装置。
  2. 【請求項2】生爪を装着し得るワーク主軸及び刃物台を
    有する数値制御旋盤において、 加工すべき生爪の加工に必要な生爪の爪形状に関する各
    部位の寸法を寸法データとして入力する入力手段を設
    け、 前記入力手段を介して入力された、生爪の爪形状に関す
    る各部位の寸法についての寸法データに基づいて生爪加
    工プログラムを作成する生爪加工プログラム作成手段を
    設け、 前記生爪加工プログラム作成手段により作成された生爪
    加工プログラムに基づいて、テーパ状のワーク把持面を
    有する生爪の加工を行なう生爪加工手段を設け、 更に、前記入力手段を介して入力された、前記生爪の爪
    形状に関する各部位の寸法についての寸法データに基づ
    いて、前記生爪加工手段による成形加工後の生爪寸法を
    演算し、該演算された成形加工後の生爪寸法に基づいて
    前記成形された生爪の周囲に工具干渉バリアを形成する
    工具干渉バリア形成手段を設けて構成した数値制御旋盤
    における生爪加工制御装置。
  3. 【請求項3】生爪を装着し得るワーク主軸及び刃物台を
    有する数値制御旋盤において、 加工すべき生爪の加工に必要な生爪の爪形状に関する各
    部位の寸法を寸法データとして入力すると共に、前記生
    爪の各把持面について、当該把持面に対応する単一の径
    寸法データを、前記寸法データとして入力する入力手段
    を設け、 前記入力手段を介して入力された、生爪の爪形状に関す
    る各部位の寸法及び前記各把持面についての単一の径寸
    法データを含む前記寸法データに基づいて、生爪のワー
    ク把持面をテーパ形状に加工するためのデータを演算生
    成し、該演算されたデータに基づいて生爪のテーパ加工
    を含む加工を指示する生爪加工プログラムを作成する生
    爪加工プログラム作成手段を設け、 前記生爪加工プログラム作成手段により作成された生爪
    加工プログラムに基づいて前記ワーク把持面を有する生
    爪の加工を行なう生爪加工手段を設け、 更に、前記入力手段を介して入力された、前記寸法デー
    タに基づいて、前記生爪加工手段による成形加工後の生
    爪寸法を演算し、該演算された成形加工後の生爪寸法に
    基づいて、前記成形された生爪の周囲に工具干渉バリア
    を形成する工具干渉バリア形成手段を設けて構成した数
    値制御旋盤における生爪加工制御装置。
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