JP2673960B2 - 2スピンドル工作機械における加工制御方法及び制御装置 - Google Patents

2スピンドル工作機械における加工制御方法及び制御装置

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JP2673960B2 JP21576488A JP21576488A JP2673960B2 JP 2673960 B2 JP2673960 B2 JP 2673960B2 JP 21576488 A JP21576488 A JP 21576488A JP 21576488 A JP21576488 A JP 21576488A JP 2673960 B2 JP2673960 B2 JP 2673960B2
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【発明の詳細な説明】 (a).産業上の利用分野 本発明は、第1工程加工及び第2工程加工を意識する
ことなく作成された包括加工プログラムを、工作機械側
で、第1工程加工及び第2工程加工用の固有加工プログ
ラムに分割し、当該分割された固有加工プログラムに基
づいて加工を行う、2スピンドル工作機械における加工
制御方法及び制御装置に関する。
(b).従来の技術 最近、相対向する形で設けられた2個のスピンドルを
有する工作機械が提案されており、その加工プログラム
の作成方法も、各種開発されている。
(c).発明が解決しようとする問題点 こうした工作機械においては、加工プログラムの作成
に際して、第1及び第2主軸台で実行される加工を区別
することなく包括加工プログラムの形で作成し、後に機
械側で、第1主軸台で行う第1工程と、第2主軸台で行
う第2工程を分割して加工を行う方式が、プログラマの
加工プログラム作成の負担を減少させる意味から望まし
い。
しかし、こうしたことの可能な加工制御方法及び装置
がいまだ開発されていないのが実情である。
本発明は、上記した事情に鑑み、第1及び第2主軸台
で実行される加工を区別することなく包括加工プログラ
ムの形で作成し、後に機械側で、第1主軸台で行う第1
工程と、第3主軸台で行う第2工程を分割して加工を行
うことの可能な、加工制御方法及び制御装置を提供する
ことを目的とするものである。
(d).問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、互いに対向する形で設けられた第1
主軸台(23)及び第2主軸台(25)を有する2スピンド
ル工作機械において、前記第1主軸台(23)で行う第1
工程加工及び第2主軸台(25)で行う第2工程加工を区
別すること無く入力された、ワーク(26)の加工形状を
指示する指令を含む包括加工データ(PRO)及び、前記
加工形状についての第1工程加工と第2工程加工の仮分
割位置を指示する、仮分割指令データ(DV1、DV2)を有
し、それ等包括加工データに示されたある加工部位(M
P)について、該加工部位に対応して設定された仮分割
指令データから、前記加工部位の加工が行われる工程を
判定し、該判定に基づいて、前記包括加工データから各
主軸台についての固有加工プログラム(PRO1、PRO2)を
変換生成し、該固有加工プログラムに基づいて各主軸台
における加工を実行するようにして構成される。
また、本発明は、互いに対向する形で設けられた第1
主軸台(23)及び第2主軸台(25)を有する2スピンド
ル工作機械において、前記第1主軸台(23)で行う第1
工程加工及び第2主軸台(25)で行う第2工程加工を区
別すること無く入力された、ワーク(26)の加工形状を
指示する指令を含む包括加工データ(PRO)及び、前記
加工形状についての第1工程加工と第2工程加工の仮分
割位置を指示する、仮分割指令データ(DV1、DV2)を有
し、それ等包括加工データに示されたある加工部位(M
P)について、該加工部位に対応して設定された仮分割
指令データ及び各主軸台のチャック(23a、25a)の把持
態様に基づいて、前記加工部位の加工が行われる工程を
判定し、該判定に基づいて、前記包括加工データから各
主軸台についての固有加工プログラム(PRO1、PRO2)を
変換生成し、該固有加工プログラムに基づいて各主軸台
における加工を実行するようにして構成される。
更に、本発明は、互いに対向する形で設けられた第1
主軸台(23)及び第2主軸台(25)を有する2スピンド
ル工作機械において、前記第1主軸台(23)で行う第1
工程加工及び第2主軸台(25)で行う第2工程加工を区
別すること無く入力された、ワーク(26)の加工形状を
指示する指令を含む包括加工データ(PRO)及び、前記
加工形状についての第1工程加工と第2工程加工の仮分
割位置を指示する、仮分割指令データ(DV1、DV2)を有
し、それ等包括加工データに示されたある加工部位(M
P)について、該加工部位に対応して設定された仮分割
指令データ及び各主軸台のチャック(23a、25a)の把持
態様に基づいて、前記加工部位の加工が行われる工程を
判定し、前記加工部位(MP)が、2つの主軸台のチャッ
ク(23a、25a)と共に干渉するものと判定された場合
に、前記仮分割位置に対応した形状交点(PO)が存在す
るか否かを判定し、前記形状交点が存在する場合には、
当該形状交点を基準にして加工形状を分割して、各主軸
台についての固有加工プログラム(PRO1、PRO2)を変換
生成し、前記形状交点が存在しない場合には、前記仮分
割位置を基準にして、加工形状を分割して、各主軸台に
ついての固有加工プログラム(PRO1、PRO2)を変換生成
し、該固有加工プログラムに基づいて各主軸台における
加工を実行するようにして構成される。
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素
を示す、便宜的なものであり、従って、本記述は図面上
の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「(e).作用」の欄についても同様である。
(e).作用 上記した構成により、本発明は、包括加工データ(PR
O)に示された加工部位(MP)が仮分割指令データ(DV
1、DV2)に基づいてその加工工程が判定され、各主軸台
(23、25)についての固有加工プログラム(PRO1、PRO
2)が変換生成されるように作用する。
(f).実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は、本発明による2スピンドル工作機械の数値
制御装置の一例を示す制御ブロック図、 第2図は表示部上での加工形状の表示態様の一例を示
す図、 第3図はワークの加工部位の多種パターンを示す図、 第4図は加工工程判定プログラムの一例を示すフロー
チャート、 第5図は形状分割プログラムの一例を示すフローチャ
ート、 第6図はワークの加工形状と分割位置との関係を示す
図、 第7図は形状分割の一例を示す図、 第8図は分割される加工プログラムの一例を示す図、 第9図は形状分割の別の例を示す図、 第10図は分割される加工プログラムの一例を示す図、 第11図は第7図のワーク加工形状に対応する第1工程
固有加工プログラムの変換工程を示す図、 第12図は第7図のワーク加工形状に対応する第2工程
固有加工プログラムの変換工程を示す図、 第13図及び第14図は第6図のワーク加工形状に対応す
る加工プログラムの第2工程への変換手順を示す図、 第15図は第9図のワーク加工形状に対応する第1工程
固有加工プログラムを示す図、 第16図は第9図のワーク加工形状に対応する第2工程
固有加工プログラムの変換工程を示す図である。
2スピンドル工作機械4の数値制御装置1は、第1図
に示すように、主制御部2を有しており、主制御部2は
バス線3を介して入力部5、加工プログラムメモリ6、
ディスプレィ等の表示部7、システムプログラムメモリ
9、チャック位置演算部10、加工形状演算判定部11、加
工工程判定部12、工程分割位置演算部13、チャック干渉
判定部15、プログラム分割制御部16、プログラム変換演
算部17、ツールバス演算部19、加工プロセス制御部20、
軸制御部21等が接続しており、軸制御部21には、工作機
械27のベット22上に、矢印A、B方向、即ちZ軸方向に
それぞれ移動駆動自在に設けられた第1主軸台23及び第
2主軸台25が接続されている。第1主軸台23及び第2主
軸台25は、互いに対向する形で設けられており、第1主
軸台23及び第2主軸台25には、図示しないスピンドルが
回転駆動自在に指示されている。なお、スピンドルには
チャック23a、25aがワーク26の一端を保持しうる形で固
着されている。
数値制御装置1等は以上のような構成を有するので、
通常、工作機械4による加工は、まず第1主軸台23のチ
ャック23aにワーク26の第1図左端部を保持させると共
に回転駆動し、その状態で第1工程の加工を、該ワーク
26に対して行う。第1工程の加工が完了したところで、
第1主軸台23を、チャック23aにワーク26を保持したま
まの状態で第2主軸台25方向に、即ち矢印B方向に移動
駆動させ、ワーク26の図中右端部を、第2主軸台25のチ
ャック25aに保持させると共に、第1主軸台23側のチャ
ック23aによるワーク26の保持を解除する。次に、第1
主軸台23を矢印A方向に移動駆動させて第2主軸台25か
ら退避させ、その状態で第2主軸台25のワーク主軸をチ
ャック25aと共に回転駆動させ、第2工程の加工をワー
ク26に対して行う。
この加工は、加工プログラムメモリ6に格納された包
括加工プログラムPROに基づいて行われるが、この包括
加工プログラムPROの作成は、公知の自動プログラム手
法に基づいて形で、オペレータが入力部5を操作し、加
工に必要な各種の加工情報を入力することにより行われ
る。この場合、加工情報として入力される加工すべきワ
ーク26の形状データは、通常の単一主軸台の工作機械に
対する場合と同様に、従って、2個の主軸台を意識する
ことなく、行われ、加工プログラムメモリ6中に格納さ
れる。入力された加工形状FGは、第2図に示すように、
表示部7上に表示される。表示部7上には、加工形状FG
の他に、素材形状FG1、チャック23a、25aの形状FG2、FG
3が表示される。チャック形状FG2、FG3は、各チャック2
3a、25aが、第1工程及び第2工程においてワーク26を
把持する位置が、チャック位置演算部10による包括加工
プログラムPROの解析に基づき表示される。なお、こう
した加工プログラムの解析手法は、既に公知のものなの
で、ここではその詳細な説明は省略する。また、包括加
工プログラムPROの作成に際しては、オペレータは、表
示部7に表示された加工形状FGを参照して、第1主軸台
23による第1工程で行うべき加工と、第2主軸台25によ
る第2工程で行うべき加工をどの位置で分割するかを入
力部5を介して指示し、当該指示に基づいて表示部7上
には、加工分割指示表示DV1、DV2がワークの外径側及び
内径側にそれぞれ表示される。この加工分割位置は、任
意の位置での指示が可能であるが、通常は、第6図に示
すように、加工形状の、形状交点P0、P1、P2等に対応し
た位置を採用する。
こうして、包括加工プログラムPROが作成されたとこ
ろで、数値制御装置1は、作成された包括加工プログラ
ムPROを、加工分割指示表示DV1、DV2に基づいて、第1
主軸台23及び第2主軸台25についての固有加工プログラ
ムPRO1、PRO2に変換し、具体的な加工内容を、各主軸台
毎に決定する。
それには、主制御部2は、システムプログラムメモリ
9から加工工程判定プログラムMJPを読み出し、各加工
プロセスについて、当該加工を、第1主軸台23によって
加工すべきか、第2主軸台25によって加工すべきかを判
定する。即ち、加工工程判定プログラムMJPのステップS
1では、第4図に示すように、加工形状演算判定部11が
包括加工プログラムPROの各加工プロセス中で指示され
た、加工部位が、ワーク26の外径加工に関するものか、
内径加工に関するものかを判定する。なお、加工部位
は、包括加工プログラムPROの中で、例えば、第8図に
示すように、加工情報として入力された加工プロセス名
NAMから判定される。なお、図中、「BAR OUT」とは、
ワーク26の外径を棒状に加工することである。従って、
加工プロセス名NAMが、例えば、内径加工を示す「IN」
の場合には、加工形状演算判定部11が、当該加工プロセ
ルは内径加工であるものと判定する。
こうして、ステップS1で、加工部位が外径加工である
と判定された場合には、ステップS2に入り、加工工程判
定部12が、加工分割指示表示DV1により指示された部位
が、第1工程のみでの加工が可能か否かを判定する。例
えば、第13図タイプAの場合のように、図中横線で陰の
付された部位が加工部位MPの場合には、当該加工部位MP
が加工分割指示表示DV1の図中右方であるので、第1主
軸台23による第1工程のみでの加工が可能となり、ステ
ップS3で、包括加工プログラムPROの加工プロセスで指
示された当該加工部位MPを、第1主軸台23によって加工
を行う第1工程に組み入れ、プログラム変換演算部17
は、包括加工プログラムPROから、対応する加工プロセ
スを、第1主軸台23に関する固有加工プログラムPRO1に
変換する。また、ステップS2で、加工部位MPが、第3図
のタイプBに示すように、加工分割指示表示DV1の、図
中左方で、第1工程のみでの加工が出来ない場合には、
ステップS4に入り、加工工程判定部12が当該部位の第2
工程、即ち第2主軸台25側のみでの加工が可能か否かを
判定する。この場合、第2工程のみでの加工可能なの
で、ステップS5に入り、プログラム変換演算部17は、包
括加工プログラムPROの加工プロセスで指示された当該
加工部位MPを、第2主軸台25によって加工を行う第2工
程に組み入れ、プログラム変換演算部17は、包括加工プ
ログラムPROから、対応する加工プロセスを、第2主軸
台25に関する固有加工プログラムPRO2に変換する。
また、加工分割指示表示DV1の入力位置により、ステ
ップS2で、第1工程のみでの加工が出来ず、更にステッ
プS4で、第2工程のみでの加工が出来ないもの、即ち、
第1及び第2工程による加工を経なければ加工が不可能
な加工部位MPと仮に判定された場合(ステップS2、S4を
経て、第1及び第2工程による加工が必要と判定されて
も、後述のように、どちらか一方の主軸台のみでの加工
が可能な場合も有る)には、ステップS6に入り、チャッ
ク位置演算部10が、第1主軸台23のチャック23aの爪位
置を、包括加工プログラムPRO内の加工情報から演算
し、チャック23aが、ワーク26の外側にあるか否かを判
定する。チャック23aがワーク26の外側にあるものと判
定された場合には、ステップS7に入り、チャック干渉判
定部15により、加工部位MPが、第1工程を実行する第1
主軸台23のチャック23aと干渉するか否かを判定する。
加工部位MPが、第3図タイプCに示すように、第1工程
を実行する第1主軸台23のチャック23aと干渉しない場
合には、当該加工部位MPは、加工分割指示表示DV1が、
加工部位MPを分割する形で指示されていても、第1主軸
台23側での第1工程での加工が可能なので、ステップS8
に入り、プログラム変換演算部17は、包括加工プログラ
ムPROの加工プロセスで指示された当該加工部位MPを、
第1主軸台23によって加工を行う第1工程に組み入れ、
プログラム変換演算部17は、包括加工プログラムPROか
ら、対応する加工プロセスを、第1主軸台23に関する固
有加工プログラムPRO1に変換する。
ステップS7で、加工部位MPが第1工程を実行する第1
主軸台23のチャック23aの干渉するものと判定された場
合には、ステップS9に入り、チャック位置演算部10によ
り、第2工程を実行する第2主軸台25のチャック25aの
把持位置が、ワーク26の外側か内側かを判定する。第3
図タイプDのように、チャック25aが、ワーク26の内側
を把持する場合には、第1主軸台23側のチャック23aと
加工部位MPが干渉するが、第2主軸台25側のチャック25
aとは干渉の危険性がないので、ステップS10に入り、当
該加工部位MPは、加工分割指示表示DV1が、加工部位MP
を分割する形で指示されていても、第2主軸台25側のみ
での第2工程での加工が可能なものと判断する。そこ
で、プログラム変換演算部17は、包括加工プログラムPR
Oの加工プロセスで指示された当該加工部位MPを、第2
主軸台25によって加工を行う第2工程に組み入れ、プロ
グラム変換演算部17は、包括加工プログラムPROから、
対応する加工プロセスを、第2主軸台25に関する固有加
工プログラムPRO2に変換する。
更に、ステップS9で、第2工程を実行する第2主軸台
25のチャック25aの把持位置が、ワーク26の外側を把持
する場合には、ステップS41に入り、加工部位MPが、第
2工程を行う第2主軸台25のチャック25aと干渉しない
か否かをチャック干渉判定部15により判定し、第3図タ
イプEに示すように、加工部位MPが、第2工程を行う第
2主軸台25のチャック25aと干渉しない場合には、加工
分割指示表示DV1にも拘わらず、当該加工部位MPを、第
2主軸台25で加工することにより、第1主軸台23側のチ
ャック23aとも何らの干渉も発生することが無くなる。
従って、ステップS11に入り、プログラム変換演算部17
は、包括加工プログラムPROの加工プロセスで指示され
た当該加工部位MPを、第2主軸台25によって加工を行う
第2工程に組み入れ、プログラム変換演算部17は、包括
加工プログラムPROから、対応する加工プロセスを、第
2主軸台25に関する固有加工プログラムPRO2に変換す
る。
なお、ステップS41で、第3図タイプFに示すよう
に、加工部位MPが、第2工程を行う第2主軸台25のチャ
ック25aと干渉する場合、従って、第1主軸台23及び第
2主軸台25のチャック23a、25aが共にワーク26の外側を
把持し、しかも両チャック23a、25aが共に加工部位MPと
干渉する場合には、ステップS12に入り、当該加工部位M
Pを、第1主軸台23で加工する部位と第2主軸台25で加
工する部位とに分割する必要が有る。この分割動作は、
工程分割位置演算部13が、システムプログラムメモリ9
に格納された、形状分割プログラムFDPに基づいて行な
う。
即ち、工程分割位置演算部13はステップS12で、形状
分割プログラムFDPを読み出して、第5図に示すよう
に、そのステップS13で、加工分割指示表示DV1が表示さ
れた位置に最寄りの形状交点が存在するか否かを判定す
る。なお、この形状交点は、第6図に示すように、チャ
ック23a、25aのいずれにも干渉しないZ軸座標位置に有
り、しかもそのワーク肉厚側の屈曲角度θが180゜以下
である必要が有る。第6図に示す場合は、採用される形
状交点はP0となる。
このように、ステップS13で示された分割条件を満足
する形状交点、例えば点P0が見出だされた場合には、ス
テップS14に入り、第1分割処理により、当該加工プロ
セスを分割する。即ち、第6図の形状交点P0周辺の包括
加工プログラムPROは、第7図5及び第8図に示すよう
に、点P1からP0まで、始点P1(X、Z1)から、終点P0
(X、Y)までZ軸に平行に直線状にワークを加工する
直線加工ステップ(図中「LIN」の表示と、始点P0
(X、Z)から、終点P2(X2、Z2)まで、ワークをテー
パ状に加工する、テーパ加工ステップ(図中「TPR」と
表示)からなるが、ステップS13の分割条件を満足する
形状交点をP0とすると、包括加工プログラムPROは、「L
IN」のステップと「TPR」のステップの部分で、第8図
に示すように、分割される。この場合、「LIN」以上の
ステップが、第1主軸台23による第1工程加工の固有プ
ログラムとして採用され、「TPR」以下のステップが、
第2主軸台25による第2工程の固有加工プログラムPRO2
として採用されることになる。なお、包括加工プログラ
ムPRO中で「LIN」のステップで指示された、点P0部分の
面取りは、分割に際して、第2工程側の固有加工プログ
ラムPRO2側に振り分けられる。
更に、詳細に説明すると、形状交点P0を基準に、第1
工程と第2工程とを分割する際には、第7図に示すよう
に、プログラム分割制御部16が、形状交点P0を中心に、
Z軸方向両側に適宜なオーバーラップ加工量OL(>0)
を設定し、その点をそれぞれPA(X、Z+OL)、P
B(X、Z−OL)とする。これば、第1工程の加工と第
2工程の加工が形状交点P0において円滑に行われるよう
に設定されるものである。次に、オーバーラップ加工量
OL1、OL2が設定された状態で、プログラム変換演算部17
が、分割された包括加工プログラムPROの、「LIN」ステ
ップ部分までを、第1工程の固有加工プログラムPRO1と
して、変換するが、「LIN」ステップの直前のステップ
までは、包括加工プログラムPROがそのまま固有加工プ
ログラムPRO1として使用することが出来る。しかし、
「LIN」ステップ部分は、既に述べたように、オーバー
ラップ加工量OLが設定されているので、当該オーバーラ
ップ加工量OL1に対応した加工指令を生成して、加工プ
ログラムPRO1が付加する。即ち、包括加工プログラムPR
Oの「LIN」ステップは、第11図(a)に示すように、点
P1からP0までの加工形状を指令するステップMS1、点P0
から、PAまでの加工形状を指令するステップMS2、更に
点PAから、素材外形ODにまでの加工形状を指令するステ
ップMS3とに分解され、更に、同図(b)に示すよう
に、変換され、第1工程の固有加工プログラムPRO1が出
来る。なお、第11図(b)では、 PA(X)=P(X) PA(Z)=P(Z)+OL OD(X)=OD:素材外径 OD(Z)=PA(Z)=P(Z)+OL なる関係から、加工プログラムを簡略化している。
次に、プログラム変換演算部17は、第8図に示す、包
括加工プログラムPROの「TPR」ステップ以下のステップ
について、第2工程に関する固有加工プログラムPRO2を
生成する動作を行う。即ち、第12図に示すように、第2
工程の加工プログラムは、「TPR」のステップが、素材
外径ODから、点PBまでの加工形状を指令するステップMS
4、点PBからP0までの加工形状を指令するステップMS5、
点P0から、点P2までの加工形状を指令するステップMS6
までの加工形状を指令するステップとに分解される。
こうして、第6図に示すワーク26の、第2工程に関す
る固有加工プログラムPRO2は、第13図に示すように、第
12図に示す、ステップMS4、5、6に次いで、第6図の
点P2からP23への加工形状を指令するステップMS7、点23
からP3への加工形状を指令するステップMS8、点P3からP
4への加工形状を指令するステップMS9、点4からP5への
加工形状を指令するステップMS10、更に点P5からZ軸と
ワーク26の交点である点PZまでの形状を指令するステッ
プMS11から構成される。
なお、第13図の固有加工プログラムPRO2は、包括加工
プログラムPROが作成された切削方向、即ち第6図右か
ら左へ向かう方向がそのまま採用されているので、切削
方向が逆になる第2工程では、第13図で作成された固有
加工プログラムPRO2を、その始点と終点を逆にしてか
つ、図中下方のステップMS11から上方に向けて、加工プ
ログラムを編集する動作を行う。こうして、第14図に示
すように、第13図における各ステップMS4〜11の始点と
終点が逆転し、かつ逆順となったステップMS4′〜11′
から構成される、固有加工プログラムPRO2が完成する。
こうして、第5図に示す形状分割プログラムFDPのステ
ップS16で第2工程の加工プログラムの変換処理が行わ
れた所で、ステップS17で、オペレータは各工程におい
て使用する工具、切削条件等を入力部5を介して入力
し、実行可能な固有加工プログラムPRO1、PRO2を作成
し、加工プログラムメモリ6中に格納する。
また、形状分割プログラムFDPのステップS13で、ステ
ップS13の条件を満足する形状交点が存在しない場合に
は、第5図ステップS19に入り、第2分割処理により、
包括加工プログラムPROを分割する。第2分割処理が行
われる場合は、例えば、第9図に示すように、ワーク26
の外周部が点P1からP2まで一様にテーパ状に加工さる場
合等が有る。この場合は、加工分割指示表示DV1を基準
に、そのZ軸方向両側に、オーバーラップ量OL、OLを設
定し、当該部分で、図中左側のオーバーラップ量OLを含
む第9図右側の部分を、第1工程による、チャック23a
側の加工とし、図中右側のオーバーラップ量OLを含む図
中左側の部分を、第2工程による、チャック25a側の加
工とする。
即ち、プログラム分割制御部16は、第10図に示す、包
括加工プログラムPROを、図中点線で示すように、始点P
1と終点P2との間で分割すると共に、形状分割プログラ
ムFDPのステップS38で、プログラム変換演算部17は、第
1工程に関する固有加工プログラムPRO1を、第15図に示
すように、点P1から点Qまでをテーパ状に加工する加工
形状を指令するステップMS12、点QからQ1までをテーパ
状に加工する加工形状を指令するステップMS13、更に点
Q1からワーク素材外径ODまでの加工形状を指令するステ
ップMS1とに分割する。なお、この際、プログラム変換
演算部17は、オーバーラップ量OLをX座標値を一定に設
定した場合、第9図(b)に示すように、設定された点
Q1′、Q2がワーク26内に入ってしまった時には、そのま
までは、第1工程または第2工程の加工に支障が出るの
で、ワーク26内に侵入した方の点Q1′をZ座標を一定に
した形で素材外径ODに向けて移動させ、包括加工プログ
ラムPROで指示された加工形状との交点に点Q1に設定し
て、前記したステップMS13、MS14を作成する。
こうして、チャック23a側の第1工程の加工プログラ
ムPRO1を作成すると共に、プログラム変換演算部17は、
ステップS39及びS40で、第2工程に関する固有加工プロ
グラムPRO2を包括加工プログラムPROから変換生成す
る。即ち、第16図に示すように、第2工程の加工は、素
材外径ODから、点Q2までの加工形状を指令するステップ
MS15、点Q2から点Qまでの加工形状を指令するステップ
MS16、点Qから点P2までの加工形状を指令するステップ
MS17とに分解生成され、更に加工方向に応じて、始点と
終点を入れ替えると共に、加工ステップの順序を逆転さ
せて、固有加工プログラムPRO2を作成する。
こうして、形状分割プログラムFDPにより分割生成さ
れた第1主軸台23及び第2主軸台25に関する固有加工プ
ログラムPRO1、PRO2は、加工プログラムメモリ6内に格
納され、実際の加工に備えられる。
また、第4図に示す、加工工程判定プログラムMJPの
ステップS6で、第1工程のチャック23aの爪位置が、外
側でない、従って内側の場合には、ステップS20に入
り、第2工程のチャック25aの爪の把持位置が外側か否
かを判定する。第2工程のチャック25aの把持位置が内
側で、第3図タイプGに示すように、チャック23a、25a
が共に内側の場合には、加工分割指示表示DV1にも拘わ
らず、加工部MPの第1工程での加工が可能なので、プロ
グラム変換演算部17は、包括加工プログラムPROの加工
プロセスで指示された加工部位MPの加工を、第1工程で
加工を行う第1工程に組み入れ、包括加工プログラムPR
Oから、対応する加工プロセスを、第1主軸台23に関す
る固有加工プログラムPRO1に変換する。
また、ステップS20で第2工程のチャック25aの把持位
置が外側と判定された場合、即ち加工部位MPがワーク26
の外周部で、第1主軸台23側のチャック23aは内側把持
で第2主軸台25側のチャック25aは外側把持の場合に
は、ステップS22に入り、加工部位MPが第2工程のチャ
ック25aと干渉しないかどうかを判定し、第3図タイプ
Iに示すように、干渉する場合には、加工分割指示表示
DV1の位置に無関係に、第2工程での加工が出来ないの
で、当該加工部位MPを第1工程で加工するようにし、ス
テップS23に入り、プログラム変換演算部17は、包括加
工プログラムPROの加工プロセスで指示された加工部位M
Pの加工を、第1工程で加工を行う第1工程に組み入
れ、包括加工プログラムPROから、対応する加工プロセ
スを、第1主軸台23に関する固有加工プログラムPRO1に
変換する。
更に、ステップS22で、加工部位MPが第2工程のチャ
ック25aと、第3図タイプHに示すように、干渉する危
険がないものと判定された場合には、当該加工部位MPの
加工を第2工程で行うように決定して、ステップS24に
入り、プログラム変換演算部17は、包括加工プログラム
PROの加工プロセスで指示された加工部位MPの加工を、
第2工程で加工を行う第2工程に組み入れ、包括加工プ
ログラムPROから、対応する加工プロセスを、第2主軸
台25に関する固有加工プログラムPRO2に変換する。
一方、ステップS1で、加工部位MPが内径加工であるも
のと判定された場合には、ステップS25に入り、加工分
割指示表示DV2により指定された、分割位置に対応する
加工部位MPが第1工程のみでの加工が可能か否かを判定
し、第3図タイプJに示すように、第1主軸台23側での
加工が可能な場合には、ステップS26で、包括加工プロ
グラムPROの加工プロセスで指示された当該加工部位MP
を、第1主軸台23によって加工を行う第1工程に組み入
れ、プログラム変換演算部17は、包括加工プログラムPR
Oから、対応する加工プロセスを、第1主軸台23に関す
る固有加工プログラムPRO1に変換する。
また、ステップS25で、加工部位MPが、第3図のタイ
プKに示すように、加工分割指示表示DV2の、図中左方
で、第1工程のみでの加工が出来ない場合には、ステッ
プS27に入り、加工工程判定部12が、当該部位の第2工
程、即ち第2主軸台25側のみでの加工が可能か否かを判
定する。この場合、第2工程のみでの加工可能なので、
ステップS28に入り、プログラム変換演算部17は、包括
加工プログラムPROの加工プロセスで指示された当該加
工部位MPを、第2主軸台25によって加工を行う第2工程
に組み入れ、プログラム変換演算部17は、包括加工プロ
グラムPROから、対応する加工プロセスを、第2主軸台2
5に関する固有加工プログラムPRO2に変換する。
また、加工分割指示表示DV2の入力位置により、ステ
ップS25で、第1工程のみでの加工が出来ず、更にステ
ップS27で、第2工程のみでの加工が出来ないもの、即
ち、第1及び第2工程による加工を経なければ加工が不
可能な加工部位MPと仮に判定された場合(ステップS2
5、S27を経て、第1及び第2工程による加工が必要と判
定されても、後述のように、どちらか一方の主軸台のみ
での加工が可能な場合が有る)には、ステップS29に入
り、チャック位置演算部10が、第1主軸台23のチャック
23aの爪位置を、包括加工プログラムPRO内の加工情報か
ら演算し、チャック23aが、ワーク26の外側にあるか否
かを判定する。チャック23aが、第3図タイプLに示す
ように、ワーク26の外側にあるものと判定された場合に
は、加工部位MPの第1主軸台23側のみでの加工が可能な
のべ、ステップS30に入り、プログラム変換演算部17
は、包括加工プログラムPROの加工プロセスで指示され
た当該加工部位MPを、第1主軸台23によって加工を行う
第1工程に組み入れ、プログラム変換演算部17は、包括
加工プログラムPROから、対応する加工プロセスを、第
1主軸台23に関する固有加工プログラムPRO1に変換す
る。
ステップS29で、チャック23aが、ワーク26の外側にな
い、従って内側に有るものと判定された場合には、ステ
ップS31に入り、第2工程のチャック25aの把持位置が、
外側か否かを判定し、第3図タイプMに示すように、外
側の場合には、第1主軸台23のチャック23aが内側で、
第2主軸台25のチャック25aが外側となるので、加工部
位MPの第2主軸台25側のみでの加工が可能なので、ステ
ップS32に入り、プログラム変換演算部17は、包括加工
プログラムPROの加工プロセスで指示された当該加工部
位MPを、第2主軸台25によって加工を行う第2工程に組
み入れ、プログラム変換演算部17は、包括加工プログラ
ムPROから、対応する加工プロセスを、第2主軸台25に
関する固有加工プログラムPRO2に変換する。
ステップS31で、第2工程のチャック25aの把持位置
が、内側の場合には、ステップS33に入り、加工部位MP
が第1工程を実行する第1主軸台23のチャック23aと干
渉するか否かを判定し、第3図タイプNに示すように、
チャック23aと加工部位MPが干渉しない場合には、ステ
ップS34に入り、加工部位MPの第1主軸台23側のみでの
加工が可能なものと判定し、プログラム変換演算部17
は、包括加工プログラムPROの加工プロセスで指示され
た当該加工部位MPを、第1主軸台23によって加工を行う
第1工程に組み入れ、プログラム変換演算部17は、包括
加工プログラムPROから、対応する加工プロセスを、第
1主軸台23に関する固有加工プログラムPRO1に変換す
る。
更に、ステップS33で、加工部位MPが第1工程を行う
チャック23aと干渉する場合には、ステップS35に入り、
加工部位MPが第2工程を行うチャック23aと干渉するか
否かを判定する。第3図タイプOに示すように、加工部
位MPがチャック23aと干渉するが、チャック25aとは干渉
しない場合には、第2工程において加工部位MPの加工が
可能なので、加工分割指示表示DV2に拘わらず、ステッ
プS36に入り、プログラム変換演算部17は、包括加工プ
ログラムPROの加工プロセスで指示された当該加工部位M
Pを、第2主軸台25によって加工を行う第2工程に組み
入れ、プログラム変換演算部17は、包括加工プログラム
PROから、対応する加工プロセスを、第2主軸台25に関
する固有加工プログラムPRO2に変換する。
また、ステップS35で、第3図タイプPに示すよう
に、加工部位MPが、第2工程を行う第2主軸台25のチャ
ック25aと干渉する場合、従って、第1主軸台23及び第
2主軸台25のチャック23a、25aが共にワーク26の内側を
把持し、しかも両チャック23a、25aが共に加工部位MPと
干渉する場合には、ステップS37に入り、当該加工部位M
Pを、第1主軸台23で加工する部位と第2主軸台25で加
工する部位とに分割する必要が有る。この分割動作は、
既に述べたように、工程分割位置演算部13等が、システ
ムプログラムメモリ9に格納された、形状分割プログラ
ムFDPに基づいて行なう。
こうして、包括加工プログラムPROが、各主軸台23、2
5についての固有加工プログラムPRO1、PRO2に分解変換
されたところで、それ等固有加工プログラムPRO1、PRO2
は、加工プログラムメモリ6中に格納され、第1主軸台
23及び第2主軸台25についての加工プログラムが生成さ
れる。次に、主制御部2は、加工プロセス制御部20に対
して、当該生成された固有加工プログラムPRO1、PRO2の
実行を指令し、加工プロセス制御部20は、これを受け
て、ツールパス演算部19を介して加工プログラムメモリ
6中の固有加工プログラムPRO1、PRO2に基づいて、公知
の手法でツールパスを演算生成する。ツールパスが生成
されたところで、軸制御部21が当該生成されたツールパ
スに基づいて第1主軸台23及び第2主軸台25の各制御軸
を駆動制御して所定の加工をワーク26に対して行う。こ
の加工は、各主軸台23、25について分割変換された固有
加工プログラムPRO1、PRO2に基づいて行われるので、第
1主軸台23及び第2主軸台25による加工は円滑に支障な
く行われる。
(g).発明の効果 以上、説明したように、本発明によれば、互いに対向
する形で設けられた第1主軸台23及び第2主軸台25を有
する2スピンドル工作機械において、前記第1主軸台23
で行う第1工程加工及び第2主軸台25で行う第2工程加
工を区別すること無く入力された、ワーク26の加工形状
を指示する指令を含む包括加工データ及び、前記加工形
状についての第1工程加工と第2工程加工の仮分割位置
を指示する、加工分割指示表示DV1、DV2等の仮分割指令
データを有し、それ等包括加工データに示されたある加
工部位について、該加工部位に対応して設定された仮分
割指令データから、前記加工部位の加工が行われる工程
を判定し、該判定に基づいて、前記包括加工データから
各主軸台についての固有加工プログラムPRO1、PRO2を変
換生成し、該固有加工プログラムに基づいて各主軸台に
おける加工を実行するようにして構成したので、第1主
軸台23及び第2主軸台25を意識することなく入力された
包括加工プログラムPRO等の包括加工データから、第1
主軸台23で行う第1工程と第2主軸台25で行う第2工程
を機械側で分割することが可能となり、プログラマの加
工プロセス作成の負担を大幅に減少させることが可能と
なる。
また、包括加工データに示されたある加工部位につい
て、該加工部位に対応して設定された仮分割指令データ
及び、各主軸台のチャック23a、25aの把持状態に基づい
て、前記加工部位の加工が行われる工程を判定するよう
に構成すると、チャック23aの把持態様に応じて包括加
工データの分割が可能となり、キメの細かい固有加工プ
ログラムPRO1、PRO2の変換が可能となる。
更に、前記加工部位MPが、2つの主軸台のチャック23
a、25aと共に干渉するものと判定された場合に、前記仮
分割位置に対応した形状交点が存在するか否かを判定
し、前記形状交点が存在する場合には、当該形状交点を
基準にして加工形状を分割して、各主軸台についての固
有加工プログラムPRO1、PRO2を変換生成し、前記形状交
点が存在しない場合には、前記仮分割位置を基準にし
て、加工形状を分割して、各主軸台についての固有加工
プログラムPRO1、PRO2を変換生成するように構成する
と、上記した効果に加えて、各主軸台のチャックと加工
部位MPが干渉する場合においても、固有加工プログラム
PRO1、PRO2の作成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による2スピンドル工作機械の数値制
御装置の一例を示す制御ブロック図、 第2図は表示部上での加工形状の表示態様の一例を示す
図、 第3図はワークの加工部位の各種パターンを示す図、 第4図は加工工程判定プログラムの一例を示すフローチ
ャート、 第5図は形状分割プログラムの一例を示すフローチャー
ト、 第6図はワークの加工形状と分割位置との関係を示す
図、 第7図は形状分解の一例を示す図、 第8図は分割される加工プログラムの一例を示す図、 第9図は形状分割の別の例を示す図、 第10図は分割される加工プログラムの一例を示す図、 第11図は第7図のワーク加工形状に対応する第1工程固
有加工プログラムの変換工程を示す図、 第12図は第7図のワーク加工形状に対応する第2工程固
有加工プログラムの変換工程を示す図、 第13図及び第14図は第6図のワーク加工形状に対応する
加工プログラムの第2工程への変換手順を示す図、 第15図は第9図のワーク加工形状に対応する第1工程固
有加工プログラムを示す図、 第16図は第9図のワーク加工形状に対応する第2工程固
有加工プログラムの変換工程を示す図である。 1……制御装置(数値制御装置) 4……2スピンドル工作機械 6……メモリ手段(加工プログラムメモリ) 10……第2判定手段(チャック位置演算部) 12……第1判定手段、第2判定手段(加工工程判定部) 13……第3判定手段(工程分割位置演算部) 15……第2判定手段(チャック干渉判定部) 16……変換生成手段(プログラム分割制御部) 17……変換手段、変換生成手段(プログラム変換演算
部) 19……加工実行手段(ツールパス演算部) 20……加工実行手段(加工プロセス制御部) 21……加工実行手段(軸制御部) 23……第1主軸台 23a、25a……チャック 25……第2主軸台 26……ワーク MP……加工部位 DV1、DV2……仮分割指令データ(加工分割指示表示) PRO……包括加工データ(包括加工プログラム) PRO1、PRO2……固有加工プログラム

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向する形で設けられた第1主軸台
    及び第2主軸台を有する2スピンドル工作機械におい
    て、 前記第1主軸台で行う第1工程加工及び第2主軸台で行
    う第2工程加工を区別すること無く入力された、ワーク
    の加工形状を指示する指令を含む包括加工データ及び、
    前記加工形状についての第1工程加工と第2工程加工の
    仮分割位置を指示する仮分割指令データを有し、 それ等包括加工データに示されたある加工部位におい
    て、該加工部位に対応して設定された仮分割指令データ
    から、前記加工部位の加工が行われる工程を判定し、 該判定に基づいて、前記包括加工データから各主軸台に
    ついての固有加工プログラムを変換生成し、 該固有加工プログラムに基づいて各主軸台における加工
    を実行するようにして構成した2スピンドル工作機械お
    ける加工制御方法。
  2. 【請求項2】互いに対向する形で設けられた第1主軸台
    及び第2主軸台を有する2スピンドル工作機械におい
    て、 前記第1主軸台で行う第1工程加工及び第2主軸台で行
    う第2工程加工を区別すること無く入力された、ワーク
    の加工形状を指示する指令を含む包括加工データ及び、
    前記加工形状についての第1工程加工と第2工程加工の
    仮分割位置を指示する仮分割指令データを有し、 それ等包括加工データに示されたある加工部位につい
    て、該加工部位に対応して設定された仮分割指令データ
    及び、各主軸台のチャックの把持態様に基づいて、前記
    加工部位の加工が行われる工程を判定し、 該判定に基づいて、前記包括加工データから各主軸台に
    ついての固有加工プログラムを変換生成し、 該固有加工プログラムに基づいて各主軸台における加工
    を実行するようにして構成した2スピンドル工作機械に
    おける加工制御方法。
  3. 【請求項3】互いに対向する形で設けられた第1主軸台
    及び第2主軸台を有する2スピンドル工作機械におい
    て、 前記第1主軸台で行う第1工程加工及び第2主軸台で行
    う第2工程加工を区別すること無く入力された、ワーク
    の加工形状を指示する指令を含む包括加工データ及び、
    前記加工形状についての第1工程加工と第2工程加工の
    仮分割位置を指示する仮分割指令データを有し、 それ等包括加工データに示されたある加工部位につい
    て、該加工部位に対応して設定された仮分割指令データ
    及び、各主軸台のチャックの把持態様に基づいて、前記
    加工部位の加工が行われる工程を判定し、 前記加工部位が、2つの主軸台のチャックと共に干渉す
    るものと判定された場合に、前記仮分割位置に対応した
    形状交点が存在するか否かを判定し、 前記形状交点が存在する場合には、当該形状交点を基準
    にして加工形状を分割して、各主軸台についての固有加
    工プログラムを変換生成し、 前記形状交点が存在しない場合には、前記仮分割位置を
    基準にして、加工形状を分割して、各主軸台についての
    固有加工プログラムを変換生成し、 該固有加工プログラムに基づいて各主軸台における加工
    を実行するようにして構成した2スピンドル工作機械お
    ける加工制御方法。
  4. 【請求項4】互いに対向する形で設けられた第1主軸台
    及び第2主軸台を有する2スピンドル工作機械におい
    て、 前記第1主軸台で行う第1工程加工及び第2主軸台で行
    う第2工程加工を区別すること無く入力された、ワーク
    の加工形状を指示する指令を含む包括加工データ及び、
    前記加工形状についての第1工程加工と第2工程加工の
    仮分割位置を指示する仮分割指令データを格納するメモ
    リ手段を有し、 それ等包括加工データに示されたある加工部位につい
    て、該加工部位に対応して設定された仮分割指令データ
    から、前記加工部位の加工が行われる工程を判定する第
    1判定手段を設け、 該判定に基づいて、前記包括加工データから各主軸台に
    ついての固有加工プログラムを変換生成する変換手段を
    設け、 該固有加工プログラムに基づいて各主軸台における加工
    を実行する加工実行手段を設けて構成した2スピンドル
    工作機械における制御装置。
  5. 【請求項5】互いに対向する形で設けられた第1主軸台
    及び第2主軸台を有する2スピンドル工作機械におい
    て、 前記第1主軸台で行う第1工程加工及び第2主軸台で行
    う第2工程加工を区別すること無く入力された、ワーク
    の加工形状を指示する指令を含む包括加工データ及び、
    前記加工形状についての第1工程加工と第2工程加工の
    仮分割位置を指示する仮分割指令データを格納するメモ
    リ手段を有し、 それ等包括加工データに示されたある加工部位につい
    て、該加工部位に対応して設定された仮分割指令データ
    及び、各主軸台のチャックの把持態様に基づいて、前記
    加工部位の加工が行われる工程を判定する第2判定手段
    を有し、 該判定に基づいて、前記包括加工データから各主軸台に
    ついての固有加工プログラムを変換する変換手段を設
    け、 該固有加工プログラムに基づいて各主軸台における加工
    を実行する加工実行手段を設けて構成した2スピンドル
    工作機械おける制御装置。
  6. 【請求項6】互いに対向する形で設けられた第1主軸台
    及び第2主軸台を有する2スピンドル工作機械におい
    て、 前記第1主軸台で行う第1工程加工及び第2主軸台で行
    う第2工程加工を区別すること無く入力された、ワーク
    の加工形状を指示する指令を含む包括加工データ及び、
    前記加工形状についての第1工程加工と第2工程加工の
    仮分割指令位置を指示する仮分割指令データを格納する
    メモリ手段を有し、 それ等包括加工データに示されたある加工部位につい
    て、該加工部位に対応して設定された仮分割指令データ
    及び、各主軸台のチャックの把持態様に基づいて、前記
    加工部位の加工が行われる工程を判定する第2判定手段
    を設け、 前記加工部位が、2つの主軸台のチャックと共に干渉す
    るものと判定された場合に、前記仮分割位置に対応した
    形状交点が存在するか否かを判定する第3判定手段を設
    け、 前記形状交点が存在する場合には、当該形状交点を基準
    にして加工形状を分割して、各主軸台についての固有加
    工プログラムを変換生成し、前記形状交点が存在しない
    場合には、前記仮分割位置を基準にして、加工形状を分
    割して、各主軸台についての固有加工プログラムを変換
    生成す変換手段を設け、 該固有加工プログラムに基づいて各主軸台における加工
    を実行する加工実行手段を設けて構成した2スピンドル
    工作機械における制御装置。
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