JP3100738B2 - Icカード - Google Patents
IcカードInfo
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Description
したICカードに関し、特に、カード基材へのICモジ
ュールの接着時におけるICチップの破損及び接着剤の
外部端子側への滲み出しを確実に防止するようにしたも
のである。
例えば特開平2−80299号公報などに開示されてい
るような構成を有するものがある。
カード基材にICモジュールを組み付ける場合、図5に
示すように、カード基材aに受面bを有するモジュール
穴cを設け、このモジュール穴cにICモジュールdを
接着することにより固定している。
eの裏面にICチップfを組付け、このICチップfを
モールド樹脂gにて封止してなる構成を有し、このIC
チップfが封止されたモールド樹脂g部分を前記カード
基材aのモジュール穴cに嵌合させるとともに、このI
Cモジュールdの基板eの裏面外周部と前記モジュール
穴cの受面bとの間に接着シートhを介在して、この接
着シートhを図示しない超音波振動式あるいは高温式の
加圧ヘッドにて溶融させることにより熱接着している。
た従来構造のICカードでは、ICモジュールdの基板
eの裏面外周部をモジュール穴cの受面bに接着シート
hにて熱接着する際、溶融した余剰の接着剤がICモジ
ュールdの外周部やスルーホールから外部端子側へ滲み
出すために、最適な強度や硬度が得られず、品質等に悪
影響を及ぼしているのが現状である。
来では、図6に示すように、カード基材aに設けたモジ
ュール穴cの受面bの外周部に溝iを形成し、この溝i
内に溶融した余剰の接着剤を流入させることにより、接
着剤の外部端子側への滲み出しを防止しているものであ
るが、これによって、モジュール穴cの受面bとICモ
ジュールdの基板eの裏面外周部との接着面積が小さく
なり、強度や硬度が低下するばかりでなく、カード基材
aの厚きが溝iの底部に対応する部位で薄くなるため
に、破壊し易い。しかも、このようにモジュール穴cの
受面bの外周部に溝iを形成するには、径の小さなドリ
ルが必要であるために、加工効率が悪いという問題があ
った。
ので、その目的とするところは、カード基材のモジュー
ル穴へのICモジュールの熱接着時における溶融した余
剰の接着剤が外部端子側へ滲み出すのを確実に防止し
て、強度及び硬度の向上を図るとともに、モジュール穴
の加工効率を高めることができるようにしたICカード
を提供することにある。
ために、この発明は、カード基材にモジュール穴を設
け、このモジュール穴にICモジュールを嵌合させると
ともに、このICモジュールの基板の裏面外周部と前記
モジュール穴の外周に設けられた受面との間の接着面間
に接着シートを介在して、この接着シートにて熱接着し
固定してなるICカードにおいて、前記接着シートによ
る熱接着時に溶融した余剰の接着剤を滞留させるため前
記モジュール穴の受面に外周部分から内側に向かって深
くなるように段差部を有することを特徴とするICカー
ドを提供するものである。
ル穴を設け、ICモジュールの基板の裏面中央部に設け
たれたICチップを前記モジュール穴に嵌合させるとと
もに、前記ICモジュールの基板の裏面外周部と前記モ
ジュール穴の外周面に設けられた受面との間の接着面間
に接着シートを介在して、この接着シートにて熱接着し
固定してなるICカードにおいて、前記ICモジュール
の基板の裏面の最外周に滲み出し防止壁が形成されてお
り、この滲み出し防止壁と前記ICチップとの間に介在
する前記ICモジュール基板の裏面にて形成される凹部
に前記接着シートによる熱接着時に溶融した余剰の接着
剤を滞留させ、この滞留された接着剤の滲み出しを前記
滲み出し防止壁により防止することを特徴とするICカ
ードを提供するものである。
ことにより、カード基材に設けたモジュール穴の外周に
設けられた受面とICモジュールの基板の裏面外周部と
の間に、ICチップとの間に介在するICモジュール基
板の裏面にて形成される凹部に接着シートによる熱接着
時に溶融した余剰の接着剤を滞留させ、この滞留された
接着剤の滲み出しを防止する滲み出し防止壁を設けたの
で、熱接着時に溶融した余剰の接着剤が外部端子側へ滲
み出すことを確実に防止できる。
ュールの基板の裏面外周部との間の接着剤間に凹部を形
成してなるために、径の大きなドリルにて容易に凹部を
加工・形成できる。
図面を参照しながら詳細に説明すると、図1から図3は
本発明に係るICカードの第1実施例を示すもので、図
中1はカード基材である。このカード基材1には、図1
及び図2に示すように、モジュール穴2が設けられ、こ
のモジュール穴2の受面2aには、段差部3が段付き形
成されている。また、図中4は前記カード基材1のモジ
ュール穴2に嵌合されて熱接着により固定されたICモ
ジュールである。
基板5の裏面中央部に組付け固定されたICチップ6
と、このICチップ6を外部端子(図示せず)に電気的
に接続する金ワイヤ7と、これらICチップ6及び金ワ
イヤ7を封止するモールド樹脂8とで一体形成してなる
構成を有する。
ル4を装着するには、モジュール穴2の受面2aとIC
モジュール4の基板5の裏面外周部5aとの間の接着面
間に接着シート9を介在し、この接着シート9を加圧ヘ
ッド100にて溶融させて熱圧着することにより行なわ
れる。
基材1に設けたモジュール穴2の受面2aとICモジュ
ール4の基板5の裏面外周部5aとの間の接着面間に形
成された段差部3による空間S内に滞留し、これによっ
て、接着剤の外部端子側への滲み出しを確実に防止して
いる。また、図3は径の大きなドリル200を用いて前
記カード基材1へのモジュール穴2の受面2aに形成さ
れる段差部3の加工状態を示すものである。
すもので、前記ICモジュール4の基板5の裏面外周部
5aに段差部51を形成してなる構成を有するものであ
る。なお、上記の実施例において、カード基材1のモジ
ュール穴2の底部2bとICモジュール4のモールド樹
脂8の底面8aとの間を液状接着剤91にて接着すれ
ば、更に強度を増加させることが可能になる。
明は、カード基材に設けたモジュール穴の外周に設けら
れた受面とICモジュールの基板の裏面外周部との間
に、ICチップとの間に介在するICモジュール基板の
裏面にて形成される凹部に接着シートによる熱接着時に
溶融した余剰の接着剤を滞留させ、この滞留された接着
剤の滲み出しを防止する滲み出し防止壁を設けたので、
熱接着時に溶融した余剰の接着剤を凹部に滞留させるこ
とができ、これによって、接着剤が外部端子側へ滲み出
すことを確実に防止できるために、強度及び硬度を向上
させることができ、ICカードの品質を高めることがで
きる。
ルの基板の裏面外周部との間の接着面間に、凹部を形成
してなるために、径の大きなドリルにて容易に凹部を加
工・形成でき、加工効率を向上させることができる。
部拡大断面図。
加工状態を示す概略的説明図。
に示す要部拡大断面図。
図。
拡大断面図。
段差部、4…ICモジュール、5…基材、5a…裏面外
周部、6…ICチップ、7…金ワイヤ、8…モールド樹
脂、9…接着シート。
Claims (2)
- 【請求項1】カード基材にモジュール穴を設け、このモ
ジュール穴にICモジュールを嵌合させるとともに、こ
のICモジュールの基板の裏面外周部と前記モジュール
穴の外周に設けられた受面との間の接着面間に接着シー
トを介在して、この接着シートにて熱接着し固定してな
るICカードにおいて、 前記接着シートによる熱接着時に溶融した余剰の接着剤
を滞留させるため前記モジュール穴の受面に外周部分か
ら内側に向かって深くなるように段差部を有することを
特徴とするICカード。 - 【請求項2】カード基材にモジュール穴を設け、ICモ
ジュールの基板の裏面中央部に設けたれたICチップを
前記モジュール穴に嵌合させるとともに、前記ICモジ
ュールの基板の裏面外周部と前記モジュール穴の外周面
に設けられた受面との間の接着面間に接着シートを介在
して、この接着シートにて熱接着し固定してなるICカ
ードにおいて、 前記ICモジュールの基板の裏面の最外周に滲み出し防
止壁が形成されており、この滲み出し防止壁と前記IC
チップとの間に介在する前記ICモジュール基板の裏面
にて形成される凹部に前記接着シートによる熱接着時に
溶融した余剰の接着剤を滞留させ、この滞留された接着
剤の滲み出しを前記滲み出し防止壁により防止すること
を特徴とするICカード。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04049583A JP3100738B2 (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | Icカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04049583A JP3100738B2 (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | Icカード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05246186A JPH05246186A (ja) | 1993-09-24 |
JP3100738B2 true JP3100738B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=12835243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04049583A Expired - Lifetime JP3100738B2 (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | Icカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100738B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008224602A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Mitsubishi Electric Corp | 電力量計 |
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JP6146735B2 (ja) * | 2013-03-27 | 2017-06-14 | スタンレー電気株式会社 | 半導体発光装置 |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP04049583A patent/JP3100738B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JPH05246186A (ja) | 1993-09-24 |
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