JP3099800B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3099800B2
JP3099800B2 JP10080824A JP8082498A JP3099800B2 JP 3099800 B2 JP3099800 B2 JP 3099800B2 JP 10080824 A JP10080824 A JP 10080824A JP 8082498 A JP8082498 A JP 8082498A JP 3099800 B2 JP3099800 B2 JP 3099800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファクシミリ装置に
係り、特に複数の異なる用紙サイズの記録紙カセットを
有しているファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置においては、複
数の異なる用紙サイズの記録紙カセットを有しているも
のが多くなってきており、送信側から送られてきた文書
を受信する際に、送信文書と同一の用紙サイズで印刷が
行われる特徴をもっている。
【0003】送信文書と同一の用紙サイズの記録紙が無
い場合、従来のファクシミリ装置の中には、例えばA4
サイズ記録紙しかなく、B4サイズ原稿を受信すると2
枚以上分割して記録が行われる場合、原稿の行数を受信
側にてカウントし、最終ページの空白量が最も少なくな
るように用紙選択を行うと共に、サイズ種別を送信側に
通知し、送信側で編集を行わせるファクシミリ装置が知
られている(特開平1−198176号公報)。
【0004】また、自社機同士で成立する非標準フレー
ムを用いて、受信機側でできるだけ記録紙の無駄を無く
すべく、複数ページの受信原稿の内容を一枚の記録紙に
印字する、いわゆるページ合成を行うに際し、読み取っ
た原稿の内容を一旦メモリに蓄積して、各送信原稿の少
なくとも原稿長情報を検出し、ハンドシェークで検出し
た受信機側が使用している記録紙サイズと上記の原稿長
情報とに基づいてページ合成の可能性を判断し、ページ
合成可能と判断したときには、送信データをページ合成
した送信データに加工する手段を備えたファクシミリ装
置も従来より知られている(特開平5−63958号公
報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のファクシミリ装置のうち前者のファクシミリ装置で
は、原稿の行数を受信側にてカウントする構成であるた
め、実際の用紙サイズに対する文字量や白画素量が不明
確であり、その結果、不用意に原稿を分割してしまった
り、圧縮などの編集が行われて記録紙に無駄な余白が生
じるおそれがある。
【0006】また、送信側において、複数ページのすべ
て原稿が同一用紙サイズでなく、ページ毎に用紙サイズ
や文字量などが異なる原稿であるような場合は、送信側
が用紙サイズ確認をするために行われる受信側からの通
信回数が増加し、通信料の面で問題がある。
【0007】また、後者の従来のファクシミリ装置で
は、送信側でページ合成しているので送信側の負担が大
きく、また、ハンドシェイクにおいて送信機側が受信機
側の記録紙サイズを知り、そのサイズの記録紙枚数を最
小にするように、送信原稿の全ページの総原稿長情報に
基づいてページ合成をしているため、送信側で複数ペー
ジの用紙サイズの異なる原稿を送信した場合、送信原稿
の原稿内容によっては、原稿内容のイメージを損なうこ
とがある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
送信原稿サイズと比較してより小さなサイズの記録紙に
等倍に記録し得るファクシミリ装置を提供することを目
的とする。
【0009】また、本発明の他の目的は、送信側で複数
ページの用紙サイズの異なる原稿を送信した場合には、
通信料を増加させることなく、効率的に記録を行い得る
ファクシミリ装置を提供することにある。
【0010】更に、本発明の他の目的は、送信側で複数
ページの用紙サイズの異なる原稿を送信した場合でも、
送信原稿内容のイメージを損なうことのない受信記録が
できるファクシミリ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、通信プロトコルを送信側と取り交わしなが
ら、送信側からの変調された画情報の復調を行って画像
データを出力すると共に、通信プロトコルに含まれる原
稿サイズ情報を出力するモデム手段と、モデム手段から
の画像データを蓄積する蓄積手段と、種々の原稿サイズ
の相違に基づく余白のパターン情報と、余白の寸法情報
及び原稿の縦置き横置き情報を含むデータが予め登録さ
れているライブラリと、原稿の各頁について蓄積手段か
ら取り出した画像データの余白状態を、モデム手段から
の原稿サイズ情報とライブラリのデータを参照しながら
検出し、検出した余白状態が最小となるサイズの記録紙
に蓄積手段からの画像データを等倍に記録するための用
紙サイズを決定し、かつ、記録位置を設定する決定手段
と、複数の異なる用紙サイズの記録紙カセットの中か
ら、決定手段により決定された用紙サイズの記録紙カセ
ットを選択する選択手段と、決定手段により設定された
記録位置に基づき、選択手段により選択された記録紙カ
セットの記録紙に蓄積手段からの画像データを等倍に印
刷する印刷手段とを有する構成としたものである。
【0012】 また、本発明は、上記の決定手段を、蓄
積手段から取り出した画像データに基づき、受信した原
稿の各頁余白状態を、モデム手段からの原稿サイズ情報
とライブラリのデータを参照しながら検出し、検出した
余白状態がライブラリに登録されている空白領域の情報
のどれに類似しているかを示す類似パターンのデータ
を、余白の寸法情報及び原稿の縦置き横置き情報を含む
データと共に出力する余白検出部と、余白検出部の出力
データを受け、余白状態が最小となる用紙サイズを決定
して選択手段に通知すると共に、必要な画像データ部分
のみを記録紙に印刷できるようにするための印刷位置補
正データを出力するサイズ決定回路と、サイズ決定回路
らの印刷位置補正データに基づいて、印刷手段による
印字開始位置及び印刷位置を調整する調整手段とよりな
ることを特徴とする。
【0013】本発明では、蓄積手段から取り出した画像
データに基づき、原稿の各頁の余白状態を、モデム手段
からの原稿サイズ情報とライブラリのデータを参照しな
がら検出し、検出した余白状態が最小となるサイズの記
録紙に蓄積手段からの画像データを等倍に記録するため
の用紙サイズを決定し、かつ、記録位置を設定するよう
にしているため、送信原稿サイズと比較してより小さな
サイズの記録紙に等倍に記録ができる。
【0014】また、本発明では、記録紙のサイズ決定と
記録位置設定は、送信側から送られてくる通信プロトコ
ルの原稿サイズ情報をもとに1頁単位で行われるため、
送信側で複数頁のサイズの異なる原稿を送ったために、
受信側でそれらの複数頁の原稿がすべて最大サイズで記
録されたり、縮小されて記録されるなどの現象を防止で
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるファクシミ
リ装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図におい
て、網制御装置(NCU)1は一般回線に接続されてお
り、一般回線を介して送信側から送信されてきた、通信
プロトコルを含む変調された画情報を受信してモデム部
2に入力する。
【0016】モデム部2は、通信プロトコルを送信側と
取り交わしながら、送信側からの変調された画情報の復
調を行い、得られた画像データ(イメージデータ)を画
像蓄積部3へ供給して蓄積する。通信プロトコルは、こ
こでは通常のファクシミリ手順であるものとする。ま
た、モデム部2が行う送信側との通信プロトコルのやり
取りの中には、送信側より送られてくる原稿サイズ情報
が含まれており、モデム部2はこの原稿サイズ情報を余
白検出部4へ供給する。
【0017】一方、画像蓄積部3に蓄積された画像デー
タは、印刷部8に供給されて、制御部10からの印刷指
示を待って記録紙に印刷開始されると共に、余白検出部
4にも供給される。余白検出部4は、画像蓄積部3から
受け取った画像データ内において、モデム部2から受け
取った原稿サイズ情報をもとに、ライブラリ11に登録
されたデータを用いて、ある範囲内で一定の連続した白
画素をカウントし、一枚分の原稿内における白画素の割
合を算出して、その情報をサイズ決定回路5に出力す
る。
【0018】ライブラリ11には、種々の原稿サイズの
違いが登録されており、用紙のサイズ的な相違、例えば
B4用紙とA4用紙をファクシミリ装置に原稿セットし
た場合のサイズの相違の他に、A3用紙のサイズ内にA
4用紙を横に置いた場合やA4用紙をずらしてファクシ
ミリ装置にセットした場合などを含め、用紙サイズが必
要よりも大きいサイズである場合に、生じると考えられ
る空白領域の範囲情報や、送信側装置のスキャナ台にセ
ットする原稿の置き方をある程度予想した情報が登録さ
れている。
【0019】サイズ決定回路5は、余白検出部4から得
られた白画素の割合を示すデータをもとに、1ページ分
の画像データをどの用紙サイズで印刷を行えば良いか決
定し、用紙選択部7へ伝達する。記録紙カセット9は、
印刷部8において画像データを印刷するために必要な、
複数の用紙サイズの記録紙をそれぞれ収容する複数のカ
セットからなる。用紙選択部7は記録紙カセット9に対
し、印刷を行う用紙サイズの記録紙を収容するカセット
の選択指示を行う。
【0020】また、サイズ決定回路5は、余白検出部4
から得られたデータに基づいて、記録する用紙指定の他
に印字開始位置や画像データの印刷位置調整を行うこと
によって、原稿サイズ情報よりも小さなサイズに印刷が
可能であるかどうか判定し、可能であると認められる場
合には、記録位置調整部6に対してその旨指示する。
【0021】記録位置設定部6は印字開始位置や画像デ
ータの印刷位置調整用のデータを作成して、制御部10
を通じて印刷部8に指示を行う。印刷部8は画像蓄積部
3からの画像データを、制御部10を通じて入力される
データを参照し、印刷可能な画像データとした状態で、
選択された記録紙カセット9の記録紙に印刷を開始す
る。
【0022】次に、図1の実施の形態の要部の動作につ
いて、図2及び図3を参照して更に詳細に説明する。図
3に示すフローチャートの動作は1頁単位で行われる。
モデム部2が行う送信側との通信プロトコルのやり取り
の中には、前述したように、送信側より送られてくる原
稿サイズ情報が含まれており、モデム部2はこれを検出
してA4、B3、B4などの原稿サイズ情報を余白検出
部4に供給する。
【0023】この通信プロトコルのやり取りの中に含ま
れる原稿サイズ情報は、送信側の原稿セット台の用紙合
わせ用ガイドの位置に対応しており、送信される原稿の
最初の1頁で送られる。従って、サイズの異なる文書を
送信する場合も、この原稿サイズ情報は各頁毎に送られ
るのではなく、最初の1頁の原稿送信時のみである。し
かし、サイズの異なる文書を送信する場合は、原稿セッ
ト台の用紙合わせ用ガイドの位置は最も大きなサイズの
位置に合わせるのが通常であるので、この場合は最も大
きなサイズが原稿サイズ情報として得られるのが通常で
ある。
【0024】余白検出部4は、この原稿サイズ情報をも
とに原稿サイズは何ミリであるか検出する(図3のステ
ップ21、22)。また、余白検出部4は、画像蓄積部
3から画像データ(イメージデータ)を受け(図3のス
テップ23)、主走査方向の任意の1ラインについて、
連続する白画素数をチェックすると共に(図3のステッ
プ24)、副走査方向についても連続する白画素数をチ
ェックする(図3のステップ25)。
【0025】なお、ステップ24では、主走査方向の任
意の1ラインとしているが、例えば副走査方向上ある一
定間隔離れた3つのラインのそれぞれについて、連続す
る白画素数をチェックする。これにより、余白検出部4
は、画像蓄積部3からの画像データの上記の3ラインの
白画素数のうち、連続する白画素数が最も少ないライン
と、副走査方向の連続する白画素数とから画像データの
サイズを検出する(図3のステップ26)。このとき、
1画素の密度(単位mm)と連続する白画素数との積に
より、サイズ値(単位mm)が得られる。
【0026】続いて、余白検出部4は、ステップ22で
求めた原稿サイズ情報からステップ26で求めた画像デ
ータのサイズ情報を差し引いて差分値Xを、前記の白画
素の割合を示すデータとして算出し(図3のステップ2
7)、その差分値Xが0より大であるときには(つま
り、原稿サイズ情報の方が画像データのサイズよりも大
きいとき)、ライブラリ11を参照しながらどのパター
ンか判定し、空白部分の把握をする(図3のステップ2
8、29)。
【0027】ここで、ライブラリ11には種々の用紙サ
イズの相違が予め登録されている。例えば、A3サイズ
の用紙にA4サイズ分の文字やイメージデータしか存在
しない場合に、空白(白画素)が生じる場合がある。す
なわち、図2(A)に示すように、受信原稿の1頁目が
A3サイズで副走査方向に長い縦置きの原稿15、2頁
目がA4サイズの横置き原稿16又はA4サイズの縦置
き原稿17、3頁目がA3サイズの縦置き原稿18であ
るときのように、プロトコル情報が1頁目のA3サイズ
である場合、2頁目において空白が生じる。
【0028】この場合に存在し得る空白領域としては、
図2(B)に示すように、A4サイズ分のデータ領域が
副走査方向に対して横方向に置かれ、副走査方向に長さ
aで主走査方向は用紙全体である空白領域(パターン
A)や、同図(C)に示すように、A4サイズ分のデー
タ領域が副走査方向に対して縦方向に置かれ、主走査方
向については幅bで、副走査方向については長さaの空
白領域(パターンB)や、同図(D)に示すようにA4
サイズ分のデータ領域が副走査方向に対して縦方向に、
かつ、原稿セット台の中央に置かれた場合の空白領域
(パターンC)などがあり、これらの空白領域の情報が
ライブラリ11に予め登録されている。
【0029】なお、上記のパターンCは、送信原稿をス
キャナで読み込む際に、通信プロトコルの原稿サイズ情
報の根拠とされる原稿セット台の用紙合わせ用ガイドの
位置がA3サイズに合わせているにもかかわらず、A4
サイズ原稿を中央にセットした場合、結果的に読み取る
情報が無く、空白となる領域の例を示しており、そのと
きの寸法データa、b、cがライブラリ11に登録され
ている。
【0030】余白検出部4は上記のステップ29におい
て、受信原稿の余白状態がライブラリ11に登録されて
いるパターンのどれに類似しているかを、一つ一つ検証
し、ライブラリ11に登録されている類似パターンのデ
ータとその類似パターンの寸法データ及び原稿の縦置き
横置きなどの形態情報データをサイズ決定回路5へ出力
する。
【0031】サイズ決定回路5は、余白検出部4から得
られたデータに基づいて、最終的に画像蓄積部3に存在
する一頁分の画像データにおいて、その画像データ内の
どの範囲をどの記録サイズを利用して印刷すれば良いか
の判断をして用紙サイズを決定して、その旨を用紙選択
部7に指示する(図3のステップ30)。用紙選択部7
は記録紙カセット9のうち指示された用紙サイズの記録
紙のカセット9を選択すると共に、用紙選択完了指示を
制御部10へ出力する。
【0032】 また、サイズ決定回路5は、余白検出部
4から得られたデータ中の寸法データ及び原稿の縦置き
横置きなどの形態情報データを印刷位置補正情報として
利用し、必要な画像データの部分のみを記録紙の中央部
に印刷できるようにするための印刷位置補正データを生
成して記録位置調整部6に出力する(図3のステップ3
1)。すなわち、余白検出部4において、原稿の余白部
分が記録紙サイズ内の範囲で偏っている場合には、サイ
ズ決定回路5は選んだ原稿サイズ内で必要量に応じて、
記録紙の中央部に印字が行われるように、補正を行って
から印刷動作を開始するように記録位置設定部6に働き
かける。
【0033】記録位置設定部6は入力された印刷位置補
正データに基づき、印字開始位置や画像データの印刷位
置調整用のデータを作成して、制御部10を通じて印刷
部8に指示を行う。印刷部8は画像蓄積部3からの画像
データを、制御部10を通じて入力される用紙選択部7
からの用紙選択完了指示や記録位置設定部6からのデー
タを参照し、印刷可能な画像データとした状態で、選択
された記録紙カセット9の記録紙に印刷を開始する(図
3のステップ32)。これにより、最も余白の少ない用
紙サイズの記録紙に画像データが等倍で印刷されること
となる。
【0034】一方、余白検出部4は、ステップ27で求
めた差分値Xが0以下であると判定した場合(図3のス
テップ33)、その旨を示すデータと原稿サイズ情報デ
ータをサイズ決定回路5へ出力する。サイズ決定回路5
は、余白検出部4から入力されたデータに基づき、その
データ中の原稿サイズ情報データが示す原稿サイズに対
応する用紙サイズを決定して、その旨を用紙選択部7に
指示する(図3のステップ34)。用紙選択部7は記録
紙カセット9のうち指示された用紙サイズの記録紙のカ
セット9を選択すると共に、用紙選択完了指示を制御部
10へ出力する。
【0035】印刷部8は画像蓄積部3からの画像データ
を、制御部10を通じて入力される用紙選択部7からの
用紙選択完了指示を参照し、印刷可能な画像データとし
た状態で、選択された記録紙カセット9の記録紙に印刷
を開始する(図3のステップ35)。これにより、通信
プロトコルで得た原稿サイズ情報に対応する用紙サイズ
の記録紙に画像データが等倍で印刷されることとなる。
なお、サイズの異なる複数頁の原稿を受信する場合も、
通常は通信プロトコルで得られる原稿サイズ情報は、受
信原稿の中の最もサイズの大きい原稿サイズに設定され
ているのが通常であるから、ステップ33で差分値Xが
0となることはあっても負の値となることは通常ない。
【0036】このように、この実施の形態では、送信側
から送られてくる通信プロトコルのやり取りの中に含ま
れる原稿サイズ情報をもとに送信原稿の1頁単位で余白
の最も少ない記録紙のサイズ決定と記録位置設定を行っ
ているので、送信原稿サイズと比較してより余白の少な
いサイズの記録紙に無駄なく経済的に画像データの印刷
ができ、しかも等倍に印刷されるため、送信側で複数頁
のサイズの異なる原稿を送ったために、すべて最大サイ
ズの記録紙に印刷されたり、縮小された画像データが印
刷されることがなく、よって送信原稿のイメージを損な
うことのない印刷ができる。
【0037】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、その他種々の実施の形態が考えられ
るものである。例えば、上記の実施の形態では、余白検
出部4は白画素量について計測し、白画素量に基づきラ
イブラリ11に登録された余白の考え得るパターンを参
照して余白検出を行っているが、黒画素に着目し、黒画
素量のみあるいは黒画素量を併用して、余白検出部4と
サイズ決定回路5により用紙選択の判断をしてもよい。
黒画素量と白画素量を併用する場合は、例えば新聞のよ
うに活字が多いものならば黒画素をカウントし、スカス
カな文書ならば白画素をカウントするなどが考えられ
る。
【0038】黒画素量を計測する場合には、主走査方向
にある一定量のライン単位で白画素と黒画素の変化点を
抽出し、1頁すべて行ったところで黒画素範囲を把握す
ることが考えられる。また、黒画素が存在しない、例え
ばカラーのイメージ画像の場合にもやはり色の三原色と
白画素の境界を同様にして抽出することにより、把握可
能と考えられる。
【0039】また、記録位置設定部6は、文字や画像イ
メージなどを選択された用紙の中央に位置を調整するよ
うにしているが、これ以外に電子ファイリングが行われ
ることを考慮して、上下反転・回転することにより、正
立像に変換する機能を持たせるようにしてもよい。この
場合、印刷部8は記録紙への印刷のほか、画像データと
して電子化された状態で印刷やファイル化可能な機能を
持たせることが考えられる。
【0040】また、ライブラリ11は学習機能を有して
いてもよい。通信プロトコル情報及び余白検出部4で得
られた情報の組み合わせが、既存のパターンに無い場合
には、オペレーションパネルなどにその旨の表示を行っ
て、オペレータに処置方法を要求した上で印刷開始する
ような機能を持たせるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蓄積手段から取り出した画像データに基づき、原稿の各
頁の余白状態を、通信プロトコルのやり取りで得た原稿
サイズ情報とライブラリのデータを参照しながら検出
し、検出した余白状態が最小となるサイズの記録紙に画
像データを等倍に記録するための用紙サイズを決定し、
かつ、記録位置を設定することにより、送信原稿サイズ
と比較してより小さなサイズの記録紙に等倍に記録する
ようにしたため、空白の多い無駄な受信文書の印刷を防
止して、経済的な印刷ができると共に、送信原稿の原稿
内容のイメージを損なうことを防止できる。
【0042】また、本発明によれば、記録紙のサイズ決
定と記録位置設定は、送信側から送られてくる通信プロ
トコルの原稿サイズ情報をもとに1頁単位で行われ、送
信側で複数頁のサイズの異なる原稿を送ったために、受
信側でそれらの複数頁の原稿がすべて最大サイズで記録
されたり、等倍で印刷可能なページがあるにもかかわら
ず縮小されて記録されるなどの現象を防止でき、また、
不用意に原稿を分割したり圧縮などの編集が行われるこ
とがなく、常に送信原稿の内容のイメージを損なうこと
のない印刷ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】図1中のライブラリの蓄積データ等を説明する
図である。
【図3】図1の動作説明用フローチャートである。
【符号の説明】
1 網終端装置(NCU) 2 モデム部 3 画像蓄積部 4 余白検出部 5 サイズ決定回路 6 記録位置設定部 7 用紙選択部 8 印刷部 9 記録紙カセット 10 制御部 11 ライブラリ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信プロトコルを送信側と取り交わしな
    がら、送信側からの変調された画情報の復調を行って画
    像データを出力すると共に、前記通信プロトコルに含ま
    れる原稿サイズ情報を出力するモデム手段と、 前記モデム手段からの画像データを蓄積する蓄積手段
    と、 種々の原稿サイズの相違に基づく余白のパターン情報
    と、余白の寸法情報及び原稿の縦置き横置き情報を含む
    データが予め登録されているライブラリと、 前記蓄積手段から取り出した前記画像データに基づき、
    受信した原稿の各頁の余白状態を、前記モデム手段から
    の前記原稿サイズ情報と前記ライブラリのデータを参照
    しながら検出し、検出した該余白状態が最小となるサイ
    ズの記録紙に前記蓄積手段からの画像データを等倍に記
    録するための用紙サイズを決定し、かつ、記録位置を設
    定する決定手段と、 複数の異なる用紙サイズの記録紙カセットの中から、前
    記決定手段により決定された用紙サイズの記録紙カセッ
    トを選択する選択手段と、 前記決定手段により設定された記録位置に基づき、前記
    選択手段により選択された記録紙カセットの記録紙に前
    記蓄積手段からの画像データを等倍に印刷する印刷手段
    とを有することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記決定手段は、 受信した原稿の各頁について前記蓄積手段から取り出し
    た前記画像データの余白状態を、前記モデム手段からの
    前記原稿サイズ情報と前記ライブラリのデータを参照し
    ながら検出し、検出した該余白状態が前記ライブラリに
    登録されている空白領域の情報のどれに類似しているか
    を示す類似パターンのデータを、前記余白の寸法情報及
    び原稿の縦置き横置き情報を含むデータと共に出力する
    余白検出部と、 前記余白検出部の出力データを受け、前記余白状態が最
    小となる用紙サイズを決定して前記選択手段に通知する
    と共に、必要な画像データ部分のみを記録紙に印刷でき
    るようにするための印刷位置補正データを出力するサイ
    ズ決定回路と、 前記サイズ決定回路からの印刷位置補正データに基づい
    て、前記印刷手段による印字開始位置及び印刷位置を調
    整する調整手段とよりなることを特徴とする請求項1記
    載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記余白検出部は、受信した原稿の各頁
    について前記蓄積手段から取り出した前記画像データの
    主走査方向の任意のラインの連続する白画素数をカウン
    トして得た白画素数の値と、副走査方向の連続する白画
    素数とから前記画像データのサイズを測定し、前記モデ
    ム手段から得た前記原稿サイズ情報と測定した該画像デ
    ータのサイズとを比較し、前記原稿サイズ情報が前記画
    像データのサイズよりも大であるときには、前記ライブ
    ラリのデータを参照しながら類似する余白のパターンを
    示すデータを、その余白パターンの寸法情報及び原稿の
    縦置き横置き情報と共に前記サイズ決定回路へ出力し、
    前記画像データのサイズが前記原稿サイズ情報以上であ
    るときには、該原稿サイズ情報を示すデータを前記サイ
    ズ決定回路へ出力し、 前記サイズ決定回路は、前記余白検出部より前記余白パ
    ターンの寸法情報及び原稿の縦置き横置き情報を受けた
    ときは、余白状態が最小となる用紙サイズを決定して前
    記選択手段に通知すると共に、前記印刷位置補正データ
    を出力し、前記原稿サイズ情報を示すデータを受けたと
    きは、その原稿サイズを用紙サイズとして決定して前記
    選択手段に通知することを特徴とする請求項2記載のフ
    ァクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、前記画像データを上下
    反転・回転して正立像に変換する機能を有することを特
    徴とする請求項2記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記ライブラリに類似する余白のパター
    ンが無いときには、その旨をオペレーションパネルに表
    示し、オペレータからの処置方法を要求し、その処置方
    法に従って前記印刷手段により印刷させる手段を更に有
    することを特徴とする請求項2記載のファクシミリ装
    置。
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