JP3544766B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置、より詳細には、A4幅(216mm),B4幅(256mm),或いは、A3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズの原稿でも、画像切れ等の心配なく、送受信可能なファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のファクシミリ装置では、原稿のサイズが、A4幅(216mm),B4幅(256mm)あるいはA3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズ(B5幅(182mm),ダブルレター幅(279mm)等)の場合、例えば、B5縦原稿ならば、A4縦として送信し、受信側はA4の記録紙に印字するため、余白部分が大きくなってしまい、記録紙の無駄であるとともに、見た目の印象もよくない。
また、送信側で編集して送信する方法があるが、この方法では、送信側の処理に依存しているため、総ての受信画が記録紙に適した位置に印字されるとは限らない。
また、受信側で、送信側の原稿サイズに記録紙サイズを合わせることも考えられるが、この方法では、受信側に数種類の記録紙を保存していなければならない。
【0003】
特開平2−7771号公報(ファクシミリ装置)においては、受信側ファクシミリ装置が送信原稿のサイズよりも大きなサイズの記録が可能である時に、画信号の編集およびサイズ変換を行うことにより、受信側ファクシミリ装置における記録紙の無駄を防止することが提案されている。
特開平5−276192号公報(ファクシミリ蓄積交換装置)には、記録紙サイズに対する画像データの展開位置情報に従って、1ライン毎のイメージデータの編集制御を行うことにより、ファクシミリ端末の記録紙が画像データよりも大きい場合であっても、ファクシミリ端末の記録紙に応じた印刷位置を設定することが提案されている。
【0004】
また、特開平3−270467号公報(ファクシミリ装置)においては、原稿の指定された一方の端或いは両端をカットした定形サイズの画像データを生成し、或いは、カットした後に縮小/拡大して定形サイズにした画像データを生成し、送信することにより、画質の劣化をなくし、見易い文字などの原稿を送信できるようにすることが提案されている。
更には、特開平5−110818号公報(データ電送装置)には、送信原稿サイズが受信紙のサイズより大きくても、送信データを欠落させずに、受信紙にプリントすることができることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のファクシミリ装置では、原稿のサイズが、A4幅(216mm),B4幅(256mm)あるいはA3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズ(B5幅(182mm),ダブルレター幅(279mm)等)の場合、例えば、B5縦原稿ならば、A4縦として送信し、受信側はA4の記録紙に印字するため、余白部分が大きくなってしまい、記録紙の無駄であるとともに、見た目の印象もよくない。
また、送信側で編集して送信する方法があるが、この方法では、送信側の処理に依存しているため、総ての受信画が記録紙に適した位置に印字されるとは限らない。
また、受信側で、送信側の原稿サイズに記録紙サイズを合わせることも考えられるが、この方法では、受信側に数種類の記録紙を保存していなければならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、A4幅(216mm),B4幅(256mm)あるいはA3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズの原稿を送信する時に、送信原稿のサイズに合わせた編集機能が受信側に備わっていることを認識した場合、原稿のサイズと、原稿の1ラインの画データが送信する1ラインのデータのどこに入っているか(右寄せ,センター,左寄せ)を受信側に知らせる機能を有することを特徴とし、これによって、A4幅,B4幅,A3幅以外の幅の定形サイズの原稿でも画像切れ等の心配なく、安心して送信することができるようにしたものである。
【0007】
請求項2の発明は、A4幅(216mm),B4幅(256mm)あるいはA3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズの原稿が送信された場合、原稿のサイズと、原稿の1ラインの画データが、受信した1ラインのデータのどこに入っているか(右寄せ,センター,左寄せ)を送信側からの情報として受け取り、これらの情報をもとに、受信した画データから原稿の画データを抽出して記録紙に印字する機能を有することを特徴とし、これによって、A4幅,B4幅,A3幅以外の幅の定形サイズの原稿を送信した場合でも、その原稿サイズと同じサイズの記録紙に印字することにより、サイズの不一致のための余白による記録紙の無駄や画像切れを解消するようにしたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、原稿サイズと記録紙サイズとの対応関係により予め定められた変倍率に従って受信した画データを変倍することにより、記録紙にあわせて印字する機能を有することを特徴とし、これによって、定形原稿ならば、どんなサイズでも、変倍して記録紙に印字することにより、サイズの不一致のための余白による記録紙の無駄や画像切れを解消するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用されるファクシミリ装置の一例を説明するための構成図で、図中、1はCPU、2はROM、3はRAMで、周知のように、CPU1はファクシミリ装置を制御する演算処理LSIであり、ROM2はCPU1を動かすためのプログラムが格納されているメモリ、ROM3はファクシミリ装置を制御するために必要なデータが格納されているメモリである。また、4はスキャナ、5はプロッタ、6はDCR、7はモデム、8はNCUで、周知のように、スキャナ4は送信時、原稿を読み取り、プロッタ5は受信画データを記録紙に印字する。また、DCR6は画データを符号化あるいは復号化する。モデム7はNCU8を介してデータの送受信を行う。
【0010】
(請求項1の発明)
送信時、まず、スキャナ4に原稿をセットする。このとき、原稿のサイズを検知するが、スキャナのタイプがADFタイプならば、ガイド板の位置を検知する方法や、フォトカプラセンサによる検知で原稿幅を検知し、直接送信ならば、原稿幅情報のみで原稿サイズを特定し、メモリ送信ならば、原稿幅情報と読取ライン数によって原稿サイズを決定する。
また、スキャナのタイプがブックタイプならば、コンタクトガラスの下に据え付けられているフォトセンサの情報により原稿サイズを決定する。
そして、受信側から受け取る受信機の機能情報(NSF)の中に、送信原稿に合わせた編集機能「有り」の宣言(本発明にて新たに設定)があったら、前述の方法で検知した原稿サイズと、原稿の1ラインの画データが、送信する1ラインのデータのどこに入っているか(機種固有で右寄せ,センター,左寄せのどれか)を、受信側に知らせる送信機の機能情報(NSS)の中で宣言する。
宣言方法としては、4bitを原稿サイズ用、1bitを原稿向き(縦又は横)、2bitを原稿位置情報として確保すれば充分である。
【0011】
図2は、上記の原稿のサイズ情報と、原稿の向き情報と、原稿の位置情報と、これらに対するビットの関係の一例を示す図で、これら原稿のサイズ,原稿の向き,原稿の位置情報に対する2進ビット数を図2のように決めると、原稿のサイズ(B5),原稿の向き(縦向き),原稿の位置(左寄せ)とすれば、この時のデータは、図3にXにて示すようになる。
【0012】
次に、原稿位置情報について説明する。
「右寄せ」とは、図4に示すように、原稿の上端から読取るとして、原稿の右端面を基準にして原稿をセットする機種である。
従って、B5縦の原稿をA4記録紙に普通に受信(等倍)した場合、画像位置は図5の様になる。
「センター」とは、図6に示すように、原稿の上端から読取るとして、原稿の中心線を基準にして原稿をセットする機種である。
従って、B5縦の原稿をA4記録紙に普通に受信(等倍)した場合、画像位置は図7の様になる。
「左寄せ」とは、図8に示すように、原稿の上端から読取るとして、原稿の左端面を基準にして原稿をセットする機種である。
従って、B5縦の原稿をA4記録紙に普通に受信(等倍)した場合、画像位置は図9の様になる。
【0013】
(請求項2の発明)
受信時、請求項1で述べた送信原稿に関する情報を送信側から受け取る。
送信原稿がA4幅(216mm),B4幅(256mm)あるいはA3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズの原稿で、その用紙サイズの記録紙を受信機が保持している場合、その記録紙に受信画像を印字するわけだが、そのときに、原稿位置情報をもとに、補正を行う必要がある。
例えば、原稿がB5縦(256mm×182mm)であった場合、送信画情報としては、A4として送信しなければならないので、256mm×216mmの画情報となる。182mmを216mmにするということは、増分の256mm×34mmの空情報を付加して送信するということであり、この空情報が画情報のどこに付加しているか(右側,両側,左側)を原稿位置情報として送信側から受け取っているので、受信側は、256mm×182mmの画情報を抽出することが可能である。
【0014】
よって、B5縦、あるいは回転受信機能を有しているならば、B5横の記録紙に最適な画像位置で印字することが可能となる。
また、記録紙がA4サイズの場合でも、画像位置を統一して印字することが可能となる。
画像位置の補正方法は、プロッタのハードによって様々な方法が可能であるが、従来のプロッタ制御でも、記録サイズによって、ページメモリあるいはラインバッファの読み出しアドレスを調整することによって、最適な印字位置を実現しているので、それほど困難なことではないといえる。
本発明は、印字時に必要な情報として、送信原稿に関する情報を加えることにより、記録紙と画情報の整合をとることが可能となることであり、それ以外は従来のファクシミリ受信と何ら変わるところがないので、動作フローは省略する。
【0015】
(請求項3の発明)
主走査と副走査で独立して変倍可能なプロッタを具備するファクシミリ装置において、受信時、請求項2の発明と同様の方法で、送信側から送信原稿に関する情報を受け取る。受け取った情報を基に画情報を抽出し、自機が現在保持している記録紙の中から最適なサイズを選択する。
記録紙を選択する基準は、「等倍出力>拡大出力>縮小出力」とするのが普通であるが、ユーザの都合によって、記録紙の優先順位を設定できるようにしてもよい。
受信側縮小技術は公知であり、従来技術をそのまま使用できる。
各サイズの原稿を各サイズの記録紙に合わせて変倍出力するときの倍率を図10,図11に示す。また、縮小機能と回転機能を組み合わせることにより、あらゆる定形サイズの画情報を1サイズの記録紙に統一して出力することが可能である。
【0016】
【発明の効果】
請求項1の発明は、A4幅(216mm),B4幅(256mm)あるいはA3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズの原稿を送信する時に、送信原稿のサイズに合わせた編集機能が受信側に備わっていることを認識した場合、原稿のサイズと、原稿の1ラインの画データが送信する1ラインのデータのどこに入っているか(右寄せ,センター,左寄せ)を受信側に知らせる機能を有することを特徴とし、これによって、A4幅,B4幅,A3幅以外の幅の定形サイズの原稿でも画像切れ等の心配なく、安心して送信することができる。
【0017】
請求項2の発明は、A4幅(216mm),B4幅(256mm)あるいはA3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズの原稿が送信された場合、原稿のサイズと、原稿の1ラインの画データが、受信した1ラインのデータのどこに入っているか(右寄せ,センター,左寄せ)を送信側からの情報として受け取り、これらの情報をもとに、受信した画データから原稿の画データを抽出して記録紙に印字する機能を有することを特徴とし、これによって、A4幅,B4幅,A3幅以外の幅の定形サイズの原稿を送信した場合でも、その原稿サイズと同じサイズの記録紙に印字することにより、サイズの不一致のための余白による記録紙の無駄や画像切れを解消することができる。
【0018】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、原稿サイズと記録紙サイズとの対応関係により予め定められた変倍率に従って受信した画データを変倍することにより、記録紙にあわせて印字する機能を有することを特徴とし、これによって、定形原稿ならば、どんなサイズでも、変倍して記録紙に印字することにより、サイズの不一致のための余白による記録紙の無駄や画像切れを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるファクシミリ装置の一例を説明するための要部ブロック図である。
【図2】原稿サイズ,原稿向き、及び、原稿位置に対するビットの割り当ての一例を示す図である。
【図3】図2の割り当てにおいて、B5・縦・横寄せの場合のデータ例を示す図である。
【図4】右寄せの場合の原稿セット例を示す図である。
【図5】右寄せの場合のB5縦の原稿をA4記録紙に受信(等倍)した場合の画像位置(斜線部)を示す図である。
【図6】センターの場合の原稿セット例を示す図である。
【図7】センターの場合のB5縦の原稿をA4記録紙に受信(等倍)した場合の画像位置(斜線部)を示す図である。
【図8】左寄せの場合の原稿セット例を示す図である。
【図9】左寄せの場合のB5縦の原稿をA4記録紙に受信(等倍)した場合の画像位置を示す図である。
【図10】各サイズの原稿を各サイズの記録紙に合わせて変位出力する時の倍率を示す図である。
【図11】各サイズの原稿を各サイズの記録紙に合わせて変位出力する時の倍率を示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…スキャナ、5…プロッタ、6…DCR、7…モデム、8…NCU。
Claims (3)
- A4幅(216mm),B4幅(256mm)あるいはA3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズの原稿を送信する時に、送信原稿のサイズに合わせた編集機能が受信側に備わっていることを認識した場合、原稿のサイズと、原稿の1ラインの画データが送信する1ラインのデータのどこに入っているか(右寄せ,センター,左寄せ)を受信側に知らせる機能を有することを特徴とするファクシミリ装置。
- A4幅(216mm),B4幅(256mm)あるいはA3幅(304mm)以外の幅の定形用紙サイズの原稿が送信された場合、原稿のサイズと、原稿の1ラインの画データが、受信した1ラインのデータのどこに入っているか(右寄せ,センター,左寄せ)を送信側からの情報として受け取り、これらの情報をもとに、受信した画データから原稿の画データを抽出して記録紙に印字する機能を有することを特徴とするファクシミリ装置。
- 原稿サイズと記録紙サイズとの対応関係により予め定められた変倍率に従って受信した画データを変倍することにより、記録紙にあわせて印字する機能を有することを特徴とする請求項2に記載のファクシミリ装置。
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JP30793295A JP3544766B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | ファクシミリ装置 |
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JPH09149233A JPH09149233A (ja) | 1997-06-06 |
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