JP3099218B2 - 分割式リアガーニッシュ - Google Patents

分割式リアガーニッシュ

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JP3099218B2
JP3099218B2 JP06307789A JP30778994A JP3099218B2 JP 3099218 B2 JP3099218 B2 JP 3099218B2 JP 06307789 A JP06307789 A JP 06307789A JP 30778994 A JP30778994 A JP 30778994A JP 3099218 B2 JP3099218 B2 JP 3099218B2
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Inventor
慎一 田村
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田村プラスチック製品株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車後部のトランクリ
ット(後部に跳ね上げ式のドアを設けた、いわゆるハッ
チバックタイプの自動車では後部ドア)のライセンスプ
レート周辺に、主として装飾のために取り付けられるリ
アガーニッシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車後部のトランクリット等のライセ
ンスプレート周辺には、装飾のためリアガーニッシュと
称される部材が取り付けられることがある。このリアガ
ーニッシュとしては、従来、たとえば実開昭61−24
341号公報に開示されているような、樹脂によって一
体に成形されたライセンスプレート取り付け用の凹部を
有する矩形のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
61−24341号公報に開示されたリアガーニッシュ
は、樹脂によって一体に成形されているため、ライセン
スプレートを車体(トランクリット、後部ドア)に固着
する前に、車体に取り付ける必要があり、ライセンスプ
レートの登録が終了し、ライセンスプレートを車体に固
着するボルトのヘッド部分が金属カバーでかしめられて
ライセンスプレートが取り外せなくなった後には、取り
付けることができないし、また反対に、一旦取り付けて
からライセンスプレート登録をした後は、取り外すこと
もできなかった。また、製造されるライセンスプレート
は、常に一定の大きさではなく、通常、横幅あるいは縦
の長さにばらつきを有しているため、リアガーニッシュ
をすべてのライセンスプレートと同一な寸法に成形する
ことが不可能であり、ライセンスプレートが大きく製造
されている場合には、リアガーニッシュの設置後にライ
センスプレートを取り付けようとしても取り付けられな
い事態が生じる。
【0004】本発明は、上記従来のリアガーニッシュの
有する課題を解消し、ライセンスプレートの登録後も取
り付け・取り外しができ、また、ライセンスプレートの
大きさがばらついても、容易に、かつ奇麗に取り付ける
ことが可能なリアガーニッシュを提供せんとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の構成は、
自動車後部に凹設されたライセンスプレート取付部の内
周縁とライセンスプレートとの間に取り付けるリアガー
ニッシュであって、ライセンスプレート左右両隣に設置
する板状の2つの側板部と、その2つの側板部を連結す
る連結部とからなり、前記各側板部の前記連結部側に位
置した片端全体に帯状に形成された嵌合部が設けられ
ているとともに、前記連結部の前記各側板部側に位置し
た両端全体に帯状に形成されており前記各側板部の嵌
合部と嵌合可能な嵌合突片が設けられており、ライセン
スプレート登録後でも取り付け可能であり、ライセンス
プレートの横幅、あるいは縦の長さがばらついている場
でも、前記側板部の嵌合部と前記連結部の嵌合突片と
の重なり度合いや、重合位置を調整することによって、
そのばらつきを許容できることにある。
【0006】
【作用】リアガーニッシュは、2つ以上の部材に分割さ
れているため、ライセンスプレートを登録した後であっ
ても容易に取り付けたり、取り外したりすることができ
るし、また、ライセンスプレートの大きさがばらついて
いる場合でも、各部材の接合部に設けられた嵌合部同士
の重なり度合いを調整することによってそのばらつきを
許容することができるので、問題なく車輌に取り付ける
ことができる。
【0007】さらに、リアガーニッシュを2つの側板部
と連結部との3つの部材によって構成し、各側板部の片
端全体と連結部の両端全体にそれぞれ嵌合部を設けた場
合は、ライセンスプレートの縦の長さがばらついている
場合でも、嵌合部同士の重合位置を調整することによっ
てそのばらつきを許容することができるので、問題なく
車輌に取り付けることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の分割式リアガーニッシュ(以
下、単にリアガーニッシュという)を、図面に基づいて
詳細に説明する。図1は、ハッチバックタイプの自動車
における後部ドアを示したもので、後部ドア1には、ラ
イセンスプレート2、コンビネーションランプ3,3が
取り付けられている。なお、ライセンスプレート2は登
録後であり、後部ドアに固定するボルトの頭部が金属カ
バーでかしめられており、取り外すことができない状態
になっている。本発明のリアガーニッシュは、主として
装飾の目的で、ライセンスプレート2とコンビネーショ
ンランプ3との間の空間、すなわちライセンスプレート
取付部11を埋めるように、後部ドア1に取り付けられ
る。
【0009】図2は、リアガーニッシュの斜視図であ
り、リアガーニッシュ4は、2つの側板部5a,5a
と、連結部6との3つの部材から構成されている。側板
部5aの下端には、後部ドア1の形状にフィットするよ
うに、折り返し部7が設けられており、折り返し部7と
隣接する部分の片方には、コンビネーションランプ3の
形状に合わせて切り欠き部8が設けられている。さら
に、この切り欠き部8と対向する端部の全体には、帯状
の嵌合部9aが設けられている。一方、連結部6の両端
の全体には、側板部5aの嵌合部9aと同一幅の嵌合突
片10aが設けられている。
【0010】リアガーニッシュ4を取り付ける場合は、
まず、2つの側板部5a,5aを、その嵌合部9aをラ
イセンスプレート2の内側(ライセンスプレート2と後
部ドア1の隙間)に嵌め込むようにして、裏面を両面テ
ープと接着剤とで後部ドア1と接着することによって、
ライセンスプレート2の両側に1枚ずつ取り付ける。そ
して、2つの側板部5a,5aを取り付けた後に、連結
部6を、その両端の嵌合突片10aを、すでに固着され
ている側板部5aの嵌合部9aに噛み合わせるようにし
て、裏面を両面テープと接着剤とで後部ドア1と接着す
ることによって、ライセンスプレート2の下側に取り付
ければよい。
【0011】リアガーニッシュは、上記の如く構成され
ているので、ライセンスプレートの登録後、すなわちラ
イセンスプレートが取り外せない状態であっても、問題
なく、しかも容易に取り付けることができる。また、こ
のリアガーニッシュは、ライセンスプレートの横幅がば
らついている場合でも、側板部の嵌合部と連結部の嵌合
突片との重なり度合いを調整することによりそのばらつ
きを許容できるので、美観を損なうことなく、奇麗に車
輌に取り付けることができる。一方、ライセンスプレー
トの縦の長さがばらついている場合でも、側板部の嵌合
部と連結部の嵌合突片との重合位置を調整することでそ
のばらつきを許容できるので、同様に、美観を損なうこ
とのなく、奇麗に取り付けることができる。なお、リア
ガーニッシュを取り付けた後の後部ドアの状態を図3
示す。この実施例においては、リアガーニッシュは、2
つの側板部及びライセンスプレート下側に取り付ける連
結部の3つの部材によって構成されているが、この3つ
の部材にさらにライセンスプレート上側に取り付ける連
結部を加えた4つの部材によって構成してもよい。この
場合、ライセンスプレート上側に取り付ける連結部は、
フラットな長尺板状に形成し、両端の全体に、下側に取
り付ける連結部と同様に、側板部の嵌合部と同一幅の嵌
合突片を連設する。
【0012】
【発明の効果】本発明のリアガーニッシュは、ライセン
スプレートの登録後、すなわちライセンスプレートが取
り外せない状態になった後においても、簡単に取り付け
ることができ、十分な装飾効果を発現することができる
し、反対に、一旦取り付けてからライセンスプレート登
録をした後でも、取り外すことができる。また、本発明
のリアガーニッシュは、ライセンスプレートの横幅、あ
るいは縦の長さがばらついている場合でも、側板部の嵌
合部と連結部の嵌合部との重なり度合いや、重合位置を
調整することによって、そのばらつきを許容できるの
で、何も問題なく、しかも美観を損なうことなく、奇麗
に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リアガーニッシュを取り付ける前の後部ドアを
示す説明図である。
【図2】リアガーニッシュを示す説明図である。
【図3】後部ドアにリアガーニッシュを取り付けた状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・後部ドア、2・・ライセンスプレート、3・・コ
ンビネーションランプ、4・・リアガーニッシュ、5a
・・側板部、6・・連結部、7,7’・・折り返し部、
8・・切り欠き部、9a・・嵌合部、10a・・嵌合突
片、11・・ライセンスプレート取付部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/04 B60R 13/10 B60Q 1/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車後部に凹設されたライセンスプレ
    ート取付部の内周縁とライセンスプレートとの間に取り
    付けるリアガーニッシュであって、 ライセンスプレート左右両隣に設置する板状の2つの側
    板部と、その2つの側板部を連結する連結部とからな
    り、前記各側板部の前記連結部側に位置した片端全体
    帯状に形成された嵌合部が設けられているととも
    に、前記連結部の前記各側板部側に位置した両端全体
    帯状に形成されており前記各側板部の嵌合部と嵌合
    可能な嵌合突片が設けられており、 ライセンスプレート登録後でも取り付け可能であり、ライセンスプレートの横幅、あるいは縦の長さがばらつ
    いている場合でも、前記側板部の嵌合部と前記連結部の
    嵌合突片との重なり度合いや、重合位置を調整すること
    によって、そのばらつきを許容できる ことを特徴とする
    分割式リアガーニッシュ。
JP06307789A 1994-12-12 1994-12-12 分割式リアガーニッシュ Expired - Fee Related JP3099218B2 (ja)

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