JP3098997U - アンテナ用アンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】貼着形アンテナに直接アンプを取り付ける。
【解決手段】ウインドガラスWに貼付られたアンテナ1の接続端子部に接続されるアンプであって、記アンテナ1の接続端子部3aに近接した前記ウインドガラスWまたは前記アンテナ1の少なくとも一方に貼付られるケース9,10と、ケース9,10内に設けられたアンプ基板11と、アンプ基板11に接続されてケース9,10の貼着面側に向けて突出可能に付勢され、前記アンテナ1の接続端子部3aに接触導通する接点ピン12と、アンプ基板11に接続され、ケース9,10を貫通して導出されるケーブル5,6を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】ウインドガラスWに貼付られたアンテナ1の接続端子部に接続されるアンプであって、記アンテナ1の接続端子部3aに近接した前記ウインドガラスWまたは前記アンテナ1の少なくとも一方に貼付られるケース9,10と、ケース9,10内に設けられたアンプ基板11と、アンプ基板11に接続されてケース9,10の貼着面側に向けて突出可能に付勢され、前記アンテナ1の接続端子部3aに接触導通する接点ピン12と、アンプ基板11に接続され、ケース9,10を貫通して導出されるケーブル5,6を備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば自動車のウインドガラスなどに貼着して使用するアンテナに係り、特に該アンテナに用いて好適なアンテナ用アンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下記特許文献1に例示するように、ラジオ電波、テレビ電波などの電波を受信するために、自動車のウインドガラスに貼着するシート形アンテナが知られている。
一般に、シート形アンテナは、基材シートの一面に導電性部材からなるアンテナ素子が形成されているものである。この種のシート形アンテナは、自動車の外部に装着するロッド形アンテナと比較すると、自動車外に突出せず、かつ車室内からの視覚の邪魔にならないため、好適であるとされている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−257517号
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、シート形アンテナは車室内に装着されているため、弱電界での受信条件が悪く、受信信号を増幅するアンプの使用が望まれている。ここでロッド形アンテナでアンプを使用する場合には、アンテナ素子の支持部分にアンプを装着し、アンテナ素子と受信機側に接続されるアンテナフィーダとの間にアンプを介在して接続している。
【0005】
ところが、シート形アンテナの場合には、アンテナ素子の支持部、すなわち基材シートにアンプを装着することが難しかった。このためシート形アンテナを使用する際には、アンプを内蔵した受信機を使用することになる。しかしながら、この場合には、アンテナの性能を受信機の性能にゆだねなければならない問題がある。
【0006】
また受信機にアンテナが内蔵されていない場合には、シート形アンテナと受信機との間を接続するアンテナフィーダにアンプを介在させて接続することになる。しかし、この場合にはシート形アンテナの多くはリアまたはフロントウインドガラスに貼着されており、そこから自動車内部側にある受信機側まで引き回されるフィーダの中途部分にアンプが介在されることとなり、アンプの設置場所の設定や、アンテナフィーダの取り回しに制限が生ずる問題があった。
【0007】
そこで、本考案は、上記の問題を解決するために、貼着形アンテナに直接アンプを取り付けることができるようにしたアンテナ用アンプを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンと、
を有している。
【0009】
したがって請求項1記載の考案によれば、前記アンプはシート貼着形アンテナに対応でき、ケースを貼付けるだけでアンテナ側の接続端子部とアンプ側との電気的接続が可能となり、取付が簡単に行える。また、ピン端子が常時アンテナ側接続端子部を押圧付勢しているため、確実な電気的接続を得ることができる。さらに、スリーブの物理的固定と電気的導通の双方を確実にすることができる。
【0010】
請求項2に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に固定されたアンプ基板と、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴とする。
【0011】
したがって、請求項2の考案によれば、請求項1の考案による効果に加え、径の不揃いなケーブルをコンパクトにまとめて配線でき、ケーブルの引き抜き方向の力による内部回路との接続不具合を防止できる。
【0012】
請求項3に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材と、
を有することを特徴としている。
【0013】
したがって請求項3記載の考案によれば、前記アンプはシート貼着形アンテナに対応でき、ケースを貼付けるだけでアンテナ側の接続端子部とアンプ側との電気的接続が可能となり、取付が簡単に行える。また、アンプ基板に確実に接続導通された接点部材はケース外に導出され、その板状の先端がケース下面の両面テープと取り付け面との間に挟まれて固着されるのでアンテナの接続端子部に対する確実な電気的接続を得ることができる。
【0014】
請求項4に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材とを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴としている。
【0015】
したがって、請求項4の考案によれば、請求項3の考案による効果に加え、径の不揃いなケーブルをコンパクトにまとめて配線でき、ケーブルの引き抜き方向の力による内部回路との接続不具合を防止できる。
【0016】
請求項5に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンと、
を有している。
【0017】
したがって請求項5記載の考案によれば、前記アンプは取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナにに対応でき、ケースを貼付けるだけでアンテナ側の接続端子部とアンプ側との電気的接続が可能となり、取付が簡単に行える。また、ピン端子が常時アンテナ側接続端子部を押圧付勢しているため、確実な電気的接続を得ることができる。さらに、スリーブの物理的固定と電気的導通の双方を確実にすることができる。
【0018】
請求項6に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に固定されたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンとを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴とする。
【0019】
したがって、請求項6の考案によれば、請求項5の考案による効果に加え、径の不揃いなケーブルをコンパクトにまとめて配線でき、ケーブルの引き抜き方向の力による内部回路との接続不具合を防止できる。
【0020】
請求項7に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材と、
を有することを特徴としている。
【0021】
したがって請求項7記載の考案によれば、前記アンプは取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナにに対応でき、ケースを貼付けるだけでアンテナ側の接続端子部とアンプ側との電気的接続が可能となり、取付が簡単に行える。また、アンプ基板に確実に接続導通された接点部材はケース外に導出され、その板状の先端がケース下面の両面テープと取り付け面との間に挟まれて固着されるのでアンテナの接続端子部に対する確実な電気的接続を得ることができる。
【0022】
請求項8に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材とを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴としている。
【0023】
したがって、請求項8の考案によれば、請求項7の考案による効果に加え、径の不揃いなケーブルをコンパクトにまとめて配線でき、ケーブルの引き抜き方向の力による内部回路との接続不具合を防止できる。
【0024】
【考案の実施の形態】
本考案の好ましい実施の形態の第一例を図1〜図7を用いて説明する。
図1は本考案に係るアンプをシート形アンテナに取り付けた状態を示す平面図、図2はアンプの部品構成例を示す分解斜視図、図3はアンプの下ケースを示す詳細説明図、図4は同上ケースを示す詳細図、図5は同クランプ部材の斜視図、図6は同クランプ部材とケーブルとの取り付け関係を示す一部拡大部分を含む詳細図、図7は組み立てられたアンプとシート形アンテナとの接続関係を示す断面図である。
【0025】
まず図1において、シート形アンテナ1は二つ一組であって、自動車のリアまたはフロントウインドガラスの内面に強粘着剤などを介して左右対称に貼着される透明なシート2と、それぞれのシート2の表面に適宜な這い回しパターンで貼着された二本のアンテナ素子3とからなっている。
【0026】
各シート2は凹状のパターンでカッティングされたものであり、アンテナ素子3のうちの一方はその凹状パターンに沿って這い回され、他方は途中でU字形に折り返されたパターンで這い回され、いずれもその端部は図示しないピラー側の立ち上げ位置で平行となり、ピラー近傍の上部位置で矩形状の比較的広い面積の接続端子部3aを形成している。
【0027】
また各接続端子部3aはこの位置に固定されたアンテナ用アンプ4に接続し、アンプ4を介して太径の一対のフィーダケーブル5および細径の一対の電源ケーブル6に接続している。
【0028】
これらフィーダケーブル5および電源ケーブル6は、リアピラーの内部から車体内に引き込まれ、車室前部側にあるチューナにフィーダコネクタ7および電源コネクタ8を介して接続される。
【0029】
アンプ4は平坦かつコンパクトな外形であって、ピラー上部の隅角部に装着されるため、視界の妨げを最小に押さえることができる。
このアンプ4の部品構成は、図2に示すように、下ケース9と、下ケース9に嵌め付け固定される上ケース10と、ケース9,10間に狭持状態に固定されるアンプ基板11と、基板11の両側にあってこれを貫通した状態に予め取り付けられた一対の接点ピン12および下ケース9をアンテナ1のシート面に固着するための両面テープ14とにより構成され、接点ピン12の配置間隔はアンテナ素子3の端子部3aの配置間隔に対応している。
【0030】
上下のケース9,10の一側部にはこれを互いに嵌めつけた状態で各ケーブル5,6の平行配列による断面形状の開口部が形成され、ケーブル5,6を挿通できるようにしている。
【0031】
各ケーブル5,6の先端部はクランプ具15により束ねられており、またこのクランプ具15の下部に設けた後述するタブを基板11に嵌め付け固定することで、各ケーブル5,6を基板11に固定し、それぞれの心線に直接引き抜き力が加わることを防止している。
【0032】
次に、以上のアンプ4における前記各構成部品の詳細を説明する。
前記下ケース9は同図2および図3に示す構成となっている。
この下ケース9は、ABSなどの樹脂成形体であって平面視略太鼓形の平板状であって、その一側部中央に前記上ケース10の開口部下部に嵌めつけられる突片16が突出状態に立設され、この突片16奥部は前記太鼓型の面内にまたがって開口部17が形成されている。
【0033】
突片16の上部には、前記上ケース10との嵌め付けにより、ケーブル5,6の挿通用の開口部を形成する凹状の切欠きが形成されている。
太鼓形の面内にあって、その中央左右には前記アンプ基板11の取付用の一対の半割状突起18が立設され、さらにその左右には、前記接点ピン12の挿通用の一対の孔19が開口されている。半割状突起18は前記基板11の挿通時に弾性縮小し、この反発弾性によって基板11を強固に固定するためである。
【0034】
また、孔16の上部は皿状に拡開され、前記接点ピン12の挿通を容易としている。
さらに、下ケース9の側部には、前記上ケース10を嵌めつけた状態で抜け止め固定するための複数の係止爪20がその爪片を下向にして突設されている。
【0035】
次に前記上ケース10は、図2および図4に示す構成となっている。
この上ケース10は、前記下ケース9の外周に嵌め合わされる底部開口した中央が最も高く、両側に向けてなだらかに傾斜する浅底容器状をなし、かつ平面視太鼓形で、その一側部中央に前記ケーブル受入用の突起部21を突設し、突起部21の後部側が太鼓状の曲面に連続させている。
【0036】
突起部21の下部、すなわち開口部位置においては前記各ケーブル5,6の集合形状に応じた凹凸曲面の切欠が形成されている。
そして、上ケース10の内面には前後合わせて4つの基板押さえ用のリブ22が突設されている。さらに上ケースの内側側面には前記下ケース9側の各係止爪20を受け入れるための複数の係止溝23が形成されている。
【0037】
したがって、下ケース9に上ケース10をはめ込んだ状態では、係止爪20に係止溝が弾発的に嵌合し、両者の係合により容易にははずれないようになっている。また、正確な嵌め合い状態は弾発音によって容易に確認できる。
【0038】
前記基板11は図2に示すように、前記下ケース9の内側部形状に沿ってエポキシ樹脂板、ベーク板のごとき絶縁板を打ち抜き成形されたものであり、その上下面には図示しない導電パターンが印刷されているとともに、その上面には回路を構成する図示しない各素子が配置接続されている。
【0039】
そして中央前部には、前記クランプ具15のタブを挿通するためのスリット24が開口され、その後部には前記開口部17上に位置する放熱孔25が開口され、中央部左右には前記突起18に嵌合する一対の取付孔26が開口され、さらにその左右には前記接点ピン14を貫通状態に固定する一対の嵌合孔27が開口されている。
【0040】
この嵌合孔27の周囲には図示しないが、導電パターンの一部で包囲され、この導電パターンに半田28を介して予め接点ピン12が固定され、このもの自体の取付と電気的接続を確保している。
【0041】
接点ピン12は、図2の一部に拡大して示すように、基板11に半田28を介して導通状態で貫通固定されたスリーブ29と、スリーブ29の内部に配置され、その下端より出没可能に挿通されたピン端子30と、ピン端子30の上部フランジ30aに接してピン端子30を突出方向に付勢するコイルバネ31と、スリーブ29の上端に固定され、前記コイルバネ31を前記ピン端子30との間に圧縮状態に保持する蓋32とからなっている。
【0042】
いずれの部材も金属など導電材料からなり、ピン端子30の先端が前記アンテナ素子3の端子部3aに接触することで後退しつつ所定の接触圧力で導通状態を保持するようになっている。
【0043】
前記両面テープ14は、図2に示すごとく、例えば弾性を有する所定厚みのウレタン発泡樹脂シートの両面に強粘着層を含浸させ、さらにその両面に剥離紙を貼り付けたシートを打ち抜き形成したものであって、その輪郭は前記下ケース9と同一平面形状で、面内両側には前記ピン端子30を挿通するための一対の孔32を打ち抜き形成している。
【0044】
なお、図2では分解図として下ケース9とは分離して描かれているが、予め一面側の剥離紙を取って下ケース9の下面に固定しておき、アンプ4の貼着時に、他面側剥離紙を取って前記端子部3aに向けて位置決め接着するようになっていることはいうまでもない。
【0045】
次に前記クランプ具15について、図5,6を用いて説明する。図5(a)において、クランプ具15は、厚み約0.5mmの鋼板などの金属薄板を板金プレス加工によって成形したもので、幅約3mm程度であり、断面略コ字形をなし、その両側の折曲げ部分をカシメ片33,34としている。またこのクランプ具15の中央片35の一側縁部に前記スリット24に挿通される前述のタブ36を立設している。
【0046】
タブ36はスリット24に対する挿通作業性を考慮して先端両側を円弧状に形成しているとともに、基板11の裏面側へのカシメ作業時における折曲げ性確保のためにタブ36の両側部は凹状に形成されている。
【0047】
また一方のカシメ片33は他方のカシメ片34より長く、このカシメ片33を図5(b)に示すように、太径のフィーダケーブル5側に位置させ、他方のカシメ片34を細径の電源ケーブル6に位置させ、裏面側からカシメつけることにより、図5(c)に示すように、各ケーブル5,6の先端側を平行に位置させた状態で緊縛する。
【0048】
図6はカシメ状態におけるカシメ片33,34を裏面側からみた状態とその断面を示すもので、中央片35側で各ケーブル5,6を同一面上に位置させて並列状態に強固に固定している。
【0049】
従って、以上のごとくケーブル5,6に組付けられたクランプ具15のタブ36を基板11のスリット24に差し込み、その下部突出側を折り曲げて基板11にカシメ付けることで、ケーブル5,6に引っ張り力が加わったとしても、先端側の心線には直接引っ張り力が加わらず、基板11側の回路との接続位置における断線、引き抜きなどの接続不良の発生を防止できることになる。
【0050】
加えて、ケース9,10を嵌め合わせた状態では、それぞれの突片16および突起部21の間で挟み込まれるため、さらに心線の接続上の影響が小さなものとなる。
【0051】
図7は以上のアンプ4の組立状態を示すもので、まず(a)に示すごとく、非貼着状態においてはアンプ4のピン端子30は、剥離紙を取り去った両面テープ14の下部に突出しており、シート2上の各アンテナ素子3の接続端子部3aと対向している。なお、図中符号Wは前記シート2を貼着したリアまたはフロントウィンドガラスである。
【0052】
この状態から(b)に示すように、シート2上に位置決め固定することで、両面粘着テープ14の強い接着力により、アンプ4そのものがアンテナ1に強固に固着され、ピン端子30の先端は接続端子部3aと接触した状態でスリーブ29内に没入するが、前記バネ31の反発弾性により常時接続端子部3aを押圧し、これによって常時一定の接触圧力により確実に接続を得ることになる。
【0053】
図8は本考案の好ましい実施の形態の第二例を示している。本実施の形態で用いているアンプ4は第一例と同じであり、アンテナ40そのものが左右対象のそれぞれ二本のアンテナ素子41で構成され、これを直接リアまたはフロントウインドガラスに貼着している点のみが異り、そのピラー側に形成された端子部41aの位置に前記アンプ4を取り付けると同時にピン端子30による接続を行うものである。
【0054】
従って本例では、前記第一例と同一効果を得られるほか、シート2の介在がないため、シート2の貼着による気泡の残留や、シート2の面内における視覚映像のゆがみが生ずることがなく、視認性が向上する。
【0055】
図9及び図10は本考案の好ましい実施の形態の第三例であるアンテナ用アンプ4aを示している。以上説明した例では、アンテナの接続端子部3a,41aには接点ピン12が付勢されて接続されたが、本例では、略L字形折り曲げて成形された板状の接点部材50が、両面テープ14によってアンテナ1,40の接続端子部3a,41aに接続される。
【0056】
図10に示すように、接点部材50はL字形の上端部に差し込み片51が形成され、図9に示すようにアンプ基板11に形成されたスリット状の貫通した取り付け孔11aに差し込まれてアンプ基板11の配線に導通するように半田28で固定される。接点部材50は、直角に折り曲げられて下ケース9の下面に形成された孔から下方に導出され、下ケース9外に突出した板状の先端52が、下ケース9の下面に貼り付けられた両面テープ14と取り付け面(またはアンテナ)との間に挟まれ、両方に面で粘着して固定されることにより、アンテナ1,40の接続端子部3a,41aに確実に接続導通される。
【0057】
図9に示すように、ケース9,10内におけるフィーダ線5と電源線6のクランプ具15による保持構造は第1の例と同一である。その他、第1の例と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0058】
本例によれば、アンプ基板11に確実に取り付けられて接続導通された接点部材50は、ケース9,10外に導出された先端52が平坦な板状になっており、この板状の部分がケース9の下面の両面テープ14と取り付け面との間に挟まれて固着されるので、接点部材50とアンテナ1,40の接続端子部3a,41aとの電気的接続は確実である。
【0059】
以上説明した各例では、自動車のリアまたはフロントウインドガラスに貼着するアンテナに適用した場合を例示したが、アンテナそのものおよびアンプの取り付け対象は自動車だけでなく他のガラス窓でもよいし、またガラス面でなくてもよい。
【0060】
例えば、取り付け対象としては自動車以外の工業製品やその部品、移動式又は設置型の設備、構造物、家屋・ビル等の建造物やその一部分でもよい。これら取り付け対象の取り付け面としては、粘着層による貼付が可能な面であればガラス以外の無機質面でもよく、平面か曲面かを問わない。
【0061】
【考案の効果】
以上の説明により明らかなように、本考案によるアンテナ用アンプによれば、貼着形アンテナに直接アンプを取り付けることができ、アンプとアンテナとの電気的接続が確実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施形態を示し、アンプをシート形アンテナに取り付けた状態の全体構成を示す正面図である。
【図2】アンプの部品構成例を示す分解斜視図である。
【図3】アンプの下ケースの詳細を示す各側面図およびそのA−A線およびB−B線断面図である。
【図4】同上ケースの詳細を示す各側面図およびそのC−C線およびD−D線断面図である。
【図5】(a)ないし(c)はケーブルとコードとの取付関係を示す斜視図である。
【図6】同取付状態を示す側面図および正面図である。
【図7】(a),(b)は組立てたアンプとアンテナ素子との取付および接続関係を示す断面図である。
【図8】本考案の第二の実施形態を示し、アンプをアンテナ素子単体からなる直接貼着形アンテナに取り付けた状態の全体構成を示す正面図である。
【図9】本考案の第三の実施形態を示すケース部分の断面図である。
【図10】(a)は本考案の第三の実施形態における接点部材の平面図、(b)は同右側面図、(c)は同正面図である。
【符号の説明】
1,40 貼着形アンテナ
2 シート
3,41 アンテナ素子
3a,41a 接続端子
5 フィーダケーブル(フィーダ線)
6 電源ケーブル(電源線)
9 下ケース
10 上ケース
11 アンプ基板
12 接点ピン
14 両面テープ
28 半田
29 スリーブ
30 ピン端子
31 コイルバネ
50 接点部材
52 接点部材の先端
W ウインドガラス(取付面)
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば自動車のウインドガラスなどに貼着して使用するアンテナに係り、特に該アンテナに用いて好適なアンテナ用アンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下記特許文献1に例示するように、ラジオ電波、テレビ電波などの電波を受信するために、自動車のウインドガラスに貼着するシート形アンテナが知られている。
一般に、シート形アンテナは、基材シートの一面に導電性部材からなるアンテナ素子が形成されているものである。この種のシート形アンテナは、自動車の外部に装着するロッド形アンテナと比較すると、自動車外に突出せず、かつ車室内からの視覚の邪魔にならないため、好適であるとされている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−257517号
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、シート形アンテナは車室内に装着されているため、弱電界での受信条件が悪く、受信信号を増幅するアンプの使用が望まれている。ここでロッド形アンテナでアンプを使用する場合には、アンテナ素子の支持部分にアンプを装着し、アンテナ素子と受信機側に接続されるアンテナフィーダとの間にアンプを介在して接続している。
【0005】
ところが、シート形アンテナの場合には、アンテナ素子の支持部、すなわち基材シートにアンプを装着することが難しかった。このためシート形アンテナを使用する際には、アンプを内蔵した受信機を使用することになる。しかしながら、この場合には、アンテナの性能を受信機の性能にゆだねなければならない問題がある。
【0006】
また受信機にアンテナが内蔵されていない場合には、シート形アンテナと受信機との間を接続するアンテナフィーダにアンプを介在させて接続することになる。しかし、この場合にはシート形アンテナの多くはリアまたはフロントウインドガラスに貼着されており、そこから自動車内部側にある受信機側まで引き回されるフィーダの中途部分にアンプが介在されることとなり、アンプの設置場所の設定や、アンテナフィーダの取り回しに制限が生ずる問題があった。
【0007】
そこで、本考案は、上記の問題を解決するために、貼着形アンテナに直接アンプを取り付けることができるようにしたアンテナ用アンプを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンと、
を有している。
【0009】
したがって請求項1記載の考案によれば、前記アンプはシート貼着形アンテナに対応でき、ケースを貼付けるだけでアンテナ側の接続端子部とアンプ側との電気的接続が可能となり、取付が簡単に行える。また、ピン端子が常時アンテナ側接続端子部を押圧付勢しているため、確実な電気的接続を得ることができる。さらに、スリーブの物理的固定と電気的導通の双方を確実にすることができる。
【0010】
請求項2に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に固定されたアンプ基板と、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴とする。
【0011】
したがって、請求項2の考案によれば、請求項1の考案による効果に加え、径の不揃いなケーブルをコンパクトにまとめて配線でき、ケーブルの引き抜き方向の力による内部回路との接続不具合を防止できる。
【0012】
請求項3に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材と、
を有することを特徴としている。
【0013】
したがって請求項3記載の考案によれば、前記アンプはシート貼着形アンテナに対応でき、ケースを貼付けるだけでアンテナ側の接続端子部とアンプ側との電気的接続が可能となり、取付が簡単に行える。また、アンプ基板に確実に接続導通された接点部材はケース外に導出され、その板状の先端がケース下面の両面テープと取り付け面との間に挟まれて固着されるのでアンテナの接続端子部に対する確実な電気的接続を得ることができる。
【0014】
請求項4に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材とを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴としている。
【0015】
したがって、請求項4の考案によれば、請求項3の考案による効果に加え、径の不揃いなケーブルをコンパクトにまとめて配線でき、ケーブルの引き抜き方向の力による内部回路との接続不具合を防止できる。
【0016】
請求項5に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンと、
を有している。
【0017】
したがって請求項5記載の考案によれば、前記アンプは取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナにに対応でき、ケースを貼付けるだけでアンテナ側の接続端子部とアンプ側との電気的接続が可能となり、取付が簡単に行える。また、ピン端子が常時アンテナ側接続端子部を押圧付勢しているため、確実な電気的接続を得ることができる。さらに、スリーブの物理的固定と電気的導通の双方を確実にすることができる。
【0018】
請求項6に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に固定されたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンとを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴とする。
【0019】
したがって、請求項6の考案によれば、請求項5の考案による効果に加え、径の不揃いなケーブルをコンパクトにまとめて配線でき、ケーブルの引き抜き方向の力による内部回路との接続不具合を防止できる。
【0020】
請求項7に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材と、
を有することを特徴としている。
【0021】
したがって請求項7記載の考案によれば、前記アンプは取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナにに対応でき、ケースを貼付けるだけでアンテナ側の接続端子部とアンプ側との電気的接続が可能となり、取付が簡単に行える。また、アンプ基板に確実に接続導通された接点部材はケース外に導出され、その板状の先端がケース下面の両面テープと取り付け面との間に挟まれて固着されるのでアンテナの接続端子部に対する確実な電気的接続を得ることができる。
【0022】
請求項8に記載されたアンテナ用アンプは、取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材とを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴としている。
【0023】
したがって、請求項8の考案によれば、請求項7の考案による効果に加え、径の不揃いなケーブルをコンパクトにまとめて配線でき、ケーブルの引き抜き方向の力による内部回路との接続不具合を防止できる。
【0024】
【考案の実施の形態】
本考案の好ましい実施の形態の第一例を図1〜図7を用いて説明する。
図1は本考案に係るアンプをシート形アンテナに取り付けた状態を示す平面図、図2はアンプの部品構成例を示す分解斜視図、図3はアンプの下ケースを示す詳細説明図、図4は同上ケースを示す詳細図、図5は同クランプ部材の斜視図、図6は同クランプ部材とケーブルとの取り付け関係を示す一部拡大部分を含む詳細図、図7は組み立てられたアンプとシート形アンテナとの接続関係を示す断面図である。
【0025】
まず図1において、シート形アンテナ1は二つ一組であって、自動車のリアまたはフロントウインドガラスの内面に強粘着剤などを介して左右対称に貼着される透明なシート2と、それぞれのシート2の表面に適宜な這い回しパターンで貼着された二本のアンテナ素子3とからなっている。
【0026】
各シート2は凹状のパターンでカッティングされたものであり、アンテナ素子3のうちの一方はその凹状パターンに沿って這い回され、他方は途中でU字形に折り返されたパターンで這い回され、いずれもその端部は図示しないピラー側の立ち上げ位置で平行となり、ピラー近傍の上部位置で矩形状の比較的広い面積の接続端子部3aを形成している。
【0027】
また各接続端子部3aはこの位置に固定されたアンテナ用アンプ4に接続し、アンプ4を介して太径の一対のフィーダケーブル5および細径の一対の電源ケーブル6に接続している。
【0028】
これらフィーダケーブル5および電源ケーブル6は、リアピラーの内部から車体内に引き込まれ、車室前部側にあるチューナにフィーダコネクタ7および電源コネクタ8を介して接続される。
【0029】
アンプ4は平坦かつコンパクトな外形であって、ピラー上部の隅角部に装着されるため、視界の妨げを最小に押さえることができる。
このアンプ4の部品構成は、図2に示すように、下ケース9と、下ケース9に嵌め付け固定される上ケース10と、ケース9,10間に狭持状態に固定されるアンプ基板11と、基板11の両側にあってこれを貫通した状態に予め取り付けられた一対の接点ピン12および下ケース9をアンテナ1のシート面に固着するための両面テープ14とにより構成され、接点ピン12の配置間隔はアンテナ素子3の端子部3aの配置間隔に対応している。
【0030】
上下のケース9,10の一側部にはこれを互いに嵌めつけた状態で各ケーブル5,6の平行配列による断面形状の開口部が形成され、ケーブル5,6を挿通できるようにしている。
【0031】
各ケーブル5,6の先端部はクランプ具15により束ねられており、またこのクランプ具15の下部に設けた後述するタブを基板11に嵌め付け固定することで、各ケーブル5,6を基板11に固定し、それぞれの心線に直接引き抜き力が加わることを防止している。
【0032】
次に、以上のアンプ4における前記各構成部品の詳細を説明する。
前記下ケース9は同図2および図3に示す構成となっている。
この下ケース9は、ABSなどの樹脂成形体であって平面視略太鼓形の平板状であって、その一側部中央に前記上ケース10の開口部下部に嵌めつけられる突片16が突出状態に立設され、この突片16奥部は前記太鼓型の面内にまたがって開口部17が形成されている。
【0033】
突片16の上部には、前記上ケース10との嵌め付けにより、ケーブル5,6の挿通用の開口部を形成する凹状の切欠きが形成されている。
太鼓形の面内にあって、その中央左右には前記アンプ基板11の取付用の一対の半割状突起18が立設され、さらにその左右には、前記接点ピン12の挿通用の一対の孔19が開口されている。半割状突起18は前記基板11の挿通時に弾性縮小し、この反発弾性によって基板11を強固に固定するためである。
【0034】
また、孔16の上部は皿状に拡開され、前記接点ピン12の挿通を容易としている。
さらに、下ケース9の側部には、前記上ケース10を嵌めつけた状態で抜け止め固定するための複数の係止爪20がその爪片を下向にして突設されている。
【0035】
次に前記上ケース10は、図2および図4に示す構成となっている。
この上ケース10は、前記下ケース9の外周に嵌め合わされる底部開口した中央が最も高く、両側に向けてなだらかに傾斜する浅底容器状をなし、かつ平面視太鼓形で、その一側部中央に前記ケーブル受入用の突起部21を突設し、突起部21の後部側が太鼓状の曲面に連続させている。
【0036】
突起部21の下部、すなわち開口部位置においては前記各ケーブル5,6の集合形状に応じた凹凸曲面の切欠が形成されている。
そして、上ケース10の内面には前後合わせて4つの基板押さえ用のリブ22が突設されている。さらに上ケースの内側側面には前記下ケース9側の各係止爪20を受け入れるための複数の係止溝23が形成されている。
【0037】
したがって、下ケース9に上ケース10をはめ込んだ状態では、係止爪20に係止溝が弾発的に嵌合し、両者の係合により容易にははずれないようになっている。また、正確な嵌め合い状態は弾発音によって容易に確認できる。
【0038】
前記基板11は図2に示すように、前記下ケース9の内側部形状に沿ってエポキシ樹脂板、ベーク板のごとき絶縁板を打ち抜き成形されたものであり、その上下面には図示しない導電パターンが印刷されているとともに、その上面には回路を構成する図示しない各素子が配置接続されている。
【0039】
そして中央前部には、前記クランプ具15のタブを挿通するためのスリット24が開口され、その後部には前記開口部17上に位置する放熱孔25が開口され、中央部左右には前記突起18に嵌合する一対の取付孔26が開口され、さらにその左右には前記接点ピン14を貫通状態に固定する一対の嵌合孔27が開口されている。
【0040】
この嵌合孔27の周囲には図示しないが、導電パターンの一部で包囲され、この導電パターンに半田28を介して予め接点ピン12が固定され、このもの自体の取付と電気的接続を確保している。
【0041】
接点ピン12は、図2の一部に拡大して示すように、基板11に半田28を介して導通状態で貫通固定されたスリーブ29と、スリーブ29の内部に配置され、その下端より出没可能に挿通されたピン端子30と、ピン端子30の上部フランジ30aに接してピン端子30を突出方向に付勢するコイルバネ31と、スリーブ29の上端に固定され、前記コイルバネ31を前記ピン端子30との間に圧縮状態に保持する蓋32とからなっている。
【0042】
いずれの部材も金属など導電材料からなり、ピン端子30の先端が前記アンテナ素子3の端子部3aに接触することで後退しつつ所定の接触圧力で導通状態を保持するようになっている。
【0043】
前記両面テープ14は、図2に示すごとく、例えば弾性を有する所定厚みのウレタン発泡樹脂シートの両面に強粘着層を含浸させ、さらにその両面に剥離紙を貼り付けたシートを打ち抜き形成したものであって、その輪郭は前記下ケース9と同一平面形状で、面内両側には前記ピン端子30を挿通するための一対の孔32を打ち抜き形成している。
【0044】
なお、図2では分解図として下ケース9とは分離して描かれているが、予め一面側の剥離紙を取って下ケース9の下面に固定しておき、アンプ4の貼着時に、他面側剥離紙を取って前記端子部3aに向けて位置決め接着するようになっていることはいうまでもない。
【0045】
次に前記クランプ具15について、図5,6を用いて説明する。図5(a)において、クランプ具15は、厚み約0.5mmの鋼板などの金属薄板を板金プレス加工によって成形したもので、幅約3mm程度であり、断面略コ字形をなし、その両側の折曲げ部分をカシメ片33,34としている。またこのクランプ具15の中央片35の一側縁部に前記スリット24に挿通される前述のタブ36を立設している。
【0046】
タブ36はスリット24に対する挿通作業性を考慮して先端両側を円弧状に形成しているとともに、基板11の裏面側へのカシメ作業時における折曲げ性確保のためにタブ36の両側部は凹状に形成されている。
【0047】
また一方のカシメ片33は他方のカシメ片34より長く、このカシメ片33を図5(b)に示すように、太径のフィーダケーブル5側に位置させ、他方のカシメ片34を細径の電源ケーブル6に位置させ、裏面側からカシメつけることにより、図5(c)に示すように、各ケーブル5,6の先端側を平行に位置させた状態で緊縛する。
【0048】
図6はカシメ状態におけるカシメ片33,34を裏面側からみた状態とその断面を示すもので、中央片35側で各ケーブル5,6を同一面上に位置させて並列状態に強固に固定している。
【0049】
従って、以上のごとくケーブル5,6に組付けられたクランプ具15のタブ36を基板11のスリット24に差し込み、その下部突出側を折り曲げて基板11にカシメ付けることで、ケーブル5,6に引っ張り力が加わったとしても、先端側の心線には直接引っ張り力が加わらず、基板11側の回路との接続位置における断線、引き抜きなどの接続不良の発生を防止できることになる。
【0050】
加えて、ケース9,10を嵌め合わせた状態では、それぞれの突片16および突起部21の間で挟み込まれるため、さらに心線の接続上の影響が小さなものとなる。
【0051】
図7は以上のアンプ4の組立状態を示すもので、まず(a)に示すごとく、非貼着状態においてはアンプ4のピン端子30は、剥離紙を取り去った両面テープ14の下部に突出しており、シート2上の各アンテナ素子3の接続端子部3aと対向している。なお、図中符号Wは前記シート2を貼着したリアまたはフロントウィンドガラスである。
【0052】
この状態から(b)に示すように、シート2上に位置決め固定することで、両面粘着テープ14の強い接着力により、アンプ4そのものがアンテナ1に強固に固着され、ピン端子30の先端は接続端子部3aと接触した状態でスリーブ29内に没入するが、前記バネ31の反発弾性により常時接続端子部3aを押圧し、これによって常時一定の接触圧力により確実に接続を得ることになる。
【0053】
図8は本考案の好ましい実施の形態の第二例を示している。本実施の形態で用いているアンプ4は第一例と同じであり、アンテナ40そのものが左右対象のそれぞれ二本のアンテナ素子41で構成され、これを直接リアまたはフロントウインドガラスに貼着している点のみが異り、そのピラー側に形成された端子部41aの位置に前記アンプ4を取り付けると同時にピン端子30による接続を行うものである。
【0054】
従って本例では、前記第一例と同一効果を得られるほか、シート2の介在がないため、シート2の貼着による気泡の残留や、シート2の面内における視覚映像のゆがみが生ずることがなく、視認性が向上する。
【0055】
図9及び図10は本考案の好ましい実施の形態の第三例であるアンテナ用アンプ4aを示している。以上説明した例では、アンテナの接続端子部3a,41aには接点ピン12が付勢されて接続されたが、本例では、略L字形折り曲げて成形された板状の接点部材50が、両面テープ14によってアンテナ1,40の接続端子部3a,41aに接続される。
【0056】
図10に示すように、接点部材50はL字形の上端部に差し込み片51が形成され、図9に示すようにアンプ基板11に形成されたスリット状の貫通した取り付け孔11aに差し込まれてアンプ基板11の配線に導通するように半田28で固定される。接点部材50は、直角に折り曲げられて下ケース9の下面に形成された孔から下方に導出され、下ケース9外に突出した板状の先端52が、下ケース9の下面に貼り付けられた両面テープ14と取り付け面(またはアンテナ)との間に挟まれ、両方に面で粘着して固定されることにより、アンテナ1,40の接続端子部3a,41aに確実に接続導通される。
【0057】
図9に示すように、ケース9,10内におけるフィーダ線5と電源線6のクランプ具15による保持構造は第1の例と同一である。その他、第1の例と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0058】
本例によれば、アンプ基板11に確実に取り付けられて接続導通された接点部材50は、ケース9,10外に導出された先端52が平坦な板状になっており、この板状の部分がケース9の下面の両面テープ14と取り付け面との間に挟まれて固着されるので、接点部材50とアンテナ1,40の接続端子部3a,41aとの電気的接続は確実である。
【0059】
以上説明した各例では、自動車のリアまたはフロントウインドガラスに貼着するアンテナに適用した場合を例示したが、アンテナそのものおよびアンプの取り付け対象は自動車だけでなく他のガラス窓でもよいし、またガラス面でなくてもよい。
【0060】
例えば、取り付け対象としては自動車以外の工業製品やその部品、移動式又は設置型の設備、構造物、家屋・ビル等の建造物やその一部分でもよい。これら取り付け対象の取り付け面としては、粘着層による貼付が可能な面であればガラス以外の無機質面でもよく、平面か曲面かを問わない。
【0061】
【考案の効果】
以上の説明により明らかなように、本考案によるアンテナ用アンプによれば、貼着形アンテナに直接アンプを取り付けることができ、アンプとアンテナとの電気的接続が確実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施形態を示し、アンプをシート形アンテナに取り付けた状態の全体構成を示す正面図である。
【図2】アンプの部品構成例を示す分解斜視図である。
【図3】アンプの下ケースの詳細を示す各側面図およびそのA−A線およびB−B線断面図である。
【図4】同上ケースの詳細を示す各側面図およびそのC−C線およびD−D線断面図である。
【図5】(a)ないし(c)はケーブルとコードとの取付関係を示す斜視図である。
【図6】同取付状態を示す側面図および正面図である。
【図7】(a),(b)は組立てたアンプとアンテナ素子との取付および接続関係を示す断面図である。
【図8】本考案の第二の実施形態を示し、アンプをアンテナ素子単体からなる直接貼着形アンテナに取り付けた状態の全体構成を示す正面図である。
【図9】本考案の第三の実施形態を示すケース部分の断面図である。
【図10】(a)は本考案の第三の実施形態における接点部材の平面図、(b)は同右側面図、(c)は同正面図である。
【符号の説明】
1,40 貼着形アンテナ
2 シート
3,41 アンテナ素子
3a,41a 接続端子
5 フィーダケーブル(フィーダ線)
6 電源ケーブル(電源線)
9 下ケース
10 上ケース
11 アンプ基板
12 接点ピン
14 両面テープ
28 半田
29 スリーブ
30 ピン端子
31 コイルバネ
50 接点部材
52 接点部材の先端
W ウインドガラス(取付面)
Claims (8)
- 取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンと、
を有するアンテナ用アンプ。 - 取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に固定されたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンとを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴とするアンテナ用アンプ。 - 取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材と、
を有するアンテナ用アンプ。 - 取り付け面に貼着されるシートの表面に線状のアンテナ素子が設けられてなるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材とを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴とするアンテナ用アンプ。 - 取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンと、
を有するアンテナ用アンプ。 - 取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースを前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に固定されたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されたスリーブと、スリーブの内部に配置され、その一端より出没可能に挿通されたピン端子と、前記ピン端子の背面に接してピン端子を突出方向に付勢するコイルバネと、スリーブの他端側に固定され、前記コイルバネを前記ピン端子との間に保持する蓋とからなり、ピン端子が前記ケースの貼着面側に向けて突出可能に付勢されて前記アンテナの接続端子部に接触導通する接点ピンとを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴とするアンテナ用アンプ。 - 取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材と、
を有するアンテナ用アンプ。 - 取り付け面に直接貼着される線状のアンテナ素子単体で構成されるアンテナの接続端子部に接続されるアンプであって、
前記アンテナの接続端子部に近接した前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付られるケースと、
前記ケースの下面を前記取り付け面または前記アンテナの少なくとも一方に貼付けて固定する両面テープと、
前記ケース内に設けられたアンプ基板と、
半田を介して前記アンプ基板に導通状態で貫通固定されるとともに、前記ケースの下面に形成された貫通孔から前記ケース外に突出し、その板状の先端が前記ケースの下面に貼り付けられた前記両面テープと前記取り付け面または前記アンテナとの間に挟まれて固着されることにより前記アンテナの接続端子部に接続導通される接点部材とを有し、
前記アンプ基板に接続されて前記ケースを貫通して導出される太径のフィーダ線及び細径の電源線からなるケーブルが前記ケース内部でクランプ部材により一体に束ねられており、前記クランプ部材は取り付け用タブを備える一方、アンプ基板には前記タブを挿通するためのスリットが形成され、前記タブをスリットに挿通し、これをカシメ付けることによりクランプ部材がアンプ基板上に固定されたことを特徴とするアンテナ用アンプ。
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JP2006005916A (ja) * | 2004-05-19 | 2006-01-05 | Harada Ind Co Ltd | フィルムアンテナ |
JP2014050007A (ja) * | 2012-09-03 | 2014-03-17 | Kojima Press Industry Co Ltd | 車両ウィンドウ用アンプ装置 |
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2003
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