JP3098836B2 - 座標検出装置 - Google Patents

座標検出装置

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JP3098836B2
JP3098836B2 JP3440092A JP3440092A JP3098836B2 JP 3098836 B2 JP3098836 B2 JP 3098836B2 JP 3440092 A JP3440092 A JP 3440092A JP 3440092 A JP3440092 A JP 3440092A JP 3098836 B2 JP3098836 B2 JP 3098836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座標検出装置に関し、特
に指等による押圧操作によって抵抗体シート上に生じた
電圧値を基に座標データを得る二次元座標入力装置とし
て用いて好適な座標検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抵抗体シートを用いた二次元座標入力装
置は、抵抗体シート上を指等で押圧することによって二
次元座標データの入力を行うためのものであり、安価で
操作性が良い入力装置として注目されている。この二次
元座標入力装置の従来例を図7に示す。
【0003】図7において、従来の座標入力装置は、ス
イッチの境界線上に配置されたドットスペーサ2を介し
て2枚の抵抗体シート1a,1bを相互に重ね合わせて
なる座標入力部3と、この座標入力部3から出力された
アナログ情報を択一交番的に選択するアナログスイッチ
4と、電圧源5を座標入力部3に択一交番的に接続する
アナログスイッチ6と、択一交番的に選択されたアナロ
グ情報をディジタル情報に変換するA/D変換器7と、
このA/D変換器7によって得られた一連の情報を一定
の処理を施して所定の座標情報とする主演算制御装置8
とを基本構成としている。主演算制御装置8は、データ
収集回路9、シーケンス制御回路10、データ処理部1
1、押圧検出回路12及びI/Oポート13からなって
いる。
【0004】上述の構成において、x,yの座標データ
を得るまでの動作につき、以下に説明する。先ず、アナ
ログスイッチ4,6を押圧検出モードに設定し、一定周
期Tの間隔で抵抗体シート1a,1bが押圧されたか否
かを検出する。押圧を検出すると、アナログスイッチ
4,6をx座標検出モードに設定し、例えば抵抗体、電
極間容量及び電極間接触抵抗による時間遅れに対応した
一定時間td が経過した後、A/D変換器7によって得
られたx座標に対応したアナログ電圧をディジタルデー
タに変換する。このデータは、主演算制御装置8のデー
タ収集回路9に送出されてデータ収集回路9のx0 レジ
スタ93に保持される。次に、アナログスイッチ4,6
をy座標検出モードに設定し、上記の場合と同様にして
y座標に相当するデータがy0 レジスタ94に格納され
る。一方、主演算制御装置8のデータ処理部11では、
0 レジスタ93及びy0 レジスタ94に格納されたデ
ータを必要な分解能に変換し、図示せぬ上位装置へデー
タを送出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来装置では、x,y各々の座標検出モードにアナ
ログスイッチ4,6を設定して一定時間Tの間隔で押圧
検出を行い、押圧を検出した後、一定時間td を隔てて
機械的にA/D変換を行って座標データを算出していた
ため、人体(オペレータ)による誘導ノイズやドットス
ペーサ2を押下したことによる接触抵抗の不安定さによ
り、押下位置に対応した適正なアナログ電圧レベルを検
出できないという問題があった。
【0006】すなわち、本来、図8(A)に示すよう
に、ドットスペーサ2間を適当な荷重で押下した時に
は、A/D変換器7に入力されるアナログ電圧は、同図
(B)に示すような波形で推移し、座標検出タイミング
時t1 には安定したアナログ電圧レベルとなるものの、
図9(A)に示すように、ドットスペーサ2上、或いは
ドットスペーサ2付近を軽い荷重で押圧した時には、上
・下抵抗体シート1a,1b間の接触抵抗が不安定とな
り、A/D変換器7に入力されるアナログ電圧は、同図
(B)に示す如き立ち上がりの不安定な波形となり、座
標検出タイミング時t1 のアナログ電圧が一定せず、押
下位置に対応した適正なアナログ電圧レベルを検出でき
ず、誤動作の原因となっていた。
【0007】特に、ドットスペーサ2上を押圧した場合
には、図10に示すように、上・下抵抗体シート1a,
1b間でドットスペーサ2を中心にしてほぼ円状の非接
触領域101と、この非接触領域101を取り囲む円環
状の接触領域(斜線で示す領域)102とが形成され
る。このとき、指はドットスペーサ2を押下しているた
め、押下する荷重が不安定であり、円環状の接触領域1
02に加わる荷重も不安定となるため接触抵抗が不安定
となるのである。
【0008】また、たとえ、円環状の接触領域102に
均一に押圧力が加わり、接触抵抗が平均化され、中心と
なるドットスペーサ2上のアナログ電圧レベルとして検
出して座標データを算出できたとしても、スイッチとし
て設定された領域の境界にドットスペーサ2が存在し、
データとしては使用できないことから、上位装置へ送信
できないため算出座標データを廃棄しなければならず、
処理時間と検出のための消費電力を無駄にすることにな
っていた。
【0009】そこで、本発明は、ドットスペーサ上ある
いはドットスペーサ付近を軽い荷重で押圧した場合で
も、無駄な処理時間や消費電力を費やすことなく、正確
でかつ安定した座標データを検出可能な座標検出装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による座標検出装
置は、抵抗体シート上の押圧点のx,y座標にそれぞれ
対応した電圧値を出力する座標入力手段と、この座標入
力手段のx,y座標に対応した電圧値を択一交番的に出
力させるスイッチング手段と、前記座標入力手段の押圧
状態を一定周期で検出する押圧検出手段と、この押圧検
出手段で少なくとも2回連続して押圧検出した後x,y
座標に対応した電圧値をそれぞれサンプリングしたデー
タを前回データとして格納する記憶手段と、前回データ
の検出後再び一定周期後略同一押圧点のx,y座標に対
応した電圧値をそれぞれサンプリングしたデータを今回
データとする制御手段と、前回データと今回データとの
差が許容範囲内にあるとき比較出力を発生する比較手段
とを具備し、この比較出力の発生時のみ前回データと今
回データの平均値を有効な座標データとして出力する構
成となっている。
【0011】また、本発明による座標検出装置において
は、前記押圧検出手段が前回データの検出後再び一定周
期の後前記座標入力手段の押圧状態を検出する一方、前
記制御手段がこの押圧検出手段によって再度押圧を検出
した後略同一押圧点のx,y座標に対応した電圧値をそ
れぞれサンプリングしたデータを今回データとする構成
となっている。
【0012】
【作用】 本発明による座標検出装置においては、一定周
期で押圧検出を行い、例えば2度続けて押圧を検出した
時、一定時間後x,y座標に対応した電圧値をそれぞれ
複数 個サンプリングし、x,y座標毎にサンプリングさ
れた各データを平均化して前回データとするとともに、
次の周期で同一押圧点のx,y座標を同様にサンプリン
グして平均化したものを今回データとし、前回データと
今回データの差が許容変動範囲にあるかを判断し、許容
範囲内にあるとき、x,y座標のそれぞれの前回データ
と今回データの平均値を有効なx,y座標として出力す
る。
【0013】また、本発明による座標検出装置において
は、一定周期で押圧検出を行い、2度続けて押圧を検出
した時、一定時間後x,y座標に対応した電圧値をそれ
ぞれ複数個サンプリングし、x,y座標毎にサンプリン
グされた各データを平均化して前回データとするととも
に、次の周期で再度押圧検出を行い、押圧検出後同一押
圧点のx,y座標を同様にサンプリングして平均化した
ものを今回データとし、前回データと今回データの差が
許容変動範囲にあるかを判断し、許容範囲内にあると
き、x,y座標のそれぞれの前回データと今回データの
平均値を有効なx,y座標として出力する。
【0014】
【実施例】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0015】図1は、本発明による座標検出装置の一実
施例を示すブロック図であり、図中図7と同等部分には
同一符号を付して示してある。
【0016】図1において、本発明に係る座標検出装置
が、設定するキー(スイッチ)の境界線上に配置された
ドットスペーサ2を介して2枚の抵抗体シート1a,1
bを相互に重ね合わせてなる座標入力部3と、この座標
入力部3から出力されたアナログ情報を択一交番的に選
択するアナログスイッチ4と、電圧源5を座標入力部3
に択一交番的に接続するアナログスイッチ6と、択一交
番的に選択されたアナログ情報をディジタル情報に変換
するA/D変換器7と、このA/D変換器7によって得
られた一連の情報を一定の処理を施して所定の座標情報
とする主演算制御装置8とを基本構成とし、また主演算
制御装置8が、データ収集回路9、シーケンス制御回路
10、データ処理部11、押圧検出回路12及びI/O
ポート13からなる構成は、基本的には、従来装置と同
じである。
【0017】本発明の特徴とするところは、主演算制御
装置8内におけるデータ収集回路9の具体的な構成にあ
る。すなわち、データ収集回路9は、A/D変換器7よ
り得られるN回のサンプリングデータを加算する加算回
路91と、この加算されたサンプリングデータを平均化
する平均回路92と、この平均化されたサンプリングデ
ータを格納するx0 ,y0 レジスタ93,94と、これ
らx0 ,y0 レジスタ93,94に格納された各データ
を前回データとして格納するxPRE ,yPRE レジスタ9
5,96と、x0 レジスタ93とxPRE レジスタ95の
各格納内容及びy0 レジスタ94とyPRE レジスタ96
の各格納内容を比較し、それぞれのデータ差が所定の許
容値以内であるかを判別する比較・判別回路97と、今
回データと前回データの平均化を行う平均回路98とか
ら構成されている。そして、このデータ収集回路9の制
御は、シーケンス制御回路10のプロセッサによって行
われる。
【0018】次に、シーケンス制御回路10のプロセッ
サによって実行される座標検出処理の第1の実施例の手
順について図2のフローチャートにしたがって説明す
る。初期状態では、抵抗体シート1a,1bからなる座
標入力部3には何の入力もなく、このような状態におい
て、プロセッサは、I/Oポート13を制御してアナロ
グスイッチ4,6を押圧検出モードに設定する(ステッ
プS1)。その後、プロセッサは、一定周期Tの監視を
行い、一定時間Tの押圧検出タイミングか否かを判断し
(ステップS2)、押圧検出タイミングTであれば、I
/Oポート13を介してA/D変換器7に対して変換開
始の制御を行い(ステップS3)、続いてデータ収集回
路9及び押圧検出回路12を制御する(ステップS
4)。これにより、データ収集回路9は、A/D変換器
7から押圧データを吸い上げ、押圧検出回路12に送出
する。また、押圧検出回路12は、押圧データを押圧検
出レベルと比較し、押圧されたか否か(ON/OFF)
を判定し、ON/OFF信号をシーケンス制御回路10
に送出する。
【0019】プロセッサは、押圧検出回路12からのO
N/OFF信号に基づいて座標入力部3の入力状態を判
定し(ステップS5)、押圧入力無し(OFF)であれ
ば、初期状態にシーケンスを戻し、前述のシーケンスを
繰り返す。押圧入力有り(ON)であれば、プロセッサ
は、1回目の押圧入力か、2回目の押圧入力かを判断し
(ステップS6)、1回目の押圧入力であれば、1回目
の押圧入力を管理しながら初期状態のシーケンスに戻
す。2回目の押圧入力であれば、1回目の座標検出とし
て以下の一連のデータ収集シーケンスを開始する。
【0020】プロセッサは、先ず、I/Oポート13を
制御してアナログスイッチ4,6をx座標検出モードに
設定し(ステップS7)、続いて時間td の経過を待っ
た後(ステップS8)、A/D変換器7とデータ収集回
路9を制御し、N回のA/D変換を行う(ステップS
9,S10)。このとき、データ収集回路9は、A/D
変換器7より得られるN回のサンプリングデータを加算
回路91にて加算する。プロセッサは、この加算された
サンプリングデータを平均回路92で平均化し、これを
0 レジスタ93に格納する(ステップS11)。
【0021】次に、プロセッサは、I/Oポート13を
制御してアナログスイッチ4,6をy座標検出モードに
設定し(ステップS12)、続いて時間td の経過を待
った後(ステップS13)、A/D変換器7とデータ収
集回路9を制御し、N回のA/D変換を行う(ステップ
S14,S15)。このとき、データ収集回路9は、A
/D変換器7より得られるN回のサンプリングデータを
加算回路91にて加算する。プロセッサは、この加算さ
れたサンプリングデータを平均回路92で平均化し、こ
れをy0 レジスタ94に格納する(ステップS16)。
【0022】続いて、プロセッサは、上述のデータ収集
シーケンスが1回目の座標検出か否かを判断し(ステッ
プS17)、1回目の座標検出であれば、データ収集回
路9を制御し、x0 レジスタ93およびy0 レジスタ9
4に格納されたデータを前回データとして各々xPRE
ジスタ95およびyPRE レジスタ96に転送する(ステ
ップS18)。その後、プロセッサは、2回目の座標検
出タイミングが到来するのを待ち(ステップS19)、
2回目の座標検出タイミングとなれば、ステップS7に
戻って上述した処理手順を繰り返すことによって座標デ
ータのサンプリングを行い、2回目の座標検出データと
してx,y座標の各々のデータがx0 レジスタ93およ
びy0 レジスタ94に格納される。
【0023】2回目の座標検出データの格納後は、プロ
セッサは、ステップS17の判断で1回目の座標検出で
ないシーケンスに移行し、x0 レジスタ93およびy0
レジスタ94に格納されたデータを今回データとし、x
0 レジスタ93,y0 レジスタ94,xPRE レジスタ9
5,yPRE レジスタ96に格納されたデータが比較・判
別回路97に転送される(ステップS20)。比較・判
別回路97では、x,y座標のそれぞれの今回データと
前回データ、即ちx0 レジスタ93とxPRE レジスタ9
5の内容、y0 レジスタ94とyPRE レジスタ96の内
容を比較し、それぞれのデータの差が所定の許容値の範
囲内であるかを判別し、その判別情報をシーケンス制御
回路10に転送する。
【0024】プロセッサは、比較・判別回路97からの
判別情報に基づいて1回目と2回目のデータの差が許容
値の範囲内であるか否かを判断し(ステップS21)、
x,y座標のいずれか一方でも許容値の範囲外であれ
ば、シーケンスを初期状態に設定し、ステップS1から
一連のデータ収集シーケンスを行う。一方、x,y座標
が共に許容値の範囲内であれば、プロセッサは、各レジ
スタに格納されたデータが押圧位置に対応した安定な座
標データと判定し、前述の各レジスタの内容を平均回路
98に転送制御し、今回データと前回データの平均化を
行う(ステップS22)。すなわち、x0 レジスタ93
とxPRE レジスタ95の内容を平均化し、有効なx座標
データを生成し、又y0 レジスタ94とyPRE レジスタ
96の内容を平均化して有効なy座標データを生成す
る。
【0025】プロセッサは、この有効なx座標データと
y座標データをデータ処理部11に転送し、図示せぬ上
位装置の所望の分解能に変換すべくx,y座標データに
処理を加えて送出し(ステップS23)、x,y座標デ
ータの送出制御を完了する。以上により、一連のデータ
収集シーケンスの制御を終了する。この一連のデータ収
集シーケンスの制御は、所定のサイクルで繰り返し実行
される。
【0026】図3は、座標検出シーケンスの第2の実施
例を示すフローチャートである。本実施例における処理
手順は、基本的には、第1の実施例の場合と同じであ
り、ステップS21以降の処理が異なるのみである。す
なわち、ステップS21でx,y座標が共に許容値の範
囲内であると判定した場合には、今回データと前回デー
タの平均化を行った後(ステップS22)、検出した
x,y座標がスイッチの領域内であるか否か、換言すれ
ば押下位置がドットスペーサ2上でないか否かを判断す
る(ステップS24)。
【0027】検出したx,y座標がスイッチの領域内
あると判定した場合には、ステップS22で得られた有
効なx座標データとy座標データをデータ処理部11に
転送し、図示せぬ上位装置の所望の分解能に変換すべく
x,y座標データに処理を加えて送出する(ステップS
23)。ステップS21でx,y座標のいずれか一方で
も許容値の範囲外であると判定した場合、又はステップ
S24で検出したx,y座標がスイッチの領域外である
と判定した場合には、前回、今回のデータをxPRE,y
PRE,x0,y0の各レジスタから廃棄する(ステップS
25)。
【0028】次に、プロセッサは、有効でない領域の座
標検出を行わないように、押圧(ON)状態が開放(O
FF)された否かを確認する(ステップS26)。そし
て、OFFになっていれば、ステップS1に戻って一連
のデータ収集シーケンスの制御を行う一方、OFFにな
っていなければ、OFFになるまで待機し(ステップS
26)、OFFになったら、前述と同様、ステップS1
からの一連のシーケンス制御へ移行する。
【0029】図4は、第1,第2の実施例における実際
のアナログ電圧波形とx座標検出タイミングとの対応関
係を示す動作波形図である。今、図4(A)において、
時刻t0 でアナログスイッチ4,6を押圧検出モードに
設定し、押圧を検出した時刻t1 から次周期T時間の経
過後、押圧を再度検出した時(時刻t2)、アナログスイ
ッチ4,6をx座標検出モードに設定し、所定時間td
の経過後、時刻t3 のタイミングで連続して少なくとも
2回のA/D変換による1回目のサンプリングを行う。
一連のサンプリング値(図中、黒丸で表した各点)を平
均化して前回データとし、次周期T時間後の時刻t4
タイミングで再び、少なくとも2回のA/D変換による
サンプリングを行い、一連のサンプリング値(図中、黒
丸で表した各点)を平均化して今回データとする。
【0030】前述の前回データと今回データの差が設定
値範囲W内であれば、抵抗体シート1a,1bの接触状
態が安定であると判定され、有効な座標データとして送
出される。しかし、図4(B)に示すように、抵抗体シ
ート1a,1bの接触抵抗が安定せず、アナログ電圧波
形が不安定な状態では、座標検出シーケンスは行われな
い。換言すれば、信頼性のある座標検出動作が可能とな
る。また、図4(C)に示すように、抵抗体シート1
a,1bの接触が不安定なために、1回目のサンプリン
グ時刻t3 での前回データと2回目のサンプリング時刻
4 での今回データの差が設定値範囲Wを越えてしまっ
た場合にも、誤入力の原因となるため前回データと今回
データを無効とすることができ、信頼性のある座標検出
動作が可能となる。
【0031】図5は、座標検出シーケンスの第3の実施
例を示すフローチャートである。本実施例における処理
手順は、基本的には、第1の実施例の場合と同じであ
り、ステップS19以降に、2回目の座標検出タイミン
グとなったとき、再度抵抗体シート1a,1bの押圧状
態を検出する処理(ステップS27〜S29)が新たに
追加されている。
【0032】すなわち、プロセッサは、ステップS19
で2回目の座標検出タイミングを待ち、2回目の座標検
出タイミングとなれば、アナログスイッチ4,6を押圧
検出モードに設定し(ステップS27)、一定時間Tの
押圧検出タイミングの到来を監視する(ステップS2
8)。そして、押圧検出タイミングTが到来すれば、押
圧データを押圧検出レベルと比較することによって押圧
されたか否か(ON/OFF)を判断し(ステップS2
8)、ONであれば、ステップS7に戻って2回目の座
標検出を開始し、OFFであれば、検出シーケンスを初
期状態に戻す。
【0033】図6は、第3の実施例における実際のアナ
ログ電圧波形とx座標検出タイミングとの対応関係を示
す動作波形図である。図6(A)において、押圧を検出
した時刻t1 から次周期T時間の経過後、押圧を再度検
出した時(時刻t2)、アナログスイッチ4,6をx座標
検出モードに設定し、所定時間td の経過後、時刻t3
のタイミングで連続して少なくとも2回のA/D変換に
よる1回目のサンプリングを行う。一連のサンプリング
値(図中、黒丸で表した各点)を平均化して前回データ
とし、次周期T時間後再度押圧検出を行なう。そして、
押圧を検出した時(時刻t4)から所定時間td 経過後、
時刻t5 のタイミングで再び少なくとも2回のA/D変
換による2回目のサンプリングを行い、一連のサンプリ
ング値(図中、黒丸で表した各点)を平均化して今回デ
ータとする。
【0034】前述の前回データと今回データの差が設定
値範囲W内であれば、抵抗体シート1a,1bの接触状
態が安定であると判定され、有効な座標データとして送
出される。しかし、図6(B)に示すように、抵抗体シ
ート1a,1bの接触抵抗が安定せず、アナログ電圧波
形が不安定な状態では、座標検出シーケンスは行われな
い。換言すれば、信頼性のある座標検出動作が可能とな
る。また、図6(C)に示すように、抵抗体シート1
a,1bの接触が不安定(チャタリング)なために、1
回目のサンプリング時刻t3 でサンプリングを行って
も、次周期T時間後のON(押圧)検出でOFFと検出
され、2回目のサンプリングは行われず、誤った座標検
出動作は行われない。
【0035】さらに、その後の時刻t2 のタイミングよ
り、所定時間td 経過後の時刻t3 でのサンプリングに
よる前回データと2回目のサンプリング時刻t5 でのサ
ンプリングによる今回データの差が、抵抗体シート1
a,1bの接触不安定により設定値範囲Wを越えてしま
った場合にも誤入力の原因となるため、前回データと今
回データを無効にすることができ、信頼性のある座標検
出動作が可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、一定周期で押圧検出を行い、少なくとも2度続け
て押圧を検出した時、一定時間後x,y座標に対応した
電圧値をそれぞれ複数個サンプリングし、x,y座標毎
にサンプリングされた各データを平均化して前回データ
とするとともに、次の周期で同一押圧点のx,y座標を
同様にサンプリングして平均化したものを今回データと
し、前回データと今回データの差が許容変動範囲内にあ
るかを判断し、許容範囲内にあるとき、x,y座標のそ
れぞれの前回データと今回データの平均値を有効なx,
y座標とすることにより、上・下抵抗シート間の接触抵
抗の不安定さに起因する押下位置の不安定なアナログ電
圧レベルを排除できるので、常に正確でかつ安定した座
標データの検出が可能となる。
【0037】また、x,y座標のそれぞれの前回データ
と今回データの差が共に許容範囲内にないとき、又は許
容範囲内であってもドットスペーサ上の押圧であれば、
x,y座標のそれぞれの前回データと今回データの平均
値を破棄し、現在の押圧状態が一旦開放されるまで、
x,y座標の各々の押圧検出の処理を行わず、前回デー
タと今回データとの差が許容範囲内であってドットスペ
ーサ上の座標でないとき時のみ前回データと今回データ
の平均値を有効な座標データとして出力することによ
り、特にドットスペーサ上を押下したときの上・下抵抗
シート間の接触抵抗の不安定さに起因する押下位置の不
安定なアナログ電圧レベルを排除でき、スイッチ領域の
境界座標を検出せずに済むので、安定な座標データを出
力できるとともに、無駄な処理時間や消費電力を費やさ
なくて済むことになる。
【0038】さらには、2度続けて押圧を検出した時一
定時間後x,y座標に対応した電圧値をそれぞれ複数個
サンプリングし、x,y座標毎にサンプリングされた各
データを平均化して前回データとするとともに、次の周
期で再度押圧検出を行い、押圧検出後同一押圧点のx,
y座標を同様にサンプリングして平均化したものを今回
データとし、前回データと今回データの差が許容変動範
囲にあるかを判断し、許容範囲内にあるとき、x,y座
標のそれぞれの前回データと今回データの平均値を有効
なx,y座標として出力することにより、特に2回目の
不適性なアナログ電圧レベルを排除できるので、人体の
誘導ノイズや、ドットスペーサ付近を押下したときの上
・下抵抗シート間の接触抵抗の不安定さに起因するチャ
タリング等の影響を受けることなく、常に適正な座標デ
ータを出力できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による座標検出装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】座標検出の第1の実施例の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図3】座標検出の第2の実施例の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図4】第1,第2の実施例における実際のアナログ電
圧波形とx座標検出タイミングとの対応関係を示す動作
波形図である。
【図5】座標検出の第3の実施例の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図6】第3の実施例における実際のアナログ電圧波形
とx座標検出タイミングとの対応関係を示す動作波形図
である。
【図7】座標検出装置の従来例を示すブロック図であ
る。
【図8】正常な座標検出時の動作説明図であり、(A)
は押圧状態の抵抗体シートの断面構造図、(B)はタイ
ミング波形図である。
【図9】不安定な座標検出時の動作説明図であり、
(A)は押圧状態の抵抗体シートの断面構造図、(B)
はタイミング波形図である。
【図10】不安定状態での接触領域を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1a,1b 抵抗体シート 2 ドットス
ペーサ 3 座標入力部 4,6 アナ
ログスイッチ 8 主演算制御装置 9 データ収
集回路 10 シーケンス制御回路 11 データ
処理部 12 押圧検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 320 G06F 3/03 380

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗体シート上の押圧点のx,y座標に
    それぞれ対応した電圧値を出力する座標入力手段と、 前記座標入力手段のx,y座標に対応した電圧値を択一
    交番的に出力させるスイッチング手段と、 前記座標入力手段の押圧状態を一定周期で検出する押圧
    検出手段と、 前記押圧検出手段で少なくとも2回連続して押圧検出し
    た後x,y座標に対応した電圧値をそれぞれサンプリン
    グしたデータを前回データとして格納する記憶手段と、 前記前回データの検出後再び一定周期後略同一押圧点の
    x,y座標に対応した電圧値をそれぞれサンプリングし
    たデータを今回データとする制御手段と、 前記前回データと前記今回データとの差が許容範囲内に
    あるとき比較出力を発生する比較手段とを具備し、 前記比較出力の発生時のみ前回データと今回データの平
    均値を有効な座標データとして出力することを特徴とす
    る座標検出装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧検出手段は、前記前回データの
    検出後再び一定周期の後前記座標入力手段の押圧状態を
    検出し、 前記制御手段は、前記押圧検出手段によって再度押圧を
    検出した後略同一押圧点のx,y座標に対応した電圧値
    をそれぞれサンプリングしたデータを今回データとする
    ことを特徴とする請求項1記載の座標検出装置。
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