JP3098708B2 - 建築用塗装機 - Google Patents

建築用塗装機

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JP3098708B2
JP3098708B2 JP08124719A JP12471996A JP3098708B2 JP 3098708 B2 JP3098708 B2 JP 3098708B2 JP 08124719 A JP08124719 A JP 08124719A JP 12471996 A JP12471996 A JP 12471996A JP 3098708 B2 JP3098708 B2 JP 3098708B2
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直樹 福田
嘉昭 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根,壁等の建築
外囲体に対し、吹付塗装を行うに際して、その吹付の霧
状化塗料(ミスト)が周囲の風等に影響されず、良好な
る塗装をすることができる建築用塗装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の自動塗装機が存在して
いる。たとえば、吹付ガンにおいては、霧状化塗料(ミ
スト)の吹出口の周囲をエアーカーテンにて囲むことが
できるエアー吹出口が装着され、そのエアーカーテン内
に霧状化塗料(ミスト)を吹き出して吹付塗装を行うよ
うにしたものがある。また、走行タイプの吹付塗装装置
としては、吹付ガンを走行体に装着して、外囲体の表面
に霧状化塗料(ミスト)を均一に塗装していこうとする
ものが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のものでは、作業
員が吹付ガンを手にして、その吹付ガンを適宜に左右に
振って往復動作を行い、屋根,壁等の外囲体に吹付塗装
を行うものである。このときに、吹付ガンの霧状化塗料
(ミスト)の一部は周囲に飛散し、吹付塗装を行う箇所
以外の周囲にも塗料がかかることになり、良好なる塗装
ができなくなる。そこで、吹付ガンに装着したエアー吹
出口からエアーカーテンを形成して、そのエアーカーテ
ン内に霧状化した塗料を吹き出すことにより、エアーカ
ーテンにて周囲への霧状化塗料(ミスト)の飛散を防止
しようとしている。
【0004】しかし、塗装作業時に無風状態であれば、
エアーカーテンは十分にその機能を発揮して、吹付ガン
から噴射された霧状化した塗料は、周囲に飛散すること
なく、所望の箇所に塗装することができるものである
が、少しでも風が吹いている場合には、そのエアーカー
テンは、風によって破壊され、霧状化した塗料は周囲に
飛散し、良好なる塗装は出来なくなる。
【0005】また、作業員が吹付ガンにて塗装を行う場
合に、作業員はその吹付ガンを左右に振りながら、塗装
作業を行うこととなるが、そのときの最大に振る角度が
大きすぎると霧状化した塗料が左右に大きく流れてしま
うこととなり、そのために良好なる塗装ができなくな
る。また、その吹付ガンを左右に振りながら移動する、
塗装技能は困難であり、且つ面倒である。また、吹付ガ
ンを走行体に装着し、その走行体を進行させながら、吹
付ガンにより塗装を行う場合においても、上述した問題
を解決しなければ、良好なる塗装を行うことはできな
い。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記
課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、上部に頂部開口を,下部に底部開口部を有し、内周
側面に適宜に吸入口を形成したスカート状筺体と、内部
を空気が流通する空気流通筺体とからなり、前記スカー
ト状筺体の吸入口と空気流通筺体とを連通し、前記頂部
開口に吹付ガンを装着し、前記空気流通筺体は空気吸入
装置に連通してなる建築用塗装機としたことにより、屋
根,壁等の外囲体における塗装作業を簡易且つ迅速にで
きるとともに、その塗装の仕上がりを良好にすることが
でき、上記課題を解決したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。本発明の建築用塗装機は、図1乃至図3又は図6
(A)等に示すように、主にスカート状筺体A1 と空気
流通筺体A2 とから構成されている。そのスカート状筺
体A1 は、筺体部1は、図5,図6(A)及び(B)に
示すように、多面体からなる角錐形状をなし、さらに具
体的には、4つの面板1a,1a,…からなる四角錐形
状をなしている。
【0008】そのスカート状筺体A1 の頂部には、図5
及び図6(A),(B)等に示すように、頂部開口4が
形成され、底部には底部開口部5が形成されており、そ
の頂部開口4は開口面積が狭く、底部開口部5は開口面
積が広くなっている〔図5及び図6(B)参照〕。そし
て、頂部開口4側に吹付ガン15が配置され、底部開口
部5に向かって、吹付ガン15から霧状化した塗料を噴
射する。
【0009】そのスカート状筺体A1 は、下部に吸入口
2,2,…が形成されており、且つそれぞれの吸入口
2,2,…には、フィルター3,3,…が着脱可能に装
着されている。具体的には、各面板1a,1a,…に吸
入口2,2,…が形成されている〔図6(B)参照〕。
【0010】また、スカート状筺体A1 及び空気流通筺
体A2 の別の形状としては、図11,図12等に示すよ
うに、平面的に見て円形状としたものである。このタイ
プの場合に、スカート状筺体A1 は、図12(A)に示
すように、円錐形状とし、また空気流通筺体A2 は円筒
状筺体としたものである。前記スカート状筺体A1 は、
図12(B)に示すように、平面的に見て、その吸入口
2,2,…が円周上に等間隔に形成され、前述したよう
にフィルター3,3,…が設けられている。
【0011】また、スカート状筺体A1 及び空気流通筺
体A2 のさらに別の形状としては、図13(A)に示す
ように、平面的に見て略楕円形状としたタイプのものも
存在する。該実施形態では、スカート状筺体A1 は、図
13(B)に示すように、吸入口2,2,…がその楕円
状円周上に等間隔となるように形成されている。また、
略楕円形状としたスカート状筺体A1 の場合には、その
短軸方向が建築用塗装機の進行方向に一致するようにな
っている。
【0012】次に、空気流通筺体A2 は、図1,図5及
び図6等に示すように、前記スカート状筺体A1 の周囲
を囲むようにして配置されたものである。その形状は、
前記スカート状筺体A1 の平面形状に応じた形状をなし
ており、スカート状筺体A1が略四角錐形状とした場合
には、空気流通筺体A2 も平面的に見て方形状の枠形状
に形成されたものである。そして、空気流通筺体A2
は、スカート状筺体A1の吸入口2,2,…と連通し、
さらに、図1乃至図5等に示すように、空気流通筺体A
2 の外部に設けた空気吸入装置10に連通される。
【0013】その空気流通筺体A2 は、具体的には、図
2,図3,図5,図6(A)に示すように、吸入流通筺
部6,連通筺部7及び排気流通筺部8から構成されてい
る。まず、吸入流通筺部6は、図5に示すように、スカ
ート状筺体A1 の筺体部1に装着され、前記吸入口2,
2,…と連通している。そして、スカート状筺体A1
頂部開口4から吹付ガン15にて噴射された霧状化塗料
(ミスト)mの飛散部分が吸入口2,2,…を介して吸
入流通筺部6内に流入する。
【0014】次に、連通筺部7は、吸入流通筺部6に流
入した霧状化塗料(ミスト)mを排気流通筺部8に送り
込む役目をなすものであり、連通筺部7に形成された連
通口7a及び7bを介して、霧状化塗料(ミスト)mが
吸入流通筺部6から排気流通筺部8に移動する仕組みと
なっている。図7は、図2におけるX1 −X1 矢視断面
図で、連通筺部7の縦断平面形状を示したものである。
【0015】該連通筺部7には、図7に示すように、角
部にそれぞれ仕切板7c,7c,…が形成され、該仕切
板7c,7c,…により、区切られた各室への霧状化塗
料(ミスト)mの吸込み圧力を均一とし、前記スカート
状筺体A1 の各吸入口2,2,…からの霧状化塗料(ミ
スト)mの吸い込み量が略均一的となるようにしてい
る。
【0016】また、吸入流通筺部6には、蓋体9,9,
…が設けられている。該蓋体9,9,…は、図5,図6
(A)等に示すように、スカート状筺体A1 の各吸入口
2,2,…に対応する位置に設けられ、各蓋体9を開い
て吸入口2に装着されたフィルター3を交換することが
できる構造となっている。
【0017】次に、排気流通筺部8には、排出口8aが
形成され、該排出口8a箇所が空気吸入装置10と連通
し、空気吸入装置10により、排気流通筺部8内の霧状
化塗料(ミスト)mを吸い込むものである。その空気吸
入装置10は、図1,図5等に示すように内部にファン
10aが装着されたタイプのものである。
【0018】その空気流通筺体A2 を構成する吸入流通
筺部6,連通筺部7及び排気流通筺部8の平面形状は、
スカート状筺体A1 の平面形状に対応したものとし、ス
カート状筺体A1 が四角錐形状としたものにおいては空
気流通筺体A2 の平面形状は略正方形状としている(図
1等参照)。
【0019】さらに、スカート状筺体A1 が円錐形状と
したものである場合には、空気流通筺体A2 の平面形状
は、円筒状となる〔図11及び図12(A)参照〕。同
様に、スカート状筺体A1 が略楕円円錐形状とした場合
には、空気流通筺体A2 の平面形状も略楕円形状となる
〔図13(A)参照〕。
【0020】また、図10に示すものは、スカート状筺
体A1 の吸入口2,2,…の位置を上方とし、空気流通
筺体A2 は、連通筺部7を設けないで、吸入流通筺部6
と排気流通筺部8とから構成したもので、スカート状筺
体A1 の上方に設けた吸入口2,2,…と吸入流通筺部
6とが連通する構造としたものである。
【0021】また、上記吹付ガン15は、空気流通筺体
2 に装着された吹付ガン取付部材12により着脱可能
に装着されている。具体的には、吹付ガン取付部材12
は、図1,図5等に示すように、空気流通筺体A2 の排
気流通筺部8に軸杆材12aとして設けられ、該軸杆材
12aに吹付ガン15が軸方向に移動可能に装着され
る。
【0022】そのスカート状筺体A1 の底面側に前後方
向両側にエプロン13,13が装着されている。該エプ
ロン13は、外囲体を構成する連続する建築用板Pの断
面形状に対応して形成されている。即ち、建築用板Pの
断面形状と同様に、台形山形状の切除部分が連続するも
のである。また、塗装作業本体の左右両側にはサイドエ
プロン14,14が装着されている。このエプロン13
及びサイドエプロン14は、ゴム,合成樹脂或いは金属
板等にて形成されている。
【0023】そして、前記エプロン13,13及びサイ
ドエプロン14,14にてスカート状筺体A1 の下方の
周囲が囲まれることとなる。このエプロン13,13及
びサイドエプロン14,14によりスカート状筺体A1
の下方の周囲が囲まれることで、スカート状筺体A1
底部開口部5に噴射する霧状化塗料(ミスト)mが建築
用板Pを吹付塗装しつつ、その飛散部分は建築用塗装機
の外部に漏れださないようになっている。
【0024】次に、走行本体Bについては、台車部16
に車輪17,17,…が設けられている。その車輪1
7,17,…のうちの前後いずれか一組のものには、図
2,図3等に示すように、プーリー17a,17aが設
けられ、台車部16に配置された走行用モータ18から
伝達用プーリー19,19を介してプーリー17a,1
7aに回転力を伝達し、該プーリー17a,17aとと
もに車輪17,17,…が回転するものである。
【0025】その台車部16には、前記空気吸入装置1
0及び操作部20及び塗装に必要な塗料タンク,コンプ
レッサー等の構成部材が装着されている。そして、台車
部16と建築用塗装機とは、図2に示すように、連結部
材21にて連結されており、その走行本体Bの走行とと
もに建築用塗装機が移動することができるようになって
いる。
【0026】本発明の建築用塗装機は、折板タイプの建
築用板P,P,…にて構成された外囲体に適応するもの
であり、その建築用板Pは底部25の幅方向両側より立
上り側部26,26が形成され、該立上り側部26,2
6の頂部より連結用屈曲部27,27が形成されてい
る。該連結用屈曲部27,27は、図9(A)及び
(B)に示すように、半山形状に形成され、隣接する建
築用板P,P同士の対向する連結用屈曲部27,27同
士を重合して連結するものである。
【0027】また、特に図示しないが、その連結用屈曲
部27,27は、キャップ材を嵌合して隣接する建築用
板P,P同士を連結するタイプや、或いは連結用屈曲部
27,27を下馳部と上馳部とからなるものとし、両馳
部を馳折りして隣接する建築用板P,P同士を連結する
タイプも存在する。
【0028】また、図10に示す建築用板Pは瓦棒葺き
タイプとしたものである。また、前記走行本体Bの左右
両側の車輪17,17,…は、外囲体を構成する建築用
板P,Pのそれぞれの底部25上に載置され、車輪1
7,17,…が底部25,25に沿って回転移動するも
のである。
【0029】
【作用】まず、本発明の建築用塗装機を外囲体上に配置
する。このとき、走行本体Bの車輪17,17,…は、
外囲体を構成する並設された建築用板P,P,…の各底
部25,25上に配置する。そして、走行本体Bの走行
用モータ18を始動させて、建築用塗装機を建築用板P
の長手方向に沿って走行させる。
【0030】塗装作業本体では、吹付ガン15から霧状
化塗料(ミスト)mの噴射を開始する。吹付ガン15の
霧状化塗料(ミスト)mの噴射状態は、塗装作業本体の
走行方向より見て、扇形状であり〔図9(A)参照〕、
且つ走行方向に直交する方向より見た噴射状態は垂直状
である〔図9(B)参照〕。即ち、吹付ガン15から噴
射される霧状化塗料(ミスト)mは、偏平なる扇形の噴
射状態となって、スカート状筺体A1 内から底部開口部
5に向かって噴射され、各建築用板Pの表面に吹付塗装
を行う。
【0031】その吹付塗装作業と同時に空気吸入装置1
0も始動する。これによって空気流通筺体A2 内は気圧
が下がり、スカート状筺体A1 の下部に設けたフィルタ
ー3付きの吸入口2より周囲に飛散する霧状化塗料(ミ
スト)mを吸い込むものである。そのフィルター3付き
の吸入口2より吸い込まれた霧状化塗料(ミスト)m
は、吸入流通筺部6から連通口7aを介して連通筺部7
に送り込まれ、さらに、その霧状化塗料(ミスト)mが
連通口7bを介して排気流通筺部8に送り込まれる(図
8参照)。
【0032】そして、霧状化塗料(ミスト)mが排気流
通筺部8から空気吸入装置10に吸い込まれ、空気吸入
装置10から外部に排気される。また、空気吸入装置1
0には、特に図示しないが、排気フィルターを設けるこ
ともあり、このタイプでは、排気フィルターにより、空
気吸入装置10から空気のみを外部に排出するようにす
ることもできる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、上部に狭い頂部開口
4を,下部に広い底部開口部5を形成したスカート状筺
体A1 と、該スカート状筺体A1 の内周側面に適宜に形
成した吸入口2,2,…と、前記スカート状筺体A1
周囲に設け且つ内部を空気が流通する空気流通筺体A2
と、空気吸入装置10と、前記スカート状筺体A1 の頂
部開口4に装着する吹付ガン15とからなり、前記スカ
ート状筺体A1 の吸入口2,2,…と前記空気流通筺体
2 とは連通し、該空気流通筺体A2 は空気吸入装置1
0に連通してなる建築用塗装機としたことにより、先ず
第1に高品質なる仕上がりの塗装を行うことができる
し、第2に塗装作業を極めて効率的に行うことができる
し、第3に塗料を有効に使用することができる。
【0034】上記効果を詳述すると、塗装作業本体にお
けるスカート状筺体A1 は、上部に狭い頂部開口4を,
下部に広い底部開口部5を有し、且つ下部内周側面に適
宜に吸入口2,2,…を形成したものである。そして、
その吸入口2,2,…と空気流通筺体A2 とを連通さ
せ、さらに空気流通筺体A2 は空気吸入装置10に連通
した構造としている。それゆえに、空気吸入装置10が
作動することで空気流通筺体A2 内は気圧が低くなる。
【0035】そこで、スカート状筺体A1 内に吹付ガン
15から吹き付けた霧状化塗料(ミスト)mは、建築用
板Pを塗装するとともに、飛散する霧状化塗料(ミス
ト)mは、全て吸入口2,2,…から連通する空気流通
筺体A2 内に吸い込まれ、且つ空気流通筺体A2 を介し
て排出される。それゆえに、スカート状筺体A1 内で
は、霧状化塗料(ミスト)mは、その飛散が極めて少な
くなり、塗装むら等の不良なる塗装となることを防止
し、これによって、良好なる塗装ができる。
【0036】さらに、空気流通筺体A2 は、前述したよ
うに空気吸入装置10により気圧が低くなっていること
により、スカート状筺体A1 内の頂部開口4から吹付ガ
ン15により噴射する霧状化塗料(ミスト)mは、前記
空気流通筺体A2 に連通する吸入口2,2,…により無
駄なくスカート状筺体A1 内に導入され、塗料を有効に
使用することができ、且つスカート状筺体A1 は頂部開
口4が狭く、底部開口部5が広いことで、霧状化塗料
(ミスト)mによる塗装範囲を広くし、塗装作業の効率
を向上させることができる。
【0037】また、スカート状筺体A1 の内周面に吸入
口2を設けているので、スカート状筺体A1 内に充満す
る霧状化塗料(ミスト)mを吸入口2に集中させ、空気
流通筺体A2 ,空気吸入装置10により、霧状化塗料
(ミスト)mを即座に吸入するので、スカート状筺体A
1 内周面への霧状化塗料(ミスト)mの付着量を最小限
に抑えることができる。これによって、霧状化塗料(ミ
スト)mが液状化するほどには付着しないので、塗料が
垂れたり、流れ落ちて被塗装物を汚すようなことを防止
することができる。
【0038】次に、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記スカート状筺体A1 は4枚の面板1a,1a,
…にて略角錐状に形成され、該面板1aにそれぞれ前記
吸入口2,2,…が形成され、該吸入口2,2,…はス
カート状筺体A1 の内周側面の下部に形成してなる建築
用塗装機としたことにより、スカート状筺体A1 の下部
に吸入口2,2,…が形成されていおり、霧状化塗料
(ミスト)mの飛散部分の吸入は、スカート状筺体A1
の下部で行われるため、吹付ガン15より噴射された霧
状化塗料(ミスト)mはスカート状筺体A1 の下部に強
制的に誘導されることとなる。そのために霧状化塗料
(ミスト)mは飛散が少なくなり、より一層塗料を有効
に使用することができ、良好なる塗装状態とすることが
できる。
【0039】次に、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記空気流通筺体A2 は、吸入流通筺部6と、連通
筺部7と、排気流通筺部8とからなり、前記吸入流通筺
部6は吸入口2と連通し、前記連通筺部7は吸入流通筺
部6と排気流通筺部8を連通し、該排気流通筺部8は空
気吸入装置10に連通し、吸入流通筺部6,連通筺部
7,排気流通筺部8を上下方向に積層状態に構成してな
る建築用塗装機としたことにより、空気流通筺体A2
構成する吸入流通筺部6,連通筺部7及び排気流通筺部
8のそれぞれの気圧が安定する。
【0040】これによって、スカート状筺体A1 内にお
ける霧状化塗料(ミスト)mの飛散部分の各吸入口2,
2,…からの吸入は、より一層,均一で、且つバランス
良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築用塗装機と走行体の平面図
【図2】建築用塗装機と走行体の正面図
【図3】建築用塗装機の側面図
【図4】図2のX1 −X1 矢視断面図
【図5】建築用塗装機の縦断正面図
【図6】(A)はスカート状筺体及び空気流通筺体の一
部切除した斜視図 (B)はスカート状筺体の一部切除した斜視図
【図7】図2のX2 −X2 矢視断面図
【図8】建築用塗装機の平面側より見た霧状化塗料(ミ
スト)の吸込み状態を示す作用図
【図9】(A)は建築用塗装機の正面側より見た霧状化
塗料(ミスト)の吸込み状態を示す作用図 (B)は建築用塗装機の側面側より見た霧状化塗料(ミ
スト)の吸込み状態を示す作用図
【図10】スカート状筺体の吸入口を上方に位置させた
タイプの縦断正面図
【図11】建築用塗装機のスカート状筺体を円錐形状と
し、空気流通筺体を円筒形状とした実施形態の平面図
【図12】(A)はスカート状筺体を円錐状とし、空気
流通筺体を円筒状とした実施形態の一部切除した斜視図 (B)は円錐状としたスカート状筺体の平面図スカート
状筺体の別の実施形態の平面図
【図13】(A)はスカート状筺体を楕円円錐状とし、
空気流通筺体を楕円円筒状とした実施形態の一部切除し
た斜視図 (B)は楕円円錐状としたスカート状筺体の平面図
【符号の説明】
1 …スカート状筺体 A2 …空気流通筺体 2…吸入口 4…頂部開口 5…底部開口部 6…吸入流通筺部 7…連通筺部 8…排気流通筺部 15…吹付ガン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 嘉昭 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新日本製鐡株式會社内 (72)発明者 池田 茂信 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新日本製鐡株式會社内 (56)参考文献 特開 平6−63470(JP,A) 実開 昭63−186557(JP,U) 実開 平4−91761(JP,U) 特公 昭62−58783(JP,B2) 特公 昭54−36170(JP,B2) 実公 昭63−33649(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 15/00 B05B 15/00 B05B 15/04 103 B05D 1/02 - 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に狭い頂部開口を,下部に広い底部開
    口部を形成したスカート状筺体と、該スカート状筺体の
    内周側面に適宜に形成した吸入口と、前記スカート状筺
    体の周囲に設け且つ内部を空気が流通する空気流通筺体
    と、空気吸入装置と、前記スカート状筺体の頂部開口に
    装着する吹付ガンとからなり、前記スカート状筺体の吸
    入口と前記空気流通筺体とは連通し、該空気流通筺体は
    空気吸入装置に連通してなることを特徴とする建築用塗
    装機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スカート状筺体は
    4枚の面板にて略角錐状に形成され、該面板にそれぞれ
    前記吸入口が形成され、該吸入口はスカート状筺体の内
    周側面の下部に形成してなることを特徴とする建築用塗
    装機。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記空気流通筺体は、
    吸入流通筺部と、連通筺部と、排気流通筺部とからな
    り、前記吸入流通筺部は吸入口と連通し、前記連通筺部
    は吸入流通筺部と排気流通筺部を連通し、該排気流通筺
    部は空気吸入装置に連通し、吸入流通筺部,連通筺部,
    排気流通筺部を上下方向に積層状態に構成してなること
    を特徴とする建築用塗装機。
JP08124719A 1996-05-20 1996-05-20 建築用塗装機 Expired - Fee Related JP3098708B2 (ja)

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