WO2017081937A1 - 塗装ブース - Google Patents
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Abstract
【課題】塗装ブース内に流下させるエアーの安定した流量制御を行うことが可能な塗装ブースを提供する。 【解決手段】本発明の塗装ブース10は、塗装処理領域R1を挟んで、第1の水平方向H1で互いに対向する1対の第1内側面30A,30Aと、塗装ブース10の内側上部における第1の水平方向H1の中央に配置されるエアー供給部32と、エアー供給部32における第1の水平方向H1の中央部から両側部に亘って形成され、中央部ではエアーを真下へと噴出し、両側部では第1内側面側の斜め下方へとエアーを噴出するエアー噴出部36と、を有する。
Description
本発明は、霧状塗料でワークの塗装を行う塗装処理領域を内側に有し、内側上部に備えたエアー供給部からエアーが流下してワークに未塗着な霧状塗料を除去する塗装ブースに関する。
従来、この種の塗装ブースとして、天井全体がメッシュにフィルターマットを重ねた構造をなし、天井裏が加圧状態にされて天井全体から鉛直下方にエアーを流下するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、塗装ブース内で使用される塗装ガンは、塗料を霧化するためにシェーピングエアーと呼ばれるエアーを噴出する構造になっているが、近年、静電式の塗装ガンでシェーピングエアーの噴出圧を低減させる改良がなされてきている。これに対し、塗装ブースを流下するエアーの流速が従来通りであると、塗装ガンから噴出される霧化塗料がワークに塗着する前に下方に吹き流されてしまうので、エアーの流速を抑えるために、塗装ブース内で流下させるエアーの流量も低減されてきている。しかしながら、上記した従来の塗装ブースで単にエアーの流量を低減させると、天井裏の内圧が低くなり過ぎて、塗装ブース内を流下させるエアーの安定した流量制御を行うことが困難になるという問題が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、塗装ブース内に流下させるエアーの安定した流量制御を行うことが可能な塗装ブースの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明に係る塗装ブースは、霧状塗料でワークの塗装を行う塗装処理領域を内側に有し、内側上部からエアーが流下してワークに未塗着な霧状塗料を除去する塗装ブースにおいて、前記塗装処理領域を挟んで、第1の水平方向で互いに対向する1対の第1内側面と、前記内側上部における前記第1の水平方向の中央に配置されるエアー供給部と、前記エアー供給部における前記第1の水平方向の中央部から両側部に亘って形成され、前記中央部ではエアーを真下へと噴出し、前記両側部では前記第1内側面側の斜め下方へとエアーを噴出するエアー噴出部と、を備えた塗装ブースである。
また、本発明に係る塗装ブースは、霧状塗料でワークの塗装を行う塗装処理領域を内側に有し、内側上部からエアーが流下してワークに未塗着な霧状塗料を除去する塗装ブースにおいて、前記塗装処理領域を側方から包囲する筒状の側部包囲壁と、前記内側上部の中央部に配置されるエアー供給部と、前記エアー供給部に形成され、そのエアー供給部の中心ではエアーを真下に噴出しかつ中心から側方に離れるに従ってエアーの噴出方向が前記側部包囲壁側へと傾くエアー噴出部と、を備えた塗装ブースである。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1~図5に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の塗装ブース10は、平面形状が長方形をなし、その長方形の短手方向が本発明に係る第1の水平方向H1をなす一方、長手方向が本発明に係る第2の水平方向H2をなしている。塗装ブース10のうち第2の水平方向H2(長手方向)で対向する1対の短辺側壁11には、搬出入口11A,11Aがそれぞれ形成されている。そして、図2に示した搬送路12が両搬出入口11A,11Aを貫通し、例えば車両ボディであるワークWを搭載した台車13が搬送路12上を一方に移動して塗装ブース10内を通過するようになっている。
以下、本発明の一実施形態を図1~図5に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の塗装ブース10は、平面形状が長方形をなし、その長方形の短手方向が本発明に係る第1の水平方向H1をなす一方、長手方向が本発明に係る第2の水平方向H2をなしている。塗装ブース10のうち第2の水平方向H2(長手方向)で対向する1対の短辺側壁11には、搬出入口11A,11Aがそれぞれ形成されている。そして、図2に示した搬送路12が両搬出入口11A,11Aを貫通し、例えば車両ボディであるワークWを搭載した台車13が搬送路12上を一方に移動して塗装ブース10内を通過するようになっている。
なお、塗装ブース10内の各搬出入口11Aの上側開口縁には、例えば、複数のエアーノズルを横並びに備えたエアーカーテン生成器11B(図3参照)が取り付けられて、搬出入口11Aがエアーカーテンによって覆われている。
図2に示すように、塗装ブース10内における搬送路12の両側にはスノコ板20が備えられ、それらスノコ板20の上には、図3に示すように大中小と高さが異なる複数の支持台14A,14B,14Cがそれぞれ備えられている。そして、それら支持台14A,14B,14C上にそれぞれ塗装ロボット15が取り付けられて、これら塗装ロボット15群に囲まれた塗装処理領域R1でワークWが塗装される。
詳細には、支持台14A,14B,14Cは、例えば、上下方向に真っ直ぐ延びた柱状をなして第2の水平方向H2に間隔を空けて並べられると共に、図2に示すように第1の水平方向H1では、塗装ブース10の1対の長辺側壁30,30に隣接している。また、各塗装ロボット15は、所謂、垂直多関節ロボットであって、水平に旋回する旋回ベースに、第1アーム、第2アーム、リストを連ねて備え、そのリストの先端部に静電式の塗装ガン16が取り付けられている。塗装ガン16は、例えば、特開2013-166113号公報に開示されたものと同様の構造を有し、霧状塗料を帯電した状態で噴出し、静電気の吸引力を利用して霧状塗料をワークWに塗着させる。
スノコ板20の下方は、床下室21をなし、さらにその下方は床下仕切板22にて床下室21から仕切られた吸引室23になっている。また、床下仕切板22には、第1の水平方向H1の両側部に複数の連通孔24が形成され、それら連通孔24の開口縁から上方に環状突条24Aが突出している。そして、床下仕切板22の上面に環状突条24Aの高さまで水が張られた状態で、吸引室23に接続された排気ダクト25からエアーが吸引される。その吸引されるエアーの流量は、後述する給気ダクト32から塗装ブース10内に噴出されるエアーの流量と略同じになっている。
図2に示すように、塗装ブース10の内側上部は、1対の傾斜屋根31,31の間に、本発明の「エアー供給部」に相当する給気ダクト32を備えた構造になっている。1対の傾斜屋根31,31は、1対の長辺側壁30,30の上端部から塗装ブース10における第1の水平方向H1の中央寄り位置に向かって上る傾斜した平板状をなしている。また、1対の傾斜屋根31,31の内面である本発明の1対の第1傾斜天井面31A,31Aと、1対の長辺側壁30,30の内面である本発明の1対の第1内側面30A,30Aとは、例えば概ね45度の角度で交差している。
給気ダクト32の断面は、横長の長方形の下辺を下側に半円状に膨出させた形状をなしている。即ち、給気ダクト32は、横長長方形の矩形部34の下に半円弧部33(本発明の「湾状ダクト壁」に相当する)を備えた構造をなしている。そして、例えば、矩形部34と半円弧部33との境界部分が、丁度、傾斜屋根31,31の上端部に位置して、半円弧部33が塗装ブース10内で下方に突出する一方、矩形部34が塗装ブース10の上方に突出している。
図4に示すように、半円弧部33には、全体に複数の連通口33Aが形成されている。具体的には、例えば、半円弧部33には、四角形の連通口33Aが半円弧部33の周方向と半円弧部33の長手方向とに複数並べて形成され、その結果、半円弧部33の全体が、第2の水平方向H2に延びた複数の縦帯部33Bを半円弧部33の周方向に並べて、それらを半円弧部33の周方向に延びた複数の横帯部33Cにて連絡した構造をなしている。そして、図5に示すように、半円弧部33の内面全体にメッシュ38が敷設されると共に、さらにそのメッシュ38の内側にフィルターマット39が重ねて敷設されて、半円弧部33の略全体が本発明に係るエアー噴出部36になっている。
なお、本実施形態では、これらメッシュ38とフィルターマット39とから本発明に係る「通気性減圧部材」が構成されている。
また、図1に示すように、矩形部34の一側面における長手方向の略中央には導入部35が設けられて図示しない空調装置が接続されている。その空調装置は、前述の排気ダクト25で吸引したエアーに外気を混合したものを、加熱、冷却及び加湿等して所定の湿度及び温度に調整してから矩形部34へと送給する。
本実施形態の塗装ブース10の構成に関する説明は以上である。次に、この塗装ブース10の作用効果について説明する。塗装ブース10を作動させると、本発明の「エアー供給部」に相当する給気ダクト32に空調装置から圧縮エアーが送給されて給気ダクト32の内圧が上昇し、給気ダクト32の下側半円部分であるエアー噴出部36全体から内圧に応じた流量のエアーが噴出される。
ここで、エアーは、エアー噴出部36が内圧を受ける方向、即ち、エアー噴出部36の各位置の法線方向に噴出される。そして、エアー噴出部36は円弧状をなしているので、エアー噴出部36の幅方向の中央(給気ダクト32の幅方向の中央でもある)では、エアーの噴出方向が鉛直下方を向き、幅方向の中央から側方に離れるに従って鉛直方向に対するエアーの噴出方向の角度が徐々に大きくなる。これにより、エアー噴出部36からエアーが放射状に流下し、塗装処理領域R1内における無風領域の発生を抑えることができる。そして、スノコ板20の下方に吸い込まれる。
また、エアー噴出部36の両側部から側方に噴出されたエアーは、図5に示すように、第1傾斜天井面31Aにガイドされて斜め下方に向かい、やがて図2に示すように、長辺側壁30の内側面である第1内側面30Aに到達して鉛直下方に向かう。そして、塗装ロボット15及び支持台14A,14B,14Cの周囲を通過してスノコ板20の下方に吸い込まれる。これにより、塗装ロボット15及び支持台14A,14B,14Cの周囲の霧状塗料が確実にスノコ板20の下方に吸い込まれ、塗料が第1内側面30Aに塗着することを防ぐことができる。
ここで、本実施形態の塗装ブース10では、本発明の「エアー供給部」に相当する給気ダクト32が内側上部の全体ではなく、内側上部の一部(中央)に配置されているので、内側上部全体がエアー供給部となった従来の塗装ブースに比べて、エアー供給部、即ち、給気ダクト32内の容積を小さくすることができる。これにより、エアー噴出部36から塗装ブース10内の流下させるエアーの流量を小さくしても、給気ダクト32内の内圧が従来のように過度に低下することがなくなり、安定したエアーの流量制御が可能になる。即ち、霧状塗料のワークへの塗着を阻害しない程度の流速でエアーを安定して流下させることが可能になり、シェーピングエアーの噴出圧が比較的小さい塗装ガン16であっても高品質の塗装を行うことができる。
[第2実施形態]
本実施形態の塗装ブース10Vは、図6に示されており、円筒状の側部包囲壁40の上側に円錐状の錐形天井壁41を備えた構造をなし、錐形天井壁41の中心部に給気ダクト42を備えている。給気ダクト42は、円筒体44の下端部に半球体43(本発明の「容器状湾曲壁」に相当する)を接続した構造をなし、例えば、丁度、円筒体44と半球体43との境界部分が錐形天井壁41の上端部に嵌合している。円筒体44には、導入部45が設けられ、図示しない空調装置が接続されている。半球体43の全体には、複数の連通口43Aが穿孔され、それら連通口43Aを図示しないメッシュとフィルターマットとによって覆うことで半球体43全体が、本発明に係るエアー噴出部46になっていて、下方にエアーが放射状に流下する構成となっている。
本実施形態の塗装ブース10Vは、図6に示されており、円筒状の側部包囲壁40の上側に円錐状の錐形天井壁41を備えた構造をなし、錐形天井壁41の中心部に給気ダクト42を備えている。給気ダクト42は、円筒体44の下端部に半球体43(本発明の「容器状湾曲壁」に相当する)を接続した構造をなし、例えば、丁度、円筒体44と半球体43との境界部分が錐形天井壁41の上端部に嵌合している。円筒体44には、導入部45が設けられ、図示しない空調装置が接続されている。半球体43の全体には、複数の連通口43Aが穿孔され、それら連通口43Aを図示しないメッシュとフィルターマットとによって覆うことで半球体43全体が、本発明に係るエアー噴出部46になっていて、下方にエアーが放射状に流下する構成となっている。
本実施形態の塗装ブース10Vにおいても、本発明に係る「エアー供給部」としての給気ダクト42が内側上部の一部に配置されているので、内側上部全体がエアー供給部となった従来の塗装ブースに比べて、エアー供給部内の容積を小さくすることができる。これにより、エアー噴出部46から塗装ブース10V内に流下させるエアーの流量を小さくしても、給気ダクト42の内圧が従来のように過度に低下することがなくなり、安定したエアーの流量制御が可能になる。即ち、霧状塗料のワークへの塗着を阻害しない程度の流速でエアーを安定して流下させることが可能になり、シェーピングエアーの噴出圧が比較的小さい塗装ガン16であっても高品質の塗装を行うことができる。また、塗装ブース10Vの内側上部のうちエアー噴出部46の周りには、錐形天井壁41が備えられているので、錐形天井壁41をガイドにして側部包囲壁40上をエアーがスムーズに流下し、塗料が側部包囲壁40やその内側に隣接する図示しない塗装ロボットに塗着することを防ぐことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態の塗装ブース10では、「エアー供給部」に相当する給気ダクト32の一部が傾斜屋根31,31の上端部の間に配置されていたが、図7に示した塗装ブース10Wのように傾斜屋根31,31より上方に断面矩形の給気ダクト48を「エアー供給部」として備えると共に、給気ダクト48の平坦な下面全体をメッシュとフィルターマットとからなる通気部49とし、さらにその下方に給気ダクト48の長手方向に延びた複数の風向板47Zを給気ダクト48の幅方向に並べた構成にしてもよい。このような構成としても、複数の風向板47Zの傾斜角を給気ダクト48の中央から側方に向かって風向きが側方に向かうように相違させることで、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
ヒス
(2)また、図6に示された第2実施形態の塗装ブース10Vでは、「エアー供給部」に相当する給気ダクト42の下側部分が半球体43になっていたが、半球体43を設けずに円筒体44の平坦な下面をメッシュとフィルタマットとからなる図示しない通気部とし、その下方に図8に示した複数の環状の風向板47A~47Dを同心円上に配置してもよい。このような構成としても、複数の風向板47A~47Dの傾斜角を円筒体44の中心から側方に向かって風向きが側方に向かうように相違させることで、第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
(2)また、図6に示された第2実施形態の塗装ブース10Vでは、「エアー供給部」に相当する給気ダクト42の下側部分が半球体43になっていたが、半球体43を設けずに円筒体44の平坦な下面をメッシュとフィルタマットとからなる図示しない通気部とし、その下方に図8に示した複数の環状の風向板47A~47Dを同心円上に配置してもよい。このような構成としても、複数の風向板47A~47Dの傾斜角を円筒体44の中心から側方に向かって風向きが側方に向かうように相違させることで、第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
(3)前記第1実施形態の給気ダクト32の内部において、半円弧部33と矩形部34とを仕切るようにメッシュを張り、そのメッシュの上にフィルターマットを重ねてエアー通過部を設けた構成にしてもよい。そのように構成すれば、半円弧部33内全体で内圧が均一性が増し、エアー噴出部36から噴出するエアーの流量が安定する。
(4)前記第1及び第2の実施形態では、塗装ブース10,10Vの内側上部のうち給気ダクト32,42の側方部分は傾斜屋根31や錐形天井壁41のように傾斜していたが、図9に示す塗装ブース10Xのように、内側上部のうち給気ダクト32,42の側方部分を水平にしてもよい。
(5)前記第1及び第2の実施形態におけるエアー噴出部36,46は、それら全体を同じ圧力損失でエアーが通過する構造になっていたが、例えば、エアー噴出部36,46の中央部を側部より圧力損失が大きくなるように構成して、エアー噴出部36,46の一部応じてエアーが噴出流量が異なるようにしてもよい。
(6)前記各実施形態では、本発明に係る通気性減圧部材がメッシュとフィルターマットで構成されていたが、メッシュのみ又はフィルターマットのみ或いは、圧力損失を伴ってエアーが通過可能なものであれば、メッシュ、フィルターマット以外のものであってもよい。
10,10V,10W,10X 塗装ブース
30A 第1内側面
31 傾斜屋根
31A 第1傾斜天井面
32,42,48 給気ダクト(エアー供給部)
33 半円弧部
36,46 エアー噴出部
38 メッシュ(通気性減圧部材)
39 フィルターマット(通気性減圧部材)
40 側部包囲壁
41 錐形天井壁
47A~47D,47Z 風向板
H1 第1の水平方向
H2 第2の水平方向
R1 塗装処理領域
W ワーク
30A 第1内側面
31 傾斜屋根
31A 第1傾斜天井面
32,42,48 給気ダクト(エアー供給部)
33 半円弧部
36,46 エアー噴出部
38 メッシュ(通気性減圧部材)
39 フィルターマット(通気性減圧部材)
40 側部包囲壁
41 錐形天井壁
47A~47D,47Z 風向板
H1 第1の水平方向
H2 第2の水平方向
R1 塗装処理領域
W ワーク
Claims (7)
- 霧状塗料でワークの塗装を行う塗装処理領域を内側に有し、内側上部からエアーが流下してワークに未塗着な霧状塗料を除去する塗装ブースにおいて、
前記塗装処理領域を挟んで、第1の水平方向で互いに対向する1対の第1内側面と、
前記内側上部における前記第1の水平方向の中央に配置されるエアー供給部と、
前記エアー供給部における前記第1の水平方向の中央部から両側部に亘って形成され、前記中央部ではエアーを真下へと噴出し、前記両側部では前記第1内側面側の斜め下方へとエアーを噴出するエアー噴出部と、を備えた塗装ブース。 - 前記エアー供給部の前記第1の水平方向における前記中央部から側方に離れるに従って、前記エアー噴出部からのエアーの噴出方向と鉛直方向とのなす角度が徐々に大きくなっている請求項1に記載の塗装ブース。
- 前記塗装ブースの平面形状は、前記第1の水平方向よりそれと直交する第2の水平方向に長い長方形をなし、
前記エアー供給部として前記第2の水平方向に延びた給気ダクトが設けられると共に、前記給気ダクトには、その幅方向の両側部から中央に向って徐々に下方に向かうように湾曲又は屈曲した湾状ダクト壁が備えられ、
前記湾状ダクト壁の略全体に穿孔された複数の開口を、フィルター、メッシュその他、圧力損失を伴ってエアーが通過する通気性減圧部材で覆って前記エアー噴出部が構成されている請求項1又は2に記載の塗装ブース。 - 前記内側上部における前記エアー供給部の両側に、前記エアー供給部から前記1対の第1内側面の上端部まで下るように傾斜した1対の第1傾斜天井面を備えた請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の塗装ブース。
- 霧状塗料でワークの塗装を行う塗装処理領域を内側に有し、内側上部からエアーが流下してワークに未塗着な霧状塗料を除去する塗装ブースにおいて、
前記塗装処理領域を側方から包囲する筒状の側部包囲壁と、
前記内側上部の中央部に配置されるエアー供給部と、
前記エアー供給部に形成され、そのエアー供給部の中心ではエアーを真下に噴出しかつ中心から側方に離れるに従ってエアーの噴出方向が前記側部包囲壁側へと傾くエアー噴出部と、を備えた塗装ブース。 - 前記エアー供給部には、下方に膨らんだ容器状湾曲壁が備えられ、その容器状湾曲壁の略全体に穿孔された複数の開口を、フィルター、メッシュその他、圧力損失を伴ってエアーが通過する通気性減圧部材で覆って前記エアー噴出部が構成されている請求項5に記載の塗装ブース。
- 前記側部包囲壁の上端全体から前記側部包囲壁の中心部の上方に向かって窄むように傾斜した錐形天井面が備えられ、前記エアー供給部が、周囲を前記錐形天井面に包囲されている請求項5又は6に記載の塗装ブース。
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