JP3094234U - 磁性箋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 磁性箋の提供。 【解決手段】 軟質片体１０に少なくとも一つの折り曲
げられる可折部４０が設けられ、該可折部により少なく
とも二対の折り面が画定され、この二対の折り面１１，
１２の対向する折り面にそれぞれ少なくとも一つの磁吸
着領域と一つの被吸着領域が設けられ、可折部で二つ折
り合わせる操作により、二つの対向する折り面が相互吸
着状態を形成し、この二つの折り面に少なくとも一つの
書物のページを跨がせてページを挟んだ後、対応する磁
吸着領域と被吸着領域の吸着作用により、共同でページ
に対して固定能力を有するようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の磁性箋に係り、特に、磁吸着特性を有する軟質片体の面に少な くとも一つの折り曲げ可能な可折部が設けられ、少なくとも一つの該軟質片体の 少なくとも一つの局部がその他の部分に対応して折り畳み状態とされ得て、片体 の二対の折り面がページを跨ぐように置かれる時、この可折部がページ辺縁と跨 設挟持の状態を形成し、並びに片体の二つの対向面の相互磁吸着作用により、ペ ージに対して一定程度の挟持関係を発生し、伝統的な箋より優れた運用特性を有 するものとされた、磁性箋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

伝統的な箋の形式は、以下の二種類に分けられる。その一つは、紙或いはゴム で形成されて書物のページを挟むのに適した単一シート造形の箋であり、もう一 つは、図１に示されるように、金属或いはプラスチックで形成されて、挟持部６ １を具えた薄板形箋である。

【０００３】 そのうち、この紙或いはゴムで形成された箋は薄く、往々にして折れたり破れ たりし、箋に傷跡や切れ目が発生して箋の外観或いは正常な使用に影響を与え、 且つこのような箋は書物が発生する挟持力に依存してページ間に挟まれて位置決 めされるため、書物をめくると、落ちて遺失する現象が発生しやすく、これが使 用上、極めて不便なところである。さらに、上述のシート状の箋の欠点を解決す るために、上述の第２の形式の箋が提供され、それには局部が折られてなる挟持 部６１が設けられ、挟持部６１を利用してページ９０の辺縁９１を跨がされ、並 びに箋９０の局部が辺縁９１の外部に突出し、使用者が箋標記の位置を探し易い ものとされている。しかし、ページ９０は通常紙で形成され、形態上極めて薄く 、ゆえに上述の挟持部６１の経常的な跨設、挟持、さらには予期せぬ外力で圧迫 される時、ページに直接的或いは間接的な損害が形成される。

【０００４】 且つ、箋全体の重量が一般に比較的重く、実際の運用上、箋を使用した書物を 手に持つ時に、重さにより箋が書物より脱落或いは滑り落ち、その挟持能力の強 化が臨まれている。

【０００５】 金属製の箋は、上述の伝統的な箋の折れたり破れたりする欠点を解決するが、 その剛性の増加により書物のページに負担を掛けて破損させやすい。 このほか、別に本考案の箋と深く関わる箋製品がある（図２参照）。それは、 紙或いはプラスチック製の箋７０が長条形式とされ、並びに二つ折りにされて、 その二つの対向する折り面７１、７２を有するものとされる。その特徴は、二つ の折り面７１、７２の対応吸着部分に、それぞれ磁石８１、被吸着ブロック８２ が設けられたことにあり、二つの折り面７１、７２がページ９０に差し込まれる 時、磁石８１と被吸着ブロック８２の間の磁吸着作用により箋がページを挟持す る。

【０００６】 しかし実際には、箋７０の折り面７１、７２に設置された磁石８１、被吸着ブ ロック８２は、いずれもそれ自身の厚さが突出するため、使用時に箋７０のその 部分の厚さが増加し、ゆえにそれがページ９０に挿入された後、突出部分が書物 を閉じたり、棚に重ね置く際の不便を形成し、さらには書物を変形させることも ある。

【０００７】 並びに、紙或いはプラスチックは軟質材料であり、硬質材料である磁石或いは 被吸着材料とは磨耗程度が異なり、結合する時は接着方式で固定され、ゆえに何 度も折り曲げられて使用されると、軟質材料と硬質材料の結合部分付近に折り痕 や破裂の状況が発生し、且つ使用中に硬質の磁石と被吸着材料が脱落しやすい。

【０００８】 このため、いかに箋の構造を改良してその利用性を高めるかが業界の課題とな っている。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】 本考案の主要な目的は、一種の磁性箋を提供することにあり、それは、軟質片 体の少なくとも一つの側面に直接磁吸着性を分布させ、且つ少なくとも一つの磁 吸着領域と被吸着領域を配設し、並びに片体の二つの領域の対応する等距離位置 に、少なくとも一つの折り曲げ可能な可折部を設け、この可折部を折り曲げて軟 質片体に少なくとも一つの局部折り畳み状態を形成させられるようにし、二つの 対向面がページを挟むように書物のページの間に差し込まれる時にこの可折部が ページの側部を跨ぎ、二つの対向面がこのページの両側に掛けられるようにし、 並びに片体の二つの対向面の磁吸着領域と被吸着領域の相互の吸着作用により、 共同でページに対して吸着固定効果を形成するようにしたものとする。且つ、全 体を均一の薄い軟質設計とすることにより、書物に挟んでも挟んだ部分が突出す る現象を発生しないようにし、材料の違いによる従来の技術の欠点も解消できる ようにする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、磁性箋において、軟質片体を具え、該軟質片体に少なくと も一つの折り曲げられる弱質の可折部が設けられ、この可折部により二つの折り 面に分けられ、折り面に少なくとも一つの磁吸着領域と被吸着領域が設けられ、 可折部の折り曲げにより、二つの折り面が折り畳まれて相互の磁吸着状態を形成 し、二つの折り面が書物のページの間に挿入されて、二つの折り面の磁吸着領域 と被吸着領域の相互吸着により、共同でページを跨いでページを挟持する機能を 達成することを特徴とする、磁性箋としている。 請求項２の考案は、請求項１に記載の磁性箋において、可折部が無磁性領域と されたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項３の考案は、請求項１に記載の磁性箋において、軟質片体が物或いは人 を模した外形を有するものとされたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項４の考案は、請求項１に記載の磁性箋において、可折部に圧紋体が設け られたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項５の考案は、請求項１に記載の磁性箋において、各折り面の磁性領域の 磁極配置が、異なる磁極が交互に隣接するように設けられ、各折り面の磁吸着領 域の磁性とそれに対応する被吸着領域の磁極が異なることを特徴とする、磁性箋 としている。 請求項６の考案は、請求項１、３、５のいずれかに記載の磁性箋において、折 り面に縦列或いは横列の配置方式で磁吸着領域と被吸着領域の磁極が設けられ、 二つの折り面の異なる磁極が交互に隣接するように設けられたことを特徴とする 、磁性箋としている。 請求項７の考案は、請求項１、３、５のいずれかに記載の磁性箋において、折 り面が等長或いは不等長に設けられたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項８の考案は、請求項１、３のいずれかに記載の磁性箋において、軟質片 体の非磁性表面に装飾層が結合されたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項９の考案は、請求項８に記載の磁性箋において、装飾層が紙或いはプラ スチック製の薄膜体とされたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項１０の考案は、請求項８に記載の磁性箋において、装飾層の表面に突出 する立体パターン或いは文字が設けられたことを特徴とする、磁性箋としている 。 請求項１１の考案は、請求項９に記載の磁性箋において、装飾層の表面に突出 する立体パターン或いは文字が設けられたことを特徴とする、磁性箋としている 。 請求項１２の考案は、請求項８に記載の磁性箋において、装飾層の表面に平面 パターン或いは文字が設けられたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項１３の考案は、請求項９に記載の磁性箋において、装飾層の表面に平面 パターン或いは文字が設けられたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項１４の考案は、請求項８に記載の磁性箋において、装飾層の表面に凹ん だパターン或いは文字が設けられたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項１５の考案は、請求項９に記載の磁性箋において、装飾層の表面に凹ん だパターン或いは文字が設けられたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項１６の考案は、請求項１、３、５のいずれかに記載の磁性箋において、 軟質片体が軟性磁石片とされたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項１７の考案は、請求項６に記載の磁性箋において、軟質片体が軟性磁石 片とされたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項１８の考案は、請求項７に記載の磁性箋において、軟質片体が軟性磁石 片とされたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項１９の考案は、請求項８に記載の磁性箋において、軟質片体が軟性磁石 片とされたことを特徴とする、磁性箋としている。 請求項２０の考案は、請求項９に記載の磁性箋において、軟質片体が軟性磁石 片とされたことを特徴とする、磁性箋としている。

【００１１】

【考案の実施の形態】

図３、４、５に示されるように、本考案の磁性箋は、少なくとも一面に直接磁 吸着領域２０と被吸着領域３０が配置された軟質片体１０（軟性磁石片）を具え 、この軟質片体１０の対応するこの二つの領域から等距離の位置に、少なくとも 一つの折り曲げ可能な軟質の可折部４０が形成されている。

【００１２】 本考案のある実施例によると、該軟質片体１０は全体の中央部分に可折部４０ が形成され、この可折部４０は無磁性区域とされ得る。該軟質片体１０は可折部 ４０により少なくとも二つの、相互に対応し重ね合わせられる折り面１１、１２ に分けられる。

【００１３】 二つの折り面１１、１２の長さは等長或いは不等長とされ（図３は等長の形式 とされ、図７は不等長の形式とされている）、好ましくは、図８に示されるよう に、該軟質片体１０が必要に応じてその全体を区画裁断されて物或いは人の形状 とされるか或いはその他の不規則辺縁の外形を有するものとされ、全体の美観を 有するものとされる。

【００１４】 また、実施上、各折り面１１、１２は可折部４０で分けられ、且つ各折り面１ １、１２に縦列（図４）或いは横列（図５）の配設方式により、磁吸着領域２０ と被吸着領域３０の磁極性が設けられ、二つの折り面１１、１２の磁極性は交互 に隣接する状態とされ、且つ被吸着領域３０と磁吸着領域２０の貼り合わされる 部分は相互に異なる磁極とされる。これにより、可折部４０の折り曲げにより、 二つの折り面１１、１２の磁吸着領域２０と被吸着領域３０が貼り合わされる時 、二つの折り面１１、１２が相互に有効に吸着する。

【００１５】 使用時に、二つの折り面１１、１２を直接マーキングしたいページに跨がせ、 並びに軟質片体１０の二つの折り面１１、１２をそれぞれページの両側面に掛け 、且つ軟質片体１０の二つの折り面１１、１２の磁吸着領域２０と被吸着領域３ ０の相互吸着作用を利用し、二つの折り面１１、１２の間のページを挟持させる 時、二つの折り面１１、１２とページの間に十分な挟持関係を達成させることが でき、強固な挟持の箋の使用機能を提供することができる。

【００１６】 図６に示されるように、ある実施例においては、軟質片体１０の非磁性の外表 に、パターン（平面或いは立体或いは凹部）或いは字体（平面或いは立体或いは 凹部）が印刷された装飾層５０が結合され、この装飾層５０が柔軟な紙或いはプ ラスチック製の薄膜体とされ、接合或いは高周波圧着或いは一体成形方式で一体 に軟質片体１０の外表に固着され、軟質片体１０の軟性程度により任意に折り曲 げられ、該装飾層５０の被覆により、全体の美観と付加価値が増進される。

【００１７】 さらに、本考案に記載の弱質の可折部４０は実施上、対向する折り面１１、１ ２の対向方向に、加圧或いは高周波の加工方式により、該可折部４０に圧紋体４ １（図９参照）が形成され得て、これにより可折部４０の折り畳み状態が更に薄 くコンパクトとなる。このほか、該圧紋端と二つの折り面１１、１２の形成する 開口部分の平整端は明らかに異なる外観を呈し、これにより使用者がその開口位 置を識別しやすいものとされている。

【００１８】

【考案の効果】

総合すると、本考案の磁性箋は、確実に予期された使用機能を達成し、並びに 従来の技術の欠点を改善し、その記載された具体構造はいまだ同類の製品中に見 られず、新規性と創作性を有している。なお、以上の実施例は本考案の実施範囲 を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、い ずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の技術の使用状態図である。

【図２】別の周知の技術の使用状態図である。

【図３】本考案の斜視図である。

【図４】本考案の磁性領域形態分布参考図である。

【図５】本考案のもう一つの磁性領域形態分布参考図で
ある。

【図６】本考案の外側面に装飾層を具えた実施例図であ
る。

【図７】本考案の折り面長さが不等長とされた実施例図
である。

【図８】本考案の軟質片体が不規則辺縁形式とされた実
施例図である。

【図９】本考案の可折部の別の実施例図である。

【符号の説明】

１０ 軟質片体 １１、１２ 折り面 ２０ 磁吸着領域 ３０ 被吸着領域 ４０ 可折部 ４１ 圧紋体 ５０ 装飾層 ６０ 箋 ６１ 挟持部 ７０ 箋 ７１、７２ 折り面 ８１ 磁石 ８２ 被吸着ブロック ９０ ページ ９１ 辺縁

Claims (20)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁性箋において、軟質片体を具え、該軟
   質片体に少なくとも一つの折り曲げられる弱質の可折部
   が設けられ、この可折部により二つの折り面に分けら
   れ、折り面に少なくとも一つの磁吸着領域と被吸着領域
   が設けられ、可折部の折り曲げにより、二つの折り面が
   折り畳まれて相互の磁吸着状態を形成し、二つの折り面
   が書物のページの間に挿入されて、二つの折り面の磁吸
   着領域と被吸着領域の相互吸着により、共同でページを
   跨いでページを挟持する機能を達成することを特徴とす
   る、磁性箋。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の磁性箋において、可折
   部が無磁性領域とされたことを特徴とする、磁性箋。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の磁性箋において、軟質
   片体が物或いは人を模した外形を有するものとされたこ
   とを特徴とする、磁性箋。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の磁性箋において、可折
   部に圧紋体が設けられたことを特徴とする、磁性箋。
5. 【請求項５】 請求項１に記載の磁性箋において、各折
   り面の磁性領域の磁極配置が、異なる磁極が交互に隣接
   するように設けられ、各折り面の磁吸着領域の磁性とそ
   れに対応する被吸着領域の磁極が異なることを特徴とす
   る、磁性箋。
6. 【請求項６】 請求項１、３、５のいずれかに記載の磁
   性箋において、折り面に縦列或いは横列の配置方式で磁
   吸着領域と被吸着領域の磁極が設けられ、二つの折り面
   の異なる磁極が交互に隣接するように設けられたことを
   特徴とする、磁性箋。
7. 【請求項７】 請求項１、３、５のいずれかに記載の磁
   性箋において、折り面が等長或いは不等長に設けられた
   ことを特徴とする、磁性箋。
8. 【請求項８】 請求項１、３のいずれかに記載の磁性箋
   において、軟質片体の非磁性表面に装飾層が結合された
   ことを特徴とする、磁性箋。
9. 【請求項９】 請求項８に記載の磁性箋において、装飾
   層が紙或いはプラスチック製の薄膜体とされたことを特
   徴とする、磁性箋。
10. 【請求項１０】 請求項８に記載の磁性箋において、装
    飾層の表面に突出する立体パターン或いは文字が設けら
    れたことを特徴とする、磁性箋。
11. 【請求項１１】 請求項９に記載の磁性箋において、装
    飾層の表面に突出する立体パターン或いは文字が設けら
    れたことを特徴とする、磁性箋。
12. 【請求項１２】 請求項８に記載の磁性箋において、装
    飾層の表面に平面パターン或いは文字が設けられたこと
    を特徴とする、磁性箋。
13. 【請求項１３】 請求項９に記載の磁性箋において、装
    飾層の表面に平面パターン或いは文字が設けられたこと
    を特徴とする、磁性箋。
14. 【請求項１４】 請求項８に記載の磁性箋において、装
    飾層の表面に凹んだパターン或いは文字が設けられたこ
    とを特徴とする、磁性箋。
15. 【請求項１５】 請求項９に記載の磁性箋において、装
    飾層の表面に凹んだパターン或いは文字が設けられたこ
    とを特徴とする、磁性箋。
16. 【請求項１６】 請求項１、３、５のいずれかに記載の
    磁性箋において、軟質片体が軟性磁石片とされたことを
    特徴とする、磁性箋。
17. 【請求項１７】 請求項６に記載の磁性箋において、軟
    質片体が軟性磁石片とされたことを特徴とする、磁性
    箋。
18. 【請求項１８】 請求項７に記載の磁性箋において、軟
    質片体が軟性磁石片とされたことを特徴とする、磁性
    箋。
19. 【請求項１９】 請求項８に記載の磁性箋において、軟
    質片体が軟性磁石片とされたことを特徴とする、磁性
    箋。
20. 【請求項２０】 請求項９に記載の磁性箋において、軟
    質片体が軟性磁石片とされたことを特徴とする、磁性
    箋。