JP4773008B2 - 粘着シート及び粘着シート積層体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は粘着製品に関し、特に、シート基材の少なくとも1箇所に切り込みを有する粘着シート及び粘着シート積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙等のシート基材の片面の一端部に粘着剤層を設けた、再剥離可能な粘着シートが知られており、様々な形態で市場に流通している。粘着シートを見出し又は付箋紙として使用するために、シート基材の一端部に帯印刷された粘着シートや、シート基材のサイズを大きくし、表面に筆記等が可能な面を有するメモ用紙等が知られている。また、これらの付箋紙やメモ用紙として使用するための粘着シートを、複数枚積層して一冊にした、シート積層体が市販されている。
【0003】
しかし、現在、市場に流通している粘着シート製品は、ノート、本あるいは机等に貼付して使用するものであり、紙片やシートを挟み込む機能、いわゆるクリップ機能を発揮するものはなかった。ところが、クリップ機能等の新たな機能を有する粘着シートが求められており、付加価値の高い、粘着シート製品の開発が要求されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり、本発明の目的は、紙等のシートを挟持することができる粘着シートおよびそれらの粘着シート積層体を提供することにある。
【0005】
【発明を解決するための手段】
本発明の粘着シートは、シート基材の一方の面に、再剥離可能な粘着剤層が設けられており、該シート基材に少なくとも1個の舌片を形成するための切り込みが設けられていることを特徴とする。
ここで、舌片は、シート基材の外縁部から中央部方向に舌片の先端が向いていることができる。
本発明の粘着シート積層体は、上記粘着シートを複数枚積層してなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の粘着シートは、シート基材の一方の面に、再剥離可能な粘着剤層が設けられており、シート基材に少なくとも1個の舌片を形成するための切り込みが設けられている。
【0007】
粘着シートを構成するシート基材としては、通常、付箋、粘着メモ等に用いられている上質紙、アート紙、コート紙、再生紙、含浸紙等の紙、合成紙、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリオレフィン系フィルム、アセテートフィルム等の合成樹脂フィルム等を用いることができるが、変形しにくいこと、フレキシビリティがあること等の観点から、合成樹脂フィルムが好ましく用いられる。シート基材の厚さは通常、10〜200μm、好ましくは30〜100μmである。
シート基材の色等としては、有彩色、無彩色、金属色、透明等、特に限定されることなく、必要に応じて自由に選択することができる。さらに、シート基材表面は筆記等できるようになっていても良いし、また、各種印刷等により、表示が施されていても良い。
また、シート基材の大きさ、形状等も特に限定はなく、半円形状、三角形、四角形、楕円形など、用途等により選択することができる。
【0008】
本発明の粘着シートは、シート基材の一方の面に再剥離可能な粘着剤層を有する。本発明において、粘着剤層とは粘着剤を用いて形成された層であり、形成方法は特に限定されるものではなく、コーティング、ラミネートなど一般的に用いられる方法により形成されるものである。本発明の粘着シートの粘着剤層に好ましく用いられる粘着剤は再剥離可能な再剥離性粘着剤であり、一般的にはアクリル系、ゴム系、ウレタン系等の再剥離性粘着剤である。なお、粘着剤の選択は、用途や貼着される被着体の種類等を考慮して、適宜行われるものである。
また、粘着剤層の厚さは、通常、10〜100μm、好ましくは、20〜50μmである。
【0009】
粘着剤層は、シート基材の全面に設けられていても良いし、一部分に設けられていても良い。粘着剤層が一部分に設けられている場合、その一部分の粘着剤層はシート基材の中央部でも、一端部でも、後述する舌片部でも、あるいは2箇所以上に設けられていても良い。粘着剤層がシート基材の一部分に設けられている場合には、指等でシート基材を摘みやすいように、粘着剤層が設けられていない端部を残存させることが好ましい。
【0010】
本発明において、舌片とは、舌片の周囲の切り込みを付した部分では切断されているが、残りの一部はシート基材から切断されずに一体化されたままのシート状片をいう。シート基材と舌片の切断されない部分(以下、「連結部」という)は、通常の使用においては、連結状態が維持される。これら舌片の切断部分から舌片とシート基材との間に紙片やシートを挟持することができ、いわゆるクリップ機能が発揮される。舌片の大きさや形状は、特に限定されるものではなく、半円形状、三角形、四角形、楕円形など、適宜選択することができる。
【0011】
舌片は、シート基材に少なくとも1個形成されている。2個以上の舌片が形成されている場合に、それぞれの舌片の大きさや形状は同じでも異なっていてもよい。
また、舌片は、いかなる方向に向けて形成されていてもよいが、シート基材と舌片との連結部がシート基材の外縁部側にあり、そこから舌片の先端がシート基材の中央部方向に向いていることが好ましい。ここで、シート基材の中央部とは、シート基材の中央線を含む中央領域やシート基材の中心点も含む概念であり、連結部の位置から見て舌片の先端が中央領域の方向又は中心点の方向を向いている形態が好ましい。例えば、長方形のシート基材において、中央部とは、長手方向又はこれに直角な方向の中央線を含む帯状の中央領域、あるいは長方形の中心点が該当し、正方形のシート基材において中央部とは、中央線を含む帯状の中央領域、対角線を含む帯状の領域、あるいは中心点が該当し、楕円形のシート基材において中央部とは、長軸又は短軸の中央線を含む帯状の領域や中心点が該当し、三角形のシート基材において中央部とは、頂点から対辺へ下した垂線を含む領域や、中心点が該当する。
なお、本発明において外縁部とは、シート基材の外縁の近傍をいう。
【0012】
本発明の粘着シートは、同一形状のものを50枚、100枚等、適当な枚数を積層した形態、すなわち粘着シート積層体として提供することもできる。
【0013】
以下、図面に基いて本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素については同一の参照番号を付して、これらの説明を省略する。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る粘着シートの構成を示す。図1の(a)は平面図であり、(b)は裏面図である。本実施形態は、正方形の角部を丸くした形状のシート基材2に、1箇所、円弧形状の切り込み3を入れて、舌片4を形成した粘着シート1である。舌片4は、シート基材2の外縁部側にシート基材と舌片との連結部4bが配置され、シート基材のほぼ中心点方向に舌片の先端部4aが向くように形成されている。
【0014】
図1の(b)において、粘着剤層6は、角部を丸くした正方形状のシート基材2における1本の対角線を含む領域に、帯状に設けられている。帯状の粘着剤層の幅は適宜定められる。
【0015】
ここで、舌片の形状は上記した円弧状の形状のみならず、種々の形状を採用することができる。図2に、舌片の形状の具体例を示す。図2(a)において、角度の広い山型で切り込み3を入れることにより、底辺の長い三角形の舌片31が形成される。図2(b)において、曲線状に切り込み3を入れると、横長の楕円形状の舌片32が形成される。図2(c)において、直角に切り込み3を入れることにより、矩形の舌片33を形成することができる。図2(d)において、図柄のような切り込み3を入れることも可能であり、矢印形状の舌片34を形成することができる。
【0016】
次に、シート基材に形成される舌片の位置や個数等について説明する。図3の(a)〜図3の(h)に、本発明の粘着シートにおける舌片の配置に係る第1の具体例〜第8の具体例の平面図を示す。
図3の(a)に示す第1の具体例は、同一形状、同一サイズの舌片が2個形成された例である。舌片10,11は、シート基材2の対角に位置する2つの端部に、それぞれ1個形成されており、舌片10,11の先端部10a,11aは、シート基材の外縁部から中心点方向に向いている。舌片10,11とシート基材との連結部11b,11bはシート基材の外縁の角部側に配置されている。
【0017】
図3の(b)に示す第2の具体例は、同一形状、同一サイズの舌片が4個形成された例である。舌片12,13,14,15は、それぞれの舌片の先端部12a,13a,14a,15aが、シート基材の外縁部から中心点方向に向いており、舌片とシート基材との連結部12b,13b,14b,15bは、シート基材の外縁の角部側に配置されている。舌片12,13,14,15は、中心点における点対称の位置に配置されている。
【0018】
図3の(c)に示す第3の具体例において、舌片16は、シート基材2の一端部に、大きなサイズの円弧形状で1個形成されている。舌片16の先端部16aは、シート基材2の外縁部から中央部方向に向いており、舌片16とシート基材との連結部16bは、シート基材の外縁の1辺に沿うように配置されている。
【0019】
図3の(d)に示す第4の具体例は、同一形状、同一サイズの舌片が2個形成された例である。ここで、舌片17と18の先端部17a,18aは、それぞれシート基材2の中央部方向に向いており、舌片とシート基材2の連結部17b,18bは、シート基材の外縁の相対する2辺に沿うように1個ずつ配置されている。
【0020】
図3の(e)に示す第5の具体例は、大きさの異なる舌片が3個形成された例である。ここで、舌片19,20は、同一形状、同一サイズであり、シート基材2の一端部に配置されている。舌片の先端部19a,20aはシート基材2の中央部方向に向いており、舌片とシート基材2との連結部19b,20bは外縁の1辺に沿うように並べて配置されている。また、シート基材2の他端部には、舌片19等より小さいサイズの円弧形状の舌片21が形成されている。舌片21の先端部21aは、外縁部から中央部方向に向いており、舌片21とシート基材2との連結部21Bは、他端部の外縁辺に沿って配置されている。
【0021】
図3の(f)に示す第6の具体例は、長方形のシート基材2の一端部に舌片22が1個形成されている例である。舌片22は、その先端部22aが中央部方向に向いており、舌片22とシート基材2の連結部22bはシート基材の一端辺側に平行になるように配置されている。
【0022】
図3の(g)に示す第7の具体例は、長方形のシート基材2の中央部分に、山形の切り込み3を入れて三角形の舌片を1個形成した例である。ここでは舌片とシート基材2の連結部23bがシート基材2の外縁の1辺側に配置されており、舌片の先端部、すなわち三角形の頂角部分23aが、この辺の対辺の方向を向いている。
【0023】
図3の(h)に示す第8の具体例は、大きなサイズの矩形の舌片が1個、シート基材一杯に形成されている例である。ここでは、舌片24とシート基材2の連結部24bが、シート基材2の外縁の1辺側の近くに配置され、舌片24の先端部24aが、この辺の対辺方向を向くように形成されている。
【0024】
本発明の粘着シートは、一方の面に粘着剤層を有するが、粘着剤層の形状や大きさも種々採用することができる。図4に粘着剤層の具体例を示す。
図4の(a)において、シート基材2の1本の対角線を含む帯状に粘着剤層6が形成されている。本具体例において、帯状の粘着剤層6はやや太めの帯状を形成しており、舌片41,42の一部に粘着剤層がかかるような太さの帯状である。図4(b)において、粘着剤層6は、シート基材2の中心部を含み、かつシート基材の1角を含むように、矩形の粘着剤層が設けられている。この具体例においては、1方の舌片41は、粘着剤層を設けたシート基材上に存在し、他方の舌片42はその一部が粘着剤層にかかるような構成である。図4の(c)において、粘着剤層6は、シート基材2の1本の対角線で分割された一方の面に形成されている。一方の舌片41は粘着剤層が設けられているシート基材上に切り込み3が入れられており、他方の舌片42は、粘着剤層が設けられていないシート基材上に形成されている。図4の(d)において、粘着剤層6は、シート基材2の裏面全体に設けられており、舌片43は粘着剤層を設けたシート基材2に切り込み3が入れられて形成されている。図4の(e)において、粘着剤層6は、舌片44の裏面のみに設けられている。図4の(f)において、粘着剤層6は、舌片45の裏面の一部に設けられている。
【0025】
以下に、図1に示す実施形態の粘着シートを使用する状態を図5及び図6を用いて説明する。図5は、本発明の粘着シートを用いて、書籍の数頁を挟持した状態を示す斜視図である。書籍50の右上端部に、本発明の粘着シート1における舌片4を、挟持すべき数頁の1番上の頁の表面にのせ、挟持すべき頁の最終頁の直下の頁に粘着シート1の裏面の粘着剤層6を貼付する。粘着剤層6は再剥離可能な粘着剤層であるので、着脱自在である。
【0026】
挟持した部分の拡大図を図6に示す。図6は、図5におけるAの矢印方向から見た上側面図である。図6は、書籍50の挟持すべき頁52〜54を粘着シート1で挟んだ状態を示している。粘着シート1の舌片4を切り込み3で粘着シートの他の部分から離間させ、舌片4を持上げて浮かせ、ここに、挟持すべき頁の52〜54の端部を挿入する。このときシート基材2の裏面に設けられている粘着剤層6を、挟持すべき数頁52〜54の直下の頁51の表面に貼付し、頁54の上に舌片4をのせる。このようにして52〜54の数枚の頁を挟み込んでクリップのように使用することができる。すなわち、舌片4とシート基材との連結部4bは連結されていて、舌片4をシート基材2の側へ押しつける力が働くので、数頁を挟み込んでクリップ機能を発揮することができる。なお、舌片4は、粘着シート1の表側(粘着剤層6が設けられていない側)、裏側のどちら側にも折り曲げることができるので、図6の場合、逆側、すなわち裏面側に舌片4を折り曲げて、粘着シート1の粘着剤層6を頁52に貼付して使用することもでき、同様の作用効果が得られる。
【0027】
ここでは、舌片4の裏面に粘着剤層が形成されていない実施形態の粘着シートについての使用状態を例示したが、舌片の裏面に粘着剤層が設けられている、例えば図4(a)に示すような粘着シートを用いることもできる。この場合には、舌片42の裏面に形成された粘着剤層6を、頁54の表面に貼付することができるので、さらに強固なクリップ機能を発揮することができる。
また、他の実施形態の粘着シートについても同様の使用方法が可能であり、これ以外でも、各自の発想により、自由に独自の使用形態で使用することができる。
【0028】
本発明の粘着シートは、バラバラの数枚のシートを挟持することもできる。例えば、商品説明等のパンフレットに、枚葉状のサンプル等を挟み込んで、貼付することもできる。この場合には、クリップ機能と粘着機能の両方を合わせ持つので、付加価値の高い商品となる。なお、舌片自体が見出し効果を有し、また人目を引きやすいので、仮に、シート複数枚を挟持しない場合でも、書籍、ノート、シート、机等に貼付して使用することができる。また、舌片が複数枚ある場合、舌片に「コピー」、「注意」等の各種表示を施すことで、いろいろな使用方法に供せられることができる。
本発明の粘着シートは、図7に示すとおり、複数枚を台紙7上に積層し、粘着シート積層体8とすることができる。
【0029】
【実施例】
(実施例1)
シート基材として矩形(縦5cm×横5cm)の角部を丸くした形状の80μm厚の白色ポリプロピレンフィルムを用い、その1本の対角線を含む領域に、1.2cmの幅で粘着剤層を形成した。粘着剤としては再剥離可能なアクリル系粘着剤を用いて、乾燥後の粘着剤層の厚さが30μmとなるようにした。粘着剤層が形成されていない端部に、舌片の先端部が外縁部から中心点方向を向くように円弧形状の切り込みを入れて、舌片を形成し、図1に示す形状の粘着シートを作製した。
次に、作製した上記粘着シートを、台紙(厚さ120μm、縦5cm×横5cmの角部を丸くした形状の上質紙)上に20枚積層し、粘着シート積層体を作製した。作製した粘着シート積層体から粘着シートを1枚剥がし、その粘着シート1の舌片4の切り込み3に、ノートの数頁を挟み込み、かつ、粘着シートの裏面に形成された粘着剤層を、挟み込んだ頁の次の頁の表面に貼付してノートを閉じた。閉じたノートの端から、本発明の粘着シートの角部が突出しており、目につきやすく、注意を喚起し、また、必要な頁のみを挟み込んであるので、即座にコピー等の必要な処理を行うことができた。
【0030】
(実施例2)
シート基材として矩形(縦5cm×横5cm)の角部を丸くした形状の100μm厚の白色ポリエステルフィルムを用い、その1本の対角線を含む領域に、2.8cmの幅で粘着剤層を形成した。粘着剤としては再剥離可能なアクリル系粘着剤を用いて、乾燥後の粘着剤層の厚さが30μmとなるようにした。粘着剤層が形成されていない部分に舌片の連結部が配置され、舌片の先端部が粘着剤層にかかるように、粘着シートの端部に舌片を2個形成した。すなわち、粘着剤層を設けた部分と設けなかった部分にかけて、舌片の先端部が外縁から中心点方向を向くように切り込みを入れて、舌片を形成し、図4の(a)に示す形状の粘着シートを作製した。
次に、粘着シート1の舌片42の切り込み3に、ノートの数頁を挟み込み、舌片42の裏面に形成された粘着剤層6を、挟み込んだ数頁の最上頁の表面に貼付し、粘着層シートの裏面に形成された粘着剤層6を、挟み込んだ数頁のすぐ下の頁の表面に貼付してノートを閉じた。閉じたノートの端から、本発明の粘着シートの角部が突出していた。
【0031】
(実施例3)
シート基材として矩形(縦6cm×横6cm)の角部を丸くした形状の、厚さ70μmの桃色上質紙を用い、その裏面に、1角を挟む2辺から1.2cmまでの幅を残し、それ以外の面に粘着剤層を形成した。粘着剤としては再剥離可能なアクリル系粘着剤を用いて、乾燥後の粘着剤層の厚さが30μmとなるようにした。粘着剤層を設けなかった1角の端部と、その角と相対する角の端部に、円弧形状の切り込みを入れて,図4(b)に示す形状の粘着シートを作製した。
得られた粘着シート1の舌片42の切り込み3で、ノートの右上角部の数頁を挟み込んでノートを閉じた。閉じたノートの右角に、粘着シートの端が突出していた。
【0032】
(実施例4)
シート基材として矩形(縦4cm×横4cm)の角部を丸くした厚さ80μmの白色ポリプロピレンフィルムを用い、裏面の対角線で半分にした片方に粘着剤層を形成した。粘着剤としては再剥離可能なアクリル系粘着剤を用いて、乾燥後の粘着剤層の厚さが30μmとなるようにした。粘着剤層を設けたシート基材上の1角を含む端部と、この角と対角線上にある粘着剤層を設けていないシート基材上の端部に、舌片の形状として図2(d)に示す切り込みを入れて、図4(c)に示す粘着剤の配置構成において、舌片41,42の形状が図2(d)に示す舌片を形成した、粘着シートを作製した。
得られた粘着シート1に形成された舌片42の切り込みに、ノートの右下角を三角形に折り曲げて、その三角形の頂角部を3枚重ねて挟み込んで、ノートを閉じた。
【0033】
(実施例5)
シート基材として矩形(縦4cm×横4cm)の角部を丸くした形状の、厚さ80μmの淡い青色の透明なポリプロピレンフィルムを用い、裏面全面に粘着剤層を形成した。粘着剤としては再剥離可能なアクリル系粘着剤を用いて、乾燥後の粘着剤層の厚さが30μmとなるようにした。この粘着シートの両端部に舌片を形成して、舌片の配置が図3の(d)に示す形状の粘着シートを作製した。
得られた粘着シート1を用いて、舌片17と18の切り込み3で、細長い形状のシート3枚を両側から挟み込んで、これをパンフレットに貼付した。
【0034】
(実施例6)
シート基材として矩形(縦2.5cm×横7cm)の70μm厚の無色透明なポリエステルフィルムを用い、裏面全面に粘着剤層を形成した。粘着剤としては再剥離可能なアクリル系粘着剤を用いて、乾燥後の粘着剤層の厚さが30μmとなるようにした。矩形のシート基材のほぼ中央に、山型の切り込みをいれて、舌片の形状が図3の(g)に示すような粘着シートを作製した。
得られた粘着シート1に形成された舌片23の切り込み3に、シートを3枚挟み込んで、ノートの関連頁に貼付した。
【0035】
(実施例7)
シート基材として矩形(縦5cm×横5cm)の角部を丸くした形状の、80μm厚の白色ポリプロピレンフィルムを用いた。そのシート基材の1端部に、縦1.0cm、横2.0cmの切り込みを入れ、舌片とシート基材の連結部が外縁の1辺と平行になり、舌片の先端部が中央部方向を向くように、舌片を1個形成した。舌片の裏面に粘着剤層を形成した。粘着剤としては再剥離可能なアクリル系粘着剤を用いて、乾燥後の粘着剤層の厚さが30μmとなるようにした。図4の(e)に示す形状の粘着シートを作製した。
得られた粘着シート1の切り込み3に、シートを3枚挟み込んだ。シート3枚を挟み込んだ粘着シートは、シートがばらばらにならず、持ち運びに便利であった。
【0036】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明の粘着シートは、見出しや付箋紙等として使用することができ、視覚的に注意を喚起することができる。また、本発明の粘着シートを用いれば、クリップとしてシート等を挟むことができるので、2以上の機能を有する。また、シートを挟んだ粘着シートをノートや書籍、あるいは、任意の箇所に貼付することもできるので、付加価値の高い粘着シート及び粘着シート積層体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る粘着シートの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は裏面図である。
【図2】(a)〜(d)は本発明の粘着シートにおける舌片の形状に係る第1の具体例〜第4の具体例を示す平面図である。
【図3】(a)〜(h)は本発明の粘着シートにおける舌片の配置に係る第1の具体例〜第8の具体例を示す平面図である。
【図4】(a)〜(f)は本発明の粘着シートにおける粘着剤層の配置に係る第1の具体例〜第6の具体例を示す裏面図である。
【図5】本発明の粘着シートの使用状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示す本発明の粘着シートの使用状態を、上側方から見た状態を示す上側面図である。
【図7】本発明の粘着シート積層体の一例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 粘着シート
2 シート基材
3 切り込み
6 粘着剤層
7 台紙
8 粘着シート積層体
4,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,31,32,33,34,41,42,43,44,45 舌片
4a,10a,11a,12a,13a,14a,15a,16a,17a,18a,19a,20a,21a,22a,23a,24a 先端部
4b,10b,11b,12b,13b,14b,15b,16b,17b,18b,19b,20b,21b,22b,23b,24b 連結部
50 書籍
51,52,53,54 頁
Claims (3)
- シート基材の一方の面に、再剥離可能な粘着剤層が設けられており、該シート基材に少なくとも1個の舌片を形成するための切り込みが設けられていることを特徴とする粘着シート。
- 前記舌片は、シート基材の外縁部から中央部方向に舌片の先端が向いていることを特徴とする請求項1記載の粘着シート。
- 請求項1又は請求項2に記載の粘着シートを複数枚積層してなることを特徴とする粘着シート積層体。
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