JP3221697U - 粘着シート束 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種類のマスキングテープが少量ずつ含まれており、使用性に優れているとともに、安価に製造することができる粘着シート束を提供する。【解決手段】矩形状をなし、第一基材層、粘着剤層、剥離剤層及び第二基材層が当該順序で積層されたシート状物2が、複数枚積層されてなる粘着シート束1において、各シート状物2は、一端面に付された糊3を介して相互に接着されており、少なくとも第二基材層を切断しない深さで、糊3の付された一端面と平行、且つ、両端がシート状物2の周縁に達する長さのスリット23を複数有するよう構成する。【選択図】図1
Description
本考案は、マスキングテープなどの粘着シートを加工してなる粘着シート束に関する。
和紙の温かみと程良い透け感に撥水コーティングによる艶やかさが加わった独特の風合いを持つマスキングテープは、近年装飾用品としての利用価値が見出され、その市場が拡大している。近年の装飾用途に特化したマスキングテープには様々な色彩や模様のものがあり、その種類は数知れない。
マスキングテープによる装飾を行う際には、手帳や手紙などにワンポイントとして貼付したり、多種類のマスキングテープを組み合わせて貼付したりといった手法がよく用いられる。このような使用の場合、一種類当たりの使用量が少量である場合が少なくない。しかしながら、従来のマスキングテープは本来の用途に適した数メートル単位のテープ巻回体のままで提供されており、一製品の内容量が需要量に対して過剰な傾向にある。
このような問題を解決するものとして、セパレータで粘着面を保護したマスキングテープを適当な長さに切り分け、束ねて端面を糊で綴じたものが、特許文献1に記載されている。また、異なる絵柄を有する複数のマスキングテープの束を、共通の基板に貼付することにより一組にまとめてなるマスキングテープ加工品についても記載されている。これらは、多種類のマスキングテープを適量ずつ入手したいという需要に適合したものである。
しかしながら、特許文献1に記載のマスキングテープ加工品では、マスキングテープの輪郭とセパレータの輪郭とが一致しているため、使用時にセパレータを剥がすのが困難である。また、一枚ずつ束から取り外して使用する必要があるため、一枚使用する度に剥がしたセパレータがゴミとして邪魔になってしまうという点も問題である。
さらに、特許文献1に記載のマスキングテープ加工品全体ではある程度の厚みがあるので、カード用ポケット等の狭い隙間に差し込んで持ち運ぶことができず、手帳などに挟んでも嵩張ってしまう。そこで、よりコンパクトに例えば各種類一枚ずつの状態で持ち運ぼうとすると、各種類のマスキングテープの束から一枚ずつばらばらに取り外さざるを得ず、取り扱いが面倒である。
さらに製造面においても、複数種類のマスキングテープの束を個別に製造した後に、各々を基板に貼付するという作業工程を要するため、製造コストが高く、安価に提供することが困難である。
本考案の主な目的は、複数種類のマスキングテープが少量ずつ含まれており、使用性に優れているとともに、安価に製造することができる粘着シート束を提供することにある。
本考案の第1の側面に係る粘着シート束は、矩形状をなし、第一基材層、粘着剤層、剥離剤層及び第二基材層が当該順序で積層されたシート状物が、複数枚積層されてなる粘着シート束であって、各前記シート状物は、一端面に付された糊を介して相互に接着されており、少なくとも前記第一基材層及び前記粘着剤層を切断し、少なくとも前記第二基材層を切断しない深さで、前記一端面と平行、且つ、両端が該シート状物の周縁に達する長さのスリットを複数有している。
また、本考案の第2の側面に係る粘着シート束は、各前記シート状物において、隣り合う二本の前記スリットに挟まれた領域のうち少なくとも一は、比較的幅の狭い狭小領域であり、各前記シート状物の前記第一基材層側の表面の色彩又は模様の相違による境界線が、前記狭小領域内にのみ存在している。
本考案の第1の側面に係る粘着シート束を構成する各シート状物は、一枚のセパレータ(特許請求の範囲における「剥離剤層」と「第二基材層」との積層体を意味する。)上に、短冊状の粘着シート(特許請求の範囲における「第一基材層」と「粘着剤層」との積層体を意味する。)が複数枚整列状態で貼着されたものであり、同一のセパレータには、表面の色彩又は模様が異なる複数種類の短冊状の粘着シートを貼着させることが可能である。なお、この短冊状の粘着シートは、所定の長さに切断されたマスキングテープであり得る。
また、本考案の第1の側面に係る粘着シート束によれば、シート状物を短冊状の粘着シート同士の境界近傍で折り曲げると、セパレータは折り曲がる一方で、粘着シートは該境界の両側で力が伝わらないため折り曲がらず、一部がセパレータから浮き上がるため、容易にセパレータから粘着シートを剥離させることができる。また、一枚のシート状物に含まれる短冊状の粘着シートをすべて使い切るまでは、セパレータがゴミになることがなく、使用時の手間が大幅に軽減される。
さらに、粘着シート束から取り外した一枚のシート状物を持ち運ぶだけで、複数種類の短冊状の粘着シートを一体に、しかもカードポケット等の狭い隙間に差し込んだり、手帳に挟んだりしてコンパクトに持ち運ぶことが可能である。
製造面においては、一枚の原紙に一度に複数種類の色彩や模様を印刷し、スリット加工を行うだけで上述のようなシート状物を製造することが可能であり、色彩や模様毎に別々に束にした上で一組になるよう組み合わせる加工を行う必要がない。これにより、製造コストを安く抑えることが可能である。
また、本考案の第2の側面に係る粘着シート束によれば、異なる種類の短冊状の粘着シート同士の色彩又は模様の境界線が明確に表れる場合であっても、使用に供される短冊状粘着シートより狭いもののしっかり幅のある領域内に当該境界線が存在するため、印刷とスリット加工とが別々に行われる場合においても、印刷とスリットとのずれによる不良品が発生し難い。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本考案の技術思想を具体化するための粘着シート束を例示するものであって、本考案はそれらを以下のものに特定しない。また、本明細書は実用新案登録請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本考案の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
(粘着シート束1)
(粘着シート束1)
本考案の一実施形態に係る粘着シート束1は、図1及び図2に示す通り、複数枚のシート状物2が相互に積層された状態で、一端面に付された糊3を介して相互に接着されてなる粘着シート束である。
(シート状物2)
(シート状物2)
シート状物2は、矩形状をなし、第一基材層211、粘着剤層212、剥離剤層221及び第二基材層222が当該順序で積層されたシート状物である。第一基材層211と粘着剤層212とは、互いに分離不能に積層されており、粘着シート21をなす。また、剥離剤層221と第二基材層222とも、互いに分離不能に積層されており、セパレータ22をなす。
第一基材層211は、例えばマスキングテープの基材と同様に和紙により形成することができる他、洋紙、樹脂シート、布等、様々な素材から形成することが可能である。また、第一基材層211の最表面には合成樹脂等によるコーティングが施されていてもよい。
粘着剤層212は、例えばアクリル系エマルジョンタイプの粘着剤等により形成することができる。なお、粘着剤層212を形成する粘着剤は、後述する剥離剤層221に剥離可能な程度に接着されるものであればよく、求められる粘着力に応じて様々な粘着剤が用いられてよい。
剥離剤層221は、一般的にシリコーン系剥離剤により形成されるが、前述の粘着剤層212を形成する粘着剤が剥離可能な程度に接着される表面を形成できるものであれば、どのような剥離剤が用いられてもよい。
第二基材層222は、一般的にクラフト紙、グラシン紙又は樹脂フィルムにより形成されるが、特にこれらに限定されるものではない。
(スリット23と色彩又は模様との関係)
(スリット23と色彩又は模様との関係)
シート状物2は、少なくとも第一基材層211及び粘着剤層212を切断し、少なくとも第二基材層222を切断しない深さで、糊3が付された端面と平行、且つ、両端がシート状物2の周縁に達する長さのスリット23を複数有する。粘着シート21は、スリット23により、主として装飾等の使用に供される幅の広い短冊状粘着シート24と、使用に供されない幅の狭い短冊状粘着シート25とに分断される。特許請求の範囲における「狭小領域」は、短冊状粘着シート25が占有する空間と一致する。
シート状物2の第一基材層211側の表面の色彩又は模様の相違による境界線は、短冊状粘着シート25内にのみ表れ、短冊状粘着シート24の表面の色彩又は模様は、一短冊状粘着シート24内全体において統一感を有する。
短冊状粘着シート25の幅(短冊状粘着シート25を挟むスリット23同士の間隔)は、短冊状粘着シート24の幅より小さければ特に限定されないが、3〜5mm程度が最適である。この幅であれば、加工のずれにより色彩又は模様の境界線が短冊状粘着シート24の表面に表れてしまい美観を損なうという不良が発生し難く、かつ、粘着シート21の不使用部分の割合が大きくなり過ぎずに済む。
なお、短冊状粘着シート25の表面の色彩又は模様によっては、隣り合う短冊状粘着シート25間で明確な境界線が表れない場合がある。例えば、背景の色彩又は模様が共通であり、部分的に異なる模様が付されている場合等である。この場合は、短冊状粘着シート24を必ずしも備える必要はなく、スリット23を等間隔に設けるだけでよい。
(糊3)
(糊3)
積層された複数枚のシート状物2は、糊3によって簡易に綴じられている。糊3は、一般的な天糊加工に用いられる糊であればよく、特に限定されない。
本考案に係る粘着シート束は、装飾用の雑貨や文房具として好適に使用できる。
1…粘着シート束
2…シート状物
21…粘着シート;211…第一基材層;212…粘着剤層
22…セパレータ;221…剥離剤層;222…第二基材層
23…スリット
24,25…短冊状粘着シート
3…糊
2…シート状物
21…粘着シート;211…第一基材層;212…粘着剤層
22…セパレータ;221…剥離剤層;222…第二基材層
23…スリット
24,25…短冊状粘着シート
3…糊
Claims (2)
- 矩形状をなし、第一基材層、粘着剤層、剥離剤層及び第二基材層が当該順序で積層されたシート状物が、複数枚積層されてなる粘着シート束であって、
各前記シート状物は、
一端面に付された糊を介して相互に接着されており、
少なくとも前記第一基材層及び前記粘着剤層を切断し、少なくとも前記第二基材層を切断しない深さで、前記一端面と平行、且つ、両端が該シート状物の周縁に達する長さのスリットを複数有する粘着シート束。 - 請求項1に記載の粘着シート束であって、
各前記シート状物において、隣り合う二本の前記スリットに挟まれた領域のうち少なくとも一は、比較的幅の狭い狭小領域であり、
各前記シート状物の前記第一基材層側の表面の色彩又は模様の相違による境界線が、前記狭小領域内にのみ存在する粘着シート束。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019001127U JP3221697U (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 粘着シート束 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019001127U JP3221697U (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 粘着シート束 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3221697U true JP3221697U (ja) | 2019-06-13 |
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ID=66810886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019001127U Active JP3221697U (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 粘着シート束 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3221697U (ja) |
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2019
- 2019-03-29 JP JP2019001127U patent/JP3221697U/ja active Active
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