JP3089102U - 装飾板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】洋服のボタンをかがる糸や、或いはプレゼント
等の包みを梱包する紐等に掛けられるメッセージ付きタ
グ等であって、紐やリボンに固定され易く、カードの機
能を有し、に二枚を相互に挿入して定位することでは子
供の玩具として用いることもできる装飾板を提供する 【解決手段】プラスティック等の板本体上に所望の図案
がプリントされ、該板本体の周囲を所望の形状にプレス
加工した装飾板において、該板本体の側面の適当な位置
より中心に向かって長くやや幅の広い導入溝が設けられ
ており、該導入溝の奥には挟設部が設けられており、該
挟設部の末端には円孔が設けられており、該挟設溝の幅
は該板本体の厚さよりやや細く、該挟設溝と該導入溝間
には肩部が設けられており、該導入溝よりもう一つの該
装飾板の導入溝を挿入すると導入し易く、また該挟設部
によって定位され易く、且つ末端の該円孔によってクッ
ションの機能が提供されている装飾板である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、洋服のボタンをかがる糸や、或いはプレゼント等の包みを梱包する 紐等に掛けられるメッセージ付きタグや、子供の玩具の技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の公知構造におけるプレゼント等の包みにおける梱包においては、一般に は紐やリボン等によって梱包され、最後にある程度の長さを残すことで蝶結び等 のデコレーションをすると同時にリボンが解き易くなっており、また梱包の完成 したプレゼントには言葉や挨拶の書かれたカードが添えられたりもする。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のカードの場合に、先ずプレゼントにカードを添えた際、カード は梱包用のリボンと包みである箱との隙間に挿入されることが多いが、これでは 知らぬ間にカードが落ちてしまう事が多いという問題点があった。また梱包の際 にリボンを巧く巻きつけて固定するのは容易ではないという問題点があった。 本考案は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、洋服のボタン をかがる糸や、或いはプレゼント等の包みを梱包する紐等に掛けられるメッセー ジ付きタグ等の装飾板であって、梱包時にリボンが固定され易く、同時にカード の機能を有し、更にまた、特に二枚を相互に挿入して定位することでは子供の玩 具として用いることができる装飾板を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、請求項１の考案は、プラスティック等の板本体 上に所望の図案がプリントされ、該板本体の周囲を所望の形状にプレス加工した 装飾板において、該板本体の側面の適当な位置より中心に向かって長くやや幅の 広い導入溝が設けられており、該導入溝の奥には挟設部が設けられており、該挟 設部の末端には円孔が設けられており、該挟設溝の幅は該板本体の厚さよりやや 細く、該挟設溝と該導入溝間には肩部が設けられており、該導入溝よりもう一つ の該装飾板の導入溝を挿入すると導入し易く、また該挟設部によって定位され易 く、且つ末端の該円孔によってクッションの機能が提供されていることを特徴と する装飾板である。 請求項２の考案は、プラスティック等の板本体上に所望の図案がプリントされ 、該板本体の周囲を所望の形状にプレス加工した装飾板において、該板本体の側 面の適当な位置より中心に向かって長くやや幅の広い導入溝が設けられており、 該導入溝の奥には挟設部が設けられており、該挟設部の末端には円孔が設けられ ており、該挟設溝の幅は該板本体の厚さよりやや細く、該挟設溝の外側には末端 の該円孔より直径が大きな円形隔離孔が設けられていることで該挟設が二部に分 けられており、該円形隔離孔の該円孔側には肩部が設けられており、該導入溝よ り梱包用の紐等を挿入すると、異なる直径の円形である円孔，円形隔離孔，或い は肩部等にて定位され、該挟設部が設けられているため外れ難いことを特徴とす る装飾板である。 請求項３の考案は、該板本体の導入溝における縁は、奥で肩部を形成し、両側 個所に至っては円弧形を呈していることで略円形を呈した円形嵌設孔が形成され ており、該円形嵌設孔の直径は該二つの挟設部間の円形隔離孔よりも大きいこと を特徴とする請求項２記載の装飾板である。 請求項４の考案は、該板本体は導入溝と挟設部との間に円形嵌設孔が設けられ 、該円形嵌設孔の円孔側には肩部が設けられており、また該円形嵌設孔において 該肩部より約角度90°程移動した両側にはそれぞれ形状が相同である凸部が設け られていることを特徴とする請求項３記載の装飾板である。 そして、これら考案の作用は、プレス加工によって装飾板を形成し、縁側より 導入溝を設け、該導入溝の奥には挟設部を設け、該挟設部の更に奥である該装飾 板の中心個所に円孔を設けることにより、該導入層よりリボンやもう一つの装飾 片を導入し、該挟設部で定位に固定される。 更に該挟設部を二部に分け、中間には円形の隔離孔を設けることで、挟まれる 物体の固定をより強化し、また該二部に分けられた挟設部の外側である一方の挟 設部の更に外側には円形嵌設孔を設け、該円形嵌設孔の該円孔側に肩部を設ける ことで、掛けられるリボン等が更に定位され易くなる。 また該円形嵌設孔の肩部より約角度90°外側となる両側には凸部を設け、リボ ン等を掛けた後に該装飾板を該円形嵌設孔に沿って回転させることにより、該リ ボン等が該凸部に掛かって定位されるようになる。 またもう一つの用途として、該装飾板上に適当な図案を予めプリントしておき 、二つの該装飾板、即ち四つの面の図案を組合せることで、子供の玩具としても 楽しめることができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の好適な実施例を図面に沿って説明するが、導入槽，挟設部，円孔等が 施されている装飾板であって、隔離槽や嵌設槽を設けることで洋服のボタンをか がる糸や、或いはプレゼント等の包みを梱包する紐等に掛けられるメッセージ付 きタグ等の装飾板であって、梱包時にリボンが固定され易く、同時にカードの機 能を有し、更にまた、二枚を相互に挿入して定位することでは子供の玩具として 用いることができるのであるが、まず、子供の遊びのための玩具として使用する 場合の構成を説明する。 図１から図７に示すように、本考案は装飾された板であり、該装飾板１１は適 当な図案が予めプリントされているプラスティック（PP，PS）、または、硬めの 紙材による板であり、厚さは約0.6〜1.0cmとする。またプリントされている図案 によってプレス成型等により、板の外形が図中に示すような略四角形の形状では なく、適当なデザインに形成することで、装飾効果が更に優れたものとすること もできる。 該装飾板１１の側面１３の適当な位置には導入溝１４を設けておき、該導入溝 １４の内側には挟設部１５と中心のクッション的役割をする円孔１６とが設けら れており、該挟設部１５と該導入溝１４との間においては、肩部２５或いは第二 導入溝２８を設置することで該装飾板１１の該導入溝１４に挿し込み易くしたり 、内側に該挟設部１５，円形隔離孔１９を設置することで挿しこまれた後に定位 され易くすることもできる。

【０００６】 図１から図４に示すように、略長方形を呈した装飾板１１の板本体１２平面上 には異なる図案が予めプリントされており、各異なる図案の該装飾板１１中心位 置には円孔１６が設けられており、該円孔１６は中心より該側面１３側に向かっ てそれぞれ挟設部１５，導入溝１４が設けられている（該挟設部１５の幅は該装 飾板１１の厚さによって決定される）。 図３に示すように、もう一つの装飾板１１が交差して垂直状態を呈して一つ目 の装飾板１１に挿しこまれるが、このとき二枚の装飾板１１の間は該挟設部１５ を通って互いに該円孔１６にまで至り、該挟設部１５がもう一方の該装飾板１１ を挟設する。こうして二枚の該装飾板１１は相互に挟設し合って固定され、各該 装飾板１１中央の該円孔１６によってクッションの役割が提供され、二枚の該装 飾板１１は反作用の力の影響を受けることなく、任意に傾いたり移動することが ないようになっている。 つまり該装飾板１１中央の円孔１６片側の該挟設部１５は、二枚の該装飾板１ １を挿しこみ合ったとき、該装飾板１１を固定する作用を提供しており、つまり 該挟設部１５が挟んで固定する力に影響が出ないよう、該挟設部１５の長さは長 過ぎてはならない。もし長めの該挟設部１５を設置しようとする際は、図５，６ に示すように該挟設部１５の中央には円形隔離孔１９を設け、該円形隔離孔１９ 両側の挟設部１５の長さは、図１から図４中の挟設部１５に相当する長さとしな ければ、望ましい固定効果は得られない。

【０００７】 該装飾板１１は該挟設部１５の外側に比較的幅の広い導入溝１４が設けられて いるが、該導入溝１４の槽両側は平行を呈しており、該導入溝１４と該挟設部１ ５の隣り合う個所には直角或いは円形を呈した肩部２０が設けられているが、も ちろん二枚の該装飾板１１を挿し込んで固定するのに影響はない。 該装飾板１１が相互に挿しこまれるとき、二枚の該装飾板１１間の該導入溝１ ４が垂直に相対して挿しこまれるとき、二枚の該装飾板１１間の該挟設部１５は すぐに該導入溝１４の肩部２０に当たって該挟設部１５に導入されて該装飾板１ １の円孔１６に至るまで、二枚の該装飾板１１間はややきつく挟まれる力が働き 、二枚の該装飾板１１は反作用の力による影響を受けて緩むことがないようにな っている。

【０００８】 略長方形を呈した該装飾板１１が相互に角度90°を呈して挿し込み合われると き、該装飾板１１が圧力によって角度90°から扁平状に押されたとき、角度90° の時とは異なる二つの連結する該装飾板１１の図案が見られる。 よって、本考案を使用して遊ぶ際は、該装飾板１１を扁平状態にして繰り返し 回転させることで、四つの異なる図案の組合せが楽しめるようになっている。更 に二つの該装飾板１１を外して本来と逆方向に挿しこむことで、他の四つの図案 の組合せを楽しむことができる。 同様に二つの該装飾板１１の挿しこまれた角度を先ず角度90°にしておき、圧 力をかけて扁平状態にし、該挟設部１５内に設けられた該円孔１６と該肩部２０ 間の板面は、弾性を具有する該挟設板１７の硬度が低いことにより、良好な弾力 性を具有することとなり、よって二つの該装飾板１１の板面が圧力によって非常 に近づいたとき、該挟設板１７の位置がやや開くことで、板に弾力を回復させる 。 こうすることで該装飾板１１が相互に挿しこまれ、二枚の板の両面、即ち四つ の面にプリントされた図案が、始めは二枚の該装飾板１１が角度90°を呈してい たのに対し、圧力をかけられることで二枚の該装飾板１１の隣接する図案が繋が っているように見え、簡単な構造ながら子供の遊びに更なる趣きを有する玩具を 提供することができる。

【０００９】 次に、該導入溝１４，挟設部１５，円孔１６が設けられた該装飾板１１は、子 供の遊び以外の用途としても、例えば該導入溝１４，挟設部１５を少々変化させ ることにより、一般の生活中でも使用できるようになる。 図５に示すように洋服のタグとして使用した際、該導入溝１４の奥に挟設部１ ５A，挟設部１５Bを設け、該挟設部１５A，１５B間には円形隔離孔１９を設ける ことにより、該導入溝１４の奥を段階状にし、該装飾板１１においてはその形状 やプリントされる図案は必要に応じてデザインされたものとし、また該円形隔離 孔１９においては該円孔１６よりも直径が大きいものとする。 使用の方法は、先ず該導入溝１４をボタンをかがっている糸に挿入し、該円形 隔離孔１９にまで至らせる、或いは該円孔１６にまで至らせ、こうすることで該 挟設部１５A，Bによって制限され、該装飾板１１がボタンより外れることなく、 もちろん該挟設部１５A，Bや該円孔１６，円形隔離孔１９の大きさは必要に応じ て大きく或いは小さく設計し、こうすることで更に外れ難くする効果を提供する 。

【００１０】 図６に示すように、上述の円形隔離孔１９より更に直径の大きい円形嵌設孔２ １を設ける、即ち略円形を呈した個所を円孔１６，円形隔離孔１９，円形嵌設孔 ２１の三ヶ所と更に多くし、また該円形嵌設孔２１の該円孔１６側には肩部２０ を設けて、図５における実施例同様に該導入溝１４の奥の段階を増設してもよい 。 こうすることで用途も洋服のタグだけではなく、該肩部２０がプレゼント等の 包みを縛る扁平なリボン等を巻きつけて定位する個所を提供し、プレゼント用の メッセージ付きタグ等としても適したものとなる。

【００１１】 図７に示すように上述の該円形嵌設孔２１はそのままに、更に該円形嵌設孔２ １の該円孔１６側には肩部２５を設け、また該肩部２５より角度90°移動した個 所である両側には凸部２６，２７をそれぞれ設ける。包みを巻きつける扁平なリ ボン等を巻きつけた後、該装飾板１１を回転させることによって該肩部２５や凸 部２６，２７で定位し、リボンを包みに対して更にきつく巻きつける効果が提供 される。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によると、カードなどの装飾板において、簡単な構造により、ボタンを かがっている糸に挿入したり、梱包用の紐に取り付けたりして、これらにメッセ ージ付きカード等の装飾板として確実に固定でき、知らぬ間にカードが落ちてし まう事がなく、梱包の際にリボンを巧く巻きつけて固定するのが容易でありると いう効果が得られ、同時に、子供の玩具としても利用することができるという効 果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例における平面図であり、装
飾片の形状を示す図である。

【図２】本考案の第一実施例における平面図であり、二
つの装飾片が相互に挿入される様子を示す図である。

【図３】本考案の第一実施例における立体図であり、二
つの装飾片が相互に挿入された様子を示す図である。

【図４】本考案の第一実施例における立体図であり、二
つの装飾片が相互に挿入されて回転する様子を示す図で
ある。

【図５】本考案における第二実施例であり、装飾片上に
設けられた各槽の形状を示す図及びその拡大図である。

【図６】本考案における第三実施例であり、装飾片上に
設けられた各槽の形状を示す図及びその拡大図である。

【図７】本考案における第四実施例であり、装飾片上に
設けられた各槽の形状を示す図及びその拡大図である。

【符号の説明】

１１ 装飾板 １２ 板本体 １３ 側面 １４ 導入溝 １５ 挟設部 １６ 円孔 １７ 挟設板 １９ 円形隔離孔 ２０ 肩部 ２１ 円形嵌設孔 ２４ 円形嵌設孔縁 ２５ 肩部 ２６，２７ 凸部 ２８ 第二導入溝

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】プラスティック等の板本体上に所望の図案
   がプリントされ、該板本体の周囲を所望の形状にプレス
   加工した装飾板において、 該板本体の側面の適当な位置より中心に向かって長くや
   や幅の広い導入溝が設けられており、該導入溝の奥には
   挟設部が設けられており、該挟設部の末端には円孔が設
   けられており、 該挟設溝の幅は該板本体の厚さよりやや細く、該挟設溝
   と該導入溝間には肩部が設けられており、 該導入溝よりもう一つの該装飾板の導入溝を挿入すると
   導入し易く、また該挟設部によって定位され易く、且つ
   末端の該円孔によってクッションの機能が提供されてい
   ることを特徴とする装飾板。
2. 【請求項２】プラスティック等の板本体上に所望の図案
   がプリントされ、該板本体の周囲を所望の形状にプレス
   加工した装飾板において、 該板本体の側面の適当な位置より中心に向かって長くや
   や幅の広い導入溝が設けられており、該導入溝の奥には
   挟設部が設けられており、該挟設部の末端には円孔が設
   けられており、 該挟設溝の幅は該板本体の厚さよりやや細く、該挟設溝
   の外側には末端の該円孔より直径が大きな円形隔離孔が
   設けられていることで該挟設が二部に分けられており、 該円形隔離孔の該円孔側には肩部が設けられており、該
   導入溝より梱包用の紐等を挿入すると、異なる直径の円
   形である円孔，円形隔離孔，或いは肩部等にて定位さ
   れ、該挟設部が設けられているため外れ難いことを特徴
   とする装飾板。
3. 【請求項３】該板本体の導入溝における縁は、奥で肩部
   を形成し、両側個所に至っては円弧形を呈していること
   で略円形を呈した円形嵌設孔が形成されており、該円形
   嵌設孔の直径は該二つの挟設部間の円形隔離孔よりも大
   きいことを特徴とする請求項２記載の装飾板。
4. 【請求項４】該板本体は導入溝と挟設部との間に円形嵌
   設孔が設けられ、該円形嵌設孔の円孔側には肩部が設け
   られており、また該円形嵌設孔において該肩部より約角
   度90°程移動した両側にはそれぞれ形状が相同である凸
   部が設けられていることを特徴とする請求項３記載の装
   飾板。