JP3092689U - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP3092689U
JP3092689U JP2002005738U JP2002005738U JP3092689U JP 3092689 U JP3092689 U JP 3092689U JP 2002005738 U JP2002005738 U JP 2002005738U JP 2002005738 U JP2002005738 U JP 2002005738U JP 3092689 U JP3092689 U JP 3092689U
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elastic plate
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hole
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horizontal
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輝明 曽川
文昭 毛利
稚宝 田辺
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Funai Electric Co Ltd
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    • G11B7/22Apparatus or processes for the manufacture of optical heads, e.g. assembly
    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単安価な構造でフォトダイオードを精密に
位置決めすること。 【構成】 ベース1の取付面3の後端部に一段高い受台
3aが一体形成され、弾性板4の後端部4Aの両側縁か
ら左右一対の脚部4C,4Dが前方に延ばされ、該各脚
部4C,4DのフォトダイオードPDの中心軸O2を通
って水平横方向X−Xに延びる仮想線L上に固定孔18
が貫設されており、該各固定孔18を通って取付面3の
ねじ孔に各固定ねじ6をねじ込むことにより、弾性板4
の後端部4Aを受台3aに押しつけるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えばCDやDVDなどのディスクプレーヤに使用する光ピックア ップに関し、特にフォトダイオードを精密に位置決めできるようにしたものであ る。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ピックアップの技術として特開2001−67710号公報などに記 載したものがあり、その一例を図9及び図10に基づいて説明すると、合成樹脂 製ベース1に貫設したハーフミラーHM付き光通過孔2の一端開口部にコリメー タレンズQWPと対物レンズOLとが配置され、前記光通過孔2に連通するレー ザ孔内にレーザダイオードLDが配置され、前記光通過孔2の他端開口部に対向 してベース1の外周に取付面3が形成されると共に、該取付面3の後端部に一段 高い受台3aが一体形成され、略矩形板ばね製弾性板4の後端部近傍にスリット 5を形成することにより左右一対のヒンジ部4aが切り残されると共に、該ヒン ジ部4aを介して弾性板4につながっている後端部4Aが一対の固定ねじ6によ り受台3aに止着され、弾性板4の前端部4Bに形成した係合凹部7を通って取 付面3のねじ孔8に調整ねじ9をねじ込むことにより、該弾性板4が取付面3に 垂直方向Zに高さ調整可能に止着され、弾性板4の中央貫通孔10に対向してフ ォトダイオードPD付きプリント基板11が該弾性板4上に水平横方向X−X及 び水平縦方向Y−Yに位置決めして固着されている。なお、図10中、12はプ リント基板11の後部両隅部に貫設した操作孔、13は紫外線硬化性接着剤であ る。
【0003】 上記構成において、レーザダイオードLDからレーザ光をハーフミラーHM、 コリメータレンズQWP及び対物レンズOLを介してCDまたはDVDのディス クDに投射し、その反射光をハーフミラーHMを介してフォトダイオードPDに より受光することにより、ディスクDに記録されている情報を読み取る。
【0004】 前記フォトダイオードPDの位置決め手順を説明すると、弾性板4の後端部4 Aを固定ねじ6により受台3aに固定した状態で、該弾性板4上にフォトダイオ ードPD付きプリント基板11を載置し、図10に示すように、位置決め装置1 5の主軸15aから分岐杆15bを介して垂設した一対の係合ピン15cをプリ ント基板11の両操作孔12に係合させ(図8参照)、次に、レーザダイオード LDからCD用ディスクDにレーザ光を投射し、調整ねじ9を操作して弾性板4 を垂直方向Zに沿って高さ調整すると共に、位置決め装置15を操作してプリン ト基板11を水平縦方向Y−Y及び水平横方向X−Xに微調整で移動させること により、フォトダイオードPDのCD用受光部の中心軸O2をディスクDから反 射するレーザ光の光軸O1に一致させる。
【0005】 続いて、CD用ディスクDから交換したDVD用ディスクDにレーザ光を投射 し、位置決め装置15を操作して主軸15a回りで水平方向θにプリント基板1 1を微調整で適当に正逆回転させることにより、フォトダイオードPDのDVD 用受光部の中心軸O2をDVD用ディスクDから反射するレーザ光の光軸O1に 一致させる。
【0006】 その後、プリント基板11と弾性板4との間に紫外線硬化性接着剤13を注入 し、紫外線を照射して紫外線硬化性接着剤13を硬化させることにより、プリン ト基板11を弾性板4に固着する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記構成では、弾性板4の固定基準である固定ねじ6からフォトダイオードP Dまでの間隔Hが大きいため、レーザダイオードLDの発熱によりベース1が熱 膨張されことにより、レーザ光の光軸O1がフォトダイオードPDの中心軸O2 から水平縦方向Y−Yにずれやすく、これによって、フォトダイオードPDによ る読み取りに誤差を生じさせるおそれがある。
【0008】 上記問題点を解消するため、固定ねじ6による後端部4Aの固定を解除し、図 10に仮想線で示すように、フォトダイオードPDの中心軸O2を通って水平横 方向X−Xに延びる仮想線L上まで各固定ねじ6の位置を変更して、該各固定ね じ6により弾性板4の両側縁中央から側方に突出する左右一対の舌片16を取付 面3に固定することが考えられるが、これによると、ベース1が熱膨張しても、 レーザ光の光軸O1がフォトダイオードPDの中心軸O2から水平縦方向Y−Y にずれることがなくなるが、弾性板4の後端部4Aが固定されていないので、図 11に示すように、位置決め装置15の係合ピン15cをプリント基板11の操 作孔12に係合させてフォトダイオードPDの位置決めを行う際に、弾性板4の 後端部4Aが上下に揺動されやすく、そのフォトダイオードPDを垂直方向Z− Zに精密に位置決めすることが困難である。
【0009】 そこで、図11に仮想線で示すように、取付面3の後端部に略L字状フック1 7を突設し、該フック17の先端を弾性板4の後端部4Aに引っ掛けることが考 えられるが、これでは、弾性板4の後端部4Aを浮き上がらないようにするだけ であるから、この場合でも、位置決め装置15によりフォトダイオードPDの位 置決めを行う際に、弾性板4の後端部4Aが押し下げられやすく、そのフォトダ イオードPDを垂直方向Z−Zに精密に位置決めすることが困難である。また、 フック17を取付面3に突設するために、ベース1の成形金型の構造が複雑とな り、金型代が高くつくと共に、フック17の根元部分の強度が弱くて損傷されや すい。
【0010】 本考案は、上記難点に鑑み、簡単安価な構造でフォトダイオードを精密に位置 決めすることができるようにした光ピックアップを提供することを目的としてい る。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、合成樹脂製ベースに貫設 したハーフミラー付き光通過孔の一端開口部にコリメータレンズと対物レンズと が配置され、前記光通過孔に連通するレーザ孔内にレーザダイオードが配置され 、前記光通過孔の他端開口部に対向してベースの外周に形成した取付面に板ばね 製弾性板の後端部が一対の固定ねじにより止着されると共に、該弾性板の前端部 が前記取付面に調整ねじにより高さ調整可能に止着され、前記弾性板上にフォト ダイオード付きプリント基板が水平縦方向及び水平横方向に位置決めして固着さ れており、レーザダイオードからレーザ光をハーフミラー、コリメータレンズ及 び対物レンズを介してディスクに投射し、その反射光をハーフミラーを介してフ ォトダイオードで受光することにより、ディスクに記録されている情報を読み取 るようにした光ピックアップであって、前記取付面の後端部に一段高い受台が一 体形成され、前記弾性板の後端部両側縁に一体形成した左右一対の脚部が水平縦 方向に沿って前方に延ばされ、該各脚部の前記フォトダイオードの中心軸を通っ て水平横方向に延びる仮想線上に固定孔が貫設されると共に、該各固定孔に対向 して取付面の両側縁部にねじ孔が形成され、前記一方の脚部の前端部に水平縦方 向に沿って長孔状係合孔が貫設されると共に、該係合孔に対向して取付面の一側 縁部に長円状位置決め突起部が突設されており、該位置決め突起部に係合孔を係 合させることにより各脚部を取付面上の所定位置に配置し、前記一対の固定ねじ による弾性板の基板部の固定を解除し、該各固定ねじを各脚部の固定孔を通って 各ねじ孔にねじ込むことにより弾性板の後端部を受台に押しつけるようにしたこ とを特徴としている。
【0012】 上記構成によれば、弾性板の後端部を受台に押しつけているから、調整ねじに より該弾性板の高さを調整をすると共に、その弾性板上に配置したプリント基板 を水平方向に微調整で移動させてフォトダイオードの位置決めを行なう際に、前 記弾性板の後端部が従来のように上下に揺動されることがなく、フォトダイオー ドを垂直方向に精密に位置決めすることができる。
【0013】 また、弾性板の後端部が固定されておらず、各固定ねじにより両脚部を介して 弾性板の中央部がベースの中心に固定された状態になっているから、該ベースが 熱膨張しても、弾性板の中央部に設けたフォトダイオードの中心軸に対してレー ザダイオードから投射されるレーザ光の光軸が水平縦方向にずれることがなく、 そのフォトダイオードによる読み取り精度を高く維持することができる。
【0014】 更に、取付面に突設した長円状位置決め突起部に一方の脚部に貫設した長孔状 係合孔を係合させるだけで、弾性板を取付面上の所定位置に配置して、各固定孔 を各ねじ孔に同心状に位置決めすることができるから、その各固定孔を通って各 ねじ孔に各固定ねじを迅速容易にねじ込むことができる。
【0015】 また更に、ベースの取付面には受台を形成するだけでよいから、該ベースの成 形金型の構造が簡単で金型代が安くつき、前記取付面にフックのような強度的に 弱い部分がないから、損傷されることもない。
【0016】 請求項2に記載の考案は、合成樹脂製ベースの外周に形成した取付面に弾性板 の後端部が係止されると共に、該弾性板の前端部が前記取付面に調整ねじにより 高さ調整可能に止着され、前記弾性板上にフォトダイオード付きプリント基板が 水平縦方向及び水平横方向に位置決めして固着されており、レーザダイオードか らレーザ光をディスクに投射し、その反射光をフォトダイオードで受光すること により、ディスクに記録されている情報を読み取るようにした光ピックアップで あって、前記取付面の後端部に一段高い受台が一体形成され、前記弾性板の後端 部両側縁に一体形成した左右一対の脚部が水平縦方向に沿って前方に延ばされ、 該各脚部に貫設した固定孔を通って取付面のねじ孔に固定ねじをねじ込むことに より弾性板の後端部を受台に押しつけるようにしたことを特徴としている。
【0017】 上記構成によれば、弾性板の後端部を受台に押しつけているから、該弾性板上 に配置したプリント基板を水平方向に微調整で移動させてフォトダイオードの位 置決めを行なう際に、前記弾性板の後端部が従来のように上下に揺動されること がなく、フォトダイオードを垂直方向に精密に位置決めすることができる。
【0018】 請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の考案において、前記各固定孔がフ ォトダイオードの中心軸を通って水平横方向に延びる仮想線上に設けられている ことを特徴としている。
【0019】 上記構成によれば、弾性板の後端部が固定されておらず、各固定ねじにより両 脚部を介して弾性板の中央部がベースの中心に固定された状態になっているから 、該ベースが熱膨張しても、弾性板の中央部に設けたフォトダイオードの中心軸 に対してレーザダイオードから投射されるレーザ光の光軸が水平縦方向にずれる ことがなく、そのフォトダイオードによる読み取り精度を高く維持することがで きる。
【0020】 請求項4記載の考案は、請求項2または3に記載の考案において、前記一方の 脚部に水平縦方向に沿って長孔状係合孔が貫設されると共に、該係合孔に対向し て取付面に長円状位置決め突起部が突設されており、該位置決め突起部に係合孔 を係合させることにより弾性板を取付面上の所定位置に配置するようにしたこと を特徴としている。
【0021】 上記構成によれば、取付面に突設した長円状位置決め突起部に一方の脚部に貫 設した長孔状係合孔を係合させるだけで、弾性板を取付面上の所定位置に配置し て、各固定孔を各ねじ孔に同心状に位置決めすることができるから、その各固定 孔を通って各ねじ孔に各固定ねじを迅速容易にねじ込むことができる。
【0022】
【考案の実施の形態】
図1から図6は本考案の実施の一形態である光ピックアップを示すものであっ て、ベース1の取付面3の後端部に所定間隔α(例えば0.5〜2mm)だけ一 段高い受台3aが一体形成され、弾性板4の後端部4Aの両側縁に一体形成した 左右一対の脚部4C,4Dが水平縦方向Y−Yに沿って前方に延ばされ、該各脚 部4C,4Dに貫設した固定孔18を通って取付面3のねじ孔8に固定ねじ6を ねじ込むことにより弾性板4の後端部4Aを受台3aに押しつけるようにした。 上記以外の構成は図9から図11に示す構成とほぼ同じであるから、同一部分に 同一符号を付してその説明を省略する。
【0023】 上記構成によれば、弾性板4の後端部4Aを受台3aに押しつけているので、 調整ねじ9により該弾性板4の高さを調整をすると共に、その弾性板4上に配置 したプリント基板11を水平縦方向Y−Y及び水平横方向X−Xに微調整で移動 させてフォトダイオードPDの位置決めを行なう際に、前記弾性板4の後端部4 Aが従来のように上下に揺動されることがなく、フォトダイオードPDを垂直方 向Zに精密に位置決めすることができる。
【0024】 前記ベース1は、図1に示すように、取付面3を形成した筒状ベース本体1a と、該ベース本体1aに一体形成した基板部1bと、該基板部1bに一体突設し た一対のブラケット1c及びラック1dとを有し、両ブラケット1cの貫通孔2 0をガイドロッド21に移動可能に嵌合させ、ラック1dに噛合するピニオン( 図示せず)を正逆回転させることにより、ベース1をガイドロッド21に沿って 前後進a,bさせる。なお、22は放熱板である。
【0025】 図3に示すように、各脚部4C,4Dの固定孔18がフォトダイオードPDの 中心軸O2を通って水平横方向X−Xに延びる仮想線L上に設けられており、こ れによると、弾性板4の後端部4Aが固定されておらず、各固定ねじ6により両 脚部4C,4Dを介して弾性板4の中央部がベース1の中心に固定された状態に なっているから、該ベース1が熱膨張しても、弾性板4の中央部に設けたフォト ダイオードPDの中心軸O2に対してレーザダイオードLDから投射されるレー ザ光の光軸O1が水平縦方向Y−Yにずれることがなく、そのフォトダイオード PDによる読み取り精度を高く維持することができる。
【0026】 図2及び図6に示すように、一方の脚部4Cに水平縦方向Y−Yに沿って長孔 状係合孔23が貫設されると共に、該係合孔23に対向して取付面3に長円状位 置決め突起部24が突設されており、該置決め突起部24に係合孔23を係合さ せるだけで、弾性板4を取付面3上の所定位置に配置して、各固定孔18を各ね じ孔8に同心状に位置決めすることができるから、その各固定孔18を通って各 ねじ孔8に各固定ねじ6を迅速容易にねじ込むことができる。
【0027】 前記フォトダイオードPDの位置決め手順を説明すると、図7(a)に誇張し て示すように、両脚部4C,4Dから所定角度β(例えば5〜10°)だけ斜め 上方に傾斜させた弾性板4の後端部4Aを受台3a上に載置し、次に、図7(b )に示すように、各脚部4C,4Dの固定孔18を通ってねじ孔8に各固定ねじ 6をねじ込むことにより、弾性板4の後端部4Aを受台3aに押しつける。その 後、図7(c)に示すように、弾性板4の前端部4Bに形成した係合凹部7を通 って取付面3のねじ孔8に調整ねじ9をねじ込むことにより、弾性板4を押し下 げる。
【0028】 続いて、図8(a)及び(b)に示すように、弾性板4上にフォトダイオード PD付きプリント基板11を載置し、位置決め装置15の各係合ピン15cをプ リント基板11の両操作孔12に係合させ、次に、レーザダイオードLDからC D用ディスクDにレーザ光を投射し、調整ねじ9を操作して弾性板4を垂直方向 Zに沿って高さ調整すると共に、位置決め装置15を操作してプリント基板11 を水平縦方向Y−Y及び水平横方向X−Xに微調整で移動させることにより、フ ォトダイオードPDのCD用受光部の中心軸O2をディスクDから反射するレー ザ光の光軸O1に一致させる。
【0029】 続いて、CD用ディスクDから交換したDVD用ディスクDにレーザ光を投射 し、位置決め装置15を操作して主軸15a回りで水平方向θにプリント基板1 1を微調整で適当に正逆回転させることにより、フォトダイオードPDのDVD 用受光部の中心軸O2をDVD用ディスクDから反射するレーザ光の光軸O1に 一致させる。
【0030】 その後、プリント基板11と弾性板4との間に紫外線硬化性接着剤13を注入 し、紫外線を照射して紫外線硬化性接着剤13を硬化させることにより、プリン ト基板11を弾性板4に固着する。
【0031】
【考案の効果】
請求項1に記載の考案によれば、弾性板の後端部を受台に押しつけているから 、調整ねじにより該弾性板の高さを調整をすると共に、その弾性板上に配置した プリント基板を水平方向に微調整で移動させてフォトダイオードの位置決めを行 なう際に、前記弾性板の後端部が従来のように上下に揺動されることがなく、フ ォトダイオードを垂直方向に精密に位置決めすることができる。
【0032】 また、弾性板の後端部が固定されておらず、各固定ねじにより両脚部を介して 弾性板の中央部がベースの中心に固定された状態になっているから、該ベースが 熱膨張しても、弾性板の中央部に設けたフォトダイオードの中心軸に対してレー ザダイオードから投射されるレーザ光の光軸が水平縦方向にずれることがなく、 そのフォトダイオードによる読み取り精度を高く維持することができる。
【0033】 更に、取付面に突設した長円状位置決め突起部に一方の脚部に貫設した長孔状 係合孔を係合させるだけで、弾性板を取付面上の所定位置に配置して、各固定孔 を各ねじ孔に同心状に位置決めすることができるから、その各固定孔を通って各 ねじ孔に各固定ねじを迅速容易にねじ込むことができる。
【0034】 また更に、ベースの取付面には受台を形成するだけでよいから、該ベースの成 形金型の構造が簡単で金型代が安くつき、前記取付面にフックのような強度的に 弱い部分がないから、損傷されることもない。
【0035】 請求項2に記載の考案によれば、弾性板の後端部を受台に押しつけているから 、該弾性板上に配置したプリント基板を水平方向に微調整で移動させてフォトダ イオードの位置決めを行なう際に、前記弾性板の後端部が従来のように上下に揺 動されることがなく、フォトダイオードを垂直方向に精密に位置決めすることが できる。
【0036】 請求項3記載の考案によれば、弾性板の後端部が固定されておらず、各固定ね じにより両脚部を介して弾性板の中央部がベースの中心に固定された状態になっ ているから、該ベースが熱膨張しても、弾性板の中央部に設けたフォトダイオー ドの中心軸に対してレーザダイオードから投射されるレーザ光の光軸が水平縦方 向にずれることがなく、そのフォトダイオードによる読み取り精度を高く維持す ることができる。
【0037】 請求項4に記載の考案によれば、取付面に突設した長円状位置決め突起部に一 方の脚部に貫設した長孔状係合孔を係合させるだけで、弾性板を取付面上の所定 位置に配置して、各固定孔を各ねじ孔に同心状に位置決めすることができるから 、その各固定孔を通って各ねじ孔に各固定ねじを迅速容易にねじ込むことができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施の一形態である光ピックアップ
の斜視図である。
【図2】 同要部の分解斜視図である。
【図3】 同平面図である。
【図4】 図3のA−A矢視図である。
【図5】 図3のB−B矢視図である。
【図6】 図3のC−C矢視図である。
【図7】 (a)から(c)は弾性板の固定手順を示す
概略側面図である。
【図8】 (a)はフォトダイオードの位置決め手順を
示す要部の正面図、(b)は同手順を示す要部の平面図
である。
【図9】 従来の一例を示す概略側面図である。
【図10】 同平面図である。
【図11】 従来の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 光通過孔 3 取付面 3a 受台 4 弾性板 4A 弾性板の後端部 4B 弾性板の前端部 4C 脚部 4D 脚部 6 固定ねじ 8 ねじ孔 9 調整ねじ 10 弾性板の中央貫通孔 11 プリント基板 18 固定孔 23 長孔状係合孔 24 長円状置決め突起部 X−X 水平横方向 Y−Y 水平縦方向 Z−Z 垂直方向 L 仮想線 HM ハーフミラー QWP コリメータレンズ OL 対物レンズ LD レーザダイオード PD フォトダイオード D ディスク

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製ベースに貫設したハーフミラ
    ー付き光通過孔の一端開口部にコリメータレンズと対物
    レンズとが配置され、前記光通過孔に連通するレーザ孔
    内にレーザダイオードが配置され、前記光通過孔の他端
    開口部に対向してベースの外周に形成した取付面に板ば
    ね製弾性板の後端部が一対の固定ねじにより止着される
    と共に、該弾性板の前端部が前記取付面に調整ねじによ
    り高さ調整可能に止着され、前記弾性板上にフォトダイ
    オード付きプリント基板が水平縦方向及び水平横方向に
    位置決めして固着されており、レーザダイオードからレ
    ーザ光をハーフミラー、コリメータレンズ及び対物レン
    ズを介してディスクに投射し、その反射光をハーフミラ
    ーを介してフォトダイオードで受光することにより、デ
    ィスクに記録されている情報を読み取るようにした光ピ
    ックアップであって、前記取付面の後端部に一段高い受
    台が一体形成され、前記弾性板の後端部両側縁に一体形
    成した左右一対の脚部が水平縦方向に沿って前方に延ば
    され、該各脚部の前記フォトダイオードの中心軸を通っ
    て水平横方向に延びる仮想線上に固定孔が貫設されると
    共に、該各固定孔に対向して取付面の両側縁部にねじ孔
    が形成され、前記一方の脚部の前端部に水平縦方向に沿
    って長孔状係合孔が貫設されると共に、該係合孔に対向
    して取付面の一側縁部に長円状位置決め突起部が突設さ
    れており、該位置決め突起部に係合孔を係合させること
    により各脚部を取付面上の所定位置に配置し、前記一対
    の固定ねじによる弾性板の基板部の固定を解除し、該各
    固定ねじを各脚部の固定孔を通って各ねじ孔にねじ込む
    ことにより弾性板の後端部を受台に押しつけるようにし
    たことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製ベースの外周に形成した取付
    面に弾性板の後端部が係止されると共に、該弾性板の前
    端部が前記取付面に調整ねじにより高さ調整可能に止着
    され、前記弾性板上にフォトダイオード付きプリント基
    板が水平縦方向及び水平横方向に位置決めして固着され
    ており、レーザダイオードからレーザ光をディスクに投
    射し、その反射光をフォトダイオードで受光することに
    より、ディスクに記録されている情報を読み取るように
    した光ピックアップであって、前記取付面の後端部に一
    段高い受台が一体形成され、前記弾性板の後端部両側縁
    に一体形成した左右一対の脚部が水平縦方向に沿って前
    方に延ばされ、該各脚部に貫設した固定孔を通って取付
    面のねじ孔に固定ねじをねじ込むことにより弾性板の後
    端部を受台に押しつけるようにしたことを特徴とする光
    ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記各固定孔がフォトダイオードの中心
    軸を通って水平横方向に延びる仮想線上に設けられてい
    ることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記一方の脚部に水平縦方向に沿って長
    孔状係合孔が貫設されると共に、該係合孔に対向して取
    付面に長円状位置決め突起部が突設されており、該位置
    決め突起部に係合孔を係合させることにより弾性板を取
    付面上の所定位置に配置するようにしたことを特徴とす
    る請求項2または3に記載の光ピックアップ。
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