JP3098794U - 光ピックアップ - Google Patents

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JP3098794U
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曽川 輝明
村上 高之
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Abstract

【課題】部品点数が少なくてホルダの微調整を迅速容易に行うこと。
【解決手段】ホルダ8が、縦断方向X−Xに長くて底板部8aにレーザ光透過口11を開設した金属箱状ホルダ本体8Aと、該ホルダ本体8Aの天板部8bに形成した収納空間12内に配置した筒体8B及び該筒体8Bから縦断方向X−Xに沿って延びる操作板8Cとを有し、筒体8BにレーザダイオードLDを嵌入させ、ホルダ8をベース1の外周面に当接させ、調整ねじ3によりホルダ8をベース1に仮止めし、調整ねじ3のねじ込み量を両弾性連結片8Dの弾性力に抗して微調整して該両弾性連結片8Dを中心に筒体8B及び操作板8Cの傾斜角度を修正すると共に、ホルダ8の位置をベース1の外周面に沿って縦横X−X,Y−Yに微調整し、ホルダ本体8Aをベース1に紫外線硬化性接着剤9で固定する。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えばDVD・RWなどの光ディスク、磁気ディスク(以下、ディスクと略称)の再生や記録または消去を行うための光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ピックアップの原理を説明すると、図9に示すように、ベース1の外周面にホルダ2を介して取り付けたレーザダイオードLDからレーザ光O1を回折格子G、ハ−フミラーHM、コリメータレンズQWP及び対物レンズOLを介してディスクDに投射し、その反射光をハ−フミラーHMを介してフォトダイオードPDで受光することにより、ディスクDに記録されている情報を読み取る。
【0003】
上記構成において、レーザ光O1の拡がり角のばらつきにより、そのレーザ光O1がコリメータレンズQWPの光軸O2からずれることがあり、そのずれを補正する技術として特許文献1に記載したものがある。これは、図10及び図11に示すように、縦断方向X−Xに長くて横断方向Y−Yに短い金属ブロック製ホルダ2の中央部にレーザダイオードLDを嵌入させるためのレーザ孔2aが貫設されると共に、該ホルダ2の四隅に調整ねじ3を挿通するための挿通孔2bが形成され、そのホルダ2の裏面に挿通孔2bと同心状の突起部2Aが突設され、各挿通孔2bに挿通した4本の調整ねじ3にコイルばね4が外嵌されている。
【0004】
レーザダイオードLDの取付手順を説明すると、ホルダ2にレーザダイオードLDをビス5止めした後、突起部2Aをベース1の開口部1aに嵌合させ、各コイルばね4をベース1とホルダ2との間に介在させた状態で各調整ねじ3を該ベース1のねじ孔1bにねじ込むことにより、ホルダ2を介してレーザダイオードLDをベース1の外周面に係止し、レーザ光O1をコリメータレンズQWPの光軸O2上に位置決めする。次に、各調整ねじ3のねじ込み量を各コイルばね4の弾性力に抗して微調整することにより、開口部1aと突起部2Aとの接点Pを中心にホルダ2の姿勢を矢印a,b方向にわずかに回動させて修正し、レーザ光O1の拡がり角のばらつきによる平行光強度軸心のずれを補正して、そのレーザ光O1をコリメータレンズQWPの光軸O2に一致させる。
【0005】
【特許文献1】
特開平2−220228号公報
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、ホルダ2の突起部2Aを開口部1aに嵌合させるようになっており、製作誤差によりレーザ光O1がコリメータレンズQWPの光軸O2上からベース1の外周面に沿って縦横X−X,Y−Yに位置ずれした場合には、その位置ずれを修正することができないから、ホルダ2を廃棄するしかなく、コストアップになる。また、各調整ねじ3のねじ込み量を微調整してホルダ2の姿勢を修正するようになっており、その調整ねじ3の数が多いから、微調整に手間と時間とがかかって面倒である。更に、複数の調整ねじ3及びコイルばね4が必要であって、部品点数が多いから、製作費が高くつく。
【0007】
本考案は、上記従来の欠点に鑑み、部品点数が少なくてホルダの姿勢及びその位置の微調整を迅速容易に行うことができるようにした光ピックアップを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、レーザダイオード付き金属ブロック製ホルダに貫設した複数の挿通孔に調整ねじを挿通すると共に、該各調整ねじにコイルばねを外嵌させ、該各コイルばねをベースとホルダとの間に介在させた状態で該ベースの複数のねじ孔に前記各調整ねじをねじ込むことにより、ホルダを介してレーザダイオードをベースの外周面に係止しており、該レーザダイオードからレーザ光をコリメータレンズ及び対物レンズを介してディスクに投射し、その反射光をフォトダイオードで受光することによりディスクに記録されている情報を読み取るようにした光ピックアップにおいて、前記金属ブロック製ホルダに代えて金属板製ホルダが用いられ、該ホルダが、縦断方向に長くて底板部にレーザ光透過口を開設した金属箱状ホルダ本体と、該ホルダ本体の天板部に形成した収納空間内に配置したレーザダイオード嵌入用筒体及び該筒体から縦断方向に沿って延びる操作板とを有し、前記各コイルばねに代えて前記筒体の軸心を横断方向に横切る仮想線上に配置した弾性変位可能な一対の弾性連結片が用いられ、該両弾性連結片を介して筒体及び操作板とホルダ本体の両側板部とが一体連結され、その両弾性連結片を中心に前記筒体及び操作板が両天板部に対して収納空間から離間する方向に所定角度傾斜させられ、前記調整ねじが1本だけ用いられ、前記操作板及び天板部に一対の位置決め治具用係合孔が形成され、前記ホルダ本体の底板部を部分的に外向きに折曲させて一対の押さえ片が一体突設されており、筒体にレーザダイオードを嵌入させ、ホルダをベースの外周面に当接させ、両押さえ片をベースの回折格子用開口部の内周面に形成した一対の凹溝内に遊嵌入させることにより該両凹溝内の回折格子用板ばねを押さえ、調整ねじを操作板を貫通してベースのねじ孔にねじ込むことにより、ホルダをベースに仮止めし、調整ねじのねじ込み量を両弾性連結片の弾性力に抗して微調整することにより、該両弾性連結片を中心に筒体及び操作板の傾斜角度を修正すると共に、位置決め治具をホルダの両係止孔に係合させて該ホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整し、ホルダ本体とベースとの間に紫外線硬化性接着剤を注入し、その接着剤を紫外線の照射により硬化させてホルダをベースに固定することを特徴としている。
【0009】
上記構成は実施の一形態(図1から図8参照)に相当するものであって、これによれば、ホルダがベースの外周面に移動可能に当接されているので、操作板及び天板部に形成した一対の係合孔に位置決め治具を係合させ、該治具を移動させてホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整することにより、レーザ光をコリメータレンズの光軸上に精密に位置決めすることができる。
【0010】
また、調整ねじのねじ込み量を両弾性連結片の弾性力に抗して微調整することにより、該両弾性連結片を中心にレーザダイオードの姿勢を修正し、これによって、レーザ光の拡がり角のばらつきによる平行光強度軸心のずれを補正して、そのレーザ光をコリメータレンズの光軸に一致させることができ、この場合、調整ねじが1本だけであるから、その微調整を迅速容易に行うことができる。
【0011】
ここで重要なことは、両弾性連結片が筒体の軸心を横断方向に横切る仮想線上に配置されているということであり、その仮想線回りでレーザダイオードの姿勢を精密に微調整することができる。
【0012】
更に、前記両弾性連結片が、ホルダ本体に筒体及び操作板を連結する連結機能と、調整ねじの締付力に抗して弾性力を発生させる弾性力発生機能とを有しており、その両機能を兼務している分だけ構造を簡単にすることができる。
【0013】
また更に、1枚の金属板をプレス加工するだけで、ホルダ本体、両弾性連結片、筒体及び操作板からなるホルダを成形することができ、調整ねじも1本だけでよいから、従来に比べて部品点数が少なく、製作費が安くつく。
【0014】
しかも、紫外線硬化性接着剤によりホルダをベースに固定するようになっており、従来のようにホルダをねじ止めする場合に比べて、その固定作業を低コストで迅速確実に行うことができる。
【0015】
また、ベースの外周面にホルダを仮止めすると同時に、両押さえ片により回折格子用板ばねを確実に押さえることができて手間がかからず、その両押さえ片がホルダの底板部に突設されているので、部品点数が増加せず、経済的である。
【0016】
請求項2に記載の考案は、ベースの外周面にホルダを介して取り付けたレーザダイオードからレーザ光をコリメータレンズ及び対物レンズを介してディスクに投射し、その反射光をフォトダイオードで受光することにより、ディスクに記録されている情報を読み取るようにした光ピックアップにおいて、前記ホルダが、縦断方向に長くて底板部にレーザ光透過口を開設した金属箱状ホルダ本体と、該ホルダ本体の天板部に形成した収納空間内に配置したレーザダイオード嵌入用筒体及び該筒体から縦断方向に沿って延びる操作板とを有し、前記筒体及び操作板が弾性変位可能な一対の弾性連結片を介してホルダ本体の両側板部に一体連結され、該両弾性連結片を中心に前記筒体及び操作板が天板部に対して収納空間から離間する方向に所定角度傾斜させられており、筒体にレーザダイオードを嵌入させ、ホルダをベースの外周面に当接させ、調整ねじを操作板を貫通してベースのねじ孔にねじ込むことにより、ホルダをベースに仮止めし、調整ねじのねじ込み量を両弾性連結片の弾性力に抗して微調整することにより、該両弾性連結片を中心に筒体及び操作板の傾斜角度を修正すると共に、ホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整し、ホルダ本体とベースとの間に接着剤を注入することにより、ホルダをベースに固定することを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、ホルダがベースの外周面に移動可能に当接されているので、該ホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整することにより、レーザ光をコリメータレンズの光軸上に精密に位置決めすることができる。
【0018】
また、調整ねじのねじ込み量を両弾性連結片の弾性力に抗して微調整することにより、該両弾性連結片を中心にレーザダイオードの姿勢を修正し、これによって、レーザ光の拡がり角のばらつきによる平行光強度軸心のずれを補正して、そのレーザ光をコリメータレンズの光軸に一致させることができ、この場合、調整ねじが1本だけであるから、その微調整を迅速容易に行うことができる。
【0019】
更に、前記両弾性連結片が、ホルダ本体に筒体及び操作板を連結する連結機能と、調整ねじの締付力に抗して弾性力を発生させる弾性力発生機能とを有しており、その両機能を兼務している分だけ構造を簡単にすることができる。
【0020】
しかも、1枚の金属板をプレス加工するだけで、ホルダ本体、両弾性連結片、筒体及び操作板からなるホルダを成形することができ、調整ねじも1本だけでよいから、従来に比べて部品点数が少なく、製作費が安くつく。
【0021】
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の考案において、前記両弾性連結片が、筒体の軸心を横断方向に横切る仮想線上に配置されていることを特徴としている。
【0022】
上記構成によれば、両弾性連結片が筒体の軸心を横断方向に横切る仮想線上に配置されているから、その仮想線回りでレーザダイオードの姿勢を精密に微調整することができる。
【0023】
請求項4に記載の考案は、請求項2または3に記載の考案において、前記接着剤が紫外線硬化性接着剤からなり、その接着剤をホルダとベースとの間に注入し紫外線の照射により硬化させることを特徴としている。
【0024】
上記構成によれば、紫外線硬化性接着剤によりホルダをベースに固定するようになっており、従来のようにホルダをねじ止めする場合に比べて、その固定作業を低コストで迅速確実に行うことができる。
【0025】
請求項5に記載の考案は、請求項2から4のいずれかに記載の考案において、前記操作板及び天板部に位置決め治具用係合孔が形成されており、該係合孔に位置決め治具を係合させて該ホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整するようにしたことを特徴としている。
【0026】
上記構成によれば、操作板及び天板部に形成した係合孔に位置決め治具を係合させ、該治具を移動させてホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整することにより、レーザ光をコリメータレンズの光軸上に精密に位置決めすることができる。
【0027】
請求項6に記載の考案は、請求項2から5のいずれかに記載の考案において、前記ホルダ本体の底板部を部分的に外向きに折曲させて一対の押さえ片が一体突設されており、該両押さえ片をベースの回折格子用開口部の内周面に形成した一対の凹溝内に遊嵌入させることにより、該両凹溝内の回折格子用板ばねを押さえるようにしたことを特徴としている。
【0028】
上記構成によれば、ベースの外周面にホルダを仮止めすると同時に、両押さえ片により回折格子用板ばねを確実に押さえることができて手間がかからず、その両押さえ片がホルダの底板部に突設されているので、部品点数が増加せず、経済的である。
【0029】
【考案の実施の形態】
図1及び図2は光ピックアップを示すものであって、ガイドレール7に沿って移動可能な熱伝導性に優れた材料(例えばアルミ)からなるベース1の外周面にレーザダイオードLD付き金属板製ホルダ8が調整ねじ3により仮止めされ、該ホルダ8が紫外線硬化性接着剤9によりベース1に固定されている。
【0030】
前記ホルダ8は、図3から図7に示すように、熱伝導性が良好な金属材料(例えば亜鉛)により縦断方向X−Xに長くて横断方向Y−Yに短い金属箱状ホルダ本体8Aと、筒体8B及び該筒体8Bから縦断方向X−Xに延びる操作板8Cとを有し、前記ホルダ本体8Aが、筒体8B及び操作板8Cを収納する収納空間12を中央部に形成した天板部8bと、該天板部8bの両側縁から直角に折曲された一対の側板部8cと、該各側板部8cから直角に折曲されて天板部8bに対向する一対の底板部8aとからなり、該両底板部8a間にレーザ光透過口11が開設されている。また、筒体8Bの軸心O1を横断方向Y−Yに横切る仮想線S上に配置した弾性変位可能な一対の弾性連結片8Dを介して筒体8B及び操作板8Cとホルダ本体8Aの両側板部8cとが一体連結され、該両弾性連結片8Dを中心に筒体8B及び側板部8cが天板部8bに対して収納空間12から離間する方向に所定角度α(例えば3°)傾斜され、操作板8Cの先端に凹部13が形成され、操作板8C及び天板部8bに位置決め治具14(図8参照)を係合させるための一対の係合孔15が形成されている。なお、図3中、8dは操作板8Cの両側縁を直角に折り曲げて形成した補強板である。
【0031】
上記構成によれば、両弾性連結片8Dが、ホルダ本体8Aに筒体8B及び操作板8Cを連結する連結機能と、調整ねじ3の締付力に抗して弾性力を発生させる弾性力発生機能とを有しており、その両機能を兼務している分だけ構造を簡単にすることができる。また、1枚の金属板をプレス加工するだけで、ホルダ本体8A、両弾性連結片8D、筒体8B及び操作板8Cからなるホルダ8を成形することができ、製作費が安くつく。
【0032】
図7に示すように、ホルダ本体8Aの底板部8aを部分的に外向きに略V字状に折曲させて一対の押さえ片8eが一体突設されており、該各押さえ片8eを回折格子G用開口部1aの内周面に形成した一対の凹溝16内に嵌入させたときに(図4及び図5参照)、その各押さえ片8eと凹溝16との間にわずかな隙間βが生じるようにして、ホルダ8がベース1の外周面に沿って縦横X−X,Y−Yに移動できるようにしている。この場合、両押さえ片8eがホルダ8の底板部8aに突設されているので、部品点数が増加せず、経済的である。
【0033】
レーザダイオードLDの取付手順を説明すると、図8(a)に示すように、筒体8BにレーザダイオードLDを嵌入させ、ホルダ8をベース1の外周面に当接させ、両押さえ片8eをベース1の凹溝16内に遊嵌入させることにより、該両凹溝16内の回折格子用板ばね17を押さえ、調整ねじ3を操作板8Cの凹部13に通してベース1のねじ孔1bにねじ込むことにより、ホルダ8をベース1に仮止めする(図4仮想線参照)。この場合、ホルダ8の仮止めと同時に、両押さえ片8eにより板ばね17を押さえることができて手間がかからない。
【0034】
次に、図8(b)に示すように、調整ねじ3のねじ込み量を両弾性連結片8Dの弾性力に抗して微調整することにより、該両弾性連結片8Dを中心に筒体8B及び操作板8Cの傾斜角度αを修正することにより、両弾性連結片8Dを中心にレーザダイオードLDの姿勢を矢印a,b方向に修正し、これによって、レーザ光O1の拡がり角のばらつきによる平行光強度中心のずれを補正して、そのレーザ光O1をコリメータレンズQWPの光軸O2に一致させる。また、位置決め治具14の係合ピン14aをホルダ8の両係合孔15に係合させて該ホルダ8の位置をベース1の外周面に沿って縦横X−X,Y−Yに微調整することにより、レーザ光O1をコリメータレンズQWPの光軸O2上に一致させる(図9参照)。この場合、調整ねじ3が1本だけであるから、その微調整を迅速容易に行うことができる。
【0035】
ここで重要なことは、両弾性連結片8Dが筒体8Bの軸心O1を横断方向Y−Yに横切る仮想線S上に配置されているということであり、その仮想線S回りでレーザダイオードLDの姿勢を精密に微調整することができる。
【0036】
その後、図8(c)に示すように、紫外線硬化性接着剤9をベース1とホルダ本体8Aとの間に注入し、その接着剤9を紫外線の照射により硬化させてホルダ2をベース1に固定すればよい。この場合、従来のようにホルダ2をねじ止めするのに比べて、その固定作業を低コストで迅速確実に行うことができる。
【0037】
上記構成によれば、アルミによりベース1を形成すると共に、りん青銅によりホルダ8を形成しているので、レーザダイオードLDの発熱を促進して該レーザダイオードLDを効率良く作動させることができる。
【0038】
【考案の効果】
請求項1に記載の考案によれば、実施の一形態(図1から図8参照)に示すように、ホルダがベースの外周面に移動可能に当接されているので、操作板及び天板部に形成した一対の係合孔に位置決め治具を係合させ、該治具を移動させてホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整することにより、レーザ光をコリメータレンズの光軸上に精密に位置決めすることができる。
【0039】
また、調整ねじのねじ込み量を両弾性連結片の弾性力に抗して微調整することにより、該両弾性連結片を中心にレーザダイオードの姿勢を修正し、これによって、レーザ光の拡がり角のばらつきによる平行光強度軸心のずれを補正して、そのレーザ光をコリメータレンズの光軸に一致させることができ、この場合、調整ねじが1本だけであるから、その微調整を迅速容易に行うことができる。
【0040】
ここで重要なことは、両弾性連結片が筒体の軸心を横断方向に横切る仮想線上に配置されているということであり、その仮想線回りでレーザダイオードの姿勢を精密に微調整することができる。
【0041】
更に、前記両弾性連結片が、ホルダ本体に筒体及び操作板を連結する連結機能と、調整ねじの締付力に抗して弾性力を発生させる弾性力発生機能とを有しており、その両機能を兼務している分だけ構造を簡単にすることができる。
【0042】
また更に、1枚の金属板をプレス加工するだけで、ホルダ本体、両弾性連結片、筒体及び操作板からなるホルダを成形することができ、調整ねじも1本だけでよいから、従来に比べて部品点数が少なく、製作費が安くつく。
【0043】
しかも、紫外線硬化性接着剤によりホルダをベースに固定するようになっており、従来のようにホルダをねじ止めする場合に比べて、その固定作業を低コストで迅速確実に行うことができる。
【0044】
また、ベースの外周面にホルダを仮止めすると同時に、両押さえ片により回折格子用板ばねを確実に押さえることができて手間がかからず、その両押さえ片がホルダの底板部に突設されているので、部品点数が増加せず、経済的である。
【0045】
請求項2に記載の考案によれば、ホルダがベースの外周面に移動可能に当接されているので、該ホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整することにより、レーザ光をコリメータレンズの光軸上に精密に位置決めすることができる。
【0046】
また、調整ねじのねじ込み量を両弾性連結片の弾性力に抗して微調整することにより、該両弾性連結片を中心にレーザダイオードの姿勢を修正し、これによって、レーザ光の拡がり角のばらつきによる平行光強度軸心のずれを補正して、そのレーザ光をコリメータレンズの光軸に一致させることができ、この場合、調整ねじが1本だけであるから、その微調整を迅速容易に行うことができる。
【0047】
更に、前記両弾性連結片が、ホルダ本体に筒体及び操作板を連結する連結機能と、調整ねじの締付力に抗して弾性力を発生させる弾性力発生機能とを有しており、その両機能を兼務している分だけ構造を簡単にすることができる。
【0048】
しかも、1枚の金属板をプレス加工するだけで、ホルダ本体、両弾性連結片、筒体及び操作板からなるホルダを成形することができ、調整ねじも1本だけでよいから、従来に比べて部品点数が少なく、製作費が安くつく。
【0049】
請求項3に記載の考案によれば、両弾性連結片が筒体の軸心を横断方向に横切る仮想線上に配置されているから、その仮想線回りでレーザダイオードの姿勢を精密に微調整することができる。
【0050】
請求項4に記載の考案によれば、紫外線硬化性接着剤によりホルダをベースに固定するようになっており、従来のようにホルダをねじ止めする場合に比べて、その固定作業を低コストで迅速確実に行うことができる。
【0051】
請求項5に記載の考案によれば、操作板及び天板部に形成した係合孔に位置決め治具を係合させ、該治具を移動させてホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整することにより、レーザ光をコリメータレンズの光軸上に精密に位置決めすることができる。
【0052】
請求項6に記載の考案によれば、ベースの外周面にホルダを仮止めすると同時に、両押さえ片により回折格子用板ばねを確実に押さえることができて手間がかからず、その両押さえ片がホルダの底板部に突設されているので、部品点数が増加せず、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態である光ピックアップの一部切り欠き平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同要部の斜視図である。
【図4】同要部の縦断面図である。
【図5】図4のA−A矢視図である。
【図6】同要部の分解斜視図である。
【図7】同ホルダの裏面側斜視図である。
【図8】(a)から(c)はレーザダイオードの取付手順を示す説明図である。
【図9】光ピックアップの原理を示す概略説明図である。
【図10】従来を示す水平断面図である。
【図11】同分解斜視図である。
【符号の説明】
1   ベース
1b  ねじ孔
3   調整ねじ
8   ホルダ
8A  ホルダ本体
8B  筒体
8C  操作板
8D  弾性連結片
8a  底板部
8b  天板部
8c  側板部
8e  押さえ片
9   紫外線硬化性接着剤
11  レーザ光透過口
12  収納空間
13  凹部
14  位置決め治具
15  係合孔
16  凹溝
17  回折格子用板ばね
LD  レーザダイオード
G   回折格子
QWP コリメータレンズ
X−X 縦断方向
Y−Y 横断方向
O1  筒体の軸心
S   仮想線

Claims (6)

  1. レーザダイオード付き金属ブロック製ホルダに貫設した複数の挿通孔に調整ねじを挿通すると共に、該各調整ねじにコイルばねを外嵌させ、該各コイルばねをベースとホルダとの間に介在させた状態で該ベースの複数のねじ孔に前記各調整ねじをねじ込むことにより、ホルダを介してレーザダイオードをベースの外周面に係止しており、該レーザダイオードからレーザ光をコリメータレンズ及び対物レンズを介してディスクに投射し、その反射光をフォトダイオードで受光することによりディスクに記録されている情報を読み取るようにした光ピックアップにおいて、前記金属ブロック製ホルダに代えて金属板製ホルダが用いられ、該ホルダが、縦断方向に長くて底板部にレーザ光透過口を開設した金属箱状ホルダ本体と、該ホルダ本体の天板部に形成した収納空間内に配置したレーザダイオード嵌入用筒体及び該筒体から縦断方向に沿って延びる操作板とを有し、前記各コイルばねに代えて前記筒体の軸心を横断方向に横切る仮想線上に配置した弾性変位可能な一対の弾性連結片が用いられ、該両弾性連結片を介して筒体及び操作板とホルダ本体の両側板部とが一体連結され、その両弾性連結片を中心に前記筒体及び操作板が両天板部に対して収納空間から離間する方向に所定角度傾斜させられ、前記調整ねじが1本だけ用いられ、前記操作板及び天板部に一対の位置決め治具用係合孔が形成され、前記ホルダ本体の底板部を部分的に外向きに折曲させて一対の押さえ片が一体突設されており、筒体にレーザダイオードを嵌入させ、ホルダをベースの外周面に当接させ、両押さえ片をベースの回折格子用開口部の内周面に形成した一対の凹溝内に遊嵌入させることにより該両凹溝内の回折格子用板ばねを押さえ、調整ねじを操作板を貫通してベースのねじ孔にねじ込むことにより、ホルダをベースに仮止めし、調整ねじのねじ込み量を両弾性連結片の弾性力に抗して微調整することにより、該両弾性連結片を中心に筒体及び操作板の傾斜角度を修正すると共に、位置決め治具をホルダの両係止孔に係合させて該ホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整し、ホルダ本体とベースとの間に紫外線硬化性接着剤を注入し、その接着剤を紫外線の照射により硬化させてホルダをベースに固定することを特徴とする光ピックアップ。
  2. ベースの外周面にホルダを介して取り付けたレーザダイオードからレーザ光をコリメータレンズ及び対物レンズを介してディスクに投射し、その反射光をフォトダイオードで受光することにより、ディスクに記録されている情報を読み取るようにした光ピックアップにおいて、前記ホルダが、縦断方向に長くて底板部にレーザ光透過口を開設した金属箱状ホルダ本体と、該ホルダ本体の天板部に形成した収納空間内に配置したレーザダイオード嵌入用筒体及び該筒体から縦断方向に沿って延びる操作板とを有し、前記筒体及び操作板が弾性変位可能な一対の弾性連結片を介してホルダ本体の両側板部に一体連結され、該両弾性連結片を中心に前記筒体及び操作板が天板部に対して収納空間から離間する方向に所定角度傾斜させられており、筒体にレーザダイオードを嵌入させ、ホルダをベースの外周面に当接させ、調整ねじを操作板を貫通してベースのねじ孔にねじ込むことにより、ホルダをベースに仮止めし、調整ねじのねじ込み量を両弾性連結片の弾性力に抗して微調整することにより、該両弾性連結片を中心に筒体及び操作板の傾斜角度を修正すると共に、ホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整し、ホルダ本体とベースとの間に接着剤を注入することにより、ホルダをベースに固定することを特徴とする光ピックアップ。
  3. 前記両弾性連結片が、筒体の軸心を横断方向に横切る仮想線上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記接着剤が紫外線硬化性接着剤からなり、その接着剤をホルダとベースとの間に注入し紫外線の照射により硬化させることを特徴とする請求項2または3に記載の光ピックアップ。
  5. 前記操作板及び天板部に位置決め治具用係合孔が形成されており、該係合孔に位置決め治具を係合させて該ホルダの位置をベースの外周面に沿って縦横に微調整するようにしたことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の光ピックアップ。
  6. 前記ホルダ本体の底板部を部分的に外向きに折曲させて一対の押さえ片が一体突設されており、該両押さえ片をベースの回折格子用開口部の内周面に形成した一対の凹溝内に遊嵌入させることにより、該両凹溝内の回折格子用板ばねを押さえるようにしたことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の光ピックアップ。
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