JP3092590B2 - 集積回路の故障検出装置及びその検出方法並びにその検出制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

集積回路の故障検出装置及びその検出方法並びにその検出制御プログラムを記録した記録媒体

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JP3092590B2
JP3092590B2 JP10129380A JP12938098A JP3092590B2 JP 3092590 B2 JP3092590 B2 JP 3092590B2 JP 10129380 A JP10129380 A JP 10129380A JP 12938098 A JP12938098 A JP 12938098A JP 3092590 B2 JP3092590 B2 JP 3092590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集積回路の故障検出
装置及びその検出方法並びにその検出制御プログラムを
記録した記録媒体に関し、特に電源電流情報から集積回
路の故障の有無を判定する故障検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の集積回路の故障検出方法
及び装置においては、集積回路の高品質なテストを実現
したり、低コストで短時間のテストを行うために用いら
れてきている。
【0003】特に、CMOS集積回路の電源電流はCM
OS集積回路の回路構成上の特徴から、トランジスタの
スイッチングの際に一時的に流れる電源電流以外には極
めて微小なリーク電流が流れるのみであり、CMOS集
積回路のこの性質からスイッチングに起因する電流やリ
ーク電流以外に大きな電源電流が流れていることを検出
することによって、CMOS集積回路の故障の有無を検
出することが可能である。
【0004】例えば、集積回路のテストにおいては高品
質なテストを実現するため、集積回路にテストパターン
を印加した時に、各テストパターンアドレス毎に静止電
源電流を測定することで良品及び不良品を判定する方法
がある。この方法については、特開平6−118131
号公報に開示されている。
【0005】また、集積回路の電源電流は集積回路内部
の動作状態を忠実に反映しており、動作の異常等は電源
電流波形を観測し、異常な電源電流波形を検出すること
で、集積回路の故障の有無を検出することが可能であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の集積回
路の故障検出方法では、電源電流を電流測定器で観測す
る際に、数ミリ秒から数十ミリ秒を要し、数万パタンア
ドレスからなるテストパタンの各パタンアドレス毎に集
積回路の静止電源電流を観測するのに長時間を要するた
め、テスト時間が長くなるという問題がある。
【0007】また電源電流の波形の観測は、被試験集積
回路の周辺回路の浮遊容量といった寄生成分のために正
確な電源電流の波形の観測が困難であったり、さらに電
源電流波形を全ての区間に渡って観測することは現実的
には不可能である等の問題がある。
【0008】集積回路は大量に生産されるので、全ての
製品についてテストを実行することを考慮すると、1つ
の集積回路に対して数秒程度でテストを完了させる必要
があるが、従来の手法では数秒でテストを行うことは困
難である。
【0009】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、集積回路の故障を高速に検出することができる集
積回路の故障検出装置及びその検出方法並びにその検出
制御プログラムを記録した記録媒体を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるCMOS集
積回路の故障検出装置は、CMOS集積回路にテスト信
号を印加して動作させた時に流れる電源電流のうちのト
ランジスタのスイッチングによらない静的な電源電流を
観測することによってCMOS集積回路の故障を検出す
るCMOS集積回路の故障検出装置であって、被試験C
MOS集積回路に前記テスト信号を連続的に繰返し印加
する手段と、前記被試験CMOS集積回路に供給される
電源電流を観測する電流観測手段と、前記電流観測手段
で検出された前記電源電流の周波数スペクトルを求める
手段と、前記電源電流の周波数スペクトルのうちの予め
定められた2つ以上の周波数におけるスぺクトルパワー
の大きさによって前記被試験CMOS集積回路の故障の
有無を判定する判定手段とを備えている。
【0011】本発明による他のCMOS集積回路の故障
検出装置は、CMOS集積回路にテスト信号を印加して
動作させた時に流れる電源電流のうちのトランジスタの
スイッチングによらない静的な電源電流を観測すること
によってCMOS集積回路の故障を検出するCMOS集
積回路の故障検出装置であって、被試験CMOS集積回
路に前記テスト信号を印加するLSIテスタと、前記テ
スト信号の情報を格納したテストパターン格納手段と、
前記LSIテスタを駆動制御するためのプログラムを格
納したプログラム格納手段と、前記被試験CMOS集積
回路に電源を供給する電源ユニットと、前記電源ユニッ
トから前記被試験CMOS集積回路に供給される電源電
流を観測する電流検出ユニットと、前記電流検出ユニッ
トからの観測信号のうちの各周波数帯域毎のパワーを求
めるスペクトル解析手段と、前記スペクトル解析手段に
よって周波数帯域毎にフィルタリングされた前記観測信
号のパワーを観測して予め定められた2つ以上の周波数
帯域のパワーの大きさに基づいて前記被試験CMOS集
積回路の故障の有無を判定する判定手段とを備えてい
る。
【0012】本発明によるCMOS集積回路の故障検出
方法は、CMOS集積回路にテスト信号を印加して動作
させた時に流れる電源電流のうちのトランジスタのスイ
ッチングによらない静的な電源電流を観測することによ
ってCMOS集積回路の故障を検出するCMOS集積回
路の故障検出方法であって、被試験CMOS集積回路に
前記テスト信号を連続的に繰返し印加するステップと、
前記被試験CMOS集積回路に供給される電源電流を観
測するステップと、その観測で検出された前記電源電流
の周波数スペクトルを求めるステップと、前記電源電流
の周波数スペクトルのうちの予め定められた2つ以上の
周波数におけるスぺクトルパワーの大きさによって前記
被試験CMOS集積回路の故障の有無を判定するステッ
プとを備えている。
【0013】本発明によるCMOS集積回路の故障検出
制御プログラムを記録した記録媒体は、CMOS集積回
路にテスト信号を印加して動作させた時に流れる電源電
流のうちのトランジスタのスイッチングによらない静的
な電源電流を観測することによってCMOS集積回路の
故障を検出させるCMOS集積回路の故障検出制御プロ
グラムを記録した記録媒体であって、前記故障検出制御
プログラムは前記CMOS集積回路の故障を検出する検
出回路に、被試験CMOS集積回路に前記テスト信号を
連続的に繰返し印加させ、前記被試験CMOS集積回路
に供給される電源電流を観測させ、その観測で検出され
た前記電源電流の周波数スペクトルを求めさせ、前記電
源電流の周波数スペクトルのうちの予め定められた2つ
以上の周波数におけるスぺクトルパワーの大きさによっ
て前記被試験CMOS集積回路の故障の有無を判定させ
ている。
【0014】本発明による集積回路の故障検出装置は、
集積回路を動作させた時に前記集積回路に流れる電源電
流を観測することによって前記集積回路の故障を検出す
る集積回路の故障検出装置であって、被試験集積回路に
供給される電源電流を観測する電流観測手段と、前記電
流観測手段で検出された前記電源電流の周波数スペクト
ルを求める手段と、前記電源電流の周波数スペクトルか
ら前記被試験集積回路の故障の有無を判定する判定手段
とを備えている。
【0015】本発明による他の集積回路の故障検出装置
は、集積回路を動作させた時に集積回路に流れる電源電
流を観測することによって集積回路の故障を検出する集
積回路の故障検出装置であって、前記被試験集積回路に
電源を供給する電源ユニットと、前記電源ユニットから
前記被試験集積回路に供給される電源電流を観測する電
流検出ユニットと、前記電流検出ユニットからの観測信
号のうちの各周波数帯域毎のパワーを求めるスペクトル
解析ユニットと、前記スペクトル解析ユニットによって
周波数帯域毎にフィルタリングされた前記観測信号の周
波数帯域毎のパワーから前記被試験集積回路の故障の有
無を判定する判定ユニットとを備えている。
【0016】本発明による集積回路の故障検出方法は、
集積回路を動作させた時に流れる電源電流を観測するこ
とによって前記集積回路の故障を検出する集積回路の故
障検出方法であって、前記被試験集積回路に供給される
電源電流を観測するステップと、その観測で検出された
前記電源電流の周波数スペクトルを求めるステップと、
前記電源電流の周波数スペクトルから前記被試験集積回
路の故障の有無を判定するステップとを備えている。
【0017】本発明による集積回路の故障検出制御プロ
グラムを記録した記録媒体は、集積回路の電源電流を観
測することによって前記集積回路の故障を検出する集積
回路の故障検出制御プログラムを記録した記録媒体であ
って、前記故障検出制御プログラムは前記集積回路の故
障を検出する検出回路に、被試験集積回路に供給される
電源電流を観測させ、その観測で検出された前記電源電
流の周波数スペクトルを求めさせ、前記電源電流の周波
数スペクトルから前記被試験集積回路の故障の有無を判
定させている。
【0018】すなわち、本発明のCMOS集積回路の故
障検出方法においては長さTのテスト信号を連続的に繰
返し被試験CMOS集積回路(DUT)に印加し、被試
験CMOS集積回路に流れる電源電流を観測するととも
に、その観測で検出された電源電流の周波数スペクトル
解析を行い、電源電流の周波数スペクトルのうち、テス
ト信号の繰返し周波数1/T及びその高調波(1/Tの
整数倍の周波数)に対するスペクトル値から被試験デバ
イスの良品及び不良品を判定している。
【0019】また、CMOS集積回路の故障検出装置は
CMOS集積回路にテスト信号を印加した時に流れる電
源電流のうち、CMOS集積回路を構成するトランジス
タのスイッチング電流(トランジスタの貫通電流及び容
量成分による充放電電流を含む)によらない静的な電源
電流を観測することで、CMOS集積回路の故障を検出
している。
【0020】このCMOS集積回路の故障検出装置にお
いては長さがTであるテスト信号を作成して被試験CM
OS集積回路に繰返し印加するLSIテスタと、テスト
信号を作成するための情報を保持するテストパタン格納
ユニットと、LSIテスタを駆動させるための情報を保
持するプログラム格納ユニットと、被試験CMOS集積
回路に電源を供給する電源と、電源から被試験CMOS
集積回路に供給される電源電流の大きさを観測する電流
検出ユニットと、電流検出ユニットからの観測情報から
電源電流の周波数スペクトル解析を行うスペクトル解析
ユニットと、電源電流に含まれるテスト信号の繰返し周
波数1/T及びその高調波(1/Tの整数倍の周波数)
に対するスペクトルパワーから被試験CMOS集積回路
の良品及び不良品を判定する判定器とを備えている。
【0021】被試験CMOS集積回路にテスト信号を繰
返し印加する場合、このテスト信号は1周期がTであ
り、T毎に同一のテスト信号が被試験CMOS集積回路
に印加される。
【0022】このテスト信号を被試験CMOS集積回路
に印加すると、被試験CMOS集積回路には電源電流が
流れるが、被試験CMOS集積回路が正常であれば、そ
の電源電流は正常電源電流となる。この時に流れる電源
電流は、CMOS集積回路の構造上の特徴から主にトラ
ンジスタのスイッチングに伴う電流(トランジスタの貫
通電流、容量成分による充放電電流)のみであり、回路
動作が静止している時には極く僅かな電流しか流れな
い。
【0023】一方、被試験CMOS集積回路に故障(例
えば短絡故障等)が存在した場合、その電源電流は異常
電源電流となり、ある特定の時点で静止電源電流が大き
く流れる。
【0024】この異常な静止電源電流は故障の位置や回
路の内部状態によって特定の信号が入力された時点で流
れ、また一連のテスト信号が入力される間でいくつかの
時点で流れることが普通である。
【0025】ところで、テスト信号は周期Tからなる同
一の信号を繰返し印加しているので、このテスト信号を
故障の存在するCMOS集積回路に印加した場合、異常
な静止電源電流が周期T毎に流れることとなる。
【0026】ここで、正常電源電流と異常電源電流との
周波数スペクトルについて考える。正常な被試験CMO
S集積回路に対して、あるいは故障のある被試験CMO
S集積回路に対して周期Tのテスト信号を印加している
ため、夫々に流れる電源電流は共に周期Tを持つ。その
ため、電源電流の周波数成分は1/Tを基本成分とし、
その高調波成分を持つ。
【0027】ところが、故障のある被試験CMOS集積
回路に流れる電源電流は正常な被試験CMOS集積回路
に流れる電源電流と比較して、故障による異常な静止電
源電流が流れる。このため、周波数スペクトルにも両者
に違いが生じ、正常な被試験CMOS集積回路に流れる
電源電流の周波数スペクトルと、故障のある被試験CM
OS集積回路に流れる電源電流の周波数スペクトルとに
は違いが表われる。
【0028】すなわち、予め正常な被試験CMOS集積
回路に流れる電源電流の周波数スペクトルを求めておけ
ば、あとは周波数スペクトルの比較によって、異常電源
電流の有無を検出することができ、これによって故障の
ある被試験CMOS集積回路の検査が可能となる。
【0029】また、本発明の集積回路の故障検出方法は
集積回路にテスト信号を印加した時に流れる電源電流が
集積回路に故障が存在することで、故障の無い正常な集
積回路に流れる電源電流とは異なった電源電流が流れる
ことを用い、テスト信号を印加した時の電源電流を観測
することで集積回路の故障を検出している。
【0030】この集積回路の故障検出方法においては長
さTのテスト信号を連続的に繰返し被試験集積回路(D
UT)に印加し、あるいは自己テストモード状態におい
て長さTのテスト信号を連続的に自回路に印加する状態
において、被試験集積回路に流れる電源電流を観測する
とともに、その観測で検出された電源電流の周波数スペ
クトル解析を行い、電源電流の周波数スペクトルから被
試験集積回路の良品及び不良品を判定している。
【0031】電源電流の周波数スペクトルから被試験集
積回路の良品及び不良品を判定するには、周波数スペク
トルの各周波数におけるパワーの値、ピークを示す各周
波数、各ピーク値、各ピークの有無に基づいて判定して
いる。
【0032】また、電源電流の周波数スペクトルから被
試験集積回路の良品及び不良品を判定するには、周波数
スペクトルのうち周波数1/T、及び1/Tの整数倍の
周波数におけるパワーの値に基づいて判定している。
【0033】さらに、集積回路の故障検出装置は集積回
路にテスト信号を印加した時に流れる電源電流、あるい
は自己テストモードにおいて自回路でテスト信号を発生
し、自回路に印加した時に流れる電源電流を観測するこ
とで、集積回路の故障を検出している。
【0034】この集積回路の故障検出装置においては、
被試験集積回路に電源を供給する電源と、電源から被試
験集積回路に供給される電源電流の大きさを観測する電
流検出ユニットと、電流検出ユニットからの観測情報か
ら電源電流の周波数スペクトル解析を行うスペクトル解
析ユニットと、電源電流のスペクトル解析結果から被試
験集積回路の良品及び不良品を判定する判定器とを備え
ている。
【0035】また、この集積回路の故障検出装置におい
ては長さがTであるテスト信号を作成して被試験集積回
路に繰返し印加するLSIテスタと、テスト信号を作成
するための情報を保持するテストパタン格納ユニット
と、LSIテスタを駆動させるための情報を保持するプ
ログラム格納ユニットと、被試験集積回路に電源を供給
する電源と、電源から被試験集積回路に供給される電源
電流の大きさを観測する電流検出ユニットと、電流検出
ユニットからの観測情報から電源電流の周波数スペクト
ル解析を行うスペクトル解析ユニットと、電源電流のス
ペクトル解析結果から被試験集積回路の良品及び不良品
を判定する判定器とを備えている。
【0036】スペクトル解析結果から被試験集積回路の
良品及び不良品を判定する判定器はスペクトル解析結果
における各周波数のパワーの値、あるいはピークを示す
1つ以上の周波数の値、あるいは各ピーク値、あるいは
各ピークの有無から被試験集積回路の良品及び不良品を
判定する。
【0037】また、スペクトル解析結果から被試験集積
回路の良品及び不良品を判定する判定器は、スペクトル
解析結果における周波数1/T及びその整数倍の周波数
におけるパワーの値から被試験集積回路の良品及び不良
品を判定する。被試験集積回路にテスト信号を繰返し印
加する場合、このテスト信号は1周期がTであり、T毎
に同一のテスト信号が被試験集積回路に印加される。
【0038】被試験集積回路が自己テストモードにおい
て自回路にテスト信号を繰返し印加する場合、このテス
ト信号は1周期がTであり、T毎に同一のテスト信号が
被試験集積回路に印加される。
【0039】このテスト信号を被試験集積回路に印加す
ると、被試験集積回路には電源電流が流れるが、被試験
集積回路が正常であれば、その電源電流は正常電源電流
となる。この時に流れる電源電流は、集積回路を構成す
るトランジスタのスイッチングのタイミングや、信号の
伝達の状態等種々の条件により決定され、同一集積回路
であれば全く同じような同一の波形で流れる。
【0040】一方、被試験集積回路に故障(例えば、短
絡故障や遅延故障、及び抵抗値の増大等)が存在した場
合、その電源電流の波形は良品の電源電流の波形とは異
なったものとなる。
【0041】この異常な電源電流(波形の異なり)は故
障の位置や回路の内部状態によって特定の信号が入力さ
れた時点で流れ、また一連のテスト信号が入力される間
でいくつかの時点で流れることが普通である。
【0042】ところで、テスト信号は周期Tからなる同
一の信号を繰返し印加しているので、このテスト信号を
故障の存在する集積回路に印加した場合、異常な電源電
流が周期T毎に流れることとなる(周期T毎に異常な波
形が表われる)。
【0043】ここで、正常電源電流と異常電源電流との
周波数スペクトルについて考える。正常な被試験集積回
路に対して、あるいは故障のある被試験集積回路に対し
て周期Tのテスト信号を印加しているため、夫々に流れ
る電源電流は共に周期Tを持つ。そのため、電源電流の
周波数成分は1/Tを基本成分とし、その高調波成分を
持つ。
【0044】ところが、故障のある被試験集積回路に流
れる電源電流は正常な被試験集積回路に流れる電源電流
と比較して、故障による異常な電源電流が流れる。この
ため、周波数スペクトルにも両者に違いが生じ、正常な
被試験集積回路に流れる電源電流の周波数スペクトル
と、故障のある被試験集積回路に流れる電源電流の周波
数スペクトルとには違いが表われる。
【0045】すなわち、予め正常な被試験集積回路に流
れる電源電流の周波数スペクトルを求めておけば、あと
は周波数スペクトルの比較によって、異常電源電流の有
無を検出することができ、これによって故障のある被試
験集積回路の検査が可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に
よる故障検出装置の構成を示すブロック図である。図に
おいて、被試験CMOS集積回路(DUT)4はLSI
テスタ3に電気的に接続されている。LSIテスタ3に
はテストパタン格納ユニット1及びプログラム格納ユニ
ット2が接続されている。
【0047】テストパタン格納ユニット1には被試験C
MOS集積回路4に印加するテスト信号のデータが格納
されている。プログラム格納ユニット2にはLSIテス
タ3を駆動するためのデータが格納されている。
【0048】LSIテスタ3ではテストパタン格納ユニ
ット1及びプログラム格納ユニット2各々に納められて
いるデータに基づいて被試験CMOS集積回路4をテス
トするためのテスト信号を発生し、そのテスト信号を被
試験CMOS集積回路4に印加する。
【0049】被試験CMOS集積回路4には電流検出ユ
ニット6を介して電源5が接続され、電源5から被試験
CMOS集積回路4に被試験CMOS集積回路4を動作
させるための電源が供給されている。被試験CMOS集
積回路4に供給される電源電流の大きさは電流検出ユニ
ット6によって逐次観測され、その情報はスペクトル解
析ユニット7に送られる。
【0050】スペクトル解析ユニット7には判定器8が
接続され、被試験CMOS集積回路4に流れる電源電流
の周波数スペクトルから被試験CMOS集積回路4の故
障の有無の判定を行っている。尚、図示していないが、
上記の故障検出装置に制御部を設け、各部が後述する動
作を行うよう制御部によって制御させても良く、その場
合には制御部で動作する制御プログラムをプログラム格
納ユニット2等に格納しておけば良い。また、プログラ
ム格納ユニット2等はフロッピディスクやROM等で実
現可能である。
【0051】図2は本発明に係る検査方法を説明するた
めのフローチャートである。これら図1及び図2を参照
して本発明の第1の実施例による故障検出装置の検査方
法について説明する。
【0052】LSIテスタ3はテストパタン格納ユニッ
ト1からテストパタン情報を入力し(図2ステップS
1)、プログラム格納ユニット2からテストプログラム
情報を入力する(図2ステップS2)。LSIテスタ3
はこれらテストパタン情報及びテストプログラム情報か
らテスト信号を生成し、被試験CMOS集積回路4にテ
スト信号を連続的に繰返し印加する(図2ステップS
3)。この場合、LSIテスタ3によるテスト信号の繰
り返し周期はTである。
【0053】電源5からは電流検出ユニット6を介して
被試験CMOS集積回路4に電源が供給される(図2ス
テップS4)。電流検出ユニット6では被試験CMOS
集積回路4に加えられる電源電流を観測し(図2ステッ
プS5)、その観測した情報はスペクトル解析ユニット
7に送られる。
【0054】スペクトル解析ユニット7では電流検出ユ
ニット6から送られてきた電源電流情報の周波数スペク
トル解析を行い、その結果を判定器8に送る(図2ステ
ップS6)。
【0055】判定器8は周波数f1=1/T、及びその
高調波のスペクトルパワーの観測値と、予め定められて
いる規定値との比較を行い、規定範囲内に観測値が全て
含まれているか否かを判定する(図2ステップS7)。
この場合、判定器8は全て規定値内に含まれていれば被
試験CMOS集積回路4を良品と判定し、そうでなけれ
ば被試験CMOS集積回路4を不良品として判定する。
【0056】図3は本発明の第1の実施例による故障の
判定方法を示す図である。この図3を参照して判定器8
による故障の判定動作について説明する。図3には周波
数f1及びその5倍高調波f5までのスペクトル観測値
と規定値とが示されており、破線で示される範囲が規定
値、実線及び一点鎖線が観測値を夫々示している。
【0057】図において、実線で示される観測値につい
ては全ての周波数(f1〜f5)について周波数スペク
トル値が規定値内に含まれている。その結果、判定器8
はこの被試験デバイスを良品と判定する。
【0058】一方、一点鎖線で示される観測値はその周
波数スペクトル値が周波数f2,f4において規定値の
範囲を逸脱している。この結果、判定器8はこの被試験
デバイスを不良品として判定する。
【0059】図4は図1の電流検出ユニット6の構成例
を示す図である。図において、電流検出ユニット6には
電源5から被試験CMOS集積回路4に供給される電源
電流の検出抵抗(例えば、100Ω以下の抵抗)9が挿
入されている。この検出抵抗9はその両端の電圧を観測
することで、電流値が電圧値に換算されて検出されるの
で、電流検出ユニットとして機能する。検出抵抗9を電
流検出ユニット6として利用することで、極めて簡便な
構成で電流検出ユニット6を構成することができる。
【0060】図5は図1のスペクトル解析ユニット7の
構成を示す図である。図において、スペクトル解析ユニ
ット7は予め定められた周波数に対する複数のバンドパ
スフィルタ10−1〜10−5から構成され、電流検出
ユニット6から送られた電源電流情報の周波数成分を、
予め定められた周波数帯域について抽出し、そのスペク
トル値を判定器8に送っている。バンドパスフィルタ1
0−1〜10−5を利用してスペクトル解析ユニット7
を構成することで、簡便な装置構成でスペクトル解析ユ
ニット7を構成することが可能となる。
【0061】また、このスペクトル解析ユニット7とし
てスペクトルアナライザやFFT(Fast Four
ier Transform)アナライザを使用するこ
とも、予め定められた周波数帯域における電源電流の大
きさを観測する目的のためには有効である。特に、FF
Tアナライザを使用したスペクトル解析では予め観測区
間を定めて電流観測信号をサンプリングすることで、観
測区間を基本周期とする高調波を含むスペクトル解析が
実行可能であり、テスト信号を被試験CMOS集積回路
に連続的に繰返して印加する必要はない。
【0062】図6は図1の被試験CMOS集積回路4に
繰返し印加するテスト信号と電源電流との関係を示す図
であり、図7(a)は図1の被試験CMOS集積回路4
に故障が存在しない場合における電源電流の周波数スペ
クトルを示す図であり、図7(b)は図1の被試験CM
OS集積回路4に故障が存在する場合における電源電流
の周波数スペクトルを示す図である。
【0063】図6に示すように、被試験CMOS集積回
路4にテスト信号200を繰返し印加する場合、このテ
スト信号200は1周期がTであり、周期T毎に同一の
テスト信号200が被試験CMOS集積回路4に印加さ
れる。
【0064】このテスト信号200を被試験CMOS集
積回路4に印加した場合、被試験CMOS集積回路4に
は電源電流が流れるが、被試験CMOS集積回路4が正
常であれば、その電源電流は図6に示すような正常電源
電流201のようになる。
【0065】この時に流れる電源電流は被試験CMOS
集積回路4の構造上の特徴から主にトランジスタのスイ
ッチングに伴う電流(トランジスタの貫通電流、容量成
分による充放電電流)のみであり、回路動作が静止して
いる時には極く僅かな電流しか流れない。
【0066】一方、被試験CMOS集積回路4に故障
(例えば、短絡故障等)が存在した場合、その電源電流
は図6に示すような異常電源電流202のようになり、
ある特定の時点で静止電源電流が大きく流れる。
【0067】この異常な静止電源電流は故障の位置や回
路の内部状態によって特定の信号が入力された時点で流
れ、また一連のテスト信号200が入力される間でいく
つかの時点で流れることが普通である。
【0068】ところで、テスト信号200は周期Tから
なる同一の信号を繰返し印加しているので、このテスト
信号200を故障の存在する被試験CMOS集積回路4
に印加した場合、異常な静止電源電流が周期T毎に流れ
ることとなる。
【0069】ここで、正常電源電流201と異常電源電
流202との周波数スペクトルについて考える。正常な
被試験CMOS集積回路4に対してあるいは故障のある
被試験CMOS集積回路4に対して周期Tのテスト信号
を印加しているため、夫々に流れる電源電流は共に周期
Tを持つ。このため、電源電流の周波数成分は1/Tを
基本成分として、その高調波成分を持つ。
【0070】ところが、故障のある被試験CMOS集積
回路4に流れる電源電流は正常な被試験CMOS集積回
路4に流れる電源電流と比較し、故障による異常な静止
電源電流が流れる。このため、周波数スペクトルにも両
者に違いが生じ、図7(a)に示す正常な被試験CMO
S集積回路4に流れる電源電流の周波数スペクトルと、
図7(b)に示す故障のある被試験CMOS集積回路4
に流れる電源電流の周波数スペクトルとには違いが表わ
れる。
【0071】すなわち、予め正常な被試験CMOS集積
回路4に流れる電源電流の周波数スペクトルを求めてお
けば、あとは周波数スペクトルの比較によって、異常電
源電流の有無を検出することができ、これによって故障
のある被試験CMOS集積回路4の検査が可能となる。
【0072】図8は図1の電源5の電圧の制御方法を示
す図である。図においては、電源5が被制御電圧源であ
る場合の制御方法を示している。電源5が定電圧源の場
合にはその出力電圧が予め定められており、時刻Tにか
かわらず、その出力電圧が一定である。
【0073】これに対し、電源5が被制御電圧源の場合
には、この図8に示すように、例えば電源5の電圧が時
刻T1まで電圧V1を、続く時刻T2まで電圧V2を、
時刻T2以降に電圧V3を夫々示すように制御される。
この時、時刻T1,T2の大きさはテストパタンの1回
当たりの走行時間と同等かそれ以上に設定される。
【0074】上記のように制御するのはテスト条件(具
体的には電源電圧)を時間とともに変化させ、その時の
電源電流のスペクトルの挙動の変化を捕らえるためであ
る。また、この制御は電源5とは別に設けた制御部(図
示せず)、あるいは電源5内に設置された制御部(図示
せず)によって行われ、その制御方法も予め定められて
いる。
【0075】この場合、上記の説明では電源5からの電
源電流が電流検出ユニット6を介して被試験CMOS集
積回路4の電源端子に供給されているが、この電源端子
だけでなく、電源端子以外の端子に電源電流を供給して
もよい。
【0076】集積回路の端子は電源端子と信号端子とに
分類され、信号端子は入力端子と出力端子と入出力端子
とに分類される。通常、電源は電源端子のみに接続され
ているが、特定の信号端子に流れる電流のスペクトルを
測定したい場合、電源を電源端子に接続するとともに、
該当する信号端子に接続することで、信号端子に流れる
電流のスペクトルも測定することが可能となる。
【0077】LSIテスタ3から被試験CMOS集積回
路4に印加されるテスト信号は被試験CMOS集積回路
4の電源端子を除く予め定られた入力端子のみに印加し
てもよい。テスト信号は繰返し印加してもよく、その場
合繰返し周期を予め定めた一定の値Tとしてもよく、ま
た可変としてもよい。例えば、時間とともに周期を早め
たり、あるいは逆に周期を遅くすることも可能である。
【0078】判定器8ではテスト信号の繰返し印加周期
がTの時に、電源電流の周波数スペクトルの周波数1/
Tの近傍、あるいは1/Tの整数倍の近傍の周波数帯域
のパワーに基づいて被試験CMOS集積回路4の故障の
有無を判定する。あるいは、判定器8では周波数スペク
トルの各周波数帯域毎のパワー(パワースペクトル)に
基づいて被試験CMOS集積回路4の故障の有無を判定
する。または、判定器8ではパワースペクトルに表われ
たピークの位置、ピークの大きさ、ピークの有無から被
試験CMOS集積回路4の故障の有無を判定する。
【0079】図9(a)はテスト条件一定時の電源電流
の周波数スペクトルを示す図であり、図9(b)はテス
ト条件変化時の電源電流の周波数スペクトルを示す図で
ある。これらの図においてはテスト信号の印加速度がテ
スト条件の一つである場合を示している。
【0080】すなわち、集積回路の故障はテスト信号の
印加スピードに関して敏感な場合があり、高速な信号を
印加すると故障を検出することができるが、低速な信号
を印加すると正常な動作を示すことがある。つまり、テ
スト条件(テスト信号の速さ=印加周期)を変化させな
がら、電源電流のスペクトルを観測することで上記のよ
うな故障を検出することが可能となる。
【0081】図10は本発明の第2の実施例による故障
検出装置の構成を示すブロック図である。図において、
本発明の第2の実施例による故障検出装置は被試験CM
OS集積回路(DUT)10内にテストパタン格納部1
とプログラム格納部2とLSIテスタ部3とを備えた以
外は図1に示す本発明の第1の実施例と同様の構成とな
っており、同一構成要素には同一符号を付してある。ま
た、同一構成要素の動作は本発明の第1の実施例と同様
である。尚、テストパタン格納部1とプログラム格納部
2とLSIテスタ部3とは図1のテストパタン格納ユニ
ット1とプログラム格納ユニット2とLSIテスタ3と
において夫々実現される機能を示しているので、同一符
号を付してある。
【0082】被試験CMOS集積回路11においてはこ
れらテストパタン格納部1とプログラム格納部2とLS
Iテスタ部3とが、自己テストモードにおいてテスト信
号を発生して自回路に印加する自己テスト機能に設けら
れている。
【0083】テストパタン格納部1には被試験CMOS
集積回路11に印加するテスト信号のデータが格納され
ている。プログラム格納部2にはLSIテスタ部3を駆
動するためのデータが格納されている。
【0084】LSIテスタ3ではテストパタン格納部1
及びプログラム格納部2各々に納められているデータに
基づいて被試験CMOS集積回路11をテストするため
のテスト信号を発生し、そのテスト信号を被試験CMO
S集積回路11に印加する。
【0085】被試験CMOS集積回路11には電流検出
ユニット6を介して電源5が接続され、電源5から被試
験CMOS集積回路11に被試験CMOS集積回路11
を動作させるための電源が供給されている。被試験CM
OS集積回路11に供給される電源電流の大きさは電流
検出ユニット6によって逐次観測され、その情報はスペ
クトル解析ユニット7に送られる。
【0086】スペクトル解析ユニット7には判定器8が
接続され、被試験CMOS集積回路11に流れる電源電
流の周波数スペクトルから被試験CMOS集積回路11
の故障の有無の判定を行っている。尚、図示していない
が、上記の故障検出装置に制御部を設け、各部が後述す
る動作を行うよう制御部によって制御させても良く、そ
の場合には制御部で動作する制御プログラムをプログラ
ム格納部2等に格納しておけば良い。また、プログラム
格納部2等はROM等で実現可能である。
【0087】この場合、テスト信号は繰返し連続的に印
加してもよく、さらにLSIテスタ部3によるテスト信
号の繰返し周期は予め定められた一定の値T、あるいは
可変周期としてもよい。可変周期の場合には周期Tが時
間とともに変化する。これらのテスト信号の印加方法は
プログラム格納部2にテストプログラム情報として格納
されている。
【0088】図11は本発明の第2の実施例に係る検査
方法を説明するためのフローチャートである。これら図
10及び図11を参照して本発明の第2の実施例による
故障検出装置の検査方法について説明する。
【0089】上記の被試験CMOS集積回路11ではテ
ストパタン格納部1とプログラム格納部2とLSIテス
タ部3とが自己テスト機能に設けられているので、自己
テストモードにおいて自回路でテスト信号を発生し、自
回路に印加する場合、図2に示す本発明の第1の実施例
によるLSIテスタ3のテストパタン情報入力(図2ス
テップS1)、テストプログラム情報入力(図2ステッ
プS2)、テスト信号の発生(図2ステップS3)は不
要である。
【0090】電源5からは電流検出ユニット6を介して
被試験CMOS集積回路11に電源が供給される(図1
1ステップS11)。その電源は被試験CMOS集積回
路11の電源端子に供給されるだけでなく、他の端子に
供給してもよい。また、電源5の電源電圧は予め定めら
れた一定の値、あるいは予め定められた手順に従って変
化する。
【0091】LSIテスタ部3はテストパタン情報及び
テストプログラム情報からテスト信号を生成し、被試験
CMOS集積回路11にテスト信号を連続的に繰返し印
加する(図11ステップS12)。この場合、LSIテ
スタ部3からのテスト信号は被試験CMOS集積回路1
1の電源端子を除く予め定められた入力端子のみに印加
してもよい。
【0092】電流検出ユニット6では被試験CMOS集
積回路11に供給される電源電流を観測し(図11ステ
ップS13)、その観測した情報はスペクトル解析ユニ
ット7に送られる。スペクトル解析ユニット7では電流
検出ユニット6から送られてきた電源電流情報の周波数
スペクトル解析を行い、その結果を判定器8に送る(図
11ステップS14)。
【0093】判定器8は周波数f1=1/T、及びその
高調波のスペクトルパワーの観測値と、予め定められて
いる規定値との比較を行い、規定範囲内に観測値が全て
含まれているか否かを判定する(図11ステップS1
5)。この場合、判定器8は全て規定値内に含まれてい
れば被試験CMOS集積回路11を良品と判定し、そう
でなければ被試験CMOS集積回路11を不良品として
判定する。
【0094】図12は本発明の第3の実施例に係る検査
方法を説明するためのフローチャートである。これら図
1及び図12を参照して本発明の第3の実施例による故
障検出装置の検査方法について説明する。
【0095】LSIテスタ3はテストパタン格納ユニッ
ト1からテストパタン情報を入力し(図12ステップS
21)、プログラム格納ユニット2からテストプログラ
ム情報を入力する(図12ステップS22)。LSIテ
スタ3はこれらテストパタン情報及びテストプログラム
情報からテスト信号を生成し、被試験CMOS集積回路
4にテスト信号を連続的に繰返し印加する(図12ステ
ップS23)。この場合、LSIテスタ3によるテスト
信号の繰り返し周期はTである。
【0096】電源5からは電流検出ユニット6を介して
被試験CMOS集積回路4に電源が供給される(図12
ステップS24)。電流検出ユニット6では被試験CM
OS集積回路4に加えられる電源電流を観測し(図12
ステップS25)、その観測した情報はスペクトル解析
ユニット7に送られる。
【0097】スペクトル解析ユニット7では電流検出ユ
ニット6から送られてきた電源電流情報のパワースペク
トルを観測し、その観測結果を判定器8に送る(図12
ステップS26)。
【0098】判定器8は観測されたパワースペクトル
と、予め定められているパワースペクトルの規定値との
比較を行い(図12ステップS27)、規定範囲内に観
測されたパワースペクトルが含まれているか否かを判定
する(図12ステップS28)。この場合、判定器8は
全て規定値内に含まれていれば被試験CMOS集積回路
4を良品と判定し、そうでなければ被試験CMOS集積
回路4を不良品として判定する。
【0099】図13は本発明の第4の実施例に係る検査
方法を説明するためのフローチャートである。これら図
10及び図13を参照して本発明の第4の実施例による
故障検出装置の検査方法について説明する。
【0100】本発明の第4の実施例でも上記の本発明の
第2の実施例と同様に、自己テストモードにおいて自回
路でテスト信号を発生し、自回路に印加する場合、図2
に示す本発明の第1の実施例によるLSIテスタ3のテ
ストパタン情報入力(図2ステップS1)、テストプロ
グラム情報入力(図2ステップS2)、テスト信号の発
生(図2ステップS3)は不要である。
【0101】電源5からは電流検出ユニット6を介して
被試験CMOS集積回路11に電源が供給される(図1
3ステップS31)。その電源は被試験CMOS集積回
路11の電源端子に供給されるだけでなく、他の端子に
供給してもよい。また、電源5の電源電圧は予め定めら
れた一定の値、あるいは予め定められた手順に従って変
化する。
【0102】LSIテスタ部3はテストパタン情報及び
テストプログラム情報からテスト信号を生成し、被試験
CMOS集積回路11にテスト信号を連続的に繰返し印
加する(図13ステップS32)。この場合、LSIテ
スタ部3からのテスト信号は被試験CMOS集積回路1
1の電源端子を除く予め定められた入力端子のみに印加
してもよい。
【0103】電流検出ユニット6では被試験CMOS集
積回路11に供給される電源電流を観測し(図13ステ
ップS33)、その観測した情報はスペクトル解析ユニ
ット7に送られる。スペクトル解析ユニット7では電流
検出ユニット6から送られてきた電源電流情報のパワー
スペクトルを観測し、その観測結果を判定器8に送る
(図13ステップS34)。
【0104】判定器8は観測されたパワースペクトル
と、予め定められているパワースペクトルの規定値との
比較を行い(図13ステップS35)、規定範囲内に観
測されたパワースペクトルが含まれているか否かを判定
する(図13ステップS36)。この場合、判定器8は
全て規定値内に含まれていれば被試験CMOS集積回路
11を良品と判定し、そうでなければ被試験CMOS集
積回路11を不良品として判定する。
【0105】図14は本発明の第5の実施例に係る検査
方法を説明するためのフローチャートである。これら図
1及び図14を参照して本発明の第5の実施例による故
障検出装置の検査方法について説明する。
【0106】LSIテスタ3はテストパタン格納ユニッ
ト1からテストパタン情報を入力し(図14ステップS
41)、プログラム格納ユニット2からテストプログラ
ム情報を入力する(図14ステップS42)。LSIテ
スタ3はこれらテストパタン情報及びテストプログラム
情報からテスト信号を生成し、被試験CMOS集積回路
4にテスト信号を連続的に繰返し印加する(図14ステ
ップS43)。この場合、LSIテスタ3によるテスト
信号の繰り返し周期はTである。
【0107】電源5からは電流検出ユニット6を介して
被試験CMOS集積回路4に電源が供給される(図14
ステップS44)。電流検出ユニット6では被試験CM
OS集積回路4に加えられる電源電流を観測し(図14
ステップS45)、その観測した情報はスペクトル解析
ユニット7に送られる。
【0108】スペクトル解析ユニット7では電流検出ユ
ニット6から送られてきた電源電流情報のパワースペク
トルのピーク位置、ピーク値、ピークの有無を観測し、
その観測結果を判定器8に送る(図14ステップS4
6)。
【0109】判定器8は観測されたパワースペクトルに
現れたピーク位置、ピーク値、ピークの有無を予め定め
られている規定条件と比較し(図14ステップS4
7)、規定条件を満足するか否かを判定する(図14ス
テップS48)。この場合、判定器8は規定条件を満足
すれば被試験CMOS集積回路4を良品と判定し、そう
でなければ被試験CMOS集積回路4を不良品として判
定する。
【0110】図15は本発明の第6の実施例に係る検査
方法を説明するためのフローチャートである。これら図
10及び図15を参照して本発明の第6の実施例による
故障検出装置の検査方法について説明する。
【0111】本発明の第6の実施例でも上記の本発明の
第2の実施例と同様に、自己テストモードにおいて自回
路でテスト信号を発生し、自回路に印加する場合、図2
に示す本発明の第1の実施例によるLSIテスタ3のテ
ストパタン情報入力(図2ステップS1)、テストプロ
グラム情報入力(図2ステップS2)、テスト信号の発
生(図2ステップS3)は不要である。
【0112】電源5からは電流検出ユニット6を介して
被試験CMOS集積回路11に電源が供給される(図1
5ステップS51)。その電源は被試験CMOS集積回
路11の電源端子に供給されるだけでなく、他の端子に
供給してもよい。また、電源5の電源電圧は予め定めら
れた一定の値、あるいは予め定められた手順に従って変
化する。
【0113】LSIテスタ部3はテストパタン情報及び
テストプログラム情報からテスト信号を生成し、被試験
CMOS集積回路11にテスト信号を連続的に繰返し印
加する(図15ステップS52)。この場合、LSIテ
スタ部3からのテスト信号は被試験CMOS集積回路1
1の電源端子を除く予め定められた入力端子のみに印加
してもよい。
【0114】電流検出ユニット6では被試験CMOS集
積回路11に供給される電源電流を観測し(図15ステ
ップS53)、その観測した情報はスペクトル解析ユニ
ット7に送られる。スペクトル解析ユニット7では電流
検出ユニット6から送られてきた電源電流情報のパワー
スペクトルのピーク位置、ピーク値、ピークの有無を観
測し、その観測結果を判定器8に送る(図15ステップ
S54)。
【0115】判定器8は観測されたパワースペクトルに
現れたピーク位置、ピーク値、ピークの有無を予め定め
られている規定条件と比較し(図15ステップS5
5)、規定条件を満足するか否かを判定する(図15ス
テップS56)。この場合、判定器8は規定条件を満足
すれば被試験CMOS集積回路11を良品と判定し、そ
うでなければ被試験CMOS集積回路11を不良品とし
て判定する。
【0116】図16は本発明による故障の判定方法を示
す図である。この図16を参照して判定器8による故障
の判定動作について説明する。図16にはパワースペク
トルの観測値と規定値とが示されており、一点鎖線で示
される範囲が規定値、実線及び破線が観測値を夫々示し
ている。
【0117】図において、実線で示される観測値につい
ては全ての周波数範囲にわたって周波数スペクトル値が
規定値内に含まれている。その結果、判定器8はこの被
試験デバイスを良品と判定する。
【0118】一方、点線で示される観測値はその周波数
スペクトル値が周波数f4近傍において規定値の範囲を
逸脱している。この結果、判定器8はこの被試験デバイ
スを不良品として判定する。
【0119】本発明による故障の判定方法について説明
する。図16にはパワースペクトルの観測値と規定値と
が示されている。図から分るようにパワースペクトルの
ピークが良品については周波数f1、f2、f3におい
て出現している。
【0120】一方、不良品においてはピークが周波数f
1、f2、f3だけでなく周波数f4においても出現し
ている。規定条件ではパワースペクトルのピークが周波
数f1、f2、f3のみに出力されるとなっていた場
合、前者は良品と判定されるが、後者は出現すべきでは
ないピークがf4に出現していることから規定条件に反
するために不良品と判定される。さらに、規定条件とし
てピーク値も規定されている場合、ピーク値が規定の範
囲に含まれているか否かで故障の有無を判定することも
可能である。
【0121】図17は図1の電流検出ユニット6の他の
構成例を示す図である。図において、電流検出ユニット
6には電源5から被試験CMOS集積回路4,11に供
給される電源電流の検出のためにカレントミラー回路が
設けられている。カレントミラー回路は電源電流i1が
流れた時にi1と等しい電流i2が流れる回路である。
電流i2が抵抗12を流れることで、電源電流が電圧値
に換算されて電流観測信号として検出されるので、電流
検出ユニット6として機能する。
【0122】図18は図1の電流検出ユニット6の別の
構成例を示す図である。図において、電流検出ユニット
6には電源5から被試験CMOS集積回路4,11に供
給される電源電流の検出のために変換抵抗増幅器が設け
られている。変換抵抗増幅器はオペアンプ14と負荷抵
抗13とから構成されている。この変換抵抗増幅器は電
源電流iが流れた時にiに応じた出力電圧v=−i×R
fが出力される。このため、電源電流が電圧値に換算さ
れて電流観測信号として検出されるので、電流検出ユニ
ット6として機能する。
【0123】上述した本発明の第1〜第6の実施例にお
いては、被試験デバイスとしてCMOS集積回路を対象
としてきたが、被試験デバイスとしてCMOS集積回路
に限定する必要はなく、他の集積回路、例えばアナログ
回路を含む集積回路等でも同じように機能する。すなわ
ち、被試験CMOS集積回路4,11を被試験集積回路
と読み替えてもよい。
【0124】これは被試験CMOS集積回路4,11に
おいては故障の存在における異常静止電源電流の存在に
着目したが、CMOS集積回路とCMOS集積回路以外
の集積回路を含む集積回路においては故障の存在による
異常静止電源電流だけでなく、異常電源電流に着目する
ことで故障を検出することが可能であり、上記の構成や
方法を被試験集積回路に適用することが可能だからであ
る。
【0125】図19は上記の被試験集積回路に繰返し印
加するテスト信号と電源電流との関係を示す図である。
図において、被試験集積回路にテスト信号300を繰返
し印加する場合、このテスト信号300は1周期がTで
あり、周期T毎に同一のテスト信号300が被試験集積
回路に印加される。
【0126】このテスト信号300を被試験集積回路に
印加した場合、被試験集積回路には電源電流が流れる
が、被試験集積回路が正常であればその電源電流が図に
示すような正常電源電流301となる。
【0127】一方、被試験集積回路に故障が存在した場
合、その電源電流は図に示すような異常電源電流302
となる。これらの異常電源電流には先に述べたようにC
MOS集積回路で見られるような異常静止電源電流のみ
ならず、トランジスタのスイッチング電流等からなる動
的な電流に関わる異常電源電流も含まれる。
【0128】異常静止電源電流は先に説明したようにC
MOS集積回路で、本来ならば電源電流が流れない状態
で、故障による電源電流が流れることを示している。異
常電源電流は集積回路に存在する故障(例えば、短絡故
障、遅延故障、開放故障等)によって、トランジスタの
動作タイミング等の被試験集積回路を構成する各素子の
動作状態が正常な状態から変化するために流れる電源電
流であり、図19に示す異常電源電流303のようにな
る。これにはトランジスタの動作タイミングがずれるこ
とによる電流波形の変化や静止電源電流の変化等が含ま
れる。
【0129】本発明では電源電流を静止電源電流のみな
らず、動的な電源電流を含めて全て同等に観測している
ため、集積回路の故障による電源電流の正常な状態とは
異なる挙動を観測することが可能である。
【0130】この異常な電源電流は故障の位置や回路の
内部状態、故障の状態によって特定の信号が入力された
時点で流れ、また一連のテスト信号300が入力される
間でいくつかの時点で流れることが普通である。
【0131】ところで、テスト信号300は周期Tから
なる同一の信号を繰返し印加しているので、このテスト
信号300を故障の存在する被試験集積回路に印加した
場合、異常な電源電流が周期T毎に流れることとなる。
【0132】ここで、正常電源電流301と異常電源電
流302との周波数スペクトルについて考える。正常な
被試験集積回路に対してあるいは故障のある被試験集積
回路に対して周期Tのテスト信号を印加しているため、
夫々に流れる電源電流はともに周期Tを持つ。このた
め、電源電流の周波数成分は1/Tを基本成分として、
その高調波成分を持つ。
【0133】ところが、故障のある被試験集積回路に流
れる電源電流は正常な被試験集積回路に流れる電源電流
と比べると、故障による異常な電源電流が流れる。この
ため、周波数スペクトルにも両者に違いが生じ、図7
(a)に示すような正常な被試験集積回路に流れる電源
電流の周波数スペクトルと、図7(b)に示すような故
障のある被試験集積回路に流れる電源電流の周波数スペ
クトルとには違いが表われる。
【0134】すなわち、予め正常な被試験集積回路に流
れる電源電流の周波数スペクトルを求めておけば、あと
は周波数スペクトルの比較によって、異常電源電流の有
無を検出することができ、これによって故障のある被試
験集積回路の検査が可能となる。
【0135】このように、周波数スペクトル解析の結果
を元に被試験CMOS集積回路4あるいは被試験集積回
路の良否を判定することによって、スペクトル解析に要
する時間で検査時間が決定される。このスペクトル解析
に要する時間は短時間であるため、短時間での検査が可
能となる。
【0136】しかるに、直接電源電流を測定する従来の
方法ではテスト信号を構成する数千〜数十万からなるテ
ストパタンの個々のパタン毎に電流を観測しており、こ
の測定において1回の観測に数ミリ秒を要し、全パタン
について電流を観測するのに膨大な時間を要することが
明らかである。
【0137】また、トランジスタの動作タイミングの変
化による電源電流の波形の変化等は従来、シンクロスコ
ープ等で直接電源電流波形を観測する以外に検査する方
法がなく、テスト信号を印加している全ての時間に渡っ
て検査することは現実的には不可能である。しかしなが
ら、本発明では電源電流の周波数スペクトルの変化を検
査しているので、電源電流の波形の変化も短時間で検出
可能である。
【0138】さらに、スペクトル解析ユニット7を単純
なバンドパスフィルタ10−1〜10−5を組合せて構
成することで、複雑な装置構成を要件とせず、しかも高
速な信号を扱う必要が無いので、装置構成を簡易化する
ことができる。この場合、扱う周波数は高々1/Tの数
倍の周波数までであり、被試験デバイスに印加されるテ
スト信号のクロック周期(例えば、数メガHz以上)に
比べれば、テスト信号の繰返し印加周期は十分長く(例
えば、数ミリ秒〜数十ミリ秒)、十分低い周波数(例え
ば、数キロHz)まで扱えればよい。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように本発明のCMOS集
積回路の故障検出装置によれば、CMOS集積回路にテ
スト信号を印加して動作させた時に流れる電源電流のう
ちのトランジスタのスイッチングによらない静的な電源
電流を観測することによってCMOS集積回路の故障を
検出するCMOS集積回路の故障検出装置において、被
試験CMOS集積回路にテスト信号を連続的に繰返し印
加して被試験CMOS集積回路に供給される電源電流を
観測し、その観測で検出された電源電流の周波数スペク
トルを求め、電源電流の周波数スペクトルのうちの予め
定められた2つ以上の周波数におけるスぺクトルパワー
の大きさによって被試験CMOS集積回路の故障の有無
を判定することによって、CMOS集積回路の故障を高
速に検出することができるという効果がある。
【0140】また、本発明の集積回路の故障検出装置に
よれば、集積回路にテスト信号を印加して動作させた時
に流れる電源電流を観測することによって集積回路の故
障を検出する集積回路の故障検出装置において、被試験
集積回路にテスト信号を連続的に繰返し印加して被試験
集積回路に供給される電源電流を観測し、その観測で検
出された電源電流の周波数スペクトルを求め、電源電流
の周波数スペクトルのうちの予め定められた2つ以上の
周波数におけるスぺクトルパワーの大きさによって被試
験集積回路の故障の有無を判定することによって、集積
回路の故障を高速に検出することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による故障検出装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明に係る検査方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図3】本発明の一実施例による故障の判定方法を示す
図である。
【図4】図1の電流検出ユニットの構成を示す図であ
る。
【図5】図1のスペクトル解析ユニットの構成を示す図
である。
【図6】図1の被試験CMOS集積回路に繰返し印加す
るテスト信号と電源電流との関係を示す図である。
【図7】(a)は図1の被試験CMOS集積回路に故障
が存在しない場合における電源電流の周波数スペクトル
を示す図、(b)は図1の被試験CMOS集積回路に故
障が存在する場合における電源電流の周波数スペクトル
を示す図である。
【図8】図1の電源5の電圧の制御方法を示す図であ
る。
【図9】(a)はテスト条件一定時の電源電流の周波数
スペクトルを示す図、(b)はテスト条件変化時の電源
電流の周波数スペクトルを示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例による故障検出装置の
構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係る検査方法を説明
するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施例に係る検査方法を説明
するためのフローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施例に係る検査方法を説明
するためのフローチャートである。
【図14】本発明の第5の実施例に係る検査方法を説明
するためのフローチャートである。
【図15】本発明の第6の実施例に係る検査方法を説明
するためのフローチャートである。
【図16】本発明による故障の判定方法を示す図であ
る。
【図17】図1の電流検出ユニットの他の構成例を示す
図である。
【図18】図1の電流検出ユニットの別の構成例を示す
図である。
【図19】被試験集積回路に繰返し印加するテスト信号
と電源電流との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 テストパタン格納ユニット 2 プログラム格納ユニット 3 LSIテスタ 4,11 被試験CMOS集積回路 5 電源 6 電流検出ユニット 7 スペクトル解析ユニット 8 判定器 9 検出抵抗 10−1〜10−5 バンドパスフイルタ 12 抵抗 13 負荷抵抗 14 オペアンプ 200 テスト信号 201 正常電源電流 202 異常電源電流 300 テスト信号 301 正常電源電流 302 異常電源電流

Claims (62)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CMOS集積回路にテスト信号を印加し
    て動作させた時に流れる電源電流のうちのトランジスタ
    のスイッチングによらない静的な電源電流を観測するこ
    とによってCMOS集積回路の故障を検出するCMOS
    集積回路の故障検出装置であって、被試験CMOS集積
    回路に前記テスト信号を連続的に繰返し印加する手段
    と、前記被試験CMOS集積回路に供給される電源電流
    を観測する電流観測手段と、前記電流観測手段で検出さ
    れた前記電源電流の周波数スペクトルを求める手段と、
    前記電源電流の周波数スペクトルのうちの予め定められ
    た2つ以上の周波数におけるスぺクトルパワーの大きさ
    によって前記被試験CMOS集積回路の故障の有無を判
    定する判定手段とを有することを特徴とする故障検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記被試験CMOS集積回路に予め定め
    られた一定電圧を供給する電源印加手段を含むことを特
    徴とする請求項1記載の故障検出装置。
  3. 【請求項3】 前記テスト信号を連続的に繰返し印加す
    る手段は、前記被試験CMOS集積回路の電源端子を除
    く予め定められた入力端子に前記テスト信号を印加する
    よう構成したことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の故障検出装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記被試験CMOS集
    積回路に前記テスト信号として周期Tのテスト信号を間
    断なく繰返し印加した時に前記被試験CMOS集積回路
    の電源電流の周波数スペクトルのうちの1/T近傍及び
    1/Tの整数倍の周波数の近傍のスペクトルパワーの大
    きさによって前記被試験CMOS集積回路の故障の有無
    を判定するよう構成したことを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれか記載の故障検出装置。
  5. 【請求項5】 CMOS集積回路にテスト信号を印加し
    て動作させた時に流れる電源電流のうちのトランジスタ
    のスイッチングによらない静的な電源電流を観測するこ
    とによってCMOS集積回路の故障を検出するCMOS
    集積回路の故障検出装置であって、被試験CMOS集積
    回路に前記テスト信号を印加するLSIテスタと、前記
    テスト信号の情報を格納したテストパターン格納手段
    と、前記LSIテスタを駆動制御するためのプログラム
    を格納したプログラム格納手段と、前記被試験CMOS
    集積回路に電源を供給する電源ユニットと、前記電源ユ
    ニットから前記被試験CMOS集積回路に供給される電
    源電流を観測する電流検出ユニットと、前記電流検出ユ
    ニットからの観測信号のうちの各周波数帯域毎のパワー
    を求めるスペクトル解析手段と、前記スペクトル解析手
    段によって周波数帯域毎にフィルタリングされた前記観
    測信号のパワーを観測して予め定められた2つ以上の周
    波数帯域のパワーの大きさに基づいて前記被試験CMO
    S集積回路の故障の有無を判定する判定手段とを有する
    ことを特徴とする故障検出装置。
  6. 【請求項6】 前記電源ユニットは、予め定められた一
    定電圧を前記被試験CMOS集積回路に供給するよう構
    成したことを特徴とする請求項5記載の故障検出装置。
  7. 【請求項7】 前記LSIテスタは、前記被試験CMO
    S集積回路の電源端子を除く予め定められた入力端子に
    前記テスト信号を印加するよう構成したことことを特徴
    とする請求項5または請求項6記載の故障検出装置。
  8. 【請求項8】 前記判定手段は、前記被試験CMOS集
    積回路に前記テスト信号として周期Tのテスト信号を間
    断なく繰返し印加した時に1/T近傍及び1/Tの整数
    倍の近傍の観測信号のスペクトルパワーによって前記被
    試験CMOS集積回路の故障の有無を判定するよう構成
    したことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか
    記載の故障検出装置。
  9. 【請求項9】 前記電流検出ユニットは、前記電源電流
    を観測するための電流検出抵抗を含むことを特徴とする
    請求項5から請求項8のいずれか記載の故障検出装置。
  10. 【請求項10】 前記スペクトル解析手段は、予め定め
    られた周波数帯域のみを通過させる複数のバンドパスフ
    ィルタを含み、前記判定手段が前記複数のバンドパスフ
    ィルタを通過した観測信号のパワーに基づいて前記被試
    験CMOS集積回路の故障の有無を判定するようにした
    ことを特徴とする請求項5から請求項9のいずれか記載
    の故障検出装置。
  11. 【請求項11】 前記複数のバンドパスフィルタは、前
    記被試験CMOS集積回路に前記テスト信号として周期
    Tのテスト信号を間断なく繰返し印加する時に1/T近
    傍及び1/Tの整数倍の近傍の周波数帯域のみを通過さ
    せるよう構成したことを特徴とする請求項10記載の故
    障検出装置。
  12. 【請求項12】 前記スペクトル解析手段にFFTアナ
    ライザを用いることを特徴とする請求項5から請求項9
    のいずれか記載の故障検出装置。
  13. 【請求項13】 前記スペクトル解析手段にスペクトル
    アナライザを用いることを特徴とする請求項5から請求
    項9のいずれか記載の故障検出装置。
  14. 【請求項14】 CMOS集積回路にテスト信号を印加
    して動作させた時に流れる電源電流のうちのトランジス
    タのスイッチングによらない静的な電源電流を観測する
    ことによってCMOS集積回路の故障を検出するCMO
    S集積回路の故障検出方法であって、被試験CMOS集
    積回路に前記テスト信号を連続的に繰返し印加するステ
    ップと、前記被試験CMOS集積回路に供給される電源
    電流を観測するステップと、その観測で検出された前記
    電源電流の周波数スペクトルを求めるステップと、前記
    電源電流の周波数スペクトルのうちの予め定められた2
    つ以上の周波数におけるスぺクトルパワーの大きさによ
    って前記被試験CMOS集積回路の故障の有無を判定す
    るステップとを有することを特徴とする故障検出方法。
  15. 【請求項15】 前記被試験CMOS集積回路の電源と
    して予め定められた一定電圧を供給するステップを含む
    ことを特徴とする請求項14記載の故障検出方法。
  16. 【請求項16】 前記テスト信号を連続的に繰返し印加
    するステップは、前記被試験CMOS集積回路の電源端
    子を除く予め定められた入力端子にテスト信号を印加す
    るようにしたことを特徴とする請求項14または請求項
    15記載の故障検出方法。
  17. 【請求項17】 前記故障の有無を判定するステップ
    は、前記被試験CMOS集積回路に前記テスト信号とし
    て周期Tのテスト信号を間断なく繰返し印加した時に前
    記被試験CMOS集積回路の電源電流の周波数スペクト
    ルのうちの1/T近傍及び1/Tの整数倍の周波数の近
    傍のスペクトルパワーの大きさによって前記被試験CM
    OS集積回路の故障の有無を判定するようにしたことを
    特徴とする請求項14から請求項16のいずれか記載の
    故障検出方法。
  18. 【請求項18】 CMOS集積回路にテスト信号を印加
    して動作させた時に流れる電源電流のうちのトランジス
    タのスイッチングによらない静的な電源電流を観測する
    ことによってCMOS集積回路の故障を検出させるCM
    OS集積回路の故障検出制御プログラムを記録した記録
    媒体であって、前記故障検出制御プログラムは前記CM
    OS集積回路の故障を検出する検出回路に、被試験CM
    OS集積回路に前記テスト信号を連続的に繰返し印加さ
    せ、前記被試験CMOS集積回路に供給される電源電流
    を観測させ、その観測で検出された前記電源電流の周波
    数スペクトルを求めさせ、前記電源電流の周波数スペク
    トルのうちの予め定められた2つ以上の周波数における
    スぺクトルパワーの大きさによって前記被試験CMOS
    集積回路の故障の有無を判定させることを特徴とする故
    障検出制御プログラムを記録した記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記被試験CMOS集積回路の電源として予
    め定められた一定電圧の電源を前記被試験CMOS集積
    回路に供給させることを特徴とする請求項18記載の故
    障検出制御プログラムを記録した記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記テスト信号を前記被試験CMOS集積回
    路の電源以外の予め定められた入力端子に印加させるこ
    とを特徴とする請求項18または請求項19記載の故障
    検出制御プログラムを記録した記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記故障の有無を判定させる際に、前記被試
    験CMOS集積回路に前記テスト信号として周期Tのテ
    スト信号を間断なく繰返し印加した時に前記被試験CM
    OS集積回路の電源電流の周波数スペクトルのうちの1
    /T近傍及び1/Tの整数倍の周波数の近傍のスペクト
    ルパワーの大きさによって前記被試験CMOS集積回路
    の故障の有無を判定させることを特徴とする請求項18
    から請求項20のいずれか記載の故障検出制御プログラ
    ムを記録した記録媒体。
  22. 【請求項22】 集積回路を動作させた時に前記集積回
    路に流れる電源電流を観測することによって前記集積回
    路の故障を検出する集積回路の故障検出装置であって、
    被試験集積回路に供給される電源電流を観測する電流観
    測手段と、前記電流観測手段で検出された前記電源電流
    の周波数スペクトルを求める手段と、前記電源電流の周
    波数スペクトルから前記被試験集積回路の故障の有無を
    判定する判定手段とを有することを特徴とする故障検出
    装置。
  23. 【請求項23】 前記被試験集積回路の電源として予め
    定められた一定電圧を前記被試験集積回路に供給する電
    源供給手段を含むことを特徴とする請求項22記載の故
    障検出装置。
  24. 【請求項24】 前記被試験集積回路にテスト信号を印
    加するテスト信号印加手段を含むことを特徴とする請求
    項22または請求項23記載の故障検出装置。
  25. 【請求項25】 前記テスト信号印加手段は、前記テス
    ト信号を繰返し連続的に前記被試験集積回路に印加する
    機能を含むことを特徴とする請求項24記載の故障検出
    装置。
  26. 【請求項26】 前記テスト信号印加手段は、前記被試
    験集積回路の電源端子を除く予め定められた入力端子に
    前記テスト信号を印加する機能を含むことを特徴とする
    請求項24または請求項25記載の故障検出装置。
  27. 【請求項27】 前記テスト信号印加手段は、前記テス
    ト信号を予め設定された一定周期で繰返し連続的に前記
    被試験集積回路に印加する機能を有することを特徴とす
    る請求項25または請求項26記載の故障検出装置。
  28. 【請求項28】 前記判定手段は、前記周波数スペクト
    ルの各周波数におけるパワーの値によって前記被試験集
    積回路の故障の有無を判定するよう構成したことを特徴
    とする請求項22から請求項27のいずれか記載の故障
    検出装置。
  29. 【請求項29】 前記判定手段は、前記周波数スペクト
    ルに表われた1つ以上のピークの周波数の値とピーク値
    の大きさとピークの有無とのうちの少なくとも一つを基
    に前記被試験集積回路の故障の有無を判定するよう構成
    したことを特徴とする請求項22から請求項27のいず
    れか記載の故障検出装置。
  30. 【請求項30】 前記判定手段は、前記被試験集積回路
    に前記テスト信号として周期Tのテスト信号を間断なく
    繰返し印加した時に前記被試験集積回路の電源電流の周
    波数スペクトルのうちの1/T近傍及び1/Tの整数倍
    の周波数の近傍のスペクトルパワーの大きさによって前
    記被試験集積回路の故障の有無を判定するよう構成した
    ことを特徴とする請求項22から請求項27のいずれか
    記載の故障検出装置。
  31. 【請求項31】 集積回路を動作させた時に集積回路に
    流れる電源電流を観測することによって集積回路の故障
    を検出する集積回路の故障検出装置であって、前記被試
    験集積回路に電源を供給する電源ユニットと、前記電源
    ユニットから前記被試験集積回路に供給される電源電流
    を観測する電流検出ユニットと、前記電流検出ユニット
    からの観測信号のうちの各周波数帯域毎のパワーを求め
    るスペクトル解析ユニットと、前記スペクトル解析ユニ
    ットによって周波数帯域毎にフィルタリングされた前記
    観測信号の周波数帯域毎のパワーから前記被試験集積回
    路の故障の有無を判定する判定ユニットとを有すること
    を特徴とする故障検出装置。
  32. 【請求項32】 前記電源ユニットは、予め定められた
    一定電圧を前記被試験集積回路の電源端子に供給するよ
    う構成したことを特徴とする請求項31記載の故障検出
    装置。
  33. 【請求項33】 前記テスト信号を印加するLSIテス
    タを含むことを特徴とする請求項31または請求項32
    記載の故障検出装置。
  34. 【請求項34】 前記LSIテスタは、前記テスト信号
    を前記被試験集積回路の電源端子を除く予め定められた
    入力端子のみに印加するよう構成したことを特徴とする
    請求項33記載の故障検出装置。
  35. 【請求項35】 前記LSIテスタは、テストパタンを
    連続的に繰返し前記被試験集積回路に印加するよう構成
    したことを特徴とする請求項33または請求項34記載
    の故障検出装置。
  36. 【請求項36】 前記LSIテスタは、前記テスト信号
    を予め設定された一定周期で繰返し連続的に前記被試験
    集積回路に印加するよう構成したことを特徴とする請求
    項35記載の故障検出装置。
  37. 【請求項37】 前記判定ユニットは、前記周波数帯域
    毎のパワーから各周波数帯域におけるパワーの値によっ
    て前記被試験集積回路の故障の有無を判定するよう構成
    したことを特徴とする請求項31から請求項36のいず
    れか記載の故障検出装置。
  38. 【請求項38】 前記判定ユニットは、前記周波数帯域
    毎に表われたパワーのピークを示す1つ以上の周波数帯
    域の値とピーク値の大きさとピークの有無とのうちの少
    なくとも一つを基に前記被試験集積回路の故障の有無を
    判定するよう構成したことを特徴とする請求項31から
    請求項36のいずれか記載の故障検出装置。
  39. 【請求項39】 前記判定ユニットは、前記被試験集積
    回路に前記テスト信号として周期Tのテスト信号を間断
    なく繰返し印加した時に1/T近傍及び1/Tの整数倍
    の近傍の観測信号のスペクトルパワーによって前記被試
    験集積回路の故障の有無を判定するよう構成したことを
    特徴とする請求項31から請求項36のいずれか記載の
    故障検出装置。
  40. 【請求項40】 前記電流検出ユニットは、前記電源電
    流を観測するための電流検出抵抗を含むことを特徴とす
    る請求項31から請求項39のいずれか記載の故障検出
    装置。
  41. 【請求項41】 前記電流検出ユニットは、前記電源電
    流を観測するためのカレントミラー回路を含むことを特
    徴とする請求項31から請求項39のいずれか記載の故
    障検出装置。
  42. 【請求項42】 前記スペクトル解析手段は、予め定め
    られた周波数帯域のみを通過させる複数のバンドパスフ
    ィルタを含み、前記判定手段が前記複数のバンドパスフ
    ィルタを通過した観測信号のパワーに基づいて前記被試
    験集積回路の故障の有無を判定するようにしたことを特
    徴とする請求項31から請求項39のいずれか記載の故
    障検出装置。
  43. 【請求項43】 前記複数のバンドパスフィルタは、前
    記被試験集積回路に前記テスト信号として周期Tのテス
    ト信号を間断なく繰返し印加する時に1/T近傍及び1
    /Tの整数倍の近傍の周波数帯域のみを通過させるよう
    構成したことを特徴とする請求項42記載の故障検出装
    置。
  44. 【請求項44】 前記スペクトル解析手段は、スペクト
    ルアナライザであることを特徴とする請求項31から請
    求項39のいずれか記載の故障検出装置。
  45. 【請求項45】 前記スペクトル解析手段は、FFTア
    ナライザであることを特徴とする請求項31から請求項
    39いずれか記載の故障検出装置。
  46. 【請求項46】 集積回路を動作させた時に流れる電源
    電流を観測することによって前記集積回路の故障を検出
    する集積回路の故障検出方法であって、前記被試験集積
    回路に供給される電源電流を観測するステップと、その
    観測で検出された前記電源電流の周波数スペクトルを求
    めるステップと、前記電源電流の周波数スペクトルから
    前記被試験集積回路の故障の有無を判定するステップと
    を有することを特徴とする故障検出方法。
  47. 【請求項47】 前記被試験集積回路の電源端子に予め
    定められた一定の値を出力する定電圧電源から前記電源
    電流を供給するステップを含むことを特徴とする請求項
    46記載の故障検出方法。
  48. 【請求項48】 前記集積回路にテスト信号を連続的に
    繰返し印加するステップを含むことを特徴とする請求項
    46または請求項47記載の故障検出方法。
  49. 【請求項49】 前記テスト信号を連続的に繰返し印加
    するステップは、前記集積回路の電源端子を除く予め定
    められた入力端子にテスト信号を繰返し印加するように
    したことを特徴とする請求項48記載の故障検出方法。
  50. 【請求項50】 前記テスト信号を連続的に繰返し印加
    するステップは、前記テスト信号を予め定められた一定
    周期で繰返し印加するようにしたことを特徴とする請求
    項48または請求項49記載の故障検出方法。
  51. 【請求項51】 前記故障の有無を判定するステップ
    は、前記電源電流の周波数帯域毎のパワーから各周波数
    帯のパワーの値によって前記被試験集積回路の故障の有
    無を判定するようにしたことを特徴とする請求項46か
    ら請求項50のいずれか記載の故障検出方法。
  52. 【請求項52】 前記故障の有無を判定するステップ
    は、前記電源電流の周波数スペクトルにおいて表われた
    ピーク周波数とピーク値とピークの有無とのうちの少な
    くとも一つを基に前記被試験集積回路の故障の有無を判
    定するようにしたことを特徴とする請求項46から請求
    項50のいずれか記載の故障検出方法。
  53. 【請求項53】 前記故障の有無を判定するステップ
    は、前記被試験集積回路に前記テスト信号として周期T
    のテスト信号を間断なく繰返し印加した時に前記被試験
    集積回路の電源電流の周波数スペクトルのうちの1/T
    近傍及び1/Tの整数倍の周波数の近傍のスペクトルパ
    ワーの大きさによって前記被試験集積回路の故障の有無
    を判定するようにしたことを特徴とする請求項46から
    請求項50のいずれか記載の故障検出方法。
  54. 【請求項54】 集積回路の電源電流を観測することに
    よって前記集積回路の故障を検出する集積回路の故障検
    出制御プログラムを記録した記録媒体であって、前記故
    障検出制御プログラムは前記集積回路の故障を検出する
    検出回路に、被試験集積回路に供給される電源電流を観
    測させ、その観測で検出された前記電源電流の周波数ス
    ペクトルを求めさせ、前記電源電流の周波数スペクトル
    から前記被試験集積回路の故障の有無を判定させること
    を特徴とする故障検出制御プログラムを記録した記録媒
    体。
  55. 【請求項55】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、予め定められた一定電圧を前記被試験集積回
    路の電源端子に供給させることを有することを特徴とす
    る請求項54記載の故障検出制御プログラムを記録した
    記録媒体。
  56. 【請求項56】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記被試験集積回路にテスト信号を印加させ
    ることを特徴とする請求項54記載または55記載の故
    障検出制御プログラムを記録した記録媒体。
  57. 【請求項57】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記被試験集積回路にテスト信号を連続的に
    繰返し印加させることを特徴とする請求項54記載また
    は55記載の故障検出制御プログラムを記録した記録媒
    体。
  58. 【請求項58】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記テスト信号を連続的に繰返し印加させる
    際に、前記テスト信号を予め定められた一定周期で繰返
    し印加させることを特徴とする請求項57記載の故障検
    出制御プログラムを記録した記録媒体。
  59. 【請求項59】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記テスト信号を前記被試験集積回路の電源
    端子を除く予め定められた入力端子に印加させることを
    特徴とする請求項56から請求項58のいずれか記載の
    故障検出制御プログラムを記録した記録媒体。
  60. 【請求項60】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記電源電流の周波数帯域毎のパワーから各
    周波数帯域におけるパワーの値によって故障の有無を判
    定させることを特徴とする請求項54から請求項59の
    いずれか記載の故障検出制御プログラムを記録した記録
    媒体。
  61. 【請求項61】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記電源電流の周波数スペクトルのうちのピ
    ークを示す1つ以上の周波数の値とピーク値とピークの
    有無とのうちの少なくとも一つを基に故障の有無を判定
    させることを特徴とする請求項54から請求項59のい
    ずれか記載の故障検出制御プログラムを記録した記録媒
    体。
  62. 【請求項62】 前記故障検出制御プログラムは前記検
    出回路に、前記故障の有無を判定させる際に、前記被試
    験集積回路に前記テスト信号として周期Tのテスト信号
    を間断なく繰返し印加した時に前記被試験集積回路の電
    源電流の周波数スペクトルのうちの1/T近傍及び1/
    Tの整数倍の周波数の近傍のスペクトルパワーの大きさ
    によって前記被試験集積回路の故障の有無を判定させる
    ことを特徴とする請求項54から請求項59のいずれか
    記載の故障検出制御プログラムを記録した記録媒体。
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