JP3091916B2 - エンジンのスタータ - Google Patents

エンジンのスタータ

Info

Publication number
JP3091916B2
JP3091916B2 JP03042057A JP4205791A JP3091916B2 JP 3091916 B2 JP3091916 B2 JP 3091916B2 JP 03042057 A JP03042057 A JP 03042057A JP 4205791 A JP4205791 A JP 4205791A JP 3091916 B2 JP3091916 B2 JP 3091916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
crankshaft
ratchet
slope plate
starter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03042057A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04279764A (ja
Inventor
博之 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP03042057A priority Critical patent/JP3091916B2/ja
Publication of JPH04279764A publication Critical patent/JPH04279764A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3091916B2 publication Critical patent/JP3091916B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用又は汎用の小型
エンジンに設けられるリコイル型のスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスタータの一つに特開昭62−
67282号に示されるものがある。該スタータは、ラ
チェットがリール側に設けられており、ロープを引いて
リールが回転すると、該ラチェットが固定部に捲回した
ばねに案内されて突出し、クランク軸に固定したプーリ
の係合凹部に係合して回転力を伝え、ロープを戻すとラ
チェットは後退して係合を解くようになっている。
【0003】この構造によれば、エンジン始動後もロー
プが牽引されていれば前記プーリの係合凹部でラチェッ
トが叩かれて騒音を発生するおそれがあり、また該プー
リをクランク軸に新設しなければならないので、部品数
が多くなり取付けスペースも必要となって、エンジンの
小型化が困難になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小型で部品
数が少なく騒音を発生させないスタータを得ることを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における前記課題
の解決手段は、クランク軸で駆動されるVベルト式自動
変速機と、該クランク軸に作動的に係脱するリコイル型
スタータを設けたエンジンにおいて、前記Vベルト式自
動変速機の遠心ローラを案内する斜面板をクランク軸の
外端に設け、該斜面板の外面に、遠心力で拡開するラチ
ェットを内方位置に弾発して支持し、該斜面板に対向し
て設置した引きロープ用のリールに、前記ラチェットが
内方位置にあるとき係合する突起を設けたことを特徴と
する。
【0006】
【作用】前記のエンジンにおいて、エンジン停止時にラ
チェットは、収縮方向に弾発されてリールの突起に係合
しており、ロープによりリールを回転させると、該突起
及びラチェットを介してクランクが回転されて始動す
る。始動後は、ラチェットは遠心力で拡開して突起から
離れ、この状態で回転を続ける。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。第1図で1は二輪車用のエンジン、2はその左ケ
ース、3は右ケースで、両ケース2、3によりエンジン
ケース4が形成され、該エンジンケース4内にはクラン
ク軸6が支持され、上部にはシリンダ7が固定されてピ
ストン8が収容されている。クランク軸6の右端には冷
却ファン9と発電機10のロータが固定され、該冷却フ
ァン9とシリンダ7の右側面を吸気口11a付きの右シ
ュラウド11で覆い、冷却ファン9の外周に吹出口11
bが形成されている。
【0008】エンジン1の左側面は、左シュラウド12
とこれと一体の変速機カバー13で覆われ、該カバー1
3の内部にVベルト式自動変速機14が設けられる。該
自動変速機14の駆動プーリ15は、クランク軸6に内
方から順次固定車16、スリーブ17、斜面板18が固
定され、可動車19は、斜面板18に設けたガイド20
により案内されてスリーブ17上で軸方向に摺動自在に
支持される。
【0009】そして可動車19と斜面板18の間の先細
空間内には遠心ローラ21が介設されており、クランク
軸6の回転速度が上昇すると、遠心ローラ21が斜面板
18に沿って外周側に移動し、可動車19を固定車16
側に押してVベルト22の駆動プーリ15に対する作用
半径を増大させ、これに伴って被動プーリ24の作用半
径を縮小して高速駆動をするようになっている。
【0010】変速機14の被動プーリ24は、エンジン
ケース4に支持された被動軸25に遊嵌したスリーブ2
6上に設置される。該スリーブ26の外端寄りに固定車
27が固定され、その内側位置で可動車28がスリーブ
26上に遊嵌され、スリーブ26に固定したバネ受け2
9と可動車28の間に、Vベルト22との接触圧力を与
える押しバネ30が介設されている。また該バネ受け2
9から突設したカム31aと可動車28の背面のカム3
1bによって周知のトルクカム31を形成し、該カム3
1bの外周側にファン32が突設されている。
【0011】スリーブ26にはまた遠心クラッチ33の
クラッチアーム34が固定され、これに遠心シュー35
が枢着されており、これらを囲むクラッチドラム36が
被動軸25に固定されている。
【0012】したがって、Vベルト22により被動プー
リ24が駆動され、一定速以上になると遠心シュー35
が拡がってクラッチドラム36に摩擦係合して被動軸2
5を駆動するが、該被動軸25の負荷が増大すると、固
定車27と可動車28に僅かのずれが生じ、トルクカム
31によって可動車28に作用する推力が増大してVベ
ルト22との接触圧力を増大させる。そして、被動軸2
5の回転は、中間軸37、出力軸38のギヤ列を介して
出力スプロケット39に伝達される。
【0013】このエンジン1を始動するためのスタータ
40は、リコイル型でクランク軸6と同心に設けられて
いて、前記斜面板18の背面に設けたラチェット41
と、カバー13に突設した支軸42に支持されたリール
43と、該リール43にコイル状に捲回したロープ44
と、該リール43の内面中心寄りの位置でクランク軸方
向に突出する突起45とを備える。
【0014】図2に示すように、斜面板18の背面には
ピン46と円弧状のストッパ47が突設され、該ピン4
6に前記ラチェット41の一端が枢着され、バネ48で
内向きに回動するように押圧されている。そして該ラチ
ェット41は、バネ48で押圧された内方位置で突起4
5に係合するが、クランク軸が始動回転速度以上になる
と遠心力で外方に拡開して突起45から離脱しストッパ
47に当接する。
【0015】したがって、コイル状のロープ44を引出
してリール43を図外の戻しバネに抗して回転させる
と、突起45でラチェット41を押し、斜面板18とこ
れと一体のクランク軸6を回転してエンジンを始動させ
る。該始動により斜面板18はリール43より速く回転
するため、ラチェット41は、突起45から前方に離れ
ると共に遠心力によって外方に拡開し、ストッパ47に
当接して停止し、エンジン回転中はこの状態を維持す
る。そしてエンジンが停止すれば、バネ48で図示の状
態に戻る。
【0016】前記ラチェット41は、ピン46を中心と
する回動によって進退するが、半径方向に摺動して進退
する構造のものであってもよい。
【0017】このエンジン1を冷却するための空気は、
冷却ファン9によって吸気口11aから吸入されてファ
ン9の外周の送出部11bから放出され、シリンダ外周
を経て排出されるが、冷却空気の一部は、該送出部11
bから右ケース3に設けた開口50、左ケース2に設け
た通気穴51を経て変速機14内に流入してファン32
で加速され、プーリ15、24、ベルト22等を冷却し
た後流出口52から外部へ流出する。図3に示すよう
に、通気穴51は半月形をなし、流出口52は略三角形
をなし、流出口52の下面にはこれを覆うL形のガイド
53が設けられ、冷却作用後の空気はこれによって後方
へ排出される。
【0018】そして、流出口52のファン32側の口縁
には、遮風リブ55を変速機内に突出させて設け、ファ
ン32で付勢した空気が流出口52へ直行排出されるこ
とがないようにしてある。
【0019】なお、図3で60は気化器、61は吸気通
路、62はリード弁、63はリード弁のストッパであ
り、該ストッパ63は、先端が上向きに屈曲されてい
る。この構成により、クランクケース内から呼吸通路6
4、補助掃気口65を経てシリンダ内に流入する混合気
は、ストッパ63の先端によって斜め上向きの指向性が
与えられて良好な掃気作用を行うようにされている。ま
た67、68は、エンジン取り付け用のピボットで、例
えば図4に示すように自動二輪車Aに固定される。該自
動二輪車Aは、伸縮できるフレームと折畳み自在の部分
を有する小型のもので、主フレーム70に設けたレール
71によりリヤフレーム72に設けたローラ73、73
が案内され、主フレーム70にリヤフレーム72が前後
動自在に保持される。ハンドルポスト74は、ピン75
を中心に矢印74a方向に折畳みでき、該ハンドルポス
ト74から後方に伸びるアーム76は、主フレーム70
に止めピン77で固定されると共にリンク78でリヤフ
レーム72からのびるブラケット79に接続されてい
る。また、ハンドル80は、ハンドルポスト74に対し
て折畳みできるようになっている。シート81には脚8
2、83が枢着され、後方の脚83は主フレーム70に
ピン85で枢着され、前方の脚84はピン86でリヤフ
レーム72に枢着されている。
【0020】エンジン1は、リヤフレーム72の後端の
ブラケット87に固定され、前記スプロケット39に巻
掛けたチェーン88で後輪Wrを駆動する。エンジンの
排気は、排気管89から車両右側に設けたマフラ90に
導入され、下向きのテールパイプ91から排出される。
【0021】この自動二輪車Aを四輪車のトランク等に
収容して運搬したいときは、ハンドル80を折畳み、止
めピン77を外して図5に示すようにハンドルポスト7
4を中心として折畳むと、アーム76とリンク78によ
ってリヤフレーム72はエンジン1、後輪Wrと共に前
方へ引込まれ、該リヤフレーム72の移動によりピン8
6も前進してシート81は下降して主フレーム上に密着
し、全体として車長、車高、車幅が縮小されて運搬が容
易になる。
【0022】この自動二輪車Aおいて、エンジン1のス
タータ40が小型のため、該エンジン1も小型になり、
車両の小型化に効果的である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、スタータの一半
部を構成するラチェット部を、Vベルト式自動変速機の
斜面板を利用してこれら設けたから、該スタータを小型
にすることができ、このためエンジンが小型になり、か
つ部品数が少なく軽量になる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したエンジンの縦断背面図
【図2】 図1のII−II線断面図
【図3】 前記エンジンの縦断側面図
【図4】 同エンジンを用いた自動二輪車の側面図
【図5】 同自動二輪車の折畳み時の側面図
【符号の説明】
1 エンジン 6 クランク軸 14 Vベルト式自動変速機 15 駆動プーリ 18 斜面板 21 遠心ローラ 40 スタータ 41 ラチェット 43 リール 44 ロープ 45 突起

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸で駆動されるVベルト式自動
    変速機と、該クランク軸に作動的に係脱するリコイル型
    スタータを設けたエンジンにおいて、前記Vベルト式自
    動変速機の遠心ローラを案内する斜面板をクランク軸の
    外端に設け、該斜面板の外面に、遠心力で拡開するラチ
    ェットを内方位置に弾発して支持し、該斜面板に対向し
    て設置した引きロープ用のリールに、前記ラチェットが
    内方位置にあるとき係合する突起を設けたことを特徴と
    する、エンジンのスタータ。
JP03042057A 1991-03-07 1991-03-07 エンジンのスタータ Expired - Fee Related JP3091916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03042057A JP3091916B2 (ja) 1991-03-07 1991-03-07 エンジンのスタータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03042057A JP3091916B2 (ja) 1991-03-07 1991-03-07 エンジンのスタータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04279764A JPH04279764A (ja) 1992-10-05
JP3091916B2 true JP3091916B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=12625478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03042057A Expired - Fee Related JP3091916B2 (ja) 1991-03-07 1991-03-07 エンジンのスタータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3091916B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3447401B2 (ja) 1994-11-28 2003-09-16 本田技研工業株式会社 ベルト式無段変速装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04279764A (ja) 1992-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3147814A (en) Engine cooling and silencing system
JP4700260B2 (ja) 無段変速機
US7392893B2 (en) Power unit cooling device
US5152361A (en) Motorcycle
EP0714801B1 (en) Belt-drive variable speed transmission
EP1469196B1 (en) Starter pulley with integral clutch
JP4818149B2 (ja) パワーユニット
US2942599A (en) Ratchet drive with automatic pawl engagement and an engine starter incorporating said drive
JP4285648B2 (ja) 内燃機関のブローバイガス制御装置
US4257367A (en) Engine starting device
US5636608A (en) Power unit for a vehicle
JP3091916B2 (ja) エンジンのスタータ
JP2569131Y2 (ja) 内燃機関用デコンプ装置
SE456838B (sv) Startanordning foer en foerbraenningsmotor
JP2007022098A (ja) 鞍乗型車両用エンジン及びこれを備えた鞍乗型車両
TW200525097A (en) One-way clutch device and motorcycle using the same
JPH08151969A (ja) 車両のエンジン始動装置
JP3741228B2 (ja) 内燃機関のオイルポンプ装置
JPH03176289A (ja) 自動二輪車の動力伝達装置
JP5162400B2 (ja) 内燃機関
JP2008196397A (ja) 強制空冷式内燃機関
JP6771922B2 (ja) キック始動装置付き鞍乗型車両用パワーユニット
JP3273330B2 (ja) 自動二輪車のユニットスイングエンジン
JPH04282057A (ja) 変速機付きエンジンの変速機空冷装置
JPS6113093B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000530

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees