JP3273330B2 - 自動二輪車のユニットスイングエンジン - Google Patents

自動二輪車のユニットスイングエンジン

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JP3273330B2
JP3273330B2 JP22479692A JP22479692A JP3273330B2 JP 3273330 B2 JP3273330 B2 JP 3273330B2 JP 22479692 A JP22479692 A JP 22479692A JP 22479692 A JP22479692 A JP 22479692A JP 3273330 B2 JP3273330 B2 JP 3273330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンと伝動ケー
スとを一体化して、車体に上下揺動自在に支持される自
動二輪車のユニットスイングエンジンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】小型の自動二輪車には、例えばエンジン
と伝動ケースとを有し、この伝動ケースの一端にエンジ
ンのクランク軸を、他端に後輪の車軸をそれぞれ軸支
し、このクランク軸と車軸を動力伝達機構で連動するよ
うに伝動ケースに内装し、エンジンと伝動ケースとを一
体化し、これを車体に上下揺動可能に枢着して懸架装置
の一部を構成するようにしたユニットスイングエンジン
を用いるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような、自動二輪
車のユニットスイングエンジンでは、エンジンの出力が
大きくなると、その動力伝達機構の発熱量も大きくな
り、この動力伝達機構が伝動ケースと伝動ケースカバー
内に組み付けられているために、この内部に熱がこも
る。このため、例えば伝動ケースカバーに空気導入口を
形成し、内部に空気を導入して熱がこもることを軽減す
るものがあるが、伝動ケースカバーに形成した空気導入
口から雨天の走行時等に水が侵入することがある。
【0004】また、伝動ケースと伝動ケースカバーは、
内部の作動音をある程度は防音するが、ケース自体から
振動音が発生し、この振動音が運転者の乗心地を悪くし
ているため、例えば伝動ケースカバー全体を防音カバー
で覆うものがある。この防音カバーの周壁と伝動ケース
カバーとの間にクッション材を介在して、防音カバーの
振動を軽減しているが、この場合クッション材の一部に
切欠部を設けて空気導入開口部を形成する必要があり、
このクッション材の一部に形成された切欠部によって防
音カバーの振動防止効果を損なう恐れがある。
【0005】この発明は、このような実状に鑑みてなさ
れたもので、防音カバーの振動防止効果を損なうことが
なく空気を伝動ケース内に導入し、伝動ケース内全体を
冷却して排出することができ、しかも水が内部に侵入す
ることを防止できる自動二輪車のユニットスイングエン
ジンを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は、エンジンカバーで覆われたエンジンと
伝動ケースとを有し、前記伝動ケースの一端に前記エン
ジンのクランク軸を、他端に後輪の車軸をそれぞれ軸支
し、前記伝動ケースに前記クランク軸と前記車軸とを連
動する動力伝達機構を組み付けて伝動ケースカバーで覆
い、前記エンジンと前記伝動ケースとを一体化して、車
体に上下揺動自在に支持される自動二輪車のユニットス
イングエンジンにおいて、前記伝動ケースカバーの車両
進行方向前側の周壁の一部を前記エンジンの気筒に沿わ
せて車両進行方向前側へ延出し、この延出部に筒状の空
気導入窓部を形成し、前記延出部を含む前記伝動ケース
カバーの全体を防音カバーで覆い、この防音カバーの周
壁と前記伝動ケースカバーの周壁との間にクッション材
を介在し、前記防音カバーと前記伝動ケースカバーとの
間で前記空気導入窓部から吸入された空気を前記伝動ケ
ース内に導く空気通路を形成し、前記防音カバーの前記
延出部を覆う部分の周囲を、前記エンジンカバーに形成
したリブにより囲み、このリブと前記延出部を覆う部分
との間から空気を導入可能とし、前記エンジンカバーの
一部と前記伝動ケース及び前記伝動ケースカバーの一部
と前記防音カバーの前記延出部を覆う部分とで形成され
る空気導入迷路を介して空気を前記空気導入窓部に導
き、前記伝動ケースカバーの前記動力伝達機構の前側を
覆う部分に、前記空気通路から前記伝動ケース内に空気
を導く空気吸入部を形成し、前記伝動ケースカバーの前
記動力伝達機構の後側を覆う部分の後部に、開口部を形
成し、前記伝動ケース内を前記動力伝達機構の前側から
後側に流れる空気を前記開口部から前記伝動ケースカバ
ーの後部と前記防音カバーの後部とで形成された空気排
出通路から外部後方へ排出可能としたことを特徴として
いる。
【0007】
【作用】この発明では、伝動ケースカバーの車両進行方
向前側の周壁の一部をエンジンの気筒に沿わせて車両進
行方向前側へ延出し、この延出部に筒状の空気導入窓部
を形成し、伝動ケースカバーの延出部を覆う防音カバー
の部分の周囲を、エンジンカバーに形成したリブにより
囲み、このリブと延出部を覆う部分との間から空気を導
入可能とし、空気導入迷路を介して空気導入窓部に導く
ことから、走行風を車両進行方向前側から円滑に導入す
ることができ冷却効率が向上し、しかも雨天走行時等に
水が空気導入迷路により阻止されて空気導入窓部から伝
動ケースカバー内に流れ込むことが防止される。
【0008】また、伝動ケースカバーの動力伝達機構の
前側を覆う部分に、空気通路から伝動ケース内に空気を
導く空気吸入部を形成し、伝動ケースカバーの動力伝達
機構の後側を覆う部分の後部に、開口部を形成し、伝動
ケース内を動力伝達機構の前側から後側に流れる空気を
開口部から伝動ケースカバーの後部と防音カバーの後部
とで形成された空気排出通路から外部後方へ排出するこ
とで、防音カバーの振動防止効果を損なうことがなく空
気を伝動ケースに導入し、伝動ケース内に熱がこもるこ
とを軽減し、伝動ケース内全体を冷却することができ
る。
【0009】
【実施例】次に、添付図面と共に、この発明の実施例を
詳細に説明する。図1はユニットスイングエンジンを搭
載した自動二輪車の側面図、図2は自動二輪車のユニッ
トスイングエンジンの側面図、図3は自動二輪車のユニ
ットスイングエンジンの背面図、図4は自動二輪車のユ
ニットスイングエンジンの断面図、図5は自動二輪車の
ユニットスイングエンジンのエンジン部の断面図、図6
は自動二輪車のユニットスイングエンジンの要部の断面
図、図7は自動二輪車のユニットスイングエンジンの防
音カバーとキャップを外した要部の側面図、図8はキャ
ップの平面図、図9は防音カバーの裏面図である。
【0010】図中符号1は自動二輪車で、ハンドルバー
2の下方にはフロントカバー3が、さらにその下方には
フロントフォーク4を介して前輪5が設けられている。
フロントカバー3の後方には足載台6が形成され、その
さらに後方にはリヤカバー7が設けられている。このリ
ヤカバー7の下方にユニットスイングエンジン8が搭載
され、この後側には後輪9が取付けられている。ユニッ
トスイングエンジン8の前端はブラケット10を介して
上下揺動自在に連結され、後端はクッションユニット1
1によって弾性的に支持されている。
【0011】ユニットスイングエンジン8には、強制空
冷式4サイクル単気筒のエンジン12と、このエンジン
12のクランクケース13の左側面から後方に延びクラ
ンクケース13と一体化された伝動ケース14と、この
伝動ケース14にボルト15で取付けられた左側の伝動
ケースカバー16とを備えている。この伝動ケース14
と伝動ケースカバー16の後部の一側、すなわち右側に
は後輪9が保持され、さらにこの伝動ケース14と伝動
ケースカバー16はエンジン12の回転を後輪9に伝え
る動力伝達機構17を覆っている。
【0012】クランクケース13にはシリンダブロック
18が設けられ、このシリンダブロック18にはシリン
ダヘッド19が設けられ、シリンダブロック18にピス
トン20が往復動可能に設けられている。このピストン
20はコンロッド21を介してクランク軸22に連結さ
れ、この横置きのクランク軸22の右端には発電機23
が取り付けられ、この発電機23にはファン24が固定
されている。このファン24はエンジンカバー25に設
けた冷却風取入口26から外気を、このエンジンカバー
25内に吸収してエンジン12を強制的に冷却する。
【0013】シリンダヘッド19には吸気管27が接続
され、この吸気管27には気化器28が接続され、さら
にこの気化器28にはエアクリーナ29が接続されてい
る。また、シリンダヘッド19には排気管30が接続さ
れ、この排気管30にはマフラ31が接続されている。
このシリンダヘッド19には、吸気弁32と排気弁33
が設けられ、この吸気弁32と排気弁33はカムシャフ
ト34で作動する動弁機構35で開閉するようになって
いる。カムシャフト34にはカムギヤ36がボルト37
で締め付け固定され、このカムギヤ36はカムチェーン
38を介してクランク軸22の駆動ギヤ39に連結さ
れ、クランク軸22の駆動でカムシャフト34が回転す
る。
【0014】シリンダヘッド19にはカム室40が形成
され、このシリンダヘッド19にジョイント41で配管
42が接続され、図示しないオイルポンプの駆動でエン
ジンオイルが供給される。このエンジンオイルはカムシ
ャフト34のオイル通路43から動弁機構35を潤滑す
るととに、カム室40に貯留されるエンジンオイルはカ
ムチエーン室44に導かれ、さらにこのカムチエーン室
44からクランク室45に循環される。また、シリンダ
ヘッド19にはカムギヤ36と対向してキャップ46が
設けられ、このキャップ46は配管47を介してエアク
リーナ29と接続されている。キャップ46の内側に
は、孔を有する大径プレート48と、小径プレート49
とがボルト50で締め付け固定され、エンジンオイルに
含まれる未燃ガスのみが配管47を介してエアクリーナ
29に戻され、再びエンジン12へ供給される。
【0015】また、シリンダヘッド19には、吸気弁3
2及び排気弁33と対向する位置に窓部51,52が形
成され、この窓部51,52から吸気弁32及び排気弁
33や動弁機構35の組み付けや調整を行なう。この窓
部51,52は蓋53,54で閉塞されている。
【0016】クランク軸22の左端にはVベルト自動変
速機55の駆動プーリ56が取付けられている。この駆
動プーリ56はクランク軸22上を摺動する可動プーリ
半体56aと、この可動プーリ半体56aに対向しクラ
ンク軸22の端部に固定された固定プーリ半体56bと
を備えている。可動プーリ半体56aはローラ57によ
って回転速度に応じた押圧力で固定プーリ半体56b側
に押圧され、可動プーリ半体56a、固定プーリ半体5
6b間に巻掛けられたVベルト58のベルト巻掛半径が
回転速度の増減によって変化する。
【0017】伝動ケースカバー16にはキック式始動装
置59が設けられ、このキック式始動装置59はクラン
ク軸22の端部に固定された固定噛合い歯車60と、こ
れに対向し伝動ケースカバー16に圧入して固定された
支持軸61上を軸方向に摺動可能な可動噛合い歯車62
と、この可動噛合い歯車62に固定されたはすば歯車6
3と、可動噛合い歯車62の回転に抵抗を加える抵抗リ
ング64と、キック軸65と、このキック軸65に固定
され前記はすば歯車63に噛合するはすば歯車66と、
キック軸65から後方へ延びるように固定されたキック
ペダルを有するキッククランク67と、キック軸65に
復帰習性を付与するスプリング68とを備えている。従
って、キックペダルの踏込みにより、はすば歯車66に
よってはすば歯車63が回転され、これで可動噛合い歯
車62が支持軸61上を移動する。これにより、可動噛
合い歯車62が固定噛合い歯車60に係合し、その後可
動噛合い歯車62が回転して固定噛合い歯車60を介し
てクランク軸22が回動され、エンジン12の始動が可
能となる。
【0018】駆動プーリ56の回転力は、Vベルト5
8、従動プーリ70、遠心クラッチ71、従動軸72、
減速歯車機構73を介して後輪軸74へ伝達される。
【0019】従動プーリ70のプーリ半体70aは支持
筒75に固定され、プーリ半体70bは支持筒75に軸
方向へ移動可能に設けられ、スプリング76でプーリ半
体70aの方向へ付勢され、従動プーリ70のベルト巻
掛半径が変化するようになっている。支持筒75は従動
軸72に回動可能に支持され、遠心クラッチ71により
従動プーリ70の回転を従動軸72へ伝達する。
【0020】伝動ケースカバー16には防音カバー77
が取付けられており、この防音カバー77は伝動ケース
カバー16の外側面形状に沿った形状であり、その周壁
77aを内方向へ屈曲し、伝動ケースカバー16の外側
壁部16aの外側面全体を覆っている。この防音カバー
77は例えば合成樹脂で成形され、その周壁77aを伝
動ケースカバー16の周壁16bに環状のクッション材
78を介在し締付ビス79を螺着して固定され、伝動ケ
ースカバー16とユニット化されている。このようにし
て、防音カバー77は伝動ケースカバー16の外側壁部
16aの外側面全体を覆っており、伝動ケースカバー1
6自体の振動等によって生じる振動音が車両の外方に漏
れることを軽減している。なお、防音カバー77は合成
樹脂で形成しているがこれに限られることなく、軽合金
等の金属製で形成してもよい。
【0021】伝動ケースカバー16は、その車両進行方
向前側の周壁16bの一部が外方へ延出され、この延出
部16cに空気導入窓部80が形成され、この延出部1
6cを含む伝動ケースカバー16の全体を防音カバー7
7で覆っている。この防音カバー77の伝動ケースカバ
ー16の延出部16cを覆う部分77bに対向させて、
エンジンカバー25にリブ25aが一体に形成されてい
る。また、延出部16cは筒状にして空気導入窓部80
が形成されており、この筒部16fの中央部に周壁16
bからリブ16gが延びて一体になっている。従って、
空気が、防音カバー77の伝動ケースカバー16の延出
部16cを覆う部分77bと、リブ25aとの間80a
から入る。このように、伝動ケースカバー16の延出部
16cを覆う防音カバー77の部分の周囲を、エンジン
カバー25に形成したリブ25aにより囲み、このリブ
25aと延出部16cを覆う部分との間80aから空気
を導入可能とし、エンジンカバー25の一部と伝動ケー
ス14及び伝動ケースカバー16の一部と防音カバー7
7の延出部16cを覆う部分とで形成される空気導入迷
路80bを介して空気を、空気導入窓部80に導くこと
から、走行風を車両進行方向前側から円滑に導入するこ
とができ冷却効率が向上し、しかも雨天走行時等に水が
空気導入迷路80bにより阻止される。また、空気導入
迷路80bからの水は、延出部16cから延びるリブ1
6gが筒部16fの中央部に接続されているため、筒部
16fによって水の流れが阻止され、空気導入窓部80
から内部に侵入することが防止され、伝動ケースカバー
77内に流れ込むことが防止される。
【0022】この防音カバー77と伝動ケースカバー1
6との間で空気導入窓部80から吸入された空気を伝動
ケース14内に導く空気通路81を形成しており、空気
は空気通路81からさらに伝動ケースカバー16に形成
した空気吸入部82に導かれ、この空気吸入部82から
伝動ケース14内に導入可能となっている。この空気吸
入部82は、Vベルト自動変速機55の駆動プーリ56
に対向する位置で伝動ケースカバー16に形成された窓
部83と、この窓部83を覆うエレメント84と、この
エレメント84を保持するキャップ85からなり、この
キャップ85はビス86で支持軸61に締め付け固定さ
れている。このキャップ85はリブ85aでエレメント
84を保持し、このリブ85aの間に窓部85bが形成
され、この窓部85bから空気がエレメント84を介し
て伝動ケースカバー16に形成された窓部83を通って
内部に導入される。
【0023】この伝動ケースカバー16の周壁16b後
部には、開口部16d,16eが形成され、この開口部
16d,16eから伝動ケースカバー16と防音カバー
77とで形成された空気排出通路87から外部へ排出可
能になっている。この空気排出通路87から導かれた空
気は防音カバー77のクッション材78が設けられてい
ない開口部88から外部へ排出される。
【0024】このように、伝動ケースカバー16の周壁
16bの一部を外方へ延出させ、この延出部16cに空
気導入窓部80を形成し、この延出部16cを含む伝動
ケースカバー16の全体を防音カバー77で覆い、この
防音カバー77の周壁77bと伝動ケースカバー16の
周壁16bとの間にクッション材78を介在しており、
空気導入窓部80を形成することによってクッション材
78を切り欠くことがないため、防音カバー77の振動
防止効果を損なうことがない。
【0025】また、延出部16cに形成した空気導入窓
部80から空気を導入し、防音カバー77と伝動ケース
カバー16との間に形成された空気通路81を介して伝
動ケースカバー16に形成した空気吸入部82から伝動
ケース14内に空気を導入しており、伝動ケース14の
内部に空気が導入され、熱がこもることを軽減すること
ができる。また、空気導入窓部80が防音カバー77で
覆われ、しかも延出部16cに筒状にして空気導入窓部
80が形成されているため、水が内部に侵入することを
防止できる。
【0026】
【発明の効果】前記のように、この発明は、伝動ケース
カバーの車両進行方向前側の周壁の一部をエンジンの気
筒に沿わせて車両進行方向前側へ延出し、この延出部に
筒状の空気導入窓部を形成し、伝動ケースカバーの延出
部を覆う防音カバーの部分の周囲を、エンジンカバーに
形成したリブにより囲み、このリブと延出部を覆う部分
との間から空気を導入可能とし、空気導入迷路を介して
空気導入窓部に導くことから、走行風を車両進行方向前
側から円滑に導入することができ冷却効率が向上し、し
かも雨天走行時等に水が空気導入迷路により阻止されて
空気導入窓部から伝動ケースカバー内に流れ込むことが
防止される。
【0027】また、伝動ケースカバーの動力伝達機構の
前側を覆う部分に、空気通路から伝動ケース内に空気を
導く空気吸入部を形成し、伝動ケースカバーの動力伝達
機構の後側を覆う部分の後部に、開口部を形成し、伝動
ケース内を動力伝達機構の前側から後側に流れる空気を
開口部から伝動ケースカバーの後部と防音カバーの後部
とで形成された空気排出通路から外部後方へ排出するこ
とで、防音カバーの振動防止効果を損なうことがなく空
気を伝動ケースに導入し、伝動ケース内に熱がこもるこ
とを軽減し、伝動ケース内全体を冷却することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニットスイングエンジンを搭載した自動二輪
車の側面図である。
【図2】自動二輪車のユニットスイングエンジンの側面
図である。
【図3】自動二輪車のユニットスイングエンジンの背面
図である。
【図4】自動二輪車のユニットスイングエンジンの断面
図である。
【図5】自動二輪車のユニットスイングエンジンのエン
ジン部の断面図である。
【図6】自動二輪車のユニットスイングエンジンの要部
の断面図である。
【図7】自動二輪車のユニットスイングエンジンの防音
カバーとキャップを外した要部の側面図である。
【図8】キャップの平面図である。
【図9】防音カバーの裏面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 8 ユニットスイングエンジン 12 エンジン 14 伝動ケース 22 クランク軸 9 後輪 74 車軸 25 動力伝達機構 16 伝動ケースカバー 16c 延出部 80 空気導入窓部 77 防音カバー 78 クッション材 81 空気通路 82 空気吸入部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンカバーで覆われたエンジンと伝動
    ケースとを有し、前記伝動ケースの一端に前記エンジン
    のクランク軸を、他端に後輪の車軸をそれぞれ軸支し、
    前記伝動ケースに前記クランク軸と前記車軸とを連動す
    る動力伝達機構を組み付けて伝動ケースカバーで覆い、
    前記エンジンと前記伝動ケースとを一体化して、車体に
    上下揺動自在に支持される自動二輪車のユニットスイン
    グエンジンにおいて、 前記伝動ケースカバーの車両進行方向前側の周壁の一部
    を前記エンジンの気筒に沿わせて車両進行方向前側へ延
    出し、この延出部に筒状の空気導入窓部を形成し、 前記延出部を含む前記伝動ケースカバーの全体を防音カ
    バーで覆い、この防音カバーの周壁と前記伝動ケースカ
    バーの周壁との間にクッション材を介在し、前記防音カ
    バーと前記伝動ケースカバーとの間で前記空気導入窓部
    から吸入された空気を前記伝動ケース内に導く空気通路
    を形成し、 前記防音カバーの前記延出部を覆う部分の周囲を、前記
    エンジンカバーに形成したリブにより囲み、このリブと
    前記延出部を覆う部分との間から空気を導入可能とし、
    前記エンジンカバーの一部と前記伝動ケース及び前記伝
    動ケースカバーの一部と前記防音カバーの前記延出部を
    覆う部分とで形成される空気導入迷路を介して空気を前
    記空気導入窓部に導き、 前記伝動ケースカバーの前記動力伝達機構の前側を覆う
    部分に、前記空気通路から前記伝動ケース内に空気を導
    く空気吸入部を形成し、 前記伝動ケースカバーの前記動力伝達機構の後側を覆う
    部分の後部に、開口部を形成し、 前記伝動ケース内を前記動力伝達機構の前側から後側に
    流れる空気を前記開口部から前記伝動ケースカバーの後
    部と前記防音カバーの後部とで形成された空気排出通路
    から外部後方へ排出可能としたことを特徴とする自動二
    輪車のユニットスイングエンジン。
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