JP3090877B2 - プラズマ処理方法および装置 - Google Patents

プラズマ処理方法および装置

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JP3090877B2 JP14336696A JP14336696A JP3090877B2 JP 3090877 B2 JP3090877 B2 JP 3090877B2 JP 14336696 A JP14336696 A JP 14336696A JP 14336696 A JP14336696 A JP 14336696A JP 3090877 B2 JP3090877 B2 JP 3090877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドライエッチン
グ、プラズマCVDなどのプラズマ処理方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の微細化に対応して、
ドライエッチング技術においては高アスペクト比の加工
などを実現するために、またプラズマCVD技術におい
ては高アスペクト比の埋め込みなどを実現するために、
より高真空でプラズマ処理を行うことが求められてい
る。
【0003】たとえば、ドライエッチングの場合におい
ては、高真空において高密度プラズマを発生させると、
基板表面に形成されるイオンシース中でイオンがイオン
または他の中性ガス粒子と衝突する確率が小さくなるた
めに、イオンの方向性が基板に向かって揃い、また電離
度が高いために基板に到達するイオン対中性ラジカルの
入射粒子束の比が大きくなる。したがって、高真空にお
いて高密度プラズマを発生することによってエッチンク
異方性が高められ、高アスペクト比の加工が可能とな
る。
【0004】また、プラズマCVDの場合においては、
高真空において高密度プラズマを発生させると、イオン
によるスパッタリング効果によって微細パターンの埋め
込み・平坦化作用が得られ、高アスペクト比の埋め込み
が可能になる。
【0005】高真空において高密度プラズマを発生させ
ることができるプラズマ処理装置の1つとして、放電コ
イルに高周波電圧を印加することによって真空容器内に
プラズマを発生させる高周波誘導方式のプラズマ処理装
置がある。この方式のプラズマ処理装置は、真空容器内
に高周波磁界を発生させ、その高周波磁界によって真空
容器内に誘導電界を発生させて電子の加速を行い、プラ
ズマを発生させるものである。
【0006】高周波誘導方式のプラズマ処理装置として
は、図15に示すような平面状渦形放電コイル13を有
するものがあり、平面状渦形放電コイル13は、基板1
4の対向面に固定されている。図15において、真空容
器15の内部に導入口20から適当なガスを導入しつつ
排気口21から排気を行い、真空容器15の内部を適当
な圧力に保ちながら、放電コイル用高周波電源16によ
り高周波電圧を平面状渦型放電コイル13に印加する
と、真空容器15の内部にプラズマが発生し、下部電極
17の上に載置された基板14に対してエッチング、堆
積、表面改質などのプラズマ処理を行うことができる。
このとき、図15に示すように、下部電極17にも下部
電極用高周波電源18により高周波電圧を印加すること
で、基板14に到達するイオンエネルギーを制御するこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示した方式では、平面状渦形放電コイル13が基板1
4の対向面に固定されているために、プラズマ密度の面
内分布を制御することが困難であるという問題点があっ
た。以下で、これを詳しく説明する。
【0008】プラズマの発生に関し、主な制御パラメー
タとしてガス種、ガス流量、圧力、高周波電力、高周波
電力の周波数が挙げられる。同一の放電コイルを用いた
場合、これらの制御パラメータを変化させると、プラズ
マ密度の面内分布も変化する。その一例を図16に示
す。図16(a)はガス種=アルゴン、ガス流量=30
SCCM、圧力=5mTorr、高周波電力=1000
Wの場合の、基板に平行な直線上のプラズマ密度の分布
をラングミュアプローブで測定した結果である。直径2
00mmの範囲内における均一性は±2.3%という良
好な値であった。ところが、圧力が50mTorrで他
の条件が同一の場合のプラズマ密度の分布は、図16
(b)のようになり、直径200mmの範囲内における
均一性は±8.8%となった。
【0009】ドライエッチングの場合、同一のプラズマ
処理装置を用いて種々の薄膜をエッチングしたいことが
ある。このようなとき、エッチングしたい薄膜によって
当然ガス種、圧力などの制御パラメータが異なってくる
が、従来のプラズマ処理装置ではある薄膜に関しては均
一にエッチングできても、別の薄膜に関してはエッチン
グ均一性が得られないことがあるという問題点があっ
た。プラズマCVDにおいても、同様の問題点があっ
た。
【0010】また、ドライエッチングの場合、一枚の基
板を処理するにあたって、処理の途中で制御パラメータ
を変化させることが、ごく一般的に行われている。たと
えば、ポリシリコンエッチングにおいて、まずポリシリ
コンの表面に形成されている自然酸化膜をエッチングす
る工程があり、次いで、ポリシリコンをエッチングする
工程がある。この2つの工程は同一のプラズマ処理装置
内で行われるが、その制御パラメータは異なっており、
通常はガス種の変更が行われる。このような場合、第1
の工程と、第2の工程でプラズマ密度の面内分布が変化
してしまうと、エッチング速度、エッチング形状などの
エッチング特性の基板面内均一性が得られないという問
題が発生する。ポリシリコンエッチングに限らず、多く
のドライエッチングやプラズマCVDによるプラズマ処
理工程において、一枚の基板を処理するにあたって、処
理の途中で制御パラメータを変化させることが行われて
いるが、図15のような従来のプラズマ処理装置を用い
てこのような処理を行うと、プラズマ処理の基板面内均
一性が得られない。
【0011】本発明は、プラズマ密度の面内分布の制御
性に優れたプラズマ処理方法および装置を提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ処理方
法は、真空容器内の電極上に基板を載置し、真空容器内
にガスを導入しつつ排気を行い、真空容器内を所定の圧
力に保ちながら、渦形放電コイルに高周波電圧を印加す
ることにより、真空容器内にプラズマを発生させて、基
板を処理するに際して、1枚の基板を処理する間にガス
種、ガス流量、圧力、放電コイル印加用高周波電力の大
きさ、上記電極への印加用高周波電力の大きさ、各高周
波電力の周波数より構成される制御パラメータのうち少
なくとも1つの制御パラメータを変化させるプラズマ処
理方法であって、上記制御パラメータを変化させるタイ
ミングに合わせて、プラズマ密度の面内分布を均一に
御するようにしたことを特徴とする。
【0013】また、上記方法において、上記渦形放電コ
イルは平面状に形成することもできる。本発明のプラズ
マ処理方法は、真空容器内の電極上に基板を載置し、真
空容器内にガスを導入しつつ排気を行い、真空容器内を
所定の圧力に保ちながら、平面状に形成された渦形放電
コイルに高周波電圧を印加することにより、真空容器内
にプラズマを発生させて、基板を処理するに際して、1
枚の基板を処理する間にガス種、ガス流量、圧力、放電
コイル印加用高周波電力の大きさ、上記電極への印加用
高周波電力の大きさ、各高周波電力の周波数より構成さ
れる制御パラメータのうち少なくとも1つの制御パラメ
ータを変化させるプラズマ処理方法であって、 上記制御
パラメータを変化させるタイミングに合わせて、プラズ
マ密度の面内分布を制御するようにしたことを特徴とす
る。
【0014】また、上記方法において、上記制御パラ
メータを変化させるタイミングに合わせて、上記渦形放
電コイルの径方向のピッチを部分的に変化させて、プラ
ズマ密度の面内分布を制御するようにすることもでき
る。本発明のプラズマ処理方法は、真空容器内の電極上
に基板を載置し、真空容器内にガスを導入しつつ排気を
行い、真空容器内を所定の圧力に保ちながら、渦形放電
コイルに高周波電圧を印加することにより、真空容器内
にプラズマを発生させて、基板を処理するに際して、1
枚の基板を処理する間にガス種、ガス流量、圧力、放電
コイル印加用高周波電力の大きさ、上記電極への印加用
高周波電力の大きさ、各高周波電力の周波数より構成さ
れる制御パラメータのうち少なくとも1つの制御パラメ
ータを変化させるプラズマ処理方法であって、 上記制御
パラメータを変化させるタイミングに合わせて、渦形放
電コイルの径方向のピッチを部分的に変化させて、プラ
ズマ密度の面内分布を制御するようにしたことを特徴と
する。
【0015】さらに、上記方法において、上記渦形放
電コイルが多重の渦形であるようにすることもできる。
本発明のプラズマ処理装置は、真空容器内に基板を載置
するための電極と、渦形放電コイルとを備え、放電コイ
ルに高周波電圧を印加することにより、真空容器内にプ
ラズマを発生させて、基板を処理するプラズマ処理装置
であって、渦形放電コイルの径方向のピッチが部分的に
変化するように渦形放電コイルの形状を変化させる手段
を有し、プラズマ密度の面内分布を制御可能にしたこと
を特徴とする。
【0016】上記装置において、上記渦形放電コイルが
多重の渦形であるように構成することもできる。また、
上記装置において、上記渦形放電コイルの形状を変化さ
せる手段が、上記渦形放電コイルの中心側の一端を渦形
放電コイルの外周側の一端に対して相対的に回転させる
機構であるように構成することもできる。
【0017】また、上記装置において、渦形放電コイル
の形状を変化させる手段が、渦形放電コイルに設けたコ
イルタップを切り換える機構であるように構成すること
もできる。
【0018】本発明のプラズマ処理方法は、真空容器内
の電極上に基板を載置し、真空容器内にガスを導入しつ
つ排気を行い、真空容器内を所定の圧力に保ちながら、
渦形放電コイルに高周波電圧を印加することにより、真
空容器内にプラズマを発生させて、基板上に成膜するに
際して、1枚の基板を処理する間にガス種、ガス流量、
圧力、放電コイル印加用高周波電力の大きさ、上記電極
への印加用高周波電力の大きさ、各高周波電力の周波数
のうち少なくとも1つの制御パラメータを変化させるプ
ラズマ処理方法であって、成膜の途中で制御パラメータ
を変化させるタイミングに合わせて、この制御パラメー
タを変化させる前後の成膜速度の均一性を確保するよう
に渦形放電コイルの形状を変化させて前記基板に成膜す
ることを特徴とする。
【0019】また、上記方法において、基板に形成され
たステップ高さの60%〜100%付近にまで成膜され
たタイミングに制御パラメータを変化させ、この制御パ
ラメータを変化させるタイミングに合わせて、制御パラ
メータを変化させる前後の成膜速度の均一性を確保する
ように渦形放電コイルの形状を変化させて前記基板に成
膜するように構成することもできる。
【0020】本発明のプラズマ処理方法は、真空容器内
の電極上に基板を載置し、真空容器内にガスを導入しつ
つ排気を行い、真空容器内を適当な圧力に保ちながら、
渦形放電コイルに高周波電圧を印加することにより、真
空容器内にプラズマを発生させて、基板をエッチングす
るに際して、1枚の基板を処理する間にガス種、ガス流
量、圧力、放電コイル印加用高周波電力の大きさ、上記
電極への印加用高周波電力の大きさ、各高周波電力の周
波数のうち少なくとも1つの制御パラメータを変化させ
るプラズマ処理方法であって、エッチングの途中で制御
パラメータを変化させるタイミングに合わせて、この制
御パラメータを変化させる前後のエッチングレートの均
一性を確保するように渦形放電コイルの形状を変化させ
て前記基板をエッチングすることを特徴とする。
【0021】上記方法において、基板上に被エッチング
膜として多層膜が形成されており、制御パラメータを変
化させるタイミングが、多層膜の構成要素である上層膜
のエッチング終点付近であるように構成することもでき
る。
【0022】上記方法において、上記ガスはドライエッ
チング用であるように構成することもできる。また、上
記方法において、上記ガスはCVD用であるように構成
することもできる。
【0023】
【作用】このプラズマ処理方法によれば、制御パラメー
タのうち少なくとも1つを変化させるタイミングに合わ
せて、平面状又は立体型の渦形放電コイルの形状を変化
させてプラズマ密度の面内分布を均一に制御するため、
処理の途中で制御パラメータを変化させても処理の均一
性を損なうことがない。
【0024】本発明のプラズマ処理装置によれば、渦形
放電コイルの径方向のピッチを部分的に変化させる手段
を有することにより、プラズマ密度の面内分布を制御す
ることができるため、制御パラメータの異なる複数の処
理を均一性良く行なうことができる。
【0025】渦形放電コイルの形状を変化させる手段
が、たとえば、渦形放電コイルの中心軸を渦形放電コイ
ルの周辺端に対して相対的に回転させる機構や、渦形放
電コイルに設けたコイルタップを切り換える機構であれ
ば、比較的簡単な構成で渦形放電コイルの中心部分と周
辺部分における放電コイルの径方向のピッチを部分的に
変化させてその形状を変化させることができる。
【0026】また、成膜の途中で制御パラメータを変化
させるタイミングに合わせて、この制御パラメータを変
化させる前後の成膜速度の均一性を確保するように渦形
放電コイルの形状を変化させて前記基板に成膜するた
め、効率良く平坦な成膜を実現できる。
【0027】また、基板に形成されたステップ高さの6
0%〜100%付近にまで成膜されたタイミングに制御
パラメータを変化させ、この制御パラメータを変化させ
るタイミングに合わせて、制御パラメータを変化させる
前後の成膜速度の均一性を確保するように渦形放電コイ
ルの形状を変化させることによって、高速にしかも平坦
な良好な成膜を実現できる。
【0028】また、基板をエッチングするに際して、エ
ッチングの途中で制御パラメータを変化させるタイミン
グに合わせて、この制御パラメータを変化させる前後の
エッチングレートの均一性を確保するように渦形放電コ
イルの形状を変化させてエッチングすることによって、
良好なエッチング状態を実現でき、制御パラメータを変
化させるタイミングが、多層膜の構成要素である上層膜
のエッチング終点付近である場合には効率良く良好なエ
ッチング結果が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態につ
いて、プラズマCVD方法を用いたシリコン酸化膜の形
成を例に挙げ、図1〜図8を参照して説明する。
【0030】図1において、平面状渦形放電コイル1
が、基板8の対向面に設けられている。平面状渦形放電
コイル1の中心側の一端2は、ロータリーアクチュエー
タとしてのステッピングモータ3の回転軸4と接続され
ている。このステッピングモータ3は制御装置100の
制御の元に回転制御され、制御装置100はメモリ10
1に記憶された制御パラメータに基づきプラズマ処理を
制御するようにしている。上記制御パラメータは、ガス
種、ガス流量、圧力、放電コイル印加用高周波電力の大
きさ、下部電極7への印加用高周波電力の大きさ、各高
周波電力の周波数より構成されている。本実施形態で
は、上記制御パラメータのうち少なくとも1つの制御パ
ラメータを変化させるタイミングに合わせて、プラズマ
密度の面内分布を制御するようにしている。
【0031】真空容器5の内部に導入口20から適当な
ガスを導入しつつ排気口21から排気を行い、真空容器
5の内部を適当な圧力に保ちながら、放電コイル用高周
波電源6により高周波電圧を平面状渦形放電コイル1に
印加すると、真空容器5の内部にプラズマが発生し、下
部電極7の上に載置された基板8に対してエッチング、
堆積、表面改質などのプラズマ処理を行うことができ
る。
【0032】このとき、下部電極7にも下部電極用高周
波電源9により高周波電圧を印加することで、基板8に
到達するイオンエネルギーを制御することができる。平
面状渦形放電コイル1は、図2に示すように外周側の一
端10は固定されているが、その他の部分は平面状渦形
放電コイル1の中心側の一端2の回転によって変形でき
るように固定はされていない。
【0033】平面状渦形放電コイル1の長さ方向の複数
箇所の両側には対向する一対のガイド11が設けられて
おり、平面状渦形放電コイル1の形状はステッピングモ
ータ3の回転軸4の回転角度によって、図中実線で示す
ような形(以下、これをA形と呼ぶ)と、図中波線で示
すような形(以下、これをB形と呼ぶ)とをとることが
できる。
【0034】なお、平面状渦形放電コイル1の形状がA
形の場合から、ステッピングモータ3の回転軸4を15
0°右回りに回転させることにより、平面状渦形放電コ
イル1の形状はB形となる。A形では、平面状渦形放電
コイル1を構成する導線の互いに隣り合う導線の間隔言
い換えれば放電コイルの径方向のピッチがB形に比較し
て、平面状渦形放電コイル1の中心部分が周辺部分より
も密になっており、制御パラメータの値が同一の場合、
平面状渦形放電コイル1の中心部分のプラズマ密度が周
辺部分よりも相対的に密になる。
【0035】図3は、平面状渦形放電コイル1の形状を
B形にし、シリコン酸化膜を基板8上に形成したときの
成膜速度の面内分布を示す。ガス種、ガス流量、圧力、
コイル印加高周波電力、下部電極印加高周波電力、各高
周波電力の周波数の各制御パラメータは、SiH4 /O
2 /Ar=5/10/50sccm、5mTorr、1
500W、800W、13.56MHzである。
【0036】この図3から分かるように、成膜速度の面
内分布は良好であり、その値は1500Å/min±
1.3%であった。上記の成膜条件は、反応ガスにAr
を混合してArイオンによるスパッタリング効果を利用
し、微細パターンの埋め込み・平坦化作用を得る条件で
あるが、微細パターンの埋め込みを行なう際、処理の途
中でArの供給を停止して高速成膜条件に切り換えるこ
とが行なわれる場合がある。図4は平面状渦形放電コイ
ル1の形状をA形にし、シリコン酸化膜を基板8の上に
形成したときの成膜速度の面内分布を示す。ガス種、ガ
ス流量、圧力、コイル印加高周波電力、下部電極印加高
周波電力、各高周波電力の周波数の各制御パラメータ
は、SiH4 /O2 =15/30sccm、5mTor
r、1500W、100W、13.56MHzとした。
この図4から分かるように、成膜速度の面内分布は良好
であり、その値は5000Å/min±1.0%であっ
た。
【0037】比較のために、平面状渦形放電コイル1の
形状をA形にして埋め込み・平坦化条件でシリコン酸化
膜を基板8の上に形成したときの、成膜速度の面内分布
を図5に示す。
【0038】制御パラメータの値は、上記の図3の結果
を得た場合の値と同じである。図5から分かるように、
平面状渦形放電コイル1の形状がA形のときは、基板の
中央部ではプラズマ密度が高く、逆に基板の周辺部では
プラズマ密度が低くなってしまうため、スパッタリング
速度が基板の中心部の方が大きくなり、成膜速度は基板
の周辺部の方が大きくなっている。成膜速度およびその
均一性は1400Å/min±3.7%であった。ま
た、平面状渦形放電コイル1の形状をB形にして高速成
膜条件でシリコン酸化膜を基板8の上に形成したときの
成膜速度の面内分布を図6に示す。制御パラメータの値
は、図4の結果を得た場合の値と同じである。
【0039】この図6から分かるように、平面状渦形放
電コイル1の形状がB形のときは、基板の中央部ではプ
ラズマ密度が低く、逆に基板の周辺部ではプラズマ密度
が高くなってしまうため、周辺部分の方が反応ガスの分
解が進み、成膜速度は周辺部の方が大きくなっている。
成膜速度およびその均一性は4900Å/min±2.
8%であった。
【0040】以上の結果から、埋め込み・平坦化条件
と、高速成膜条件をともに均一性良く処理を行うには、
埋め込み・平坦化条件を用いるときは平面状渦形放電コ
イルの形状をB形にして行い、高速成膜条件を用いると
きは、平面状渦形放電コイルの形状をA形にして行うの
が最良であることがわかる。
【0041】そこで、図7(a)に示すように表面にス
テップ高さ8000Åの配線層22が形成されている基
板8の表面にシリコン酸化膜23を形成するにあたっ
て、平面状渦形放電コイル1の形状をB形にして埋め込
み・平坦化条件でシリコン酸化膜23を4分間形成して
図7(b)に示すように6000Å(=ステップ高さの
75%)のシリコン酸化膜が形成された時点で制御パラ
メータを変化させ、このタイミングにあわせて平面状渦
形放電コイルの形状をA形にして高速成膜条件でシリコ
ン酸化膜を2分間形成してさらに図7(c)に示すよう
に10400Åのシリコン酸化膜を形成したところ、膜
厚およびその均一性は1.6μm±1.1%と良好な値
であった。この場合の膜厚の面内分布を図8の特性“A
→B”に示す。なお、制御パラメータを切り換えるタイ
ミングとしてはステップ高さの60%〜100%付近で
良好な結果が得られた。
【0042】特性“A→B”の場合と比較のために、平
面状渦形放電コイル1の形状をB形のままにして、埋め
込み・平坦化でシリコン酸化膜を4分間形成した後に、
制御パラメータを変化させ、続いて高速成膜条件でシリ
コン酸化膜を形成した場合の膜厚布を図8の特性“B→
B”に示してある。この場合の膜厚およびその均一性は
1.6μm±2.3%であった。
【0043】上記の実施形態において、処理プロセス中
での1回だけの制御パラメータの切り換えの場合を例に
挙げて説明したが、処理プロセス中での複数回の制御パ
ラメータの切り換えを行う場合もある。この場合には、
この制御パラメータを変化させる前後の基板面内の成膜
速度の均一性を確保するように必要に応じて平面状渦形
放電コイルの形状を変化させる。
【0044】また、上記の実施形態では、平面状渦形放
電コイル1の形状がAまたはBの2通りが可能であるよ
うに構成されたプラズマ処理装置を例示したが、平面状
渦形放電コイルの形状が3通り以上可能な構成としても
よい。
【0045】次に、本発明の第2実施形態について、ド
ライエッチング方法を用いたシリコン酸化膜のエッチン
グを例に挙げ、図1,図2,図9〜図12を参照して説
明する。図1,図2については、本発明の第1実施形態
に述べたことと重複するので、ここでは説明を省略す
る。
【0046】図9は、平面状渦形放電コイル1の形状を
A形にし、全面シリコン酸化膜付きの基板8をエッチン
グしたときの、エッチング速度の面内分布を示す。ガス
種、ガス流量、圧力、コイル印加高周波電力、下部電極
印加高周波電力、各高周波電力の周波数の各制御パラメ
ータは、C48 /H2 =50/15sccm、50m
Torr、1000W、300W、13.56MHzで
ある。図9から分かるように、エッチング速度の面内分
布は良好であり、その値は6500Å/min±1.5
%であった。
【0047】図10は、平面状渦形放電コイル1の形状
をB形にし、0.5μm径の穴パターン(穴の内側のみ
エッチングできるように、レジストに窓が開けられてい
る)が多数設けられた基板8の上のシリコン酸化膜をエ
ッチングしたときの、エッチング速度の面内分布を示
す。圧力が高いほどエッチング速度は大きくなるため、
全面エッチングの場合は50mTorrという比較的高
い圧力でエッチングを行ったが、微小な穴をエッチング
する場合、圧力が大きいと、加工形状が悪くなり、ま
た、エッチングが進行するにしたがってイオンが穴の底
に届く確率が減少するためにエッチング速度が低下して
いく。そこで、穴パターン付きの基板をエッチングする
にあたって、ガス種、ガス流量、圧力、コイル印加高周
波電力、下部電極印加高周波電力、各高周波電力の周波
数の各制御パラメータは、C48 /H2 =40/12
sccm、5mTorr、1000W、300W、1
3.56MHzとした。図10から分かるように、エッ
チング速度の面内分布は良好であり、その値は4500
Å/min±0.9%であった。
【0048】比較のために、平面状渦形放電コイル1の
形状をB形にして、全面シリコン酸化膜付きの基板8を
エッチングしたときの、エッチング速度の面内分布を図
11に示す。制御パラメータの値は、図9の結果を得た
場合の値と同じである。図11からわかるように、平面
状渦形放電コイル1の形状がB形のときは、基板の中央
部ではプラズマ密度が低く、逆に基板の周辺部ではプラ
ズマ密度が高くなってしまうため、エッチング速度の面
内分布は図9に比較して悪化している。エッチング速度
およびその均一性は6100Å/min±9.7%であ
った。
【0049】また、平面状渦形放電コイル1の形状をA
形にして、0.5μm径の穴パターンが多数設けられた
基板8をエッチングしたときの、エッチング速度の面内
分布を図12に示す。制御パラメータの値は、上記図1
0の結果を得た場合の値と同じである。図12からわか
るように、平面状渦形放電コイル1の形状がA形のとき
は、基板の中央部ではプラズマ密度が高く、逆に基板の
周辺部ではプラズマ密度が低くなってしまうため、エッ
チング速度の面内分布は図10に比較して悪化してい
る。エッチング速度およびその均一性は4300Å/m
in±6.8%であった。
【0050】以上の結果から、全面シリコン酸化膜付き
基板および穴パターン付き基板をともに均一性良くエッ
チング処理を行うには、全面シリコン酸化膜付き基板を
処理するときは平面状渦形放電コイルの形状をA形にし
て行い、穴パターン付き基板を処理するときは平面状渦
形放電コイルの形状をB形にして行うのが最良であると
考えられるが、本実施形態で用いたプラズマ処理装置に
よって、これが容易に実現できた。
【0051】次に、本発明の第3実施形態について、ド
ライエッチング方法を用いたタングステンシリサイド膜
およびポリシリコン膜から成る多層膜のエッチングを例
に挙げ、図1,図2を参照して説明する。図1,図2に
ついては、本発明の第1実施形態に述べたことと重複す
るので、ここでは説明を省略する。
【0052】平面状渦形放電コイル1の形状をA形に
し、基板上の、レジストでパターンニングしたタングス
テンシリサイド膜およびポリシリコン膜から成る多層膜
の上層膜であるタングステンシリサイド膜を次の条件で
エッチングした。
【0053】ガス種、ガス流量、圧力、コイル印加高周
波電力、下部電極印加高周波電力、各高周波電力の周波
数の各制御パラメータは、CF4 /SF6 =15/15
sccm、25mTorr、400W、200W、1
3.56MHzである。エッチング速度の面内分布は良
好であり、その値は2500Å/min±2.5%であ
った。
【0054】引き続いて、タングステンシリサイド膜の
エッチング終点付近にて、平面状渦形放電コイル1の形
状をB形にし、下層膜であるポリシリコン膜を次の条件
でエッチングした。ガス種、ガス流量、圧力、コイル印
加高周波電力、下部電極印加高周波電力、各高周波電力
の周波数の各制御パラメータは、Cl2 /HCl=30
/70sccm、10mTorr、400W、150
W、13.56MHzである。エッチング速度の面内分
布は良好であり、その値は2700Å/min±2.0
%であった。
【0055】比較のために、平面状渦形放電コイル1の
形状をA形のまま、タングステンシリサイド膜およびポ
リシリコン膜から成る多層膜をエッチングしたところ、
ポリシリコン膜のエッチング速度の面内分布は2600
Å/min±8.5%であった。なお、タングステンシ
リサイド膜のエッチング終点付近までは、ガス種、ガス
流量、圧力、コイル印加高周波電力、下部電極印加高周
波電力、各高周波電力の周波数の各制御パラメータがC
4 /SF6 =15/15sccm、25mTorr、
400W、200W、13.56MHzの条件でエッチ
ングを行い、その後、各制御パラメータの値を、Cl2
/HCl=30/70sccm、10mTorr、40
0W、150W、13.56MHzに変化させてエッチ
ングを行った。
【0056】上記実施形態において、シリコン酸化膜を
形成した場合、全面シリコン酸化膜付き基板および穴パ
ターン付き基板をエッチングした場合、タングステンシ
リサイド膜およびポリシリコン膜から成る多層膜をエッ
チングした場合を例示したが、プラズマ処理がこれらに
限定されるものでなく、他の種々の薄膜のエッチング、
CVDなどに適用可能であることはいうまでもない。
【0057】また、上記実施形態において、平面状渦形
放電コイルの中心軸を周辺端に対して相対的に回転させ
る機構を有するプラズマ処理装置を例示したが、平面状
渦形放電コイルの形状を変化させる手段は、これに限定
されるものではない。たとえば、図13に示すように、
平面状渦形放電コイル1に設けたコイルタップ12a〜
12dを切り換える機構であってもよい。図13におい
て、スイッチ72はオフの状態でスイッチ71をオンに
することによりコイルタップ12aおよび12cを短絡
した場合と、スイッチ71はオフの状態でスイッチ72
をオンにすることによりコイルタップ12bおよび12
dを短絡した場合を比較すると、コイルタップ12aお
よび12cを短絡した場合の方が、実質的な放電コイル
としては周辺部分が密になる。
【0058】上記の実施形態において、平面状渦形放電
コイルの形状はAおよびBの2通りが可能であるように
構成されたプラズマ処理装置を例示したが、平面状渦形
放電コイルの形状が3通り以上可能な構成としてもよ
い。
【0059】上記の各実施形態において、平面状渦形放
電コイル201が図14に示すように平面状渦形放電コ
イル部1a,1b,1c,1dからなる多重の渦形であ
ってもかまわない。このようなコイル201を用いる場
合にも、上記実施形態において説明したように、放電コ
イル201の中心軸2を周辺端に対して相対的に回転さ
せる機構や、放電コイル201に設けたコイルタップを
切り換える機構を用いることができる。なお、各放電コ
イルの外側端部は、具体的には図示しないが、接地され
ている。
【0060】また、本発明の渦形放電コイルは平面状の
ものに限定されるものではなく、図17に示すように立
体型のものでもよい。すなわち、本発明の第5実施形態
によれば、図17の放電コイル31は大略釣り鐘型の形
状をなすものであり、その中心部32がステッピングモ
ータ3の回転軸4により回転されて径方向のピッチを変
えることができるものであり、平面形状は図14の放電
コイル1と同一の形状となっている。
【0061】また、本発明の第6実施形態によれば、図
18は、平面状及び逆釣り鐘型の両方の形状をなすこと
ができる渦形放電コイル41であり、その中心部42が
ステッピングモータ3の回転軸4により回転されて径方
向のピッチを変えることができるものであり、かつ、そ
の立体形状を変えることができるものである。すなわ
ち、図19に示すように、傾斜面44aを有するクサビ
部材44が、放電コイル41の周囲に適当な間隔(例え
ば45度間隔)で中心方向に対して前後動可能に配置さ
れている。上記放電コイル41はその下端面の外側に傾
斜面41aが形成されており、この傾斜面41aに対し
て上記クサビ部材44の傾斜面44aが摺動するように
なっている。よって、クサビ部材44を中心側に移動さ
せ、その傾斜面44aにより放電コイル41の傾斜面
aを摺動させて放電コイル42の数箇所で該放電コイ
41を上方向に持ち上げることにより、図18に示す
ように逆釣り鐘型を形成する一方、クサビ部材44を外
側に移動させて放電コイル41の傾斜面41aとクサビ
部材44の傾斜面44aとが接触しないようにすれば、
平面状の放電コイル41として使用することができる。
クサビ部材44の移動量を調整して放電コイル41の上
昇量を調整することにより、図18に示すような逆釣り
鐘状又は平面渦形状を形成することができる。この結
果、放電コイルの各部分の上昇量を調整することによっ
ても放電コイルの径方向のピッチを変えて放電コイルの
形状を変化させることができ、プラズマ密度の面内分布
を制御することができる。
【0062】また、本発明の第7実施形態によれば、図
20に示すように、放電コイル51は、図14に示す平
面状渦形放電コイル部1a,1b,1c,1dからなる
多重の渦形と同様な多重の渦形放電コイル部51a,5
1b,51c,51dより構成し、かつ、各渦形放電コ
イル部51a,51b,51c,51dにおいて各中心
端部52から一対のストッパ57で挟み込まれて固定さ
れている部分までのみ、ガイド56の隙間間で放電コイ
ル51の大略周方向に移動可能に構成してもよい。すな
わち、この放電コイル51の可動部分では、図20にお
いて各一対のガイド56間で一点鎖線で示す位置と二点
鎖線で示す位置との間で移動可能となっている。この結
果、放電コイルの径方向のピッチを変えて放電コイルの
形状を変化させてプラズマ密度の面内分布を制御するこ
とができる。
【0063】さらに、本発明の第8実施形態によれば、
図21に示すように、図14に示す平面状渦形放電コイ
ル部1a,1b,1c,1dからなる多重の渦形と同様
な多重の渦形放電コイル部61a,61b,61c,6
1dより構成し、各渦形放電コイル部61a,61b,
61c,61dの中心側端部62と外周端部との間の中
間部に各放電コイルを開閉するスイッチ64,65,6
6,67を備えている。よって、各スイッチ64,6
5,66,67をオン又はオフすることにより、1〜4
個のうちの任意の数の放電コイルを選択することがで
き、かつ4個の放電コイルのうちの任意の位置の放電コ
イルを使用することができる。この結果、放電コイルの
径方向のピッチを変えて放電コイルの形状を変化させて
プラズマ密度の面内分布を制御することができる。
【0064】また、本発明の第9実施形態によれば、図
22に示すように、渦形放電コイル81は、2個の放電
コイル部81b,81dはその中心側端部82を相互に
連結し、かつ、各外周端部は接地しているが、他の2個
の放電コイル部81a,81cは各外周端部は接地して
いるが、各中心側端部にスイッチ83,84を備えるよ
うに構成している。よって、スイッチ83,84をオン
又はオフすることにより、放電コイル部81a,81c
を任意に放電コイル部81b,81dに接続することが
できる。この結果、放電コイルの径方向のピッチを変え
て放電コイルの形状を変化させてプラズマ密度の面内分
布を制御することができる。
【0065】また、本発明の第10実施形態によれば、
図23に示すように、渦形放電コイル91は、その中心
側端部92と接地された外周端部との間にスイッチ93
を備えて、放電コイル91を中心側部分91aと外周側
部分91bとに二分し、かつ、上記スイッチ93の近傍
の中心側部分91aから放電コイル91の径方向に外側
に延びて外周端部が接地されたバイパス部91cを備
え、かつ、該バイパス部91cの中間部にはスイッチ9
4を備えて構成している。よって、スイッチ93をオン
しかつスイッチ94をオフすることにより、中心側部分
91aと外周側部分91bとが接続された放電コイルを
構成する。一方、スイッチ93をオフしかつスイッチ9
4をオンすることにより、中心側部分91aとバイパス
部91cとが接続された放電コイルを構成するようにし
ている。この結果、放電コイルの径方向のピッチを変え
て放電コイルの形状を変化させてプラズマ密度の面内分
布を制御することができる。
【0066】このように、上記スイッチ71,72,6
4〜67,83,84,93,94を有するコイルタッ
プを切り替えることにより上記スイッチをオン又はオフ
させて上記コイル部を互いに接続させることにより、任
意の形状・長さの放電コイルを形成することができる。
【0067】また、上記各実施形態においては、ステッ
ピングモータ3の回転軸4を回転させて各放電コイルの
中心側端部を回転させて径方向のピッチを変えるように
しているが、中心側端部を回転させる代わりに、一対の
ガイドにより放電コイルの一部を周方向沿いに移動させ
ることにより、径方向のピッチを変えるようにしてもよ
い。
【0068】
【発明の効果】本発明のプラズマ処理方法によれば、ガ
ス種、ガス流量、圧力、放電コイル印加用高周波電力の
大きさ、電極への印加用高周波電力の大きさ、各高周波
電力の周波数のうち少なくとも1つを変化させるタイミ
ングに合わせて、平面状又は立体型の渦形放電コイルの
径方向のピッチが部分的に変化するように渦形放電コイ
ルの形状を変化させるため、処理の途中で制御パラメー
タを変化させても処理の均一性を損なうことがない。
【0069】また、本発明のプラズマ処理装置によれ
ば、渦形放電コイルの径方向のピッチが部分的に変化す
るように渦形放電コイルの形状を変化させる手段を有す
ることにより、プラズマ密度の面内分布を制御すること
ができ、そのため、制御パラメータの異なる複数の処理
を均一性良く行なうことができる。
【0070】渦形放電コイルの形状を変化させる手段
が、たとえば、渦形放電コイルの中心軸を渦形放電コイ
ルの周辺端に対して相対的に回転させる機構や、渦形放
電コイルに設けたコイルタップを切り換える機構であれ
ば、比較的簡単な構成で渦形放電コイルの中心部分と周
辺部分における放電コイルの径方向のピッチを部分的に
変化させることができる。
【0071】成膜の途中で制御パラメータを変化させる
タイミングに合わせて、この制御パラメータを変化させ
る前後の成膜速度の均一性を確保するように渦形放電コ
イルの形状を変化させて前記基板に成膜するため、効率
よく平坦な成膜を実現できる。
【0072】また、基板に形成されたステップ高さの6
0%〜100%付近にまで成膜されたタイミングに制御
パラメータを変化させ、この制御パラメータを変化させ
るタイミングに合わせて、制御パラメータを変化させる
前後の成膜速度の均一性を確保するように渦形放電コイ
ルの形状を変化させることによって、高速にしかも平坦
な良好な成膜を実現できる。
【0073】また、基板をエッチングするに際して、エ
ッチングの途中で制御パラメータを変化させるタイミン
グに合わせて、この制御パラメータを変化させる前後の
エッチングレートの均一性を確保するように渦形放電コ
イルの形状を変化させてエッチングすることによって、
良好なエッチングを実現でき、制御パラメータを変化さ
せるタイミングが、多層膜の構成要素である上層膜のエ
ッチング終点付近である場合には効率よく良好なエッチ
ング結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ処理装置の第1実施形態の構
成を示す一部断面説明図
【図2】同実施形態の平面状渦形放電コイルの詳細を示
す平面図
【図3】第1実施形態の成膜速度の面内分布を示す特性
【図4】同実施形態の成膜速度の面内分布を示す特性図
【図5】同実施形態における成膜速度の面内分布を示す
特性図
【図6】同実施形態における成膜速度の面内分布を示す
特性図
【図7】同実施形態における成膜過程を示す断面図
【図8】同実施形態において平面状渦形放電コイルの形
を切り換えた場合と切り換えない場合の膜厚の面内分布
を示す特性図
【図9】本発明の第2実施形態のエッチング速度の面内
分布を示す特性図
【図10】同実施形態におけるエッチング速度の面内分
布を示す特性図
【図11】同実施形態におけるエッチング速度の面内分
布を示す特性図
【図12】同実施形態におけるエッチング速度の面内分
布を示す特性図
【図13】本発明の第3実施形態の平面状渦形放電コイ
ルの構成を示す平面図
【図14】本発明の第4実施形態の平面状渦形放電コイ
ルの構成を示す平面図
【図15】従来例のプラズマ処理装置の構成の斜視図
【図16】従来例のプラズマ密度の分布を示す特性図
【図17】本発明の第5実施形態の立体型渦形放電コイ
ルの構成を示す斜視図
【図18】本発明の第6実施形態の立体型渦形放電コイ
ルの構成の一部を示す部分断面説明図
【図19】図18の放電コイルの一部の拡大断面図
【図20】本発明の第7実施形態の渦形放電コイルの構
成の一部を示す平面図
【図21】本発明の第8実施形態の渦形放電コイルの構
成の一部を示す平面図
【図22】本発明の第9実施形態の渦形放電コイルの構
成の一部を示す平面図
【図23】本発明の第10実施形態の渦形放電コイルの
構成の一部を示す平面図
【符号の説明】
1 平面状渦形放電コイル 2 平面状渦形放電コイルの中心側の一端 3 ステッピングモータ〔ロータリーアクチュエー
タ〕 4 回転軸 5 真空容器 6 放電コイル用高周波電源 7 下部電極 8 基板 9 下部電極用高周波電源 31 立体型渦形放電コイル 32 立体型渦形放電コイルの中心側の一端 41 平面状渦形放電コイル 42 平面状渦形放電コイルの中心側の一端 44 クサビ部材 51 平面状渦形放電コイル 52 平面状渦形放電コイルの中心側の一端 61 平面状渦形放電コイル 62 平面状渦形放電コイルの中心側の一端 81 平面状渦形放電コイル 82 平面状渦形放電コイルの中心側の一端 91 平面状渦形放電コイル 92 平面状渦形放電コイルの中心側の一端 100 制御装置 101 メモリ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−306659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/365 H01L 21/31 H01L 21/3065 C23C 16/50

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内の電極上に基板を載置し、真
    空容器内にガスを導入しつつ排気を行い、真空容器内を
    所定の圧力に保ちながら、渦形放電コイルに高周波電圧
    を印加することにより、真空容器内にプラズマを発生さ
    せて、基板を処理するに際して、1枚の基板を処理する
    間にガス種、ガス流量、圧力、放電コイル印加用高周波
    電力の大きさ、上記電極への印加用高周波電力の大き
    さ、各高周波電力の周波数より構成される制御パラメー
    タのうち少なくとも1つの制御パラメータを変化させる
    プラズマ処理方法であって、 上記制御パラメータを変化させるタイミングに合わせ
    て、プラズマ密度の面内分布を均一に制御するようにし
    たことを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】 渦形放電コイルは平面状に形成されてい
    るようにした請求項1記載のプラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】 真空容器内の電極上に基板を載置し、真
    空容器内にガスを導入しつつ排気を行い、真空容器内を
    所定の圧力に保ちながら、平面状に形成された渦形放電
    コイルに高周波電圧を印加することにより、真空容器内
    にプラズマを発生させて、基板を処理するに際して、1
    枚の基板を処理する間にガス種、ガス流量、圧力、放電
    コイル印加用高周波電力の大きさ、上記電極への印加用
    高周波電力の大きさ、各高周波電力の周波数より構成さ
    れる制御パラメータのうち少なくとも1つの制御パラメ
    ータを変化させるプラズマ処理方法であって、 上記制御パラメータを変化させるタイミングに合わせ
    て、プラズマ密度の面内分布を制御するようにしたこと
    を特徴とするプラズマ処理方法。
  4. 【請求項4】 制御パラメータを変化させるタイミング
    に合わせて、渦形放電コイルの径方向のピッチを部分的
    に変化させて、プラズマ密度の面内分布を制御するよう
    にした請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプラズマ
    処理方法。
  5. 【請求項5】 真空容器内の電極上に基板を載置し、真
    空容器内にガスを導入しつつ排気を行い、真空容器内を
    所定の圧力に保ちながら、渦形放電コイルに高周波電圧
    を印加することにより、真空容器内にプラズマを発生さ
    せて、基板を処理するに際して、1枚の基板を処理する
    間にガス種、ガス流量、圧力、放電コイル印加用高周波
    電力の大きさ、上記電極への印加用高周波電力の大き
    さ、各高 周波電力の周波数より構成される制御パラメー
    タのうち少なくとも1つの制御パラメータを変化させる
    プラズマ処理方法であって、 上記制御パラメータを変化させるタイミングに合わせ
    て、渦形放電コイルの径方向のピッチを部分的に変化さ
    せて、プラズマ密度の面内分布を制御するようにしたプ
    ラズマ処理方法。
  6. 【請求項6】 渦形放電コイルが多重の渦形であるよう
    にした請求項1〜請求項5のいずれかに記載のプラズマ
    処理方法。
  7. 【請求項7】 真空容器内に基板を載置するための電極
    と、渦形放電コイルとを備え、放電コイルに高周波電圧
    を印加することにより、真空容器内にプラズマを発生さ
    せて基板を処理するプラズマ処理装置であって、 渦形放電コイルの径方向のピッチが部分的に変化するよ
    うに渦形放電コイルの形状を変化させる手段を有し、プ
    ラズマ密度の面内分布を制御可能にしたことを特徴とす
    るプラズマ処理装置。
  8. 【請求項8】 渦形放電コイルが多重の渦形であるよう
    にした請求項7記載のプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 渦形放電コイルの形状を変化させる手段
    が、渦形放電コイルの中心側の一端を渦形放電コイルの
    外周側の一端に対して相対的に回転させる機構であるよ
    うにした請求項7又は請求項8に記載のプラズマ処理装
    置。
  10. 【請求項10】 渦形放電コイルの形状を変化させる手
    段が、渦形放電コイルに設けたコイルタップを切り換え
    る機構であるようにした請求項7又は請求項8に記載の
    プラズマ処理装置。
  11. 【請求項11】 真空容器内の電極上に基板を載置し、
    真空容器内にガスを導入しつつ排気を行い、真空容器内
    を所定の圧力に保ちながら、渦形放電コイルに高周波電
    圧を印加することにより、真空容器内にプラズマを発生
    させて、基板上に成膜するに際して、1枚の基板を処理
    する間にガス種、ガス流量、圧力、放電コイル印加用高
    周波電力の大きさ、上記電極への印加用高周波電力の大
    きさ、各高周波電力の周波数のうち少なくとも1つの制
    御パラメータを変化させるプラズマ処理方法であって、 成膜の途中で制御パラメータを変化させるタイミングに
    合わせて、この制御パ ラメータを変化させる前後の成膜
    速度の均一性を確保するように渦形放電コイルの形状を
    変化させて前記基板に成膜するプラズマ処理方法。
  12. 【請求項12】 基板に形成されたステップ高さの60
    %〜100%付近にまで成膜されたタイミングに制御パ
    ラメータを変化させ、この制御パラメータを変化させる
    タイミングに合わせて、制御パラメータを変化させる前
    後の成膜速度の均一性を確保するように渦形放電コイル
    の形状を変化させて前記基板に成膜する請求項11に記
    載のプラズマ処理方法。
  13. 【請求項13】 真空容器内の電極上に基板を載置し、
    真空容器内にガスを導入しつつ排気を行い、真空容器内
    を適当な圧力に保ちながら、渦形放電コイルに高周波電
    圧を印加することにより、真空容器内にプラズマを発生
    させて基板をエッチングするに際して、1枚の基板を処
    理する間にガス種、ガス流量、圧力、放電コイル印加用
    高周波電力の大きさ、上記電極への印加用高周波電力の
    大きさ、各高周波電力の周波数のうち少なくとも1つの
    制御パラメータを変化させるプラズマ処理方法であっ
    て、 エッチングの途中で制御パラメータを変化させるタイミ
    ングに合わせて、この制御パラメータを変化させる前後
    のエッチングレートの均一性を確保するように渦形放電
    コイルの形状を変化させて前記基板をエッチングするプ
    ラズマ処理方法
  14. 【請求項14】 基板上に被エッチング膜として多層膜
    が形成されており、制御パラメータを変化させるタイミ
    ングが、多層膜の構成要素である上層膜のエッチング終
    点付近であるようにした請求項13に記載のプラズマ処
    理方法。
  15. 【請求項15】 ガスはドライエッチング用であるよう
    にした請求項13又は請求項14に記載のプラズマ処理
    方法。
  16. 【請求項16】 ガスはCVD用であるようにした請求
    項11又は請求項12に記載のプラズマ処理方法。
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