JP3090455B2 - ゼオライト及びその製造方法 - Google Patents
ゼオライト及びその製造方法Info
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Description
規ゼオライト及びその製造方法に関する。
式: 100XO2:10以下(0の場合は含まない)Y2O3:20以下
(0の場合は含まない)R2/nO(上式において、Rは
価数nの1種以上のカチオンであり、Xはケイ素であ
り、Yは1種以上のアルミニウム、鉄、ガリウム、硼
素、チタン、バナジウム、ジルコニウム、モリブデン、
ヒ素、アンチモン、クロム又はマンガンである) で表される化学組成を有し、製造されたままの状態にお
いて下表1に示す線を含むX線回折パターンを有するゼ
オライト(以下、NU−87と称する)が提供される。
はイオン交換することによって製造されるその水素形態
のゼオライトNU−87(以下、H−NU−87と称する)を提
供するものである。ゼオライトH−NU−87は、下表2に
示す線を含むX線回折パターンを有する。
示す肩部及び二重線の一部又は全部を、関連する最も強
度の高いピークから分離することができないことがあ
る。これは、結晶度の低い試料、又は、結晶が、大きく
ブロード化したX線を与えるのに十分な程度に小さい試
料の場合に起こる可能性がある。また、これは、パター
ンを得るために用いる装置又は試験条件が、ここで用い
たものと異なる場合にも起こる可能性がある。
操作された、長微細焦点X線チューブからのCuK−α放
射線を用いて、Philips APD 1700自動X線回折システム
によって得たものである。放射線は、検出器に隣接して
いる湾曲黒鉛結晶によって単色化した。自動シータ補償
拡散スリットを0.1mmの受容スリットと共に用いた。段
階走査データは1〜60゜・2シータで採った。採ったデ
ータは、Philips PW 1867/87バージョン3.0ソフトウェ
アを用いたDEC(Digital Equipment Corporation)Micr
o PDP−11/73で分析した。
れる新規な構造又はトポロジーを有していると考えられ
る。その製造されたままの状態及び水素形態のNU−87
は、実質的に、それぞれ表1及び2に与えるX線データ
を有しており、それによって公知のゼオライトから識別
される。特に、ヨーロッパ特許第42,226号において記載
されているゼオライトEU−1とは、EU−1に関するX線
回折データが約12.5AにおけるX線を含んでいないの
で、区別される。更に、EU−1に関するX線回折パター
ンは約10.1AにおけるX線ピークを含んでいるが、これ
は、NU−87のX線回折パターンにおいては存在しない。
あたりのY2O3のモル数は、通常、0.1〜10、例えば0.2〜
7.5の範囲内であり、XO2100モルあたりのY2O3のモル数
が0.4〜5の範囲である場合に、ゼオライトNU−87が高
純度の状態で最も容易に生成すると思われる。
及び、脱水及び/又はか焼及び/又はイオン交換によっ
て得られた形態のものも含む。「製造されたまま」とい
う表現は、乾燥又は脱水を行うか又は行っていない合成
及び洗浄の生成物を意味するものである。製造されたま
まの状態のNU−87には、M(アルカリカチオン)、特に
ナトリウム及び/又はアンモニウム、並びに、例えばア
ルキル化窒素化合物から製造される場合には、以下に記
載するような窒素含有有機カチオン又はその分解生成物
もしくはその前駆物質を含んでいてもよい。かかる窒素
含有有機カチオンを、以下、Qと称する。
式: 100XO2:10以下(0の場合は含まない)Y2O3:10以下(0
の場合は含まない)Q:10以下(0の場合は含まない)M2
O (上式において、Qは上記に示した窒素含有有機カチオ
ンであり、Mはアルカリ金属及び/又はアンモニウムカ
チオンである) によって表されるモル組成比を有する。
イオン交換から得られる活性化形態のNU−87は水を含ん
でいることがあるが、上記のNU−87に関する組成は、無
水基準で与えられるものである。製造されたままの形態
のものをはじめとするNU−87のH2O含有率(モル比)
は、合成又は活性化の後に乾燥及び保存する条件に依存
する。含有される水のモル量の範囲は、通常、XO2100モ
ルあたり0〜100モルである。
に水素イオンを解離するので、か焼された形態のNU−87
は、窒素含有有機カチオンを全く含まないか、又は、製
造されたままの形態のものよりもその含有率が低い。
ウム(NH4+)形態のものは、か焼によって速やかに水
素形態に転化させることができるので重要なものであ
る。水素形態及びイオン交換によって導入された金属を
含む形態のものを以下に説明する。ある条件下で本発明
のゼオライトを酸に曝すと、アルミニウムのような構造
元素を部分的に又は完全に除去することができ、更に、
水素形態のものを生成させることができる。これによっ
て、合成した後にゼオライト物質の組成を変化させる手
段を提供することができる。
る吸着能を有することを特徴としている。表3に、水素
形態のゼオライトNU−87、即ち実施例6の生成物に関し
て得られた吸着データを示す。
Bakrスプリングバランスを用いて、他の吸着物に関して
は全てCI Robal Microbalanceを用いて得た。試料を300
℃で一晩抜気した後、測定を行った。結果は、相対圧
(P/Po)(Poは飽和蒸気圧である)における重量利得
(% w/w)で表す。液体は吸着温度においてその通常密
度を保持すると仮定して見掛けの充填空隙容量に関する
値を計算した。
ルに関する値はメタンに関する値と同等、n−ヘキサン
に関する値はn−ブタンに関する値と同等、トルエンに
関する値はベンゼンに関する値と同等であると仮定し
て、“Zeolite Molecular Sieves",D.W.Breck,J.Wiley
and Sons,1976(p.636)からとった値である。
吸着物に対する大きな吸着能を有していることが示され
る。メタノール、n−ヘキサン、トルエン及びシクロヘ
キサンと比較して水に関する利得が低いことによって、
NU−87が非常に疎水性であり、この物質が、水及び有機
物質を含む溶液から微量の有機物質を分離するのに有用
である可能性があることが示される。同等の相対圧にお
ける他の炭化水素吸着物と比較してネオペンタンに関し
て極めて低い利得が観察されたので、表3の結果によっ
て、ゼオライトNU−87がネオペンタンに関して分子篩効
果を示すことが示される。更に、平衡に到達するのに必
要な時間が他の炭化水素吸着物に関するものよりも極め
て長かった。この結果によって、NU−87がおよそ0.62nm
の開口径を有していることが示される。
場合によっては少なくとも一種類の酸化物:Y2O3源、場
合によっては少なくとも一種類の酸化物M2O源及び少な
くとも一種の窒素含有有機カチオン:Q又はその前駆物質
を含み、好ましくは下式で示されるモル組成を有する水
性混合物を反応させることを含むゼオライトNU−87の製
造方法を提供するものである。
ましくは20〜200; ・(R1/n)OH/XO2:0.01〜2、好ましくは0.05〜1、最
も好ましく0.10〜0.50; ・H2O/XO2:1〜500、好ましくは5〜250、最も好ましく
は25〜75; ・Q/XO2:0.005〜1、好ましくは0.02〜1、最も好まし
くは0.05〜0.5; ・LpZ/XO2:0〜5、好ましくは0〜1、最も好ましくは
0〜0.25。
ルミニウム、鉄、硼素、チタン、バナジウム、ジルコニ
ウム、モリブデン、ヒ素、アンチモン、ガリウム、クロ
ム又はマンガンであり、RはM(アルカリ金属カチオン
及び/又はアンモニウム)及び/又はQ(窒素含有有機
カチオンもしくはその前駆体)を含んでいてもよい価数
nのカチオンである] ある場合においては、塩:LpZ(ここで、Zは価数pの
アニオンであり、LはMと同一のものであってもよいア
ルカリ金属又はアンモニウムイオン、あるいは、Mと、
アニオンZを平衡化するのに必要な他のアルカリ金属も
しくはアンモニウムイオンとの混合物である)を加える
と有利である場合がある。Zは、例えばLの塩として、
あるいはアルミニウム塩として加えられる酸ラジカルを
含んでいてもよい。Zの例としては、臭化物、塩化物、
ヨウ化物、硫酸塩、リン酸塩又は硝酸塩のような強酸ラ
ジカル、あるいは、有機酸ラジカル、例えばクエン酸塩
又は酢酸塩のような弱酸ラジカルを挙げることができ
る。LpZは本質的なものではないが、これによって、反
応混合物からのゼオライトNU−87の晶出を促進し、ま
た、NU−87の結晶径及び形状に影響を与えることができ
る。反応は、大部分が、即ち少なくとも50.5%がゼオラ
イトNU−87となる迄継続される。
分解生成物あるいはその前駆物質、特に、次式: [(R1R2R3)N(CH2)mN(R4R5R6)]2+ (式中、R1〜R6は、同一であっても異なっていてもよ
く、水素、1〜8個の炭素原子を有するアルキルもしく
はヒドロキシアルキル基であり、かかる基の5個以下は
水素であってもよく、mは3〜14の範囲である) を有するポリメチレン−α,ω−ジアンモニウムカチオ
ンを用いて得ている。例えば、ゼオライトEU−1(ヨー
ロッパ特許第42,226号)、ゼオライトEU−2(西独国特
許第2077709号)及びゼオライトZSM−23(ヨーロッパ特
許第125,078号、西独国特許第2202838号)は、かかる原
料を用いて製造されている。ゼオライト及び分子篩の製
造におけるこれらの原料の使用は、また、“The Use of
Organic Cations in Zeolite Synthesis"と題されたJ.
L.Casciの学位論文(1982,The University of Edinburg
h)及びG.W.Dodwell,R.P.Denkewicz及びL.B.Sandの“Ze
oliter",1985,vol.5,p.153並びにJ.L.Casci Proc.VII I
nt.,Zeolite Conf.,Elsevier,1986,p.215においても記
載されている。
異なっていてもよく、C1〜C3アルキルであり、mは7〜
14の範囲である) を有するポリメチレン−α,ω−ジアンモニウムカチオ
ン又はそのアミン分解生成物あるいはその前駆物質であ
る。
を満足していれば、水酸化物又は無機酸の塩として加え
ることもできる。
原ジアミンと好適なハロゲン化アルキル、又は、原ジハ
ロアルケンと好適なトリアルキルアミンを挙げることが
できる。かかる物質は、簡単な混合物として用いること
ができ、あるいは、ゼオライトNU−87の製造に必要な他
の反応物質を加える前に、これらを、反応容器内で、好
ましくは溶液中において共に予備加熱することができ
る。
であり、好ましいXO2はシリカ(SiO2)であり、好まし
い酸化物Y2O3はアルミナ(Al2O3)である。
とができると考えられるいかなるものであってよく、例
えば、粉末固体シリカ、ケイ酸、コロイド状シリカ又は
溶解シリカであってもよい。粉末シリカの中で用いるこ
とのできるものは、AKZOによって製造されている「KS30
0」として知られているタイプのもののような、澱シリ
カ、特に、アルカリ金属ケイ酸塩溶液からの沈澱によっ
て製造されるもの及び同様の生成物、エアロゾルシリ
カ、ヒュームドシリカ、例えば“CAB−O−SIL"、及
び、好適には、ゴム及びシリコーンゴム用の強化顔料に
おいて用いられている等級のシリカゲルである。「LUDO
X」、「NALCOAG」及び「SYTON」の登録商標で販売され
ている種々の粒径、例えば10〜15もしくは40〜50ミクロ
ンのコロイド状シリカを用いることができる。用いるこ
との出来る溶解シリカとしては、アルカリ金属酸化物1
モルあたり0.5〜6.0、特に2.0〜4.0モルのSiO2を含む市
販の水ガラスケイ酸塩、英国特許第1,193,254号におい
て定義されているような「活性」アルカリ金属ケイ酸
塩、並びに、アルカリ金属水酸化物又は第4級アンモニ
ウム水酸化物あるいはこれらの混合物中にシリカを溶解
することによって製造されるケイ酸塩が挙げられる。
ウム、又はアルミニウム、アルミニウム塩、例えば、塩
化物、硝酸塩もしくは硫酸塩、アルミニウムアルコキシ
ドもしくはアルミナ自体が最も好都合であり、コロイド
状アルミナ、偽ベーム石、ベーム石、γ−アルミナある
いはα−もしくはβ−三水和物のような水和又は水和可
能な形態のものが好ましい。上記のものの混合物を用い
ることもできる。
は一部を、アルミノケイ酸塩の形態で加えてもよい。
ガス、例えば窒素を加えることによる加圧下、85〜250
℃、好ましくは120〜200℃の温度で、ゼオライトNU−87
の結晶が生成するまで(反応物質の組成及び操作温度に
依存して1時間〜数箇月であってよい)反応せしめられ
る。撹拌は場合によって行われる工程であるが、反応時
間を減少させ、生成物の純度を向上させることができる
ので、行ったほうが好ましい。
種物質を用いると有利である可能性がある。これはま
た、不純物相を分解してNU−87の生成を促進する上でも
有利である可能性がある。かかる種物質としては、ゼオ
ライト、特にゼオライトNU−87の結晶が挙げられる。種
結晶は、通常、反応混合物中に用いられるシリカの0.01
〜10重量%の量加えられる。種物質を用いることは、窒
素含有有機カチオンが、7、8もしくは9個のメチレン
基を有する、即ちmが7、8もしくは9であるポリメチ
レン−α,ω−ジアンモニウムカチオンである場合に特
に望ましい。
した後、乾燥、脱水及びイオン交換のような更なる工程
にかける。
ライトNU−87をモルデン沸石及び方沸石のような他の種
と共に含む生成物が得られる。ゼオライトNU−87を少な
くとも75重量%、最も好ましくは少なくとも95重量%含
む生成物を製造することが好ましい。
素形態のNU−87を製造するために、これらを少なくとも
部分的に除去しなければならず、これは、酸、特に塩酸
のような無機酸によるイオン交換、あるいは、塩化アン
モニウムのようなアンモニウム塩の溶液によるイオン交
換によって製造されたアンモニウム化合物を用いて行う
ことができる。イオン交換は、イオン交換溶液で1回又
は数回スラリー化することによって行うことができる。
ゼオライトは、通常、イオン交換を容易にするので、イ
オン交換の前にか焼して全ての吸蔵有機物質を除去す
る。
チオン、特に、I A、I B、II A、II B、III A、III B
(希土類を含む)、VIII(貴金属を含む)、他の遷移金
属に属するもの、並びにスズ、鉛及びビスマスによって
置き換えることができる(周期率表は、英国特許庁によ
って出版されている“Abridgements of Specification
s"に記載のものに基づく)。交換は、通常、適当なカチ
オンの塩を含む溶液を用いて行われる。
/14.7H2O) 6.206g 水酸化ナトリウム(Analar) 6.30g DecBr2 31.4g 水(脱イオン水) 541.5g から調製した。
[(CH3)3N(CH2)10N(CH3)3]Br2である) 上記に与えられているモル組成は、SYTON中に存在す
るナトリウムを含まないものである。
含む溶液。
えた。混合を5分間継続した後、溶液Bを、撹拌しなが
ら30秒間かけて加えた。最後に、残りの水:Cを30秒間か
けて加えた。得られたゲルを更に5分間混合した後、1
のステンレススチール製オートクレーブに移した。
pmで撹拌しながら180℃で反応させた。
した後に調製を再開始した。
雰囲気温度に一気に冷却し、生成物を取り出し、濾過
し、脱イオン水で洗浄し、110℃で乾燥した。
関して分析したところ、以下のモル組成が得られた。
まの物質が、表4及び図1において示されるパターンを
有するNU−87の結晶度の高い試料であることが示され
た。
450℃で24時間、次に550℃で16時間か焼した。次に、こ
の物質を、室温において、ゼオライト1gあたり10mlの溶
液を用いて、1M−塩化アンモニウム溶液で4時間イオン
交換した。かかる交換を2回行った後、得られたNH4−N
U−87を550℃で16時間か焼し、水素形態のもの、即ちH
−NU−87を得た。
以下のモル組成を得た。
H−NU−87の結晶度の高い試料であることが示された。
/14.7H2O) 6.982g 水酸化ナトリウム(Analar) 6.09g DecBr2 31.4g 水(脱イオン水) 535.2g から調製した。
[(CH3)3N(CH2)10N(CH3)3]Br2である) 混合物を以下の手順で調製した。
ナトリウム及びSOAL235を含む溶液(溶液A)を調製し
た。全部の水を約1/3中にデカメトニウムブロミドを含
ませることによって溶液Bを調製した。次に、残りの水
を用いてシリカ:CAB−O−SILの分散液を調製した。
CAB−O−SILの分散液に加えた。得られた混合物を、1
のステンレススチール製オートクレーブ内において18
0℃で反応させた。勾配パドルタイプの撹拌羽根を用い
て、混合物を300rpmで撹拌した。
却し、取り出した。固形分を濾過によって分離し、脱イ
オン水で洗浄し、110℃で乾燥した。
以下のモル組成を得た。
に示すパターンが得られた。生成物が、約5%の方沸石
不純物を含む結晶度の高いNU−87の試料であると同定さ
れた。
mlの酸を用いて、1M−塩酸溶液で処理した。かかる処理
を90℃で18時間行った後、固形分を濾過によって除去
し、脱イオン水で洗浄し、110℃で乾燥した。かかる処
理を2回行った後、生成物をX線回折によって試験する
と、検出しうる量の方沸石を含まないNU−87の結晶度の
高い試料であることが分かった。X線回折パターンを表
7及び図4に示す。
のモル比が示された。
50℃で16時間焼成した。次に、得られた物質を、固体か
焼生成物1gあたり10mlの溶液を用いて、1M−塩化アンモ
ニウム溶液で、60℃で4時間イオン交換した。イオン交
換の後、物質を濾過し、洗浄し、乾燥した。この工程を
繰り返した。次に、物質を、550℃で16時間か焼し、粉
末X線回折によって測定すると約5%の方沸石不純物を
含むH−NU−87を得た。実際のX線回折データを表8及
び図5に示す。
モル比が示された。
一部をか焼し、イオン交換した。か焼の後、物質をX線
回折によって試験すると、検出しうる不純物を含まない
H−NU−87の結晶度の高い試料であることが分かった。
実際のパターンを表9及び図6に示す。
物質が以下のモル比を有していることが示された。
着度測定を行った。方法は上記したものであり、結果を
表3に示す。
/12.2H2O) 6.118g 水酸化ナトリウム(Analar) 5.52g DecBr2 31.4g 臭化ナトリウム 2.06g 水(脱イオン水) 451.9g から調製した。
るナトリウムを含まないものである。
を加えて溶液Aを調製した外は実施例1と同様の方法で
反応混合物を調製した。
ブ中において、勾配パドルタイプの撹拌機を用いて300r
pmで撹拌しながら180℃で反応させた。
に冷却した。生成物を取り出し、濾過し、脱イオン水で
洗浄し、110℃で乾燥した。
出しうる結晶状不純物を含まないゼオライトNU−87の実
質的に純粋で結晶度の高い試料であることが示された。
成物が以下のモル組成を有していることが示された。
/12.2H2O) 6.118g 水酸化ナトリウム(Analar) 6.32g DecBr2 31.4g 水(脱イオン水) 451.7g から調製した。
るナトリウムを含まないものである。
含む溶液。
えた。混合を5分間継続した後、溶液Bを、撹拌しなが
ら30秒間かけて加えた。最後に、残りの水:Cを30秒間か
けて加えた。得られたゲルを更に5分間混合した後、1
のステンレススチール製オートクレーブに移した。
pmで撹拌しながら180℃で反応させた。反応の進行を監
視することができるように、試料を途中で採取した。反
応温度において合計で359時間の経過後、調製物を雰囲
気温度に一気に冷却し、生成物を取り出し、濾過し、脱
イオン水で洗浄し、110℃で乾燥した。
結晶状不純物を含む約80%のNU−87であることが示され
た。
Casci及びB.M.LoweのZeolites,1983,vol.3,p.186におい
て記載されているpH法によって試験すると、反応時間30
8〜332時間の間に、主たる結晶化現象が起こっており、
反応混合物の大部分、即ち少なくとも50.5%が結晶化し
たことが示された。
ンレススチール製オートクレーブに移した外は実施例9
の手順を繰り返した。
ながら、混合物を180℃に加熱した。反応の進行を監視
できるように試料を途中で採取した。
気温度に一気に冷却し、取り出された生成物を濾過し、
脱イオン水で洗浄し、110℃で乾燥した。
のモル組成が示された。
のモルデン沸石不純物を含むNU−87の結晶度の高い試料
であることが示された。
例9において示したpH法によって試験すると、反応時間
140〜168時間の間に主たる結晶化現象が起こっているこ
とが示された。
いると、 (a)ゼオライトNU−87を得るのに必要な全反応時間が
減少し; (b)特定の反応混合物から得られるNU−87の純度が向
上する; ことが示される。
℃で24時間、次に550℃で16時間か焼した。次に、得ら
れた物質を、60℃において、固形か焼生成物1gあたり10
mlの溶液を用いて、1M−塩化アンモニウム溶液で4時間
イオン交換した。イオン交換の後、物質を濾過し、洗浄
し、乾燥した。かかる処理を2回行った後、得られたNH
4−NU−87を550℃で16時間か焼し、H−NU−87を得た。
以下のモル組成を得た。
12.2H2O) 6.206g 水酸化ナトリウム(Analar) 13.79g デカメトニウムブロミド(Fluka) 78.4g 臭化ナトリウム 5.15g 水(脱イオン水) 1129.6g から調製した。
るナトリウムを含まないものである。
含む溶液。
ブ中において、二つの撹拌機を用いて300rpmで撹拌しな
がら180℃で反応させた。混合物の下部は勾配パドルタ
イプの撹拌機を用いて撹拌し、一方、混合物の上部は6
枚羽根タービンタイプの撹拌機を用いて撹拌した。
とによって反応を停止させた。生成物を取り出し、濾過
し、脱イオン水で洗浄した後、110℃で乾燥した。
しうる結晶状の不純物を含まないゼオライトNU−87の結
晶度の高い試料であることが示された。
450℃で24時間、次に550℃で16時間か焼した。次に、こ
の物質を、60℃において、固形焼成生成物1gあたり10ml
の溶液を用いて、1M−塩化アンモニウム溶液で4時間イ
オン交換した。次に、物質を濾過し、脱イオン水で洗浄
し、110℃で乾燥した。かかる交換を2回行った後、得
られたNH4−NU−87を550℃で16時間か焼し、水素形態の
もの、即ちH−NU−87を得た。
以下のモル組成を得た。
/12.2H2O) 0.1224kg 水酸化ナトリウム(Analar) 0.1103kg デカメトニウムブロミド 0.6275kg 臭化ナトリウム 0.0412kg NU−87種結晶(実施例12の生成物) 0.0288kg 水 9.0363kg から調製した。
中に存在するナトリウムを含まないものである。
化ナトリウム及びSOAL235を含む溶液。
ら加えた。混合物を19のステンレススチール製オート
クレーブに移した。混合物を雰囲気温度で撹拌し、少量
の溶液Cを加えた。この混合物に、溶液Aを加え、次
に、少量の溶液Cを加えた。次に、溶液Bを加えた後、
溶液Cの残りを加えた。オートクレーブを密閉し、混合
物を、撹拌及び振盪しながら180℃で反応させた。
止し、調製物を一気に冷却し、取り出した。生成物を濾
過によって分離し、水で洗浄し、110℃で乾燥した。
の結晶状不純物を含むゼオライトNU−87の結晶度の高い
試料であることが示された。
て、450℃で24時間、次に550℃で16時間か焼した。次
に、この物質を、60℃において、固形か焼生成物1gあた
り10mlの溶液を用いて、1M−塩化アンモニウム溶液と4
時間接触させた。イオン交換の後、物質を濾過し、脱イ
オン水で洗浄した後、110℃で乾燥した。かかる処理を
2回行った後、得られたNH4−NU−87を550℃で16時間か
焼し、H−NU−87を得た。
以下のモル組成を得た。
手順を繰り返した。
モル組成が得られた。
メトニウムブロミド(DodecBr2): [(CH3)3N(CH2)12N(CH3)3]Br2 の使用を示す。
l2O3/4.57H2O) 3.46g 水酸化ナトリウム 3.7g DedecBr2 29.7g 水(脱イオン水) 303.5g から調製した。
水酸化ナトリウムを含む溶液。
び残りの水を含む溶液。
ンレススチール製オートクレーブに移した。混合物を、
勾配パドルタイプの撹拌羽根を用いて500rpmで撹拌しな
がら180℃で反応させた。13日後、反応を停止させた。
生成物を取り出し、濾過し、脱イオン水で洗浄し、110
℃で乾燥した。
の他の結晶相のものを不純物として含有しているが、主
としてゼオライトNU−87であることが示された。
下のモル比が得られた。
ブロミド(OctaBr2): [(CH3)3N(CH2)8N(CH3)3]Br2 の使用を示すものである。
/14.25H2O) 6.206g 水酸化ナトリウム(Analar) 5.63g オクタメトニウムブロミド溶液(48.3% w/w水中)60.6
g 臭化ナトリウム 2.06g 水(脱イオン水) 420.0g NU−87種結晶(実施例14の生成物) 1.44g から調製した。
するナトリウムを含まないものである。また、これはNU
−87種結晶の存在を無視したものである。
なゲル中に撹拌しながら加え、これを1のステンレス
スチール製オートクレーブに移した外は、実施例1にお
いて記載されているものと同様の方法で混合物を調製し
た。混合物を勾配パドルタイプの撹拌羽根を用いて300r
pmで撹拌しながら180℃で反応させた。
とによって反応を停止させた。生成物を取り出し、濾過
し、脱イオン水で洗浄し、110℃で乾燥した。
が、検出しうる結晶状不純物を含んでいないゼオライト
NU−87の結晶度の高い試料であることが示された。実施
例1において得られた生成物のものと比べて比較的ブロ
ードな本実施例の生成物のX線パターンによって、本実
施例の生成物が小さな結晶であることが示唆される。
した。しかしながら、本実施例においては、ゼオライト
NU−87種結晶を反応混合物に加えず、反応混合物は、実
施例18における混合物がNa2O9.1モルを含んでいたのに
対して、Na2O9.0モルを含むものであった。実施例18と
同様に混合物を調製し、反応させた。180℃で266時間経
過後、一気に冷却することによって反応を停止させた。
と同様に乾燥した。X線粉末回折によって生成物を分析
した結果、この物質が、結晶相の大部分がゼオライトZS
M−23である高い結晶度を有するものであることが示さ
れた。ゼオライトNU−87の存在は確認されなかった。
砕して篩別し、500〜1000ミクロンの凝集物を得た。こ
の物質の一部を、室温において、溶液10gあたりゼオラ
イト約1gを用いて、水中にエタノールを含む溶液に接触
させた。混合物をときどき振盪した。約65時間後、アル
コール試料を除去し、ガスクロマトグラフィーによって
分析した。処理の前後を比較することによって、以下の
結果が得られた。
ノールの60%以下が除去されたことが認められる。した
がって、NU−87は、水溶液から有機化合物を除去するの
に有効であるといえる。
ゼオライトのX線回折パターンを示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】無水基準で(酸化物のモル比で)式: 100XO2:10以下(0の場合は含まない)Y2O3:20以下(0
の場合は含まない)R2/nO (上式において、Rは価数nの1種以上のカチオンであ
り、Xはケイ素であり、Yは1種以上のアルミニウム、
鉄、ガリウム、硼素、チタン、バナジウム、ジルコニウ
ム、モリブデン、ヒ素、アンチモン、クロム又はマンガ
ンの1種又はそれ以上である) で表される組成を有し、下記の表に示す線を含むX線回
折パターンを有する、NU−87と称するゼオライト - 【請求項2】実質的に次の表に示すX線回折パターンを
有する請求項1記載のゼオライト - 【請求項3】組成が、式: 100XO2:4以下(0の場合は含まない)Y2O3:8.0以下(0
の場合は含まない)R2/nO によって表されるものである請求項1記載のゼオライ
ト。 - 【請求項4】Xがケイ素であり、Yがアルミニウムであ
る請求項1〜3のいずれか一に記載のゼオライト。 - 【請求項5】少なくとも1種の酸化物XO2源、 少なくとも1種の酸化物Y2O3源、 場合によって少なくとも1種の酸化物M2O源および 少なくとも1種の窒素含有有機カチオンQ を含む水性混合物であって、 XO2/Y2O3少くとも10、 (R1/n)OH/XO20.01〜2の範囲内、 H2O/XO21〜500の範囲内、 Q/XO20.005〜1の範囲内、 LPZ/XO20〜5の範囲内、 (上記において、Xはケイ素であり、Yはアルミニウ
ム、鉄、ガリウム、硼素、チタン、バナジウム、ジルコ
ニウム、モリブデン、ヒ素、アンチモン、クロム及びマ
ンガンの1種又はそれ以上であり、RはQ及び/又はM
を含んでいてもよい価数nのカチオンであり、Mはアル
カリ金属カチオン及び/又はアンモニウムであり、Lは
Mと同一のものであってよいアルカリ金属又はアンモニ
ウムイオン、あるいはMとアニオンZを平衡化するのに
必要な他のアルカリ金属もしくはアンモニウムイオンと
の混合物であり、Zは価数pのアニオンであり、Qは 式[(R1R2R3)N(CH2)mN(R4R5R6)]2+(式中、
R1、R2、R3、R4、R5及びR6は互いに独立して、C1〜C3ア
ルキルであり、mは7〜14の範囲である)を有するポリ
メチレン−α,ω−ジアンモニウムカチオンである)か
ら成るモル組成を有する水性混合物を反応させ、 その大部分がNU−87になるまで反応を継続することを含
む請求項1記載のゼオライトNU−87の製造方法。 - 【請求項6】反応混合物が更に種物質を含んでいる請求
項5記載の方法。 - 【請求項7】Qが式: [(R1R2R3)N(CH2)mN(R4R5R6)]2+ (式中、mは10〜12の範囲内である) を有するポリメチレン−α,ω−ジアンモニウムカチオ
ンであり、反応混合物が場合によって種物質を含んでい
る請求項5記載の方法。 - 【請求項8】Qが式: [(R1R2R3)N(CH2)mN(R4R5R6)]2+ (式中、mは7〜9の範囲内である) を有するポリメチレン−α,ω−ジアンモニウムカチオ
ンであり、反応混合物が種物質を含んでいる請求項5記
載の方法。 - 【請求項9】R1、R2、R3、R4、R5及びR6がそれぞれメチ
ルである請求項5記載の方法。 - 【請求項10】無水基準で(酸化物のモル比で)式: 100XO2:10以下(0の場合は含まない)Y2O3:20以下(0
の場合は含まない)R2/nO (上式において、Rは価数nの1種以上のカチオンであ
り、Xはケイ素であり、Yは1種以上のアルミニウム、
鉄、ガリウム、硼素、チタン、バナジウム、ジルコニウ
ム、モリブデン、ヒ素、アンチモン、クロム又はマンガ
ンの1種又はそれ以上である) で表される組成を有し、下記の表に示す線を含むX線回
折パターンを有する、NU−87と称するゼオライトの製造
されたままのものを、酸で又はアンモニウム塩の溶液で
イオン交換することを含む、水素形態のゼオライトNU−
87の製造方法。 - 【請求項11】無水基準で(酸化物のモル比で)式: 100XO2:10以下(0の場合は含まない)Y2O3:20以下(0
の場合は含まない)R2/nO (上式において、Rは価数nの1種以上のカチオンであ
り、Xはケイ素であり、Yは1種以上のアルミニウム、
鉄、ガリウム、硼素、チタン、バナジウム、ジルコニウ
ム、モリブデン、ヒ素、アンチモン、クロム又はマンガ
ンの1種又はそれ以上である) で表される組成を有し、下記の表に示す線を含むX線回
折パターンを有する、NU−87と称するゼオライトの製造
されたままのものを、か焼し、続いてこれを酸で又はア
ンモニウム塩の溶液でイオン交換することを含む、水素
形態のゼオライトNU−87の製造方法。 - 【請求項12】有機物質及び水を含む溶液を請求項1記
載のゼオライトNU−87と接触させることを含む、かかる
溶液から有機物質を分離する方法。
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