JP2697037B2 - 結晶性金属珪酸塩及びその製造方法 - Google Patents
結晶性金属珪酸塩及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2697037B2 JP2697037B2 JP63307789A JP30778988A JP2697037B2 JP 2697037 B2 JP2697037 B2 JP 2697037B2 JP 63307789 A JP63307789 A JP 63307789A JP 30778988 A JP30778988 A JP 30778988A JP 2697037 B2 JP2697037 B2 JP 2697037B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sio
- reaction mixture
- tma
- source
- ray diffraction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B33/00—Silicon; Compounds thereof
- C01B33/20—Silicates
- C01B33/26—Aluminium-containing silicates, i.e. silico-aluminates
- C01B33/28—Base exchange silicates, e.g. zeolites
- C01B33/2807—Zeolitic silicoaluminates with a tridimensional crystalline structure possessing molecular sieve properties; Isomorphous compounds wherein a part of the aluminium ore of the silicon present may be replaced by other elements such as gallium, germanium, phosphorus; Preparation of zeolitic molecular sieves from molecular sieves of another type or from preformed reacting mixtures
- C01B33/2884—Zeolitic silicoaluminates with a tridimensional crystalline structure possessing molecular sieve properties; Isomorphous compounds wherein a part of the aluminium ore of the silicon present may be replaced by other elements such as gallium, germanium, phosphorus; Preparation of zeolitic molecular sieves from molecular sieves of another type or from preformed reacting mixtures the aluminium or the silicon in the network being partly replaced
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B33/00—Silicon; Compounds thereof
- C01B33/20—Silicates
- C01B33/26—Aluminium-containing silicates, i.e. silico-aluminates
- C01B33/28—Base exchange silicates, e.g. zeolites
- C01B33/2807—Zeolitic silicoaluminates with a tridimensional crystalline structure possessing molecular sieve properties; Isomorphous compounds wherein a part of the aluminium ore of the silicon present may be replaced by other elements such as gallium, germanium, phosphorus; Preparation of zeolitic molecular sieves from molecular sieves of another type or from preformed reacting mixtures
- C01B33/2876—Zeolitic silicoaluminates with a tridimensional crystalline structure possessing molecular sieve properties; Isomorphous compounds wherein a part of the aluminium ore of the silicon present may be replaced by other elements such as gallium, germanium, phosphorus; Preparation of zeolitic molecular sieves from molecular sieves of another type or from preformed reacting mixtures from a reacting mixture containing an amine or an organic cation, e.g. a quaternary onium cation-ammonium, phosphonium, stibonium
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はSiO4四面体、及びこれとZnO4,FeO4,CrO4,GaO
4,BO4から選ばれた1種以上の四面体、またはこれらとA
lO4四面体から成る結晶性金属珪酸塩及びその製造方法
に関するものである。本発明のこの結晶性金属珪酸塩
は、以降“TMS−14"と総称することもある。
4,BO4から選ばれた1種以上の四面体、またはこれらとA
lO4四面体から成る結晶性金属珪酸塩及びその製造方法
に関するものである。本発明のこの結晶性金属珪酸塩
は、以降“TMS−14"と総称することもある。
ゼオライトは、一般的にはアルミノシリケートであ
り、互いに酸素原子を共有することによって結合された
AlO4及びSiO4四面体の3次元骨格構造を有している。
り、互いに酸素原子を共有することによって結合された
AlO4及びSiO4四面体の3次元骨格構造を有している。
本発明のTMS−14は、ゼオライトの3次元骨格中のAlO
4四面体の一部または全部を、Zn、Fe、Cr,Ga,Bから選ば
れた1種以上の金属の酸素四面体で置き換えた、均一な
大きさの細孔を有する結晶性金属珪酸塩である。これら
の結晶性金属珪酸塩は従来のゼオライトでは得られなか
った吸着特性,触媒性能を有することから、分子ふる
い,吸着剤あるいは炭化水素転化反応などの触媒成分と
して有用である。
4四面体の一部または全部を、Zn、Fe、Cr,Ga,Bから選ば
れた1種以上の金属の酸素四面体で置き換えた、均一な
大きさの細孔を有する結晶性金属珪酸塩である。これら
の結晶性金属珪酸塩は従来のゼオライトでは得られなか
った吸着特性,触媒性能を有することから、分子ふる
い,吸着剤あるいは炭化水素転化反応などの触媒成分と
して有用である。
<従来の技術> これまでに知られている、金属をその骨格中に含有す
る結晶性珪酸塩としては、特開昭61−77618号公報に鉄
を含有するゼオライトZSM−5の構造を有するものが、
特開昭62−113716号公報に鉄,硼素またはガリウムを含
有するゼオライトZSM−5,ZSM−11またはZSM−12の構造
を有するものが開示されている。しかし、これらは、本
発明のTMS−14とは異なった構造を有している。
る結晶性珪酸塩としては、特開昭61−77618号公報に鉄
を含有するゼオライトZSM−5の構造を有するものが、
特開昭62−113716号公報に鉄,硼素またはガリウムを含
有するゼオライトZSM−5,ZSM−11またはZSM−12の構造
を有するものが開示されている。しかし、これらは、本
発明のTMS−14とは異なった構造を有している。
特開昭55−149119号公報に、本発明のTMS−14に類似
した粉末X線回折図形を有するアルミノシリケートゼオ
ライトが開示されている。このゼオライトは、その骨格
中にアルミニウムおよび珪素を含有しているが、亜鉛,
鉄,クロム,ガリウムおよび硼素のいずれをも含有して
いない。
した粉末X線回折図形を有するアルミノシリケートゼオ
ライトが開示されている。このゼオライトは、その骨格
中にアルミニウムおよび珪素を含有しているが、亜鉛,
鉄,クロム,ガリウムおよび硼素のいずれをも含有して
いない。
<発明が解決しようとする課題> ゼオライト、即ちアルミノシリケートではSiO2/Al2O3
比の制御による吸着特性や、触媒性能の制御には限界が
あった。本発明者らは、ゼオライト構造を有し、かつ異
種原子を結晶格子内に含有されることにより、従来のゼ
オライトでは得らるなかった細孔径や固体酸特性、即ち
吸着特性や触媒性能を有する結晶性金属珪酸塩を合成す
ることを目的として鋭意研究を重ねた結果、本発明に到
達した。
比の制御による吸着特性や、触媒性能の制御には限界が
あった。本発明者らは、ゼオライト構造を有し、かつ異
種原子を結晶格子内に含有されることにより、従来のゼ
オライトでは得らるなかった細孔径や固体酸特性、即ち
吸着特性や触媒性能を有する結晶性金属珪酸塩を合成す
ることを目的として鋭意研究を重ねた結果、本発明に到
達した。
<課題を解決するための手段および作用> 本発明の新規物質は、その結晶格子中に珪素の他、亜
鉛,鉄,クロム,ガリウム,硼素から選ばれた1種以上
の金属、またはこれらとアルミニウムを含有し、酸化物
のモル比で表して、 (1±0.3)M2/nO・aZnO・bT2O3・(1−a−b)Al2O3・xSiO2 (式中、a,bは0≦a≦1,0≦b≦1を満たし、かつ0
<(a+b)≦1である数、xは5000−2500a≧x≧(5
0−25a)を満たす数であり、Mは少なくとも一種の陽イ
オンを、TはFe,Cr,Ga,Bより選ばれた1種以上の金属
を、nはMの原子価を表す) の無水基準の化学組成を有し、かつ未焼成状態で実質
上、表1に示した面間隔を含む粉末X線回折図形を有す
ることを特徴とする結晶性金属珪酸塩である。
鉛,鉄,クロム,ガリウム,硼素から選ばれた1種以上
の金属、またはこれらとアルミニウムを含有し、酸化物
のモル比で表して、 (1±0.3)M2/nO・aZnO・bT2O3・(1−a−b)Al2O3・xSiO2 (式中、a,bは0≦a≦1,0≦b≦1を満たし、かつ0
<(a+b)≦1である数、xは5000−2500a≧x≧(5
0−25a)を満たす数であり、Mは少なくとも一種の陽イ
オンを、TはFe,Cr,Ga,Bより選ばれた1種以上の金属
を、nはMの原子価を表す) の無水基準の化学組成を有し、かつ未焼成状態で実質
上、表1に示した面間隔を含む粉末X線回折図形を有す
ることを特徴とする結晶性金属珪酸塩である。
表1 粉末X線回折図形面間隔 d(A) ピーク強度 11.67±0.65 M〜S 10.11±0.50 W〜M 5.84±0.15 W 4.17±0.07 S〜VS 3.89±0.07 VS 3.59±0.06 W 2.84±0.04 W (表中、W,M,S,VSはそれぞれ、弱い,中位,強い,非
常に強いを表す) 上記のxか50−25aに満たないと、表1の粉末X線回
折図形をもつものとなりえず、いっぽう、5000−2500a
こえると、実質上SiO2のみのものと区別できないものと
なって、本発明の目的とする特性をもたせることが困難
となる。
常に強いを表す) 上記のxか50−25aに満たないと、表1の粉末X線回
折図形をもつものとなりえず、いっぽう、5000−2500a
こえると、実質上SiO2のみのものと区別できないものと
なって、本発明の目的とする特性をもたせることが困難
となる。
以下に、本発明の結晶性金属珪酸塩TMS−14の製造方
法について説明する。
法について説明する。
テトラメチルアンモニウム化合物;珪素源;亜鉛,
鉄,クロム,ガリウム,硼素の1種以上の金属源または
これらとアルミニウムとの金属源;ヒドロキシイオン
源;並びに水を混合して、下記のモル比で示される組
成、 Si/Q 25〜3000 OH-/SiO2 0.04〜0.10 H2O/SiO2 15〜60 TMA/SiO2 0.05〜1.0 (ただし、QはAl,Zn,Fe,Cr,Ga,Bの1種以上(ただ
し、Alのみからなるものを除く)を、TMAはテトラメチ
ルアンモニウム化合物を表す。以下、同じ) を有する反応混合物を調製し、該反応混合物を100℃な
いし200℃の温度に保持して結晶化させた後、回収,洗
浄及び乾燥操作によりTMS−14を得ることができる。
鉄,クロム,ガリウム,硼素の1種以上の金属源または
これらとアルミニウムとの金属源;ヒドロキシイオン
源;並びに水を混合して、下記のモル比で示される組
成、 Si/Q 25〜3000 OH-/SiO2 0.04〜0.10 H2O/SiO2 15〜60 TMA/SiO2 0.05〜1.0 (ただし、QはAl,Zn,Fe,Cr,Ga,Bの1種以上(ただ
し、Alのみからなるものを除く)を、TMAはテトラメチ
ルアンモニウム化合物を表す。以下、同じ) を有する反応混合物を調製し、該反応混合物を100℃な
いし200℃の温度に保持して結晶化させた後、回収,洗
浄及び乾燥操作によりTMS−14を得ることができる。
テトラメチルアンモニウム化合物,珪素源,亜鉛源,
鉄源,クロム源,ガリウム源,硼素源,アルミニウム
源,ヒドロキシイオン源は特に限定されない。
鉄源,クロム源,ガリウム源,硼素源,アルミニウム
源,ヒドロキシイオン源は特に限定されない。
例えば、テトラメチルアンモニウム化合物としては、
テトラメチルアンモニウムのハロゲン化物や水酸化物を
用いることができる。珪素源には、ゼオライト製造に従
来より使用されている、水ガラス,珪酸ナトリウム,コ
ロイド状シリカ,無定形シリカ,ヒュームドシリカ等を
用いることができる。亜鉛源,鉄源,クロム源,ガリウ
ム源,硼素源及びアルミニウム源は、これらの金属を含
有する塩や、酸化物,水酸化物等が使用できる。ヒドロ
キシイオンは、アルカリ金属,アルカリ土類金属,アン
モニウム等の水酸化物を添加したり、あるいは、他の原
料としてアルカリ性の原料、例えばテトラメチルアンモ
ニウム化合物として水酸化テトラメチルアンモニウム、
珪素源として水ガラスや珪酸ナトリウム等を使用するこ
とにより導入される。
テトラメチルアンモニウムのハロゲン化物や水酸化物を
用いることができる。珪素源には、ゼオライト製造に従
来より使用されている、水ガラス,珪酸ナトリウム,コ
ロイド状シリカ,無定形シリカ,ヒュームドシリカ等を
用いることができる。亜鉛源,鉄源,クロム源,ガリウ
ム源,硼素源及びアルミニウム源は、これらの金属を含
有する塩や、酸化物,水酸化物等が使用できる。ヒドロ
キシイオンは、アルカリ金属,アルカリ土類金属,アン
モニウム等の水酸化物を添加したり、あるいは、他の原
料としてアルカリ性の原料、例えばテトラメチルアンモ
ニウム化合物として水酸化テトラメチルアンモニウム、
珪素源として水ガラスや珪酸ナトリウム等を使用するこ
とにより導入される。
水酸化テトラメチルアンモニウム,水ガラス,珪酸ナ
トリウム等アルカリ性の高い原料を用いる場合には、上
記の原料の他に、好適な反応条件を得るために、硫酸,
リン酸,塩酸等の酸により中和することが必要になるこ
とがある。
トリウム等アルカリ性の高い原料を用いる場合には、上
記の原料の他に、好適な反応条件を得るために、硫酸,
リン酸,塩酸等の酸により中和することが必要になるこ
とがある。
反応混合物の組成は、モル比で示して次の組成でなけ
ればならない。
ればならない。
Si/Q 25〜3000 OH-/SiO2 0.04〜0.10 H2O/SiO2 15〜60 TMA/SiO2 0.05〜1.0 何故なら、Si/Qの値が25より小さいと、結晶化が進行
しない。またOH-/SiO2の値が0.04より小さいと、やはり
結晶化が進行しないし、0.10より大きいと、構造が異な
った珪酸塩が副生してくる。H2O/SiO2の値が15より小さ
いと、好適な粘度の反応混合物が得られないし、60より
大きいと、目的とする生成物は得られるが、収量が少な
く、効率的でない。TMA/SiO2の値が0.05より小さいと、
珪酸鉱物が副生し、1.0より多いと、目的とする生成物
は得られるが経済的でない。
しない。またOH-/SiO2の値が0.04より小さいと、やはり
結晶化が進行しないし、0.10より大きいと、構造が異な
った珪酸塩が副生してくる。H2O/SiO2の値が15より小さ
いと、好適な粘度の反応混合物が得られないし、60より
大きいと、目的とする生成物は得られるが、収量が少な
く、効率的でない。TMA/SiO2の値が0.05より小さいと、
珪酸鉱物が副生し、1.0より多いと、目的とする生成物
は得られるが経済的でない。
反応混合物が不均一であると、不純物が副生すること
もあるので、これらの原料は撹拌下に添加し、最終反応
混合物は実質上均質となるまで撹拌するのが望ましい。
もあるので、これらの原料は撹拌下に添加し、最終反応
混合物は実質上均質となるまで撹拌するのが望ましい。
こうして得た最終反応混合物は、不純物の混入を防ぐ
ため、例えばポリテトラフルオルエチレンの様な不活性
プラスチック材料でライニングしたステンレス製の密閉
耐圧容器を用いて結晶化される。結晶化は好ましくは自
然圧下、TMS−14の結晶が生成するまで、100℃ないし20
0℃の温度に保持することにより行われる。通常、この
温度に約2時間ないし約300時間置くことによりTMS−14
を得ることができる。生成物は、濾過、あるいは遠心分
離の様な通常の分離方法により回収される。
ため、例えばポリテトラフルオルエチレンの様な不活性
プラスチック材料でライニングしたステンレス製の密閉
耐圧容器を用いて結晶化される。結晶化は好ましくは自
然圧下、TMS−14の結晶が生成するまで、100℃ないし20
0℃の温度に保持することにより行われる。通常、この
温度に約2時間ないし約300時間置くことによりTMS−14
を得ることができる。生成物は、濾過、あるいは遠心分
離の様な通常の分離方法により回収される。
本明細書における生成物のX線回折は、Phillips社製
粉末X線回折装置PW1700による。なお、線源にはCuK−
α線を使用し、可変式ダイバージェンススリットを用い
て、測定サンプル上のX線照射面積を一定にして測定す
る。
粉末X線回折装置PW1700による。なお、線源にはCuK−
α線を使用し、可変式ダイバージェンススリットを用い
て、測定サンプル上のX線照射面積を一定にして測定す
る。
<発明の効果> 上記のようにして製造されたTMS−14は、その細孔内
にテトラメチルアンモニウムイオンまたはその化合物を
含有している。この有機物を含んだTMS−14は、必要に
応じて、350℃ないし600℃の焼成により、この有機物を
分解除去することができる。TMS−14の粉末X線回折図
形は、この焼成によって本質的に変化するものではな
い。
にテトラメチルアンモニウムイオンまたはその化合物を
含有している。この有機物を含んだTMS−14は、必要に
応じて、350℃ないし600℃の焼成により、この有機物を
分解除去することができる。TMS−14の粉末X線回折図
形は、この焼成によって本質的に変化するものではな
い。
有機物を除去したTMS−14は、その後イオン交換操作
により、細孔径および吸着特性を制御し、種々の吸着分
離剤として有効に使用することができる。
により、細孔径および吸着特性を制御し、種々の吸着分
離剤として有効に使用することができる。
また、水酸化アンモニウム,硫酸アンモニウム,又は
硝酸アンモニウム等のアンモニウム塩の水溶液によるイ
オン交換でアンモニウム型とした後、400℃ないし700℃
の焼成によりアンモニアを除去し、触媒活性の高い水素
型として、固体酸触媒として使用することができる。さ
らに、白金等所望の触媒活性成分をイオン交換や担持等
により導入し、炭化水素転化反応等種々の反応の触媒と
して使用することができる。
硝酸アンモニウム等のアンモニウム塩の水溶液によるイ
オン交換でアンモニウム型とした後、400℃ないし700℃
の焼成によりアンモニアを除去し、触媒活性の高い水素
型として、固体酸触媒として使用することができる。さ
らに、白金等所望の触媒活性成分をイオン交換や担持等
により導入し、炭化水素転化反応等種々の反応の触媒と
して使用することができる。
<実施例> 本発明をさらに具体的に説明するために、以下に実施
例を示すが、本発明は以下の実施例によって限定される
ものはない。
例を示すが、本発明は以下の実施例によって限定される
ものはない。
実施例1 水ガラス(SiO2=29.30wt%,Na2O=9.35wt%,Al2O3=
0.016wt%,H2O=61.334wt%),三塩化クロム,硫酸(9
5%),塩化テトラメルアンモニウム及び純水を混合し
て、次の組成の反応混合物を調製した。
0.016wt%,H2O=61.334wt%),三塩化クロム,硫酸(9
5%),塩化テトラメルアンモニウム及び純水を混合し
て、次の組成の反応混合物を調製した。
Si/Cr 50 OH-/SiO2 0.06 H2O/SiO2 45 TMA+/SIO2 0.4 (TMA+は、テトラメチルアンモニウムイオンを表す。
以下同じ。) この反応混合物を、オートクレーブに密閉し、定常撹
拌しつつ自然圧下160℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生物を得た。これを濾過,水洗の後、110
℃で乾燥した。
以下同じ。) この反応混合物を、オートクレーブに密閉し、定常撹
拌しつつ自然圧下160℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生物を得た。これを濾過,水洗の後、110
℃で乾燥した。
この生成物は、化学分析より、次の無水基準のモル組
成を有していた。
成を有していた。
0.92(TMA)2O・0.17Na2O・Cr2O3・116SiO2 この生成物は、表2に示す粉末X線回折パターンを有
する本発明のクロモ珪酸塩TCS−14であった。
する本発明のクロモ珪酸塩TCS−14であった。
表2 d(A) 相対強度(%) 11.69 54 10.11 20 7.19 8 6.44 5 5.85 12 5.40 4 4.17 86 3.89 100 3.57 19 3.40 10 3.24 9 2.85 14 2.47 4 実施例2 三塩化クロムの代わりに塩化亜鉛を用いた以外は、実
施例1と同様にして次の組成の反応混合物を精製した。
施例1と同様にして次の組成の反応混合物を精製した。
Si/Zn 30 OH-/SiO2 0.08 H2O/SiO2 45 TMA+/SiO2 0.3 この反応混合物を、オートクレーブに密閉し、定常撹
拌しつつ自然圧下170℃に加熱し、8日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗後、110
℃で乾燥した。
拌しつつ自然圧下170℃に加熱し、8日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗後、110
℃で乾燥した。
この生成物は、化学分析より、次の無水基準のモル組
成を有していた。
成を有していた。
0.86(TMA)2O・0.19Na2O・ZnO・32SiO2 この生成物は、表3に示す粉末X線回折パターンを有
する本発明のジンコ珪酸塩TZS−14であった。
する本発明のジンコ珪酸塩TZS−14であった。
表3 d(A) 相対強度(%) 11.70 17 10.13 10 7.20 4 6.09 3 5.85 6 5.24 2 4.65 2 4.18 100 4.09 20 3.89 82 3.61 13 3.39 6 3.09 3 2.85 14 2.73 3 2.63 2 2.47 3 2.43 3 2.39 3 2.34 3 実施例3 三塩化クロムの代わりに酸化ガリウムを用いた以外
は、実施例1と同様にして次の組成の反応混合物を調製
した。
は、実施例1と同様にして次の組成の反応混合物を調製
した。
Si/Ga 50 OH-/SiO2 0.06 H2O/SiO2 45 TMA+/SiO2 0.4 この反応混合物を、オートクレーブに密閉し、定常撹
拌しつつ自然圧下150℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗の後、11
0℃で乾燥した。
拌しつつ自然圧下150℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗の後、11
0℃で乾燥した。
この生成物は、化学分析より、次の無水基準のモル組
成を有していた。
成を有していた。
0.98(TMA)2O・0.09Na2O・Ga2O3111SiO2 この生成物は、表4に示す粉末X線回折パターンを有
する本発明のガロ珪酸塩TGS−14であった。
する本発明のガロ珪酸塩TGS−14であった。
表4 d(A) 相対強度(%) 11.68 26 10.11 11 7.18 6 6.09 4 5.84 10 4.65 2 4.17 58 3.89 100 3.59 17 3.40 15 3.36 11 3.23 6 2.84 17 2.47 7 2.39 6 実施例4 三塩化クロムの代わりに三塩化鉄を用いた以外は、実
施例1と同様にして次の組成の反応混合物を調製した。
施例1と同様にして次の組成の反応混合物を調製した。
Si/Fe 100 OH-/SiO2 0.08 H2O/SiO2 45 TMA+/SiO2 0.6 この反応混合物を、オートクレーブに密閉し、定常撹
拌しつつ自然圧下160℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗の後、11
0℃で乾燥した。
拌しつつ自然圧下160℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗の後、11
0℃で乾燥した。
この生成物は、化学分析より、次の無水基準のモル組
成を有していた。
成を有していた。
0.91(TMA)2O・0.20Na2O・Ga2O3195SiO2 この生成物は、表5に示す粉末X線回折パターンを有
する本発明の鉄珪酸塩TFS−14であった。
する本発明の鉄珪酸塩TFS−14であった。
表5 d(A) 相対強度(%) 11.67 23 10.10 10 7.18 6 5.82 8 4.17 62 3.89 100 3.59 16 3.39 8 3.22 7 2.84 18 2.47 8 2.39 5 実施例5 三塩化クロムの代わりに硼酸を用いた以外は、実施例
1と同様にして次の組成の反応混合物を調製した。
1と同様にして次の組成の反応混合物を調製した。
Si/B 50 OH-/SiO2 0.06 H2O/SiO2 45 TMA+/SiO2 0.3 この反応混合物を、オートクレーブに密閉し、定常撹
拌しつつ自然圧下160℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗の後、11
0℃で乾燥した。
拌しつつ自然圧下160℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗の後、11
0℃で乾燥した。
この生成物は、化学分析より、次の無水基準のモル組
成を有していた。
成を有していた。
0.95(TMA)2O・0.16Na2O・B2O3・103SiO2 この生成物は、表6に示す粉末X線回折パターンを有
する本発明の硼珪酸塩TFS−14であった。
する本発明の硼珪酸塩TFS−14であった。
表6 d(A) 相対強度(%) 11.60 22 10.02 22 7.12 13 5.82 19 4.17 80 3.89 100 3.59 13 3.42 10 3.36 6 3.22 6 2.83 13 2.47 4 2.38 5 実施例6 三塩化クロムの代わりに塩化亜鉛および酸化ガリウム
を用いた以外は、実施例1と同様にして次の組成の反応
混合物を調製した。
を用いた以外は、実施例1と同様にして次の組成の反応
混合物を調製した。
Si/B 100 Si/Ga 100 OH-/SiO2 0.08 H2O/SiO2 45 TMA+/SiO2 0.4 この反応混合物を、オートクレーブに密閉し、定常撹
拌しつつ自然圧下160℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗の後、11
0℃で乾燥した。
拌しつつ自然圧下160℃に加熱し、10日間この温度を保
持し、結晶性生成物を得た。これを濾過,水洗の後、11
0℃で乾燥した。
この生成物は、化学分析より、次の無水基準のモル組
成を有していた。
成を有していた。
0.90(TMA)2O・0.15Na2O・0.63ZnO・0.37Ga2O3・70.
9SiO2 この生成物は、表7に示す粉末X線回折パターンを有
する本発明の硼珪酸塩TZGS−14であった。
9SiO2 この生成物は、表7に示す粉末X線回折パターンを有
する本発明の硼珪酸塩TZGS−14であった。
表7 d(A) 相対強度(%) 11.69 22 10.12 10 7.20 4 6.09 4 5.85 8 4.65 3 4.18 100 3.89 80 3.60 15 3.39 8 2.85 14 2.63 2 2.47 5 2.40 3
Claims (2)
- 【請求項1】酸化物のモル比で表して、 (1±0.3)M2/nO・aZnO・bT2O3・(1−a−b)Al2O3・xSiO2 (式中、a,bは0≦a≦1,0≦b≦1を満たし、かつ0<
(a+b)≦1である数、xは5000−2500a≧x≧(50
−25a)を満たす数であり、Mは少なくとも一種の陽イ
オンを、TはFe,Cr,Ga,Bより選ばれた1種以上の金属
を、nはMの原子価を表す) の無水基準の化学組成を有し、かつ未焼成状態で実質
上、表1に示した面間隔を含む粉末X線回折図形を有す
ることを特徴とする結晶性金属珪酸塩。 表1 粉末X線回折図形面間隔 d(A) ピーク強度 11.67±0.65 M〜S 10.11±0.50 W〜M 5.84±0.15 W 4.17±0.07 S〜VS 3.89±0.07 VS 3.59±0.06 W 2.84±0.04 W (表中、W,M,S,VSはそれぞれ、弱い,中位,強い,非常
に強いを表す) - 【請求項2】テトラメチルアンモニウム化合物;珪素
源;亜鉛、鉄、クロム,ガリウム,硼素のうちの1種以
上またはこれらとアルミニウムとの金属源;ヒドロキシ
イオン源;並びに水を混合して、下記のモル比で示され
る組成、 Si/Q 25〜3000 OH-/SiO2 0.04〜0.10 H2O/SiO2 15〜60 TMA/SiO2 0.05〜1.0 (ただし、QはAl,Zn,Fe,Cr,Ca,Bの1種以上(ただし、
Alのみからなるものをのぞく)を、TMAはテトラメチル
アンモニウム化合物を表す。) を有する反応混合物を調製し、該反応混合物を100℃な
いし200℃の温度に保持することを特徴とする、特許請
求の範囲第1項記載の結晶性金属珪酸塩の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63307789A JP2697037B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | 結晶性金属珪酸塩及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63307789A JP2697037B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | 結晶性金属珪酸塩及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02153817A JPH02153817A (ja) | 1990-06-13 |
JP2697037B2 true JP2697037B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=17973268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63307789A Expired - Fee Related JP2697037B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | 結晶性金属珪酸塩及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2697037B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9019740D0 (en) * | 1990-09-10 | 1990-10-24 | Unilever Plc | Zeolites |
FR2882744B1 (fr) * | 2005-03-07 | 2008-06-06 | Inst Francais Du Petrole | Solide cristallise cok-7, procede de preparation et utilisation pour la transformation d'hydrocarbures |
US9694353B2 (en) * | 2015-10-07 | 2017-07-04 | Chevron U.S.A. Inc. | Molecular sieve SSZ-90, its synthesis and use |
-
1988
- 1988-12-07 JP JP63307789A patent/JP2697037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02153817A (ja) | 1990-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0002079B1 (en) | Crystalline silicates and method for preparing same | |
US4333859A (en) | High silica faujasite polymorph - CSZ-3 and method of synthesizing | |
JP7085375B2 (ja) | テンプレートである1,6-ビス(メチルピペリジニウム)ヘキサンジヒドロキシドの存在下でのizm-2ゼオライトの合成方法 | |
JP7005399B2 (ja) | テンプレートである1,6-ビス(メチルピペリジニウム)ヘキサンジブロミドの存在下でのizm-2ゼオライトの合成方法 | |
EP0142348B1 (en) | Process for preparing a zeolite of the l type using organic templates | |
JPH0768045B2 (ja) | シリカと酸化チタンを主体としたmfi型構造のゼオライト及びその合成方法 | |
CA1269088A (en) | Zeolite having a paulingite-like structure (ecr-18) and a method for its preparation | |
JPS6136117A (ja) | アルミノケイ酸型ゼオライトの新規な合成法、この方法によつて作られた生成物およびこれら生成物の利用法 | |
EP0230452B1 (en) | Crystalline zeolite lz-202 and process for preparing same | |
JP2559066B2 (ja) | 結晶性シリケートzsm−11の合成法 | |
EP0106643A2 (en) | Novel zeolite and process for preparation thereof | |
JPS62100408A (ja) | ゼオライトzsm−22及びzsm−23の合成法 | |
JP2697037B2 (ja) | 結晶性金属珪酸塩及びその製造方法 | |
US5158757A (en) | Synthesis of gallosilicate zeolites having faujasite structure | |
CN112551543B (zh) | 在氢氧化物和溴化物形式的含氮有机结构化剂的混合物存在下制备izm-2沸石的方法 | |
GB1592809A (en) | Crystalline silica polymorph method for preparing same and its use | |
US5219813A (en) | Process for the preparation of novel molecular sieves | |
JP2576151B2 (ja) | 結晶性ジンコシリケート及びその製造方法 | |
EP0108271B1 (en) | Ferrosilicate molecular sieve composition | |
JP2714846B2 (ja) | ソーダライト型の結晶性の珪素リツチ含金属珪酸塩および該含金属珪酸塩の製造方法 | |
EP0088352B1 (en) | Synthesis process for high silica zeolites | |
JP2504068B2 (ja) | 結晶性ボロアルミノシリケ―ト及びその製造方法 | |
US5370858A (en) | Process for the synthesis of zeolites having an aluminosilicate framework belonging to the faujasite structural family, products obtained and their use in adsorption and catalysis | |
JP2576143B2 (ja) | 結晶性メタロシリケート及びその製造法 | |
JP2551060B2 (ja) | 結晶性メタロシリケート及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |