JP7318193B2 - 炭化水素吸着剤及び炭化水素の吸着方法 - Google Patents
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Description
[1] 以下の粉末X線回折パターンを有するゼオライトを含むことを特徴とする炭化水素吸着剤。
[3] 前記ゼオライトのBET比表面積が300m2/g以上700m2/g以下である上記[1]又は[2]に記載の炭化水素吸着剤。
[4] 上記[1]乃至[3]のいずれか記載の炭化水素吸着剤を使用する炭化水素の吸着方法。
[5] 上記[1]乃至[3]のいずれか記載の炭化水素吸着剤含む炭化水素含有気体の処理方法。
Me2Pr2NOH+/SiO2比=0.05以上0.30以下
Na/SiO2比 =0.05以上0.30以下
K/SiO2比 =0.05以上0.30以下
H2O/SiO2比 =3以上50以下
好ましくは、結晶化工程では水熱処理により原料組成物を結晶化する。水熱処理の条件として、以下の条件を挙げることができる。
結晶化時間 : 1日~10日
結晶化圧力 : 自生圧
結晶化工程で得られたゼオライトは、任意の方法で回収、洗浄、乾燥、焼成及びイオン交換の各工程に供してもよく、更には、脱アルミニウム処理してSiO2/Al2O3比を任意の値としてもよい。
一般的なX線回折装置(装置名:UltimaIV、リガク社製)を使用し、試料のXRD測定をした。線源にはCuKα線(λ=1.5405Å)を用い、測定範囲は2θとして3°から43°の範囲で測定した。
フッ酸と硝酸の混合水溶液に試料を溶解して試料溶液を調製した。一般的なICP装置(装置名:OPTIMA5300DV、PerkinElmer社製)を使用して、当該試料溶液を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)で測定した。得られたSi及びAlの測定値から、試料のSiO2/Al2O3比を求めた。
(BET比表面積)
測定試料を350℃で2時間処理し、前処理とした。前処理後、通常の窒素吸着装置(装置名:BELSORP-miniII、MicrotracBEL社製)を使用し、測定温度77Kにおける窒素吸着等温線を測定した。得られた窒素吸着等温線の相対圧力0.01以上0.15以下の範囲について、BET法を使用してBET比表面積を算出した。
コロイダルシリカAS-40、Y型ゼオライト(製品名:HSZ-350HUA、東ソー社製)、Me2Pr2NOH、NaOH、KOH及びH2Oを混合し、以下のモル組成を有する原料組成物を得た。
:0.15NaOH:0.17KOH:7H2O
得られた原料組成物をオートクレーブに充填し、160℃、6日間静置下で当該組成物を結晶化した。得られたゼオライトは、大気中550℃での焼成及び20%塩化アンモニウム水溶液での処理の後、大気中110℃で一晩乾燥した。これにより、SiO2/Al2O3が18.4及びBET比表面積が417m2/gであり、カチオンタイプがNH4型であるゼオライトを得、これを本実施例の炭化水素吸着剤とした。
以下の組成を有する原料組成物を使用したこと以外は実施例1と同様な方法でゼオライトを得、これを本実施例の炭化水素吸着剤とした。
:0.10NaOH:0.20KOH:7H2O
得られたゼオライトは、SiO2/Al2O3比が21.1、及び、BET比表面積が412m2/gであり、カチオンタイプがNH4型のゼオライトであった。
以下の組成を有する原料組成物を使用したこと以外は実施例1と同様な方法でゼオライトを得、これを本実施例の炭化水素吸着剤とした。
:0.15NaOH:0.15KOH:7H2O
得られたゼオライトは、SiO2/Al2O3比が21.2、及び、BET比表面積が415m2/gであり、カチオンタイプがNH4型のゼオライトであった。
実施例3のゼオライト10gと、硝酸銅水溶液4.58g(硝酸銅三水和物0.58g含有)と混合した後、空気中、110℃で一晩乾燥した。乾燥後のゼオライトを空気中、550℃で2時間焼成することで銅含有ゼオライトを得、これを本実施例の炭化水素吸着剤とした。
実施例5
実施例3のゼオライト10gを酸銀水溶液(硝酸銀濃度5.8重量%)78gに添加し、撹拌しながら60℃で3時間、混合することでイオン交換した。イオン交換後のゼオライトを濾過、洗浄、及び、空気中110℃で一晩乾燥することで銀含有ゼオライトを得、これを本実施例の炭化水素吸着剤とした。
SiO2/Al2O3比が38.0及びBET比表面積が437m2/gであり、カチオンタイプがNH4型であるMFI型ゼオライトを本比較例の炭化水素吸着剤とした。
SiO2/Al2O3比が39.7及びBET比表面積が563m2/gであり、カチオンタイプがH型であるβ型ゼオライトを本比較例の炭化水素吸着剤とした。
(測定試料の作製及び前処理)
炭化水素吸着剤を、各々加圧成形及び粉砕し、凝集径20~30メッシュの不定形の成形体とした。当該成形体1gを常圧固定床流通式反応管に充填し、窒素流通下、500℃で1時間処理した後、50℃まで降温することで前処理とした。
(炭化水素吸着)
前処理後の各炭化水素吸着剤に炭化水素含有ガスを流通させ、50℃から200℃の間で吸着した炭化水素を測定し炭化水素の吸着量とした。炭化水素含有ガスの組成及び測定条件を以下に示す。
水 3体積%
窒素 残部
ガス流量 :200mL/分
測定温度 :50~200℃
昇温速度 :10℃/分
測定時間 :15分
(炭化水素の吸着量の測定)
水素イオン化検出器(FID)を使用し、炭化水素吸着剤を通過した後のガス中の炭化水素を連続的に定量分析した。常圧固定床流通式反応管の入口側の炭化水素含有ガスの炭化水素濃度(メタン換算濃度;以下、「入口濃度」とする。)と、常圧固定床流通式反応管の出口側の炭化水素含有ガスの炭化水素濃度(メタン換算濃度;以下、「出口濃度」とする。)を測定した。
以下の組成を有する炭化水素含有ガスを使用したこと以外は測定例1と同様な方法で炭化水素の吸着量を測定した。
水 3体積%
窒素 残部
測定例3
以下の組成を有する炭化水素含有ガスを使用したこと以外は測定例1と同様な方法で炭化水素の吸着量を測定した。
プロピレン 1000体積ppmC(メタン換算濃度)
水 3体積%
窒素 残部
測定例1乃至3の炭化水素の吸着量を下表に示し、測定例3の結果を図1に示す。
Claims (5)
- 以下の粉末X線回折パターンを有するゼオライトを含み、該ゼオライトがYNU-5であることを特徴とする炭化水素吸着剤。
- 前記ゼオライトのアルミナに対するシリカのモル比が5以上200以下である請求項1に記載の炭化水素吸着剤。
- 前記ゼオライトのBET比表面積が300m2/g以上700m2/g以下である上記請求項1又は2に記載の炭化水素吸着剤。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の炭化水素吸着剤を使用する炭化水素の吸着方法。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の炭化水素吸着剤と炭化水素含有ガスとを接触させる工程を有する方法により、炭化水素を吸着する処理を行う、炭化水素含有気体の処理方法。
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