JP7104298B2 - 新規ゼオライト及びこれを含む炭化水素吸着剤 - Google Patents

新規ゼオライト及びこれを含む炭化水素吸着剤 Download PDF

Info

Publication number
JP7104298B2
JP7104298B2 JP2018018772A JP2018018772A JP7104298B2 JP 7104298 B2 JP7104298 B2 JP 7104298B2 JP 2018018772 A JP2018018772 A JP 2018018772A JP 2018018772 A JP2018018772 A JP 2018018772A JP 7104298 B2 JP7104298 B2 JP 7104298B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
aluminum
source
hydrocarbon
ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018018772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019137560A (ja
Inventor
亮 三橋
圭太 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP2018018772A priority Critical patent/JP7104298B2/ja
Publication of JP2019137560A publication Critical patent/JP2019137560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7104298B2 publication Critical patent/JP7104298B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Description

自動車や船舶などの移動体に使用されている内燃機関から排出される排ガスは炭化水素を多く含み、内燃機関から排出される炭化水素は三元触媒により浄化される。ただし三元触媒が機能するためには200℃以上の温度環境が必要であるため、いわゆるコールドスタート時など、三元触媒が機能しない温度域では炭化水素吸着剤に炭化水素を吸着し、三元触媒が機能し始める温度域で吸着剤から炭化水素を放出し、これを三元触媒で分解・浄化している。
自動車排ガスはエンジン運転状況により、排ガス温度は900℃以上に達する。また運転状況に応じて、排ガス組成は変化する。混合気体中の酸素と燃料混合物が過不足なく反応する時の空燃比(空気/燃料混合物)を理論空燃比という。実際の運転では、常に理論空燃比で燃焼しているわけではなく、理論空燃比を上回るリーンバーンと理論空燃比を下回るリッチバーンを負荷状況により使い分けている。リーンバーンは燃料混合物の完全燃焼よりも高い酸素濃度での燃焼であり、排ガスは3~15体積%の酸素を含有している。すなわち酸化雰囲気である。一方、リッチバーンは燃料過剰の燃焼であり、排ガスには未燃の炭化水素を含んでいるため還元雰囲気となる。そのため、炭化水素吸着剤には酸化・還元雰囲気における高い耐熱性が求められる。
低温時の排ガスからの炭化水素を吸着浄化する方法として、SiO/Alモル比が50~2000であるモルデナイト、β型ゼオライト、ZSM-5などのゼオライトにPt、Pd及びRhからなる群から選ばれた少なくとも1種を含む排ガス浄化用吸着触媒(特許文献1)、Agを担持した分子篩(特許文献2)、Cu及びCuとCo,Ni,Cr,Fe,Mn,Ag,Au,Pt,Pd,Ru,Rh,Vからなる群から選ばれた少なくとも1種以上の金属でイオン交換したZSM-5ゼオライト(特許文献3)が提案されている。
これらの吸着剤を用いた炭化水素の吸着除去方法は、いずれもが排ガス中に含まれる炭化水素をエンジン始動時の低温域で吸着剤に一旦吸着させて、且つ排ガス浄化触媒が作動する温度以上で吸着剤から脱離した炭化水素を触媒浄化するものであるが、従来の吸着剤では、何れも熱水雰囲気での耐久性、特に還元雰囲気における900℃程度の高温での耐久性が不十分であった。
特開平07-213910号公報 特開平06-126165号公報 特開平06-210163号公報
本発明は新規なゼオライトを提供すること、更には、高温高湿雰囲気下への暴露後であっても、高い炭化水素吸着特性を示す炭化水素吸着剤の基材として適した新規のゼオライトを提供することを目的とする。
本発明者らは、内燃機関の排ガスからの炭化水素吸着剤に供するゼオライト及びその特性について検討した。その結果、特定の構造を有するゼオライトが炭化水素吸着材の基材として特に適していること、さらには、このようなゼオライトを基材とし、これに金属を含有させることで高温高湿雰囲気下への暴露後であっても、高い炭化水素吸着率を示す炭化水素吸着剤を与えることを見出した。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
[1] 少なくとも以下の粉末X線回折ピークを有することを特徴とするゼオライト。
Figure 0007104298000001
[2] アルミナに対するシリカのモル比が15以上100以下である上記[1]に記載のゼオライト。
[3] 銅又は鉄の少なくともいずれかを含有する前記[1]又は[2]に記載のゼオライト。
[4] 銅又は鉄の少なくともいずれかの含有量が1.0重量%以上3.0重量%以下である[3]に記載のゼオライト。
[5] シリカ源、アルミナ源、ホウ素源、アルカリ源、1-[1-(4-クロロフェニル)-シクロプロピルメチル]-1-エチル-ピロリジニウムカチオン源又は1-エチル-1-(1-フェニル-シクロプロピルメチル)-ピロリジニウムカチオン源の少なくともいずれか、及び、水を含む組成物を結晶化して結晶化物を得る工程、及び、該結晶化物をアルミニウム塩水溶液で処理する工程を有する上記[1]乃至[4]のいずれかひとつに記載のゼオライトの製造方法。
[6] 前記アルミニウム塩が、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、水酸化アルミニウム及び酸化アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種である上記[5]に記載のゼオライトの製造方法。
[7][1]乃至[4]のいずれかひとつに記載のゼオライトを含む炭化水素吸着剤。
[8][1]乃至[4]のいずれかひとつに記載のゼオライトを使用する炭化水素含有気体の処理方法。
以下、本発明のゼオライトについて説明する。
本発明のゼオライトは、少なくとも以下のXRDピークを有することを特徴とする。本発明のゼオライトに特徴的なXRDピークを有すること、すなわち、本発明のゼオライトは当該XRDピークを含むXRDパターンにより規定される結晶構造を有することで、高温高湿下への暴露後であっても、高い炭化水素吸着率を示す炭化水素吸着剤を与える基材として供することができる。
Figure 0007104298000002
好ましくは、本発明のゼオライトは少なくとも以下のXRDピークを有する。
Figure 0007104298000003
より好ましくは、本発明のゼオライトは少なくとも以下のXRDピークを有する。
Figure 0007104298000004
好ましくは、本発明におけるXRDピークは以下の条件によるXRD測定により測定される。
線源 : CuKα線(λ=1.5405Å)
測定モード : ステップスキャン
ステップ幅 : 0.02°
スキャンスピード : 40°/分
測定範囲 : 2θ=5°から43°
好ましくは、本発明のゼオライトのアルミナに対するシリカのモル比(以下、「SiO/Al比」ともいう。)は15以上100以下であり、15以上50以下であることが好ましく、20以上45以下であることがより好ましい。
本発明のゼオライトはアルカリ金属を含んでいてもよく、好ましくは、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及びセシウムの群から選ばれる少なくとも1種を含んでいてもよく、より好ましくはナトリウム又はカリウムの少なくともいずれかを含んでいてもよい。
好ましくは、本発明のゼオライトは銅又は鉄の少なくともいずれかを含有し、銅を含有することがより好ましい。好ましくは、銅又は鉄の少なくともいずれかの含有量(以下、「金属含有量」ともいう。)は1.0重量%以上3.0重量%以下であり、1.0重量%以上2.0重量%以下であることが好ましい。本発明において、金属含有量はゼオライト重量に対する、酸化物換算した金属の含有量である。銅及び鉄の酸化物換算は、それぞれ、酸化銅(CuO)及び酸化鉄(Fe)である。
好ましくは、銅又は鉄の少なくともいずれかを含有する本発明のゼオライト(以下、「本発明の金属含有ゼオライト」ともいう。)は、少なくとも以下のXRDピークを有する。
Figure 0007104298000005
より好ましくは、本発明の金属含有ゼオライトは、少なくとも以下のXRDピークを有する。
Figure 0007104298000006
本発明のゼオライト及び金属含有ゼオライトはゼオライトの一般的な用途に使用することができ、触媒又は吸着剤として使用することができる。好ましくは、本発明のゼオライト及び金属含有ゼオライトは吸着剤として使用でき、炭化水素吸着剤として使用することがより好ましい。
本発明のゼオライト又は金属含有ゼオライトの少なくともいずれかを含む炭化水素吸着剤(以下、「本発明の炭化水素吸着剤」ともいう。)は用途に応じた任意の形状であればよい。好ましくは、本発明の炭化水素吸着剤の形状は粉末又は成形体の少なくともいずれかである。粉末とする場合、上記のゼオライトを水やアルコール等の溶媒に混合してスラリーとし、当該スラリーを基材にコーティングした吸着部材とすればよい。本発明の炭化水素吸着剤を成形体とする場合、上記のゼオライトを、必要により結合剤を混合し、任意の方法で成形すればよい。好ましくは、結合剤はシリカ、アルミナ、カオリン、アタパルジャイト、モンモリロナイト、ベントナイト、アロェン及びセピオライトからなる群の少なくとも1種である。成形方法は転動造粒成形、プレス成形、押し出し成形、射出成形、鋳込み成形及びシート成形からなる群の少なくとも1種を挙げることができる。具体的な成形体の形状として、球状、略球状、楕円状、円板状、円柱状、多面体状、不定形状及び花弁状からなる群の少なくとも1種を挙げることができる。
本発明の炭化水素吸着剤で吸着する炭化水素は、炭素数6以上15以下の炭化水素であることが好ましく、更には芳香族炭化水素、また更にはベンゼン、トルエン及びキシレンからなる群の少なくとも1種を挙げることができる。本発明の炭化水素吸着剤は、芳香族炭化水素の様な嵩高い炭化水素の吸着剤として特に適しているが、炭素数5以下の低級炭化水素の吸着剤としても使用することができる。
本発明の吸着剤に炭化水素を含むガスを接触させることにより、炭化水素の吸着除去を行なうことができる。このガスには特に制限はなく、具体的には大気、排気ガスなど炭化水素を含んでいるガスが例示される。また、炭化水素以外に、一酸化炭素、二酸化炭素、水素、酸素、窒素、窒素酸化物、硫黄酸化物、水が含まれている場合にも有効である。
ガス中の炭化水素の濃度は特に限定されず、メタン換算で0.001~5体積%において効率がよく、より好ましくは0.005~3体積%である。炭化水素以外の各成分の濃度についても特に限定されず、例えばCO=0~1体積%、CO=0~10体積%、O=0~20体積%、窒素酸化物=0~1体積%、硫黄酸化物=0~0.05体積%、HO=0~15体積%が例示できる。
炭化水素を吸着除去する際の空間速度、吸着温度は、使用状況に応じて適宜設定することができる。一般的には、空間速度が100~500000hr-1、吸着温度が-30~200℃が例示できる。
次に、本発明のゼオライトの製造方法について説明する。
本発明のゼオライトは、アルミナ源及びホウ素源の両方を含む原料から得られた結晶化物をアルミニウムで交換することで得られることができ、好ましくは、シリカ源、アルミナ源、ホウ素源、アルカリ源、1-[1-(4-クロロフェニル)-シクロプロピルメチル]-1-エチル-ピロリジニウムカチオン源又は1-エチル-1-(1-フェニル-シクロプロピルメチル)-ピロリジニウムカチオン源の少なくともいずれか、及び、水を含む組成物(以下、「原料組成物」ともいう。)を結晶化して結晶化物を得る工程、及び、該結晶化物をアルミニウム塩水溶液で処理する工程を有する製造方法、により得ることができる。
原料組成物を結晶化して結晶化物を得る工程(以下、「結晶化工程」ともいう。)に供する原料組成物は、シリカ源、アルミナ源、ホウ素源、アルカリ源、1-[1-(4-クロロフェニル)-シクロプロピルメチル]-1-エチル-ピロリジニウム(以下、「ClPh-CPMEP」ともいう。)カチオン源又は1-エチル-1-(1-フェニル-シクロプロピルメチル)-ピロリジニウム(以下、「Ph-CPMEP」ともいう。)カチオン源の少なくともいずれか、及び、水を含む。
好ましくは、シリカ源はシリカ(SiO)又はケイ素(Si)を含む化合物であり、コロイダルシリカ、無定型シリカ、珪酸ナトリウム、テトラエチルオルトシリケート、沈降法シリカ、ヒュームドシリカ、結晶性アルミノシリケート及び非晶質アルミノシリケートの群から選ばれる少なくとも1種であり、沈降法シリカ、ヒュームドシリカ、ボロシリケート、結晶性アルミノシリケート及び非晶質アルミノシリケートの群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、ヒュームドシリカ又は結晶性アルミノシリケートの少なくともいずれかであることが好ましい。
好ましくは、アルミナ源はアルミナ(Al)又はアルミニウム(Al)を含む化合物であり、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、水酸化アルミニウム、塩化アルミニウム、結晶性アルミノシリケート、非晶質アルミノシリケート及び金属アルミニウムの群から選ばれる群の少なくとも1種であり、水酸化アルミニウム、結晶性アルミノシリケート及び非晶質アルミノシリケートの群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、水酸化アルミニウム又は結晶性アルミノシリケートの少なくともいずれかであることがより好ましい。
結晶性アルミノシリケート及び非晶質アルミノシリケートは、シリカ源及びアルミナ源として機能する。
好ましくは、ホウ素源はホウ素(B)を含む化合物であり、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、酸化ホウ素、ハロゲン化ホウ素及びボロシリケートの群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、ボロシリケート又はホウ酸ナトリウムの少なくともいずれかであることがより好ましい。
好ましくは、アルカリ源はアルカリ金属を含む化合物であり、アルカリ金属の水酸化物であることが好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム及び水酸化セシウムの群から選ばれる少なくとも1種であることがより好ましく、水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムの少なくともいずれかであることがさらに好ましい。
原料組成物はClPh-CPMEPカチオン源又はPh-CPMEPカチオン源の少なくともいずれかを含む。ClPh-CPMEP源はClPh-CPMEPカチオンを含む塩であり、ClPh-CPMEPのハロゲン化物、水酸化物、酢酸塩、硫酸塩、テトラフルオロホウ酸塩及びカルボン酸塩の群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、ClPh-CPMEPのハロゲン化物又は水酸化物の少なくともいずれかであることが好ましい。ClPh-CPMEPカチオンの構造式を以下に示す。
Figure 0007104298000007
Ph-CPMEP源は、Ph-CPMEPカチオンを含む塩であり、Ph-CPMEPのハロゲン化物、水酸化物、酢酸塩、硫酸塩、テトラフルオロホウ酸塩及びカルボン酸塩の群から選ばれる少なくとも1種であり、Ph-CPMEPのハロゲン化物又は水酸化物の少なくともいずれかであることが好ましい。Ph-CPMEPカチオンの構造式を以下に示す。
Figure 0007104298000008
ClPh-CPMEPカチオン及びPh-CPMEPカチオンは、それぞれ、本発明のゼオライトの構造を指向する有機構造指向剤(以下、「SDA」ともいう。)として機能する。
好ましくは、原料組成物は以下のモル組成を有する。
SiO/Al比 =15以上100以下
SiO/B比 =15以上
SDA/SiO比 =0.05以上0.50以下
M/SiO比 =0.02以上0.40以下
O/SiO比 =10以上80以下
(式中、Mはアルカリ金属である。)
結晶化時間の短縮や、副生相の生成抑制のため、原料組成物は種晶を含んでいてもよい。種晶はSSF型ゼオライトであることが好ましい。原料組成物中の種晶の含有量は、原料組成物に含まれるシリカの重量(但し、種晶中のシリカは除く)に対して0重量%以上10重量%以下であること、更には0.1重量%以上8重量%以下であることが挙げられる。
好ましくは、結晶化工程では水熱処理により原料組成物を結晶化する。水熱処理の条件として、以下の条件を挙げることができる。
結晶化温度 : 135℃以上170℃以下
結晶化時間 : 3日以上20日以下
結晶化圧力 : 自生圧
結晶化物は結晶化後の原料組成物から回収、洗浄することで得られる。回収、洗浄方法は公知の方法を適用することができ、ろ過、遠心分離等の方法で液固分離し、分離後の固相を十分量の純水で洗浄することが好ましい。
好ましくは、回収された結晶化物は任意の方法で乾燥する。乾燥方法は結晶化物に吸着した水分等が除去できる方法であれば任意であり、結晶化物を大気中、60℃以上140℃以下、0.5時間以上24時間以下で処理することが好ましい。
本発明の製造方法は、結晶化工程で得られた結晶化物をアルミニウム塩水溶液で処理する工程(以下、「アルミニウム交換工程」ともいう。)を有する。アルミニウム交換工程に結晶化物を供することで、結晶化物の骨格を構成するホウ素(B)がアルミニウム(Al)に置換される。これにより、本発明のゼオライトを得ることができる。
アルミニウム交換工程において結晶化物をアルミニウム塩水溶液で処理する方法は任意である。好ましい処理方法は、温度40℃以上150℃以下、1時間以上72時間以下で結晶化物とアルミニウム塩水溶液とを接触させる方法であり、60℃以上100℃以下、3時間以上24時間以下で結晶化物とアルミニウム塩水溶液とを接触させる方法であることがより好ましい。
好ましくは、アルミニウム塩水溶液はアルミニウム塩を含む水溶液であり、該アルミニウム塩水溶液に含まれるアルミニウム塩は、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、水酸化アルミニウム及び酸化アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種であり、硝酸アルミニウム又は硫酸アルミニウムの少なくともいずれかであることが好ましい。
アルミニウム塩水溶液のアルミニウム塩濃度は10重量%以上20重量%以下であることが好ましい。
アルミニウム交換工程に供する結晶化物は、結晶化物からClPh-CPMEPカチオン及びPh-CPMEPカチオンを除去する工程(以下、「SDA除去工程」ともいう。)を経たものであることが好ましい。
SDA除去工程は結晶化物に含まれたSDA、すなわちClPh-CPMEPカチオン及びPh-CPMEPカチオン、を除去できる方法で結晶化物を処理すればよく、酸化雰囲気中、焼成温度400℃以上800℃以下、焼成時間0.5時間以上12時間以下で結晶化物を焼成することが挙げられる。
好ましくは、本発明の製造方法は、本発明のゼオライトと、銅源又は鉄源の少なくともいずれかとを接触させる工程(以下、「金属含有工程」ともいう。)を含む。これにより、本発明のゼオライトに金属が含有され、本発明の金属含有ゼオライトを得ることができる。
本発明のゼオライトと金属源との接触方法は任意であり、イオン交換法、含浸担持法、蒸発乾固法、沈殿担持法及び物理混合法の群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
金属含有工程に供する金属源は、ゼオライトに含有させる金属の塩であり、ゼオライトに含有させる金属を含む硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、塩化物、錯塩、酸化物及び複合酸化物の群から選ばれる少なくとも1種である。
好ましくは、金属含有工程に供する金属源に含まれる金属は、銅又は鉄の少なくともいずれかであることが好ましく、銅であることがより好ましい。
以下、実施例において本発明をさらに詳細に説明する。しかし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(結晶構造の同定)
一般的なX線回折装置(装置名:UltimaIV、リガク社製)を使用し、試料のXRD測定をした。測定条件は以下の通りである。
線源 : CuKα線(λ=1.5405Å)
測定モード : ステップスキャン
ステップ幅 : 0.02°
スキャンスピード : 40°/分
測定範囲 : 2θ=5°から43°
(組成分析)
フッ酸と硝酸の混合水溶液に試料を溶解して試料溶液を調製した。一般的なICP装置(装置名:OPTIMA5300DV、PerkinElmer社製)を使用して、当該試料溶液を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)で測定し、得られた各元素の測定値から、SiO/Al比、銅含有量及び銀含有量を求めた。
実施例1
(ゼオライト)
13.3重量%ClPh-CPMEP水酸化物水溶液、48重量%水酸化ナトリウム水溶液、FAU型ゼオライト(SiO/Al比=5.5)、ヒュームドシリカ、ボロシリケート(SiO/B比=56)及び純水を混合し、以下のモル組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =48
SiO/B比 =257
SDA/SiO比 =0.16
Na/SiO比 =0.12
O/SiO比 =19
得られた原料組成物をステンレス製オートクレーブに密閉し、当該オートクレーブを回転させながら160℃で12日間加熱することにより、原料組成物を結晶化した後、ろ過及び純水で洗浄して結晶化物を得た。得られた結晶化物は空気中110℃で一晩乾燥した後、空気中550℃で焼成した。
焼成後の結晶化物を濃度15.5重量%の硝酸アルミニウム水溶液に添加し、75℃で一晩撹拌した後、濾過、洗浄及び空気中110℃で一晩乾燥することでゼオライトを得、これを本実施例のゼオライトとした。
本実施例のゼオライトはSiO/Al比が43であった。本実施例のゼオライトの相対強度が5%以上のXRDピークを下表に示す。
Figure 0007104298000009
(銅含有ゼオライト)
0.43gの硝酸銅3水和物(試薬特級)を含む硝酸銅水溶液3.33gと、本実施例のゼオライト8.05gとを10分間混練し、空気中110℃で一晩乾燥した後、空気中550℃で3時間焼成することで本実施例の銅含有ゼオライトを得た。
本実施例の銅含有ゼオライトはSiO/Al比が43、及び、銅含有量が1.65重量%であった。本実施例の銅含有ゼオライトの主なXRDピークを下表に示す。
Figure 0007104298000010
実施例2
(ゼオライト)
12.8重量%ClPh-CPMEP水酸化物水溶液、48重量%水酸化ナトリウム水溶液、ヒュームドシリカ、ホウ酸ナトリウム10水和物及び水酸化アルミニウム及び純水を混合し、以下のモル組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =47
SiO/B比 =47
SDA/SiO比 =0.20
Na/SiO比 =0.08
O/SiO比 =38
得られた原料組成物にSSF型ゼオライトを0.12g混合した後、実施例1と同様な方法で本実施例のゼオライトを得た。
本実施例のゼオライトのSiO/Al比は37であった。本実施例のゼオライトの主なXRDピークを下表に示す。
Figure 0007104298000011
(銅含有ゼオライト)
本実施例のゼオライトを使用したこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例の銅含有ゼオライトを得た。
本実施例の銅含有ゼオライトは、SiO/Al比が37、及び銅含有量が1.60重量%であった。本実施例の銅含有ゼオライトの主なXRDピークを下表に示す。
Figure 0007104298000012
比較例1
13.2重量%Ph-CPMEP水酸化物水溶液、48重量%水酸化ナトリウム水溶液、ホウ酸ナトリウム10水和物、ヒュームドシリカ及び純水を撹拌混合し、以下のモル組成を有する原料組成物を得た。
SiO/B比 =47
SDA/SiO比 =0.20
Na/SiO比 =0.08
O/SiO比 =38
当該原料組成物を使用したこと以外は実施例1と同様な方法で本比較例のゼオライトを得た。本比較例のゼオライトの主なXRDピークを以下に示す。
Figure 0007104298000013
比較例2
MFI型ゼオライト(SiO/Al比=38)を本比較例のゼオライトとした。本比較例のゼオライトを使用したこと以外は実施例1と同様の方法で銅含有ゼオライトを得、これを本比較例の銅含有ゼオライトとした。
本比較例の銅含有ゼオライトは、SiO/Al比が38、及び、銅含有量が1.52重量%であった。
比較例3
BEA型ゼオライト(SiO/Al比=40)を本比較例のゼオライトとした。本比較例のゼオライト使用したこと以外は実施例1と同様の方法で銅含有ゼオライトを得、これを本比較例の銅含有ゼオライトとした。
本比較例の銅含有ゼオライトは、SiO/Al比が40、及び、銅含有量が1.47重量%であった。
比較例4
MFI型ゼオライト(SiO/Al比=38)を本比較例のゼオライトとした。
本比較例のゼオライトを硝酸銀水溶液(硝酸銀濃度3.2重量%)に添加し、撹拌下、60℃で一晩混合することでイオン交換した後、濾過、洗浄、及び、空気中110℃で一晩乾燥することで本比較例の銀含有ゼオライトを得た。
本比較例の銀含有ゼオライトはSiO/Al比が38、及び、銀含有量が5.0重量%であった。
測定例1
(水熱耐久処理)
実施例1及び比較例2~3の銅含有ゼオライト、並びに、比較例4の銀含有ゼオライトをそれぞれ、加圧成形及び粉砕した後、凝集径20~30メッシュの凝集粒子とした。当該凝集粒子3mLを常圧固定床流通式反応管に充填し、以下の条件で処理することで水熱耐久処理とした。
処理温度 :900℃
処理時間 :2時間
処理ガス
組成 :プロピレン 3000体積ppmC(メタン換算濃度)
水 10体積%
窒素 残部
流通速度 :200mL/分
(測定試料の作製及び前処理)
水熱耐久処理後の実施例1及び比較例2~3の銅含有ゼオライト、並びに、比較例4の銀含有ゼオライトを炭化水素吸着剤とし、以下の方法で各炭化水素吸着剤の炭化水素吸着率を測定した。
各炭化水素吸着剤を加圧成形及び粉砕し、凝集径20~30メッシュの不定形の成形体とした。当該成形体を常圧固定床流通式反応管に充填し、窒素流通下、500℃で1時間処理した後、50℃まで降温することで前処理とした。
(炭化水素吸着率の測定)
前処理後の各炭化水素吸着剤に炭化水素含有ガスを流通させた。炭化水素含有ガスの組成及び炭化水素吸着測定の条件を以下に示す。
炭化水素含有ガス :トルエン 3000体積ppmC(メタン換算濃度)
酸素 1体積%
水 3体積%
窒素 残部
ガス流量 :200mL/分
昇温速度 :10℃/分
測定温度 :50~200℃
測定時間 :15分
水素イオン化検出器(FID)を使用し、炭化水素吸着剤を通過した後のガス中の炭化水素を連続的に定量分析した。常圧固定床流通式反応管の入口側の炭化水素含有ガスの炭化水素濃度(メタン換算濃度;以下、「入口濃度」とする。)と、常圧固定床流通式反応管の出口側の炭化水素含有ガスの炭化水素濃度(メタン換算濃度;以下、「出口濃度」とする。)を測定した。
入口濃度の積分値に対する出口濃度(メタン換算濃度)の積分値の割合を炭化水素吸着率として求めた。結果を下表に示す。
Figure 0007104298000014
以上の結果より、銅を含有させたMFI型ゼオライト(比較例2)及びBEA型ゼオライト(比較例3)と比べ、実施例1のゼオライトはSiO/Al比が高いにも関わらず、水熱耐久処理後の炭化水素吸着率が高くなることが確認できた。
さらに、比較例2及び4より、銀を含有させることでMFI型ゼオライトの炭化水素吸着率が高くなった。しかしながら、銀を含有させたMFI型ゼオライトと比較した場合であっても、実施例1のゼオライトは炭化水素吸着率が高くなった。
これらの結果より、従来のゼオライトを使用した炭化水素吸着剤であって銀等の貴金属を使用したものと比べて、本実施例の銅を含有したゼオライトは高い炭化水素吸着率を示すことが確認でき、なおかつ、実施例のゼオライトはこのような高い炭化水素吸着率を示す炭化水素吸着剤を与えるゼオライトとして供することができることが確認できた。
本発明のゼオライトは炭化水吸着剤及びその基材として供することができる。本発明のゼオライトを含む炭化水素吸着剤は、自動車排ガスの排ガス等から炭化水素を除去するための吸着剤として使用することができる。

Claims (6)

  1. 銅を1.0重量%以上2.0重量%以下で含有し、 少なくとも以下の粉末X線回折ピークを有することを特徴とするゼオライト。
    Figure 0007104298000015
  2. アルミナに対するシリカのモル比が15以上100以下である請求項1に記載のゼオライト。
  3. シリカ源、アルミナ源、ホウ素源、アルカリ源、1-[1-(4-クロロフェニル)-シクロプロピルメチル]-1-エチル-ピロリジニウムカチオン源又は1-エチル-1-(1-フェニル-シクロプロピルメチル)-ピロリジニウムカチオン源の少なくともいずれか、及び、水を含む組成物を結晶化して結晶化物を得る工程、及び、該結晶化物をアルミニウム塩水溶液で処理する工程を有する請求項1又は2に記載のゼオライトの製造方法。
  4. 前記アルミニウム塩が、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、水酸化アルミニウム及び酸化アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種である請求項に記載のゼオライトの製造方法。
  5. 請求項1又は2に記載のゼオライトを含む炭化水素吸着剤。
  6. 請求項1又は2に記載のゼオライトを使用する炭化水素含有気体の処理方法。
JP2018018772A 2018-02-06 2018-02-06 新規ゼオライト及びこれを含む炭化水素吸着剤 Active JP7104298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018018772A JP7104298B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 新規ゼオライト及びこれを含む炭化水素吸着剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018018772A JP7104298B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 新規ゼオライト及びこれを含む炭化水素吸着剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019137560A JP2019137560A (ja) 2019-08-22
JP7104298B2 true JP7104298B2 (ja) 2022-07-21

Family

ID=67693713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018018772A Active JP7104298B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 新規ゼオライト及びこれを含む炭化水素吸着剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7104298B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102529419B1 (ko) * 2020-11-24 2023-05-08 고려대학교 산학협력단 양이온 비율을 제어한 제올라이트를 포함하는 탄화수소 흡탈착 복합체 및 이의 제조방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006512273A (ja) 2002-12-26 2006-04-13 シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド 分子篩ssz−63
JP2006521275A (ja) 2003-03-26 2006-09-21 シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド モレキュラーシーブssz−65
JP2010527770A (ja) 2007-05-24 2010-08-19 サウディ ベーシック インダストリーズ コーポレイション 炭化水素の転化のための触媒、並びにその製造プロセスおよび使用プロセス
JP2016147801A (ja) 2015-02-05 2016-08-18 東ソー株式会社 新規ゼオライト
JP2017065943A (ja) 2015-09-28 2017-04-06 東ソー株式会社 新規結晶性アルミノシリケート

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006512273A (ja) 2002-12-26 2006-04-13 シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド 分子篩ssz−63
JP2006521275A (ja) 2003-03-26 2006-09-21 シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド モレキュラーシーブssz−65
JP2010527770A (ja) 2007-05-24 2010-08-19 サウディ ベーシック インダストリーズ コーポレイション 炭化水素の転化のための触媒、並びにその製造プロセスおよび使用プロセス
JP2016147801A (ja) 2015-02-05 2016-08-18 東ソー株式会社 新規ゼオライト
JP2017065943A (ja) 2015-09-28 2017-04-06 東ソー株式会社 新規結晶性アルミノシリケート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019137560A (ja) 2019-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6631663B2 (ja) ゼオライト及びその製造方法と用途
US7442354B2 (en) Treatment of engine exhaust using molecular sieve SSZ-56
JP2008184381A (ja) Izm−1結晶固体およびその調製方法
KR20120039663A (ko) β형 제올라이트 및 그의 제조 방법
JP7198266B2 (ja) Afx構造を有する銅含有微孔性アルミノケイ酸塩材料の直接合成、および前記材料の使用
JP7557663B2 (ja) 脱硝触媒および該触媒を用いた脱硝方法
CN108473327B (zh) 分子筛ssz-106、其合成及用途
JP7318193B2 (ja) 炭化水素吸着剤及び炭化水素の吸着方法
JP2014122142A (ja) 遷移金属含有ゼオライト、及びその製造方法
JP7251471B2 (ja) 遷移金属担持ゼオライト及びその製造方法、並びに窒素酸化物浄化用触媒及びその使用方法
JP7266577B2 (ja) 骨格型chaを有し、遷移金属、並びにカリウム及びセシウムの1種以上を含むゼオライト材料
JP7104298B2 (ja) 新規ゼオライト及びこれを含む炭化水素吸着剤
JP5124927B2 (ja) β型ゼオライトを含んでなる炭化水素の吸着除去剤およびそれを用いた炭化水素の吸着除去方法
WO2021200990A1 (ja) Yfi構造を有するゼオライト組成物、炭化水素吸着剤及び炭化水素の吸着方法
JP4905027B2 (ja) β型ゼオライトからなる炭化水素吸着剤
US9468917B2 (en) Processes using molecular sieve SSZ-100
US9475038B2 (en) Processes using molecular sieve SSZ-99
JP7310229B2 (ja) 炭化水素吸着剤
JP2018522806A (ja) 分子ふるいssz−27及びその合成
WO2021201018A1 (ja) 炭化水素吸着剤及び炭化水素の吸着方法
JP5387269B2 (ja) Suz−4ゼオライトからなる自動車排ガス中の炭化水素吸着剤及び炭化水素の吸着除去方法
WO2015187215A1 (en) Method for making molecular sieve ssz-100
WO2023182344A1 (ja) ゼオライト、その製造方法、炭化水素吸着材及び排気ガス浄化触媒
EP4353684A1 (en) Yfi-type zeolite, production method therefor, hydrocarbon adsorbent, and hydrocarbon adsorption method
JP2023056945A (ja) ゼオライトzts-8及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220324

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220324

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220331

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220620

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7104298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151