JP3090416U - ルアー - Google Patents

ルアー

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    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K85/00Artificial bait for fishing

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  • Environmental Sciences (AREA)
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  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 獲物の魚に違和感を与えないようにした上で
遠投をも可能とし、これによって大きな釣果を上げ得る
ように改良されたルアーを提供する。 【解決手段】 ルアー10は、硬質材料からなる芯材2
0が軟質材料からなる表面材30によって略全体的に被
覆されて形成されている。硬質材料として、金属、木材
および硬質合成樹脂の内のいずれかが採用されていると
ともに、軟質材料として、軟質合成樹脂が採用されてい
る。かかるルアー10は、所定の金型のキャビティ内に
前記芯材20を装填した状態で当該キャビティ内へ軟質
合成樹脂を射出する一体射出成形法によって製造され
る。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】
本考案は、フィッシングに際し疑似餌として用いられる改良されたルアーに関 するものである。
【0001】
【従来の技術】
従来、図6の(イ)および(ロ)に示すような疑似餌としてのルアーが知られ ている。まず、図6の(イ)に示すルアー100は、金属や硬質合成樹脂などの 硬質材料からなる魚の頭状の頭部101と、この頭部101に連設された柔軟な 軟質合成樹脂製の胴部102とからなっている。かかるルアー100によれば、 当該ルアー100を水中で移動させた際に胴部102が柔軟に上下左右に振動的 に撓むため、獲物の魚がルアー100を実物の餌と認識し易く、これによって魚 のルアー100への食い付きが良好になり、釣果を上げるために有効である。
【0002】 これに対し、図6の(ロ)に示すルアー100′は、全体が柔軟な軟質の合成 樹脂によって形成されている。なお、全体を軟質合成樹脂で形成するとルアー1 00′が軽量になるため、例えば頭部にウエイト103が埋設され、これによっ てルアー100′は、適度な重さが確保された上で重心が体躯の前方に位置した 状態になり、ルアー100′のキャスティング操作や水中に没したルアー100 ′の手繰り寄せ操作が安定する。このようなルアー100′も、前記ルアー10 0と同様の作用効果を得ることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図6の(イ)に示すルアー100においては、頭部101と胴 部102とで極端に材質が異なることにより獲物の魚が違和感を感じ、これによ って魚のルアー100への食い付きが悪くなるとともに、一旦食い付いた魚が硬 い頭部101の噛み心地の悪さでルアー100を外してしまうこともあるという 不都合が存在する。
【0004】 これに対し、図6の(ロ)に示すルアー100′は、全体が軟質合成樹脂で形 成されているため、魚に違和感を与えるような不都合は生じないが、ルアー10 0′を水中に投げ入れる、いわゆるキャスティング操作時に、図6の(ロ)に示 すように、体躯が空気抵抗を受けて弓なりに変形し、これによってルアー100 ′を遠くにまで投げることができなくなるという新たな問題点が提起される。
【0005】 本考案は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、獲物の 魚に違和感を与えないようにした上で遠投をも可能とし、これによって大きな釣 果を上げ得るように改良されたルアーを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、硬質材料からなる芯材に軟質材料からなる表面材が被 覆されてなることを特徴とするものである。
【0007】 この考案において、硬質材料とは、容易に塑性変形しない材料のことであり、 比重の大小とは無関係のものである。したがって、例えば金属や硬質の合成樹脂 はもちろん硬質材料の範疇に入るばかりか、非常に軽い(比重の小さい)硬質の ウレタンフォーム等の発泡性合成樹脂も硬質材料に含まれる。
【0008】 そして、この考案によれば、ルアーの表面は、芯材に被せられた軟質材料から なる表面材によって実物の餌のように全体的に弾力性が付与された状態になって いるため、獲物の魚は、当該ルアーに対して違和感を感じることはなく、これに よって魚のルアーへの食い付きが良好になるとともに、従来の頭部が硬質材料で 胴部が軟質材料からなるものと比べて噛み心地が硬軟なく良好なことから一旦噛 み付いたルアーを放すようなことがないため、釣果を上げることが可能になる。
【0009】 また、芯材は硬質材料によって形成されているため、従来の全体的に軟質材料 で形成されているルアーの場合、キャスティングしたルアーが空気の抵抗を受け て全体的に撓み、これによる空気抵抗の増大で遠投し得なくなるような不都合の 生じることはなく、常に所定の形状が確保されていることにで容易に遠投し得る ようになる。
【0010】 請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案において、前記芯材用の硬質材料 は、金属、木材および硬質の合成樹脂の内のいずれかであることを特徴とするも のである。
【0011】 この考案において、硬質の合成樹脂には、通常の硬質合成樹脂はもちろんのこ と、硬質のウレタンフォーム等の硬質発泡性合成樹脂も含まれる。そして、この 考案によれば、金属、木材および硬質の合成樹脂は、剛性および保形性の点でル アーの芯材としての機能を果たすことができる。
【0012】 請求項3記載の考案は、請求項1または2記載の考案において、前記軟質材料 は、軟質合成樹脂であることを特徴とするものである。
【0013】 この考案によれば、軟質合成樹脂は、柔軟性の点で本物の餌である例えば小魚 の柔軟性に似せることが可能であり、かつ、射出成形の原料として使用し得るた め、芯材に被せられる表面材の原料として品質面および製造面で好適に使用する ことができる。
【0014】 請求項4記載の考案は、請求項1乃至3のいずれかに記載の考案において、前 記表面材は透明な材料によって形成され、前記芯材の表面に光を反射する反射シ ートが貼設されていることを特徴とするものである。
【0015】 この考案によれば、透明な表面材を透過した光は、芯材に貼設された反射シー トで反射され、反射光となって外部に放射されるため、ルアーの表面が小魚のう ろこのようにキラキラと輝き、本物の餌のようになって獲物の魚へのアピール効 果が大きくなり、集魚効果が大きくなるとともに、魚のルアーへの食い付きが良 好になる。
【0016】 請求項5記載の考案は、請求項1乃至4のいずれかに記載の考案において、所 定の金型のキャビティ内に前記芯材を装填した状態で当該キャビティ内へ軟質材 料を射出して成形する一体射出成形法によって製造されていることを特徴とする ものである。
【0017】 この考案によれば、ルアーは、所定の金型のキャビティ内に芯材を装填した状 態で当該キャビティ内へ軟質材料を射出して成形する、いわゆる一体射出成形法 によって製造されているため、従来のように一旦別途製造された表面材を芯材に 被せるような作業を行う必要がなくなり、表面材の製造操作のみによって同時に ルアーが完成し、軟質材料からなる表面材が芯材に被せられたルアーの製造コス トの低減化に貢献する。
【0018】
【考案の実施の形態】
図1〜図3は、本考案に係るルアーを説明するための図であり、図1は、芯材 の一実施形態を示す斜視図、図2は、表面材の一実施形態を示す斜視図、図3は 、図1の芯材に図2の表面材が被せられた状態のルアーを示す斜視図である。こ れらの図に示すように、本考案に係るルアー10(図3)は、フィッシング対象 の魚の餌としての小魚の形状を模して形成され、芯材20(図1)と、この芯材 20に被せられる表面材30(図2)とからなっている。
【0019】 前記芯材20は、ルアー10に剛性を付与するためのものであり、金属、硬質 の合成樹脂あるいは木材などによって形成されている。なお、芯材20の見掛け 比重は、水の真比重と同一の略「1」に設定されることが多いが、「1」である ことに限定されるものではなく、対象となる獲物の種類や、海釣りであるか川釣 りであるか等のフィッシングの種類によって適宜設定される。
【0020】 かかる芯材20は、側面視で小魚の形状を呈した板状の芯材本体21と、この 芯材本体21の前端(図1の左方)から前方に向けて突設された舌状のリッププ レート22とを備えて構成されている。芯材本体21には、その中央部下縁面か ら下方に向けて突設された腹部針掛環23が設けられているとともに、後端から 後方に向けて突設された尾部針掛環24が設けられている。これら腹部針掛環2 3および尾部針掛環24には、ルアー10に食い付いた魚を引っ掛けるための釣 針25がそれぞれ装着されている。
【0021】 前記リッププレート22は、ルアー10の水中での動きを安定させる整流板と しての役割を果たすものであり、上下方向に扁平で、かつ、平面視で各種の形状 に設定されている。かかるリッププレート22の幅方向中央位置には糸掛環26 が設けられ、この糸掛環26に釣糸F(図3)が結着される。
【0022】 前記表面材30は、芯材20の芯材本体21に被せられるものであり、餌とな る小魚と同様の軟らかさを備えるように軟質の合成樹脂が採用されて形成されて いる。かかる表面材30には、芯材本体21の形状に沿うように形状設定された 下面開口の装着凹部31を有している。
【0023】 また、表面材30の表面側の前端位置には、魚の頭部を模した線描模様が細い 凹溝線32などによって描かれ、表面材30は、この線描模様によって餌となる 小魚に酷似したものになるようにしている。そして、かかる表面材30が芯材2 0の芯材本体21に被せられた状態とされることによって、図3に示すようなル アー10が形成されている。なお、釣針25および釣糸Fは、ルアー10が形成 された後に腹部針掛環23、尾部針掛環24および糸掛環26にそれぞれ装着さ れる。
【0024】 かかる表面材30は、実物の餌である小魚と同様の弾力性を有する軟質の合成 樹脂によって形成されている。かかる軟質合成樹脂としてポリエチレン、ポリプ ロピレンあるいはポリアミド等の熱可塑性合成樹脂が採用される。本実施形態に おいては、アクリル樹脂やウレタン樹脂が採用されている。アクリル樹脂やウレ タン樹脂が採用されるのは、その弾力性が餌である小魚の体躯の弾力性と等しい ものを容易に得ることができるからである。かかる軟質合成樹脂を表面材30の 材料として使用することにより、ルアー10は、獲物となる魚が食い付いたとき に魚に違和感を与えることがなく、したがって、一旦ルアー10を食い付いた魚 が、当該ルアー10を吐き出すような不都合をなくすことができる。
【0025】 図4は、芯材20をさらに詳細に説明するための断面図であり、(イ)は、分 割式の芯材、(ロ)は、硬質ウレタン樹脂製の芯材、(ハ)は、スチール板製の 芯材、(ニ)は、薄板製の芯材をそれぞれ示している。これらの図において、添 え字のは図3のA−A線断面図であることを示し、添え字のは、図3のB− B線断面図であることを示す。ただし、(ニ)−のみは、平面視の断面図であ る。
【0026】 まず、図4の(イ)に示す芯材20aは分割式のものであり、ABS(アクリ ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)などの硬質の合成樹脂によって形 成されている。かかる芯材20aは、正面視(図4の(イ)−)で左右対象に 形成された左芯材20a′と、右芯材20a″とからなっている。そして、左右 の芯材20a′,20″が例えば接着剤を介して合体されることにより、内部に 空洞を備えた芯材20aが形成されている。
【0027】 かかる芯材20aは、内部に隔壁で仕切られた前方空気室27aと、この前方 空気室27aの後方上部に隔壁を介して設けられた後方空気室27bと、この後 方空気室27bの下方に隔壁を介して設けられたウエイト装填室27cとを有し ている。
【0028】 前方空気室27aには、複数の金属製の小球27dが内装されているとともに 、ウエイト装填室27cには、金属製の2個の球状ウエイト27eが内装されて いる。ウエイト装填室27cは前後方向(図7の(イ)−の左右方向)に長尺 に形成され、これによって2個の球状ウエイト27eはウエイト装填室27c内 を転動して前後に移動し得るようになっている。
【0029】 かかる芯材20aによれば、ルアー10をキャスティングするとき球状ウエイ ト27eが遠心力でウエイト装填室27c内を後方(図4のの右方)に向けて 移動するため、キャスティングする方向の先端側に重心が偏った状態になってル アー10を容易に遠投することが可能になるとともに、ルアー10を水中で手繰 り寄せるときには球状ウエイト27eがウエイト装填室27c内で前後に移動す ることにより重心の移動で当該ルアー10が微妙に振動し、これによって獲物の 魚にルアー10を本物の餌と認識させることができる。
【0030】 ついで、図4の(ロ)に示す芯材20bは、硬質のウレタンフォームや木材な どの高浮力素材によって内部に空洞の存在しない中実状態で形成されている。か かる芯材20bは、見掛け比重を水の比重より若干大きくするために、内部に鉛 などの重い金属からなるウエイト27fが埋設されている。本実施形態において は、ウエイト27fは、棒状のものが採用され、腹部針掛環23の若干前方位置 に斜めで前後方向に延びるように埋設されている。
【0031】 かかる芯材20bによれば、簡単な構造であるため、部品コストの低減化に貢 献した上で、本考案に係るルアー10としての機能(食い付きの良さ)を確保す ることができる。
【0032】 ついで、図4の(ハ)に示す芯材20cは、スチール板28によって形成され ている。このスチール板28は、厚み寸法が2mm〜5mmの厚手のものが採用 され、これによって表面材30を被覆して形成されるルアー10は、非常に重い ものになっている。
【0033】 かかる芯材20cによれば、ルアー10は、重いスチール板28からなる当該 芯材20cを備えた状態になっているため、水中に投じられることによって水底 に向けて速やかに沈降し、釣糸Fを介して引き寄せられても水面に向かうことは ない。したがって、このようなルアー10は、水中の深い位置で遊泳している魚 のフィッシング用として好適である。
【0034】 最後に、図4の(ニ)に示す芯材20dは、剛性および可撓性を備えた厚み寸 法が1mm以下の薄板29によって形成されている。そして、本実施形態におい ては、表面材30が透明な材料で形成されているとともに、当該薄板29の表裏 面に目視する角度によって色が変化する反射シート29aが貼設されている。
【0035】 かかる芯材20dによれば、ルアー10を水中でアクションさせた場合、当該 ルアー10は、水の抵抗を受けて振動的に撓んでくねり、これによって小魚が体 躯を震わせて遊泳しているような状態を現出させることができる。
【0036】 そして、透明な表面材30を透過した光は、芯材20dに貼設された反射シー ト29aで反射され、ルアー10のくねり動作に応じて反射光の色が変化するた め、くねり動作との協働であたかも本物の餌が遊泳しているような状態が現出さ れ、これによってルアー10は極めて大きな集魚効果の得られるものになる。
【0037】 また、たとえルアー10が水中の岩などの異物と衝突して表面が削られても、 表面材30に保護された反射シート29aが剥がれ落ちるような不都合が生じな い。
【0038】 以下、ルアー10の製造について図5を基に説明する。図5は、ルアー10の 製造を説明するための説明図であり、(イ)は、芯材20が金型に装填される直 前の状態、(ロ)は、芯材20の装填された金型のキャビティ内に原料合成樹脂 が射出されつつある状態、(ハ)は、金型内で表面材30が形成された状態、( ニ)は、得られたルアー10が金型から離型された状態をそれぞれ模式的に示し ている。
【0039】 本実施形態においては、ルアー10を製造するに際し、図5の(イ)に示すよ うな射出成形用の金型40が採用される。この金型40は、図5において左右対 象の一対の分割金型(左分割金型41および右分割金型42)からなっている。 各分割金型41,42には、それらの対向面に左キャビティ44および右キャビ ティ45がそれぞれ凹設され、各分割金型41,42が対向面を合わせた状態で 、図5の(ロ)に示すように左右のキャビティ44,45が合わさって表面材3 0の形状になるキャビティ43が形成されるようになっている。
【0040】 そして、本実施形態においては、かかる金型40のキャビティ43内に予め芯 材20が装填され、この状態でキャビティ43内に所定の原料合成樹脂が射出さ れることにより表面材30に芯材20が埋設されたルアー10が製造される、い わゆる一体成形法が採用されている。
【0041】 そして、まず図5の(イ)に示す状態で、所定の位置に配置された芯材20に 対し各キャビティ44,45が対向された一対の分割金型44,45が接近方向 へ向けてそれぞれ移動され、これによって芯材20は、図5の(ロ)に示すよう に、キャビティ43内の所定位置に装填された状態になる。
【0042】 この状態で、図5の(ロ)に示すように、所定の射出装置50から供給される 加熱溶融状態の原料合成樹脂51をキャビティ43内に射出することにより、当 該原料合成樹脂51はキャビティ43内に行き渡り、図5の(ハ)に示すように 、キャビティ43内で表面材30が芯材20を覆った状態のルアー10が形成さ れる。
【0043】 ついで、キャビティ43内の表面材30が所定の温度にまで冷却された後、図 5の(ニ)に示すように、各分割金型41,42は、互いに離間方向へ向けて移 動させられる。これによって製品としてのルアー10がキャビティ43から取り 外されることになる。
【0044】 以上詳述したように、本考案に係るルアー10は、金属や合成樹脂等の硬質材 料からなる芯材20に、軟質の合成樹脂等の軟質材料からなる表面材30が被覆 されてなるものであるため、ルアー10の表面を実物の餌のように弾力性が付与 された状態にすることができる。
【0045】 したがって、ルアー10に食い付いた魚は、当該ルアー10を噛み応えの点で 本物の餌であると認識し、これによって一旦噛み付いたルアー10を放すような 不都合は生じず、表面材が軟質材料で形成されていない従来のルアーに比べてよ り良好な釣果を上げることができる。
【0046】 また、芯材20用の材料として硬質の合成樹脂を採用した場合には、芯材20 としての重量および保形性を良好に確保した上で当該芯材20を射出成形法等に よって容易にかつ大量に製造することが可能になり、芯材20の製造コストの低 減化に寄与することができる。
【0047】 また、表面材30用の軟質材料としてアクリル樹脂やウレタン樹脂を採用して いるため、表面材30は、餌としての小魚の体躯と同様の弾力性を備えた状態に なり、したがって、ルアー10に食い付いた獲物(魚)に違和感を与えることは なく、一旦食い付いた魚がルアー10を放すような不都合が回避され、これによ って従来に比べて良好な釣果を上げることができる。
【0048】 そして、かかるルアー10は、所定の金型40のキャビティ43内に芯材20 を装填した状態で当該キャビティ43内へ軟質材料を射出して成形する、いわゆ る一体射出成形法によって製造されているため、一旦別途製造された表面材30 を芯材20に被せるような作業を行う必要がなくなり、表面材30の製造操作の みによって同時にルアー10が完成し、複合材料からなる本考案に係るルアー1 0の製造コストの低減化に貢献することができる。
【0049】 本考案は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含す るものである。
【0050】 (1)上記の実施形態においては、ルアー10は、小魚の形状に似せて形成さ れているが、本考案はルアー10が小魚形状であることに限定されるものではな く、海老、烏賊、蛸あるいは水棲昆虫など、獲物の魚が餌とする各種の水棲生物 の形状を模したものとしてもよい。
【0051】 (2)上記の実施形態においては、芯材20は、餌を模した小魚の形状に沿う ように形状設定されているが、本考案は、芯材20を餌の形状に沿わせることに 限定されるものではなく、ルアー10の重心位置などを考慮して矩形状や棒状や 瓢箪形状など、餌の形状に沿わないものを採用してもよい。
【0052】 (3)上記の実施形態において、表面材30を透明な材料で形成するとともに 、芯材20の表面に彩色を施してもよい。こうすることによって、当該彩色がル アー10の表面から視認し得るようになるため、彩色を魚が好むものとしておく ことにより、集魚効果や魚のルアー10への食い付きが良好になる。
【0053】 (4)上記の実施形態においては、表面材30用の軟質材料としてアクリル樹 脂やウレタン樹脂を採用しているが、本考案は、表面材30用の材料がアクリル 樹脂やウレタン樹脂であることに限定されるものではなく、各種の軟質の合成樹 脂が適用可能であり、さらに軟質のウレタンフォームやポリエチレンフォーム等 の発泡性合成樹脂を採用してもよい。
【0054】 (5)上記の実施形態においては、芯材20の下縁面を表面材30から露出さ せているが、本考案は、芯材20の下縁面を表面材30から露出させることに限 定されるものではなく、芯材20を表面材30の内部に完全に埋設してもよい。
【0055】 (7)上記の実施形態においては、ルアー10は、一体成形法により表面材3 0の内部に芯材20が埋設されることによって形成されているが、本考案は、一 体成形法によって芯材20を表面材30に埋設することに限定されるものではな く、表面材30を芯材20とは別体として予め製造しておき、得られた表面材3 0を芯材20に被せることによりルアー10を得るようにしてもよい。
【0056】
【考案の効果】
本考案に係るルアーは、以上詳述したように、硬質材料からなる芯材に軟質材 料からなる表面材が被覆されてなるものであるため、ルアーの表面は、芯材に被 せられた軟質材料からなる表面材によって実物の餌のように全体的に弾力性が付 与された状態になり、獲物の魚は、当該ルアーに違和感を感じることはなく、食 い付きが良好になるとともに、噛み心地が硬軟なく良好なことから一旦噛み付い たルアーを放すようなことがなく、したがって、かかるルアーを用いることで従 来より良好な釣果を得ることができる。
【0057】 また、芯材は硬質材料によって形成されているため、従来の全体的に軟質材料 で形成されているルアーの場合、キャスティングしたルアーが空気の抵抗を受け て全体的に撓み、これによる空気抵抗の増大で遠投し得なくなるようなたような 不都合の生じることはなく、常に所定の形状が確保されていることでルアーの遠 投を容易に行うことができる。
【0058】 かかるルアーは、所定の金型のキャビティ内に芯材を装填した状態で当該キャ ビティ内へ軟質材料を射出して成形する一体射出成形法によって製造されている ため、従来のように一旦別途製造された表面材を芯材に被せるような作業を行う 必要がなくなり、表面材の製造工程で同時にルアーを完成させることができ、大 量生産に適していることから、製造コストの低減化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】芯材の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】表面材の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】図1の芯材に図2の表面材が被せられて得られ
た本考案に係るルアーを示す斜視図である。
【図4】芯材をさらに詳細に説明するための断面図であ
り、(イ)は、分割式の芯材、(ロ)は、硬質ウレタン
樹脂製の芯材、(ハ)は、スチール板製の芯材、(ニ)
は、薄板製の芯材をそれぞれ示している。これらの図に
おいて、添え字のは図3のA−A線断面図であること
を示し、添え字のは、図3のB−B線断面図であるこ
とを示す。ただし、(ニ)−のみは、平面視の断面図
である。
【図5】ルアー製造の一実施形態を説明するための説明
図であり、(イ)は、芯材が金型に装填される直前の状
態、(ロ)は、芯材が装填された金型のキャビティ内に
原料合成樹脂が射出されつつある状態、(ハ)は、金型
内で表面材が形成された状態、(ニ)は、得られたルア
ーが金型から離型された状態をそれぞれ模式的に示して
いる。
【図6】従来のルアーを例示する側面図であり、(イ)
は、硬質材料で形成された頭部に軟質材料で形成された
胴部が延設された例、(ロ)は、全体が軟質材料で形成
された例をそれぞれ示している。
【符号の説明】
10 ルアー 20,20a,20b,20c,20d 芯材 20a′ 左芯材 20b″ 右芯材 21 芯材本体 22 リッププレート 23 腹部針掛環 24 尾部針掛環 25 釣針 26 糸掛環 27a 前方空気室 27b 後方空気室 27c ウエイト装填室 27d 小球 27e 球状ウエイト 27f ウエイト 28 スチール板 29 薄板 29a 反射シート 30 表面材 31 装着凹部 32 凹溝線 40 金型 41 左分割金型 42 右分割金型 43 キャビティ 44 左キャビティ 45 右キャビティ 50 射出装置 51 原料合成樹脂 F 釣糸

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質材料からなる芯材が軟質材料からな
    る表面材によって略全体的に被覆されてなることを特徴
    とするルアー。
  2. 【請求項2】 前記硬質材料は、金属、木材および硬質
    合成樹脂の内のいずれかであることを特徴とする請求項
    1記載のルアー。
  3. 【請求項3】 前記軟質材料は、軟質合成樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のルアー。
  4. 【請求項4】 前記表面材は透明な材料によって形成さ
    れ、前記芯材の表面に光を反射する反射シートが貼設さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載のルアー。
  5. 【請求項5】 所定の金型のキャビティ内に前記芯材を
    装填した状態で当該キャビティ内へ軟質材料を射出して
    成形する一体射出成形法によって製造されていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のルアー。
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