JPH1132629A - ルアーおよびその製造方法 - Google Patents

ルアーおよびその製造方法

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JPH1132629A
JPH1132629A JP21402397A JP21402397A JPH1132629A JP H1132629 A JPH1132629 A JP H1132629A JP 21402397 A JP21402397 A JP 21402397A JP 21402397 A JP21402397 A JP 21402397A JP H1132629 A JPH1132629 A JP H1132629A
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JP
Japan
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outer shell
lure
wood
luer
eye
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JP21402397A
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English (en)
Inventor
Seiji Kato
誠司 加藤
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LUCKY CRAFT KK
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LUCKY CRAFT KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木製ルアーと同等な動作をなし、しかも、腐
食等の問題がなくアイの取付けが安定して保持され、さ
らに、木製ルアーに比して量産に適するルアーおよびそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 木材等を素材として木材品と同等の比重
を有する内実体を形成し、その内実体をプラスチックの
外殻で気密に被覆し、アイが外殻にインサート成形によ
り取り付けられ、内部が内実体により無垢または無垢に
近い状態であり、ルアーとしての外形や模様が外殻によ
り表出されている。また、木材等で所定のルアーよりも
一回り小さい内実体を形成し、その回りにルアーの形状
および模様を有する外殻をプラスチックの射出成形によ
り形成し、射出成形においては、内実体に予めアイを突
設し、上下金型にはアイを挾む凹欠部を形成しておき、
アイにより内実体を支持することにより、金型の成形面
との間に溶湯を射出する空間を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、魚類を誘い出す擬似
餌としてのルアーおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在使用されているルアー、殊に、プラ
グと称される魚の形をした擬似餌の材料としては、プラ
スチック、バルサ等の木材、金属材等が一般的に使用さ
れる。これらの材料にはそれぞれ特性があるが、取り回
しの手軽さから今はプラスチック製(主にABS樹脂
製)が大半を占めるようになっている。しかしながら、
木製のプラグには、樹脂製のプラグには無い独特な動き
の特性があり、それを好む者も多い。
【0003】ルアーには糸や針を結合するアイが必要で
あるが、従来、アイの取付けについては、図5に示すよ
うに、アイ20にヒートンを使用し、それをねじ込んだ
り、図6に示す如く、ステンレス等のワイヤー24をル
アーに通し、その端にアイ20が形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の木
製ルアーによれば、アイ金具の出口からルアーの内部に
水が浸透し、内部の木材を腐食させる。腐食が進行する
と、表面の加色層の剥離やアイ金具の落下を招く不都合
があった。また、製造工程が非常に複雑であって、成
形、下塗り、上塗り、リップの接着、アイ(ヒートン)
の差し込み、ウエイトの挿入等の数多くの工程が必要で
あり、特に、成形においては、プラスチックに比べ、顔
や鱗等のような細かい模様の彫刻が困難であり、この製
造の複雑さのために量産しにくく、販売価格もABS樹
脂製ルアーに比べて格段に高くなることは避けられなか
った。
【0005】また、たとえ、同一種類の木材を使用して
も、比重等が原料の一つ一つ微妙に違うため、均一な商
品を作ることが難しい。また、リップを具備するルアー
の場合であると、強度的にリップをボディと一体成形す
ることができなく、その取付けに手数を要するばかり
か、接着部分に水が浸透して、腐食、ひいては脱落の原
因となり、また、通常、リップは差し込み式のため、多
少の歪みが発生した。
【0006】一方、プラスチック製ルアーは、通常中空
であるが、それを夏季の車中等における高温条件下で放
置した場合、内部空気が膨張を始め、弱い部分からパン
クを引き起こすおそれがあった。また、中空の気密性を
保持しなければならなく、仮に浸水した場合、浮力を保
持することができなく、重心が重りを入れた箇所に集中
すること等の欠点があった。
【0007】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
木製ルアーと同等な動作をなし、しかも、腐食等の問題
がなくアイの取付けが安定して保持され、さらに、木製
ルアーに比して量産に適するルアーおよびその製造方法
を提供することを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、木材等を素材として木材品と同等の
比重を有する内実体を形成し、その内実体をプラスチッ
クの外殻で気密に被覆し、アイが外殻にインサート成形
により取り付けられ、内部が内実体により無垢または無
垢に近い状態であり、ルアーとしての外形や模様が外殻
により表出されていることを特徴とするルアーを提供す
るものである。
【0009】ルアーを上記のように構成したから、内部
の内実体が木材等であっても、外殻により被覆され、ま
た、アイが外殻に密に結合し気密性が確実に保持される
ことから、内実体が外気に触れなく、また、水の浸入も
ないので、腐食するおそれはない。さらに、魚に似せた
外形や模様が外殻の成形により同時に成形できるため、
製造が容易である。
【0010】全体的な重量配分は魚に近似し、このた
め、水中では均等荷重により魚に似せた動きを見せる。
この均等荷重については、殊に木材の場合、節等の有無
により部分的に比重の大小があっても、外殻によりそれ
が補正される。また、ルアーの種類によっては部分的に
比重の大小があっても、外殻により重りをもたせること
により、様々な動きのバリエーションを求めることも可
能である。
【0011】また、この発明は、木材等で所定のルアー
よりも一回り小さい内実体を形成し、その回りにルアー
の形状および模様を有する外殻をプラスチックの射出成
形により形成し、射出成形においては、内実体に予めア
イを突設し、上下金型にはアイを挾む凹欠部を形成して
おき、アイにより内実体を支持することにより、金型の
成形面との間に溶湯を射出する空間を保持することを特
徴とするルアーの製造方法(以下、第一発明方法とい
う)を提供するものである。
【0012】ルアーの製造方法を上記のように構成した
から、外殻の形成においては、アイの三点支持により、
内実体を金型の中に安定して保持できることから、射出
成形が容易且つ合理的である。溶湯を射出する空間は必
ずしも均一であることを要しなく、内実体と外殻の比重
を考慮して、外殻の厚みを部分的に変えることにより、
重心の位置を適切に求めることができる。
【0013】さらに、この発明は、プラスチックにより
外殻を形成し、外殻の中へ発泡樹脂材を注入し、外殻の
中に発泡体により内実体を充実して形成することを特徴
とするルアーの製造方法(以下、第二発明方法という)
を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明において、内実体1が木
材であるときには、それにバルサ材や樫材等を使用でき
ることはもちろん、外殻3により腐食が防止されるた
め、様々な木材が使用できる。さらには木材の複合材、
発泡ウレタンや発泡スチロール等の発泡系素材、その
他、比重が水よりも小さく、成形若くは注入が可能なも
のであれば、どのような物でも可能である。
【0015】例えば、発泡ウレタンや発泡スチロールで
成形した内実体1を組み込むことができるが、ウレタン
やスチロール樹脂を直接ルアー内部へ注入し、内部で発
泡させることも可能である(第二発明方法)。
【0016】外殻3は、ABS樹脂成形品等、射出可能
であるならば、他の樹脂であっても良い。また、リップ
10を外殻3と一体成形することができる。アイ5,
6,7は、外殻3にインサート成形の手法により一体化
しているので、その間から水が浸入するおそれはなく、
浸水した場合でも僅かであり、内部の素材により浮力を
維持することができる。また、内部が空気ではなく固形
物のため高温条件下でもパンクしにくい。
【0017】また、内部の素材自体に重量があるため、
重さの一点集中をさけることができる。これで木製ルア
ーの独特の動きを再現できる。仮に内部の木材が腐食し
たとしてもアイ金属は樹脂成形品で保護されているた
め、アイ金具が落下するおそれがない。これでプラスチ
ックルアーと同等のアイ取付け強度を確保することがで
きる。さらに、内部の木材を樹脂外殻で囲み込んでしま
うため、複雑な塗装(木材の場合、防水性を高めるため
に下塗り等をしっかりしなければならなかった。)工程
が不必要である。従来のプラスチックルアーと同様、複
雑な彫刻が金型段階で可能である。
【0018】特に、第一発明方法によれば、成形が極め
て容易であり、金型13,14の中に内実体1を中子の
ように保持する別途手段を必ずしも要しない。
【0019】なお、溶湯の滑りを良くし、内実体からの
熱によるガスの発生を防止するため、それにプラスチッ
クの塗布または含浸等による表面処理を施すこともあ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ルアーが無垢または無垢に近い内部構造と外殻の補
正とにより、適当な均等荷重を得て、木製ルアーと同等
な動作をなし、しかも、内実体が木材であっても、腐食
等の耐久性の問題がなく、アイの取付けが安定して保持
され、さらに、木製ルアーに比して量産に適する。殊
に、この発明方法によれば、射出成形においてアイを内
実体の支持に利用することにより、工程が合理的に簡略
化されるために、製造が極めて容易であり、アイの安価
な提供に適するという優れた効果がある。
【0021】
【実施例】この発明を具体的な実施例により説明する。
【0022】図1および図2は、一実施例を示したもの
で、そのルアーRは、内実体1を木材により魚に近い形
態に形成し、それを左右半割れのプラスチック製の片外
殻3a,3bの間に挾み込み、その両方を接着して気密
性を有する外殻3を形成した。また、口許に糸を結合す
るアイ5が、腹部と尻部に針を結合するアイ6,7がそ
れぞれ取り付けられるが、これらは一方の片外殻3aに
インサート成形により一体化されている。
【0023】この取付けは従来のプラスチック製のルア
ーの場合と同じであって、内側に取付けのための突部
9,9,9を有し、それを避けるために、内実体1には
欠除部11,11,11が設けられている。また、魚と
しての模様12や色彩が外殻3の表面に射出成形の金型
や塗料の塗布により表現されている。
【0024】図3は、他の実施例を示し、この場合は、
一部に重り10を入れたもので、内実体1の尻部下端に
凹欠部8を設け、そこに重り10を納めてある。このよ
うに、ルアーRの形状や内実体1の比重等から、適当な
箇所に重り10を入れて適切なバランスを取ることがで
きる。
【0025】図4および図5は、他の実施例を示し、こ
の場合は、第一発明の製造方法を用いている。つまり、
木製の内実体1を言わば中子のように金型の中に納め、
射出成形により外殻3を形成したものである。射出成形
においては、ヒートン状のアイ5,6,7を予め内実体
1にねじ込んでおき、上下金型13,14には、接合面
にアイ5,6,7が嵌まる凹欠部15,15,15を設
けてある。
【0026】凹欠部15は、アイ5,6,7がループで
納まる形状であり、決して抜けないばかりか、三個で三
点支持となるので、金型13,14の成形面17,17
との間に空間19が安定して保持され、その空間19に
プラスチックの溶湯が射出されることにより、内実体1
の回りに密着して外殻3が形成されると同時に、アイ
5,6,7が外殻3にインサートされた状態となる。ま
た、この場合は、リップ10が同時に成形されている。
【0027】図6は、第二発明方法を用いてルアーRを
製造したもので、外殻3をプラスチックにより成形し、
その一部に口21を設けておき、その口21からウレタ
ン樹脂を注入して発泡させ、発泡ウレタンにより内実体
1を形成し、その後、口21を封じた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるルアーの縦断面図である。
【図2】同ルアーの一部切欠した斜視図である。
【図3】他の実施例によるルアーの縦断面図である。
【図4】さらに他の実施例によるルアーの縦断面図であ
る。
【図5】同ルアーの製造方法を示す射出成形用金型の断
面図である。
【図6】他の実施例によるルアーの縦断面図である。
【図7】従来のルアーの縦断面図である。
【図8】別の従来のルアーの縦断面図である。
【符号の説明】
R ルアー 1 内実体 3 外殻 5,6,7 アイ 12 模様 13 上金型 14 下金型 15 凹欠部 17 成形面 19 空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材等を素材として木材品と同等の比重
    を有する内実体を形成し、その内実体をプラスチックの
    外殻で気密に被覆し、アイが外殻にインサート成形によ
    り取り付けられ、内部が内実体により無垢または無垢に
    近い状態であり、ルアーとしての外形や模様が外殻によ
    り表出されていることを特徴とするルアー。
  2. 【請求項2】 外殻の中に重りを内装してあることを特
    徴とする請求項1記載のルアー。
  3. 【請求項3】 木材等で所定のルアーよりも一回り小さ
    い内実体を形成し、その回りにルアーの形状および模様
    を有する外殻をプラスチックの射出成形により形成し、
    射出成形においては、内実体に予めアイを突設し、上下
    金型にはアイを挾む凹欠部を形成しておき、アイにより
    内実体を支持することにより、金型の成形面との間に溶
    湯を射出する空間を保持することを特徴とするルアーの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 プラスチックにより外殻を形成し、その
    中へ発泡樹脂材を注入し、外殻の中に発泡体により内実
    体を充実して形成することを特徴とするルアーの製造方
    法。
JP21402397A 1997-07-23 1997-07-23 ルアーおよびその製造方法 Pending JPH1132629A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003101190A1 (fr) * 2002-05-31 2003-12-11 Duel Co., Inc. Appât de pêche
CN105191876A (zh) * 2015-09-24 2015-12-30 安徽宏飞钓具有限公司 一种可降解的仿生鱼饵及其生产工艺

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WO2003101190A1 (fr) * 2002-05-31 2003-12-11 Duel Co., Inc. Appât de pêche
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