JPH1148285A - 樹脂成形製品及びその製造方法 - Google Patents

樹脂成形製品及びその製造方法

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JPH1148285A
JPH1148285A JP9207988A JP20798897A JPH1148285A JP H1148285 A JPH1148285 A JP H1148285A JP 9207988 A JP9207988 A JP 9207988A JP 20798897 A JP20798897 A JP 20798897A JP H1148285 A JPH1148285 A JP H1148285A
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resin molded
resin
lure
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foamed resin
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Toshiya Okai
俊也 大貝
Hiroyoshi Yoshida
博工 吉田
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Makita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製ルアーのような樹脂成形製品を発泡樹
脂材で成形すると、表面の塗飾処理の工数が多くなる。
また非発泡のムク樹脂材は表面が滑らかで塗飾処理に適
するが、中実構造では重量が重くなり過ぎ、中空構造で
は水侵入の問題等が生じる。 【解決手段】 発泡樹脂材で小魚に似せた形状に射出成
形された内部発泡樹脂成形部2と、この内部発泡樹脂成
形部2の全表面を被覆するように非発泡のムク樹脂材で
射出成形さた表層樹脂成形部3とを一体して樹脂成形製
品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中や水面を釣糸
で引っ張られて小魚に似た走行、動きをする樹脂製ルア
ーのような樹脂製の釣具製品などの樹脂成形製品と、こ
の樹脂成形製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】小魚に似せた流線形の樹脂製ルアーは、
水面に浮ぶフローティングルアーと水中に沈むシンキン
グルアーに大別され、シンキングルアーはさらに急速に
沈むタイプとゆっくりと沈むタイプに分類される。この
ような樹脂製ルアーは樹脂成形後にルアー表面に小魚に
似せるための塗飾処理が施されて製品化される。かかる
樹脂製ルアーの塗飾処理は、例えば下処理工程、柄付け
処理工程、トップコート処理工程で行われる。下処理工
程では、樹脂成形されたルアーの表面が真空蒸着法や箔
熱転写法等で小魚の地肌に似せた色に着色される。柄付
け処理工程では、下処理されたルアー表面にエアーブラ
シをかけて印刷法等で小魚の側線等の模様が描かれる。
最後にトップコート処理工程でもって、ルアー表面に透
明なトップコート材が塗布される。
【0003】樹脂製のルアーは、例えば図9に示す充填
形ルアー20と図10に示す中空形ルアー21がある。
図9の充填形ルアー20は、ABS樹脂やPE樹脂等の
発泡樹脂材を図示しない金型のキャビティに射出注入し
て成形される。この発泡樹脂製ルアー20は、樹脂成形
後に全表面に小魚に似せた模様が塗飾される。図10の
中空形ルアー21は、小魚の右半分と左半分に似せた2
つのルアー半体21a、21bを中空に合体させたもの
である。各ルアー半体21a、21bは、ABS樹脂等
の非発泡のムク樹脂材を射出成形して形成され、この2
つのムク樹脂製ルアー半体21a、21bの開口周縁部
同士を合わせて両者の合わせ面を高周波溶着、或いは、
接着剤で接着することで中空のムク樹脂製ルアー21が
形成され、この後、全表面に小魚に似せた模様が塗飾さ
れる。
【0004】尚、図9のルアーの前後端と下部中央に
は、針金を丸めたアイ22a〜22cが小突起状に突設
される。これらアイ22a〜22cは1本の針金22で
形成されて、ルアー20を樹脂成形するときにルアー内
に埋設されてアイ22a〜22cだけが突出する。前端
のアイ22aには釣糸(ライン)が繋留され、下部中央
のアイ22bと後端のアイ22cには釣針(フック)が
係止される。また、図10のルアー21にも同様なアイ
22a〜22cが突設される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9の発泡樹脂製ルア
ーは樹脂成形後のルアーの全表面の地肌が発泡剤の発泡
による微小な凹凸で汚く、このルアー表面を上記要領で
塗飾処理しても見栄えが悪くなる。そこで、樹脂成形さ
れたルアーの表面を塗飾処理する前に、ルアー表面を磨
いて滑らかにしたり、ルアー表面の凹凸の微小凹穴を砥
の粉で埋めて滑らかにしているが、このような前処理作
業はルアーが小魚に似た丸みのある形状ゆえに難しくて
作業能率が悪く、樹脂製ルアーのコストダウンを難しく
している。また、ルアー表面を塗飾処理する際の下処理
工程でルアー表面を重ね塗りの要領で何回も着色して、
ルアー表面を滑らかにしてから、柄付け処理やトップコ
ート処理をすることも行われているが、この場合もルア
ー表面の下処理工程数が多くなって作業能率が悪くな
り、樹脂製ルアーのコストダウンを難しくしている。さ
らに、発泡樹脂単体では強度を上げるのが困難であり、
強い力がアイに作用するとアイの根元にガタができるほ
どの亀裂が生ずるおそれがある。。
【0006】図10の中空形ムク樹脂製ルアーの樹脂成
形後の表面は、発泡剤の発泡による微小な凹凸の無い滑
らかな艶のある面であるため、このルアー表面の塗飾処
理が作業性良く、かつ、製造コスト的有利に行え、しか
も、塗飾面の仕上がりが良好なものとなる。しかし、中
空ムク樹脂製ルアーは、中空ゆえに機械強度が弱くて外
力が加わると変形したり、ルアーに取付けたアイの根元
部分がガタ付き、悪くするとアイが外れることがある。
また、中空ムク樹脂製ルアーは、2つのムク樹脂製のル
アー半体を合わせて製造されるが、この2つのルアー半
体の合わせ面に隙間ができ易く、できた隙間から中空内
部に水が侵入することがある。このように中空ルアーの
内部に水が侵入すると、ルアーの重さが増大し、ルアー
の水中での動きに重要な役割を果たす重心位置が変動し
て、ルアー本来の動きをしなくなる不具合が発生した
り、持ち運びの際にルアー内の水が外部に漏れて釣道具
箱内を濡らすなどの不都合があった。
【0007】本発明の目的は、表面の塗飾処理が作業的
コスト的に良好に行え、必要強度の確保が容易であり、
かつ、水侵入のおそれの無いルアーを始めとする各種樹
脂成形製品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、発泡樹脂材で
射出成形された内部発泡樹脂成形部と、この内部発泡樹
脂成形部の全表面を略等膜状に覆う形状に非発泡のムク
樹脂材で射出成形された表層樹脂成形部とを一体化した
構造にて、上記目的を達成するものである。
【0009】ここで、本発明品は、水中で使用するルア
ーのような釣道具等であり、ルアーに適用した場合は、
上記表層樹脂成形部が小魚に似せた流線形の外形であ
り、この表層樹脂成形部の表面に小魚に似せる模様を塗
飾した構造となる。
【0010】また、本発明方法は上記樹脂成形製品の製
造方法であって、次の〜を特徴とする。
【0011】上記内部発泡樹脂成形部に、別に成形さ
れた分割形の表層樹脂成形部を被せて一体化する。
【0012】上記内部発泡樹脂成形部を金型のキャビ
ティ内に中空に浮かせて保持し、このキャビティと内部
発泡樹脂成形部の隙間に溶融したムク樹脂材を射出注入
して表層樹脂成形部を形成する。
【0013】上記表層樹脂成形部を中空に形成し、こ
の表層樹脂成形部の全表面を金型で保持しておいて中空
の表層樹脂成形部の中に溶融した発泡樹脂材を射出注入
して内部発泡樹脂成形部を形成する。
【0014】ここで、製造方法の場合、内部発泡樹脂
成形部と表層樹脂成形部が夫々の金型で別々に樹脂成形
され、1つの内部発泡樹脂成形部の表面に分割形の表層
樹脂成形部が被せられる。内部発泡樹脂成形部の表面に
分割形の表層樹脂成形部は、接着剤で接着固定され、或
いは、接着剤無しに被せた後、表層樹脂成形部同士が接
着剤で接着、又は、高周波溶着される。
【0015】製造方法の場合は、樹脂成形された内部
発泡樹脂成形部と金型のキャビティの間に形成される隙
間を確実に確保するため、内部発泡樹脂成形部の表面に
部分的に小突起を予め形成しておいて、この小突起を金
型のキャビティの内面に当接させるようにすることが望
ましい。このような内部発泡樹脂成形部の小突起は、内
部発泡樹脂成形部の表面を被覆するように形成された表
層樹脂成形部に埋まって目立たなくなる。
【0016】製造方法の場合は、予め表層樹脂成形部
が金型で樹脂成形され、この表層樹脂成形部の表面を同
じ金型、或いは、別の金型で保持しておいて、中空の表
層樹脂成形部の中に発泡樹脂材が注入される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各種実施例を図1
乃至図8を参照して説明すると、この各実施例は樹脂製
ルアーに適用したもので、図1及び図2は構造例を、図
3乃至図8は製造方法を説明するためのものである。
尚、図1乃至図8の全図を通じて同一、又は、相当部分
には同一符号が付してある。。
【0018】図1及び図2の実施例に示される樹脂成形
製品であるルアー1は、小魚に似せた外観のもので、発
泡樹脂材による内部発泡樹脂成形部2の全表面に非発泡
のムク樹脂材による表層樹脂成形部3を一体に形成し
て、表層樹脂成形部3の表面に小魚に似せる模様4を装
飾をした構造を特徴としている。また、ルアー機能を持
たせるため、ルアー1の前後と下部中央にアイ5a〜5
cを突設している。このアイ5a〜5cは1本の針金5
で形成され、針金5が内部発泡樹脂成形部2に埋設され
る。
【0019】ルアー1の内部発泡樹脂成形部2を形成す
る発泡樹脂材は、発泡剤入りのABS樹脂、PE樹脂、
PP樹脂、PPS樹脂等である。表層樹脂成形部3は、
発泡剤無しのABS樹脂、PE樹脂、PP樹脂、PPS
樹脂等のムク樹脂材で形成される。内部発泡樹脂成形部
2と表層樹脂成形部3の体積比率は限定されないが、ゆ
っくりと沈むルアーとして製品化する場合は、図1及び
図2に示すようにルアー1の大部分の体積を内部発泡樹
脂成形部2とし、この内部発泡樹脂成形部2の全表面に
1mm前後の厚さで等膜状に表層樹脂成形部3を形成す
る。
【0020】ルアー1の内部発泡樹脂成形部2の表面は
発泡剤の発泡による微小な凹凸ができて汚いが、この表
面は表層樹脂成形部3の被覆で隠されるからルアー1の
外観を害なうことはない。また、表層樹脂成形部3はム
ク樹脂材で成形されているので、その表面は滑らかで艶
がある。従って、ルアー1の表面は図10のムク樹脂製
ルアーと同様で、ルアー1の表面の塗飾処理作業が図1
0のルアーと同様に作業性良く、かつ、製造コスト的有
利に行え、しかも、塗飾面の仕上がりが良好なものとな
る。
【0021】また、ルアー1の各アイ5a〜5cを1本
の針金5で形成し、この針金5を内部発泡樹脂成形部2
に埋設して、各アイ5a〜5cを表層樹脂成形部3から
突出させるアイ取付構造にすることで、アイ取付強度が
高く安定する。即ち、ムク樹脂材の表層樹脂成形部3は
内部発泡樹脂成形部2より硬質で、この硬質の表層樹脂
成形部3がアイ5a〜5cの根元部分を強く固定する。
また、各アイ5a〜5cから延在する針金5が内部発泡
樹脂成形部2に埋設されて固定されるため、アイ5a〜
5cに外力が加わってもガタ付かない。この硬質の表層
樹脂成形部3と内部発泡樹脂成形部2のアイ支持構造で
ルアー1でのアイ取付強度が高く安定して、ルアー製品
の信頼性が向上する。
【0022】また、図1に示すルアー1の前端のアイ5
aを、小魚に似せたルアー1の頭部先端から背中中央ま
でアーチ状に形成して、このアイ5aに釣糸6を前後に
移動可能に繋留させる。また、ルアー1の頭部先端から
背中中央までを平坦面7にする。このようにすると、ル
アー1を釣糸6で引っ張って水中に泳がすと、釣糸6の
角度の変化で釣糸6がアイ5aを前後に移動して、ルア
ー1が水中で上下に揺動クイック動作をし、このときに
ルアー1の平坦面7で水中に乱流が生じてルアー1が魚
の注目を集める効果的な魚誘引動作を行う。
【0023】以上のルアー1は、その形状やサイズ、内
部構造に応じて図3乃至図8に示す本発明の3通りの製
造方法のいずれかで製造される。
【0024】図3及び図4に示される第1の製造方法
は、1つの内部発泡樹脂成形部2に2分割形の表層樹脂
成形部3を被せて一体化する。内部発泡樹脂成形部2
は、小魚に似せた外観でアイ5a〜5cを突出する。2
分割形の表層樹脂成形部3は、小魚の右半分と左半分に
似せた一対の表層樹脂半体3a、3bで構成され、この
一対の表層樹脂半体3a、3bを内部発泡樹脂成形部2
の両側面に被せて、各表層樹脂半体3a、3bを合わせ
た周縁同士が接着剤で接着或いは高周波溶着される。ま
た、一対の表層樹脂半体3a、3bを内部発泡樹脂成形
部2の両側面に接着剤で接着してもよい。
【0025】このような第1の製造方法でルアー1を製
造すれば、予め内部発泡樹脂成形部2と表層樹脂成形部
3を別々に成形することにより、その後は金型等の特別
な設備を使用することなくルアー1の組立製造ができ
る。また、表層樹脂成形部3の一対の表層樹脂半体3
a、3bに、表面形状だけが異なる複数種類を用意し
て、そのいずれかの1種類を選択して共通の内部発泡樹
脂成形部2に被せて一体化するようにすれば、外観の異
なる複数種類のルアー製造が容易になる。更に、一対の
表層樹脂半体3a、3bの合わせ面に仮に隙間ができて
も、この隙間は内部発泡樹脂成形部2の表面で塞がれた
状態にあって、隙間からの水の侵入の心配が無い。ま
た、内部発泡樹脂成形部2に、図5及び図6の第2の製
造方法で説明する小突起8が不要となる。
【0026】図5及び図6は金型10を使う第2の製造
方法を説明するもので、予め成形された内部発泡樹脂成
形部2を金型10のキャビティ11に所定の隙間gを形
成して収納保持させた状態で、隙間gに溶融したムク樹
脂材を高圧(300〜600kg/cm2 )で射出注入
し、これを冷却硬化させて表層樹脂成形部3を形成す
る。この場合、隙間gに部分的な寸法差が生じると、表
層樹脂成形部3の厚さにバラツキができる不具合が発生
することがあるので、隙間gを所定値に確保するため、
図6(A)に示すように内部発泡樹脂成形部2の表面の
複数箇所にリブ状の小突起8を一体に形成しておく。こ
の内部発泡樹脂成形部2を金型10のキャビティ11に
収納したとき、小突起8の先端をキャビティ11の内面
に当接させて、小突起8の高さで隙間gを所定値に規制
する。
【0027】内部発泡樹脂成形部2における小突起8の
数や位置は任意でよいが、小魚に似せた内部発泡樹脂成
形部2の側線部分、背中部分、腹部分、頭部、尾部に複
数個ずつ点在させるのが望ましい。また、小突起8は先
端が点となる針状の形状にして、隙間gにムク樹脂材を
充填させて表層樹脂成形部3を形成したとき、図6
(B)に示すように、表層樹脂成形部3の表面に小突起
8の先端が現われても目立たない点でしか現われないよ
うにして置く。また、表層樹脂成形部3における小突起
8の位置を、表層樹脂成形部3の表面に装飾処理で形成
される模様4の位置に設定して、模様4で小突起8を目
立たないようにすることも可能である。
【0028】以上の第2の製造方法の場合、内部発泡樹
脂成形部2と表層樹脂成形部3が強固に一体化して、機
械的強度の高いルアー1が得られる。また、表層樹脂成
形部3は分割形で無く、図3のような表層樹脂半体3
a、3bの接着や溶着の作業が不要となる。更に、内部
発泡樹脂成形部2の全表面を表層樹脂成形部3が被覆す
るので、ルアー内への水の侵入が皆無となる。
【0029】図7及び図8は金型13を使う第3の製造
方法を説明するもので、金型13のキャビティ13に針
金5を設置し、キャビティ13の内面に予め成形された
中空の表層樹脂成形部3の表面を接合させ、キャビティ
13で中空の表層樹脂成形部3を保持した状態で、表層
樹脂成形部3の中に溶融した発泡樹脂材を高圧(300
〜600kg/cm2 )で射出注入し、これを冷却硬化
させて内部発泡樹脂成形部2を形成する。この場合、表
層樹脂成形部3は、図8に示すように2分割形のもの
で、一対の表層樹脂半体3a、3bを予め成形し、各表
層樹脂半体3a、3bで針金5を挾んだ状態で各表層樹
脂半体3a、3bを金型13のキャビティ13に嵌め込
めばよい。
【0030】尚、金型13は、予め成形された表層樹脂
成形部3の内部に溶融樹脂材を注入するときに表層樹脂
成形部3が内部圧で変形しないように補強するもので、
この補強をするものであれば治具類の使用も可能であ
る。また、図7の状態の中空の表層樹脂成形部3の中に
溶融発泡樹脂材を高圧で注入するとき、中空の表層樹脂
成形部3内の空気が発泡樹脂材に取り込まれて吸収され
るため、金型13と中空の表層樹脂成形部3に溶融樹脂
注入時の空気抜き穴を形成する必要はない。
【0031】以上の第3の製造方法の場合も、内部発泡
樹脂成形部2と表層樹脂成形部3が強固に一体化して、
機械的強度の高いルアー1が得られる。また、一対の表
層樹脂半体3a、3bの合わせ面に仮に隙間ができてい
ても、この隙間は内部発泡樹脂成形部2の充填で塞がれ
て、隙間からの水侵入の心配が無くなる。
【0032】以上の各実施例は樹脂製ルアーに適用した
ものであるが、本発明はルアー以外の樹脂製浮き等の釣
道具、水上レジャー用品等の樹脂成形製品であっても有
効に適用される。
【0033】
【発明の効果】本発明の樹脂成形製品によれば、内部発
泡樹脂成形部により製品重量を軽くすることができ、ま
た表層樹脂成形部により必要強度を確保することが容易
であり、かつ、その滑らかな表面により模様等の塗飾処
理の作業性を良くすることができ、製造コスト的に有利
に塗飾面の仕上げを良好に行えて、外観の良い商品価値
の高い樹脂成形製品を低コストで提供できる。
【0034】特に、本発明を樹脂製ルアーに適用した場
合には、表層樹脂成形部により装飾処理が容易となり、
しかも表層樹脂成形部により必要強度を確保した上で内
部発泡樹脂成形部によりルアーの軽量化が図れ、この軽
量化によりルアーの挙動を俊敏ならしめ、魚誘引効果を
高めることができる。
【0035】請求項3記載の製造方法によれば、内部発
泡樹脂成形部と表層樹脂成形部を別々に成形して、この
両者を金型等の特別な設備を使用することなく組付けて
樹脂成形製品の製造ができる便利さがある。また、内部
発泡樹脂成形部に対して表層樹脂成形部を表面形状だけ
が異なる複数種類を用意して、そのいずれか1種類を選
択して共通の内部発泡樹脂成形部に被せて一体化するこ
とで、外観の異なる複数種類のルアー等の樹脂成形製品
の製造が容易にできるようになり、多品種少量生産の製
品製造に有利となる。
【0036】請求項4及び5記載の製造方法によれば、
内部発泡樹脂成形部と表層樹脂成形部が強固に一体化し
て、機械的強度の高いルアー等の樹脂成形製品が量産性
良く製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂成形製品(樹脂製ルアー)の
実施例を示す部分断面を含む側面図である。
【図2】図1T1 −T1 線に沿う拡大断面図である。
【図3】本発明製造方法の第1の方法を説明するための
樹脂成形製品(樹脂製ルアー)の分解斜視図である。
【図4】図3の樹脂成形製品(樹脂製ルアー)の拡大断
面図である。
【図5】(A)は本発明製造方法の第2の方法を説明す
るための樹脂成形製品(樹脂製ルアー)製造時の金型の
断面図、(B)は(A)のT2 −T2 線に沿う断面図で
ある。
【図6】(A)は図5(B)の一部の拡大断面図、
(B)は図5(B)の一部の樹脂成形後の拡大断面図で
ある。
【図7】(A)は本発明製造方法の第3の方法を説明す
るための樹脂成形製品(樹脂製ルアー)製造時の金型の
断面図、(B)は(A)のT3 −T3 線に沿う断面図で
ある。
【図8】図7(B)の金型の分解時の断面図である。
【図9】従来の樹脂成形製品(樹脂製ルアー)の部分断
面を含む側面図である。
【図10】他の従来の樹脂成形製品(樹脂製ルアー)の
部分断面を含む側面図である。
【符号の説明】
1 樹脂成形製品(樹脂製ルアー) 2 内部発泡樹脂成形部 3 表層樹脂成形部 4 模様 10 金型 11 キャビティ 12 金型 13 キャビティ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂材で射出成形された内部発泡樹
    脂成形部と、この内部発泡樹脂成形部の全表面を略等膜
    状に覆う形状に非発泡のムク樹脂材で射出成形された表
    層樹脂成形部とを一体に有することを特徴とする樹脂成
    形製品
  2. 【請求項2】 樹脂成形製品がルアーであって、上記表
    層樹脂成形部が小魚に似せた流線形の外形であり、この
    表層樹脂成形部の表面に小魚に似せる模様を塗飾したこ
    とを特徴とする請求項1の樹脂成形製品。
  3. 【請求項3】 上記内部発泡樹脂成形部に、別に成形さ
    れた分割形の表層樹脂成形部を被せて一体化したことを
    特徴とする請求項1の樹脂成形製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記内部発泡樹脂成形部を金型のキャビ
    ティ内に中空に浮かせて保持し、このキャビティと内部
    発泡樹脂成形部の隙間に溶融したムク樹脂材を射出注入
    して表層樹脂成形部を形成することを特徴とする請求項
    1の樹脂成形製品の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記表層樹脂成形部を中空に形成し、こ
    の表層樹脂成形部の全表面を金型で保持しておいて中空
    の表層樹脂成形部の中に溶融した発泡樹脂材を射出注入
    して内部発泡樹脂成形部を形成することを特徴とする請
    求項1の樹脂成形製品の製造方法。
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