JP2004222577A - ルアー - Google Patents

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エリック ユンハ チョイ
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Abstract

【課題】設計上の困難性を伴うことなく種々の遊泳動作を容易に現出させることを可能とする。
【解決手段】生餌としての小魚を模したボディ20と、該ボディ20の前部から突設されたリップ60とを備えて構成され、前記ボディ20は、芯材30と、該芯材30を覆った軟質合成樹脂製の被覆材50とを備え、前記リップ60は、被覆材50を介してボディ20に接続されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィッシング時に疑似餌として使用されるルアーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フィッシング時に疑似餌として使用されるルアーは、通常、小魚の形状を模したボディと、このボディの頭部から前方ヘ向けて若干下向きに突出した平板状のリップとを備えて構成されている。ボディの適所(尾部や腹部)には釣針が付設されているとともに、リップには釣糸が結着されるようになっている。かかるルアーは、水中に投げ入れられた状態で釣竿や当該釣竿に付設されたリール等の操作による釣糸を介した引張り操作(例えばリーリング)により水中を擬似的に遊泳させられる。
【0003】
そして、ボディから下向きに斜めに突設されたリップは、リーリング操作時等に相対的な水流を受け、これによってルアーは横方向に揺れながら潜行することになる。このときのルアーの挙動が小魚の遊泳姿に酷似しているため、釣り対象魚は本物の生餌と認識して当該ルアーに食い付き易くなる。
【0004】
ところで、近年、釣り人口の増加によって釣り対象魚の学習が進み、ルアーが横方向に揺動しながら潜行するという定常的な動きだけでは、当該釣り対象魚がルアーを疑似餌であると見破ってしまい、その結果食い付きが悪くなってきたという現象が見られることから、釣り対象魚に対してさらなるアピールを行い得るルアーの出現が嘱望されていた。
【0005】
かかる嘱望に応えるべく、出願人は、先に特許第2975598号公報に記載されているようなルアーを提案した。このルアーは、全体的に硬質合成樹脂などの硬質材料によって形成されているとともに、リップとボディとの間に棒状のステイを介在させ、このステイの幅方向の厚み寸法をリップの幅寸法に対して相当に薄くするというものである。かかるルアーによれば、リーリング操作時に水流の抵抗でステイが左右方向に撓むことによりリップの方向が変化し、このときの操舵機能でルアーがイレギュラーな動きを行うため、当該ルアーは小魚の遊泳状態をさらに忠実に模擬し得るものとなり、これによってルアーに対する釣り対象魚の食い付きがさらに良好になることが期待される。
【0006】
【特許文献1】
特許第2975598号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような特許第2975598号公報に記載のルアーにあっては、当該ルアーが全体的に硬質材料によって形成されているため、水流によってステイを容易かつ適正に湾曲させようとすれば、当該ステイの形状や厚み寸法等を適正に設定しなければならず、設計上で非常な困難を伴うという問題点が存在する。
【0008】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、設計上の困難性を伴うことなく種々の遊泳動作を容易に現出させることが可能なルアーを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、フィッシング時に疑似餌として使用されるルアーであって、ボディと、該ボディの前部から突設されたリップとが備えられ、少なくとも前記ボディは、軟質合成樹脂を備えて構成され、前記リップは前記軟質合成樹脂を介してボディに一体に接続されていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明によれば、水面へ向けてキャスティングされたルアーは、釣竿の操作で釣糸を介して手繰り寄せられることにより、例えば小魚などの水棲生物が遊泳している状況が擬似的に現出される。かかるルアーは、少なくともボディが軟質合成樹脂を備えて構成され、しかも、リップは軟質合成樹脂を介してボディに一体に接続されているため、ルアーの進行に伴って生じる相対的な水流の抵抗でリップが横揺れすることが前記接続部分の弾性変形によって容易に行われる。
【0011】
したがって、通常のリーリング(手繰り寄せ)によってもリップが横方向に揺れ動き易く、これによる水流の変化でルアーは例えば水棲生物が活発に遊泳している状態に擬似するばかりか、釣竿を左右に振らせるようなアクションを加えたり、手前にしゃくることによる強い相対水流の発生でリップが急激に方向転換し、これによるイレギュラーな運動でルアーはますます本物の生餌のようになるため、従来にも増して釣果を上げることができる。
【0012】
そして、ルアーは、少なくともボディを軟質合成樹脂製にするという簡単な構造によって当該軟質合成樹脂の弾性変形でリップを揺らせることが可能になるため、従来の全体的に硬質の合成樹脂によって形成され、且つリップとボディとの接合部分に細いステイを介設したものに比べて、ステイの設計条件を種々検討しなければならないという困難さから開放され、設計コストの低減化に貢献した上で形状設定の自由度が各段に大きくなり、しかも釣果の向上にも寄与するものになる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ボディは、芯材と、該芯材を覆った軟質合成樹脂製の被覆材とを備え、前記リップは、被覆材を介してボディに接続されてなることを特徴とするものである。
【0014】
この発明によれば、リップとボディとの接続部分に軟質合成樹脂製の被覆材が介設されているため、当該被覆材の弾性変形によりリップを容易に揺動させることができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記ボディは、後尾部分が略被覆材のみで形成されてなることを特徴とするものである。
【0016】
この発明によれば、水中に没したルアーをリーリングによって引き寄せたり、釣竿を左右にアクションすることにより、軟質合成樹脂製の被覆材のみによって形成されているボディの後尾部が水流の影響で左右に揺動するため、小魚などの水棲生物が尾を震わせて遊泳している姿がより忠実に再現される。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記リップは、軟質合成樹脂製であることを特徴とするものである。
【0017】
この発明によれば、少なくともボディのリップに対する接続部分が軟質合成樹脂によって形成されていることに加え、リップそのものも軟質合成樹脂製であることにより当該リップは自身が撓み得るようになるため、リップは釣り人のアクションに敏感に反応して揺動し、これによってルアーはより俊敏に方向転換し得るようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るルアーの一実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、図2は、そのA−A線断面図である。これらの図に示すように、ルアー10は、本体であるボディ20と、このボディ20の頭部21から前方に向けて突設されたリップ60とを備えた基本構成を有している。
【0019】
前記ボディ20は、本実施形態においては、小魚の形状を模して形成されている。かかるボディ20は、硬質合成樹脂製の芯材30と、一部が該芯材30に埋設された針金40と、芯材30および針金40を覆った被覆材50とを備えて構成されている。
【0020】
前記芯材30は、ボディ20の主に腹部に対応する部分に埋設され、これによってボディ20の頭部21と後尾部22には硬い芯が存在しない状態になっている。
【0021】
前記針金40は、側面視でT字状になるように環状に形成され、T字状の横棒に対応する横棒部41と、同縦棒に対応する縦棒部42とからなっている。横棒部41および縦棒部42は、これらのほとんどの部分が芯材30に埋設されている。そして、横棒部41は、その後端部(図2の右方)が被覆材50を介して外部に突出され、この突出された部分に環状を呈した尾部針掛環43が形成されている。また、縦棒部42は、その下端部が被覆材50を介して外部に突出され、この部分に腹部針掛環44が形成されている。
【0022】
これら尾部針掛環43および腹部針掛環44には、それぞれ連結環45を介して釣針46が装着されるようになっている。
【0023】
また、針金40には、その縦棒部42における縦棒部42より前方(図2の左方)位置に球状のウエイト47が外嵌装着され、これによってルアー10の浮力調整が行われている。
【0024】
前記被覆材50は、非常に柔軟に弾性変形し得る軟質合成樹脂を原料として形成されている。軟質合成樹脂としては、エラストマー系やシリコン系のもの、さらにはアクリル系やウレタン系のもの等が好適に使用される。かかる被覆材50は、針金40を備えた芯材30を所定の金型に装填し、当該金型のキャビティ内周面と芯材30の外周面との間の隙間に溶融状態の軟質合成樹脂を注入する、いわゆる一体成形法によって形成されている。なお、この一体成形処理においては前記リップ60も金型に装填されるが、これについては後に詳述する。
【0025】
そして、芯材30が被覆材50によって被覆されることによりボディ20が形成された状態では、当該ボディ20の頭部21は、内部に芯材30が存在せずに軟質合成樹脂からなる被覆材50のみによって形成されているため、容易に弾性変形して撓み易い状態になっている。なお、本実施形態では、頭部21は幅方向に扁平に形成されているため、左右方向に柔軟に撓み得るようになっている。
【0026】
また、ボディ20の後尾部22は、内部に針金40の横棒部41が存在するだけであり、しかも当該針金40として充分に細いものが採用されているため、頭部21と同様に左右方向に容易に揺動し得るようになっている。
【0027】
前記リップ60は、ボディ20の頭部21先端に連設されて整流板の働きをするものであり、平面視で楕円状を呈したリップ本体61と、該リップ本体61の基端部(図2の左方)に設けられた断面視で矩形状のステイ62とを備えて構成されている。かかるリップ60は、ステイ62がボディ20の頭部21先端に埋設されることにより当該頭部21に接続されている。そしてリップ60が頭部21に接続された状態で、リップ本体61がボディ20の延びる方向に対して先下がりに傾斜するように方向設定されている。
【0028】
前記リップ本体61には、その基端位置であって前後方向に延びる中心線上にリップ部針掛環63が取り付けられている。このリップ部針掛環63には、連結環64を介して釣糸65が接続されるようになっている。
【0029】
前記ステイ62は、リップ本体61の前後方向に延びる中心線に沿うように当該リップ本体61の後端縁から後方に向けて突設されている。かかるステイ62は、リップ本体61と一体に形成された角柱状のステイ本体62aと、このステイ本体62aの基端部で全周に亘って径方向に突設されたフランジ部62bとからなっている。
【0030】
そして、リップ60は、前記フランジ部62bがボディ20の頭部21に埋設されることによって確実な抜け止め状態でボディ20に連結されるようになっている。
【0031】
かかるリップ60は、針金40を備えた芯材30と、当該リップ60のフランジ部62bとを所定の金型のキャビティ内に所定の位置関係で装填し、当該金型のキャビティ内周面と、芯材30の外周面およびフランジ部62bの外周面との間に形成された隙間に溶融状態の軟質合成樹脂を注入する、いわゆる一体成形法が施されることにより、ボディ20に一体的に抜け止め状態で連結されるようになっている。
【0032】
図3は、本実施形態に係るルアー10の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、釣糸65を真っ直ぐに引き寄せた状態、(ロ)は、釣糸65を向かって右にアクションした状態、(ハ)は、釣糸65を向かって左にアクションした状態をそれぞれ示している。なお、図3において▲1▼は斜視図であり、▲2▼は正面図である。
【0033】
まず、釣竿の操作で釣糸65を釣人に向かって真っ直ぐに引き寄せたときには、リップ本体61に対する相対的な水流W(太い破線で表示)は、図3の(イ)に示すように、リップ本体61に衝突したのち当該リップ本体61の中心線を境にして左右に均等に分流されるため、リップ本体61には左右いずれかに偏った力が加わることはなく、したがってルアー10は、順次潜行しながら釣人に向かって真っ直ぐに前進してくることになる。
【0034】
つぎに、釣竿をしゃくって釣糸65をルアー10に向かって右側へ引くと、このときの引張り力によって、図3の(ロ)−▲1▼〜▲2▼に示すように、ボディ20の軟質合成樹脂のみからなる頭部21が向かって右方へ撓み、これによってリップ本体61がボディ20に対してステイ62の基端回りに右方へ振れる。したがって、リップ本体61に衝突した水流Wは、そのほとんどがリップ本体61の向かって左側へ逃げるため、リップ本体61には当該水流Wに押されて右方へ向かう力Fが作用することになり、これによってルアー10は右方へ向けて敏感に方向転換することになる。
【0035】
これとは逆に釣竿をしゃくって釣糸65をルアー10に向かって左方へ引くと、このときの引張り力によってボディ20の頭部21が左方へ撓み、リップ本体61が左方へ振れることによる水流Wの前記と逆の作用でルアー10は左方へ向けて敏感に方向転換することになる。
【0036】
また、このようなルアー10の方向変換において、ボディ20の後尾部22は、針金40を除いて軟質合成樹脂製の被覆材50のみで柔軟に形成されているため、水の抵抗によって小魚が尾びれを動かすように揺動し、これによってより効果的に釣り対象魚に本物の生餌と認識させ得るようになる。
【0037】
以上詳述したように、本実施形態に係るルアー10は、生餌としての小魚を模したボディ20と、該ボディ20の前部から突設されたリップ60とを備えて構成され、前記ボディ20は、芯材30と、該芯材30を覆った軟質合成樹脂製の被覆材50とを備え、前記リップ60は、被覆材50を介してボディ20に連結されているため、水面へ向けてキャスティングしたルアー10を釣竿の操作で釣糸65を介して引き寄せることにより、後尾部22が左右に振れるなどして小魚が遊泳している状態を擬似的に現出させることができる。
【0038】
また、リップ60は、そのステイ62がボディ20の軟質合成樹脂の被覆材50のみからなる頭部21に抜け止め状態で埋設された状態でボディ20に連結されているため、通常のリーリングによってもリップ60が水流Wの抵抗を受けて若干横方向に揺れ動き、これによる水流の変化でルアー10は小魚が活発に遊泳している状態に擬似するばかりか、釣竿を左右に振らせるアクションを加えたり、手前にしゃくることによる強い水流Wでリップ60が急激に方向転換し、これによるイレギュラーな運動でルアー10はますます本物の生餌のようになり、釣果を上げることができる。
【0039】
そして、ルアー10は、少なくともボディ20の被覆材50を軟質合成樹脂製にするという簡単な構造によって当該軟質合成樹脂の弾性変形によりリップ60を容易に揺らせることが可能になるため、従来の全体的に硬質の合成樹脂によって形成され、且つリップとボディとの接合部分に細いステイを介設したものに比べて、リップを揺らせるためにステイの設計条件を種々検討しなければならないという困難さが解消され、設計コストの低減化に貢献した上で形状設定の自由度が各段に大きくすることができる。
【0040】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0041】
(1)上記の実施形態においては、ボディ20は、被覆材50に芯材30が埋設されることによって形成されているが、本発明は、ボディ20が被覆材50内に芯材30を埋設することによって形成されることに限定されるものではなく、ボディを全体的に軟質合成樹脂によって形成してもよい。この場合、針金40は、芯材30を介することなく軟質合成樹脂製のボディ内に直接埋設される。
【0042】
(2)上記の実施形態においては、ボディ20内に芯材30を介して側面視でT字状を呈するように加工された針金40が埋設されているが、本発明は、かかる針金40を埋設することに限定されるものではなく、特に設けなくてもよい。この場合、尾部針掛環43および腹部針掛環44は、針金40の横棒部41および縦棒部42が存在しない状態で直接ボディ20に装着し得るように、例えば「8の字」状に形状設定されたものが採用されることになる。
【0043】
(3)上記の実施形態においては、リップ60は硬質合成樹脂によって形成されているが、本発明は、リップ60が硬質合成樹脂製であることに限定されるものではなく、軟質合成樹脂製であってもよい。こうすることによって、ボディ20側のみではなくリップ60側も柔軟に弾性変形する(特にステイ本体62aが弾性変形する)ため、ルアー10は釣竿のアクションに対してより敏感に反応し得るものになる。
【0044】
(4)上記の実施形態においては、ボディ20内にウエイト47が内装されているが、本発明は、ボディ20内にウエイト47を内装することに限定されるものではなく、状況に応じて特に設けなくてもよい。また、ウエイト47を採用する場合は、例えば図1および図2に示すように固定式で芯材30に内装するのではなく、芯材30の内部に形成された前後方向に延びる空洞内で転動するようにウエイト47を内装してもよい。
【0045】
(5)上記の実施形態においては、ボディ20が芯材30と、この芯材30を覆った被覆材50とを備えて構成されているが、こうする代わりにボディ20を全体的に硬質合成樹脂で形成し、当該ボディ20と硬質合成樹脂製のリップ60との間に軟質合成樹脂製のステイ62を介設してもよい。この場合、ボディ20とステイ62とを合わせてボディとみなすことにより、ルアーは、本発明の請求項1の「少なくともボディは、軟質合成樹脂(ステイ62)を備えて構成され、リップは前記軟質合成樹脂を介してボディに一体に接続されている」という要件を満たしたものになる。
【0046】
(6)図4は、ルアー10aの他の実施形態を示す側面視の断面図である。この図に示すように、この実施形態のルアー10aは、ボディ20aおよびリップ60aの双方が一体的に軟質合成樹脂によって形成されている。また、先の実施形態のような芯材30は採用されておらず、芯材30に代わるものとしてT字状を呈した針金製の中芯80が採用されている。
【0047】
前記中芯80は、1本の針金からなるT字の横棒に対応した横棒部81と、T字の縦棒に対応した縦棒部82とからなっている。前記横棒部81は、前後方向に延びる中心線に沿ってボディ20aに貫通され、さらにリップ60aのステイ62を前後方向に貫通してリップ本体61内に導かれ、前端部がリップ本体61の上面から外部に臨ませられている。また、縦棒部82は、横棒部81の略中央部から下方に向けて分岐され、その下端部がボディ20aの腹部から外部に臨ませられている。
【0048】
そして、横棒部81の後端部には、尾部針掛環83が一体に形成されているとともに、同前端部にはリップ部針掛環84が一体に形成されている。また、縦棒部82の下端部には、腹部針掛環85が一体に形成されている。
【0049】
この実施形態のルアー10aによれば、ボディ20aおよびリップ60aの双方が、針金製(例えばワイヤー)等、弾性変形可能な中芯80を除いて軟質の合成樹脂によって形成されているため、ボディ20aおよびリップ60aの双方は全体的に柔軟に撓むことが可能になり、釣竿によるアクションにより良好に反応し得るようになる。
【0050】
特にリップ60aまでもが軟質合成樹脂製であるため、当該リップ60aは自身が撓み得ることで釣り人のアクションに敏感に反応することが可能になり、これによってルアー10aはより俊敏に方向転換することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明にかかるルアーは、フィッシング時に疑似餌として使用されるものであり、ボディと、該ボディの前部から突設されたリップとを有し、少なくともボディを、軟質合成樹脂を備えて構成し、リップを軟質合成樹脂を介してボディに接続しているため、水面へ向けてキャスティングされたルアーは、釣竿の操作で釣糸を介して手繰り寄せられることにより、小魚などの水棲生物が遊泳している状況を擬似的に現出することができる。かかるルアーは、少なくともボディが軟質合成樹脂を備えて構成されているため、リップのボディに対する接続部分に軟質合成樹脂が存在するようにしておけば、ルアーの進行に伴って生じる相対的な水流の抵抗によってリップを接続部分の弾性変形により容易に横揺れさせることができる。
【0052】
したがって、通常のリーリング(手繰り寄せ)によってもリップが横方向に揺れ動き、これによる水流の変化でルアーは水棲生物が活発に遊泳している状態に擬似するばかりか、釣竿を左右に振らせるアクションを加えたり、手前にしゃくることによる強い水流でリップが急激に方向転換し、これによるイレギュラーな運動でルアーはますます本物の生餌のようになるため、釣果を上げることができる。
【0053】
そして、ルアーは、少なくともボディを軟質合成樹脂製にするという簡単な構造によって当該軟質合成樹脂の弾性変形でリップを揺らせることが可能になるため、従来の全体的に硬質の合成樹脂によって形成され、且つリップとボディとの接続部分に細いステイを介設したものに比べて、ステイの設計条件を種々検討しなければならないという困難さが解消され、設計コストの低減化に貢献した上で形状設定の自由度を各段に大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルアーの一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。
【図2】図1に示すルアーのA−A線断面図である。
【図3】本実施形態に係るルアーの作用を説明するための説明図であり、(イ)は、釣糸を真っ直ぐに引き寄せた状態、(ロ)は、釣糸を向かって右にアクションした状態、(ハ)は、釣糸を向かって左にアクションした状態をそれぞれ示している。なお、この図において添え字の▲1▼は斜視図であり、同▲2▼は正面図である。
【図4】ルアーの他の実施形態を示す側面視の断面図である。
【符号の説明】
10,10a ルアー 20,20a ボディ
21 頭部 22 後尾部
30 芯材 40 針金
41 横棒部 42 縦棒部
43 尾部針掛環 44 腹部針掛環
45 連結環 46 釣針
47 ウエイト 50 被覆材
60,60a リップ 61 リップ本体
62 ステイ 62a ステイ本体
62b フランジ部 63 リップ部針掛環
64 連結環 65 釣糸
80 中芯 81 横棒部
82 縦棒部 83尾部針掛環
84 リップ部針掛環 85腹部針掛環
W 水流

Claims (4)

  1. フィッシング時に疑似餌として使用されるルアーであって、ボディと、該ボディの前部から突設されたリップとが備えられ、少なくとも前記ボディは、軟質合成樹脂を備えて構成され、前記リップは前記軟質合成樹脂を介してボディに一体に接続されていることを特徴とするルアー。
  2. 前記ボディは、芯材と、該芯材を覆った軟質合成樹脂製の被覆材とを備え、前記リップは、被覆材を介してボディに接続されてなる請求項1記載のルアー。
  3. 前記ボディは、後尾部分が略被覆材のみで形成されてなる請求項2記載のルアー。
  4. 前記リップは、軟質合成樹脂製である請求項1乃至3のいずれかに記載のルアー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007049971A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Marukiyuu Kk ルアー
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