JP3089965B2 - 石油燃焼器の消火制御装置 - Google Patents
石油燃焼器の消火制御装置Info
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- JP3089965B2 JP3089965B2 JP06339760A JP33976094A JP3089965B2 JP 3089965 B2 JP3089965 B2 JP 3089965B2 JP 06339760 A JP06339760 A JP 06339760A JP 33976094 A JP33976094 A JP 33976094A JP 3089965 B2 JP3089965 B2 JP 3089965B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は燃焼用空気の一部を燃
料と混合して、空気まじりの燃料をバーナへ供給する石
油燃焼器に関するものである。
料と混合して、空気まじりの燃料をバーナへ供給する石
油燃焼器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】油タンクの上部に取付けた燃料を汲み上
げる燃料ポンプと、該燃料ポンプによってバーナに燃料
を供給する給油管と、該バーナに燃焼用空気を送る送風
機とを設け、該燃料ポンプからバーナに向う給油管の途
中に送風機の吐出側と接続する空気管を取付けた石油燃
焼器が知られている。この石油燃焼器は送風機から給油
管に空気を送り、空気まじりの燃料をバーナの蒸発部に
供給して燃焼状態を良好にしようとするものである。
げる燃料ポンプと、該燃料ポンプによってバーナに燃料
を供給する給油管と、該バーナに燃焼用空気を送る送風
機とを設け、該燃料ポンプからバーナに向う給油管の途
中に送風機の吐出側と接続する空気管を取付けた石油燃
焼器が知られている。この石油燃焼器は送風機から給油
管に空気を送り、空気まじりの燃料をバーナの蒸発部に
供給して燃焼状態を良好にしようとするものである。
【０００３】また、上記の構造において、給油管の途中
を他部より低くＵ字形に配管し、Ｕ字形部分からバーナ
側の給油管よりも高く配管した空気管をＵ字形の低部に
取付け、消火時に給油管内の残留油をＵ字形の低部に溜
め、空気管内にも確実に残留油が流れるようにして空気
の流れを止めて、消火時間の短縮と消火後の悪臭発生を
止めることが行なわれている。
を他部より低くＵ字形に配管し、Ｕ字形部分からバーナ
側の給油管よりも高く配管した空気管をＵ字形の低部に
取付け、消火時に給油管内の残留油をＵ字形の低部に溜
め、空気管内にも確実に残留油が流れるようにして空気
の流れを止めて、消火時間の短縮と消火後の悪臭発生を
止めることが行なわれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給油管内の
壁面などに付着した燃料が少ない時には、Ｕ字形の形状
を工夫することによっても、燃料で空気管の先端を塞ぐ
ことができない場合があり、確実に空気管を封鎖する構
造が必要である。また、燃料で空気管を封鎖する構造で
は石油燃焼器の転倒方向によっては、空気管を封鎖すべ
き燃料がバーナへ流出して消火時間が長くなるという問
題点を克服することができなかった。
壁面などに付着した燃料が少ない時には、Ｕ字形の形状
を工夫することによっても、燃料で空気管の先端を塞ぐ
ことができない場合があり、確実に空気管を封鎖する構
造が必要である。また、燃料で空気管を封鎖する構造で
は石油燃焼器の転倒方向によっては、空気管を封鎖すべ
き燃料がバーナへ流出して消火時間が長くなるという問
題点を克服することができなかった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、油タンク１の上部に取付けた燃料を汲み上
げる燃料ポンプ２と、該燃料ポンプ２によってバーナ３
に燃料を供給する給油管４と、該バーナ３に燃焼用空気
を送る送風機５とを設け、該燃料ポンプ２からバーナ３
に向う給油管４の途中を他部より低く配管し、かつ、送
風機５の吐出側と給油管４の低部とを空気管６で連結
し、該空気管６は低部からバーナ３側の給油管４よりも
高く配管して、燃料ポンプ２と送風機５から空気まじり
の燃料をバーナ３に供給する石油燃焼器において、 給
油管４と空気管６との接続部には油溜めを形成する室７
を設け、該室７には下部で燃料ポンプ２と連絡する供給
口８と、該供給口８よりも高所でバーナ３と連絡する給
油口９とを設け、該室７の上部に接続する空気管６の下
端を給油口９よりも低い室７の底面にのぞませると共
に、石油燃焼器の運転スイッチ１０の回路には、前記送
風機５と、燃料ポンプ２と、消火操作時に作動する遅れ
タイマー１１とを設け、該遅れタイマー１１によって消
火操作時に送風機５を所定時間運転し、その後、燃料ポ
ンプ２を微少時間運転する制御回路１２を設け、消火時
には燃料ポンプ２によって送られた室７の燃料中に空気
管６の下端を位置させたものである。
するために、油タンク１の上部に取付けた燃料を汲み上
げる燃料ポンプ２と、該燃料ポンプ２によってバーナ３
に燃料を供給する給油管４と、該バーナ３に燃焼用空気
を送る送風機５とを設け、該燃料ポンプ２からバーナ３
に向う給油管４の途中を他部より低く配管し、かつ、送
風機５の吐出側と給油管４の低部とを空気管６で連結
し、該空気管６は低部からバーナ３側の給油管４よりも
高く配管して、燃料ポンプ２と送風機５から空気まじり
の燃料をバーナ３に供給する石油燃焼器において、 給
油管４と空気管６との接続部には油溜めを形成する室７
を設け、該室７には下部で燃料ポンプ２と連絡する供給
口８と、該供給口８よりも高所でバーナ３と連絡する給
油口９とを設け、該室７の上部に接続する空気管６の下
端を給油口９よりも低い室７の底面にのぞませると共
に、石油燃焼器の運転スイッチ１０の回路には、前記送
風機５と、燃料ポンプ２と、消火操作時に作動する遅れ
タイマー１１とを設け、該遅れタイマー１１によって消
火操作時に送風機５を所定時間運転し、その後、燃料ポ
ンプ２を微少時間運転する制御回路１２を設け、消火時
には燃料ポンプ２によって送られた室７の燃料中に空気
管６の下端を位置させたものである。
【０００６】また、制御回路１２には転倒時に起動する
転倒検出スイッチ１３を設け、該転倒検出スイッチ１３
の作動時に遅れタイマー１１によって送風機５を所定時
間運転し、その後の燃料ポンプ２の作動を中止するもの
である。
転倒検出スイッチ１３を設け、該転倒検出スイッチ１３
の作動時に遅れタイマー１１によって送風機５を所定時
間運転し、その後の燃料ポンプ２の作動を中止するもの
である。
【０００７】また、制御回路１２は転倒検出スイッチ１
３の作動時に遅れタイマー１１によって送風機５を所定
時間運転して、その後の燃料ポンプ２の作動を中止する
時、送風機５を運転する遅れタイマー１１の設定時間
を、通常消火時よりも長くするものである。
３の作動時に遅れタイマー１１によって送風機５を所定
時間運転して、その後の燃料ポンプ２の作動を中止する
時、送風機５を運転する遅れタイマー１１の設定時間
を、通常消火時よりも長くするものである。
【０００８】更に、遅れタイマー１１によって消火操作
時に送風機５を所定時間運転する制御回路１２におい
て、送風機５の停止後、燃料ポンプ２を微少時間運転す
る制御の代わりに、室７の内壁及び空気管６の外壁を摺
動し、空気圧及び燃料圧によって上下動する可動蓋１４
を設け、送風機５及び燃料ポンプ２の停止時、該可動蓋
１４は供給口８よりも高所のバーナ３と連通する給油口
９を封鎖して空気の流通を止めている。
時に送風機５を所定時間運転する制御回路１２におい
て、送風機５の停止後、燃料ポンプ２を微少時間運転す
る制御の代わりに、室７の内壁及び空気管６の外壁を摺
動し、空気圧及び燃料圧によって上下動する可動蓋１４
を設け、送風機５及び燃料ポンプ２の停止時、該可動蓋
１４は供給口８よりも高所のバーナ３と連通する給油口
９を封鎖して空気の流通を止めている。
【０００９】
【作用】石油燃焼器の燃焼中は燃料ポンプ２と送風機５
とが作動し、該燃料ポンプ２は燃料を供給口８から室７
へ供給し、一方、送風機５によって燃焼用空気が空気管
６を通って室７に送られ、混合した燃料を給油口９から
バーナ３へ供給して、燃焼状態を良好にしている。
とが作動し、該燃料ポンプ２は燃料を供給口８から室７
へ供給し、一方、送風機５によって燃焼用空気が空気管
６を通って室７に送られ、混合した燃料を給油口９から
バーナ３へ供給して、燃焼状態を良好にしている。
【００１０】そして、燃焼器の通常の消火操作時には燃
料ポンプ２を停止すると共に、運転スイッチ１０の回路
の遅れタイマー１１が作動し、送風機５を所定時間継続
運転して、室７と給油管４内に残留する燃料をバーナ３
へ供給する。その後、停止していた燃料ポンプ２を微少
時間運転し、室７内の空気管６の下端が燃料で塞がるま
で供給するものである。
料ポンプ２を停止すると共に、運転スイッチ１０の回路
の遅れタイマー１１が作動し、送風機５を所定時間継続
運転して、室７と給油管４内に残留する燃料をバーナ３
へ供給する。その後、停止していた燃料ポンプ２を微少
時間運転し、室７内の空気管６の下端が燃料で塞がるま
で供給するものである。
【００１１】また、制御回路１２に設けた転倒検出スイ
ッチ１３が転倒を検出した時には、燃料ポンプ２を停止
したままで、遅れタイマー１１によって送風機５を所定
時間運転するが、転倒検出スイッチ１３による消火は送
風機５停止後の燃料ポンプ２の微少時間運転を中止して
おり、転倒時に再び燃料がバーナ３に流れて消火時間が
長くなるのを防いでいる。
ッチ１３が転倒を検出した時には、燃料ポンプ２を停止
したままで、遅れタイマー１１によって送風機５を所定
時間運転するが、転倒検出スイッチ１３による消火は送
風機５停止後の燃料ポンプ２の微少時間運転を中止して
おり、転倒時に再び燃料がバーナ３に流れて消火時間が
長くなるのを防いでいる。
【００１２】また、転倒検出スイッチ１３による消火
で、送風機５停止後の燃料ポンプ２の微少時間運転を中
止する時、この送風機５の運転時間を通常消火の時に比
べて長くして、給油管４内に付着した燃料が確実にバー
ナ３に送り出すものである。
で、送風機５停止後の燃料ポンプ２の微少時間運転を中
止する時、この送風機５の運転時間を通常消火の時に比
べて長くして、給油管４内に付着した燃料が確実にバー
ナ３に送り出すものである。
【００１３】また、通常消火時において、燃料ポンプ２
を停止したままで、遅れタイマー１１によって送風機５
を所定時間運転するが、送風機５停止後の燃料ポンプ２
の微少時間運転をに代わって、室７の内壁と空気管６の
外壁を上下に摺動する可動蓋１４を設けており、燃焼時
には空気圧と燃料圧とで可動蓋１４を押上げ、バーナ３
に空気まじりの燃料を供給し、消火操作時に燃料ポンプ
２と送風機５とが停止して空気圧と燃焼圧が下がると、
可動蓋１４が下降して給油口９を塞ぎ、バーナ３へ流れ
る燃料を止めると共に、室７内にまだ残っている燃料の
一部は空気管６に流入する。
を停止したままで、遅れタイマー１１によって送風機５
を所定時間運転するが、送風機５停止後の燃料ポンプ２
の微少時間運転をに代わって、室７の内壁と空気管６の
外壁を上下に摺動する可動蓋１４を設けており、燃焼時
には空気圧と燃料圧とで可動蓋１４を押上げ、バーナ３
に空気まじりの燃料を供給し、消火操作時に燃料ポンプ
２と送風機５とが停止して空気圧と燃焼圧が下がると、
可動蓋１４が下降して給油口９を塞ぎ、バーナ３へ流れ
る燃料を止めると共に、室７内にまだ残っている燃料の
一部は空気管６に流入する。
【００１４】
【実施例】以下、実施例に示す図により構成を説明する
と、１は燃料を溜める油タンク、２は油タンクの上部に
取付けた燃料を汲み上げる燃料ポンプ、３は燃料ポンプ
２から燃料が送られてくるバーナ、４は燃料ポンプ２と
バーナ３とを接続した給油管であり、給油管４は燃料ポ
ンプ２からバーナ３に向う途中を他部よりも低く配管し
ている。
と、１は燃料を溜める油タンク、２は油タンクの上部に
取付けた燃料を汲み上げる燃料ポンプ、３は燃料ポンプ
２から燃料が送られてくるバーナ、４は燃料ポンプ２と
バーナ３とを接続した給油管であり、給油管４は燃料ポ
ンプ２からバーナ３に向う途中を他部よりも低く配管し
ている。
【００１５】５はバーナ３に燃焼用空気を送る送風機、
７は給油管４の低部に設けた油溜めを形成する室、６は
送風機５の吐出側と給油管４の室７とを連絡し、室７か
らバーナ３側の給油管４よりも高く配管した空気管であ
る。８は室７の下部で燃料ポンプ２と連絡する供給口、
９は供給口８よりも高所でバーナ３と連絡する給油口で
あり、該室７の上部に接続する空気管６の下端は給油口
９よりも低くのばし、室７の底面にのぞませて、空気管
６から室７に空気圧を供給しており、空気まじりの燃料
をバーナ３へ供給して良好な燃焼を行なう。
７は給油管４の低部に設けた油溜めを形成する室、６は
送風機５の吐出側と給油管４の室７とを連絡し、室７か
らバーナ３側の給油管４よりも高く配管した空気管であ
る。８は室７の下部で燃料ポンプ２と連絡する供給口、
９は供給口８よりも高所でバーナ３と連絡する給油口で
あり、該室７の上部に接続する空気管６の下端は給油口
９よりも低くのばし、室７の底面にのぞませて、空気管
６から室７に空気圧を供給しており、空気まじりの燃料
をバーナ３へ供給して良好な燃焼を行なう。
【００１６】１０は石油燃焼器を起動する運転スイッ
チ、１１は運転スイッチ１０回路に設けた消火操作時に
作動する遅れタイマー、１２は遅れタイマー１１によっ
て送風機５と燃料ポンプ２とを所定時間運転する制御回
路であり、該制御回路１２は消火操作時に燃料ポンプ２
を停止すると共に遅れタイマー１１が作動し、該遅れタ
イマー１１は送風機５を所定時間運転して給油管４と室
７とに残留する燃料を空気圧でバーナ３へ押出す。
チ、１１は運転スイッチ１０回路に設けた消火操作時に
作動する遅れタイマー、１２は遅れタイマー１１によっ
て送風機５と燃料ポンプ２とを所定時間運転する制御回
路であり、該制御回路１２は消火操作時に燃料ポンプ２
を停止すると共に遅れタイマー１１が作動し、該遅れタ
イマー１１は送風機５を所定時間運転して給油管４と室
７とに残留する燃料を空気圧でバーナ３へ押出す。
【００１７】その後、送風機５が停止すると共に燃料ポ
ンプ２を微少時間運転し、室７の空気管６の下端よりや
や上方まで燃料を供給して、確実に空気管６の先端を燃
料で塞いでいる。この為、送風機５を止めた後でも空気
管６と給油管５から空気が流れて、下り勾配の給油管４
の管壁に付着した燃料が空気流にのってバーナ３へ流入
するのを防止することができ、消火後のバーナ３に滴下
した燃料が熱分解して悪臭を発生させることはない。
ンプ２を微少時間運転し、室７の空気管６の下端よりや
や上方まで燃料を供給して、確実に空気管６の先端を燃
料で塞いでいる。この為、送風機５を止めた後でも空気
管６と給油管５から空気が流れて、下り勾配の給油管４
の管壁に付着した燃料が空気流にのってバーナ３へ流入
するのを防止することができ、消火後のバーナ３に滴下
した燃料が熱分解して悪臭を発生させることはない。
【００１８】１３は燃焼器の転倒時に起動する転倒検出
スイッチであり、該転倒検出スイッチ１３は制御回路１
２に設けてあり、この実施例では転倒検出スイッチ１３
の作動時に通常消火時と同様に送風機５を所定時間運転
した後、微少時間運転する燃料ポンプ２の作動を中止す
ることによって、微少時間とはいえ、石油燃焼器の転倒
方向によっては、バーナ３に燃料を再び送って消火時間
が遅れるのを防止している。
スイッチであり、該転倒検出スイッチ１３は制御回路１
２に設けてあり、この実施例では転倒検出スイッチ１３
の作動時に通常消火時と同様に送風機５を所定時間運転
した後、微少時間運転する燃料ポンプ２の作動を中止す
ることによって、微少時間とはいえ、石油燃焼器の転倒
方向によっては、バーナ３に燃料を再び送って消火時間
が遅れるのを防止している。
【００１９】この時、他の実施例では転倒検出スイッチ
１３の作動時に通常消火時よりも長く送風機５を運転し
た後、微少時間運転する燃料ポンプ２の作動を中止して
おり、給油管４に付着した燃料を確実にバーナ３に送っ
て、消火後給油管４から燃料が滴下して再点火するトラ
ブルを防いでいる。
１３の作動時に通常消火時よりも長く送風機５を運転し
た後、微少時間運転する燃料ポンプ２の作動を中止して
おり、給油管４に付着した燃料を確実にバーナ３に送っ
て、消火後給油管４から燃料が滴下して再点火するトラ
ブルを防いでいる。
【００２０】１４は室７の内壁及び空気管６の外壁を送
風空気圧及び燃料圧によって上下に摺動する可動蓋であ
り、燃焼時には送風機５からの空気圧と燃料ポンプ２の
燃料圧によって可動蓋１４を上昇させ、空気まじりの燃
料をバーナ３へ供給している。そして、消火操作時に燃
料ポンプ２が停止し、送風機５が設定時間運転して停止
すると、室７の空気圧及び燃料圧が下がるので、可動蓋
１４は下降して確実に給油口９を塞ぐことができ、微少
時間運転する燃料ポンプ２の作動を中止することによっ
てバーナ３への燃料の流出を確実に止めることができ
る。
風空気圧及び燃料圧によって上下に摺動する可動蓋であ
り、燃焼時には送風機５からの空気圧と燃料ポンプ２の
燃料圧によって可動蓋１４を上昇させ、空気まじりの燃
料をバーナ３へ供給している。そして、消火操作時に燃
料ポンプ２が停止し、送風機５が設定時間運転して停止
すると、室７の空気圧及び燃料圧が下がるので、可動蓋
１４は下降して確実に給油口９を塞ぐことができ、微少
時間運転する燃料ポンプ２の作動を中止することによっ
てバーナ３への燃料の流出を確実に止めることができ
る。
【００２１】１５は室７の上部に設けた空気孔であり、
該空気孔１５は可動蓋１４が上下動することで空気が通
り抜け、可動蓋１４をスムーズに摺動することができ
る。１６は室７の供給口８と給油口９との間に位置する
ように室７の内壁に設けた可動蓋１４のストッパー、１
７は重力に代わって確実に可動蓋１４を下降するように
室７の上部と可動蓋１４との間に設けたバネであり、消
火時に燃料ポンプ２と送風機５が停止すると、可動蓋１
４は重力もしくはバネの力で下降してストッパー１６で
止まり、給油口９を封鎖して室７の燃料がバーナ３へ流
出するのを止めている。
該空気孔１５は可動蓋１４が上下動することで空気が通
り抜け、可動蓋１４をスムーズに摺動することができ
る。１６は室７の供給口８と給油口９との間に位置する
ように室７の内壁に設けた可動蓋１４のストッパー、１
７は重力に代わって確実に可動蓋１４を下降するように
室７の上部と可動蓋１４との間に設けたバネであり、消
火時に燃料ポンプ２と送風機５が停止すると、可動蓋１
４は重力もしくはバネの力で下降してストッパー１６で
止まり、給油口９を封鎖して室７の燃料がバーナ３へ流
出するのを止めている。
【００２２】１８は送風機５が燃焼用空気をバーナ３へ
送るための送風路、１９はバーナ３内に設けた予熱兼用
の点火ヒータであり、通電すると予熱兼点火ヒータ１９
は赤熱してバーナ３を加熱し、燃料が気化して着火に適
する温度まで加熱する。２０はバーナ３の上部に接続し
た燃焼室である。
送るための送風路、１９はバーナ３内に設けた予熱兼用
の点火ヒータであり、通電すると予熱兼点火ヒータ１９
は赤熱してバーナ３を加熱し、燃料が気化して着火に適
する温度まで加熱する。２０はバーナ３の上部に接続し
た燃焼室である。
【００２３】図３において、２１は運転スイッチ１０を
閉路とすると起動する予熱タイマー、Ｔ１・Ｔ２・Ｔ３
は予熱タイマー２１のカウントアップ時に切換わるタイ
マー接点であり、予熱タイマー２１がカウント中はタイ
マー接点Ｔ１によって予熱兼点火ヒータ１９に通電して
バーナ３を燃焼可能温度まで予熱する。
閉路とすると起動する予熱タイマー、Ｔ１・Ｔ２・Ｔ３
は予熱タイマー２１のカウントアップ時に切換わるタイ
マー接点であり、予熱タイマー２１がカウント中はタイ
マー接点Ｔ１によって予熱兼点火ヒータ１９に通電して
バーナ３を燃焼可能温度まで予熱する。
【００２４】２２はタイマー接点Ｔ１が切換わると点火
・燃焼動作を行なうバーナコントローラであり、点火操
作や燃焼量制御や各種安全作動などを行なっている。ま
た、予熱兼点火ヒータ１９は予熱タイマー２１のカウン
トアップと共に、バーナーコントローラ２２の制御下に
入り、点火ヒータとして作動する。前記転倒検出スイッ
チ１３はバーナコントローラ２２と同様にタイマー接点
Ｔ１の回路に設けてあり、通常時は閉路となっており、
転倒時は開路となる。
・燃焼動作を行なうバーナコントローラであり、点火操
作や燃焼量制御や各種安全作動などを行なっている。ま
た、予熱兼点火ヒータ１９は予熱タイマー２１のカウン
トアップと共に、バーナーコントローラ２２の制御下に
入り、点火ヒータとして作動する。前記転倒検出スイッ
チ１３はバーナコントローラ２２と同様にタイマー接点
Ｔ１の回路に設けてあり、通常時は閉路となっており、
転倒時は開路となる。
【００２５】２３は予熱タイマー２１がカウントアップ
した時に閉路となるタイマー接点Ｔ２によって運転スイ
ッチ１０の電源側に接続して導通するリレー、２４はタ
イマー接点Ｔ２と並列に接続され、リレー２３の作動時
に導通して自己保持回路を構成する自己保持接点であ
り、該運転スイッチ１０の開路による消火操作時でも、
リレー２３は自己保持接点２４から通電されて作動を続
けるようになっている。前記遅れタイマー１１はリレー
２３の自己保持回路に接続されており、ＴＡ・ＴＢ・Ｔ
Ｃは遅れタイマー接点である。
した時に閉路となるタイマー接点Ｔ２によって運転スイ
ッチ１０の電源側に接続して導通するリレー、２４はタ
イマー接点Ｔ２と並列に接続され、リレー２３の作動時
に導通して自己保持回路を構成する自己保持接点であ
り、該運転スイッチ１０の開路による消火操作時でも、
リレー２３は自己保持接点２４から通電されて作動を続
けるようになっている。前記遅れタイマー１１はリレー
２３の自己保持回路に接続されており、ＴＡ・ＴＢ・Ｔ
Ｃは遅れタイマー接点である。
【００２６】前記送風機５は遅れタイマー接点ＴＡ、ま
た、燃料ポンプ２は遅れタイマー接点ＴＢを介して転倒
検出スイッチ１３から通電されており、該転倒検出スイ
ッチ１３は予熱タイマー２１がカウントアップした時に
通電されるので、点火操作や燃焼量制御や各種安全作動
を行なうバーナコントローラ２２が作動すると、燃料ポ
ンプ２及び送風機５も作動し点火操作ができる。
た、燃料ポンプ２は遅れタイマー接点ＴＢを介して転倒
検出スイッチ１３から通電されており、該転倒検出スイ
ッチ１３は予熱タイマー２１がカウントアップした時に
通電されるので、点火操作や燃焼量制御や各種安全作動
を行なうバーナコントローラ２２が作動すると、燃料ポ
ンプ２及び送風機５も作動し点火操作ができる。
【００２７】一方、運転スイッチ１０を開いて通常の消
火操作を行なうと、バーナーコントローラ２２は消火モ
ードとなり、予熱タイマー２１のタイマー接点Ｔ１・Ｔ
２・Ｔ３は復帰する。この時、タイマー接点Ｔ２が復帰
しても自己保持回路が作動しているので、リレー２３及
び遅れタイマー１１は作動状態にあり、該遅れタイマー
１１は運転スイッチ１０の消火信号によってカウントを
開始し、遅れタイマー接点ＴＡを切換える。この為、送
風機５は自己保持回路から通電されるので所定時間運転
し、また、燃料ポンプ２は停止したままである。
火操作を行なうと、バーナーコントローラ２２は消火モ
ードとなり、予熱タイマー２１のタイマー接点Ｔ１・Ｔ
２・Ｔ３は復帰する。この時、タイマー接点Ｔ２が復帰
しても自己保持回路が作動しているので、リレー２３及
び遅れタイマー１１は作動状態にあり、該遅れタイマー
１１は運転スイッチ１０の消火信号によってカウントを
開始し、遅れタイマー接点ＴＡを切換える。この為、送
風機５は自己保持回路から通電されるので所定時間運転
し、また、燃料ポンプ２は停止したままである。
【００２８】次に遅れタイマー接点ＴＡが復帰すると送
風機５が停止し、代って遅れタイマー接点ＴＢが微少時
間切換わるので、燃料ポンプ２は１秒程度運転をして停
止する。そして、遅れタイマー接点ＴＢが復帰すると、
次に遅れタイマー接点ＴＣが切換わるので、自己保持中
のリレー２３は自己保持を解かれて完全に消火時の状態
に戻る。
風機５が停止し、代って遅れタイマー接点ＴＢが微少時
間切換わるので、燃料ポンプ２は１秒程度運転をして停
止する。そして、遅れタイマー接点ＴＢが復帰すると、
次に遅れタイマー接点ＴＣが切換わるので、自己保持中
のリレー２３は自己保持を解かれて完全に消火時の状態
に戻る。
【００２９】尚、転倒検出スイッチ１３による消火は運
転スイッチ１０が閉路で、予熱タイマ２１は作動中であ
り、タイマー接点Ｔ３が切換わっていないので、遅れタ
イマー接点ＴＢが切換わっても転倒検出スイッチ１３に
接続され、燃料ポンプ２は運転されない。また、運転ス
イッチ１０が閉路で、転倒検出スイッチ１３が開路にな
って遅れタイマー１１に起動信号を送る時は、遅れタイ
マー接点ＴＡの導通時間を通常消火時の５〜１５秒の運
転時間に対して、約３０秒程度に長くしてもよい。
転スイッチ１０が閉路で、予熱タイマ２１は作動中であ
り、タイマー接点Ｔ３が切換わっていないので、遅れタ
イマー接点ＴＢが切換わっても転倒検出スイッチ１３に
接続され、燃料ポンプ２は運転されない。また、運転ス
イッチ１０が閉路で、転倒検出スイッチ１３が開路にな
って遅れタイマー１１に起動信号を送る時は、遅れタイ
マー接点ＴＡの導通時間を通常消火時の５〜１５秒の運
転時間に対して、約３０秒程度に長くしてもよい。
【００３０】
【発明の効果】この発明は以上のような構成・作用を有
するものであるから、燃料ポンプ２を止めた消火操作時
に送風機５を所定時間運転して、空気圧によって室７と
給油管４の残留油をバーナ３へ押出して給油管４内を空
にし、その後、送られた燃料または移動する可動蓋１４
の働きで、空気管６から給油管４への流路を塞ぐことが
でき、空気管６と給油管４から空気がバーナ３へ流れる
ことを防止したから、給油管４壁に燃料が付着していて
も、空気流れによって消火後のバーナ３へ滴下すること
はなく、消火時間が短縮し、臭気の発生を確実に押さえ
ることができた。
するものであるから、燃料ポンプ２を止めた消火操作時
に送風機５を所定時間運転して、空気圧によって室７と
給油管４の残留油をバーナ３へ押出して給油管４内を空
にし、その後、送られた燃料または移動する可動蓋１４
の働きで、空気管６から給油管４への流路を塞ぐことが
でき、空気管６と給油管４から空気がバーナ３へ流れる
ことを防止したから、給油管４壁に燃料が付着していて
も、空気流れによって消火後のバーナ３へ滴下すること
はなく、消火時間が短縮し、臭気の発生を確実に押さえ
ることができた。
【００３１】また、制御回路１２に転倒時に起動する転
倒スイッチ１３を設けたので、転倒検出スイッチ１３が
起動した時の消火は通常消火と区別することができ、こ
の時は送風機５を所定時間運転し、その後の燃料ポンプ
２の作動を中止する構成である。そして、室７と給油管
４に残る燃料を空気圧によってバーナ３へ押出して空に
した状態のまま保持したから、石油燃焼器がいずれの方
向に転倒しても燃料がバーナ３に流れず、転倒消火消火
時間を常に短くすることができた。
倒スイッチ１３を設けたので、転倒検出スイッチ１３が
起動した時の消火は通常消火と区別することができ、こ
の時は送風機５を所定時間運転し、その後の燃料ポンプ
２の作動を中止する構成である。そして、室７と給油管
４に残る燃料を空気圧によってバーナ３へ押出して空に
した状態のまま保持したから、石油燃焼器がいずれの方
向に転倒しても燃料がバーナ３に流れず、転倒消火消火
時間を常に短くすることができた。
【００３２】また、この転倒消火時の送風機５の運転時
間を長くすれば、室７と給油管４に残る燃料で管壁に付
着したものまで空気圧によってバーナ３へ確実に押出す
ことができるから、消火性能が向上したものである。
間を長くすれば、室７と給油管４に残る燃料で管壁に付
着したものまで空気圧によってバーナ３へ確実に押出す
ことができるから、消火性能が向上したものである。
【図１】この発明の一実施例を示す石油燃焼器の断面図
である。
である。
【図２】この発明の給油管の接続状態を示す拡大要部断
面図である。
面図である。
【図３】この発明を運転する回路図である。
【符号の説明】 １ 油タンク ２ 燃料ポンプ ３ バーナ ４ 給油管 ５ 送風機 ６ 空気管 ７ 室 ８ 供給口 ９ 給油口 １０ 運転スイッチ １１ 遅れタイマー １２ 制御回路 １３ 転倒検出スイッチ １４ 可動蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F23N 5/20 F23N 5/24
Claims (4)
- 【請求項１】 油タンク１の上部に取付けた燃料を汲み
上げる燃料ポンプ２と、該燃料ポンプ２によってバーナ
３に燃料を供給する給油管４と、該バーナ３に燃焼用空
気を送る送風機５とを設け、該燃料ポンプ２からバーナ
３に向う給油管４の途中を他部より低く配管し、かつ、
送風機５の吐出側と給油管４の低部とを空気管６で連結
し、該空気管６は低部からバーナ３側の給油管４よりも
高く配管して、燃料ポンプ２と送風機５から空気まじり
の燃料をバーナ３に供給する石油燃焼器において、 給油管４と空気管６との接続部には油溜めを形成する室
７を設け、該室７には下部で燃料ポンプ２と連絡する供
給口８と、該供給口８よりも高所でバーナ３と連絡する
給油口９とを設け、該室７の上部に接続する空気管６の
下端を給油口９よりも低い室７の底面にのぞませると共
に、 石油燃焼器の運転スイッチ１０の回路には、前記送風機
５と、燃料ポンプ２と、消火操作時に作動する遅れタイ
マー１１とを設け、該遅れタイマー１１によって消火操
作時に送風機５を所定時間運転し、その後、燃料ポンプ
２を微少時間運転する制御回路１２を設け、消火時には
燃料ポンプ２によって送られた室７の燃料中に空気管６
の下端を位置させたことを特徴とする石油燃焼器の消火
制御装置。 - 【請求項２】 制御回路１２には転倒時に起動する転倒
検出スイッチ１３を設け、該転倒検出スイッチ１３の作
動時に遅れタイマー１１によって送風機５を所定時間運
転し、その後の燃料ポンプ２の作動を中止する請求項１
記載の石油燃焼器の消火制御装置。 - 【請求項３】 制御回路１２は転倒検出スイッチ１３の
作動時に送風機５を運転する遅れタイマー１１の設定時
間を、通常消火時よりも長くする請求項２記載の石油燃
焼器の消火制御装置。 - 【請求項４】 油タンク１の上部に取付けた燃料を汲み
上げる燃料ポンプ２と、該燃料ポンプ２によってバーナ
３に燃料を供給する給油管４と、該バーナ３に燃焼用空
気を送る送風機５とを設け、該燃料ポンプ２からバーナ
３に向う給油管４の途中を他部より低く配管し、かつ、
送風機５の吐出側と給油管４の低部とを空気管６で連結
し、該空気管６は低部からバーナ３側の給油管４よりも
高く配管して、燃料ポンプ２と送風機５から空気まじり
の燃料をバーナ３に供給する石油燃焼器において、 給油管４と空気管６との接続部には油溜めを形成する室
７を設け、該室７には下部で燃料ポンプ２と連絡する供
給口８と、該供給口８よりも高所でバーナ３と連絡する
給油口９とを設け、該室７の上部に接続する空気管６の
下端を給油口９よりも低い室７の底面にのぞませると共
に、 石油燃焼器の運転スイッチ１０の回路には、前記送風機
５と、燃料ポンプ２と、消火操作時に作動する遅れタイ
マー１１とを設け、かつ、室７の内壁及び空気管６の外
壁を摺動し、空気圧及び燃料圧によって上下動する可動
蓋１４を設け、前記遅れタイマー１１によって消火操作
時に送風機５を所定時間運転し、送風機５及び燃料ポン
プ２の停止時、該可動蓋１４は供給口８よりも高所のバ
ーナ３と連通する給油口９を封鎖する石油燃焼器の消火
制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06339760A JP3089965B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 石油燃焼器の消火制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06339760A JP3089965B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 石油燃焼器の消火制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08178275A JPH08178275A (ja) | 1996-07-12 |
| JP3089965B2 true JP3089965B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=18330552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06339760A Expired - Fee Related JP3089965B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 石油燃焼器の消火制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3089965B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102660987B1 (ko) * | 2021-10-14 | 2024-04-26 | 에스케이에코플랜트(주) | 높이조절 모듈형 찬넬 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3527975B2 (ja) * | 1999-11-19 | 2004-05-17 | 株式会社トヨトミ | 燃焼器の転倒安全装置 |
| JP6957016B2 (ja) * | 2017-10-19 | 2021-11-02 | 株式会社トヨトミ | 石油燃焼器の消火制御装置 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP06339760A patent/JP3089965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102660987B1 (ko) * | 2021-10-14 | 2024-04-26 | 에스케이에코플랜트(주) | 높이조절 모듈형 찬넬 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08178275A (ja) | 1996-07-12 |
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