JP3088947B2 - 粉体塗装用プライマー - Google Patents

粉体塗装用プライマー

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂およ
び熱硬化性樹脂などの合成樹脂をパイプ、線条、棒、板
等の形状を有する金属表面に、特定プライマーを介して
被覆し、美観、防蝕、金属絶縁、耐摩耗性、耐候性にお
いて優れていることはもちろん、金属との接着性が著し
く改良された合成樹脂被覆金属体を製造する方法および
粉体塗装用プライマーに関するものである。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】熱可塑
性樹脂粉体、特にナイロンパウダーの粉体塗装用プライ
マーとして、既にポリブタジエン等のジエン系重合体が
使用されている(特公昭53−5045号、特公昭55
−41631号)。それらのプライマーは、塗布、乾燥
後、高温の炉で焼付けされるため、乾燥性および防火上
の観点からトリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素を
媒体とするものが用いられてきた。しかしながらオゾン
層保護といった地球的環境面からの要請から、フロン、
トリクロロエタン等のハロゲン系炭化水素の使用が制限
されるようになってきた。それらの代替として低級の脂
肪族または芳香族炭化水素が候補として考えられるが、
引火点が低いこと、人体への毒性等防災面、作業環境面
からの問題が少なくない。
【0003】既に本発明者は、部分的に酸変性したジエ
ン系重合体と有機アミンまたはアンモニアを混合するこ
とによって、従来品と同等以上の接着性を有する水を媒
体とするプライマーを開発した(特開平7−18858
4号)。その水系プライマーは無公害で安全性に優れ、
かつ、金属と合成樹脂被膜との密着性に優れている。し
かしながら、長時間または高温で水または水溶液に接す
る部品、たとえば上下水道用パイプや貯水槽パネル等の
製造には、耐水性が不十分であり、改善が求められてい
た。本発明者はこの耐水性の改善を目的に鋭意検討した
結果、酸変性ジエン系重合体に脂肪族アミンまたはアン
モニアおよび芳香族多価アミンを混合してなる水を媒体
とするプライマーを開発した(特願平7ー23720
0)。このプライマーを用いると、上記の湿った環境下
で使用される製品に要求される耐水性を充分満足しうる
こと、この系に無機フィラーを添加するとさらに耐水性
が向上することを見い出した。しかしながら、芳香族多
価アミンは変異原性、急性毒性、発ガン性等の毒性、水
に対する分散性、コスト等の点で問題があり、代替品の
開発が求められていた。
【0004】本発明者は、上記のプライマー組成物の芳
香族多価アミンをアミン前駆物質に置き換えることによ
り、毒性、分散性、コストの点で改善された接着性に優
れたプライマーの得られることを見い出し本発明に到達
した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、酸変
性ジエン系重合体、脂肪族アミンまたはアンモニア、ア
ミン前駆物質、および水を含む粉体塗装用プライマー、
ならびに酸変性ジエン系重合体、脂肪族アミンまたはア
ンモニア、アミン前駆物質、無機フィラーおよび水を
粉体塗装用プライマーである。さらにこれらのプライ
マーを金属表面に塗布し、焼付け後、その上に合成樹脂
を被覆する合成樹脂被覆金属体の製造法である。本発明
には、このような方法により得られた合成樹脂被覆金属
体、すなわち、金属表面に、粉体塗装用プライマーが塗
布され、その上に合成樹脂が被覆された合成樹脂被覆金
属体も含まれる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明にいうアミン前駆物質と
は、加熱することによって多価のアミノ基を含む化合物
を生成するものである。部分的に酸変性したジエン系重
合体と脂肪族アミンまたはアンモニアを混合した水を媒
体とするプライマーに、このアミン前駆物質を添加する
と、酸変性ジエン系重合体が有するカルボキシル基およ
び酸無水物基、または二重結合が酸化されて生じるカル
ボキシル基、エポキシ基等の活性基と、アミン前駆物質
の熱分解によって生成したアミノ基含有化合物とが硬化
焼付け行程で反応し、高分子間でアミド、イミド、また
はアミン結合を生成し、さらにこれらの架橋反応が進行
して強固なプライマー層を与える。一般に塗膜への架橋
構造の導入は、塗膜の機械的強度を増大させ内部応力に
対する耐性を向上させ、結果として塗膜の被着体への接
着性の向上をもたらすからである。
【0007】本発明に用いられるアミン前駆物質は、水
溶液中では酸変性ポリブタジエンに対して不活性でゲル
化や沈殿を生じず、焼付け工程では水および脂肪族アミ
ンまたはアンモニアが飛散した後も被膜中に残り、さら
に熱分解により多価アミンを発生して架橋に関与するこ
とが必要である。酸変性ポリブタジエンは脂肪族アミン
またはアンモニアと塩を形成することによって水に分散
しているため、アミン前駆物質自体の塩基性は脂肪族ア
ミンまたはアンモニアに比べ低いことが必要である。さ
らに水への分散性が高いか、もしくは水溶性であること
が望ましい。
【0008】このようなアミン前駆物質として、具体的
には尿素、チオ尿素、エチレン尿素、エチレンチオ尿
素、ジシアンジアミド、トリメチロールメラミン等の熱
分解してメラミン、エチレンジアミン等の多価の反応性
アミノ基含有化合物を生成する化合物が挙げられるが、
これらの化合物に限定されるものではない。塩基性、揮
発性、分解性、親水性、接着性向上効果、毒性、水溶液
中の安定性、コスト等の点から、尿素、エチレン尿素、
ジシアンジアミド等が特に望ましい。
【0009】本発明に用いられるアミン前駆物質の添加
量は、酸変性ジエン系重合体100重量部に対し、1〜
30重量部である。添加量が1重量部より少ないと接着
性向上効果がみとめられない。また30重量部より多い
とプライマー被膜の極性が増大し耐水性がかえって低下
する。本発明にいう酸変性ジエン系重合体とは、たとえ
ばブタジエン、イソプレンのような共役二重結合を有す
る化合物を、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン
酸のようなカルボン酸またはカルボン酸無水物と共重合
するか、または共役二重結合を有する化合物を重合した
後、得られた重合体を無水マレイン酸等で処理すること
によって得られる重合体である。
【0010】本発明において重合体に導入されたカルボ
ン酸単位は、ジエン系重合体を水に分散させるため導入
されたものであり、その導入量は酸価として5〜500
mgKOH/gの範囲であることが望ましい。酸価が5
mgKOH/g以下の場合には、脂肪族アミンまたはア
ンモニアを混合して塩を形成させても水に対する溶解性
が低く、安定な水溶液を形成しない。酸価が500mg
KOH/gを超える酸変性ジエン系重合体は、製造が困
難であるばかりでなく、プライマー層の親水性が必要以
上に高いため、熱水処理後の接着性が低く好ましくな
い。
【0011】本発明に用いられる酸変性ジエン系重合体
の分子量は、少なくとも500以上好ましくは1000
〜5000程度のものが適当である。分子量が低すぎる
と接着性が充分でなく、逆に高すぎると得られるプライ
マーの粘度が高く被着体への塗布量が適正値を上回るお
それがある。酸変性ジエン系重合体の鉄板への適正塗布
量は、およそ0.2〜2.5mg/cm2 、好ましくは
0.3〜1.5mg/cm2 の範囲である。
【0012】本発明に用いられる脂肪族アミンまたはア
ンモニアは、酸変性ジエン系重合体のカルボキシル基と
作用して塩を形成し重合体の水溶性を向上させるために
使用される。生成した塩は乾燥または焼き付け工程で分
解し、再び脂肪族アミンを形成し系外へ排出される。従
って、本発明に使用される脂肪族アミンは、低分子量の
脂肪族アミンであれば特に制約はない。ただし2価ある
いはそれ以上の多価脂肪族アミンの添加は、水溶液中で
複数の酸変性ジエン系重合体と塩を形成し、ゲル化さ
せ、結果として酸変性ジエン系重合体を沈殿させるた
め、1価の脂肪族アミンの使用が好ましい。
【0013】本発明に用いられる脂肪族アミンは、一
級、二級、三級のいずれでも使用可能である。ただし一
級および二級の脂肪族アミンは乾燥または焼付け工程で
カルボキシル基と脱水反応を起こし親水性のアミド基を
生成する可能性があるため、プライマー被覆層の耐水性
の点で問題となる場合がある。その点で三級アミンがよ
り好ましい。本発明に使用される脂肪族アミンとして具
体的には、アリルアミン類、イソプロピルアミン類、エ
チルアミン類、イソブチルアミン類、n−ブチルアミン
類、sec−ブチルアミン類、t−ブチルアミン類、n
−プロピルアミン類、2−エチルヘキシルアミン類、モ
ルホリン類、ピペリジン類、アミノアルコール類等が挙
げられる。脂肪族アミンの水溶液中での安定性、乾燥ま
たは焼付け工程での揮発性等から、N,N−ジメチルア
ミノエタノール、N,N−ジエチルアミノエタノール等
のアミノアルコール類が特に好ましい。また脂肪族アミ
ンの代りにアンモニアも使用することができる。
【0014】本発明において、アミン前駆物質を添加す
ることにより耐水性が大きく改善されるが、より高い耐
水性が要求される場合には、さらに無機フィラーを添加
するのが効果的である。無機フィラーの添加はプライマ
ー層の熱膨張係数の低下によって界面での応力集中を効
果的に緩和し、結果として熱水浸漬時の接着性低下を遅
らせるものと考えられる。
【0015】本発明に使用される無機フィラーとして
は、水と反応しにくいものが好ましく、種々の金属酸化
物、金属水酸化物、カーボンブラック等が挙げられる。
具体的には、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケ
ル、酸化コバルト、酸化スズ、各種のカーボンブラック
等が使用可能である。これらの無機フィラーの適性な添
加量は、要求される耐水性やアミン前駆物質との比率な
どに依存するが、ジエン系重合体100重量部に対し2
0〜120重量部、さらに好ましくは50〜90重量部
である。
【0016】水溶液として使用するプライマーには他の
成分を加えても良い。 例えば、金属に塗布した際プラ
イマーのぬれ性やその塗膜の流動性を向上させるための
助剤としてエチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等を使
用することができる。また過度の錆発生を防ぐ目的で水
溶性の防錆剤を少量添加してもよい。またジエン系重合
体の酸化を抑制するため、少量の酸化防止剤を加えても
よい。
【0017】また焼付け処理時の酸化反応を促進させる
ため、プライマー溶液にコバルトまたはマンガンイオン
を添加することができる。添加するコバルトまたはマン
ガンイオンは、例えばナフテン酸コバルト、オクチル酸
コバルト等のようにプライマー水溶液に均一に溶解する
化合物の形で添加するのがよい。添加量はコバルトイオ
ンとマンガンイオンの合計量が酸変性ジエン系重合体1
00重量部に対し、0.01〜1.00重量部がよく、
好ましくは0.05〜0.6重量部である。焼付け時の
架橋反応は触媒なしでも充分速く進行するが、さらに反
応を促進させるため、プライマー溶液にアミン、酸、塩
などの適当な触媒を添加することもできる。これらの触
媒は焼付け時に塗膜中に存在することが必要であるた
め、揮発しにくいものが選ばれる。酸を添加する際その
量が多すぎると、プライマーのpHを低下させポリマー
の析出をひきおこす。したがって酸ないし塩の添加量
は、添加後のプライマーのpHが7以上になるように設
定されるべきである。酸としては、揮発性の点などから
リン酸や硫酸などが用いられる。 塩としては、リン酸
アンモニウムや硫酸アンモニウムなどが選ばれる。 ア
ミンについては、ジメチルアミノピリジンやジメチルベ
ンジルアミン、トリエタノールアミン等の揮発性の低い
三級アミンが好ましい。
【0018】本発明の粉体塗装用プライマーを用いる合
成樹脂被覆金属体の製造方法は、必要に応じて脱脂洗浄
した金属に、ディッピング等の慣用方法によってプライ
マーを均一に塗布、乾燥した後、高周波加熱、電気炉等
の加熱手段を用いてプライマーを金属表面に焼付けし、
さらにその上に流動浸漬法又は静電塗装法を用いて合成
樹脂を被覆する。このようにして得られた合成樹脂被覆
金属体は、金属表面に、本発明の粉体塗装用プライマー
を介して合成樹脂が被覆されている。
【0019】塗布されたプライマーは、焼付け工程にお
いて空気中の酸素により酸化され活性基を生じる。焼付
け条件が緩やかであると活性基の生成が不十分であり、
条件が激しすぎると炭化が進行し密着性が低下する。焼
付け温度は250〜400℃が適当であり、好ましくは
300〜380℃である。焼付け時間は焼付け温度に依
存するが、350℃の場合4〜10分である。
【0020】本発明に被覆合成樹脂としては、熱可塑性
樹脂としてポリアミド、ポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂等、熱硬化性樹脂とし
てエポキシ樹脂等が挙げられる。
【0021】金属体としては、鉄、鋼、アルミニウム、
亜鉛等の各種金属工業材料を用いることができる。
【0022】
【実施例】本発明を実施例をもって詳細に説明する。 実施例1 日本曹達製液状ポリブタジエンBN1015(分子量約
1500、酸価130mgKOH/g)150g、ジメ
チルアミノエタノール30g、ブチルセロソルブ30g
をよく混合し、ナフテン酸コバルト4.5g、水850
gを加え均一な水溶液を得た。さらに尿素15gを添
加、混合した。脱錆、脱脂処理を施した後、上記のプラ
イマーをディッピング法により鉄板に塗布し、80℃で
1時間乾燥した。ついで350℃の電気炉で7分加熱
し、ナイロン12粉末(ダイアミドZ2073灰)を満
たした流動床に7秒浸漬し,1分間空冷後,数分間水冷
した。得られたナイロン被覆鉄板を95℃の熱水に所定
期間浸漬した後、カッターナイフで切り込みを入れ90
゜剥離試験により接着性を評価した。結果を表1に示
す。 実施例2 実施例1の尿素のかわりに、エチレン尿素15gを添加
した。他のプライマー成分ならびに接着性評価方法は実
施例1と同じである。結果を表1に示す。
【0023】実施例3 実施例1の尿素のかわりに、エチレンチオ尿素15gを
添加した。他のプライマー成分ならびに接着性評価方法
は実施例1と同じである。結果を表1に示す。 実施例4 実施例1の尿素のかわりに、ジシアンジアミド15gを
添加した。他のプライマー成分ならびに接着性評価方法
は実施例1と同じである。結果を表1に示す。 実施例5 実施例1の尿素かわりに、ヘキサメトキシメチロールメ
ラミン15gを添加した。他のプライマー成分ならびに
接着性評価方法は実施例1と同じである。結果を表1に
示す。
【0024】実施例6 実施例1の尿素15gを45gに増量した。他のプライ
マー成分ならびに接着性評価方法は実施例1と同じであ
る。結果を表1に示す。
【0025】実施例7 実施例1の尿素15gを30gに増量した。他のプライ
マー成分ならびに接着性評価方法は実施例1と同じであ
る。結果を表1に示す。
【0026】実施例8 実施例1の尿素15gを5gに減量した。他のプライマ
ー成分ならびに接着性評価方法は実施例1と同じであ
る。結果を表1に示す。
【0027】比較例1 日本曹達製液状ポリブタジエンBN1015(分子量約
1500、酸価130mgKOH/g)150g、ジメ
チルアミノエタノール30g、ブチルセロソルブ30g
をよく混合し、ナフテン酸コバルト4.5g、水850
gを加え均一な水溶液を得た。
【0028】このプライマーを用いてナイロン被覆鉄板
を作成し、熱水浸漬後接着性を評価した。接着性評価方
法の詳細は実施例1と同様である。結果を表1に示す。
【0029】比較例2 実施例1の尿素のかわりにグリシン二量体15gを添加
した。他のプライマー成分ならびに接着性評価方法は実
施例1と同じである。結果を表1に示す。
【0030】比較例3 実施例1の尿素のかわりにシアヌル酸15gを添加し
た。他のプライマー成分ならびに接着性評価方法は実施
例1と同じである。結果を表1に示す。
【0031】実施例9 日本曹達製液状ポリブタジエンBN1015(分子量約
1500、酸価130mgKOH/g)150g,ジメ
チルアミノエタノール30g、ブチルセロソルブ30g
をよく混合し、ナフテン酸コバルト4. 5g、水850
gを加え均一な水溶液を得た。 さらに尿素15gおよ
び酸化亜鉛105gを添加、混合した。脱錆、脱脂処理
を施した後、上記のプライマーをディッピング法により
鉄板に塗布し、80℃で1時間乾燥した。 ついで35
0℃の電気炉で7分加熱し、ナイロン12粉末(商品
名:ダイアミドZ2073灰)を満たした流動床に7秒
浸漬し1分間空冷後数分間水冷した。得られたナイロン
被覆鉄板を95℃熱水に所定期間浸漬した後、カッター
ナイフで切り込みを入れ、90゜剥離試験により接着性
を評価した。結果を表2に示す。
【0032】実施例10 実施例9の尿素のかわりに、エチレン尿素15gを添加
した。他のプライマー成分ならびに接着性評価方法は実
施例1と同じである。結果を表2に示す。
【0033】実施例11 実施例9の尿素のかわりに、エチレンチオ尿素15gを
添加した。他のプライマー成分ならびに接着性評価方法
は実施例1と同じである。結果を表2に示す。 実施例12 実施例9の尿素のかわりに、ジシアンジアミド15gを
添加した。他のプライマー成分ならびに接着性評価方法
は実施例1と同じである。結果を表2に示す。 実施例13 実施例9の尿素を30gに増量した。他のプライマー成
分ならびに接着性評価方法は実施例1と同じである。結
果を表2に示す。
【0034】実施例14 実施例9の尿素を45gに増量した。他のプライマー成
分ならびに接着性評価方法は実施例1と同じである。結
果を表2に示す。
【0035】実施例15 実施例9の尿素を7. 5gに減量した。他のプライマー
成分ならびに接着性評価方法は実施例1と同じである。
結果を表2に示す。
【0036】実施例16 酸化亜鉛のかわりに、コロンビアカーボン製カーボンブ
ラック(商品名:モラッコH)105gを添加した。他
のプライマー成分ならびに接着性評価方法は実施例1と
同じである。結果を表2に示す。
【0037】比較例4 日本曹達製液状ポリブタジエンBN1015(分子量約
1500、酸価130mgKOH/g)150g、ジメ
チルアミノエタノール30g、ブチルセロソルブ30g
をよく混合し、ナフテン酸コバルト4.5g、水850
gを加え均一な水溶液を得た。さら酸化亜鉛105gを
添加、混合した。
【0038】脱錆、脱脂処理を施した後、上記のプライ
マーをディッピング法により鉄板に塗布し、80℃で1
時間乾燥した。ついで350℃の電気炉で7分加熱し、
ダイセル・ヒュルス社製ナイロン12粉末(商品名:ダ
イアミドZ2073灰)を満たした流動床に7秒浸漬し
1分間空冷後数分間水冷した。得られたナイロン被覆鉄
板を95℃熱水に所定期間浸漬した後、カッターナイフ
で切り込みを入れ、90゜剥離試験により接着性を評価
した。
【0039】
【表1】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明の粉体塗装用プライマーを用いる
ことによって、従来の有機溶剤系、水系プライマーの問
題点であった耐水性の低さ、毒性の問題点を大巾に改善
することができる。さらに水を媒体にしているため、作
業環境上または安全上望ましい合成樹脂被覆金属体の製
造工程を確立できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 5/00 C09D 109/00 CA(STN) FAOLD(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸変性ジエン系重合体、脂肪族アミンま
    たはアンモニア、アミン前駆物質、および水を含む粉体
    塗装用プライマー。
  2. 【請求項2】 酸変性ジエン系重合体100重量部、脂
    肪族アミンまたはアンモニア5〜50重量部、アミン前
    駆物質3〜30重量部、および水300〜1500重量
    を含む粉体塗装用プライマー。
  3. 【請求項3】 酸変性ジエン系重合体、脂肪族アミンま
    たはアンモニア、アミン前駆物質、無機フィラーおよび
    水を含む粉体塗装用プライマー。
  4. 【請求項4】 酸変性ジエン系重合体100重量部、脂
    肪族アミンまたはアンモニア5〜50重量部、アミン前
    駆物質3〜30重量部、無機フィラー20〜120重量
    および水300〜1500重量部を含む粉体塗装用プ
    ライマー。
  5. 【請求項5】 金属表面に、請求項1〜4のいずれかに
    記載の粉体塗装用プライマーが塗布され、その上に合成
    樹脂が被覆された合成樹脂被覆金属体。
  6. 【請求項6】 金属表面に、請求項1〜4のいずれかに
    記載の粉体塗装用プライマーを塗布し、焼付け後、その
    に合成樹脂を被覆する合成樹脂被覆金属体の製造法。
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