JP3088816U - 隠し式ファスナー引っ張りヘッド構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フルに自動化組立作業を実行可能で、組立コ
ストを効果的に減少可能で、且つ掛止板が穏やかにファ
スナーの係止歯部に係止できると共に、接合板が本体に
安定的に位置決められる、引っ張りヘッドの構造を提供
する。 【解決手段】凹み部と穿孔とを有し、前記凹み部内にス
トッパーが設けられる本体と、一端に掛止部を有し、当
該掛止部の側面部に斜面が形成され、且つ前記本体の穿
孔に結合される掛止板と、前記掛止板に当接される付勢
部材と、前記掛止板と適当に連接する引っ張りユニット
と、前記本体の凹み部にパンチ固定され、前記諸部材を
結合して引っ張りヘッド構造を形成し、その上に突起部
が形成され、当該突起部を前記ストッパーに当接するこ
とによって穏やかに本体に位置決められる、接合板とを
有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、隠し式ファスナー引っ張りヘッド構造に係わり、特にフルに自動化 組立作業を実行可能で、組立コストを効果的に減少可能で、且つ掛止板が穏やか にファスナーの係止歯部に係止できると共に、接合板が本体に安定的に位置決め られる引っ張りヘッドの構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図１に示すのは従来の隠し式ファスナーの引っ張りヘッド構造であり、引っ張 りヘッド１には、本体１０と掛止板１１と付勢部材１２と引っ張りユニット１３ とを含み、そのうち、掛止板１１が本体１０の上部に設けられ、引っ張りユニッ ト１３が掛止板１１に連結され、付勢部材１２が掛止板１１の一端に結合される 。

【０００３】 掛止板１１がリベット１１１を介して本体１０に枢着され、リベット１１１が 掛止板１１の中間位置に枢着され、リベット１１１が支持点を形成し、また、リ ベット１１１によってシーソーのような作動を形成させ、引っ張りユニット１３ をファスナー（図示せず）において上下引っ張り移動可能にし、引っ張りユニッ ト１３による引っ張りヘッドの引っ張り動作を制御することによってファスナー の嵌合することと離脱することに利する。

【０００４】 掛止板１１の一端に掛止部１１２が形成され、本体１０の上面部を貫通して本 体１０の内部に差し込まれ、それによってファスナーの係止歯部（図示せず）に 係止し、引っ張りユニット１３が引っ張られない場合に係止固定状態を呈させる ことができ、自己ロック引っ張りヘッド構造を形成できる。

【０００５】 しかしながら、前記従来の引っ張りヘッド１がリベット１１１によって本体１ ０に結合されるものであるので、人力によってリベット１１１を所定の位置に配 置後にリベット結合加工を実行するものであり、自動化組立を実施不能である。 現在では、人工コストがとても高いため、その組立コストが今になっても依然と して高い。

【０００６】 また、前記の従来の引っ張りヘッド１は、その掛止板１１の掛止部１１２がフ ァスナーの係止歯部に係止される場合に、容易に弛むことが生じ、その位置決め の効果があまり好ましくない。

【０００７】 そのため、前記の説明から分かるように、前記の従来のファスナー引っ張りヘ ッド構造が実際の組立の場合と実際に使用される場合では明らかにその不便さと 欠点を有し、改善される必要がある。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、パンチ連結の引っ張りヘッドの構造によって自動化組立の目的を図 れ、大量の人工を要さず、組立コストを効果的に節約でき、且つ掛止板の掛止部 の側面部に斜面を有し、前記掛止部を穏やかにファスナーの係止歯部に係止でき 、弛むことを生じず、好ましいロック効果を生じ、部材の組立後の結合引張り力 を向上できる、隠し式ファスナー引っ張りヘッド構造を提供することをその主要 な目的とする。

【０００９】 また、本考案は、接合板に突起部を形成し、当該突起部によって前記本体の凹 み部の内壁における対応しあうストッパを当接し、接合板を前記本体に穏やかに 位置決めさせ、弛むことを生じず、且つ滑走させないようにする隠し式ファスナ ー引っ張りヘッド構造を提供することをその次の目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を図るために、本考案は、凹み部と穿孔とを有し、前記凹み部内に ストッパーが設けられる本体と、一端に掛止部を有し、当該掛止部の側面部に斜 面が形成され、且つ前記本体の穿孔に結合される掛止板と、前記掛止板に当接さ れる付勢部材と、前記掛止板と適当に連接する引っ張りユニットと、前記本体の 凹み部にパンチ固定され、前記諸部材を結合して引っ張りヘッド構造を形成し、 その上に突起部が形成され、当該突起部を前記ストッパーに当接することによっ て穏やかに本体に位置決められる接合板とを有することを特徴とする隠し式ファ スナー引っ張りヘッド構造を提供する。

【００１１】

【考案の実施の形態】

図２Ａないし図５に示すように、本考案は隠し式ファスナー引っ張りヘッド構 造を提供し、特にフルに自動化組立作業を実行でき、組立コストを効果的に減少 できるファスナー引っ張りヘッドの考案を提供する。そのものには、本体２０と 掛止板３０と付勢部材４０と接合板５０と引っ張りユニット６０とを含み、本体 ２０はアルミニウム合金や亜鉛合金などの金属材料を一体成形加工して製造され る。本体２０において２本のガイドスリット２１が形成され、ファスナー（図示 せず）の合わせに供することができ、本体２０にさらにリブ２２を有し、リブ２ ２が２本のガイドスリット２１の間に位置し、リブ２２に掛止板３０に合わせら れる凹み部２３と穿孔２４（図４参照）が形成され、凹み部２３の内壁に左右両 対向しあう位置にストッパ２５が形成され、穿孔２４に掛止板３０の一端の掛止 部３１が合わせられる。

【００１２】 掛止板３０はアルミニウムまたは亜鉛合金などの金属材料からなるものであり 、掛止板３０の一端に掛止部３１が形成され、掛止部３１の少なくとも一側面（ 左側面及び／または右側面）に斜面３４（図２Ｂ参照）が形成され、本実施例の 斜面３４が掛止部３１の左側面に形成されるが、図８Ａと図８Ｂに示すように、 当該実施例の斜面３４が掛止部３１の右側面に形成され、掛止板３０の掛止部３ １に連接リング６２の連接口６１を掛止でき、引っ張りユニット６０の一端が連 接リング６２と連接でき、掛止板３０の他端に支点３２が形成され、支点３２が 本体２０の凹み部２３内に配置される（図４参照）。掛止板３０の上面部に当接 面３３が形成され、当接面３３に付勢部材４０が当接している。

【００１３】 引っ張りユニット６０はアルミニウム合金や亜鉛合金などの金属材質からなる ものであり、引っ張りユニット６０に商標や模様などの図形を加工形成でき、引 っ張りユニット６０が連接リング６２と連接され、連接リング６２に連接口６１ が形成され、連接口６１に掛止板３０の掛止部３１を掛止でき、掛止部３０と引 っ張りユニット６０（図３参照）とを連結する。

【００１４】 付勢部材４０は優れる弾力性を有する金属材料からなるものであり、それは片 状体（図２Ａ参照）や挟持片状体（図６Ａと図６Ｂ参照）や逆“Ｕ”字形の環状 片（図７Ａと図７Ｂ参照）などの形状に形成でき、付勢部材４０が掛止板３０の 当接面３３に当接でき、掛止板３０の掛止部３１に本体２０の穿孔２４を貫通さ せると共に、本体２０のガイドスリット２１の内部（図４参照）に差し込ませ、 ファスナーの係止歯部に係止させると共に、引っ張りユニット６０を引いて掛止 板３０の掛止部３１とガイドスリット２１とを分離させる（図５参照）。

【００１５】 接合板５０は金属材料からなるものであり、接合板５０の両側近傍にそれぞれ 突起部５１が形成され、接合板５０がパンチ加工の方式によって本体２０に固定 され、本体２０と掛止部３０と付勢部材４０などを結合すると、引っ張りヘッド 構造７０（図３参照）を形成する。接合板５０が本体２０の凹み部２３内に固着 され、且つ２つの突起部５１によって凹み部２３の内壁の対応しあうストッパ２ ５を当接し、接合板５０を穏やかに本体２０に固定し、弛みを生じず、且つ滑走 も生じさせないようにする。

【００１６】 本考案はパンチ連結の引っ張りヘッド構造７０を利用することによってフルに 自動化組立作業を実行可能な効果を達成し、引っ張りヘッド構造７０を形成する 考案であり、従来の人力によってリベットを所定の位置に配置後にリベット結合 加工を実行する作業を不要にし、その自動化組立を実行できないことによる組立 コストの高くなる現象を減少でき、そのため、本考案は自動化組立の目的を図れ 、大量の人力を要さず、組立コストを効果的に節約できると共に、直接的に生産 力を向上でき、産能を増加する効果が得られる。

【００１７】 また、本考案の掛止板３０の掛止部３１の少なくとも一側面に斜面３４が形成 され、そのため、掛止板３０の掛止部３１を本体２０のガイドスリット２１内に 挿入する際に、掛止板３０の掛止部３１を穏やかにファスナーの係止歯部に係止 でき、弛むことを生じず、好ましいロックする効果を取得でき、そのため、引っ 張りユニット６０が引っ張られない場合に引っ張りヘッドが確実的な係止固定状 態を形成する。

【００１８】 また、本考案の接合板５０には突起部５１が形成され、突起部５１によって本 体２０の凹み部２３の内壁の対応しあうストッパ２５に当接でき、接合板５０を 本体２０に穏やかに位置決められ、そのため、引っ張りユニット６０が掛止板３ ０を引っ張って接合板５０に当接させる場合（図５参照）に、接合板５０が穏や かに位置決められ、弛みや滑りなどを一切生じず、部材組立後の結合引張り力を 向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の隠し式ファスナーの引っ張りヘッド構造
を示す断面図である。

【図２Ａ】本考案の第一実施例を示す分解斜視図であ
る。

【図２Ｂ】図２ＡにおけるＡ部分を示す説明図である。

【図３】本考案の第一実施例を示す組み合わせ斜視図で
ある。

【図４】本考案の第一実施例を示す断面図である。

【図５】本考案の第一実施例を示す動作図である。

【図６Ａ】本考案の第二実施例を示す断面図である。

【図６Ｂ】本考案の第二実施例の一部を示す平面図であ
る。

【図７Ａ】本考案の第三実施例を示す断面図である。

【図７Ｂ】本考案の第三実施例の一部を示す平面図であ
る。

【図８Ａ】本考案の第四実施例を示す分解斜視図であ
る。

【図８Ｂ】図８ＡのＡ部分を示す説明図である。

【符号の説明】

２０ 本体 ２１ ガイドスリット ２２ リブ ２３ 凹み部 ２４ 穿孔 ２５ ストッパ ３０ 掛止板 ３１ 掛止部 ３２ 支点 ３３ 当接面 ３４ 斜面 ４０ 付勢部材 ５０ 接合板 ５１ 突起部 ６０ 引っ張りユニット ６１ 連接口 ６２ 連接リング ７０ 引っ張りヘッド構造

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 凹み部と穿孔とを有し、前記凹み部内に
   ストッパーが設けられる本体と、 一端に掛止部を有し、当該掛止部の側面部に斜面が形成
   され、且つ前記本体の穿孔に結合される掛止板と、 前記掛止板に当接される付勢部材と、 前記掛止板と適当に連接する引っ張りユニットと、 前記本体の凹み部にパンチ固定され、前記諸部材を結合
   して引っ張りヘッド構造を形成し、その上に突起部が形
   成され、当該突起部を前記ストッパーに当接することに
   よって穏やかに本体に位置決められる、接合板とを有す
   ることを特徴とする隠し式ファスナー引っ張りヘッド構
   造。
2. 【請求項２】 前記本体にはさらにファスナーと合わせ
   られるガイドスリットが形成されることを特徴とする請
   求項１に記載の隠し式ファスナー引っ張りヘッド構造。
3. 【請求項３】 前記本体にはリブが形成され、前記凹み
   部が前記リブに形成されることを特徴とする請求項１に
   記載の隠し式ファスナー引っ張りヘッド構造。
4. 【請求項４】 前記掛止板の他端に支点が形成され、当
   該支点が前記本体の凹み部に形成されることを特徴とす
   る請求項１に記載の隠し式ファスナー引っ張りヘッド構
   造。
5. 【請求項５】 前記掛止板の上面部に当接面が形成さ
   れ、前記付勢部材が当該掛止板の当該当接面に当接され
   ることを特徴とする請求項１に記載の隠し式ファスナー
   引っ張りヘッド構造。
6. 【請求項６】 前記付勢部材として片状体や挟持片状体
   や逆“Ｕ”字形に形成される部材を採用することを特徴
   とする請求項１に記載の隠し式ファスナー引っ張りヘッ
   ド構造。