JP3088574B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP3088574B2
JP3088574B2 JP04294918A JP29491892A JP3088574B2 JP 3088574 B2 JP3088574 B2 JP 3088574B2 JP 04294918 A JP04294918 A JP 04294918A JP 29491892 A JP29491892 A JP 29491892A JP 3088574 B2 JP3088574 B2 JP 3088574B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の摩擦要素の締結
動作を制御する自動変速機の制御装置に関し、詳しく
は、所定の摩擦要素の不用意な締結動作の防止対策に関
する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先にこの種の自動変速機の
制御装置として、特開平2−76968号公報におい
て、所定の摩擦要素への締結圧油路にオリフィスを配置
する一方、該オリフィスと並列にバイパス油路を接続す
ると共に、該バイパス油路を開閉するタイミングバルブ
を配置する構成として、所定の摩擦要素の開放時には、
その当初でバイパス油路を開いて締結圧の排圧を素早く
行い、その後はバイパス油路を閉じて締結圧の排圧をオ
リフィスを経て徐々に行うことにより、締結圧の排圧速
度を適切にし、所定の摩擦要素の開放動作を適切に行っ
て、変速ショックを有効に軽減すると共に、変速時に上
記所定の摩擦要素の開放動作に合せて締結動作する他の
摩擦要素との動作タイミングを適切にし得るようにした
ものを提案している。
【0003】しかしながら、上記提案のものでは、バイ
パス油路の開時間,即ちタイミングバルブの開制御時間
を設定値に固定する場合には、締結圧の油温度等に応じ
てバイパス油路閉動作時点の締結圧の残圧値が変動し、
このため摩擦要素の開放動作が常に精度良くは制御し得
なくなって、例えばバイパス油路閉時点の残存締結圧が
高い場合には、他の摩擦要素の締結が進んだ段階でも、
所定の摩擦要素では未だ摩擦力の高い締結状態にあっ
て、変速機構内部のロックを招く一方、残存締結圧が低
い場合には、他の摩擦要素の締結力が未だ低い段階で、
所定の摩擦要素がほぼ開放状態となって、エンジン回転
数の空吹き現象が発生する不具合が生じる。
【0004】そこで、本出願人は、上記技術的課題を解
決すべく、更に、特願平4−257420号において、
排圧制御弁を設け、該排圧制御弁に備えるオリフィスを
摩擦要素の締結圧油路に配置すると共に、該排圧制御弁
を直接上記締結圧に応動させることとし、該締結圧が設
定値以下のときには上記オリフィスを経て締結圧を排圧
する一方、締結圧が設定値を越えるときにはオリフィス
の絞り機能を制限又は解除して素早く排圧するよう構成
し、この構成により、締結圧値に応じた排圧速度を得
て、摩擦要素の締結圧の油温度が変化しても常に摩擦要
素の開放動作を精度良く制御して、他の摩擦要素の締結
動作と動作タイミングを合せ、変速時の変速機構内部ロ
ックやエンジン回転数の吹上りを防止したものを提案し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案のものでは、摩擦要素の締結圧油路にアキュムレータ
が配置されている場合には、次の憾みが生じることが判
った。すなわち、上記アキュムレータには一般的に背圧
としてライン圧が供給されており、このためエンジン負
荷の急増に伴いライン圧が急上昇すると、アキュムレー
タの油室に大きな背圧が作用して油室内の油が圧縮さ
れ、この油は締結圧油路の排圧制御弁のオリフィスの存
在により絞られて排圧が制限される関係上、該締結圧油
路に締結圧が発生し、この締結圧で摩擦要素が不用意に
締結されてしまうことになる。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上述のように所定の摩擦要素の締結
圧油路に排圧制御弁を配置した場合に、該摩擦要素の締
結圧油路にアキュムレータが配設されているときには、
所定の摩擦要素の締結圧の排圧特性を要求通りに確保し
ながら、上記アキュムレータの背圧の上昇がその油室に
締結圧を発生させるアキュムレータのポンプ作用を防止
して、該摩擦要素の不用意な締結動作を防止することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、アキュムレータのポンプ作用により油
室に締結圧が発生する際には、排圧制御弁のオリフィス
をバイパスして、その締結圧を強制的に排圧する構成と
する。
【0008】すなわち、請求項1記載の発明の具体的な
解決手段は、所定の摩擦要素の締結圧油路にアキュムレ
ータが配設されるとともに、上記アキュムレータが配設
された締結圧油路にオリフィスを配置した排圧制御弁を
設け、該排圧制御弁の動作を上記締結圧油路の締結圧に
応動させて、該締結圧が設定値以下のとき上記オリフィ
スを経て締結圧を排圧する一方、締結圧油路の締結圧が
設定値を越えるとき上記オリフィスの絞り機能を制限し
て排圧する構成とする。そして、更に、上記排圧制御弁
をバイパスするバイパス油路を開閉する開閉弁と、エン
ジン負荷が所定の低い状態から高められとき上記開閉弁
を開くよう制御する制御手段とを設ける構成とする。
【0009】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明の開閉弁を特定して、該開閉弁を、所定
の摩擦要素の締結圧油路に対して締結圧が供給されると
きにも開制御する構成とする。
【0010】
【作用】以上の構成により、請求項1記載の発明では、
所定の摩擦要素を開放する際、該摩擦要素の締結圧油路
の締結圧の油温度が変化しても、該締結圧が設定値を越
える状況では排圧制御弁がオリフィスの絞り機能を制限
するので、締結圧は素早く排圧され、その後、排圧に伴
い締結圧が設定値以下になると、排圧制御弁による絞り
制限機能が解除されて、締結圧はオリフィスを経て徐々
に排圧される。従って、締結圧の油温度に拘らず、設定
値の上下で締結圧の排圧速度を異ならせることができる
ので、所定の摩擦要素の排圧特性が要求通りに得られ
る。
【0011】しかも、エンジン負荷の急増に伴いライン
圧が急上昇した場合には、アキュムレータの背圧が急上
昇し、締結圧油路に配置された排圧制御弁のオリフィス
の存在に起因して該締結圧油路には締結圧が発生する状
況となるが、制御手段が開閉弁を開制御して、バイパス
油路が開くので、締結圧油路の油が上記オリフィスをバ
イパスし、該バイパス油路を経て素早く排圧される。そ
の結果、締結圧油路には締結圧は発生せず、所定の摩擦
要素は不用意に締結することがない。
【0012】また、請求項2記載の発明では、所定の摩
擦要素の締結要求時には、締結圧油路及び排圧制御弁の
オリフィスを経て締結圧が該摩擦要素に作用するが、こ
の際には、開閉弁が開制御されて、バイパス油路が開く
ので、締結圧は上記オリフィスをバイパスし、バイパス
油路を経て摩擦要素に素早く作用する。従って、所定の
摩擦要素に対する締結圧の供給に際して、オリフィスを
経た経路と、これを介さない直接的な油路とを開閉弁の
開閉に従って使い別けて、締結圧の供給をも自在に制御
でき、所定の摩擦要素の締結動作も精度良く制御でき
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の自動変速機の制御装置によれば、所定の摩擦要素の
締結圧油路にオリフィスを配置した排圧制御弁を用い
て、摩擦要素の排圧特性を要求通りに設定できると共
に、上記締結圧油路に配設されたアキュムレータのポン
プ作用により締結圧が発生する状況であっても、アキュ
ムレータ内の油をバイパス油路を経て強制的に排圧した
ので、所定の摩擦要素の不用意な締結動作を確実に防止
することができる。
【0014】また、請求項2記載の発明によれば、所定
の摩擦要素の締結動作時にも、排圧制御弁のオリフィス
をバイパスし、バイパス油路を経て締結圧を素早く供給
できるので、所定の摩擦要素の締結動作をも所望通りに
精度良く制御できる効果を奏する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0016】図1は、前進4段,後退1段の自動変速機
を示す。同図において、1はエンジン出力軸、2は、該
エンジン出力軸1に連結したケース3に連結されたポン
プ4と、タービン5と、ステータ6とを備えたトルクコ
ンバータであって、ステータ6は、該ステータ6をター
ビン5と逆方向に回転させないためのワンウェイクラッ
チ7を介してケース11に固定可能に設けられている。
また、10は上記トルクコンバータ2のタービン5に連
結したコンバータ出力軸8に連結された変速歯車装置で
ある。
【0017】上記変速歯車装置10は、内部にラビニョ
オ型遊星歯車機構12を備え、該遊星歯車機構12は、
前後に配置した小径サンギヤ13及び大径サンギヤ14
と、該小径サンギヤ13に噛合するショートピニオンギ
ヤ15と、上記大径サンギヤ14及びショートピニオン
ギヤ15に噛合するロングピニオンギヤ16と、該ロン
グピニオンギヤ16に噛合するリングギヤ18とから成
る。上記小径サンギヤ13は、その後方に配置したフォ
ワードクラッチ20、及び該クラッチ20に直列に接続
され上記コンバータ出力軸8の逆駆動を阻止する第1ワ
ンウェイクラッチ22、並びにこれらに並列に接続せし
めたコーストクラッチ21を介して上記トルクコンバー
タ2の出力軸8に連結されている。また、大径サンギヤ
14は、その斜め後方に配置した2−4ブレーキ23及
び該2−4ブレーキ23の後方に配置したリバースクラ
ッチ24を介して上記トルクコンバータ1の出力軸8に
連結されている。上記2−4ブレーキ23は、ブレーキ
ドラム23aと、該ドラム23aの外方に掛けられたブ
レーキバンド23bとから成る。更に、上記ロングピニ
オンギヤ16には、その後部側キャリア29を介して該
ロングピニオンギヤ11を固定するロー&リバースブレ
ーキ25と、ロングピニオンギヤ16のエンジン出力軸
2と同方向の回転を許容する第2ワンウェイクラッチ2
6とが並列に接続されていると共に、その前部側キャリ
ア17は、3−4クラッチ27を介して上記トルクコン
バータ2の出力軸8に連結されている。更に、リングギ
ヤ18は、その前方に配置したアウトプットギヤ19に
連結されている。
【0018】加えて、30はトルクコンバータ2の入力
軸としてのエンジン出力軸1とコンバータ出力軸8とを
直結するロックアップクラッチ、31はエンジン出力軸
1により中間軸9を介して駆動されるオイルポンプであ
る。
【0019】以上の構成において各変速段での各クラッ
チ、ブレーキの作動状態を表1に示す。
【0020】
【表1】 本発明は、所定の摩擦要素として2−4ブレーキ23に
対する締結圧の排圧及び供給に適用する。
【0021】次に、上記2−4ブレーキ23に対する油
圧制御回路を図2に示す。同図において、31は上記オ
イルポンプ、40はオイルポンプ31の吐出圧から車両
の走行状態に応じてエンジン高負荷時ほど大値のライン
圧を生成するプレッシャーレギュレータバルブ、42は
車室内の運転席周りに配置した選択レバーの操作に連動
するマニュアルバルブであって、選択レバーのDレンジ
(第4速までの自動変速)及びSレンジ(第3速までの
自動変速)選択時には、ライン圧油路43を油路44及
び油路45に連通し、Lレンジ(第2速までの自動変
速)選択時には、ライン圧油路43を油路44及び油路
46に連通する機能を有する。
【0022】50は1−2シフトバルブであって、該バ
ルブ50は、スプール50aが図中上側位置にあるとき
には、上記油路44に連通する油路52を2−4ブレー
キ23用のサーボ機構55の締結室55aに連通する油
路56に連通する。一方、スプール50aが図中下側位
置にあるときには、上記油路56をドレンし、2−4ブ
レーキ23の締結圧を排圧する。上記スプール50a
は、1−2ソレノイドバルブSOL1のON(開)時に
スプール50a右方の制御室50bの制御圧が排圧され
て上側位置に切換わり、1−2ソレノイドバルブSOL
1のOFF(閉)時に制御室50bに制御圧が供給され
て、下側位置に切換わる。
【0023】上記2−4ブレーキ23用のサーボ機構5
5の開放室55bには、油路72が連通接続され、該油
路72は、図示しない3−4シフトバルブにより開放圧
の供給及び排圧が制御される。
【0024】そして、上記2−4ブレーキ23用のサー
ボ機構55の締結室55aに連通する締結圧油路56に
は、アキュムレータ80が接続されている。該アキュム
レータ80は、ピストン80aの図中左方にスプリング
80bが縮装された油室80cが形成されると共に、図
中右方に背圧室80dが形成される。上記油室80cに
は、上記サーボ機構55の締結室55aに連通する締結
圧油路56が接続される一方、背圧室80dには背圧油
路81を経てライン圧油路43のライン圧が作用してい
る。
【0025】更に、上記2−4ブレーキ用サーボ機構5
5の締結室55aに連通する締結圧油路56には、その
サーボ機構55の締結室55aと1−2シフトバルブ5
0との間に、締結室55aへの締結圧供給時及び排圧時
に絞り作用をする絞り機構85と、締結室55aからの
締結圧の排圧時に絞り作用をする一方弁付き絞り87が
配置されている。上記締結圧供給時及び排圧時用の絞り
機構85は、締結圧油路56に介設されたオリフィス8
5aを有する弁体85bと、該弁体85bをサーボ機構
55側に付勢するスプリング85cとを備える。上記弁
体85cの図中下面には1−2シフトバルブ50からの
締結圧が作用する一方、上面には、サーボ機構55の締
結室55aの締結圧が作用し、スプリング85cは、弁
体85bの上面に作用する締結圧が設定値以下のとき伸
長して弁体85cを着座させる一方、締結圧が設定値を
越えるとき、該締結圧により縮小して弁体85cが離座
する所定付勢力に設定されている。
【0026】よって、上記締結圧供給時及び排圧時用の
絞り機構85により、サーボ機構55の締結室55aの
締結圧を締結圧油路56を経て排圧する際、該締結圧油
路56の締結圧に応動して該締結圧が設定値以下のとき
には、弁座85bの着座によりオリフィス85aを経て
締結圧を排圧する一方、締結圧油路56の締結圧が設定
値を越えるとき弁座85bの離座により上記オリフィス
85aの絞り機能を制限解除して締結圧を排圧するよう
にした排圧制御弁を構成している。
【0027】また、90は3−2タイミングバルブであ
って、該バルブ90は、上記排圧制御弁85の下流側と
排圧時用の絞り機構87の上流側とを連通接続するバイ
パス油路93に介設されている。更に、該バルブ90
は、スプール90aが図中上側位置にあるときには、バ
イパス油路93の上下流を連通して、2−4ブレーキ2
3の締結圧の供給及び排圧を設定期間の間で素早く行う
一方、図中下側位置にあるときには、バイパス油路93
を閉じる開閉弁としての機能を有する。
【0028】上記3−2タイミングバルブ90のスプー
ル90aは、3−2タイミングソレノイドバルブSOL
5のON(開)時にスプール90a右方の制御室90b
の制御圧が排圧されて上側位置に切換わり、3−4ソレ
ノイドバルブSOL5のOFF(閉)時に制御室90b
に制御圧が作用して下側位置に切換わる。
【0029】次に、上記3−2タイミングバルブ90の
ON- OFF制御を図3の制御フローに基いて説明す
る。
【0030】図3の制御フローにおいて、ステップS1
でエンジンのスロットル弁の開度によりエンジン負荷を
検出すると共に、タービン5の回転数を検出する。
【0031】その後は、ステップS2で前進第1速か否
かを判定し、第1速の場合には、ステップS3でスロッ
トル弁開度の単位時間当りの変化量ΔThを所定値ΔT
oと比較すると共に、ステップS4でスロットル弁開度
Thを所定値Toと比較し、ΔTh>ΔToで且つTh
>Toの場合,つまり運転者がアクセルペダルを大きく
踏込んで高負荷時となった場合には、ライン圧の急増に
伴い上記図2のアキュムレータ5の背圧が急上昇する状
況と判断して、ステップS5で3−2タイミングソレノ
イドバルブSOL5をON制御し、3−2タイミングバ
ルブ90のスプール90aを上側位置に位置付けて、バ
イパス油路93を開制御する。
【0032】一方、上記ステップS2で第1速でない場
合には、更にステップS6で1−2変速時か否か,即ち
上記表1から判るように2−4ブレーキ23の締結要求
時か否かを判断し、1−2変速時の場合には、ステップ
S7で3−2タイミングソレノイドバルブSOL5を設
定時間の間だけON制御し、3−2タイミングバルブ9
0のスプール90aを上側位置に位置付けて、バイパス
油路93を設定時間の間だけ開制御する。
【0033】よって、上記図3の制御フローにおいて、
ステップS1〜S5により、エンジンのスロットル弁開
度が小値の低エンジン負荷状態から高められて所定値を
越える高エンジン負荷状態となったとき、3−2タイミ
ングバルブ90のスプール90aを図2上側位置に位置
付けてバイパス通路93を開くよう制御するようにした
制御手段95を構成している。また、同制御フローのス
テップS6及びS7により、2−4ブレーキ23を締結
する1→2変速時、即ち2−4ブレーキ23の締結圧油
路56に対して締結圧が供給されるときにも、3−2タ
イミングバルブ90をON(開)制御して、バイパス油
路93を開くように構成している。
【0034】したがって、上記実施例においては、2−
4ブレーキ23を開放動作させる際には、1−2シフト
バルブ50のスプール50aの下側位置への切換えによ
り、そのサーボ機構55の締結室55aに連通する締結
圧油路56がドレンされ、これにより締結室55aの締
結圧が排圧される。
【0035】その際、締結室55aの締結圧は、設定値
を越える圧力値のときには、絞り機構85の弁体85b
を図2下方に離座させて、そのオリフィス85aの絞り
機能を解除した状態で排圧されるので、該締結圧の排圧
速度は速くなり、2−4ブレーキ23の開放動作は当初
は素早く行われる。その後、排圧の進行に伴い締結圧が
設定値以下に低下すると、絞り機構85の弁体85bが
着座して、オリフィス85aの絞り機能が発揮されるの
で、締結圧の排圧が徐々に行われて、排圧速度が遅くな
り、2−4ブレーキ23の開放動作は緩かになる。した
がって、2−4ブレーキ23の締結圧の油温度の如何に
拘らず、締結圧が設定値以下の場合にはオリフィス85
aを経由して排圧し、設定値を越える場合にはオリフィ
ス85aの絞り機能が確実に解除されるので、その締結
圧の排圧特性が要求通りに得られて、2−4ブレーキ2
3の開放動作の進行を締結圧の油温度の影響を受けずに
所期通り確保することができる。
【0036】また、前進第1速では、2−4ブレーキ2
3は表1から判るように開放状態にあるが、この第1速
の状態で、例えば運転者がアクセルペダルを大きく踏込
んで、急加速運転が行われた際には、エンジン負荷の急
増に伴いライン圧が急上昇し、このためサーボ機構55
の締結室55aの締結圧油路56に接続されたアキュム
レータ80の背圧室80dの背圧が急上昇する。その結
果、アキュムレータ80のピストン80aが図2左方に
移動し、油室80bの油が締結圧油路56に押し出さ
れ、この押し出された油は、その圧力が設定値以下の状
況では締結圧油路56の絞り機構85のオリフィス85
aの存在により素早くは排圧されず、サーボ機構55の
締結室55aに締結圧を発生させようとし、この油が多
量に排圧されるまでの間は第2速の変速段が形成される
状況となり、第1速→第2速→第1速と2段変速による
ショックが発生する状況となる。しかし、この際には、
上記エンジン負荷の急変化による高負荷運転が制御手段
95により検出されて、3−2タイミングバルブ90の
スプール90aが図2上側位置に切換制御されて開作動
するので、バイパス通路93が開く。その結果、上記締
結圧を発生させる油は絞り機構85のオリフィス85a
をバイパスし、バイパス通路93を経て1−2シフトバ
ルブ50から素早く排出されるので、締結圧は発生せ
ず、2−4ブレーキ23の不用意な締結動作が確実に防
止されて、変速段は第1速に保持された良好な状態が維
持される。
【0037】更に、1→2変速時には、2−4ブレーキ
23用のサーボ機構55の締結室55aには、1−2ソ
レノイドバルブ50のスプール50aが上側位置に切換
わるので、締結圧が締結圧油路56を経て供給される
が、この際には、3−2タイミングバルブ90のスプー
ル90aが当初の設定時間の間だけ図2上側位置に切換
わって開制御されるので、この設定時間の間は締結圧は
締結圧供給用の絞り機構85をバイパスし、バイパス通
路93を経て締結室55a及びアキュムレータ80に供
給される。その結果、2−4ブレーキ23の締結圧は、
素早く上昇してアキュムレータ80のピストン80aを
移動させるので、締結圧は所定の中間圧力値まで素早く
上昇した後、設定時間の経過後は、絞り機構85のオリ
フィス85aを経た締結油の供給と共にアキュムレータ
80の作用により締結圧が徐々に上昇して、2−4ブレ
ーキ23の所期の締結動作が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】前進4段の自動変速機のスケルトン図である。
【図2】要部油圧制御回路を示す図である。
【図3】3−2タイミングバルブの制御を示すフローチ
ャート図である。
【符号の説明】
23 2−4ブレーキ(所定の摩擦要素) 55 サーボ機構 55a 締結室 56 締結圧油路 80 アキュムレータ 85 締結圧供給時及び排圧時用の絞り機
構(排圧制御弁) 85a オリフィス 90 3−2タイミングバルブ(開閉弁) 93 バイパス油路 95 制御手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の摩擦要素の締結圧油路にアキュム
    レータが配設されるとともに、上記アキュムレータが配
    設された締結圧油路に配置されるオリフィスを有し、上
    記締結圧油路の締結圧に応動して該締結圧が設定値以下
    のとき上記オリフィスを経て締結圧を排圧する一方、締
    結圧油路の締結圧が設定値を越えるとき上記オリフィス
    の絞り機能を制限して排圧する排圧制御弁と、該排圧制
    御弁をバイパスするバイパス油路を開閉する開閉弁と、
    エンジン負荷が所定の低い状態から高められとき上記開
    閉弁を開くよう制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 開閉弁は、所定の摩擦要素の締結圧油路
    に対して締結圧が供給されるときにも開制御されること
    を特徴とする請求項1記載の自動変速機の制御装置。
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